今年4月に現役を引退したフィギュアスケート女子シングルの浅田真央の記事をまれに見かけます。
練習漬けだった青春時代を取り戻すかのように楽しんでいます。
同時に、これから向かう道を探っているようにも映ります。
人気者ですから多忙を極めているはずで、心と体のエネルギーを持て余しているということはないでしょう。

浅田真央はオリンピックの金メダルと縁がありませんでしたが、世界選手権とGPファイナルで計7度の優勝を収めています。
残した成績(記録)も立派ですが、それ以上に「記憶」に残るアスリートでした。
ちなみに、彼女に続くスーパースターが現れていないことは、主要大会のTV視聴率の低迷にはっきりと示されています。

その浅田真央がホノルルマラソンに出場しました。
現役生活の終盤に痛めた左膝は練習を開始した9月には問題がありませんでした。
ところが、11月に痛みがぶり返し、あまり練習を積めなかったそうです。
目標タイムの4時間30分に及びませんでしたが、4時間34分13秒で完走しました。
最後まで諦めない姿勢がファンの共感を呼んでいます。

浅田真央は2010年バンクーバー五輪で銀メダルを獲得した後、いまは亡き最愛の母を含む家族旅行でハワイを訪れました。
7年ぶりのこの地は思い出が詰まっていたのです。
しかも、レース前日の9日は母の命日だったそうです。
スケジュールをやり繰りして1泊で応援に駆けつけた姉・浅田舞と抱き合い、涙を浮かべています。
「きっと母も一緒に見ていたと思う」と語っています。

浅田真央は長く考え抜いたうえで引退した「現役」について未練はなさそうです。
フルマラソンへの初挑戦を終えたばかりなのに「ホノルルのゴールが次へ向けてのスタートになる」と先を見据えました。
私はその内容をまったく知りませんが、進行中の「プロジェクト」のことを指すのでしょうか。

ホノルルマラソンは、彼女のなかで何か一区切りをつけたくて参加したようにも受け取れます。



だいぶ前ですが、浅田真央が指導者への関心を明かしたことがあります。
「子どもが大好きなので、いずれは教えたい・・・」。
確かに子どもの指導はとてもよく似合いそうです。

すでに、12月のアイスショーに出演する姉の依頼を受けて「振付」を担当しています。
自分の引き出しを増やそうとしているのでしょう。

浅田真央はこれからも立ち止まらず、全力で人生を走りつづけます。
どこへ向かうのかは、走りながら定めていくはずです。
決め込んでいく過程そのものが大きな楽しみでしょう。

面白いのはきっと30代です。

◆書き加え(12月13日)

浅田真央が13日に大阪高島屋で開幕した「美しき氷上の妖精 浅田真央展」を訪れました。
その際に記者からロシアの出場停止について問われ、選手の立場で「皆が平等に出場できることを願っています」と語っています。
幼少期からオリンピックを目標にして厳しい練習を積んできた選手を思いやりました。

◆書き加え(12月15日)

浅田舞がアイスショー「クリスマスオンアイス2017」に出演し、浅田真央が振付を行った「All I Want for Christmas」を披露しました。
高橋大輔や村上佳菜子も出演しています。

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浅田真央に関するブログは以下のとおり。

⇒2017年10月18日「浅田真央に浮いた噂、フランス人の彼氏」はこちら。

⇒2017年10月17日「浅田真央に関するニュース」はこちら。

⇒2017年9月13日「美しき氷上の妖精 浅田真央展・・・衣装、スケート靴も」はこちら。

⇒2017年7月3日「浅田真央は大事なときにかならず転ぶ」はこちら。

⇒2017年5月8日「浅田真央、五輪金メダルは悲願のまま」はこちら。

⇒2017年4月24日「真央から舞依、真凜へ、マママの系譜」はこちら。

⇒2017年4月12日「浅田真央、現役引退のたった一つの理由」はこちら。

⇒2017年4月12日「浅田真央に国民栄誉賞を贈るべきか?」はこちら。

⇒2017年4月11日「浅田真央が現役引退・・・寂しいかぎり」はこちら。

⇒2017年3月30日「浅田真央が背負った期待は重圧どころか恐怖」はこちら。

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