ベテラン宮原知子は老け込むな
ババリアンで逆襲が始まる

ウェブで「宮原知子はババリアン」という情報を見つけました。
何ということでしょう。

確かに2014〜2017年まで全日本選手権の女子シングルで4連覇を成し遂げたベテラン選手ですが、若干20歳です。
実績と自信に裏打ちされ、落ち着き払った演技で風格を漂わせています。
だからといって、宮原知子をババリアンと呼んでは気の毒です。

どういうことだろうと疑問を感じて記事を読むと、ちょっぴり意味が違いました。
ババリアンはB級の国際大会の名称です。

日本スケート連盟が16日、フィギュアスケートの国際大会の派遣選手を発表しました。
宮原知子はババリアンオープンに出場します。
2月5〜10日にドイツ・オーベルストドルフで開催される試合です。
なお、記事によっては「バヴァリアンオープン」と記されています。
これなら私みたいなそそっかしい勘違いがありません。

ちなみに、四大陸選手権2019は全日本選手権4位の三原舞依が出場し、3位の宮原知子は出場しません。
今シーズンに取り組んでいる高難度ジャンプの見直しにいくらか時間を割けます。
回転不足は克服が容易でないようで、いまだに取られることがあります。

◆ババリアンオープン出場選手

◇男子シングル:島田高志郎 木科雄登
◇女子シングル:宮原知子 青木祐奈

宮原知子は全日本選手権のショートプログラム(SP)で1位に立ちながら、フリースケーティング(FS)で得点を伸ばせませんでした。
1985年〜1992年に8連覇した伊藤みどり以来となる5連覇を逃しました。
宮原知子は試合後に「まだ気持ちの整理ができていない」と語っていました。

⇒2018年12月13日「宮原知子、全日本選手権4連覇は勝ちすぎ」はこちら。

長らく背負ってきた「日本女王」の称号が消え、肩の荷が下りたと思います。
一抹のさみしさも感じているはずですが、心身の活性化を図るチャンスです。
本人も「勝ち続けるよりも、自分を見詰め直す機会になる。プラスに考えたい」と前向きのコメントを発しています。
あくまで2022年北京五輪出場を目指していますので・・・。

宮原知子のババリアンオープンへの出場は、世界選手権に向けた実戦と調整の機会になります。
難敵のロシア勢との戦いに勝利を収めることはもちろん、全日本選手権で5連覇を阻まれた1位の坂本花織、濱田美栄コーチ同門の後輩、2位の紀平梨花を上回ると内心で誓っていることでしょう。

ババリアンから宮原知子の逆襲が始まります。

(1月16日執筆)

category:宮原知子ブログはこちら。

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宮原知子に関するブログは以下のとおり。

⇒2018年12月14日「濱田美栄コーチ、同門対決の心労とプライド」はこちら。

⇒2018年12月13日「宮原知子、全日本選手権4連覇は勝ちすぎ」はこちら。

⇒2018年12月12日「宮原知子から努力を取ったら何も残らない」はこちら。

⇒2018年12月3日「フィギュアGPファイナル2018優勝予想・順位予想」はこちら。

⇒2018年11月11日「宮原知子、濱田美栄コーチ同門の紀平梨花にライバル心」はこちら。

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