世界選手権4位の紀平梨花に辛辣コメント
敗因は「まだ子ども」とばっさり切り捨て
フィギュアスケートの濱田美栄コーチの怒りと愚痴が止まりません。
世界選手権の女子シングルで国内外から優勝間違いなしと見られていながら4位に終わった紀平梨花に対し、記者会見などで辛辣なコメントを発しています。
私は四半世紀を超え、社長を含む経営系、営業系と企画系の人材開発に携わってきました。
人を育てるという観点ではコーチと共通性があります。
そして、期待する人材にはどうしても厳しく接してしまいます。
早く育ってほしい、大きく育ってほしいとの願いから指導する側も熱くなります。
フィギュアスケートに限らず、他のスポーツでも、あるいは他のジャンルでも変わらないでしょう。
叱責は紀平梨花の才能への期待の裏返し!
紀平梨花への叱責も才能を認めているからこそで、並々ならぬ期待の裏返しにほかなりません。
肝心の本人はどのように受け止めているのでしょうか。
のほほんとしたところが魅力の一つでもあり、世界選手権での敗北を本気で悔しがっているのか、振り返っているのか、いま一つはっきりしません。
負けてもけろっとしているのが私は気がかりです。
濱田美栄コーチはフリースケーティング(FS)終了後に記者から敗因を問われ、「まだ子ども」とばっさり切り捨てました。
相当怒っています。
アリーナ・ザギトワも紀平梨花と同じ16歳
例年だとライバルになるロシア勢は平昌五輪金メダリストのアリーナ・ザギトワ、銀メダリストのエフゲニア・メドベージェワが今シーズンは不調のどん底でもがいており、表彰台に上ることも厳しいと予想されていました。
しかし、二人とも世界選手権へ向けてきっちり仕上げ、1位と3位になりました。
圧倒的な優勝候補だった紀平梨花は優勝を逃すどころか、表彰台を外れています。
実は、アリーナ・ザギトワも紀平梨花と同じ16歳です。
濱田美栄コーチは記者会見で「試合以前の問題」と愚痴が止まりません。
例えば、紀平梨花はウオーミングアップの時間もやり方もまちまちです。
「自分のペースを見つけないと」と憤っています。
滑走順(待ち時間)によっても変えなければならないそうです。
ならば、紀平梨花は6分間練習直後が好きなはずであり、順番が遅くなるほど嫌いなはずです。
⇒2019年3月26「紀平梨花に致命的弱点、五輪金メダル獲得は絶望的か」はこちら。
行き当たりばったりで自己管理ができない
紀平梨花はフィギュアスケーターとして豊かな資質に恵まれ、鋭敏な感覚も持っていて、どうしても現象や細部にとらわれてしまうのでしょう。
大きな観点からシーズンの組み立てや大会への手はずを考えることが苦手のようです。
濱田美栄コーチは世界選手権でどうせ「スケート靴問題」が再発すると想定し、硬さを調整できそうなビニールテープなど、厚みも異なる複数の種類を用意しました。
こうなると選手のコーチでなく使いっぱしりです。
「5千円分買いました」と苦笑いするほかにありませんでした。
最終的には古いスケート靴に、水道につけるような強力で分厚いテープを巻いてしのぎました。
濱田美栄コーチは愛弟子の紀平梨花について大崩れがなくなるといった成長を認めたうえで、「行き当たりばったり」と苦言を呈しました。
(これでは私の人生とあまり変わりません。)
大舞台で戦うための「自己管理」がまるでなっていないということ。
自ら計画を立て、そのとおりに準備を進めて本番に臨むという経験がありません。
やはり紀平梨花は子どもでした。
⇒2019年3月25日「世界選手権惨敗の紀平梨花に一番大事なこと」はこちら。
準備不足が一番表れるのがSP冒頭の失敗
そして、濱田美栄コーチが嘆く「準備不足」が一番はっきりと表れるのがSP冒頭のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)だったのです。
グランプリ(GP)ファイナルで1度決めただけです。
何のことはない、紀平梨花は勝負以前で出遅れていました。
国内最重要の全日本選手権もそうでしたが、大舞台で勝利を収められるわけがありません。
紀平梨花は不安要素を徹底してつぶして本番に臨んでいる印象がありました。
しかし、濱田美栄コーチは「最大の課題は本番へ向けた計画性」と指摘しました。
「目標はもっと高いところ」は、負け惜しみ
紀平梨花はシニア1年目でスーパースターに駆け上がりました。
が、シーズンで最重要の世界選手権でほろ苦さを味わいました。
6戦無敗の快進撃を続けていた国際大会で初めて土がついたのです。
大会後に紀平梨花が語った「目標はもっと高いところ」という言葉は、負け惜しみにしか聞こえません。
勝てる試合に勝っておかなければ、オリンピックで金メダルをつかめるはずがありません。
五輪2連覇の羽生結弦のように自分をばっさり切るべきでした。
⇒2019年3月31日「勝負師・羽生結弦は負けは死も同然と切り捨てる」はこちら。
濱田美栄コーチがずばり指摘した課題を来シーズンは克服し、ぜひとも世界選手権で初制覇を成し遂げてほしい。
さいたまスーパーアリーナで鳴り響いたように、大勢のファンや国民が応援していることを忘れないでください。
category:紀平梨花ブログはこちら。
◇◆◇
紀平梨花に関するブログは以下のとおり。
⇒2019年3月30日「紀平梨花の新エキシビションはシーア「ザ・グレイテスト」」はこちら。
⇒2019年3月26日「紀平梨花に致命的弱点、五輪金メダル獲得は絶望的か」はこちら。
⇒2019年3月25日「世界選手権惨敗の紀平梨花に一番大事なこと」はこちら。
⇒2019年3月23日「紀平梨花、プレッシャーとの戦いは始まったばかり」はこちら。
⇒2019年3月22日「歯車が狂った紀平梨花は負けるべくして負ける」はこちら。
Copyright (c)2019 by Sou Wada
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敗因は「まだ子ども」とばっさり切り捨て
フィギュアスケートの濱田美栄コーチの怒りと愚痴が止まりません。
世界選手権の女子シングルで国内外から優勝間違いなしと見られていながら4位に終わった紀平梨花に対し、記者会見などで辛辣なコメントを発しています。
私は四半世紀を超え、社長を含む経営系、営業系と企画系の人材開発に携わってきました。
人を育てるという観点ではコーチと共通性があります。
そして、期待する人材にはどうしても厳しく接してしまいます。
早く育ってほしい、大きく育ってほしいとの願いから指導する側も熱くなります。
フィギュアスケートに限らず、他のスポーツでも、あるいは他のジャンルでも変わらないでしょう。
叱責は紀平梨花の才能への期待の裏返し!
紀平梨花への叱責も才能を認めているからこそで、並々ならぬ期待の裏返しにほかなりません。
肝心の本人はどのように受け止めているのでしょうか。
のほほんとしたところが魅力の一つでもあり、世界選手権での敗北を本気で悔しがっているのか、振り返っているのか、いま一つはっきりしません。
負けてもけろっとしているのが私は気がかりです。
濱田美栄コーチはフリースケーティング(FS)終了後に記者から敗因を問われ、「まだ子ども」とばっさり切り捨てました。
相当怒っています。
アリーナ・ザギトワも紀平梨花と同じ16歳
例年だとライバルになるロシア勢は平昌五輪金メダリストのアリーナ・ザギトワ、銀メダリストのエフゲニア・メドベージェワが今シーズンは不調のどん底でもがいており、表彰台に上ることも厳しいと予想されていました。
しかし、二人とも世界選手権へ向けてきっちり仕上げ、1位と3位になりました。
圧倒的な優勝候補だった紀平梨花は優勝を逃すどころか、表彰台を外れています。
実は、アリーナ・ザギトワも紀平梨花と同じ16歳です。
濱田美栄コーチは記者会見で「試合以前の問題」と愚痴が止まりません。
例えば、紀平梨花はウオーミングアップの時間もやり方もまちまちです。
「自分のペースを見つけないと」と憤っています。
滑走順(待ち時間)によっても変えなければならないそうです。
ならば、紀平梨花は6分間練習直後が好きなはずであり、順番が遅くなるほど嫌いなはずです。
⇒2019年3月26「紀平梨花に致命的弱点、五輪金メダル獲得は絶望的か」はこちら。
行き当たりばったりで自己管理ができない
紀平梨花はフィギュアスケーターとして豊かな資質に恵まれ、鋭敏な感覚も持っていて、どうしても現象や細部にとらわれてしまうのでしょう。
大きな観点からシーズンの組み立てや大会への手はずを考えることが苦手のようです。
濱田美栄コーチは世界選手権でどうせ「スケート靴問題」が再発すると想定し、硬さを調整できそうなビニールテープなど、厚みも異なる複数の種類を用意しました。
こうなると選手のコーチでなく使いっぱしりです。
「5千円分買いました」と苦笑いするほかにありませんでした。
最終的には古いスケート靴に、水道につけるような強力で分厚いテープを巻いてしのぎました。
濱田美栄コーチは愛弟子の紀平梨花について大崩れがなくなるといった成長を認めたうえで、「行き当たりばったり」と苦言を呈しました。
(これでは私の人生とあまり変わりません。)
大舞台で戦うための「自己管理」がまるでなっていないということ。
自ら計画を立て、そのとおりに準備を進めて本番に臨むという経験がありません。
やはり紀平梨花は子どもでした。
⇒2019年3月25日「世界選手権惨敗の紀平梨花に一番大事なこと」はこちら。
準備不足が一番表れるのがSP冒頭の失敗
そして、濱田美栄コーチが嘆く「準備不足」が一番はっきりと表れるのがSP冒頭のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)だったのです。
グランプリ(GP)ファイナルで1度決めただけです。
何のことはない、紀平梨花は勝負以前で出遅れていました。
国内最重要の全日本選手権もそうでしたが、大舞台で勝利を収められるわけがありません。
紀平梨花は不安要素を徹底してつぶして本番に臨んでいる印象がありました。
しかし、濱田美栄コーチは「最大の課題は本番へ向けた計画性」と指摘しました。
「目標はもっと高いところ」は、負け惜しみ
紀平梨花はシニア1年目でスーパースターに駆け上がりました。
が、シーズンで最重要の世界選手権でほろ苦さを味わいました。
6戦無敗の快進撃を続けていた国際大会で初めて土がついたのです。
大会後に紀平梨花が語った「目標はもっと高いところ」という言葉は、負け惜しみにしか聞こえません。
勝てる試合に勝っておかなければ、オリンピックで金メダルをつかめるはずがありません。
五輪2連覇の羽生結弦のように自分をばっさり切るべきでした。
⇒2019年3月31日「勝負師・羽生結弦は負けは死も同然と切り捨てる」はこちら。
濱田美栄コーチがずばり指摘した課題を来シーズンは克服し、ぜひとも世界選手権で初制覇を成し遂げてほしい。
さいたまスーパーアリーナで鳴り響いたように、大勢のファンや国民が応援していることを忘れないでください。
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紀平梨花に関するブログは以下のとおり。
⇒2019年3月30日「紀平梨花の新エキシビションはシーア「ザ・グレイテスト」」はこちら。
⇒2019年3月26日「紀平梨花に致命的弱点、五輪金メダル獲得は絶望的か」はこちら。
⇒2019年3月25日「世界選手権惨敗の紀平梨花に一番大事なこと」はこちら。
⇒2019年3月23日「紀平梨花、プレッシャーとの戦いは始まったばかり」はこちら。
⇒2019年3月22日「歯車が狂った紀平梨花は負けるべくして負ける」はこちら。
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