発言に使命感、スーパーヒロインの資質
さいたま世界選手権2019で圧勝を収める

フィギュアスケート女子シングルの紀平梨花が3月20日にさいたまスーパーアリーナで開幕する世界選手権2019に出場します。
シニア1年目の今シーズンは国際大会で負けなしの5連勝と躍進を続けています。

このところ世界の主要大会は日本勢とロシアが覇権を争う構図になっていました。
しかし、今シーズンはロシアの主力選手が成長期の壁にぶつかって苦しんでおり、代表入りが有力視される平昌五輪金メダリストのアリーナ・ザギトワも高難度ジャンプを跳べなくなりました。
今大会は紀平梨花、宮原知子、坂本花織の3選手による「表彰台独占」もありえます。
(名前は私の予想順位で並べています。)
日本選手を応援する私としては力が入ります。

紀平梨花は「憧れの浅田真央」でも果たせなかった同一シーズンでのGPファイナル、四大陸選手権、世界選手権の「3冠達成」を誓いました。
日本勢としては男女通じて史上初の快挙です。

紀平梨花は「何度か優勝できているけれど、一番重要な世界選手権で勝たないと」と抱負を語りました。
オリンピックシーズンを別にすれば、世界選手権は最大のクライマックスであり、実質的な最終戦です。
まして今大会はさいたまで開催されます。
代名詞のトリプルアクセル(3回転ジャンプ)をショートプログラム(SP)で1本、フリースケーティング(FS)で2本跳ぶプログラムをノーミスで滑れば、おのずと自己ベストを更新します。

人間としてのスケールの大きさを感じる

紀平梨花は大勢の国民が応援する大舞台へ向け、「感謝の気持ちを演技で表したい」と語りました。
優勝候補の筆頭に挙げられていますので順位に関心が向かって当然です。
また、選手ですから勝負に淡泊というわけではありません。
実際、どうすれば勝てるか、どうすれば不利な状況を乗り越えられるかも分かっています。

しかし、自分が納得のいく演技を行うことを追い求め、その演技を通じてファンに感謝を届けることを第一にしています。
これまでもそうでしたが紀平梨花は発言の根っこに「使命感」が横たわり、人間としてのスケールの大きさが伝わってきます。
過去のヒーローやヒロインと明らかにタイプの違ったスターの資質が備わっています。

⇒2019年2月13日「紀平梨花、慈愛が息づく深くて静かな華」はこちら。

紀平梨花は21日にオランダで開幕する「チャレンジカップ(チャレンジ杯)」を経て、米国でコロラド合宿を張ってコンディションを整えます。
とはいえ、合宿は世界選手権への調整というより来シーズンへの備えになるようです。
自信と余裕があるからでしょう、「4回転ジャンプ」の習得を目的としています。
つねに女子シングルの全体を俯瞰しつつ、ライバルの動向を掌握しています。
16歳は先、先と見据えて対策を講じます。

紀平梨花と宇野昌磨のFS動画を比べる

私は世界選手権で紀平梨花が圧勝を収めると考えています。
気の毒なことに、現行の演技構成点(PCS)の採点法では紀平梨花の突出したスケーティングが十分に反映されません。
私が受ける印象とジャッジ(審判員)が出す点数にかなりの開きがあります。

⇒2018年12月15日「紀平梨花の演技構成点(PCS)が低すぎるわけ」はこちら。

デスクトップパソコンの大画面でトップクラスの選手の演技(動画)を同時再生すると、紀平梨花がいかに卓越しているかが一目瞭然です。
プログラムも曲調も振付も異なりますので単純な比較は行えないとしても、です。

宇野昌磨は紀平梨花のグランプリ(GP)ファイナルのFSを会場で見て、「僕は一つひとつのポーズが雰囲気だが、紀平さんは一つひとつのポーズを写真で撮ってもきれい」と語っており、きわめて鋭い指摘です。
彼の謙虚な人柄も表れています。

⇒2018年12月21日「プロが絶賛、紀平梨花の天性のスケーティング」はこちら。

ちなみに、私は二人の四大陸選手権のFSも同時再生で見比べています。
ポイントは「消音」にすること。

紀平梨花の凄まじい運動量、強靭なハガネのような背骨から繰り出される体の動きが感じ取れます。

(2月16日執筆)

category:紀平梨花ブログはこちら。

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紀平梨花に関するブログは以下のとおり。

⇒2019年2月17日「紀平梨花がチャレンジカップ、コロラド合宿へ」はこちら。

⇒2019年2月15日「紀平梨花、FS(フリー)の振付は罰ゲームなのか」はこちら。

⇒2019年2月14日「紀平梨花はそれでもSPでトリプルアクセルを跳ぶのか」はこちら。

⇒2019年2月13日「紀平梨花、慈愛が息づく深くて静かな華」はこちら。

⇒2019年2月11日「紀平梨花と宇野昌磨はけがも金メダルも仲よし」はこちら。

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