2本目も自分らしく攻める
平昌パラリンピックのアルペンスキー女子大回転座位で21歳の村岡桃佳が自身初の金メダルを獲得しました。
今大会で日本勢初の金メダルでした。
また、日本選手団で冬季パラリンピック史上最年少の快挙です。
村岡桃佳は1本目で1分13秒47をマークし、2位に1秒40差をつけてトップに立ちました。
そして、2本目で1本目を上回る1分13秒06で合計2分26秒53となり、2位に2秒71差をつけています。
結果から眺めれば「圧勝」といえるでしょう。
1つのミスで逆転されてしまう僅差でしたが、「2本目も自分らしく攻めていこう」と心を決めました。
大型ビジョンで「1」の文字を確かめ、達成感や安堵感、喜びがわいてきました。
セレモニーで真ん中に立つ
村岡桃佳にとりセレモニーで真ん中に立てる金メダルは悲願でした。
「夢見心地」と語りました。
4年間を振り返ると競技を続けることがつらい時期もあったそうですが、それを何とか乗り越えました。
初日の滑降座位で銀メダルを獲得した際に今大会のスケジュールを「私で始まり、私で終わる」と語っています。
閉会式の18日に行われる最終種目は苦手な回転ですが、表彰台を目指して頑張ると誓いました。
ソチ大会大回転で5位入賞
村岡桃佳は4歳から車いす生活を送りました。
「横断性脊髄炎」を患い、下半身に麻痺が残りました。
中学2年生からアルペンスキーに取り組みました。
陸上などの運動に親しんでいたので、それなりの土台はありました。
また、負けず嫌いの性格らしく、基礎練習を粘り強く重ねたことで、実力を急速につけました。
さらに、身近に手本となる3人の先輩がいました。
いずれもパラリンピックのメダルを獲得した男子選手であり、それぞれが異なる特徴を持っていました。
妹のようにかわいがってくれ、アドバイスももらえたようです。
高校2年生で迎えた2014年ソチ大会の大回転で5位に入賞しました。
その後、ワールドカップ(W杯)で優勝を収め、世界選手権で複数種目で表彰台に上がるなど成長を遂げてきました。
日本選手団のエースの活躍
村岡桃佳は今大会の開会式で日本選手団の旗手を務めています。
エースとしての活躍が期待されていましたが、それに見事に応えました。
重圧も感じたはずですが、はねのけています。
初日の銀メダルで勢いに乗り、スーパー大回転とスーパー複合で銅メダルを獲得しました。
女子選手の金メダルは2006年トリノ大会の大日方邦子以来、3大会ぶりです。
単一大会のメダル獲得4個は日本選手の冬季最多記録に並びました。
また、1大会で金・銀・銅コンプリートは1998年長野大会の大日方邦子以来です。
本人はここまでの快進撃は想定していなかったと語っています。
文字どおりの大ブレークでした。
金メダルはそれまでに3個のメダルを獲得した経験と自信が生きました。
村岡桃佳は2本目に挑む前に「1本目が1位のときは2本目で抜かれることが多い」と過去を反省しました。
最初は体が思うように動きませんでしたが、徐々に立て直してタイムをまとめました。
私は仕事に追われ、楽しみにしていたオリンピックもろくに見られませんでした。
正直に言うと、パラリンピックに関心が高いわけでありません。
しかし、テレビのニュースなどで選手の活躍に触れるのはうれいい。
村岡桃佳についてはここまでの4種目すべてを見ています。
なかでも大回転の2本目のゴールの瞬間に胸が熱くなりました。
親の気持ちもいくらか分かります・・・。
余談。
「村岡桃佳(むらおか・ももか)」は1997年3月3日生まれだからでしょう。
埼玉県深谷市生まれ。150センチ、37キロ。
早稲田大学に在籍していますので、優秀なのでしょう。
すでにトップアスリートですが、村岡桃佳はまだまだ伸び代があるはずです。
◆書き加え(3月18日)
出場全5種目でメダル獲得
「今大会は私で始まり、私で終わる」と語っていた村岡桃佳は有言実行、回転座位で銀メダルを獲得しています。
これにより出場した全5種目でメダルを獲得しました。
単一の冬季大会でも日本選手の最多記録となりました。
2本目は前半途中で大きくバランスを崩しましたが、後半でリカバリーして2位をキープしました。
勝因に技術の向上と人間としての成長を挙げるとともに、周囲や用具関係者の支えに感謝しました。
おめでとう、そしてお疲れさま!!!!!
◆書き加え(3月20日)
報奨金9百万円を手にする
村岡桃佳が記者会見で首が取れそうなメダルの重さに幸せを感じると語りました。
日本パラリンピック委員会はメダル獲得の報奨金を今大会から金3百万円、銀2百万円、銅百万円に増額しています。
2020年東京大会から実施する予定でしたが、日本勢の活躍により前倒ししました。
粋な計らいといえます。
村岡桃佳は金1個、銀2個、銅2個でしたので、合計9百万円を手にします。
選手生活にかなりの費用がかかるはずですから、私などはもうちょっと高くてもいいのでないかと思ってしまいます。
が、本人のモチベーションアップにつながることでしょう。
若い選手ですから、今後がさらに楽しみです。
5種目すべて金メダルの快挙を成し遂げてほしい。
Copyright (c)2018 by Sou Wada
←応援、よろしく!
平昌パラリンピックのアルペンスキー女子大回転座位で21歳の村岡桃佳が自身初の金メダルを獲得しました。
今大会で日本勢初の金メダルでした。
また、日本選手団で冬季パラリンピック史上最年少の快挙です。
村岡桃佳は1本目で1分13秒47をマークし、2位に1秒40差をつけてトップに立ちました。
そして、2本目で1本目を上回る1分13秒06で合計2分26秒53となり、2位に2秒71差をつけています。
結果から眺めれば「圧勝」といえるでしょう。
1つのミスで逆転されてしまう僅差でしたが、「2本目も自分らしく攻めていこう」と心を決めました。
大型ビジョンで「1」の文字を確かめ、達成感や安堵感、喜びがわいてきました。
セレモニーで真ん中に立つ
村岡桃佳にとりセレモニーで真ん中に立てる金メダルは悲願でした。
「夢見心地」と語りました。
4年間を振り返ると競技を続けることがつらい時期もあったそうですが、それを何とか乗り越えました。
初日の滑降座位で銀メダルを獲得した際に今大会のスケジュールを「私で始まり、私で終わる」と語っています。
閉会式の18日に行われる最終種目は苦手な回転ですが、表彰台を目指して頑張ると誓いました。
ソチ大会大回転で5位入賞
村岡桃佳は4歳から車いす生活を送りました。
「横断性脊髄炎」を患い、下半身に麻痺が残りました。
中学2年生からアルペンスキーに取り組みました。
陸上などの運動に親しんでいたので、それなりの土台はありました。
また、負けず嫌いの性格らしく、基礎練習を粘り強く重ねたことで、実力を急速につけました。
さらに、身近に手本となる3人の先輩がいました。
いずれもパラリンピックのメダルを獲得した男子選手であり、それぞれが異なる特徴を持っていました。
妹のようにかわいがってくれ、アドバイスももらえたようです。
高校2年生で迎えた2014年ソチ大会の大回転で5位に入賞しました。
その後、ワールドカップ(W杯)で優勝を収め、世界選手権で複数種目で表彰台に上がるなど成長を遂げてきました。
日本選手団のエースの活躍
村岡桃佳は今大会の開会式で日本選手団の旗手を務めています。
エースとしての活躍が期待されていましたが、それに見事に応えました。
重圧も感じたはずですが、はねのけています。
初日の銀メダルで勢いに乗り、スーパー大回転とスーパー複合で銅メダルを獲得しました。
女子選手の金メダルは2006年トリノ大会の大日方邦子以来、3大会ぶりです。
単一大会のメダル獲得4個は日本選手の冬季最多記録に並びました。
また、1大会で金・銀・銅コンプリートは1998年長野大会の大日方邦子以来です。
本人はここまでの快進撃は想定していなかったと語っています。
文字どおりの大ブレークでした。
金メダルはそれまでに3個のメダルを獲得した経験と自信が生きました。
村岡桃佳は2本目に挑む前に「1本目が1位のときは2本目で抜かれることが多い」と過去を反省しました。
最初は体が思うように動きませんでしたが、徐々に立て直してタイムをまとめました。
私は仕事に追われ、楽しみにしていたオリンピックもろくに見られませんでした。
正直に言うと、パラリンピックに関心が高いわけでありません。
しかし、テレビのニュースなどで選手の活躍に触れるのはうれいい。
村岡桃佳についてはここまでの4種目すべてを見ています。
なかでも大回転の2本目のゴールの瞬間に胸が熱くなりました。
親の気持ちもいくらか分かります・・・。
余談。
「村岡桃佳(むらおか・ももか)」は1997年3月3日生まれだからでしょう。
埼玉県深谷市生まれ。150センチ、37キロ。
早稲田大学に在籍していますので、優秀なのでしょう。
すでにトップアスリートですが、村岡桃佳はまだまだ伸び代があるはずです。
◆書き加え(3月18日)
出場全5種目でメダル獲得
「今大会は私で始まり、私で終わる」と語っていた村岡桃佳は有言実行、回転座位で銀メダルを獲得しています。
これにより出場した全5種目でメダルを獲得しました。
単一の冬季大会でも日本選手の最多記録となりました。
2本目は前半途中で大きくバランスを崩しましたが、後半でリカバリーして2位をキープしました。
勝因に技術の向上と人間としての成長を挙げるとともに、周囲や用具関係者の支えに感謝しました。
おめでとう、そしてお疲れさま!!!!!
◆書き加え(3月20日)
報奨金9百万円を手にする
村岡桃佳が記者会見で首が取れそうなメダルの重さに幸せを感じると語りました。
日本パラリンピック委員会はメダル獲得の報奨金を今大会から金3百万円、銀2百万円、銅百万円に増額しています。
2020年東京大会から実施する予定でしたが、日本勢の活躍により前倒ししました。
粋な計らいといえます。
村岡桃佳は金1個、銀2個、銅2個でしたので、合計9百万円を手にします。
選手生活にかなりの費用がかかるはずですから、私などはもうちょっと高くてもいいのでないかと思ってしまいます。
が、本人のモチベーションアップにつながることでしょう。
若い選手ですから、今後がさらに楽しみです。
5種目すべて金メダルの快挙を成し遂げてほしい。
Copyright (c)2018 by Sou Wada
←応援、よろしく!