羽生結弦が平昌五輪代表最終選考会を兼ねる全日本フィギュアスケート選手権に出場できそうもありません。
けがの回復が当初の予想より大幅に遅れており、練習再開の具体的なめどが立っていないようです。
羽生結弦は北京五輪まで現役を続けたいと考えていたはずですが、選手寿命を縮めかねない重症かもしれません。

⇒2017年12月12日「羽生結弦、けが回復進まず全日本選手権欠場へ」はこちら。

平昌五輪まで残り2か月を切っています。
羽生結弦は出場するとしても、十分な調整を行えない可能性があります。
ぶっつけ本番で滑って66年振りの連覇を達成できるほどオリンピックは甘くないでしょう。
普通に滑れば確実と思われた金メダルが危うくなりました。

日本男子シングルの非常事態になりましたが、私が奮起してほしいのが宇野昌磨です。
国内はもとより世界全体で眺めても彼が羽生結弦にもっとも近い位置につけています。
とりわけ今シーズンは3百点超えをコンスタントに成し遂げました。
それが途切れたのはインフルエンザ後に臨んだGPシリーズ第5戦「フランス杯」でした。
明らかな体調不良なので仕方がないとして、GPファイナルでも3百点に届いていません。
私が優勝を争ってほしかった羽生結弦が出場できませんでした。
(モチベーションも上がらなかったのでしょう。)

⇒2017年12月7日「宇野昌磨GP王者と羽生善治永世七冠、勝負師の寝癖」はこちら。

これまでは五輪王者・世界王者の羽生結弦が何かと「盾」になっていました。
フィギュア王国を実績面に加えて人気面で支えていました。
マスコミの注目が彼に集まることで、宇野昌磨は主要大会でわりと気楽な立場で滑ることができました。
それが言いすぎだとしたら、追う立場で滑ることができました。

しかし、羽生結弦の復帰の見通しが立たなくなり、これからはファン、さらに国民の期待が一身に降り注ぎます。

宇野昌磨ははたして羽生結弦が不在の全日本選手権でどのような演技を見せられるでしょうか。
順位でなく演技の水準が問われます。
昨年の全日本選手権も羽生結弦はインフルエンザで欠場しましたが、ミスが相次いでがっかりしました。
私には宇野昌磨が「勝って当然」という重圧に負けたように映りました。

⇒2016年12月23日「宇野昌磨は全日本初優勝よりも3百点超えを!」はこちら。

今回の全日本選手権での出来により、羽生結弦に多くを望むのが酷な平昌五輪での出来を占えそうです。
私は宇野昌磨が「挑戦」と口にする気持ちが分からないわけでありませんが、羽生結弦と並び立つ日本男子のエースにふさわしい「結果」を示してください。

宇野昌磨はそろそろ羽生結弦から独り立ちできる実力を備えました。
矢面に立つときがやってきたのです。
平昌五輪が近づくにつれて高まる金メダル獲得という重圧をはねのけてほしい・・・。

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宇野昌磨に関するブログは以下のとおり。

⇒2017年12月11日「宇野昌磨、ネイサン・チェンを勝たせたのは厄介」はこちら。

⇒2017年12月7日「宇野昌磨GP王者と羽生善治永世七冠、勝負師の寝癖」はこちら。

⇒2017年12月7日「宇野昌磨にどえりゃあ期待の名古屋GPファイナル」はこちら。

⇒2017年11月26日「羽生結弦と宇野昌磨は平昌五輪代表内定へ」はこちら。

⇒2017年11月18日「宇野昌磨に吹く平昌五輪金メダルの風」はこちら。

⇒2017年10月29日「三宇野昌磨、スケートカナダは完成度優先」はこちら。

⇒2017年10月11日「三原舞依と宇野昌磨のでこぼこ・・・不安と恐怖」はこちら。

⇒2017年9月23日「宇野昌磨と羽生結弦、海外での評価と人気」はこちら。

⇒2017年9月21日「宇野昌磨のしたたかさ」はこちら。

⇒2017年9月18日「宇野昌磨「UNO1」で平昌五輪敵なし」はこちら。

⇒2017年5月6日「宇野昌磨、トゥ−ランドットで二匹目の金メダル」はこちら。

⇒2017年4月16日「宇野昌磨と羽生結弦、勝ち飯と勝負パンツ」はこちら。

⇒2017年4月9日「宇野昌磨と羽生結弦の得点差と実力差」はこちら。

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