第97回全国高校ラグビー大会
桐蔭学園が単独優勝へ好スタート

第97回全国高校ラグビー大会が2017年12月27日から2018年1月8日まで東大阪市花園ラグビー場で開催されています。

Aシードの桐蔭学園が初戦の2回戦に登場し、長野の飯田高校に120−0で圧勝しています。
18トライ、 120得点ですので一方的に攻めまくったのでしょう。
(年末年始も仕事に追われており、実況を見るのは順々決勝からです。)

私は長野県伊那市でアルプスに挟まれて暮らしたことがあり、そこから南下すると飯田市です。
手加減はしてならないことですし、対戦相手にも失礼です。
が、飯田高校がちょっと気の毒です。
FWに押され、BKに縦横無尽に走られると茫然自失の状態になります。
選手たちはどうしていいか分からなかったでしょう・・・。

好スタートを切った桐蔭学園の次戦は広島の尾道高校です。
怒涛の攻めを見せてほしい。

⇒2017年11月24日「全国高校ラグビーは桐蔭学園が優勝候補」はこちら。



桐蔭学園は単独優勝狙い

ラグビーは大阪や奈良などの関西が強かったのですが、このところ福岡や神奈川が優勝に絡んでいます。
とりわけ近年は福岡の強さが際立っています。

私が暮らす神奈川県は高校野球と同様、ラグビーも激戦区です。
桐蔭学園高校は2010年に福岡の東福岡高校と優勝を分けていますが、単独の優勝はありません。
この5年間では2013年と2015年に大阪の東海大仰星高校に敗れ、準優勝に甘んじています。

高校選抜ラグビーで初優勝

今年は第18回全国高校選抜ラグビー大会で初優勝を飾りました。
準々決勝で愛知の春日丘高校を60−0、準決勝で島根の石見智翠館高校を68−0、決勝で京都の京都成章高校を42−12で破っています。
が、藤原秀之監督はFWの頑張りを称えながらも気持ちは複雑と語りました。
U18ヨーロピアンチャンピオンシップと日程が重なり、強豪校は主力を欠いた状態だったからです。
とくに東福岡高校は大勢が抜け、決勝で勝った京都成章高校もかなり抜けていました。

毎日新聞は福岡東を優勝候補

12月3日の毎日新聞によれば、優勝争いは東福岡高校のほか、桐蔭学園高校と京都成章高校のAシード3校にBシードの大阪桐蔭高校を加えた「4強」が中心になるそうです。
(優勝候補に挙げられた大阪桐蔭高校は桐蔭学園高校とつながりがありません。)
私は記事に「優勝争いは東福岡高校のほか」とあるのが気になりました。
実力が図抜けており、最有力というニュアンスが感じられます。
記者の本音でしょうが、私はちょっぴり怒っています。

⇒2017年11月24日「全国高校ラグビーは桐蔭学園が優勝候補」はこちら。

しかし、今大会は桐蔭学園高校にも十分にチャンスがあります。
私は自宅から遠くないこの高校を応援しており、全国高校選抜ラグビー大会の勢いを大切にし、2018年冬の花園を制してほしいと思います。
今年は桐蔭学園高校ラグビー部の単独優勝を祈ります。

⇒2011年1月16日「桐蔭学園ラグビー部、初優勝の歓喜、今後の課題」はこちら。

◆書き加え(1月1日)

桐蔭学園は快勝、京都成章は苦戦

桐蔭学園高校は1月1日の3回戦で広島の尾道高校を40− 7で破っています。
が、試合開始早々にトライを奪われたことが気になります。
スクラムサイドのすきをあっさりと突かれました。
決勝を含む残り3試合が心配になります。

東海大仰星高校は秋田の秋田工業高校と27−27で引き分けましたが、トライ数で上回って準々決勝進出を決めました。

京都の京都成章高校と千葉の流経大柏高校は 5− 0と大接戦でした。
前半中盤の1トライでの決着とは驚きました。
Aシードの京都成章高校に対し、流経大柏高校はノーシードなので大健闘といえます。
(1回戦で鳥取の倉吉東高校を107−0で倒していました。)
東に勝ってほしかった。

◆書き加え(1月2日)

準々決勝の組み合わせ

1月1日に3回戦が終わりベストエイトがそろったところで再抽選が行われ、準々決勝の組み合わせが決まりました。

第1試合はどちらもAシードの桐蔭学園高校京都成章高校がぶつかります。
全国高校選抜ラグビーでは桐蔭学園高校が決勝で勝っています。

第2試合は2連覇を狙うAシードの東福岡高校と初の8強入りを果たしたBシードの石川の日本航空高校石川が戦います。

第3試合はノーシードの兵庫の報徳学園とBシードの東海大仰星高校がぶつかります。

第4試合はどちらもBシードの東京の國學院久我山高校大阪桐蔭高校が当たります。

桐蔭学園高校と京都成章高校にとり厳しい組み合わせです。

◆書き加え(1月3日)

準々決勝で京都成章を破る

たったいま桐蔭学園高校が京都成章高校を36−14で破りました。
前半は先行されながらも追いつき、後半で一方的に攻めました。
総合力というかバランスで勝つので、強さを感じさせない強さです。

Aシード同士の対決ですから選手はむろん必至なはずですが、私には余裕を持って戦っているように見えました。
手に汗を握りませんでした。

ただし、最初にディフェンスの甘さを突かれています。
これを快勝と呼んではいけないでしょう。
気持ちを引き締めて戦ってください。

◆書き加え(1月3日)

準決勝の組み合わせ

1月3日に準々決勝が終わったところで再抽選が行われ、1月5日の準決勝の組み合わせが決まっています。
ちなみに、4強(ベストフォー)の顔ぶれは4大会前と同じだそうです。

第1試合はAシードの東福岡高校とBシードの東海大仰星高校が当たります。

第2試合はBシードの大阪桐蔭高校と桐蔭学園高校がぶつかります。
念を押せば、両校につながりはなく、いわゆる「兄弟校対決」でありません。
桐蔭学園高校は2013年と2015年に決勝で敗れていますので、同じ大阪勢と戦うのなら東海大仰星高校とやりたかったでしょう。

◆書き加え(1月3日)

Aシード4校、Bシード9校へ

組み合わせ表を改めて見て思ったのは、Aシード3校を4校に増やし、Bシード10校を9校に減らすのがいいということです。
ならば、準決勝を迎える前に再抽選を1度行えば済みます。

今大会のようにAシード3校のうちの2校が準々決勝で戦い、1校が消えるというのは納得できません。
全国高校ラグビー大会の盛り上がりを考えても損だと思います。

トーナメント全体を重んじた結果かもしれませんが、「Aシード4校、Bシード9校へ」に変えてとくに問題はないのでは・・・。
それがどうしても不都合というのなら出場校の総数を48か56にし、シード校の数と割合を見直せばいい。

◆書き加え(1月5日)

準決勝の桐蔭対決で敗れる

1月5日の準決勝までにAシード3校がすべて消えました。

第1試合、Aシードの東福岡高校はBシードの東海大仰星高校に14−21で敗れました。
有力選手の揃った東福岡高校は優勝候補の筆頭に挙げられ、2連覇を狙っていました。
私は1月1日の3回戦で秋田の秋田工業高校と引き分けた東海大仰星高校が東福岡高校を倒して決勝に進むとは思っていませんでした。
(最多出場の秋田工業高校は強かったということでしょうか。)
東海大仰星高校は昨年の決勝で東福岡高校に敗れた雪辱を果たしました。

私は決勝が東海大仰星高校との対決になることを疑いませんでした。
ラグビーまして高校ラグビーに「因縁対決」「リベンジ」という言葉を使ってはいけないのかもしれません。
が、桐蔭学園高校は2013年と2015年に決勝で敗れていますので、東海大仰星高校に借りを返せるチャンスだと喜びました。

第2試合、Bシードの大阪桐蔭高校がAシードの桐蔭学園高校を12− 7で破りました。
これまで桐蔭学園高校は大阪桐蔭高校に勝っています。
(4大会前の準決勝では43− 0で退けています。)
決勝に進出したことがなくベストフォー1回、ベストエイト1回の大阪桐蔭高校に桐蔭学園高校が敗れるとは・・・。

圧倒的な得点差で勝ってきた強豪校は防御が弱点になることがあります。
(ぎりぎりの守りを味わっていない攻めっ放しのチームはもろい。)
私は桐蔭学園高校の3回戦と準々決勝での点の取られ方がよくないと感じていました。
ディフェンスの大切さが改めて分かりました。
(勝ち進んできた相手との準決勝や決勝ですきを見せたり、ミスが出たりすると致命的です。)

それにしても大阪勢は強いし、凄く粘る。
地元同士の決勝対決は啓光学園高校(現常翔啓光学園高校)が15−12で大工大高校(現常翔学園高校)を破って以来19大会ぶり、2度目のようです。
(ややこしいですね。)
東福岡高校を倒した東海大仰星高校と桐蔭学園高校を倒した大阪桐蔭高校はどちらが強いのでしょうか。
過去の実績では優勝4度、準優勝2度の東海大仰星高校が断然勝ります。

私は地元の桐蔭学園高校を応援しており、準々決勝までの戦いぶりから今大会はいただいたなと思っていました。
選手はむろん頑張りましたが、とても悔しい。

◆書き加え(1月7日)

東海大仰星高校と大阪桐蔭高校

私は準決勝の試合を見て、どちらも強いシーズンの明治大学と早稲田大学の戦いを思い出しました。
FWの圧力による縦の攻めを重んじる明治ラグビーとBKの展開による横の攻めを重んじる早稲田ラグビーは対照的であり、その攻防は見応えがありました。

私は5年中退なので母校と呼べませんが、明治を応援していました。
しかし、明治の執拗な攻撃をゴールラインぎりぎりで耐え、ピンチをしのぐ早稲田の鉄壁の防御に感動しました。
敵ながらあっぱれと思いました。

ディフェンスはラグビーの魅力であり醍醐味です。
決勝へ勝ち進んだ東海大仰星高校と大阪桐蔭高校は東福岡高校と桐蔭学園高校の猛攻を上回る気迫を示しました。
素晴らしい試合でした。

やっているほうは死にそうになりますが、見ているほうはロースコアの接戦が面白い。
決勝はどのような戦いになるのでしょう。

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