コンサルの引き出し|和田創ブログ

だれの目の前にも可能性の地平は広がる。それを切り拓けるかどうかは自分次第である。「面白くないジョークの会」初代会長が解き明かす経営と人生の奥義とは?

創造・企画

企画力は、起業家の命である

起業家は、「企画力」がなければ会社を立ちあげられない。
勢いよく職場を飛び出したとしても、似たような事業を始めるのがオチである。
自分が社長になりたかっただけなのか…。
起業にあたり、カネはほとんど要らない。
優れた知恵があるなら、人どころかカネさえついてくるご時世である。
実際、ベンチャーキャピタルやエンジェルが目の色を変えて探しているのは有望な企画であり、成長性の高いビジネスモデルである。
「カネから好かれたければ、企画力を磨きなさい」。
私は、和田創土日会などで、起業家志願の人たちへそう説いている。
1990年代後半から、情報通信に関わる技術革新が目覚ましく、ネットワーク環境が整ってきた。これらを背景に「ベンチャー企業」が次々と産声を上げている。
規模の優位性が失われつつある。インターネットが普及し、資本力と販売力で見劣りする企業や個人にも、ビッグビジネスの門戸が開かれる。
そして、このブームは、若年層が引っ張っている。
変化の激しい時代では、“世間知らず”が強みとなる。
彼らは自己表現を楽しむ感覚で、起業に挑んでいる。
「喜業家」の誕生である。
この先、日本は成長の道筋を描きにくい。人口が減少し、経済は衰退の一途を辿るかもしれない。
ベンチャーの誕生は、世の中の活性化に間違いなく寄与する。
歴史も実績もある大手企業が、新事業の開発や社内ベンチャーの創設に躍起となっている。
理由は簡単で、旧来の事業で現在の社員を賄っていくことが無理だからだ。
あえて「別会社」にし、社内の慣行や制約から解き放つ動きが目立つ。
逆に言おう。
縮小が見込まれる業界でありながら、「何か」を企て、興していない会社は、かならず縮む、消える。

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社長が行うべき企画とは何か?

環境が激変する今日、社長の企画力が企業の命運を分ける。
とくに一代で会社を創りあげたオーナー社長が次世代へバトンを渡す前に行うべきは、これまでの事業とそのやり方を陳腐化することである。
「功成り名遂ぐ」創業者にとり、会社と自分は一体だ。
ゆえに、それは己を否定することになる。愉快なはずがない。
しかし、それをためらうなら、他社が陳腐化してかかる。
それも、これまでの競合に留まらない。IT革新につれ、思いも寄らぬライバルが現れる。
自社でそれを断行すると、陳腐化した売り上げと陳腐化された売り上げの両方が得られる。
したがって、業績は何とか維持しうる。経営も当面は安泰である。
こうしたことは、創業者に限らず、すべての社長が知っておかなければならない。
例えば、クルマは数年来、国内の新車販売が散々である。
トヨタはリスクを冒してまで、レクサスの導入に踏み切った。
クラウンの輝きはあせたが、それと引き換えに大きなご褒美を手にしつつある。
ところが、他社にそれを仕掛けられると、陳腐化された売り上げしか残らない。
したがって、業績は極端な先細りになる。経営は崖っぷちに追い込まれる。
例えば、伝票や帳簿などの紙製品は、次々と登場した会計ソフトにより陳腐化された。
こうした業界はパイが縮小したと嘆く。それは勘違い。パイは爆発的に拡大した。
顧客はもともと伝票や帳簿を買っていたわけでなく、帳票業務や会計処理の合理化を買っていた。
これは、他社が既成の事業や商品を陳腐化しただけでなく、巨大な新市場を創出したケースである。
また、旅行の窓口販売は、ネット販売により陳腐化された。
大きな費用と長い時間をかけて築きあげてきた店舗網が、収益の足かせになる。
結局、凋落傾向から抜け出せない名門企業は、この陳腐化を先延ばししてきた。リストラにより一時的に帳尻を合わせたとしても、本質的な解決にならない。
経営層がかつての成功体験を忘れられないと、早晩つぶれるか飲み込まれる…。
なお、絶大な権力を持つオーナー社長は、率先して自社の陳腐化を推し進めなければならない。
これまでの事業とそのやり方を過去に押しやること!
社員は、それを進言すると、社長と衝突することが分かっている。辞める覚悟がないと、絶対に切り出せない。
以上、こうしたビジネスモデルやマーケティングの改革は、スピードが命となる。
他社にいったん陳腐化されると、それを追いかけるのは絶望的である。
先行利益は、非常に大きい。
社長が行うべき企画とは、自社を陳腐化するそれなのだ。

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新卒採用は思い切った発想転換から

先頃のWBSによれば、新卒はバブル期をしのぐ空前の“売り手市場”だとか…。
数年前までの就職の大氷河期と、様相が一変した。
企業は好況を背景に、学生を採用しようと躍起になっている。
ところが、中小・中堅クラスは、彼らから振り向いてもらうことが難しい。
大手クラスでさえ、学生を採用できたとしても、膨大なコストがかかる。さらに、内定者のつなぎ止めが重い負担になる。
問題はそれに留まらない。
苦労の末に入社させた学生の3割が3年で離職してしまう。定着率が年々悪化している。
WBSでは、企業の涙ぐましい取り組みが紹介された。
だが、私にはどうしても小手先の対応策にしか見えなかった。
どうだろう、思い切って発想を転換してみては?
「学生が入りたい会社、働きたい職場にするのが先決」というふうに…。
そこに就職すれば能力を伸ばせる、豊かさや幸せを得られると思えば、学生は列を成すのではないか。
人事部の頑張りで新卒を確保できる時代は終わった。トップの社員に対する考え方がもっとも重要となる。
「社員は顧客」。
そう位置づけると、現行の制度やルール、それ以前に文化や慣行に大ナタを振るうことになる。
大手企業は、長らく維持してきた仕組みを変えようとすると大事である。
その点、オーナー社長の胸一つで変えられる中小・中堅企業が断然有利である。
いずれにしろ、これを成し遂げたところが、優秀な新卒の円滑な獲得に成功するはずだ。

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創造的な人材がどれくらいいるか?

知識社会を牽引するのは、創造的な人材である。
彼らをどれくらい育成し確保しているかにより、企業の「競争優位」が左右される。
そして、それはプロジェクトやチーム、地域や国家など、あらゆるコミュニティに当てはまる。
さて、創造的な人材に共通する最大の特徴は、自由と自我を何よりも大切にすること―。
彼らは既成の概念や枠組みに縛られず、それをはみ出したり飛び越えたりする。
優秀なほど、流動性が高くなる。
例えば、仕事や報酬などで、よりより条件を見つけると、海さえ渡る。
そうした人材を世界中から取り込み、ポスト工業社会で主導権を握ってきたのがアメリカである。
経営者、起業家、技術者、研究者、クリエイター、アーティスト、アスリート…。
仕事のプロフェッショナルは、最高の環境を求めて妥協することがない。近頃は、予備軍の学生も…。
企業が問われるのは、成員に対し、どのようなキャリアアップの舞台、自己実現の機会を提供できるかである。
創造的な人材が、その職場とそこでの仕事をライフプランのなかに明確に位置づけられること!
会社は、社員に貢献を求める前に、社員へ貢献を誓う。
…ここに驚愕の言葉がある。
グーグルの社長が、社員への考え方を述べたものだ。
「やれることは、すべてやる」。
仕事のプロフェッショナルから選ばれる企業に変えることが勝利の条件であり、経営者の務めになる。

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リストラには大きな効用がある

大手企業は、会社の制度を変えるにしろ、職場の風土を変えるにしろ、バケツをひっくり返したような騒ぎになる。
それも、ちょっと“いじる”だけで…。
かつて糾弾された役所より悲惨な状態であり、私は驚きを通り越して悲しくなる。
そうした企業の最大の共通点は、大所高所からの話と、重箱の隅をつつく話が、同じ口振りで語られることである。
議論が前に進まない。
ようやく変われる頃には、存在自体が消えている…。
実は、「リストラ」には、コストカット以外に、会社を変えるという大きな効用がある。
それに従わないと放り出されるという危機感が、社員に強制力として働く。
社員の自主性に任せて変われるところは、とっくに変わっているし、それは例外なく優良企業である。
私はコンサルタントとして、長らく「営業変革」一筋に取り組んできた。
「歴史と看板を持つ名門企業の社員を覚醒させるのは、きわめて難しい」というのが、実感である。
いまの好況はまもなく幕を下ろし、数年前の地獄よりもっとひどい状態に陥るだろう。
リストラの嵐が「トルネード」のように勢いを増し、私たちの目の前に迫っている。
変化をためらっていられない。

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クリエイティブな風に吹かれると…

私はムリがたたったのか、7月初旬から体調が優れないままである。
体の抵抗力が落ち、アレルギーを発症させ、風邪をこじらせてしまった。
自分に課してきたこのブログも、ついに途絶える…。
この先、数年振りの著作の刊行が迫っている。年内に1冊、年明けに1冊を目論む。
というわけで、ブログはときどきになるだろう。
さて、本題―。
リクルートでは、社員が転職やスカウト、独立により、定年を迎えることがないらしい。
先だって、その出身者と話す機会があった。
「転職やスカウトは、リクルートの出身者の設立した会社がもっとも多いのですよ」。
「そうでしたかぁ」。
「言葉が通じやすく、仕事が楽ですから…。でも、一番の理由は、クリエイティブな風の心地よさを知ると、もう戻れないということでしょうか」。
この会社の社員は、自分の豊かさと幸せに貪欲であり、「自由と自我」の概念を大切にしている。
そうした価値観が、企業文化の通奏低音のように流れる。
各人がキャリアアップと自己実現を追い求め、それが叶う環境を創るか見つけるかして、順繰りに飛び出していく。
リクルート全体が、さながら「起業」の練習グラウンドと化している。
そう、起業家の壮大なる再生産装置!
日本経済への貢献度の1位は、裾野が広く、波及効果が大きいトヨタである。
しかし、活性化への貢献度の1位は、リクルートだろう。

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「和田創/企画入門講座」がアップ

「和田創/企画入門講座」の7月分「編集企画の愉しみ」がホームページにアップした。
私が日本実業出版社から刊行した『企画の愉しみ』を、毎月1章ずつ公開している。
私の処女作なので、思い入れは格別である。
企画と企画書を学ぼうとする方々の参考になるだろう。
ぜひご愛読ください。
…ところで、私は、このブログの内容を取りまとめ、今年中に「本」を出そうとしている。
年明けから目が回る忙しさが続く。
あっ、けさ、実際に目が回った!
あすはさらに忙しい。虎ノ門と六本木できわめて重要なミーティングが3本入っている。
その合間を縫い、もろもろの仕事をこなさなければならない。ブログも、本も、その一つ。
とくに本を執筆する時間を編み出すのに四苦八苦している。
となると、入浴の時間が惜しい。体が臭いせいか、アメショーがだれも一緒に寝てくれなくなった。ネコは敏感!
「最近、溜め息ばかりついている」。
妻にそう言われ、ハッとした…。

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しかも、私がときどき新しい記事を割り込ませています。
内容が古かったり、順序が変だったりするのはそのためです。

なお、ブログによりぎりぎりのジョーク、成人向けの内容が含まれます。
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私は執筆に当たり全人格を投影したいと考えます。
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プロフィール
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和田創

和田創研代表
シニア起業家
和田 創(わだ・そう)

数字立て直し(伸長)一筋の経営コンサルタント。
教育と指導の年間実績は約百回。対象は社長から役員、管理者、社員まで、テーマは経営から管理、採用、事業、商品、企画まで広範。著書や教材は多数。
2017年、66歳以降はAIやロボット関連の起業に挑むとともに、おもに内需・地場企業から先端分野・成長分野の事業・商品開発を請け負う。

その他の役職
面白くないジョークの会会長 

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