国際オリンピック委員会(IOC)は国家ぐるみでのドーピングが指摘されているロシアについて平昌五輪への参加を禁止すると発表しました。
世界反ドーピング機関(WADA)が作成した報告書とIOCがその後に実施した2回の調査によりソチ五輪をピークとした巧妙な薬物違反が行われていたことが判明しています。

IOCのトーマス・バッハ会長は、国を挙げてのドーピングは五輪とスポーツの高潔性への前代未聞の攻撃と断じました。

今回の決定に対し、ロシア政府やスポーツ界は強い衝撃を受けています。
また、国が侮辱されたという怒りの声が広がるとともに、競技をボイコットすべきという強硬論も出はじめています。
ロシア国営テレビ・ラジオ放送会社はロシア選手団が参加しない五輪は放送しないと発表しました。

ちなみに五輪出場が禁止されたのはアパルトヘイト時代の南アフリカなどの例があります。
しかし、ドーピング問題に関連して国全体に五輪出場が禁止されたのは初めてとなります。
IOCはオリンピック史上でもっとも厳しい制裁を科しました。

ただし、潔白を証明するなど厳格な条件をクリアした場合に限り、「五輪旗」のもとでの個人出場を認めるとしています。
平昌五輪の組織委員会もそうした選手をサポートすると約束しています。

私が一番関心を寄せるフィギュアスケート女子シングルは、エフゲニア・メドベージェワとアリーナ・ザギトワが金メダルの最有力候補に挙げられています。
個人戦は出られても、優勝が固いとされた団体戦は出られないでしょう。

⇒2017年11月20日「平昌五輪フィギュアはロシア不出場か」はこちら。

ロシアは冬季オリンピックの有力選手を多数擁する強国であり、興行的には大きなダメージとなります。
国旗の掲揚と国歌の斉唱が認められない表彰台そして会場はおそらく異様な光景です。

◆書き加え(12月7日)

ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は「ロシアにも一部悪いところがあった」とし、選手が個人資格で参加するのを「政権が邪魔することはない」と容認する姿勢を示しています。

トリノ五輪・男子シングルの金メダリスト、ロシアのエフゲニー・プルシェンコもインスタグラムで選手に出場を訴えました。

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