2010年「ふたたび swing me again」塩屋俊監督 ★

孫にも知らされずハンセン病で50年間ひっそりと隔離されていたトランぺッター。
カメラは青春時代のジャズバンドのメンバーと再会するために孫と旅に出る姿を追いかけます。
ハンセン病患者の苦悩を伝えたい映画なのか、作品の意図がよく分かりませんでした。

私も66歳ですので人生の晩年にやり残したことを片づけたいという思いは分かります。
それを描きたいのならば、主人公がハンセン病患者という設定にすることもないでしょう。
脚本も演出も狙いが絞り込まれておらず、踏み込みが足りないとの印象が残りました。
だれということでないのですが、キャスティングにも不満が残りました。

世間の偏見と闘う患者や家族の苦闘を絡め、生きることや人との関わりの素晴らしさを浮かびあがらせたかったのかもしれませんが、中途半端に終わっています。
全編を通じて細部のリアリティが乏しく、クライマックスで感動できません。
とりわけ演出次第でもうちょっといい映画に仕上がったはずだと思いました。

見終えて納得感も爽快感も得られません。
☆にしようとしましたが、この作品にかけた監督の気持ちはいくらか感じられたので★にしました。

◇◆◇

以下は、和田創の映画評価に共通する趣旨とあらましです。

私が観てよかったと感じた映画について「★」を付します。
正確に述べれば、作品の評価というより、自分が繰り返して観るかどうかの手がかりです。
(私はすぐに忘れてしまいますので・・・。)
好き嫌いはおのずと反映されますが、といってそれだけでもありません。
作品の価値に対する感想も込めています。

実は、huluが5月17日に全面リニューアルを行った際、私が覚えのつもりで残してきた視聴作品の★がすべて消えました。
(この変更は改悪でした。)

このブログで幾度も述べていますが、仕事人間の私はパソコンの画面の片隅で流すという“ながら視聴”になります。
映画ファンに叱られてしまう接し方です。
しかし、ちゃんと観ようとしたら、おそらく永久に映画を楽しめません。

それゆえ、ストーリーが単純でないと厳しい。
また、語学がさっぱりなので邦画でないと厳しい。
★はいい加減な直観にすぎず、次に観たときには変わるかもしれません。
それでも、皆さまの鑑賞にいくらか参考になれば幸いです。

★は普通、★★★★★は最高、☆は★の半分。
(★はわりとよい。★★はかなりよい。★★★はとてもよい。★★★★はおおいによい。★★★★★は素晴らしい。)

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