ジャンプ構成の基礎点を下げ、完成度で勝負
四大陸フィギュアスケート選手権が台湾で行われています。
平昌五輪へ向けた最後の実戦となりますが、北米の有力選手は出場しません。
したがって、オリンピック金メダル最有力候補の一人と目される米国の4回転ジャンパー、ネイサン・チェンは参加していません。
羽生結弦も欠場しており、大会が盛りあがりに欠けるのは致し方ありません。
⇒2018年1月10日「ネイサン・チェン、平昌金メダル最有力候補へ急浮上」はこちら。
宇野昌磨は荒川静香のトリノ金にあやかる?
宇野昌磨は公式練習に臨み、平昌五輪本番でのプログラムを滑りました。
フリースケーティング(FS)は、あの「トゥーランドット」。
荒川静香がトリノ五輪で金メダルを獲得したゲンのいい曲です。
宇野昌磨がそれにあやかろうと思ったかどうかは分かりませんが、勝負をかけているのは間違いありません。
⇒2017年5月6日「宇野昌磨、トゥ−ランドットで二匹目の金メダル」はこちら。
FSは3種類の4回転ジャンプを4本に変更
公式練習ではおもに得点源となるフリップ、ループ、トウループの3種類の4回転ジャンプを曲に合わせて跳び、念入りに確かめています。
今シーズンに取り組んだサルコウを封印し、演技の完成度、さらにノーミスにこだわったジャンプ構成です。
「だいぶ慣れてきて、何も考えなくても体が勝手に動く」と手応えを口にしています。
全日本選手権での不本意な演技を受けてプログラムを見直し、練習を積み重ねてきました。
その結果、しっくりと馴染んだようです。
初戦の「ロンバルディア杯」ではサルコウを入れた4種類5本の4回転ジャンプを着氷させて自己ベストを更新していました。
しかし、その後の試合で基礎点のより高いジャンプ構成を模索しているうちに演技全体が崩壊しました。
そこで3種類4本に減らし、しかもフリップを後半から負担の少ない前半に移しています。
精神的にも身体的にも楽なようです。
本番でも落ち着いて滑れることでしょう。
平昌五輪仕様の宇野昌磨は 320点前後が目安
25日の当日練習では4回転トウループ−3回転トウループのコンビネーションジャンプを何度も成功させており、調子はいいようです。
ただし、中国の金博洋(きん・はくよう。ボーヤン・ジン)も4回転ルッツを成功させているようです。
実質、この二人が四大陸選手権の頂点を争います。
平昌五輪仕様の宇野昌磨は五輪王者の羽生結弦と今シーズン5戦負けなしのネイサン・チェンを念頭に置き、今大会ではおそらく 320点前後を目安にします。
◆書き加え(1月25日)
宇野昌磨も金博洋もSPはぎりぎり百点超え
ショートプログラム(SP)が終わりました。
宇野昌磨は最終滑走者で100.49点を出し、1位に立っています。
冒頭の4回転フリップを決めました。
中盤のコンビネーションジャンプの4回転トウループ−3回転トウループが4回転−2回転になっています。
自信を持ち切れず、難度を落としたのかもしれません。
ただし、余裕で跳びましたのでGOE(出来栄え点)は取りました。
最後のトリプルアクセルはきれいに決めています。
宇野昌磨は丁寧さを心がけたせいか、スケーティングが鈍り、中盤にかけてのステップでレベル2と取りこぼしています。
が、まずまずの得点といえます。
(FSで頑張っても 320点に届かないでしょう。)
中国の金博洋が自己ベストとなる100.17点を出し、僅差の2位につけました。
(宇野昌磨と得点差はないようなものです。)
平昌五輪代表の田中刑事は自己ベストとなる 90.68点を出し、3位に入りました。
無良崇人は 76.66点で10位と振るいませんでした。
◇◆◇
宇野昌磨に関するブログは以下のとおり。
⇒2018年1月11日「四大陸フィギュア2018へ、宇野昌磨は立て直し」はこちら。
⇒2018年1月5日「宇野昌磨、平昌五輪へ調子が急降下」はこちら。
⇒2017年12月22日「宇野昌磨が全日本選手権でピリッとしないわけ」はこちら。
⇒2017年12月17日「宇野昌磨はそろそろ羽生結弦から独り立ちせよ」はこちら。
⇒2017年12月11日「宇野昌磨、ネイサン・チェンを勝たせたのは厄介」はこちら。
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羽生結弦も欠場しており、大会が盛りあがりに欠けるのは致し方ありません。
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宇野昌磨は荒川静香のトリノ金にあやかる?
宇野昌磨は公式練習に臨み、平昌五輪本番でのプログラムを滑りました。
フリースケーティング(FS)は、あの「トゥーランドット」。
荒川静香がトリノ五輪で金メダルを獲得したゲンのいい曲です。
宇野昌磨がそれにあやかろうと思ったかどうかは分かりませんが、勝負をかけているのは間違いありません。
⇒2017年5月6日「宇野昌磨、トゥ−ランドットで二匹目の金メダル」はこちら。
FSは3種類の4回転ジャンプを4本に変更
公式練習ではおもに得点源となるフリップ、ループ、トウループの3種類の4回転ジャンプを曲に合わせて跳び、念入りに確かめています。
今シーズンに取り組んだサルコウを封印し、演技の完成度、さらにノーミスにこだわったジャンプ構成です。
「だいぶ慣れてきて、何も考えなくても体が勝手に動く」と手応えを口にしています。
全日本選手権での不本意な演技を受けてプログラムを見直し、練習を積み重ねてきました。
その結果、しっくりと馴染んだようです。
初戦の「ロンバルディア杯」ではサルコウを入れた4種類5本の4回転ジャンプを着氷させて自己ベストを更新していました。
しかし、その後の試合で基礎点のより高いジャンプ構成を模索しているうちに演技全体が崩壊しました。
そこで3種類4本に減らし、しかもフリップを後半から負担の少ない前半に移しています。
精神的にも身体的にも楽なようです。
本番でも落ち着いて滑れることでしょう。
平昌五輪仕様の宇野昌磨は 320点前後が目安
25日の当日練習では4回転トウループ−3回転トウループのコンビネーションジャンプを何度も成功させており、調子はいいようです。
ただし、中国の金博洋(きん・はくよう。ボーヤン・ジン)も4回転ルッツを成功させているようです。
実質、この二人が四大陸選手権の頂点を争います。
平昌五輪仕様の宇野昌磨は五輪王者の羽生結弦と今シーズン5戦負けなしのネイサン・チェンを念頭に置き、今大会ではおそらく 320点前後を目安にします。
◆書き加え(1月25日)
宇野昌磨も金博洋もSPはぎりぎり百点超え
ショートプログラム(SP)が終わりました。
宇野昌磨は最終滑走者で100.49点を出し、1位に立っています。
冒頭の4回転フリップを決めました。
中盤のコンビネーションジャンプの4回転トウループ−3回転トウループが4回転−2回転になっています。
自信を持ち切れず、難度を落としたのかもしれません。
ただし、余裕で跳びましたのでGOE(出来栄え点)は取りました。
最後のトリプルアクセルはきれいに決めています。
宇野昌磨は丁寧さを心がけたせいか、スケーティングが鈍り、中盤にかけてのステップでレベル2と取りこぼしています。
が、まずまずの得点といえます。
(FSで頑張っても 320点に届かないでしょう。)
中国の金博洋が自己ベストとなる100.17点を出し、僅差の2位につけました。
(宇野昌磨と得点差はないようなものです。)
平昌五輪代表の田中刑事は自己ベストとなる 90.68点を出し、3位に入りました。
無良崇人は 76.66点で10位と振るいませんでした。
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宇野昌磨に関するブログは以下のとおり。
⇒2018年1月11日「四大陸フィギュア2018へ、宇野昌磨は立て直し」はこちら。
⇒2018年1月5日「宇野昌磨、平昌五輪へ調子が急降下」はこちら。
⇒2017年12月22日「宇野昌磨が全日本選手権でピリッとしないわけ」はこちら。
⇒2017年12月17日「宇野昌磨はそろそろ羽生結弦から独り立ちせよ」はこちら。
⇒2017年12月11日「宇野昌磨、ネイサン・チェンを勝たせたのは厄介」はこちら。
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