ミラノで世界フィギュア選手権が開幕

世界フィギュアスケート選手権がイタリア・ミラノで21日に開幕します。
今シーズンを締め括る大会です。

現地メディアはザギトワ圧勝Vを予想

さて、女子シングルの金メダル争いですが、ロシアの15歳、アリーナ・ザギトワで決まり。
現地メディアが大本命に挙げました。
平昌五輪での演技と得点を知っているフィギュアスケートファンなら、だれだってそう考えているでしょう。

アリーナ・ザギトワはフリースケーティング(FS)のジャンプの基礎点が高い。
しかも、まずミスを犯しません。
技術点が高いのは当然として、演技構成点も伸ばしました。

十代半ばですでにオリンピックの金メダルをつかみました。
負けるとしたら、モチベーションを保てず、調整不足で出場した場合に限られるでしょう。

銀はオズモンド、銅はコストナーか?

前回女王のロシアのエフゲニア・メドベージェワはけがが治りきらないうちにオリンピックに出場しており、今大会を欠場します。
(男子シングルの羽生結弦も同じ理由で欠場します。)
五輪後の世界選手権がいささか盛りあがりに欠けるのはやむをえません。

銀メダル候補に前回大会2位、平昌五輪3位のカナダのケイトリン・オズモンドを挙げました。

銅メダル候補にイタリアのカロリーナ・コストナーを挙げています。
31歳のベテランはこれが最後の試合になるかもしれないと現役引退の可能性を示唆しています。
私はまだやれると思っていますが・・・。

順番からして宮原知子は銅メダル獲得

現地メディアは宮原知子と樋口新葉も銅メダル候補に挙げています。

宮原知子はオリンピックではショートプログラム(SP)もフリースケーティング(FS)も会心の演技を見せてくれました。
惜しくも表彰台に上れませんでしたが、丁寧で確実な滑り、繊細で濃やかな表現に対し、日本はもちろん世界のフィギュアスケートファンから賛辞が寄せられています。
心配された高難度ジャンプの「回転不足」も克服しました。

今大会では平昌五輪で銀メダルを獲ったロシアのエフゲニア・メドベージェワが抜けますから、宮原知子は順番から言って銅メダルを獲れます。

五輪で表彰台を逃した悔しさを晴らす

宮原知子は復帰戦から試合に立てつづけに出場し、相当な無理を重ねてきました。
とくに五輪代表最終選考会を兼ねた昨年末の全日本フィギュアスケート選手権と2月の平昌五輪へ向け、追い込んだ練習を積んできました。

疲労が蓄積していることは予想できます。
練習をセーブしていた可能性もあります。
オリンピックのようなパーフェクトな演技を期待するのは酷かもしれません。

それとも、五輪で表彰台を逃した悔しさを晴らそうという気持ちが強いのでしょうか。
だとすれば、ケイトリン・オズモンドを抜き、銀メダル獲得までありえます。

エースの責任として代表枠を3に戻せ

宮原知子はけがで仕方がなかったとはいえ、前回大会を欠場しています。
それもあり、日本女子は平昌五輪代表枠「3」を確保できませんでした。

宮原知子は全日本フィギュアスケート選手権を3連覇したエースとしての責任を果たしていません。
それをだれよりも悔しく、また申し訳なく思っているはずです。

樋口新葉と力を合わせ、来年の世界選手権の代表枠を「3」に戻してほしい。

category:宮原知子ブログはこちら。

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宮原知子に関するブログは以下のとおり。

⇒2018年2月11日「宮原知子、平昌五輪銅メダル獲得の必要条件」はこちら。

⇒2018年2月11日「宮原知子、足は子鹿ちゃん、頭はおでこちゃん」はこちら。

⇒2018年2月4日「宮原知子と濱田美栄コーチ、自己ベストの平昌五輪」はこちら。

⇒2018年1月30日「宮原知子、平昌「練習の虫」作戦は大丈夫か?」はこちら。

⇒2018年1月12日「宮原知子と坂本花織は四大陸選手権で調整」はこちら。

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