FSで自己ベストを大きく更新する

フィギュアスケート世界ジュニア選手権がブルガリアで行われています。
女子シングルで初出場の15歳、山下真瑚はショートプログラム(SP)で3位でした。
そして、フリースケーティング(FS)でパーソナルベストを大きく更新する128.38点をマークし、合計195.17点で銅メダルを獲得しています。

冒頭の3回転ルッツ−3回転トウループ−2回転トウループのコンビネーションジャンプを決めました。
7本のジャンプはどれもGOE(出来栄え点)を得ました。

ざわついた会場でノーミスの演技!

実は、直前にロシアの13歳、アレクサンドラ・トルソワが女子シングルで史上初となる2種2本の4回転ジャンプを決めています。
サルコウ、トウループです。
これまで4回転ジャンプは安藤美姫が2002年ジュニアGPファイナルで決めたサルコウだけでした。
会場がざわついていて滑りにくかったはずですが、ノーミスの演技を見せました。

ロシアの2強に次いで表彰台に上ったのは立派でした。
日本勢の表彰台は2015年から4年連続となります。
山下真瑚は愛知県出身で、浅田真央や宇野昌磨を指導した山田満知子コーチに師事しています。

アレクサンドラ・トルソワは異次元

ところで、アレクサンドラ・トルソワは異次元の演技を見せました。
シニアを含め、世界歴代5位となる合計225.52点を叩き出しました。
エフゲニア・メドベージェワ、アリーナ・ザギトワ、カナダのケイトリン・オズモンド、韓国の金妍児、そしてアレクサンドラ・トルソワ。
FSの技術点はにわかに信じがたい90点台でした。

アレクサンドラ・トルソワはこれから身長も伸びますし、体形が変わる年齢に差しかかります。
が、すべての4回転ジャンプを跳びたいと語りました。
女子シングルは4回転ジャンプ競争に突入するかもしれません。

それにしてもロシア女子シングルは新星が続々と現れます。
2022年北京五輪では平昌五輪で金メダルのアリーナ・ザギトワ、銀メダルのエフゲニア・メドベージェワでさえも姿を消している可能性があります。
この3選手は同じエテリ・トゥトベリーゼコーチに師事しています。
アレクサンドラ・トルソワはエースに育っているのでしょうか。

紀平梨花はトリプルアクセルに失敗

紀平梨花はFSでトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)に2度挑みましたが抜けてしまい、8位という不本意な成績に終わりました。
昨年末の全日本フィギュアスケート選手権で3位に食い込みましたので、私には意外です。

category:フィギュアスケートはこちら。

◆書き加え(3月14日)

山下真瑚は4回転ジャンプを目指す

山下真瑚(やました・まこ)は2002年大晦日生まれの15歳です。
血液型はO型。
身長は 151cm。
コーチは山田満知子ですが、実際の指導は樋口美穂子でしょうか(不確か)。

7歳からフィギュアスケートを始めたきっかけは荒川静香のイナバウアーだそうです。
したがって、憧れの選手も荒川静香です。

トリプルアクセルを除く5種類の3回転ジャンプを跳ぶことができます。
これから4回転サルコウの習得を目指します。

山下真瑚は現時点で主要大会の優勝実績がありません。
順調に伸びていくならば、十代半ばの紀平梨花などとともに2022年北京五輪代表の有力選手となるでしょう。

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