浅田真央の演技を見てへとへとに

平昌五輪代表最終選考会を兼ねる全日本フィギュアスケート選手権が行われています。
女子シングルのショートプログラム(SP)が木曜日に終わっています。

私はこの日、朝からそわそわして仕事が手につきませんでした。
クライアントに叱られます。
観るだけで力が入り、かなり疲れました。
昨年の全日本選手権で浅田真央の演技を見るだけでへとへとになったことも、ふと懐かしく思い出しました。
やはり姿がないと、とてもさみしい。

⇒2017年4月11日「浅田真央が現役引退・・・寂しいかぎり」はこちら。

⇒2016年11月18日「浅田真央ファンは指の隙間から全日本選手権を見る」はこちら。

見るのがこれほど怖かったアスリートはほかに思い出せません。
ファンの「感情移入」がすごかった。
自分のことのように喜び、自分のことのように悲しんでいました・・・。

SPの順位と得点は次のとおりです。

1位 坂本花織 73.59点
2位 宮原知子 73.23点
3位 本郷理華 70.48点
4位 樋口新葉 68.93点
5位 紀平梨花 66.74点(年齢制限で平昌五輪出場資格なし)
6位 本田真凜 66.65点
7位 三原舞依 64.27点
8位 白岩優奈 63.33点

全日本選手権は現行の採点法に変わった2004年以降、フリースケーティング(FS)で大きな「逆転優勝」が起きていません。

順位で眺めれば、SP1位の逃げ切りが5人、SP2位からの逆転が7人、SP3位からの逆転が1人です。
つまり、SP4位以下からの逆転優勝はなし。

得点で眺めれば、2013年に鈴木明子が2.82点差の浅田真央を逆転したのが最大となります。
男子シングルでも2005年に高橋大輔が5.38点差の織田信成を逆転したのが最大となります。

こうしたデータに照らすと、三原舞依本田真凜はもちろん、樋口新葉は優勝を収めることが絶望的な状況です。
全日本選手権ではSPを乗り切った選手がおおよそそのまま上位に入っています。
今年はこれを打ち破る選手がぜひ現われてほしい。
震えるほどのドラマチックな幕切れを期待します。

⇒2017年12月14日「フィギュア平昌五輪代表予想、もう一人はあの子!」はこちら。

◇◆◇

心配性の私はFSが終わりもしないのに、宮原知子が1位、坂本花織が2位、樋口新葉が3位になったら、あるいは坂本花織が1位、樋口新葉が2位、宮原知子が3位になったら五輪代表はどうなるのかやきもきしています。
選考がとても厄介です。

男子シングルだけでなく女子シングルでも高難度ジャンプ競争が過熱しています。
くるくる回りやすい選手が得点で断然有利であり、それは十代半ば過ぎです。
とりわけ体のバランスが変わりやすい女子は低年齢化が進みました。

私は平昌五輪を逃した選手は北京五輪に出られないのでないかと考えていました。
(ソチ五輪を逃した宮原知子が平昌五輪に出られるとしたら立派です。)
(トリノ五輪に年齢制限で出られなかった浅田真央がバンクーバー五輪とソチ五輪に出たのは奇跡でした。)

⇒2017年11月6日「次回の五輪出場はないフィギュア女子シングルの現実」はこちら。

しかし、ジャンプなどの技術偏重が改められ、選手寿命が延びるようになります。
十代後半の1〜2年がピークというのでは、幼少期から厳しい練習を積んできた選手がありまに気の毒です。
本人の努力次第ですが、せめて5〜6年はトップクラスに立てるようであってほしい。

今大会で五輪代表入りを逃しても再チャレンジは可能でしょう。
心の整理をつけるのは大変でしょうが、一日も早く立ち直ってください。
自分をあまり責めないことです。

練習に打ち込むのが一番の良薬です。
もともと好きで続けてきたフィギュアスケートですから・・・。

運命の決するFSはまもなく始まります。
それぞれのベストパフォーマンスを!

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