フィギュアスケート女子シングルの平昌五輪代表最終選考会となる全日本選手権が来週に迫っています。
代表枠が「2」という狭き門に十代後半の有力選手がひしめいています。

⇒2017年11月6日「次回の五輪出場はないフィギュア女子シングルの現実」はこちら。

GPシリーズ最終戦「スケートアメリカ」で優勝を飾り、GPファイナルで健闘を見せた宮原知子が明らかにリードしました。
順位は5位と振るいませんでしたが、2位と僅差の 210点台は立派です。
得点の伸び悩みの原因となったジャンプの踏み切りは難なく修正できるでしょう。

⇒2017年12月13日「宮原知子が五輪代表選考レースから抜け出す」はこちら。

しかも、1年近くのけがから復帰後も目に見える復調を果たしています。
それと、表現はむしろよくなっています。
全日本選手権でよほど低い得点に留まらない限り、順位に関わらず選ばれることでしょう。
私は積極的にそうすべきと考えます。

宮原知子は過去の実績が抜群であり、大舞台の経験が豊富です。
もう一人はおそらく高校生になるだけに彼女の存在はきわめて貴重です。

⇒2017年11月29日「宮原知子は2位に僅差の4位なら平昌五輪代表へ」はこちら。

夢も希望もないことを言うようでファンに叱られますが、平昌五輪では異次元の強さを誇るロシアのエリザベータ・トゥクタミシェワ、アリーナ・ザギトワに次いで3位に入ってほしい。
日本女子で表彰台に上れる可能性のある選手は宮原知子のほかに見当たりません。

⇒2017年12月10日「ハマちゃんとサーさんコンビ、GPファイナルの感動」はこちら。

宮原知子が事実上の「当確」ですので残り枠は「1」です。
それがだれかと問われれば、私は「あの子」としか答えられません。
大混戦につき皆目、予想をつけられないのです(←ごめんなさい)。

GPシリーズで2戦とも表彰台に立った樋口新葉はGPファイナルで力を出していません。
大舞台で滑る前に重圧と緊張に負けています。
(私は今年の世界選手権の記憶がよみがえりました。)
6位ですので宮原知子と順位は一つしか変わりませんが、得点は開きがあります。
五輪代表選考レースでアドバンテージを握り損ないました。
が、樋口新葉は全日本選手権で3年間、3位、2位、2位と結果を残しています。
ストレスの小さい国内大会が得意なのかもしれません。

⇒2017年12月9日「樋口新葉はこの程度で浮かれるわけにいかない」はこちら。

スケートアメリカで自己ベストを15点以上も更新して2位に入った坂本花織は代表選考レースに割り込んできました。
シニア1年目ですが、得意の高難度ジャンプを大舞台で決められるようになりました。
いまも成長を続けており、伸び代を残しています。
この勢いを保てば、全日本選手権で 210点台後半の得点も絶対に不可能でありません。
とても面白い存在です。

⇒2017年12月3日「坂本花織は自ら演技の余韻をぶち壊す」はこちら。

シニア2年目で伸び悩む三原舞依は第3戦「中国杯」と第5戦「フランス杯」でともに4位と表彰台を逃しています。
ファンの期待とオリンピックシーズンの緊張に苦しめられているのか、デビューシーズンの伸びやかさが失われています。
4月くらいまでは喜びや楽しさを感じながら、無心に滑っているようでした。
このところ、重圧が持ち味の安定感を奪いました。
しかし、強い精神力で巻き返しを狙っているはずです。
三原舞依は闘病生活を克服しており、このまま終わることはよもやないでしょう。

⇒2017年11月19日「三原舞依、シニア2年目の伸び悩み」はこちら。

そして、最後の一人が本田真凜です。
シニア1年目の成長がおおいに期待されましたが、成績をまったく残せませんでした。
生まれ持った才能で滑るだけでは戦えないという現実を突きつけられました。
表現力に定評がありますがジャンプに強いわけでないので、もっとも厳しい状況に置かれています。
演技の完成度を高めるのは当然として、プログラムの基礎点をいくらか引き上げ、全日本選手権で一か八かの勝負に出るしかないでしょう。
私は個人的に、この選手の持つ「華」と表現の「美しさ」がとても好きです。
それと勝負度胸もあります。

⇒2017年11月7日「本田真凜、五輪代表選考レースから脱落か」はこちら。

本田真凜は第2戦「スケートカナダ」の試合後に濱田美栄コーチにこっぴどく叱られています。
確かに、シニアの選手と戦うには勝負に対する貪欲さも足りません。
それは練習姿勢に反映されます。

中国杯以降はあまり音信を聞くことがなくなりました。
オリンピックへの出場を諦めず、練習に励んでいることを願います。
つい最近までジュニアで戦ったロシアのアリーナ・ザギトワが平昌五輪の金メダルの有力候補に成長しています。
それをどうか発奮材料にしてほしい。
全日本選手権はジャンプの難度だけで代表が決まらないと思います。

⇒2017年11月3日「本田真凜に手を焼く濱田美栄コーチ」はこちら。

以上。
ただし、この4人がもう1枠に確実に入るには「優勝」が条件です。
かすかにリードしているのは樋口新葉のはずですが、勝負弱いとの印象がつきまといます。
宮原知子がきれいに2位に収まってくれると代表選考はもめることがありません。
日本スケート連盟から表彰されるかもしれませんが、彼女はあくまでも4連覇を狙っています。
私はほとほと困りました・・・。

⇒2017年11月28日「宮原知子へ全日本選手権2位狙いのすすめ」はこちら。

どうしてもオリンピックに出たいというだれかが宮原知子を上回るほかにありません。
2017年全日本フィギュアスケート選手権の女子シングルは壮絶な戦いになります。
(私が知らないだけかもしれませんが、とくに三原舞依と本田真凜に関する情報がまるでありません。)

ちなみに、男子シングルは代表枠が「3」であり、全日本選手権の結果に関わらず羽生結弦と宇野昌磨は選ばれます。
欠場の羽生結弦には救済措置が適用されます。
そうなると残り枠は「1」ということになります。
二人との差が開きすぎていますので、私としてはこれからの選手になるべく入ってほしい。

◆書き加え(12月13日)

羽生結弦が近日中に練習を再開するという報道を見つけました。
まずは一安心です。

ところが、いまだに全日本選手権への出場を諦めていないそうです。
長距離の移動も必要となりますし、1週間足らずの練習で復帰するのは無茶です。
今度傷めたら、それこそオリンピックに間に合わせられません。
(患部をかばって他の箇所を痛めることもあります。)
コーチや連盟が首に縄をつけてでも出場を止めなければなりません。

羽生結弦は北京五輪でも金メダルの最有力候補の一人です。
私はそう思っています。

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