全日本選手権で世界フィギュア代表が決定
現役復帰の高橋大輔は不出来の2位で辞退
宇野昌磨はけがの影響を感じさせない好演
「全日本フィギュアスケート選手権2018」が終わりました。
日本選手を応援すればいい国際大会と違い、応援したい選手が何人かいる国内大会は疲れます。
男子シングルのフリースケーティング(FS)が行われました。
ショートプログラム(SP)1位の宇野昌磨はけがの影響をまったく感じさせません。
序盤の2〜3本のジャンプを見て「ひどい点数になりそう」と思いましたが、中盤へ向けてスムーズになり、終盤には素晴らしい演技になっていました。
category:宇野昌磨ブログはこちら。
高橋大輔はジャンプがはらはら、後半がへとへとです。
ひどい不出来でしたが、それをだれよりも恥じているのは本人です。
にもかかわらず2位に入っており、羽生結弦と宇野昌磨の次世代が育っていない状況が改めて浮き彫りになりました。
高橋大輔は「この出来でここにいたくない」と自分に腹を立てるとともに、後輩に危機感を募らせています。
⇒2018年12月22日「若者よ、高橋大輔が全日本選手権の主役でいいのか」はこちら。
世界フィギュア2019代表選手(出場選手)
日本スケート連盟から来年3月にさいたまで開催される「世界フィギュアスケート選手権2019」の代表選手が発表されました。
男女ともに選考でもめる要素がありませんでした。
けがで全日本選手権を欠場した羽生結弦は3年連続で救済措置(特例)が適用されましたが、私自身はリハビリと蓄積疲労回復に充ててほしいと思っていました。
採点ルールの改定もあり、突出した才能を持ち、しかも滑る意思を持つ選手、とくに男子選手は30歳前後まで現役を続けられます。
選手生命を大切にしてください。
◇世界フィギュア女子シングル代表選手(出場選手)
1.坂本花織
2.紀平梨花
3.宮原知子
◇世界フィギュア男子シングル代表選手(出場選手)
1.宇野昌磨
2.田中刑事
3.羽生結弦
2位の高橋大輔は選出されましたが辞退しました。
致し方のない点数、妥当な判断です。
かつて第一人者だった彼が自分に許せるはずがありません。
代わりに3位の田中刑事が選ばれました。
選考基準に照らすとこうなるのでしょうが、近い将来に世界で戦えそうな男子選手がいません。
出たいはずの高橋大輔が断った意図をどうか汲んでほしい。
⇒2018年12月22日「若者よ、高橋大輔が全日本選手権の主役でいいのか」はこちら。
男女とも最大の「3」の枠取りに貢献した選手の名前がありません。
樋口新葉と友野一希は悔しい正月を迎えますが、気持ちを切らさずに来シーズンに備えてください。
さいたま開催世界選手権代表選手コメント
記者会見で代表選手が意気込みを語りました。
坂本花織は「世界選手権初出場、日本開催ですごく緊張しているけれど、自分らしく思い切っていきたい」。
(選ばれた時点で「緊張」という言葉を使っています。次のコメントは「ひざががくがく」です。)
紀平梨花は「夢に見ていた世界選手権に出られてすごくうれしい。たくさんの方の期待に応えられる演技ができるように練習を頑張りたい」。
(本番の成績をもたらす練習を頑張ると言っており、早くも地に足がついています。また、スターのコメントです。)
宮原知子は「日本開催の世界選手権に代表として選んでいただけたことに感謝し、今シーズンは試合に波があるので、しっかりと自分の演技ができるようにしたいです」。
(優等生のコメントであり、課題克服を見据えています。)
宇野昌磨は「2位が続いているので1位になるために自分を信じて、いい結果が出せるように頑張りたい」。
(自覚は十分です。この選手は世界の大舞台で金メダルを獲ることしか求められていません。)
羽生結弦は日本スケート連盟に「世界選手権に間に合うように頑張って調整します」と連絡しています。
(おそらく一生に一人しか出会えない選手です。私は五輪3連覇が可能と考えています。そのための最良の決断を下してほしい。)
日本開催ですので、観客やファンの応援が大きな力になります。
同時に、大きな注目と期待が重圧になります。
最終的に自分との戦いに勝てた選手だけが表彰台に立つことができます。
私はプレッシャーを真正面から受け止めようとする気迫を、とくに紀平梨花と宇野昌磨に感じます。
(羽生結弦はスターなので、最初からそういう選手です。)
世界選手権は日本勢が表彰台独占の快挙
私の予想です。
日本勢と戦えるロシア勢がいませんので、表彰台を独占します。
1位 紀平梨花 246点(84点 162点)
2位 宮原知子 228点(78点 150点)
3位 坂本花織 222点(74点 148点)
私はGPファイナル後の人気の爆発と期待の重圧、そしてスケート靴の不調(SPの失敗)という大混乱のなかで、出来はよくなかったとはいえ、FSであれだけの高得点を叩き出した紀平梨花は化け物だと思いました。
中1日で立て直してしまう頭とメンタルがすごい。
日常生活ではあどけなさが残る少女なのにね。
宮原知子は今シーズンの練習での重点的な取り組みの成果が出ると思います。
ジャンプでミスがなくなり、GOE(出来栄え点)を稼ぎます。
坂本花織は日本女子の看板選手になりますので重圧がかかると考えます。
これでもし 230点近い得点を記録するとすれば覚醒して次のステージに上ったということです。
この3選手は日本女子シングル史上最強の布陣となります。
過去に一度もなかったことですが、全員が抜群の「安定感」を誇ります。
(紀平梨花はトリプルアクセルを失敗しません。)
来シーズンはロシアのジュニア勢から強烈な得点力を持つ有力選手がシニアに参戦してきます。
四大陸フィギュア2019代表選手(出場選手)
合わせて、来年2月に米国で開催される「四大陸フィギュアスケート選手権2019」の代表選手が発表されました。
◇四大陸フィギュア女子シングル代表選手(出場選手)
1.坂本花織
2.紀平梨花
3.三原舞依
三原舞依は今シーズン、質の高い演技を安定的に行っています。
宮原知子はジャンプのGEO(出来栄え点)の向上と高難度ジャンプの習得に時間をいくらか割けます。
◇四大陸フィギュア男子シングル代表選手(出場選手)
1.宇野昌磨
2.田中刑事
3.友野一希
田中刑事と友野一希は全日本選手権でまったく不出来な高橋大輔の得点を上回れませんでした。
あまりに不甲斐ないと思います。
高橋大輔はあくまで個人的な思いから現役復帰に踏み切ったと考えていますが、その決断と全日本選手権での演技には男子シングルへのとても重大なメッセージが含まれています。
category:紀平梨花ブログはこちら。
◇◆◇
紀平梨花に関するブログは以下のとおり。
⇒2018年12月23日「なんでかな紀平梨花、トリプルアクセル赤面転倒」はこちら。
⇒2018年12月21日「プロが絶賛、紀平梨花の天性のスケーティング」はこちら。
⇒2018年12月19日「紀平梨花、全日本フィギュア初制覇は揺るがず」はこちら。
⇒2018年12月18日「全日本フィギュア選手権2018女子シングル優勝・順位予想」はこちら。
⇒2018年12月15日「紀平梨花の演技構成点(PCS)が低すぎるわけ」はこちら。
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現役復帰の高橋大輔は不出来の2位で辞退
宇野昌磨はけがの影響を感じさせない好演
「全日本フィギュアスケート選手権2018」が終わりました。
日本選手を応援すればいい国際大会と違い、応援したい選手が何人かいる国内大会は疲れます。
男子シングルのフリースケーティング(FS)が行われました。
ショートプログラム(SP)1位の宇野昌磨はけがの影響をまったく感じさせません。
序盤の2〜3本のジャンプを見て「ひどい点数になりそう」と思いましたが、中盤へ向けてスムーズになり、終盤には素晴らしい演技になっていました。
category:宇野昌磨ブログはこちら。
高橋大輔はジャンプがはらはら、後半がへとへとです。
ひどい不出来でしたが、それをだれよりも恥じているのは本人です。
にもかかわらず2位に入っており、羽生結弦と宇野昌磨の次世代が育っていない状況が改めて浮き彫りになりました。
高橋大輔は「この出来でここにいたくない」と自分に腹を立てるとともに、後輩に危機感を募らせています。
⇒2018年12月22日「若者よ、高橋大輔が全日本選手権の主役でいいのか」はこちら。
世界フィギュア2019代表選手(出場選手)
日本スケート連盟から来年3月にさいたまで開催される「世界フィギュアスケート選手権2019」の代表選手が発表されました。
男女ともに選考でもめる要素がありませんでした。
けがで全日本選手権を欠場した羽生結弦は3年連続で救済措置(特例)が適用されましたが、私自身はリハビリと蓄積疲労回復に充ててほしいと思っていました。
採点ルールの改定もあり、突出した才能を持ち、しかも滑る意思を持つ選手、とくに男子選手は30歳前後まで現役を続けられます。
選手生命を大切にしてください。
◇世界フィギュア女子シングル代表選手(出場選手)
1.坂本花織
2.紀平梨花
3.宮原知子
◇世界フィギュア男子シングル代表選手(出場選手)
1.宇野昌磨
2.田中刑事
3.羽生結弦
2位の高橋大輔は選出されましたが辞退しました。
致し方のない点数、妥当な判断です。
かつて第一人者だった彼が自分に許せるはずがありません。
代わりに3位の田中刑事が選ばれました。
選考基準に照らすとこうなるのでしょうが、近い将来に世界で戦えそうな男子選手がいません。
出たいはずの高橋大輔が断った意図をどうか汲んでほしい。
⇒2018年12月22日「若者よ、高橋大輔が全日本選手権の主役でいいのか」はこちら。
男女とも最大の「3」の枠取りに貢献した選手の名前がありません。
樋口新葉と友野一希は悔しい正月を迎えますが、気持ちを切らさずに来シーズンに備えてください。
さいたま開催世界選手権代表選手コメント
記者会見で代表選手が意気込みを語りました。
坂本花織は「世界選手権初出場、日本開催ですごく緊張しているけれど、自分らしく思い切っていきたい」。
(選ばれた時点で「緊張」という言葉を使っています。次のコメントは「ひざががくがく」です。)
紀平梨花は「夢に見ていた世界選手権に出られてすごくうれしい。たくさんの方の期待に応えられる演技ができるように練習を頑張りたい」。
(本番の成績をもたらす練習を頑張ると言っており、早くも地に足がついています。また、スターのコメントです。)
宮原知子は「日本開催の世界選手権に代表として選んでいただけたことに感謝し、今シーズンは試合に波があるので、しっかりと自分の演技ができるようにしたいです」。
(優等生のコメントであり、課題克服を見据えています。)
宇野昌磨は「2位が続いているので1位になるために自分を信じて、いい結果が出せるように頑張りたい」。
(自覚は十分です。この選手は世界の大舞台で金メダルを獲ることしか求められていません。)
羽生結弦は日本スケート連盟に「世界選手権に間に合うように頑張って調整します」と連絡しています。
(おそらく一生に一人しか出会えない選手です。私は五輪3連覇が可能と考えています。そのための最良の決断を下してほしい。)
日本開催ですので、観客やファンの応援が大きな力になります。
同時に、大きな注目と期待が重圧になります。
最終的に自分との戦いに勝てた選手だけが表彰台に立つことができます。
私はプレッシャーを真正面から受け止めようとする気迫を、とくに紀平梨花と宇野昌磨に感じます。
(羽生結弦はスターなので、最初からそういう選手です。)
世界選手権は日本勢が表彰台独占の快挙
私の予想です。
日本勢と戦えるロシア勢がいませんので、表彰台を独占します。
1位 紀平梨花 246点(84点 162点)
2位 宮原知子 228点(78点 150点)
3位 坂本花織 222点(74点 148点)
私はGPファイナル後の人気の爆発と期待の重圧、そしてスケート靴の不調(SPの失敗)という大混乱のなかで、出来はよくなかったとはいえ、FSであれだけの高得点を叩き出した紀平梨花は化け物だと思いました。
中1日で立て直してしまう頭とメンタルがすごい。
日常生活ではあどけなさが残る少女なのにね。
宮原知子は今シーズンの練習での重点的な取り組みの成果が出ると思います。
ジャンプでミスがなくなり、GOE(出来栄え点)を稼ぎます。
坂本花織は日本女子の看板選手になりますので重圧がかかると考えます。
これでもし 230点近い得点を記録するとすれば覚醒して次のステージに上ったということです。
この3選手は日本女子シングル史上最強の布陣となります。
過去に一度もなかったことですが、全員が抜群の「安定感」を誇ります。
(紀平梨花はトリプルアクセルを失敗しません。)
来シーズンはロシアのジュニア勢から強烈な得点力を持つ有力選手がシニアに参戦してきます。
四大陸フィギュア2019代表選手(出場選手)
合わせて、来年2月に米国で開催される「四大陸フィギュアスケート選手権2019」の代表選手が発表されました。
◇四大陸フィギュア女子シングル代表選手(出場選手)
1.坂本花織
2.紀平梨花
3.三原舞依
三原舞依は今シーズン、質の高い演技を安定的に行っています。
宮原知子はジャンプのGEO(出来栄え点)の向上と高難度ジャンプの習得に時間をいくらか割けます。
◇四大陸フィギュア男子シングル代表選手(出場選手)
1.宇野昌磨
2.田中刑事
3.友野一希
田中刑事と友野一希は全日本選手権でまったく不出来な高橋大輔の得点を上回れませんでした。
あまりに不甲斐ないと思います。
高橋大輔はあくまで個人的な思いから現役復帰に踏み切ったと考えていますが、その決断と全日本選手権での演技には男子シングルへのとても重大なメッセージが含まれています。
category:紀平梨花ブログはこちら。
◇◆◇
紀平梨花に関するブログは以下のとおり。
⇒2018年12月23日「なんでかな紀平梨花、トリプルアクセル赤面転倒」はこちら。
⇒2018年12月21日「プロが絶賛、紀平梨花の天性のスケーティング」はこちら。
⇒2018年12月19日「紀平梨花、全日本フィギュア初制覇は揺るがず」はこちら。
⇒2018年12月18日「全日本フィギュア選手権2018女子シングル優勝・順位予想」はこちら。
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