紀平梨花はトリプルアクセル3本
米メディアが優勝候補の本命に挙げる

フィギュアスケート・グランプリ(GP)シリーズ第4戦「NHK杯」女子シングル。
シニアデビュー、16歳の新星、紀平梨花がGPシリーズに初出場します。
平昌五輪代表最終選考会を兼ねた昨年の全日本選手権では表彰台に割って入りました(3位)。
6種類すべての3回転ジャンプを跳べますので大きな得点力があります。

紀平梨花はNHK杯への調整を目的に、先日の西日本選手権に出場して圧勝を収めました。
高難度ジャンプだけの選手でなく、徐々に演技力も増してきました。

NHK杯には第1戦「スケートアメリカ」覇者の宮原知子、第2戦「スケートカナダ」覇者のロシアのエリザベータ・トゥクタミシェワが参加します。
紀平梨花が世界の強豪選手と互角に戦えるかどうかに注目が集まっています。

ちなみに、米メディアが1位に紀平梨花、2位に宮原知子、3位にエリザベータ・トゥクタミシェワという大胆な予想を示しています。
高難度ジャンプに注目すれば、本命に挙げられることにあまり驚きはありません。

紀平梨花は「トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)」を最大の武器にしていますので、バンクーバー五輪銀メダリストの浅田真央とよく比較されます。
いまや自分の代名詞になりつつあります。
後継者とも呼ばれていますので相当なプレッシャーがかかっていることでしょう。
ちなみに、浅田真央は同じ16歳で出場した2006年NHK杯で世界最高得点を記録して優勝を飾りました。
(それ以前に、15歳で出場した2005年GPファイナルで世界一になっています。)
しかし、これまでGPシリーズデビュー戦で勝った日本の女子選手はいないようです。

私は紀平梨花も衝撃的なデビューを見せてくれるかもしれないと期待しています。
本人によれば、トリプルアクセルの成功率がずいぶん上がっているそうです。
NHK杯で審判に好印象を残せれば、今後の大舞台での採点にプラスになります。

紀平梨花がトリプルアクセルを8日の午前の練習で6度、午後の練習で8度決めています。
うち2度はトリプルアクセル―3回転トウループのコンビネーションでした。
仕上がりは上々ですので、本番での緊張に打ち克てれば大丈夫でしょう。
SP1本、FS2本の計3本のトリプルアクセルが楽しみです。

category:紀平梨花ブログはこちら。

◆書き加え(11月9日)

SPが終わり、紀平梨花は 69.59点で5位でした。
大きな注目が集まった冒頭のトリプルアクセルで転倒しました。
朝の練習から調子が悪かったそうで、不安が的中しました。
しかし、失敗に動揺せず、演技を立て直しました。

紀平梨花は高難度ジャンプを跳べるというだけでなく、豊かな表現力を備えています。
スケーティングを含め、才能があふれ出ています。
素晴らしいと思います。

FSで得点源のジャンプを完璧に決められれば、大逆転の可能性があります。

◇◆◇

紀平梨花に関するブログは以下のとおり。

⇒2018年11月7日「紀平梨花、GPシリーズNHK杯で高得点へ」はこちら。

⇒2017年12月21日「紀平梨花、全日本で勝っちゃっていいんですか」はこちら。

⇒2017年12月9日「紀平梨花は3回転半でロシア勢を吹き飛ばす」はこちら。

⇒2017年12月1日「紀平梨花はトリプルアクセルで全日本初優勝の快挙へ」はこちら。

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