フィギュアスケート・ジュニアGPファイナルの女子シングル。
何と6人の出場選手のうち5人がロシア勢で占められています。
7連覇中と、手のつけられない強さです。
(あちこちで使われていますので「オソロシア」とは言いません。)

そこに唯一割り込んだのが全日本ジュニア選手権を制した15歳の紀平梨花でした。
フリースケーティング(FS)はトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を2本入れるプログラムで臨み、ショートプログラム(SP)6位から逆転優勝を飾っています。
とくに冒頭のトリプルアクセルは3回転トウループと2回転トウループをつけた3連続ジャンプでした。
目が回らないのでしょうか。

紀平梨花はジュニアGPファイナルを前に、SPを絶対に外せないと語っていました。
規定により、ジュニア女子はSPでトリプルアクセルを跳べません。
結局、首位と6.43点差の4位に踏み止まりました。
(おそらく射程圏内と捉えているはずです。)

今大会のFSで3回転半−3回転トウループの連続ジャンプを決めれば、国際スケート連盟(ISU)公認試合で女子初の快挙となります。
2本のトリプルアクセルを決めれば、バンクーバー五輪銀メダリストの浅田真央以来の快挙となります。

公式練習ではこのコンビネーションジャンプを決めました。
孤軍奮闘の戦いですので「開き直り」も可能です。
表彰台、それも2009年の村上佳菜子以来となる優勝を狙いたいと語りました。
トリプルアクセルの風圧で強豪のロシア勢を吹き飛ばしてほしい・・・。



ところで、紀平梨花は練習でサルコウとトウループの4回転ジャンプに成功しているそうです。
これは「驚き桃の木紀平の紀」です(←相当考えました)。

高さと距離が十分、したがって流れもある天性の高難度ジャンパーなのでしょう。
女子が4回転ジャンプを公式戦で決めれば、いまでも何かと話題を提供してくれる安藤美姫以来となります。
年齢制限で平昌五輪の出場資格はありませんが、北京大会がとても楽しみな存在です。

⇒2017年12月1日「紀平梨花はトリプルアクセルで全日本初優勝の快挙へ」はこちら。

ジュニアGPファイナルで自己ベストを大きく更新するようなら、全日本フィギュアスケート選手権でひょっとするとひょうとするかもしれません。

◆書き加え(12月9日)

紀平梨花は緊張が高まっているのでしょうか、午前の曲かけ練習でジャンプの失敗が目立ちました。
しかし、、残り時間で3回転半−3回転トウループの連続ジャンプを3度、単発の3回転半ジャンプを4度決めています。

2番滑走の紀平梨花は午後3時19分に登場するようです。
はたして本番で決められるのか、私は選手でもないのにどきどきです。

◆書き加え(12月9日)

トリプルアクセルといえば、私が思い出すのは今年現役を引退したばかりの浅田真央。
彼女の代名詞になりました。

平昌五輪まで2か月となり、大会公式ツイッターがオリンピックのSPで女子初のトリプルアクセルを成功させた功績を紹介しています。
19歳で迎えたバンクーバー五輪の動画を添えています。

FSでも2度決めており、1大会で3度成功させています。
最大のライバル、韓国のキム・ヨナ(金妍児)に敗れて金メダルを逃しましたが、ファンに語り継がれる伝説の演技です。

◆書き加え(12月9日)

FSが終わっています。
紀平梨花は公認大会で史上初となる3回転半―3回転トウループのコンビネーションジャンプを冒頭で決めています。
ただし、その後の単発の3回転半ジャンプはシングルになりました。
困難度の高いほうを加点つきで成功させたというのに、私は不思議です。
得点を伸ばせず、表彰台に届きませんでした(全員ロシア勢)。

しかし、日本女子の意地を見せてくれました。
全日本フィギュアスケート選手権で 210点に迫る得点を期待しましょう。

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