トム・ディクソンと振付も表情も仕上げ
4回転サルコウもトウループも精度向上

フィギュアスケート女子シングルの紀平梨花が27日、米国・コロラド強化合宿から帰国した成田空港で取材に応じました。
標高1800mで10日間のハードスケジュールをこなしました。
練習がびっしりと詰め込まれ、息をまったく抜けなかったそうです。
疲れていないはずがありませんが、充実した笑顔を見せました。

「睨む表情」をいやというほど繰り返し

トム・ディクソンの指導を受け、フリースケーティング(FS)「ビューティフル・ストーム」の振付の仕上げに取り組みました。
2010年バンクーバー五輪金メダリスト、韓国の金妍児(キム・ヨナ)の振付も手がけています。

全身や四肢の動きはもとより、「表現」の細部に至るまで徹底的に叩き込まれました。
ステップは3つのパートに分割し、顔の角度を見直すとともに「喜怒哀楽」の表情を磨いています。
ポーズにより「ハッピー」「ダーク」などを使い分けます。
なかでも、「睨む表情」をいやというほど繰り返しました。
アピールする力が増すと、点数が高まります。

⇒2019年1月26日「坂本花織、転ぶから見ていろよのド迫力」はこちら。

完成度の高い宮原知子に見られない幼さ

紀平梨花は視線がうつろに泳ぐ瞬間があり、私はそれが気になっていました。
完成度の高い宮原知子に見られない隙(すき)というか、幼さです。
また、憧れとする浅田真央の目の鋭さ、光の強さに遠く及びません。
とても賢い選手ですので、大舞台の経験を積むなかで自ら気づいて改善していく欠点と考えていました。

⇒2019年1月20日「紀平梨花は反省しない(本田真凜と大差がついたわけ)」はこちら。

4回転ジャンプを着氷、来季にも投入か

コロラド強化合宿ではロシアのジュニア勢がシニアに上がってくる来シーズンを見据え、4回転ジャンプの精度向上に努めました。
4回転サルコウも4回転トウループも片足で降りています。
空気が薄いので息は苦しくなりますが体は軽くなります(不確か)。
それが、ジャンプを助けているのかもしれません。
4回転ではトウループよりもサルコウのほうが軸をつくりやすいとし、先に投入するのは手応えの大きい後者のようです。

⇒2019年1月9日「紀平梨花は米国合宿へ、ブラッシュアップと滑り込み」はこちら。

ブラッシュアップされた演技が楽しみ!

紀平梨花はシニア1年目でグランプリ(GP)ファイナルを初制覇し、「スーパーヒロイン」として一躍、脚光を浴びました。
万全の準備を経て、2月に米国・アナハイムで行われる四大陸選手権、3月にさいたまで行われる世界選手権に臨みます。

本人は「自己ベストを更新したい」と語りました。
ましてや今シーズンはロシア勢が低調であり、おのずと表彰台の頂点に立ちます。

⇒2019年1月19日「魂が救済される滑り・・・紀平梨花は美しい」はこちら。

紀平梨花はすでに十分に美しい。
世界選手権でブラッシュアップされた演技を見られるのが私はとても楽しみです。
想像するだけでわくわくします。

category:紀平梨花ブログはこちら。

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紀平梨花に関するブログは以下のとおり。

⇒2019年1月22日「紀平梨花はまだまだ未熟、改善点がいっぱい」はこちら。

⇒2019年1月21日「紀平梨花の運動量のすごさに圧倒される」はこちら。

⇒2019年1月20日「紀平梨花は反省しない(本田真凜と大差がついたわけ)」はこちら。

⇒2019年1月19日「魂が救済される滑り・・・紀平梨花は美しい」はこちら。

⇒2019年1月13日「紀平梨花は4回転ジャンプ競争元年に笑顔」はこちら。

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