コンサルの引き出し|和田創ブログ

だれの目の前にも可能性の地平は広がる。それを切り拓けるかどうかは自分次第である。「面白くないジョークの会」初代会長が解き明かす経営と人生の奥義とは?

フィギュアスケート

宮原知子から努力を取ったら何も残らない

不断の鍛錬と限界の練習で体現
宮原知子の「造形美」に感嘆

多くのスポーツがそうであるように、フィギュアスケートも輸入されたものです。
これまでのフィギュアスケーターのなかで私がもっとも「和」を感じるのが宮原知子です。
叩き、研ぎ、磨き上げた固有の表現世界を見せてくれます。

宮原知子は「日本刀」をつくる工程を思い起こさせます(実際のそれは知りません)。
選手にとって演技に完成はないはずですが、それでも私は「完成品」と呼びたくなります。
(採点上の減点はありますが、滑りに破綻がありません。)

おそらく不器用ですが、人間が不断の鍛錬と限界の練習でここまでやれるようになることを証明してみせました。
この選手から「努力」を取ったら何も残らないと思うほどです。
私は宮原知子が体現する「造形美」に感嘆します。
また、敬意を表します。



フィギュアスケート・グランプリ(GP)シリーズ第4戦「NHK杯」女子シングル。
2位に留まった宮原知子が早速、トリプルアクセル(3回転半)への挑戦を表明しました。
濱田美栄コーチ同門の後輩、16歳の紀平梨花の優勝を目の当たりにしました。
日本女子のエースとして君臨してきましたので「悔しさ」を感じて当然です。
(それがなくなったらアスリートとして終わりです。)

今大会はダブルアクセル(2回転半)でも「回転不足」を取られましたので、決して簡単でありません。
しかし、次世代の選手が迫ってきており、2022年北京五輪に出場するうえでも不可欠です。
高難度のジャンプを組み込んでプログラムの基礎点を引き上げないと戦えません。

ロシアの14歳、エテリ・トゥトベリーゼコーチの門下生のアレクサンドル・トルソワが4回転ルッツ−3回転ループを練習で着氷したとのニュースも飛び込んできました。
このコンビネーションは基礎点が16.4点のようです(不確か)。
今シーズンのジュニアGPシリーズで4回転ルッツに成功したばかりであり、ISU(国際スケート連盟)公認大会では女子初でした。
少女という印象ですから2〜3年後は不透明ですが、世界のトップクラスの選手はこうした動向に敏感です。
女子シングルにも「4回転ジャンプ競争」の波が押し寄せつつあります。

宮原知子は体形からして高難度ジャンプを跳ぶのが不利とも思えません。
ただし、この選手はジャンプの高さと幅がありません。
確実性や安定感を追い求めた結果、そうしたジャンプが染みついてしまったとしたら厄介です。
今シーズンからジャンプの意識改革に努めており、以前より見栄えがよくなりました。
それでも紀平梨花や坂本花織のジャンプと比べると躍動感に乏しい。

オリンピックシーズンに苦しんだけがは回復し、トレーニングと練習は存分に積めるようです。
コンビネーションを含めた得点力の大きいジャンプを成功させるには、身体の強靭化が前提になります。
(強さとしなやかさを合わせ持つこと。)
踏み切り、空中姿勢、着氷に関わる技術もさることながら、ジャンプに入る前のスケーティングの見直しも急務です。
私は素人ですが「跳躍力」の向上に尽きると思います。
より多く回るためには滞空時間が必要になります。

はたして来シーズンにクリーンなトリプルアクセルを跳ぶ宮原知子を見られるでしょうか。
飛翔感覚や浮遊感覚は得られないとしても、回転の切れ味の鋭いジャンプになるはずです。

(2018年11月30日執筆)

category:宮原知子ブログはこちら。

◆書き加え(12月5日)

GPファイナル4年連続出場の宮原知子がバンクーバー郊外のリンクで練習しました。
今シーズンを「チャレンジの年」と位置づけ、3月末に両耳にピアスの穴を明けています。
エメラルドグリーンのピアスを揺らしながら、3回転ルッツ−3回転トウループのコンビネーションなどの高難度ジャンプを念入りに確かめました。
初制覇へ向けて気合が入っています。

◆書き加え(12月6日)

宮原知子は今シーズン、体調が万全な状態でしっかりと練習することができたと語っています。
日本女子エースとして臨む「日露対決」に負けたくないとの思いも強いようです。
現地入りしてから気持ちもコンディションも徐々に高まっています。
練習ではこれまで取りこぼしが出たステップを見直しています。

◆書き加え(12月7日)

宮原知子はSPを午後に控えた公式練習で、本番衣装を着て「小雀に捧げる歌」を滑りました。
3回転ルッツ―3回転トウループのコンビネーション、ダブルアクセル、3回転ループをすべて決めました。
いい仕上がりです。

五輪女王のアリーナ・ザギトワとシニア1年目の新星・紀平梨花の一騎打ちに関心が集中していますが、宮原知子が優勝争いに割って入る可能性もあります。
ミス・パーフェクトは 220点台半ばの混戦を望んでいることでしょう・・・。

◆書き加え(12月7日)

SPが行われ、宮原知子は 67.52点でまさかの6位(最下位)に沈みました。
冒頭の3回転ルッツからのコンビネーションジャンプが乱れ、単発になりました。
しかも回転不足を取られ、GOE(出来栄え点)で−0.89点と減点されています。
スピン3本はすべてレベル4でしたが、ステップシークエンスはレベル3でした。

直前に紀平梨花が世界最高を更新する 82.51点を記録しました。
本人はそれを意識することはまったくなかったと否定しましたが、どうでしょう。
心理面で微妙な影響が出るはずで、滑りが硬い印象でした。
GOE(出来栄え点)を稼げず、得点を伸ばせなかったのはプレッシャーがかかったせいだと思います。

FSへ気持ちを切り替え、ジャンプをちゃんと跳べるようにしたいと語りました。
間が一日空くので立て直してほしい。
SP3位のエリザベータ・トゥクタミシェワと約3点差ですから、表彰台に届くでしょう。

◆書き加え(12月9日)

宮原知子は自信喪失かジャンプ崩壊

FSが行われ、宮原知子は精彩を欠きました。
濱田美栄コーチに「自分を信じ、自分のやってきたことをしっかりとやってきなさい」とリンクに送り出されました。
しかし、133.79点で合計201.31点と得点を伸ばせず、最下位のまま終わりました。
屈辱的な結果です。

序盤の3回転ルッツ−3回転トウループで回転不足、中盤の3回転ルッツでダウングレードの判定を受けました。
後半の3回転フリップからの3連続ジャンプでエッジ不明瞭の判定を受け、GOE(出来栄え点)が−0.74点の減点となりました。
(ステップもレベル4を逃しています。)

GPシリーズ2戦ではどちらも 220点に迫る高得点を出していたので、私はここまでの崩壊を想像できませんでした。
後輩の紀平梨花に一瞬で追い抜かれたショックから自信を喪失したわけでないと思いますが・・・。
立て直しは大変かもしれません。

ジャンプの不出来は演技中に自覚したようですが、それでも「思った以上に低かった」と肩を落としました。
宮原知子は「メンタルの問題」と分析し、「全日本選手権へ練習を続けます」と巻き返しを誓いましたが、表情に力が感じられません。
4連覇中の日本女王ですのでプライドを失わないでほしい。

◇◆◇

宮原知子に関するブログは以下のとおり。

⇒2018年12月3日「フィギュアGPファイナル2018優勝予想・順位予想」はこちら。

⇒2018年11月11日「宮原知子、濱田美栄コーチ同門の紀平梨花にライバル心」はこちら。

⇒2018年11月10日「宮原知子、芝居がかった表情と表現力は唯一無二」はこちら。

⇒2018年10月23日「宮原知子は横綱相撲、スケートアメリカで坂本花織を圧倒」はこちら。

⇒2018年3月23日「宮原知子は「美しい十代」を総括する滑りを!」はこちら。

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紀平梨花TV視聴率はスターの証、女・羽生結弦へ

O型ナチュラルスケーティングは絶品
才能はきらきら、舞いはひらひら
(これ以上は言いません。各自察してください。)
国際的知名度を持つスーパースターへ

フィギュアスケート女子シングル、紀平梨花。
GPファイナルが同い年の16歳、ロシアの平昌五輪金メダリスト、アリーナ・ザギトワとの事実上の一騎打ちになったことも大きな関心と注目を集める要因となりました。
願ってもない状況のなかで女王を圧倒して世界中にインパクトを与え、国際的な知名度を得ました。
「運」を味方につけられるのは、実力が備わっているからです。

日本女子に待ち望んだスーパーヒロインが誕生しています。
(浅田真央が現役を引退してから、ずっとさみしさを感じていました。)

紀平梨花は長い努力が土台となり、天分がシニア1年目で爆発的に開花しました。
しかし、私は彼女の「スケーティング」に触れ、練習だけでは到達できないクオリティを感じます。
突出した魅力の源泉はすべてここにあります。
この選手はスケーティングが文句なくすごい(絶品)。
大会ごとにというより滑るたびに技術も表現も磨かれていきました。
ナチュラルな洗練は「O型」という血液型も関わると思います。
(気負いもピリピリもなく、見る側の胃にやさしい。)

⇒2018年12月9日「紀平梨花、ビューティフル・ストームの生命力」はこちら。

ショートプログラム(SP)「月の光」もそうですが、とりわけフリースケーティング(FS)「ビューティフル・ストーム」は泣けてくるほどの美しさです。
選曲もいいうえに、彼女のスケーティングがよく映える「振付」になっています。
ちょっとトリッキーな動きもあり、私は何か所か吹き出しそうになりました。
調べたら、米国のトム・ディクソンが手がけています。
ちなみに、「月の光」はカナダのデヴィッド・ウィルソンが手がけています。

才能はきらきら、舞いはひらひら・・・。
この選手は滑っているだけで大勢を魅了してしまう「魔力」を秘めています。
いま一番素敵なフィギュアスケーターと断言できるくらい進化しました。
(フィニッシュポーズを気持ち、長くしてください。)

かつての羽生結弦を見るよう・・・

羽生結弦はおそらく2012年から2014年ソチ五輪にかけて一気にスターダムにのし上がりました。
それでも2年くらいを要しています。
(ちなみに、シニア1年目は2010年になります。)

それと比べると紀平梨花は瞬時にスーパースターになりました。
(男女の特性の違いもあるかもしれません。)
紀平梨花はなかでも2013年から2014年頃の猛烈な勢いを持つ羽生結弦を思い起こさせます。
まさに「女・羽生結弦」と呼べます。

紀平梨花はジュニア時代からトリプルアクセルを跳び、ポテンシャルの高さは認められていました。
しかし、スキルを生かすメンタルが備わっておらず、将来的に活躍できるかどうかは未知数でした。

長く指導してきた濱田美栄コーチでさえも予想がつかなかったと明かしています。
プロ野球ドラフト1位指名選手の数年後を見ると分かりますが、スカウトでも成長を見極めるのは至難なのでしょう。

が、紀平梨花はシニアデビューシーズンのオンドレイネペラ杯、GPシリーズ2戦、GPファイナルで無傷の4連勝を飾り、これまでの危惧の声を吹き飛ばしました。
私は世界選手権も制すると思います。

致命傷に近いミスを取り返す落ち着き

GPファイナルのSPは1つのスピンを除き、パーフェクトでした。
用いた曲がドビュッシーの「月の光」ということもあり、やわらかな笑顔がのぞきました。
しかし、FSはSP1位で迎えた最終滑走であり、テレビ画面を通じても硬さがうかがえます。
大舞台での初優勝がかかっていますから当然といえば当然です。
GPシリーズ第4戦「NHK杯」FSの表情と滑りとはだいぶ違います。
冒頭でトリプルアクセルのコンビネーションを跳べませんでしたが、続く単独のトリプルアクセルをコンビネーションに変えました。
これを決めてリズムを取り戻すと、その後は圧巻の演技を見せてトップスコアを記録しました。
優勝争いで致命傷になりかねないミスを落ち着いて取り返しました。

世界のメディアがナンバーワンと熱狂

GPファイナルでの紀平梨花の演技に世界のメディアとファンが熱狂しています。
ロシアメディアはSPの演技について、ザギトワがかならずしも本調子でなかったとしたうえで、「紀平梨花は、大きなミスなく滑ったザギトワを上回った初のスケーターになった」と脱帽しました。
また、SPでついた技術点の5点以上の差を演技構成点で埋めるのは不可能と指摘しています。
FSで約 4.6点を縮めるのは厳しいと言い添えました。
浅田真央を指導したロシアのタチアナ・タラソワコーチはテレビで「紀平梨花は軽やかに素晴らしい滑りを見せ、ザギトワをはるかに上回った」とほめちぎりました。

米国メディアは「女子シングルでナンバーワンのスケーターだ」と認定しました。
欧州での実況は「完全無欠のパフォーマンス」「震撼」とまくし立てました。

来年3月の世界選手権でもアリーナ・ザギトワが紀平梨花を破るのは難しいという声が出ています。

category:紀平梨花ブログはこちら。

◆書き加え(12月10日)

紀平梨花効果で瞬間最高視聴率は22.6%

紀平梨花が初優勝を飾ったテレビ朝日系「フィギュアスケートグランプリファイナル2018 女子フリー」(午後9時〜)の平均視聴率が17.4%だったことが分かりました。

瞬間最高視聴率は午後11時近く、FSが150.61点となり、合計233.12点で優勝を決めた場面の22.6%でした。

また、男女SP(午後7時半〜)は平均視聴率が15.4%でした。
瞬間最高視聴率は午後10時近く、女子SPで6番(最終)滑走のアリーナ・ザギトワの演技を振り返るVTRから得点が出て、紀平梨花の1位が決まった場面の21.0%でした。
(関東地区、ビデオリサーチ調べ)

⇒2018年12月6日「羽生結弦に3年連続特例など問題外、全日本フィギュア2018」はこちら。

紀平梨花は彗星のような登場感をまとい、私たちの前に現れました。
高いテレビ(TV)視聴率を取れるのはスターの証(あかし)です。
彼女がこのまま快進撃を続けると人気面でも浅田真央や羽生結弦に並ぶ日が訪れるかもしれません。
日本スケート連盟(JSF)、全日本選手権や世界選手権の放送局、スポンサーなど関係者は胸をなでおろしていることでしょう。

◆書き加え(12月11日)

凱旋帰国は報道陣とファンでもみくちゃ

凱旋帰国した紀平梨花が成田空港で大勢の報道陣とファンでもみくちゃになりました。
浅田真央以来のスーパースターの誕生に、テレビカメラも20台ほど集結しました。
(生中継もされたらしい。)
紀平梨花がメダルを首にかけて取材エリアに登場するとスマートフォンを片手に写真撮影を始める一般客も殺到し、現場が大混乱に陥りました。

紀平梨花は無数のフラッシュを浴び、GPファイナル優勝の大きさを感じました。
「注目を力に変えられるように頑張りたい」と語りました。
また、12月21日開幕の全日本選手権への意気込みを問われ、「ショートとフリーを完璧にそろえたい」と答えました。

◇◆◇

紀平梨花に関するブログは以下のとおり。

⇒2018年12月10日「紀平梨花に夢中、応援疲れで本日閉店」はこちら。

⇒2018年12月9日「紀平梨花、ビューティフル・ストームの生命力」はこちら。

⇒2018年12月8日「紀平梨花、メンタルとGOEであっさりと世界最高得点」はこちら。

⇒2018年12月7日「紀平梨花とザギトワ、GPファイナル2018直接対決」はこちら。

⇒2018年12月6日「紀平梨花はGPファイナルでザギトワに勝てるのか」はこちら。

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紀平梨花に夢中、応援疲れで本日閉店

浅田真央現役引退以来の夢中
紀平梨花にびびっとくる

フィギュアスケート・グランプリ(GP)ファイナル女子シングル。
アリーナ・ザギトワとの一騎打ちに注目が集まったシニア1年目の新星、紀平梨花がSP「月の光」では完璧な演技を見せ、FS「ビューティフル・ストーム」では冷静なリカバリーを見せ、会心の勝利を収めています。

FSではトリプルアクセルの1本目に失敗しましたが、2本目に挑戦しています。
ダブルアクセルに変えず、「勝負師」のスピリッツも感じさせてくれました。
冷静なだけでなく、果敢に勝ちにいきました。
紀平梨花はさまざまな状況を考えたうえで試合に臨んでいるのでしょう。
まだ16歳なのに、すごすぎます。
行き当たりばったりの人生を過ごしてきた私との決定的な違いを感じました。



GPファイナルが迫りつつあったこの2週間ほどは全力で応援してきました。
とにかく丁寧に文章を綴ろうと、眠る時間を削ってブログに打ち込みました。
ただいま月曜日午前3時半ですが、67歳の私は体力が限界に達しました。
とくに金曜日と日曜日は動画とテレビで真剣に応援しましたので、へとへとになりました。
(浅田真央が現役を引退してから、久し振りに夢中になりました。)
また、GPシリーズ第4戦「NHK杯」FSの動画は数えきれないほど再生しました。

⇒2018年12月4日「紀平梨花にのしかかるポスト浅田真央の重圧」はこちら。

私は仲のよかった同級生がすでにこの世を去りました。
GPファイナルや全日本選手権、世界選手権をあと何回見られるか分かりませんが、生きているかぎりは、あるいはボケないうちは美しいものに触れたい、その感動を記したいと願っています。
今シーズンは「紀平梨花」という類まれな才能に巡り会うことができました。
(びびっときたのです。)

何とか記事を更新したかったのですが「応援疲れ」につき、本日は閉店とさせていただきます。
またのご来店を心よりお待ちしています。

category:紀平梨花ブログはこちら。

◆書き加え(12月10日)

今夜午後9時からテレビ朝日系列でエキシビションが放送されます(各自で確認のこと)。
私はこのところ滞り気味だった納品仕事に追われていますが、パソコン画面の片隅で見ようと思います。

⇒2018年11月12日「紀平梨花はエキシビションで女王のオーラ」はこちら。

NHK杯優勝後のエキシビションですでに「女王」のようなオーラを発していました。
GPファイナル優勝後ですから、一段と美しさが増していることでしょう・・・。

◇◆◇

紀平梨花に関するブログは以下のとおり。

⇒2018年12月9日「紀平梨花、ビューティフル・ストームの生命力」はこちら。

⇒2018年12月8日「紀平梨花、メンタルとGOEであっさりと世界最高得点」はこちら。

⇒2018年12月7日「紀平梨花とザギトワ、GPファイナル2018直接対決」はこちら。

⇒2018年12月6日「紀平梨花はGPファイナルでザギトワに勝てるのか」はこちら。

⇒2018年12月5日「紀平梨花、シニア1年目のブレーク、逆転劇の理由」はこちら。

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紀平梨花、ビューティフル・ストームの生命力

紀平梨花の魅力が引き立つ曲調と振付
リンクに吹き荒れる美しい躍動感
ザギトワと比べてGOEと演技点が低すぎ

フィギュアスケート・グランプリ(GP)シリーズ第4戦「NHK杯」女子シングル、フリースケーティング(FS)。
紀平梨花の滑りは豊かな才能に恵まれた超新星の誕生を鮮明に印象づけるものでした。

紀平梨花の3回転半、濱田美栄の0回転

NHKの映像(動画)は繰り返して見ても飽きません。
魂を揺さぶられるような感動を覚えます。
紀平梨花の演技を見守った濱田美栄コーチの細い目が潤んでいるようでした。
(紀平梨花が単独のトリプルアクセルを決めると同時に濱田美栄コーチも0回転ジャンプをきれいに決めています。)

流れるようなナチュラルなスケーティング

力感、スピード、ダイナミズム、のびやかさ、しなやかさ、躍動、生命力・・・。
紀平梨花は体幹が強いのでしょう、全身が一本(一枚)のバネです。
それが、流れるようなナチュラルなスケーティングを支えています。

FSは地球の誕生をテーマとしたジェニファー・トーマス「ビューティフル・ストーム」です。
(Jennifer Thomas「A Beautiful Storm」。)
曲調がよくマッチし、しかも振付がシンプルで大きく、どこかユーモラスな要素も織り込まれています。
紀平梨花の身体能力の高さを際立たせるとともに魅力をいかんなく引き出しています。

⇒2018年11月27日「紀平梨花、音を筋肉で感じ取り再現する才能」はこちら。

紀平梨花がリンクで放つオーラがまぶしい

彼女はひたむきで着実な努力を重んじる濱田美栄コーチの門下生であり、全日本選手権4連覇を遂げた「練習の虫」宮原知子と身近に接しています。
紀平梨花も頑張り屋ということは承知していますが、それでも最後の最後は才能が決め手になるということを、この選手の滑りを見て改めて思いました。

この選手がリンクで放つ輝きはまぶしい。

⇒2018年11月12日「紀平梨花はエキシビションで女王のオーラ」はこちら。

(2018年11月30日執筆)

category:紀平梨花ブログはこちら。

◆書き加え(12月7日)

「RIKA劇場」など海外メディアも絶賛

フィギュアスケート・グランプリ(GP)ファイナル女子シングル、ショートプログラム(SP)。
海外メディアが紀平梨花の圧巻の舞いに絶賛の声を送りました。
「RIKA劇場」「ショーの主役を盗んだ」「完全無欠」など、大興奮とともに伝えています。

ドビュッシー「月の光」の調べに合わせて滑り出し、冒頭のトリプルアクセルをクリーンに決めると波に乗りました。
3回転フリップ―3回転トウループのコンビネーション、後半の3回転ルッツを決めています。

演技全体から立ち昇るかのような質感!

優雅な情感も込められ、演技全体から立ち昇るかのような質感が素晴らしい。
観客席では日の丸が掲げられ、割れんばかりの大歓声と拍手が起こりました。
アリーナ・ザギトワが「ロステレコム杯」で記録した 80.78点を上回る世界最高得点を叩き出しました。

FSでトリプルアクセルを2度跳ぶ予定です。
私は 230点を余裕で超えると思っていましたが、 240点に届きそうな勢いを感じます。

◆書き加え(12月8日)

GPファイナルはFS2本で 240点超え

紀平梨花はSPとFSの中間日の公式練習で本番衣装を着て調整に当たりました。
トリプルアクセルに10度挑みました。
最初の1本で転倒しましたが、それ以降は9本連続で着氷し、好調を維持しています。
練習とはいえ、手応えをつかんでいます。

主要大会のSPでは今シーズンで初めてトリプルアクセルを決めました。
FSでは、会場を熱狂させたNHK杯を上回る滑りを見せてくれることでしょう。
私は2本のトリプルアクセルを組み込んだプログラムを予定どおりこなせば 160点超えもあると考えており、そうなるとやはり合計 240点超えです。

紀平梨花は表現力でもザギトワより優れる

紀平梨花は試合ごとに表現力が増し、演技構成点(PCS)が伸びています。
最初から最後まで途切れない滑りと動きが心地よく、ジャンプはもちろんステップやスピンが見事に融和しています。
私は今大会のSPでもアリーナ・ザギトワより優れると思いました。
(6選手で一番です。)
また、紀平梨花の高難度ジャンプのGOEが低いと感じました。

紀平梨花の 82.51点が低すぎるか、アリーナ・ザギトワの 77.93点が高すぎるかどちらかです。
おそらくオリンピックの金メダリストということで採点がちょっと甘くなっています。

二人の演技の「完成度」はだいぶ違いますので、採点ルール改定の趣旨をきちんと反映するならば、点差がもっと開かないとおかしい。

◆書き加え(12月9日)

気負いのない清々しい芸術性が素晴らしい

濱田美栄コーチはSPで紀平梨花をリンクに送り出す際に「トリプルアクセルだけじゃない。ほかもうまくなっている」と声をかけたそうです。
選手の緊張と不安を和らげながら自信を持たせており、さすがです。
しかし、私はごく短期間で著しく実力を高めたと思います。
とくに表現面の洗練度に目を見張ります。
この選手は気負いのない清々しい「芸術性」が素晴らしい。

GPシリーズ2戦からGPファイナルSPまでを振り返ると、紀平梨花が負ける要素が見つかりません。
それでも、心身のかすかな変化で演技、なかでも高難度ジャンプが壊れます。
本番では何が起こるか分かりませんし、フィギュアスケートの魅力でもあります。

ただいま午前1時半を回っています。
日本時間の朝にFSが行われはずで、数時間後に結果が出ます。
はたしてどうなるでしょう。
私の祈りが現地に届きますように・・・。

◆書き加え(12月9日)

シニア1年目GPファイナルは余裕の勝利

おめでとう、紀平梨花!
2005年の浅田真央以来13年振りとなるシニアデビューシーズンGPファイナルで優勝を飾りました。
また、日本勢としては2013年の浅田真央以来5年振りとなるGPファイナル優勝を飾りました。
FSも1位の150.61点、合計233.12点でした。

本人は試合後の会見で「緊張していなかった」と語っています。
どうでしょう、私は演技全体にいくらか硬さを感じました。

しかし、4番滑走のアリーナ・ザギトワの得点が伸び悩みましたので、たいしたプレッシャーはかかりませんでした。
(多少のミスを犯したところで負けることはありません。)
この選手は頭がとてもいい。

⇒2018年11月26日「紀平梨花は頭もいい、超新星は超クール、GP連勝は当然」はこちら。

それと、演技中も恐ろしく冷静です。
冒頭のトリプルアクセルのコンビネーションで両手をつき、単発に留まりました。
しかも、回転不足(ダウングレード判定)で減点です。
最悪の出だしにも紀平梨花は慌てることなく失点をリカバーしていきました。
(私の勝手な推測ですが、リカバーできるように紀平梨花と名づけられたはずです。)
NHK杯のFSに及びませんが、 150点台はまあまあかな。
伸び代が相当あります。

「楽勝」というと語弊がありますが、世界選手権では 240点台に確実に乗せます。

◆書き加え(12月9日)

作曲者が紀平梨花の世界一美しい嵐に感謝

紀平梨花が「ビューティフル・ストーム」のピアノの調べに乗せ、世界一美しいスケーティングで世界中のファンを魅了しました。
16歳とは思えない表現力と芸術性を備えています。
それは意図するというよりも、筋肉と対話する内面の発露です。
だから、とてもナチュラルなのです。

⇒2018年11月27日「紀平梨花、音を筋肉で感じ取り再現する才能」はこちら。

「私の音楽を見事に表現してくれた」と作曲者のジェニファー・トーマスが称賛しました。
この女性ピアニストは、最新アルバム「The Fire Within」がビルボードのクラシックアルバム部門で発売1週目にベスト3に入った人気アーティストだそうです。

◇◆◇

紀平梨花に関するブログは以下のとおり。

⇒2018年12月8日「紀平梨花、メンタルとGOEであっさりと世界最高得点」はこちら。

⇒2018年12月7日「紀平梨花とザギトワ、GPファイナル2018直接対決」はこちら。

⇒2018年12月6日「紀平梨花はGPファイナルでザギトワに勝てるのか」はこちら。

⇒2018年12月5日「紀平梨花、シニア1年目のブレーク、逆転劇の理由」はこちら。

⇒2018年12月4日「紀平梨花にのしかかる「ポスト浅田真央」の重圧」はこちら。

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紀平梨花、メンタルとGOEであっさりと世界最高得点

紀平梨花はメンタルの強さで重圧と緊張を克服
GOEの大きさでアリーナ・ザギトワを圧倒
GPファイナルも世界選手権も制覇か

フィギュアスケート・グランプリ(GP)ファイナル女子シングルのショートプログラム(SP)。

紀平梨花はドビュッシー「月の光」。
ルール改定後の世界最高得点となる 82.51点を叩き出し、首位で発進しています。
衝撃的なGPファイナルデビューを飾りましたが、あっさりという印象です。

冒頭のトリプルアクセルを完璧に決めました。
続く3回転フリップ―3回転トウループのコンビネーションをきれいに着氷しました。
後半の3回転ルッツもきれいに着氷しました。

3本のジャンプのGOE(出来栄え点)は順に2.51点、1.74点、2.36点です。
あくまでも予想ですが、これからは「ミス・ジー・オー・イー」と呼ばれるはずです。
会心の演技に笑顔とともにガッツポーズが飛び出しました。

大きな意味でのスケーティングの「質」が素晴らしく、ナチュラルでありながら強さと切れがあります。
のびやかでしなやかで、私はとてもエクセレントでビューティフルだと思います。
GPシリーズ第4戦「NHK杯」のフリースケーティング(FS)では感動に震えてしまいました。

演技点5項目の合計は 35.15点。
アリーナ・ザギトワの 35.83点とほぼ互角に渡り合っています。
ちなみに私はアリーナ・ザギトワより低いのが腑に落ちません。
互いにパーフェクトに滑ればという前提ですが、少なくともFSでは紀平梨花のほうが上だと思います。
「ビューティフル・ストーム」は曲調も振付も彼女の持ち味にマッチしています。

⇒2018年11月27日「紀平梨花、音を筋肉で感じ取り再現する才能」はこちら。

紀平梨花はフライングシットスピンがレベル2に留まりました。
FSではスピンもステップもレベル4をそろえるはずです。

私がもっとも感心したのは、紀平梨花に「気負い」がまるで感じられないことでした。
落ち着き払っていました。
紀平梨花は「ポスト浅田真央」として大きな期待がかかっていました。
しかし、そうした重圧と緊張を克服して試合に臨んでいます。
「メンタル」がとても強いです。

⇒2018年12月4日「紀平梨花にのしかかるポスト浅田真央の重圧」はこちら。

紀平梨花は「驚いた。こんなに高い得点になるなんて想像もしていなかった」と語っています。
キス・アンド・クライで切れ長の目が真ん丸になりました。
しかし、その後の会見で恐ろしく冷静に語っています。
「これからジャッジスコアなどで確認し、FSの伸び代を探っていきたい」。
超冷静です。

⇒2018年11月26日「紀平梨花は頭もいい、超新星は超クール、GP連勝は当然」はこちら。

昨年女王のアリーナ・ザギトワが 77.93点で4.58点差の2位につけています。
が、私はFSでさらに点差が開くと思っています。
おそらく 240点を超えます。
いや 240点台半ばに迫るかもしれません。

シニア1年目でGPファイナルを制した日本勢は2005年の浅田真央だけです。
日本勢の優勝も2013年の浅田真央が最後です。
FSで女子シングルに待望のニューヒロインが誕生します。
世界選手権2019も紀平梨花が当然のように制するでしょう。

category:紀平梨花ブログはこちら。

◆書き加え(12月7日)

いつ書いたか記憶が曖昧ですが、こんな記事がありましたのでアップします。
3日ほど前でしょうか?

GPファイナルはロシア勢3選手と日本勢3選手が激突します。
優勝候補の筆頭は実績を踏まえれば平昌五輪金メダリストのアリーナ・ザギトワです。
が、高難度ジャンプが不安定になり、オリンピックシーズンの盤石の強さが失われました。

彼女を脅かす存在は同じ16歳、GPシリーズ初参戦で連勝を飾った紀平梨花です。
ミスが出ましたが、潜在力と得点力の高さを強烈に印象づけました。
SPとFSでパーフェクトに滑るなら 230点を余裕で超えられます。

ロシアメディアがアリーナ・ザギトワの対抗馬に紀平梨花の名前を挙げています。
(二人は馬でありません。)
しかし、母国でさえも本命に紀平梨花を押す声も少なくありません。
世界最高の基礎点を持つうえ、GOE(出来栄え点)で稼げるからです。
私は秋田犬「マサル」の肉球パワーを借りても紀平梨花を上回れないと考えています。

紀平梨花はアリーナ・ザギトワと同じ2002年生まれですが、彼女より誕生日が2か月ほど遅かったために平昌五輪の出場資格を満たせませんでした。
ちなみに、代表最終選考会を兼ねた全日本選手権で3位に食い込んでいます。

GPファイナルはジュニア1勝1敗で迎えるシニア初対決です。
紀平梨花の優勝はSP冒頭で跳ぶ、代名詞のトリプルアクセルにかかっているといえます。
実は、紀平梨花がクリーンに跳んだのは、第4戦「NHK杯」FSの2本だけでした。
時差ぼけの影響で感覚が狂うことを避けるため、早めに現地入りしてコンディションを整えているようです。

GPファイナルは一騎打ち、 230点台の争いです。
しかし、2選手にミスが出て 220点台半ばの戦いになれば宮原知子に初優勝の目が出てきます。
ただし、演技全体の安定感が崩れないとしてもエッジエラーや回転不足の判定を受けるとその水準に届きません。

◆書き加え(12月8日)

紀平梨花は女王なのだから、「フィニッシュポーズ」をしっかり止めてください。
会心の演技で笑顔とガッツポーズが飛び出してしまう心情は分かりますが、こちらが感動の余韻に浸る「間」を与えてほしい。

◇◆◇

紀平梨花に関するブログは以下のとおり。

⇒2018年12月7日「紀平梨花とザギトワ、GPファイナル2018直接対決」はこちら。

⇒2018年12月6日「紀平梨花はGPファイナルでザギトワに勝てるのか」はこちら。

⇒2018年12月5日「紀平梨花、シニア1年目のブレーク、逆転劇の理由」はこちら。

⇒2018年12月4日「紀平梨花にのしかかる「ポスト浅田真央」の重圧」はこちら。

⇒2018年12月3日「フィギュアGPファイナル2018優勝予想・順位予想」はこちら。

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紀平梨花とザギトワ、GPファイナル2018直接対決

GPファイナルは事実上の一騎打ち
紀平梨花が浅田真央以来の優勝を飾る

フィギュアスケート女子シングルはロシア勢の覇権が崩れそうです。
その舞台となるのがカナダ・バンクーバーで行われるグランプリ(GP)ファイナル2018です。
GPシリーズ上位6選手を日本とロシアが半数ずつ分け合いました。
したがって、激突の構図になります。

優勝候補の筆頭は期待の新星、紀平梨花です。
GPファイナルは16歳の同い年、平昌五輪金メダリストのアリーナ・ザギトワとの事実上の一騎打ちでしょうか。
(もしも二人に割って入るとしたら 220点台後半の得点もありうる宮原知子しか見つかりません。)

アリーナ・ザギトワは今シーズン、「ネーベルホルン杯」で世界最高得点238.43点を記録しました。
それに続くのは紀平梨花がGPシリーズ第4戦「NHK杯」で記録した224.31点です。
ネーベルホルン杯の点数はISU(国際スケート連盟)公認とはいえ、GPシリーズの点数と同列で比べられません。

紀平梨花もこんなに早くぶつかるとは想定していなかったでしょう。
二人はジュニア時代に2度同じ大会に出ています。
女子世界7人目の3回転半ジャンパーとなった大会では紀平梨花が1位、アリーナ・ザギトワが3位でした。
トリプルアクセルで転倒した大会では紀平梨花が4位、アリーナ・ザギトワが1位でした。

この大会が2年ぶり3度目の直接対決となります。
(格闘技でないので「競演」と呼ぶべきでしょうか。)
私は2013年の浅田真央以来となるGPファイナル優勝を飾ると思います。
それはアリーナ・ザギトワの調子というより、紀平梨花の出来にかかっています。
つまり、この選手はミスなく滑れば勝てるのです。
(さらに、世界選手権で優勝を飾るかもしれません。)

紀平梨花は高難度ジャンプを中心とした「技術点」が突出して高い。
表現を評価する「演技構成点」もたいして劣っていません。
ベースとなる「スケーティング」のクオリティが高く、すべての要素でしっかりとGOE(出来栄え点)を稼げます。
スピンもステップも滅多に取りこぼしません。
シニア1年目の勢いもあり、GPファイナルでは得点を相当伸ばします。
私は 230点を大きく超えると予想します。

紀平梨花は第6戦「フランス杯」ではGPファイナル進出を第一にしました。
突然スポットライトを浴び、緊張も高まったせいでしょう。
ショートプログラム(SP)ではトリプルアクセルが0点になりました。
フリースケーティング(FS)ではトリプルアクセルに頼らず、ジャンプの難度を落として無難にまとめました。
調子が悪いなりに可能なかぎりの点数を引き出し、NHK杯に続く連勝を飾りました。
1シーズンでのGP2勝(ファイナルを除く)は、日本女子で2013年浅田真央以来5年ぶりの快挙です。
濱田美栄コーチは「底力がついてきた」と目を細めました。
紀平梨花も貴重な経験を積み、大きな自信を得たことでしょう。
GPファイナルまでにトリプルアクセルの安定性と成功率を高められるはずです。

ある意味で幸いだったのはフランス杯が不完全燃焼に終わったことです。
したがって、紀平梨花自身は「チャレンジャー」という気持ちでGPファイナルに入っていけます。
失うものはないと考えられるなら、思い切って滑ることができます。
国際大会では先輩の宮原知子がいることも心強いはずです。
平昌五輪代表を結果としてアシストした坂本花織を含む日本勢で連帯感が生まれるかもしれません。

⇒2017年12月24日「坂本花織は紀平梨花にお歳暮を贈れ」はこちら。

やはり紀平梨花が高得点を叩き出しそうな環境が整っています。
シニア1年目、GPファイナル2005で浅田真央が叶えた勝利の再現が見られそうです。
どうか頑張ってほしい。

(2018年11月29日執筆)

category:紀平梨花ブログはこちら。

◆書き加え(12月5日)

余談になりますが、ウェブで興味深い情報を見つけました。
ほんのわずかでもバランスが悪いとトリプルアクセルは回転軸がぶれ、着地が難しくなるようです。
紀平梨花は新衣装を着て、その場で幾度かジャンプを繰り返し、左右などのバランスを調整してもらっています。
信じられないくらい繊細なのですね。
十代半ばを過ぎた選手が体形変化や体重増加で高難度ジャンプを跳べなくなるというのも頷けます。

◆書き加え(12月6日)

現地でも二人のシニア初対決に関心が高まっています。
アリーナ・ザギトワが紀平梨花について「トリプルアクセルで私が成長するように刺激を与えてくれている」と語っています。
自分にない武器を持つ紀平梨花にリスペクトの念を抱いているようです。

◆書き加え(12月7日)

紀平梨花がSPを午後に控えた30分ほどの公式練習でトリプルアクセル7本を跳び、6本を決めました。
「月の光」をかけての通しではトリプルアクセル、3回転フリップ−3回転トウループのコンビネーション、3回転ルッツの3本のジャンプをすべて決めました。

GPファイナル連覇を目指すアリーナ・ザギトワは3回転ルッツ−3回転ループのコンビネーションを決めており、安定感は見られるようです。

◆書き加え(12月7日)

SP。
紀平梨花は直前にエリザベータ・トゥクタミシュワが滑っています。
冒頭のトリプルアクセルは何とか跳び、転倒をこらえています。
緊張からか動きが重いように感じました。

3番滑走の紀平梨花は落ち着いて滑りました。
重圧と緊張は大変だったと思いますが、女王の雰囲気さえ漂います。
私には自信に裏打ちされた余裕に映りました。
破綻なく滑り終え、笑顔とともにガッツポーズが出ました。
キス・アンド・クライで82点超えという高得点を確認し、目を丸くしました。
お化けといえます。

FSをパーフェクトに滑れば、 240点に届くでしょう。

◆書き加え(12月7日)

たったいまSPが終わりました。

6番(最終)滑走のアリーナ・ザギトワはかなりのプレッシャーがかかったはずです。
それと体がずいぶん大きくなって、スケーティングもジャンプも昨シーズンの軽やかさがあまり感じられなくなりました。
78点に届かず、表情が冴えませんでした。

GPファイナル女子シングルは前年こそアリーナ・ザギトワが2位から逆転優勝を収めました。
しかし、2010年から2016年の7大会連続でSP1位の選手がリードを保って逃げ切っています。
紀平梨花の優勝にはSP冒頭のトリプルアクセルを決めることが条件でした。

2005年の浅田真央以来、日本女子13年振りとなるシニア1年目での頂点を目指します。
私はいけると思います。

◆書き加え(12月7日)

FSの滑走順が決まり、SP6位の宮原知子は2番、4位の坂本花織は3番、2位のアリーナ・ザギトワは4番、1位の紀平梨花は6番でした。

この大会は紀平梨花のために開催されているようです。
最終滑走で「ビューティフル・ストーム」を滑ります。
びしっと締めてくれるでしょう。

◇◆◇

紀平梨花に関するブログは以下のとおり。

⇒2018年12月6日「紀平梨花はGPファイナルでザギトワに勝てるのか」はこちら。

⇒2018年12月5日「紀平梨花、シニア1年目のブレーク、逆転劇の理由」はこちら。

⇒2018年12月4日「紀平梨花にのしかかる「ポスト浅田真央」の重圧」はこちら。

⇒2018年12月3日「フィギュアGPファイナル2018優勝予想・順位予想」はこちら。

⇒2018年12月2日「紀平梨花、全日本選手権2018で宮原知子へ恩返し」はこちら。

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紀平梨花はGPファイナルでザギトワに勝てるのか

優勝の決め手はコンディションづくり
「時差に負けてはザギトワに勝てない」

シニアデビューながらフィギュアスケート・グランプリ(GP)シリーズ第4戦「NHK杯」と第6戦(最終戦)「フランス杯」で連勝を飾った紀平梨花。
しかし、フランス杯で満足な演技を行えませんでした。
フリースケーティング(FS)当日朝の公式練習では絶好調だったのに9時間後の本番ではコンディションが急降下しました。
時差ぼけを解消しようと昼寝を試みましたが、体は寝ていても頭は起きた状態で疲れが抜けません。
ジャンプ構成を急きょ落としてしのぎました。

この苦い経験を踏まえ、紀平梨花は12月6〜8日にカナダ・バンクーバーで行われるGPファイナル2018への対策を徹底させます。
日本とは17時間という時差があり、昼夜がおおよそ逆転します。
「なるべく遅く寝て、遅く起きる」と語りました。
ホテルに備えつけのタオルで枕の高さを調整するなど、睡眠の改善にも努めます。
さらに、夜行われる試合には昼寝をきちんと取ります。
また、フランス杯より現地入りを1日早めて体を慣らし、時差ぼけを和らげます。

GPシリーズ上位6選手が出場するGPファイナルはベストコンディションで臨まなければなりません。
なかでも紀平梨花がもっとも意識するのは自分とともにGPシリーズ連勝を飾ったロシアのアリーナ・ザギトワです。
同い年の16歳は平昌五輪で金メダルに輝きました。
シニアデビューシーズンに世界のトップに上り詰めた女王に強烈な刺激を受けたはずです。
本人はまだアリーナ・ザギトワに得点で並んでいないと語っていますが、それは謙遜でしょう。
(おそらく「ネーベルホルン杯」の世界最高得点を指しています。)

二人はGPシリーズで初対決となります。
ジュニア時代は1勝1敗でした。
この勝敗を分けたのが「トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)」の成否でした。
何のことはない、紀平梨花がトリプルアクセルをクリーンに決めるとアリーナ・ザギトワは敵わないのです。

そして、この高難度ジャンプはちょっとした心身の変化で跳べなくなります。
踏み切りや空中姿勢、着氷が乱れ、回転不足や転倒につながります。
トリプルアクセルと長く向き合ってきた紀平梨花は十分に心得ています。
万全なコンディションづくりが成功の決め手なのです。

紀平梨花が「時差に負けてはザギトワに勝てない」と言ったかどうかは分かりません。
が、明らかに初出場のGPファイナルでの勝利を狙っています。
むろん心がけるのはショートプログラム(SP)とFSでノーミスの演技を行うこと。
ならば得点、したがって順位はついてくると腹を括っています。
私もそう思います。

GPファイナルは事実上の一騎打ちです。
紀平梨花は女王との直接対決でどのような演技を見せてくれるでしょう。
私はとても楽しみです。

紀平梨花は今シーズンで一番のブレークを果たしつつあります。
数日後、日本女子に世界のスーパーヒロインが誕生します。

(2018年11月29日執筆)

category:紀平梨花ブログはこちら。

◆書き加え(12月5日)

米国メディアはアリーナ・ザギトワを本命としながらも盤石でないと予想しています。
GPシリーズ2戦でジャンプを決められずに苦しんでいました。
最大のライバルにシニア1年目の紀平梨花を挙げています。
どちらがシニア初対決を制するのかに関心を寄せています。

◆書き加え(12月6日)

紀平梨花はバンクーバー郊外のリンクで午前と夕方の2度にわたり練習を行いました。
トリプルアクセルを28本跳び、21本決めています。
成功率は75%と、まずまずです。
高さと幅があり、ランディングも美しかったようです。
トリプルアクセル−3回転トウループ−2回転トウループの3連続ジャンプを決める余裕もありました。

紀平梨花はシニアデビューの今シーズンに3戦を終えています。
しかし、SPで1度も成功していません。
アリーナ・ザギトワとの自己最高得点の差はおもにSPによります。

◆書き加え(12月7日)

先ほどSPが終わりました。

1位 紀平梨花(3番滑走)
   82.51(47.36 35.15 0.00)
2位 アリーナ・ザギトワ(6番滑走)
   77.93(42.10 35.83 0.00)
3位 エリザベータ・トゥクタミシェワ(2番滑走)
   70.65(38.25 32.40 0.00)
4位 坂本花織(5番滑走)
   70.23(37.23 33.00 0.00)
5位 ソフィア・サモドゥロワ(1番滑走)
   68.24(37.12 31.12 0.00)
6位 宮原知子(4番滑走)
   67.52(32.58 34.94 0.00)
※点数はSP(TES、PCS、減点)です。

紀平梨花はナチュラルに滑りました。
3番滑走の宮原知子は直前に紀平梨花がお化けのような点数を叩き出したので滑りにくかったことでしょう。
6番(最終)滑走のアリーナ・ザギトワはプレッシャーがかかったことでしょう。

◆書き加え(12月9日)

先ほどFSが終わりました。

紀平梨花が合計233.12点で初出場初優勝の快挙を成し遂げています。
アリーナ・ザギトワは合計226.53点で2位に留まりました。
SP4位の坂本花織はもちろん、6位の宮原知子も3位と3.13点差につけていましたが、表彰台に届きませんでした。

1位 紀平梨花
   233.12(150.61 78.21 72.40 0.00 82.51)
2位 アリーナ・ザギトワ
   226.53(148.60 75.90 72.70 0.00 77.93)
3位 エリザベータ・トゥクタミシェワ
   215.32(144.67 78.06 66.61 0.00 70.65)
4位 坂本花織
   211.68(141.45 74.45 68.00 1.00 70.23)
5位 ソフィア・サモドゥロワ
   204.33(136.09 72.82 63.27 0.00 68.24)
6位 宮原知子
   201.31(133.79 64.23 69.56 0.00 67.52)
※点数はFS(TES、PCS、減点、SP)です。

大会を盛り上げてくれた6選手に拍手を送ります。

◇◆◇

紀平梨花に関するブログは以下のとおり。

⇒2018年12月5日「紀平梨花、シニア1年目のブレーク、逆転劇の理由」はこちら。

⇒2018年12月4日「紀平梨花にのしかかる「ポスト浅田真央」の重圧」はこちら。

⇒2018年12月3日「フィギュアGPファイナル2018優勝予想・順位予想」はこちら。

⇒2018年12月2日「紀平梨花、全日本選手権2018で宮原知子へ恩返し」はこちら。

⇒2018年12月1日「紀平梨花に北京五輪金メダル獲得の可能性はあるのか」はこちら。

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羽生結弦に3年連続特例など問題外、全日本フィギュア2018

「特例」という名の連盟収入、TV視聴率
「休養」こそ羽生結弦への最大のバックアップ

フィギュアスケート男子シングルの羽生結弦はグランプリ(GP)シリーズ第5戦「ロシア杯」で右足首を負傷しました。
前年のGPシリーズ第4戦「NHK杯」で負傷した箇所と同じです。
これを受けて、日本スケート連盟の橋本聖子会長は「本人が一番いいようにできる環境を整える」と語りました。
また、伊東秀仁フィギュア委員長は「日本で行われる世界選手権を目指して頑張ってもらいたい」と語りました。
要は、連盟として「ぶっつけ本番」を容認するという姿勢(見解)です。

羽生結弦は大会後に「ドクターから滑ったら悪化するという話はされていたが、この試合を選択した」と語りました。
これはGPファイナル、世界選手権の代表選考会を兼ねる全日本選手権を欠場するという意思表示です。
3週間の安静固定、さらに1か月のリハビリ加療が必要なのですから・・・。

日本スケート連盟には、けがなどのやむをえない理由で全日本選手権に出場できなくても実績のある選手は救済するという規定があります。
羽生結弦はインフルエンザで欠場した2016年、右足首の負傷で見送った2017年と2年連続で適用されました。
(が、世界選手権2018への出場は辞退しました。)

日本スケート連盟として行える最大のバックアップは考えるまでもなく、スーパースターの羽生結弦を完全に休養させることです。
同じ個所を3度傷めると取り返しがつかなくなることは、私のような素人でも分かります。
半世紀、1世紀に一人出るか出ないかという稀代のフィギュアスケーターの「選手生命」が終わってしまいます。
採点ルールの改定も追い風になり、2022年北京五輪での3連覇は十分に可能です。
いまだに実力は突出しています。

⇒2018年11月4日「羽生結弦はけがなく、北京五輪へ試運転」はこちら。

羽生結弦に3年連続の適用など不要です。
私は問題外と思います。
特例で救済されたら世界選手権で滑るしかありません。
日本スケート連盟はテレビ視聴率の低下などによる大会関連収入の低下を避けたいのが本音でないかと勘ぐらざるをえません。

人気の高いフィギュアスケートのテレビ放送は高視聴率が期待できます。
浅田真央の引退後の最大のスター、羽生結弦の欠場は平均視聴率を数パーセント押し下げます。
GPファイナルを放送するテレビ朝日、全日本選手権を放送するフジテレビなどはダメージを受けることになります。
若い頃に電通や博報堂など広告業界とも関わりのあった私はそれが分からないというわけでありません。
どうかこらえてください、皆で至宝・羽生結弦を守りましょう。

リハビリとトレーニングは続けるとしても空前絶後の才能を持つこの選手に必要なのは「無為の時間」です。
フィギュアスケートファンは羽生結弦の回復を祈る前に休養を祈るべきです。
「休んでほしい」と声を挙げてください。

(2018年11月29日執筆)

category:羽生結弦ブログはこちら。

◇◆◇

羽生結弦に関するブログは以下のとおり。

⇒2018年11月21日「羽生結弦はフィギュアスケートの神なのか」はこちら。

⇒2018年11月20日「羽生結弦に奇跡の復活は期待できない」はこちら。

⇒2018年11月19日「羽生結弦は棄権するわけにいかない」はこちら。

⇒2018年11月18日「羽生結弦にほれぼれ、ため息の出る美しさ・・・」はこちら。

⇒2018年11月5日「羽生結弦は演技構成を変更、飽くなき向上心と挑戦」はこちら。

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紀平梨花、シニア1年目のブレーク、逆転劇の理由

努力の天才・宮原知子を手本にしてきた
豊富な練習と反省のメモで修正能力を培う

シニア1年目でブレークを果たしたフィギュアスケート女子シングルの紀平梨花。
生まれながらにして身体能力や運動神経に恵まれていたのは確かですが、それだけではありません。
初参戦のGPシリーズでの大躍進を裏づけるだけの理由があります。

第1に、通学の必要のないインターネットの通信高校(N高)に進みました。
「人生をかけてスケートをやっている」。
競技に打ち込める環境を最優先しました。
紀平梨花は濱田美栄コーチのもとで「努力の天才」と評される日本女子エースの宮原知子を手本にし、練習に励んできました。

第2に、ジュニア時代から練習や試合の反省を携帯電話のメモ帳に書き留めています。
日本女子の武器となってきた「トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)」に注目が集まりがちです。
得点力の大きい高難度ジャンプが強みであるのも確かです。
しかし、紀平梨花はスケーティング、ステップやスピンなど、どの要素でも弱点がありません。

第3に、ジュニア時代からダンススクールで揉まれました。
芸能界へのデビューを目指す生徒のなかで「表現力」を身につけてきました。
紀平梨花は発展途上とはいえ、演技構成点も高い。
地球の誕生をテーマとしたフリースケーティング(FS)「ビューティフル・ストーム」は鳥肌が立つほどの美しさです。



GPシリーズ第6戦(最終戦)「フランス杯」では直前の6分間練習で調子が急降下していました。
冒頭のトリプルアクセルは何とかこらえましたが、筋肉が悲鳴を上げたそうです。
(私が動画を見ると、かすかに筋肉の叫び声が聞こえてきました。)
次のコンビネーションのトリプルアクセルをためらわずダブルアクセルに変えました。
最大の武器を捨て、他の要素を完璧に演じると割り切りました。
脚に力が入らない状態でも精一杯の得点を引き出しました。

⇒2018年11月26日「紀平梨花は頭もいい、超新星は超クール、GP連勝は当然」はこちら。

結局、トリプルアクセルはショートプログラム(SP)とFSで成功がゼロでしたが、それでも勝利を収めています。
GPシリーズ第4戦「NHK杯」に続くフランス杯での逆転劇は偶然や幸運でありません。
追い詰められた状態での冷静さ、演技途中の修正能力は先に述べた豊富な練習とメモによる振り返りによっても培われました。

紀平梨花は濱田美栄コーチによれば、かつては報道陣のカメラやシャッター音に集中力を遮られるほど神経質だったようです。
技術を習得しても、実力を養成しても、それを生かせるメンタル(精神)面の安定がないと本番の演技、したがって得点に結びつけられません。

紀平梨花はコンディションの変動にもあたふたしなくなっており、GPファイナルの大舞台でもしっかりと結果を残してくれると思います。

(2018年11月29日執筆)

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◆書き加え(12月5日)

紀平梨花がバンクーバー郊外のリンクで90分ほどの練習を行っています。
トリプルアクセルを14度着氷しています。
さらに、トリプルアクセル−3回転トウループのコンビネーションを着氷しています。
調子はかなりよさそうです。

◇◆◇

紀平梨花に関するブログは以下のとおり。

⇒2018年12月4日「紀平梨花にのしかかる「ポスト浅田真央」の重圧」はこちら。

⇒2018年12月3日「フィギュアGPファイナル2018優勝予想・順位予想」はこちら。

⇒2018年12月2日「紀平梨花、全日本選手権2018で宮原知子へ恩返し」はこちら。

⇒2018年12月1日「紀平梨花に北京五輪金メダル獲得の可能性はあるのか」はこちら。

⇒2018年11月27日「紀平梨花、音を「筋肉」で感じ取り再現する才能」はこちら。

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紀平梨花にのしかかる「ポスト浅田真央」の重圧

紀平梨花と浅田真央を比較する
スケーティングの才能は紀平梨花が上

フィギュアスケート女子シングルの紀平梨花。
男女を通じて日本勢初となるGP初出場初優勝を成し遂げた第4戦「NHK杯」に続き、第6戦「フランス杯」で2連勝を飾りました。
2005年の浅田真央らと並ぶGPデビューシーズンでのGPファイナル進出を決めています。
「やっと正真正銘のポスト浅田真央が現れた」と小躍りして喜んだのが日本スケート連盟です。

フィギュアスケートはゴールデンタイムでしばしば放送されますが、テレビ視聴率を左右するのがスーパースターの出場です。
それにより番組のスポンサー収入がまったく違ってきます。
浅田真央が2014年に休養、2017年に引退して以降、女子フィギュアは人気が低下し、日本スケート連盟は収入が激減しました。
(これには大会収入なども含まれます。)
イチローや中田英寿の絶頂期に引けを取らない羽生結弦が人気を下支えしていますが、選手生命に関わるけがが相次ぎ、現役引退のカウントダウンが始まっています。
日本スケート連盟がニューヒロインの紀平梨花に寄せる期待は大きく、屋台骨を背負ってほしいというのが本音でしょう。

紀平梨花はルックスもスタイルもきれいです。
真面目で練習熱心なところも、若い頃の浅田真央を彷彿とさせます。
しかも、紀平梨花は浅田真央の代名詞、日本女子の伝家の宝刀「トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)」の使い手です。
紀平梨花が「ポスト浅田真央」として注目を集め、二人が比較されるのは必然といえます。

では、16歳の時点における実力はどちらが上なのでしょう。
いつも手厳しい濱田美栄コーチが「ジャンプもスケートもすべてを兼ね備えており、能力は高い」と称賛しています。
トリプルアクセルの成功率は当時の浅田真央が高かったが、ステップやスピンの技術は紀平梨花が高いと考える関係者も多いようです。
また、紀平梨花はトリプルアクセルをコンビネーションにできます。
さらに、練習では4回転ジャンプを跳んでいます。

当時の浅田真央は同じリズムでしか跳べなかったので、高難度ジャンプにミスが出るとそのまま崩れることがありました。
しかし、紀平梨花は冷静にコンディションをつかみ、プログラム(ジャンプ構成)を変えられます。
そうした柔軟性では紀平梨花が優れていると思います。

ジュニア時代の実績では浅田真央が断然勝りますが、ポテンシャルを考慮すれば紀平梨花はほぼ同等なのではないでしょうか。
スケーティングの才能に限れば、浅田真央を上回るという印象を受けました。
演技全体を支配する(貫く)ナチュラルでしなやかな感性が素晴らしく、クオリティが際立ちます。

(このブログで浅田真央を数え切れないほど取り上げましたが、存在そのものに計り知れない魅力があったのだと考えています。)

2013年2月23日「浅田真央は何もしないほど美しい」はこちら。
得点にとらわれる人にその美しさは分かりません。

2016年12月15日「愛する浅田真央へ」はこちら。
あなたは勝たなくていい唯一の選手です。

2005年の浅田真央はGPファイナルを制しました。
ロシアのアリーナ・ザギトワが出場しますので紀平梨花が浅田真央と肩を並べるのは大変ですが、絶対にムリなどと思いません。
一気にスターダムに駆け上がる可能性はあります。

紀平梨花が2022年北京五輪で金メダルを獲得するには、競技生活に専念できる環境を支えてくれるスポンサーの存在が不可欠です。
そのためにも今シーズンは好成績を残さなくてなりません。
紀平梨花にのしかかる「ポスト浅田真央」の重圧は半端でありませんが、それを克服した先に眩いほどの未来が開けます。

(2018年11月28日執筆)

category:紀平梨花ブログはこちら。

◆書き加え(12月5日)

浅田真央は日本の女子フィギュアスケーターとしては身長が高いということは知っていました。
ウィキペディアによれば「 163僉廚任后

紀平梨花はテレビ画面を通じた印象では 157〜 158僂任后
ところが、実際は「 154僉廚靴ありません。
16歳、高校1年の成長期なので、もうちょっと伸びているのでしょうか。
それとも四肢が長く、動きが伸びやかで、スケーティングがダイナミックで流れるようなので大きく感じるのでしょうか。
ジャンプの高さと幅もあります。

ちなみに宮原知子は「 152僉廚任后
紀平梨花とたいして違わないことになります。
私は意外に思いました。

◆書き加え(12月6日)

紀平梨花はシニアデビューの今シーズンに3試合を終えました。
目覚ましい活躍を見せていますが、SPでトリプルアクセルを1度も決めていません。
(西日本選手権は含めません。)
バンクーバー郊外で練習を行い、計28回のうち21回を着氷しました。
まあまあの成功率です。

GPファイナルでの優勝のカギはSP冒頭のトリプルアクセルにかかっています。
これに成功すれば乗っていけますし、FSへいい流れをつくれます。
シニア1年目でGPファイナルを制した日本人は浅田真央のほかにいません。
それはまた2013年の浅田真央以来5年振りとなる日本勢の優勝を意味します。

◇◆◇

紀平梨花に関するブログは以下のとおり。

⇒2018年12月3日「フィギュアGPファイナル2018優勝予想・順位予想」はこちら。

⇒2018年12月2日「紀平梨花、全日本選手権2018で宮原知子へ恩返し」はこちら。

⇒2018年12月1日「紀平梨花に北京五輪金メダル獲得の可能性はあるのか」はこちら。

⇒2018年11月27日「紀平梨花、音を「筋肉」で感じ取り再現する才能」はこちら。

⇒2018年11月26日「紀平梨花は頭もいい、超新星は超クール、GP連勝は当然」はこちら。

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紀平梨花、全日本選手権2018で宮原知子へ恩返し

紀平梨花が一騎打ちを制し、日本女王へ
宮原知子の全日本選手権5連覇を阻止

フィギュアスケートの女子シングル。
シニア1年目にグランプリ(GP)シリーズ2連勝という日本男女を通じて初の快挙を成し遂げた紀平梨花は彗星のように現れたスター、ヒロインです。
GPファイナルで優勝を飾れば、シニアデビューシーズンの浅田真央と並びます。
それは平昌五輪金メダリスト、ロシアの同い年のアリーナ・ザギトワを破ることを意味します。
メディアとファンの関心はそこに集中しています。

が、私自身はそれ以上に、年末の全日本選手権2018の行方に注目しています。
紀平梨花がトリプルアクセルをそれなりに決められるなら、結果として宮原知子の5連覇を阻止することになります。
高難度ジャンプの得点力を土台とした技術点の高さは、宮原知子の表現力を含めた演技構成点でもカバーできません。
しかも、紀平梨花はスケーティングのスピードと流れ、動きの強さと切れが際立ち、すべての要素でかなりのGOE(出来栄え点)を稼げます。
さらに、発展途上の表現でもたいして劣っていません。

濱田美栄コーチの指導を受ける同門であり、16歳の紀平梨花が後輩、20歳の宮原知子が先輩という間柄です。
紀平梨花の目を見張るブレークには宮原知子から学んだものも大きかったと思います。
とくに競技に打ち込む姿勢、練習に取り組む姿勢は最高の手本になったはずです。

全日本選手権は国内における最高の大会です。
選手は皆、オリンピック(五輪)や世界選手権で活躍することを目指しています。
が、この国内大会で表彰台に立たなければ、そうした大舞台への道が開けません。
なかでも1位はマスコミ報道で日本女王、日本女子エースと呼ばれ、選手が手にする名誉もきわめて大きい。

4年にわたり宮原知子が全日本選手権で抜群の安定感を発揮し、トップに君臨しています。
そこはもはや指定席です。
けがに苦しんだ昨シーズンでさえも、かろうじて勝ったという印象が残っていません。
ところが、羽生結弦と宇野昌磨を脅かす選手が現れない男子シングルと対照的に、女子シングルは大激戦になりました。
宮原知子の背中を1〜2歳下の選手、3〜4歳下の選手が追いかけており、並びかけています。

むろん本人はそうした状況を理解しています。
今シーズンはけがが回復し、ハードなトレーニングと練習を積めるようになりました。
来シーズンはトリプルアクセルなど高得点を望めるジャンプを組み込むでしょう。
プログラムの基礎点を引き上げないと紀平梨花を上回れません。
世界へ目を移すと、4回転ジャンプを跳びそうなロシアの次世代が控えています。

宮原知子は北京五輪で金メダルを獲得する夢を捨てていません。
少なくとも平昌五輪で叶えられなかった表彰台に立つ希望を捨てていません。

実は、私は今年の全日本選手権で紀平梨花が1位になると思っています。
(16歳の紀平梨花は成長期に直面しており、来シーズン以降は不透明です。)
来年の全日本選手権で得点力を増した宮原知子が1位を奪い返すことが日本女子の成長と進化にとっても理想なのではないでしょうか。

私は紀平梨花も案外、GPファイナルよりも全日本選手権のほうが気になっていると思います。
文字どおりの「同門対決」です。
この二人に割って入るとしたら坂本花織ですが、実力では差がありますので「一騎打ち」の様相を呈します。
しかし、遠慮は無用、最高のパフォーマンスを見せてください。
それが、これまで自分を引っ張ってくれた宮原知子に対する恩返しです。

私は全日本選手権が待ち遠しい。

(2018年11月28日執筆)

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◇◆◇

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⇒2018年11月26日「紀平梨花は頭もいい、超新星は超クール、GP連勝は当然」はこちら。

⇒2018年11月24日「紀平梨花は顔もいい、ロシア勢も止められない強さ」はこちら。

⇒2018年11月22日「紀平梨花、トリプルアクセル成功でGPファイナル確定」はこちら。

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紀平梨花に北京五輪金メダル獲得の可能性はあるのか

体形変化と体重増加に直面する16歳
が、紀平梨花はモノが違う

フィギュアスケート女子シングル、米国のアシュリー・ワグナーが紀平梨花の2022年北京五輪における金メダル獲得に太鼓判を押したという情報をウェブで見つけました。
ツイッターを更新し、「リカがオリンピックチャンピオンになる。いまから言っておきます」と予言しました。
私みたいなド素人と違い、彼女は豊富な経験を持つベテラン選手ですので、見る目は確かでしょう。

シニアデビューにもかかわらず、フィギュアスケート・グランプリ(GP)シリーズの第4戦「NHK杯」と第6戦「フランス杯」で連続優勝を成し遂げた見事な滑りを見れば、私だってそう思います。
前者では爆発力を、後者では冷静さを感じました。
この選手は強いだけでなく賢い。
2006年トリノ五輪の荒川静香に続く、日本女子2人目の快挙が楽しみになります。

紀平梨花は現時点で限られた選手しか決められないトリプルアクセル(3回転半)を武器としていますが、表現も含めた総合力で戦えます。
しかし、採点ルールの改定後でも高難度ジャンプが得点に占める比重は依然として大きい。

紀平梨花は16歳の高校1年生であり、女性特有の体形変化や体重増加が顕著に現れる時期に差しかかっています。
その度合いも時期も個人差が大きいはずです。

影響を受けない選手もむろんいます。
例えば、宮原知子は4年連続で全日本選手権を制しており、しかも年々着実に成長を遂げています。
しかし、高難度ジャンプが跳べなくなる選手、高難度ジャンプを跳びにくくなる選手もいます。
例えば、浅田真央はジュニア時代のように軽々、くるくると回れなくなりました。

ロシア勢のオリンピックでの活躍を眺めれば察しがつきますが、中学生から高校1年生くらいがもっともジャンプで点数を稼ぎやすい。
率直に言えば、成長期に入る前の15〜16歳の選手に勝たせようとしています。
(この国の選手寿命は極端に短い。)

紀平梨花は体幹がとても強いので、ちょっとした体形変化ならおそらく乗り越えます。
なかでもNHK杯のフリースケーティング(FS)で見せた圧巻の滑りを磨いていけるという前提に立てば、北京五輪で金メダルをつかめそうです。
この選手は「才能」にも恵まれています。
努力だけであのスケーティングを身につけるのはムリです。

シニア1年目の紀平梨花には「勢い」を感じます。
が、目覚ましい活躍を来シーズン以降も続けられるかどうかは予想がつきません。
私はシニア2年目、3年目の失速を見てきました。

それは承知のうえで、紀平梨花にはオリンピックで表彰台の真ん中に立つのにふさわしい「輝き」が備わっていると思います。
ストレートな言い方になりますが、この選手はモノが違う。

(2018年11月28日執筆)

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⇒2018年11月14日「紀平梨花はフランス杯 230点超え、メドベージェワ撃破も」はこちら。

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羽生結弦はけん玉大使、昭和26年生まれはマグマ大使

羽生結弦に「けん玉大使」就任のうわさ

先日、フィギュアスケート男子シングルのスーパースター・羽生結弦がプライベートではまっているのが「けん玉」という記事を目にしました。

私は昭和26年(1951年)生まれであり、小学生の頃にちょっと触ったくらいの記憶があります。
当時は遊びが限られましたが、私自身は退屈に感じ、熱中できませんでした。
そして、いまでは見向きもされない昔の遊び道具になってしまったと思い込んでいました。

ところが、そのけん玉が世界的な大ブームだそうです。
(正直、いま一つ信じられません。)
羽生結弦は「超フリーク」として知られます。
「日本けん玉協会」の認定品で漆黒の「オールブラック」を持ち歩き、フィギュアスケートに負けないウルトラ技を会得しているようです。

同協会の堤早知子事務局長は「テレビで拝見しましたが、ほんとうに上手ですね。羽生選手がオールブラックを使ってくれたおかげで、『同じものがほしい』というお客さんが続出しています」とうれしい悲鳴を上げました。
「国民栄誉賞」を受賞したことも関わるのでしょうか、羽生結弦のけん玉はすでに拝見する次元に到達しているようです。

さらに「ぜひとも『けん玉大使』になっていただきたい」とラブコールを送りました。
アンバサダーに就任するなら、けん玉協会認定の「羽生モデル」や「フィギュアスケートバージョン」などの発売も望めます。
「羽生モデル」は言葉のままですが、「フィギュアスケートバージョン」はイメージがわきません。
回転 やGOE(出来栄え点)を競うのでしょうか。

けん玉はリラックス効果と集中力養成効果が得られることから、トップアスリートにも愛好者が少なくないとか。
集中力を高めつつ、ひざを含めた体全体を使って行います。
柔道や剣道の道場で使われたり、プロ野球選手のトレーニングに取り入れられたりしています。
(正直、いま一つぴんと来ません。)
けん玉が羽生結弦の演技に好ましい影響を及ぼしているかもしれません。

日本けん玉協会では羽生結弦がGPファイナルで金メダルを獲ったら、認定品の「プレミアムゴールド」をプレゼントしたいと意気込んでいました。
しかし、その夢はけがによる欠場(棄権)で叶わず、肩を落としていることでしょう。

とはいえ、近い将来、けん玉グランプリ(GP)シリーズ⇒けん玉GPファイナルが開催される可能性はわずかに残されています。

強く麗しい「マグマ大使」の姿に重なる

大使と聞き、私は「マグマ大使」が思い浮かびました。
羽生結弦の強さと麗しさを合わせ持った姿は、天空を見つめる「マグマ大使」とどこか重なります。

というわけで、マグマ大使をウィキペディアで調べてみました。
原作は手塚治虫の漫画です。
テレビドラマとしては、フジテレビで1966年から1967年まで放送されていました。
私が中学3年生から高校1年生にかけてです。
小学生高学年の頃と勘違いしていました。
内容自体の記憶がほとんどないのも当然です。
年齢的に、こうした番組を見なくなっていました。
マグマ大使(巨人)がロケットに変形することはまるで忘れていました。

羽生結弦はデビュー時、少女コミックの世界から飛び出してきたような印象がありました。
マグマ大使も羽生結弦も金色に輝くヒーローです。

category:羽生結弦ブログはこちら。

◆書き加え(11月29日)

この記事はおそらく1週間から10日前ほどの書き溜めです。

羽生結弦がGPファイナルを欠場することが判明しました。
けがをした直後の診断よりも深刻(重症)になっています。
GPシリーズ第5戦「ロシア杯」フリースケーティング(FS)に強行出場したことが悪化させたのかもしれません。
私は一日も早い回復を祈りますが、全日本選手権は棄権してほしい。
選手生命が終わってしまいます。

◇◆◇

羽生結弦に関するブログは以下のとおり。

⇒2018年11月21日「羽生結弦はフィギュアスケートの神なのか」はこちら。

⇒2018年11月20日「羽生結弦に奇跡の復活は期待できない」はこちら。

⇒2018年11月19日「羽生結弦は棄権するわけにいかない」はこちら。

⇒2018年11月18日「羽生結弦にほれぼれ、ため息の出る美しさ・・・」はこちら。

⇒2018年11月5日「羽生結弦は演技構成を変更、飽くなき向上心と挑戦」はこちら。

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三原舞依はGPシリーズ自己最高2位にうれしさと悔しさ

紀平梨花と順位が逆なら、日本勢は4選手
三原舞依、GPファイナル進出ならず

フィギュアスケート・グランプリ(GP)シリーズ第6戦(最終戦)「フランス杯」女子シングル。
フリースケーティング(FS)が行われ、ショートプログラム(SP)1位の三原舞依は134.86点の3位、合計で202.81点の2位になりました。
GPシリーズ第4戦「NHK杯」の4位から順位を上げ、紀平梨花とワンツーフィニッシュを果たしました。
ちなみに、NHK杯では紀平梨花と宮原知子がワンツーフィニッシュでした。
日本女子はとても強い。

三原舞依は昨シーズンと同じ「ガブリエルのオーボエ」」を実に落ち着いて滑っています。
この選手は大崩れする印象がほとんどありません。
精神面が強いというか、安定しているのでしょう。
(癒される曲調や振付が向いています。)

三原舞依はロシアのエフゲニア・メドベージェワや紀平梨花など世界のトップクラスの選手が出場するこの大会でそれなりの結果を残しました。
大きな注目と期待が集まったオリンピックシーズンで代表争いに敗れた悔しさが成長の糧になりました。
平昌五輪代表になった中野園子コーチ同門の坂本花織に刺激され、体幹強化やスケーティング向上に取り組んできました。

フランス杯は結局、1位の紀平梨花と2位の三原舞依の得点差はわずか3.11点でした。
FSでは体力が衰え、後半の3回転サルコウが2回転になりました。
このミスがなければおそらく、二人の順位が逆だったら、日本選手はGPファイナルへ4名出場できました。
が、そんなことを言っても始まりませんし、どちらにも失礼でしょう。
三原舞依は1位になるしかなかったわけで、直後に滑った紀平梨花が得点で上回った時点で自身初となるGPシリーズ制覇とGPファイナル進出の夢は断たれました。
スポーツの世界はとても厳しい。

私が三原舞依と紀平梨花の滑りを見て感じたのは、体そのものの強さの違いです。
三原舞依は持病に苦しんでいることも影響しているのでしょう。
どうしてもスケーティングのスピードや動きの切れで劣ります。
ジャンプの飛距離がないので、とくにコンビネーションでは見栄えで損をしています。
その場にちょこちょことまとまる印象で、大きな流れが感じられません。

紀平梨花は4位以内でGPファイナル進出が決まる状況でしたので、FSでは安全運転に徹して慎重に滑っていましたが、それでもスピードがあります。
高いと評されてきた身体能力の素晴らしさを改めて感じさせられました。

三原舞依はGPシリーズ自己最高となる2位に、うれしさよりも悔しさのほうが強かったはずです。
でも、大人。
二人は表彰式を終え、日の丸(国旗)に包まれまれて写真撮影に応じました。
いい光景です。

三原舞依は紀平梨花とエフゲニア・メドベージェワを残した時点で1位に立ちました。
得点を見た瞬間、「ずっと4位コレクターだったので、やっと表情台に立てると思うと涙が溢れ出てきました」と語りました。
オリンピックシーズンに苦しんだ三原舞依に復調の兆しがはっきりと見えました。

◇◆◇

三原舞依に関するブログは以下のとおり。

⇒2018年11月15日「三原舞依は地力があり演技が安定している」はこちら。

⇒2018年11月15日「三原舞依の幸福感に満ちた演技世界を楽しむ」はこちら。

⇒2018年11月10日「三原舞依はGPシリーズNHK杯で遅れを取り戻す」はこちら。

⇒2018年1月13日「三原舞依は四大陸選手権で今年も勝てるか」はこちら。

⇒2018年1月6日「三原舞依と松下奈緒、お嬢様への妄想」はこちら。

⇒2017年12月26日「三原舞依はなぜ心から喜べるのか」はこちら。

⇒2017年11月19日「三原舞依、シニア2年目の伸び悩み」はこちら。

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三原舞依は地力があり演技が安定している

三原舞依、GPシリーズで4戦連続4位

フィギュアスケート・グランプリ(GP)シリーズ第6戦(最終戦)「フランス杯」女子シングル。

三原舞依はGPシリーズ第4戦「NHK杯」で4位に留まりました。
この大会では紀平梨花が1位、宮原知子が2位でした。
表彰台に立てるか立てないかの違いは大きい。

NHK杯ではショートプログラム(SP)でも、フリースケーティング(FS)でもコンビネーションの後ろの3回転トウループで回転不足を取られました。

三原舞依が参考にしたい選手として挙げたのが、10年来の絆で結ばれた親友でありライバルである中野園子コーチ同門の坂本花織です。
互いにリスペクトしているから切磋琢磨が可能になります。
三原舞依は坂本花織の「力強さ」、坂本花織は三原舞依の「表現力」を見習おうとしています。

その坂本花織はGPシリーズ第1戦「スケートアメリカ」で2位、第3戦「フィンランド大会」で3位となり、GPファイナル進出はフランス杯の行方にかかっています。

三原舞依が自力でGPファイナルへ出場するには1位が条件になりますが、可能性がゼロではありません。
現地での練習で「最後までスピード感を衰えさせないように滑りたい」と話し、ジャンプの回転不足の解消に努めました。

迎えたショートプログラム(SP)「イッツ・マジック」でおおよそノーミスの演技を見せました。
冒頭の3回転ルッツ−3回転トウループのコンビネーションは後ろのトウループで回転不足を取られました。
これは悔しかったでしょう。
GOE(出来栄え点)はマイナスです。

続くダブルアクセル(2回転半)、後半の3回転フリップは加点を得ました。
スピンはレベル4でした。
演技構成点では5項目すべてで8点台を記録しました。
目標とする70点超えを果たせず、またNHK杯の 70.38点に及びませんでしたが、 67.95点を記録して首位に立ちました。

実は、GPシリーズではデビュー戦だった2年前のスケートアメリカで3位に入ったのが唯一の表彰台です。
その後は4戦連続4位に留まっています。
別の見方をすれば、三原舞依は地力があり、演技が安定しているといえます。
私はこの選手の滑りを見て、はらはらさせられることがほとんでありません。
とくに優しい曲調だと「癒し」が得られます。
とはいえ、フィギュアスケートは採点競技ですから、そろそろ4位を抜け出したいところです。

トリプルアクセルの大技を持つ2位の紀平梨花とはわずか0.31点差です。
「トップ争いに食い込みたい」「思い切り突っ走りたい」とFSへ意気込みを語りました。
はたしてGPシリーズ初優勝をつかみ取ることができるでしょうか。

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◇◆◇

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紀平梨花、音を「筋肉」で感じ取り再現する才能

滑りも動きも強いだけでなくナチュラル
優れた技術と表現を支える身体能力

オリンピックシーズン後のフィギュアスケート・グランプリ(GP)シリーズの女子シングル。
6試合(大会)を通じて私が一番印象に残ったのが、シニアデビューを果たした16歳、高校1年生、紀平梨花でした。
第4戦「NHK杯」も第6戦(最終戦)「フランス杯」も彼女のために開催されたと思うほどです。

元も子もないようなことを言いますし、この一言で片づけてはいけないのですが、図抜けた「才能」を持っています。
女子シングルを席巻してきたロシア勢(おもにエテリ・トゥトベリーゼコーチ門下生)と互角に戦える日本選手がついに出現しました。

滑り(スケーティング)も動きも際立ちます。
強い(速い)だけでなく、とてもナチュラルです。
したがって、ジャンプなどの技術だけでなく、表現でも得点を稼げます。
それを支えるのは「身体能力」の高さといえます。

この選手は音を「筋肉」で感じ取り、「筋肉」で再現しているとの印象を受けました。
演技全体が美しく研ぎ澄まされ、存分に堪能することができます。
実際、コメントのなかで筋肉という言葉を用いたことがありました。
おそらく筋肉が発するシグナルにつねに耳を傾けているのでしょう。
あるいは、筋肉とつねに対話をしているのでしょう。

⇒2018年12月9日「紀平梨花、ビューティフル・ストームの生命力」はこちら。

GPシリーズでの超新星の誕生に、私は心の底からうれしくなりました。



ところで、紀平梨花は第4戦「NHK杯」では果敢に勝ち、第6戦「フランス杯」では慎重に勝っています。
後者はクレバーに勝ったと言い換えられます。
この選手は頭がいいのです。
日本勢で初となるGPシリーズ初出場での2連勝は見事でした。

⇒2018年11月26日「紀平梨花は頭もいい、超新星は超クール、GP連勝は当然」はこちら。

しかし、GPシリーズ2戦を冷静に振り替えると気がかりなことがあります。
大きな得点源となり、紀平梨花の最大の武器となる「トリプルアクセル」の成功率が次第に下がっているのです。
GPファイナル進出のかかるフランス杯では、一本もクリーンに跳ぶことができませんでした。
SPはシングルアクセルになり、FSは単独でお手つきになり、コンビネーションでダブルアクセルに変えています。
FS当日の練習では本人が「完璧」という仕上がりでしたから、かならずしも調子を落としているわけではないようです。

これを前向きに考えれば、大幅に得点を伸ばせる余地があるということ。
この選手がSPとFSのプログラムを完璧にこなすと、いったいどれくらいの高得点を叩き出すのでしょう。
それは12月6〜9日に行われるフィギュアスケート・グランプリ(GP)ファイナルでの楽しみに取っておきたいと思います。
無敵のロシアのアリーナ・ザギトワを破ってほしい・・・。

category:紀平梨花ブログはこちら。

◇◆◇

紀平梨花に関するブログは以下のとおり。

⇒2018年11月26日「紀平梨花は頭もいい、超新星は超クール、GP連勝は当然」はこちら。

⇒2018年11月24日「紀平梨花は顔もいい、ロシア勢も止められない強さ」はこちら。

⇒2018年11月22日「紀平梨花、トリプルアクセル成功でGPファイナル確定」はこちら。

⇒2018年11月14日「紀平梨花はフランス杯 230点超え、メドベージェワ撃破も」はこちら。

⇒2018年11月13日「濱田美栄コーチは胸中複雑、紀平梨花が宮原知子に勝利」はこちら。

⇒2018年11月12日「紀平梨花はエキシビションで女王のオーラ」はこちら。

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本田真凜が取り戻した笑顔と輝きはほんものか

グランプリ(GP)シリーズ「フランス杯」
本田真凜、GP初表彰台にのぼれるか

フィギュアスケート・グランプリ(GP)シリーズ第1戦「スケートアメリカ」女子シングル。
本田真凜はショートプログラム(SP)を滑り終えてガッツポーズ、キス・アンド・クライでも満面の笑みを見せていました。
しかし、表示された低得点にうなだれました。
2つの3回転ジャンプで回転不足の判定を受けました。
気を取り直し、表現を含めた演技そのものはよかったと語りました。

ところが、SP4位からの巻き返しを誓って臨んだ得意のフリースケーティング(FS)でジャンプの転倒や回転不足、回転抜けなどのミスが相次いで自己ワーストの得点となり、合計8位に終わりました。
さすがにこたえたようで血の気が失せました。
朝の練習から右足首に違和感があり、最初のジャンプで痛めていました。

ただし、スケーティングの改良は感じられました。
今シーズンから指導を仰ぐラファエル・アルトゥニアンコーチからは「完成形までに2〜3年はかかる」と諭されているようです。
天賦の才能に恵まれており、それほど落ち込む必要はないでしょう。

⇒2018年11月23日「天才肌の芸術家・本田真凜はこのまま消える」はこちら。



GPシリーズ第6戦「フランス杯」。
本田真凜がSP「セブン・ネーション・アーミー」を滑り、 65.37点で4位につけました。
艶やかな演技に、初めから手拍子が起こりました。
乗っていける環境は整いました。
冒頭の3回転ループ−3回転トウループのコンビネーションは回転不足を取られています。
が、続くダブルアクセル、後半の3回転フリップは加点を得ました。
スピン3つはレベル4です。

「今シーズンのなかではベストな演技ができた」と満足そうな表情で振り返りました。
持ち前の優美さに、いくらか力強さも加わっています。
あえて練習拠点を米国に移した成長の証を示しました。

本田真凜が取り戻した笑顔と輝きがほんものかどうかはFSの出来を見てみなくては分かりません。
(このところ崩れるという印象が強い。)
落ち着いて滑り、スケートアメリカでのFSの失敗を払拭してください。
年末の全日本選手権へ向けて復調の手ごたえをつかんでおきたいところでしょう。

滅多に現れない「華」のある選手ですので、私は復活を期待しています。
「魅せる」「惹き込む」という点ではピカイチといえます。
(専門家のラファエル・アルトゥニアンコーチもノックアウトされた一人でしょう。)

本田真凜はGPシリーズで表彰台にのぼったことがありません。
(オリンピックシーズンは2大会とも5位に留まっています。)
1位の三原舞依とはわずか2.58点差であり、3位どころか優勝も射程圏に収まります。
日本勢が表彰台を独占する可能性もあります。
どうか頑張ってほしい。

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◇◆◇

本田真凜に関するブログは以下のとおり。

⇒2018年11月23日「天才肌の芸術家・本田真凜はこのまま消える」はこちら。

⇒2018年10月22日「本田真凜の得点次第でスケートアメリカ表彰台独占へ」はこちら。

⇒2018年10月21日「本田真凜とアルトゥニアンのスケートアメリカに注目」はこちら。

⇒2018年4月29日「本田真凜、アルトゥニアンコーチとジャンプ強化」はこちら。

⇒2017年12月21日「本田真凜は一発逆転、金の鳥と平昌五輪代表へ」はこちら。

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紀平梨花は顔もいい、ロシア勢も止められない強さ

紀平梨花はGPシリーズ2連勝の快挙
トリプルアクセルの出来次第

米メディアがフィギュアスケート・グランプリ(GP)シリーズ第6戦「フランス杯」女子シングルを展望し、本命に「信じられないスタートを切った」紀平梨花を挙げています。

紀平梨花はGPシリーズ第4戦「NHK杯」で濱田美恵コーチ同門、日本女子のエースとして君臨してきた宮原知子を抑え、世間をあっと言わせました。
男女を通じて初出場初優勝の快挙でした。
(したがって、フランス杯で1位ですと、男女を通じて初のデビューシーズン2連勝になります。)
(また、4位でもGPファイナル進出が確定します。)

紀平梨花はショートプログラム(SP)で5位に留まりましたが、フリースケーティング(FS)で2度トリプルアクセル(3回転半)を決めて高得点を叩き出し、ドラマチックな逆転勝利を収めています。
本大会には平昌五輪銀メダリスト、ロシアのエフゲニア・メドベージェワも出場しますが、それでもプレビューで「紀平梨花をだれが倒せるのか」と評価しました。

ただし、紀平梨花がSPで1度、FSで2度のトリプルアクセルを成功させられるならばという前提条件がつきます。
女子シングルで得点力が一番大きいジャンプです。
しかもFSの冒頭で跳ぶ1本は3回転トウループとのコンビネーションです。
勝負はGOE(出来栄え点)を含めた大技の出来次第です。

紀平梨花はNHK杯の公式練習ではトリプルアクセルの成功率が8割を超えていましたが、SPでは失敗しています。
得点の大きいこのジャンプはリスクも大きくなります。
緊張や不安による集中力のちょっとした欠如で転倒につながります。

ジュニアではロシアのアレクサンドラ・トルソワが国際スケート連盟(ISU)公認大会で女子初となる高難度の4回転ルッツに成功しました。
2022年北京五輪では女子シングルも4回転ジャンプ競争になっているかもしれません。
紀平梨花も練習で4回転ジャンプに挑んでいます。
この選手にはオリンピックで頂点に立てるポテンシャルがあります。

紀平梨花は顔というか表情もいいですね。
かわいさと厳しさを合わせ持っています。
目の光が強い。
私はスターになれると思います。

エフゲニア・メドベージェワは人気が突出していますが、オリンピックシーズンから調子を落として苦しんでいます。
GPシリーズ第2戦「スケートカナダ」ではSPでまさかの7位と出遅れましたが、FSで巻き返して3位に食い込みました。
しかし、とくにジャンプに安定感を欠いています。
米メディアでは2位と予想されています。

三原舞依は3位と予想されています。
この選手はもともと大崩れがありません。
落ち着いて滑れるなら、 210点超えもありえます。

残念ながら本田真凜は漏れています。
練習拠点を移したシーズンとはいえ、表彰台に食い込みたいところです。

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◆書き加え(11月24日)

SPが終わり、日本勢は3選手とも好発進でした。
三原舞依が 67.95点で1位、紀平梨花が 67.64点で2位、本田真凜が 65.37点で4位です。
ちなみに、エフゲニア・メドベージェワが 67.55点で3位です。
FSで波乱がなければ、紀平梨花が1位になると思います。
が、4選手全員に表彰台の頂点に立つ可能性はあります。
はたしてだれになるのでしょうか、楽しみだなぁ。

権利上の制約か、収益上の思惑か、テレビ朝日は日中に再放送をやってほしかった・・・。

◆書き加え(11月24日)

紀平梨花はSPの冒頭のトリプルアクセルが1回転半に抜けてしまいました。
2回転もしくは3回転のアクセルを入れなければならないという演技規定に違反したため、得点が0点になりました。
それでもほとんど点差のない2位につけていることが驚きです。
この選手がGOE(出来栄え点)を含め、すべての要素で点数を稼げる証拠です。

紀平梨花はNHK杯より得点を落としており、 FSでお化けのような点数を出さないかぎり、 230点超えは難しくなりました。
また、2本のトリプルアクセルの両方にミスが出ると、さすがにカバーしきれません。
大技は失敗したときのダメージが深刻であり、私はちょびっと心配になってきました。
とりあえずGPファイナルへの出場権だけは確保してください。

◇◆◇

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⇒2018年11月22日「紀平梨花、トリプルアクセル成功でGPファイナル確定」はこちら。

⇒2018年11月14日「紀平梨花はフランス杯 230点超え、メドベージェワ撃破も」はこちら。

⇒2018年11月13日「濱田美栄コーチは胸中複雑、紀平梨花が宮原知子に勝利」はこちら。

⇒2018年11月12日「紀平梨花はエキシビションで女王のオーラ」はこちら。

⇒2018年11月9日「16歳紀平梨花はNHK杯で16歳浅田真央に並ぶ」はこちら。

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天才肌の芸術家・本田真凜はこのまま消える

奔放さに手を焼くアルトゥニアンコーチ
本田真凜は地道な反復を嫌う
濱田美栄コーチも指摘した問題・・・

本田真凜はジュニア時代に世界の大舞台で派手な活躍を見せ、注目を集めました。
そして、昨シーズンのシニアデビューとともに人気が爆発し、メディアでアイドル並みの扱いを受けました。
しかし、当初は自信たっぷりに語っていた平昌五輪出場を果たすことができませんでした。

その悔しさを胸に刻み、4年後の北京五輪へ向けて練習環境を変えるという決断を下しました。
浅田真央が山田満知子コーチの元を離れて最初に指導を仰いだラファエル・アルトゥニアンコーチを頼り、海を渡っています。
私は練習嫌いの本田真凜は濱田美栄コーチに受け入れられないと思っていました。

新天地でスケート漬けの毎日を送っています。
小さい頃から憧れていたアシュリー・ワグナー、ネイサン・チェンなどと練習し、刺激も受けています。
ジャンプの量をこなすだけでなく、ジムでトレーニングを積むなどしているそうです。

その本田真凜が出場するということで関心が高まったグランプリ(GP)シリーズ初戦「スケートアメリカ」でしたが、足首の不調もあって8位に終わりました。
シニアデビュー以降、結果を残せません。
私は天賦の才能に期待していましたので、このまま消えていってしまうのでないかと案じています。

GPシリーズ第6戦「フランス杯」に出場します。



ウェブの記事によればラファエル・アルトゥニアンコーチは「真凜は持っている能力のまだ30%しか使っていない」と嘆きました。

本田真凜は天才肌の芸術家であり、自らのセンスとイマジネーションに従って滑りたがります。
それは確かに美しいスケーティングです。
高難度ジャンプも跳べないわけでありません。
本来なら演技構成点も技術点も取れていいはずですが、そうなりません。

本番で安定した演技を行うには、練習で同じことを繰り返して体に覚え込ませなければなりません。
本田真凜はそうした地道な反復をひどく嫌います。
独創性と即興性でプログラムをアレンジして滑ります。
コーチと決めた練習メニューどおりにやらないのです。
濱田美栄コーチも指摘した問題です。

名伯楽のラファエル・アルトゥニアンコーチもすでに自由奔放さに手を焼いています。
この選手は指導するのがとても難しいのでしょう。
本田真凜はそれ以前に、体をいい状態に保てず、スタミナも足りません。
もっとも基礎的な訓練を退屈に感じてしまうようです。

コーチは「真凛がスケートにどう向き合うか、それがすべて」と言い切りました。
やはり、濱田美栄コーチも指摘した問題です。

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◆書き加え(11月23日)

本田真凜がGPシリーズ第6戦(最終戦)「フランス杯」に出場します。
GPファイナル進出の夢は断たれましたが、自身初となるGPシリーズの表彰台には立っておきたいところです。
スケートアメリカで痛めた右足首は大丈夫のようです。

練習で本田真凜が好感触を口にしました。
氷が自分に合っているとか。
また、この1カ月で体重管理がしっかりと行えたそうです。
陸上トレーニングを多くした結果、筋肉が増えてジャンプが重い感じだったのが、徐々に使いこなせるようになりました。
「自己ベストをSP、FSのどちらでも出せるように頑張りたい」と語りました。

しなやかで伸びやかで指先にまで感情のこもった繊細な表現力、そして素敵な笑顔を久しぶりに見られるでしょうか。

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⇒2017年12月15日「残り1枠に本田真凜の奇跡、NHKアスリートの魂」はこちら。

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紀平梨花、トリプルアクセル成功でGPファイナル確定

GPシリーズ最終戦へ高まる緊張と重圧
紀平梨花はメドベージェワ超えの 230点台

フィギュアスケート女子シングルの紀平梨花。
シニア1年目です。
グランプリ(GP)シリーズ第4戦「NHK杯」のフリースケーティング(FS)では、ショートプログラム(SP)5位から巻き返し、胸のすく逆転優勝を収めました。

「自分のほぼ最高の演技ができた」。
そう振り返った紀平梨花はSPで転倒したトリプルアクセルをFSで2度決めました。
冒頭のトリプルアクセル−3回転トウループのコンビネーション、次の単独トリプルアクセルを決め、それぞれに2〜3点のGOE(出来栄え点)がつきました。
これだけで25〜26点はルール改定後でも強力な得点源です。
きっとした表情で跳び、ひらりとした姿勢で降りるトリプルアクセルはありか(←なんちて。)

FSで154.72点を記録し、合計224.31点を叩き出しました。
GPシリーズ第5戦「ロシア杯」で平昌五輪金メダリスト、地元のアリーナ・ザギトワが記録した合計222.95点を上回っています。

しかも紀平梨花は強みがジャンプに留まりません。
おもに表現力を示す「演技構成点」でもすべてが8点台であり、 67.55点でした。
ちなみに昨シーズンにGPシリーズ「中国大会」でシニアデビューを果たしたアリーナ・ザギトワは 68.35点でした。
こちらでも世界のトップクラスとあまり遜色がありません。

トリプルアクセルを代名詞とし、トリプルアクセルを着氷できなくなって引退したスーパーヒロイン・浅田真央の後継者として一気に注目と期待が集まりました。

さて、紀平梨花はいよいよGPシリーズ第6戦「フランス杯」に出場します。
平昌五輪銀メダリスト、ロシアのエフゲニア・メドベージェワと激突します。
最終戦ですので、表彰台に上ればGPファイナル進出が確定します。
本人はそこまで考えていなかったとのことですが、「チャンスが出てきたので狙っていく」と力強く語りました。

私自身はここでも1位になると考えています。
少なくともエフゲニア・メドベージェワと互角に戦えます。
武器となるトリプルアクセルをクリーンに着氷でき、ミスをなくせれば 230点に届く可能性は十分です。
ロシアのメディアも「エテリ・トゥトベリーゼコーチの教え子に勝つ」と脅威を報じています。
アリーナ・ザギトワのほか、14歳のアレクサンドラ・トルソワが含まれます。

紀平梨花は身体能力が群を抜きます。
メンタルの強さが備わっていれば、高度なスケーティングスキルも本番で生かせます。
トリプルアクセルの先駆者の伊藤みどりは「軽やか。回転軸のつくり方で効率のいい跳び方をしている」と指摘しました。
だれが跳んでも成功率がなかなか安定しないトリプルアクセルですが、それを自分のものにしつつあります。
緊張や重圧に打ち克つことができれば、そして無欲で滑ることができれば、結果はかならずついてくるでしょう。

遠からず何らかの壁にぶち当たるはずですが、それを乗り越えた暁には世界の頂点に君臨する逸材です。
私はフランス杯の開催が待ち遠しい。

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◆書き加え(11月21日)

ウェブに、開催地のグルノーブルに到着した紀平梨花と三原舞依のツーショットが載っていました。
紀平梨花はややこわばった笑顔、三原舞依がVサインのポーズです。
こういうところにも二人の性格の違いが出ているのかもしれません。

◆書き加え(11月23日)

SPの滑走順です。
本田真凜が5番、紀平梨花が6番、舌を噛みそうなスタニスラワ・コンスタンチノワが9番、三原舞依が10番、エフゲニア・メドベージェワが12番(最終)です。
本田真凜は気楽に滑れます。
紀平梨花が高得点を出すと、エフゲニア・メドベージェワにプレッシャーをかけられます。

テレビ朝日は土曜日の日中に再放送をやってほしいですね。

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紀平梨花に関するブログは以下のとおり。

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⇒2018年11月7日「紀平梨花、GPシリーズNHK杯で高得点へ」はこちら。

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羽生結弦はフィギュアスケートの神なのか

タラソワの褒め言葉が的確、秀逸
「音楽を細胞レベルで感じている」

フィギュアスケート男子シングルの羽生結弦がGPシリーズ第5戦「ロシア杯(ロステレコム杯)」に出場しました。
フリースケーティング(FS)の当日午前の公式練習で負傷したにもかかわらず強行出場して勝利を収めました。
深刻な診断でしたのでジャンプ構成の難度を落として臨みましたが、それでもミスを連発しました。

さて、羽生結弦は本大会のショートプログラム(SP)「秋によせて」で素晴らしい演技を見せました。
ほぼノーミスの出来であり、新採点ルールで初となる 110超えをあっさりと果たしました。

私は衝撃的な高得点もさることながら究極の完成度に感動しました。
競技と芸術のこれ以上ありえないという融合の域に到達しています。
フィギュアスケートファンを魅了する力は、これまでの選手でナンバーワンでしょう。

実況アナウンサーは「どんな言葉でも言い表せません。まったくの天才です」と絶叫しました。
2002年ソルトレイクシティ五輪金メダリスト、ロシアのアレクセイ・ヤグディンは「フィギュアスケートの神ですね」と賛辞とともタチアナ・タラソワに語りかけました。
(私も氷上に降り立つ神だと思います。)
それに対し、「こんな天才を世界にくれた日本にありがとう」と感謝しています。
さらに、「音楽を自らの一つひとつの細胞レベルで感じている」と評しています。

この「褒め言葉」は実に的確でした、秀逸でさえあります。
(私もまったくそのとおりだと思いました。)
タチアナ・タラソワは当時、ジョニー・ウィアの代表作「秋によせて」の振り付けを担当しました。
それを羽生結弦が目の前で最高の表現力で披露してくれました。
狂乱に近い喜びようでした。

思い返してもすごい演技でした。
現地に留まらず、世界中に大興奮が広がりました。

category:羽生結弦ブログはこちら。

◇◆◇

羽生結弦に関するブログは以下のとおり。

⇒2018年11月20日「羽生結弦に奇跡の復活は期待できない」はこちら。

⇒2018年11月19日「羽生結弦は棄権するわけにいかない」はこちら。

⇒2018年11月18日「羽生結弦にほれぼれ、ため息の出る美しさ・・・」はこちら。

⇒2018年11月5日「羽生結弦は演技構成を変更、飽くなき向上心と挑戦」はこちら。

⇒2018年11月4日「羽生結弦はけがなく、北京五輪へ試運転」はこちら。

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羽生結弦に「奇跡の復活」は期待できない

全日本選手権も世界選手権もなし
羽生結弦は今シーズンを休養に充てる

フィギュアスケート・グランプリ(GP)シリーズ第5戦「ロシア杯」男子シングル。
羽生結弦はフリースケーティング(FS)の公式練習で古傷の右足首を負傷しました。
私は映像を見ましたが、倒れ方がよくありません。

試合後に本人が語ったところによれば、瞬時にジャンプ構成の練り直しを考えたそうです。
(深刻だったのです。)
そして、痛み止めを服用し、試合に強行出場しました。
私には無謀としか思えませんが、その理由も明らかにしました。

まず、GPシリーズでの勝利が目的でもなく、GPファイナルへの進出が目的でもなかったということです。
プログラムの難度を大幅に落としましたが、他の選手との力の差が大きいので勝ってしまいました。

「昨シーズンのNHK杯での右足首の負傷以降、靭帯が弱いというか、もろいというか」。
ちょっとした衝撃にも耐えられないようです。
ドクターの診断は「3週間の安静」。
この時点でGPファイナルはもちろん全日本選手権も棄権するほかにありません。

激痛に苦しむ羽生結弦をリンクへ向かわせたのは、思い入れの強いロシア杯だったからでした。
FS「Origin」は憧れのトリノ五輪金メダリスト、ロシアの皇帝、エフゲニー・プルシェンコの代表作「ニジンスキーに捧ぐ」へのオマージュです。
その母国で棄権するという退路を絶ちました。
「何をしたくて、何を削るかを考えた」うえで、出場が覚束ない全日本選手権でなくこの大会を選びました。
中盤からジャンプのミスが増えましたが、魂のこもった演技を見せてくれました。
(彼らしいのは確かですが、「美談」かどうかは判断が分かれるでしょう。)

ミックスゾーンでタチアナ・タラソワに抱き締められ、涙を流しました。
それほど辛い出場だったのでしょう。
羽生結弦は会見場に松葉づえを突く、痛々しい姿で現れました。
大きな代償を覚悟し、ロシア杯にかけました。

「奇跡の復活」などという言葉を使い、GPファイナルは無理でも全日本選手権の出場を期待するマスコミを見受けます。
この状態で練習をさせたら、「選手生命」が完全に終わってしまいます。
私は年内と言わず、今シーズン(残り)を完全に休養に充てるべきだと考えます。

この選手はオリンピックの表彰台の天辺が一番似合います。
あそこは専用席といえます。
2022年北京五輪での3連覇だけを見据え、しっかりと治療と調整を行ってほしい。
力が突出しており、私は十分に勝てると思います。

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◆書き加え(11月18日)

ウェブで小塚崇彦が記した「喜べない羽生らしいV」というコメントを読みました。
同感です。
ファンの一部や番組の関係者ならともかくとして、スポーツメディアや評論家まで再起不能になりかねない強行出場を称賛するのは良識を欠きます。
まともな意見をようやく見つけた気がします。

◆書き加え(11月29日)

日本スケート連盟は、羽生結弦がGPファイナルを欠場すると発表しました。
ロシア杯では松葉杖で表彰式に現れましたので当然といえます。
年末の全日本選手権も欠場するでしょう。

もともと出場不能な状態で五輪連覇を果たしたのですから、今シーズンは完全休養に充てるべきでした。
そうでないと「現役引退」へのカウントダウンを早めます。
実績が豊富なベテラン選手ほど、蓄積した疲労や治癒しない負傷を抱えています。
ましてシーズン序盤からエンジンを全開する必要はさらさらありません。
私は稀代のフィギュアスケーターだと思っていますので、残念で深刻な結果です。

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⇒2018年2月21日「羽生結弦とオーサーコーチ、五輪3連覇への戦略」はこちら。

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羽生結弦は棄権するわけにいかない

GPシリーズロシア杯FS公式練習
羽生結弦は古傷・右足首を負傷か

フィギュアスケート・グランプリ(GP)シリーズ第5戦「ロシア杯」男子シングル。
五輪連覇の羽生結弦はショートプログラム(SP)でほぼパーフェクトな演技を見せ、ルール改定後の世界最高得点を更新する110.53点を記録しました。
今大会に日本男子初のGP10勝目、自身初のGPシリーズ連勝がかかっています。

その羽生結弦がフリースケーティング(FS)当日午前の公式練習で「Origin」の曲をかけながら4回転ループを跳んで右足首をひねるように転倒し、しばらく起きあがれませんでした。
これまでの経験から「これはまずい」と感じたのでしょう。
その後はジャンプを1本も跳ばず、曲が流れている最中に練習を切り上げました。

右足首は平昌五輪シーズンのGPシリーズ「NHK杯」の公式練習で痛めた古傷ですので心配です。
移動のバスに乗り込む際にはアイシングを施していました。
報道陣の問いかけに「大丈夫です」と返し、宿舎へ戻りました。
しかし、足をひきずっています。

羽生結弦はテレビ放送、それも実況があるから棄権するわけにいかないのでしょうか。
スーパースターが出場しないとなると視聴率ががた落ちになります。
それ以前に、チケットを買った大勢のファンが現地に詰めかけています。
こうした関係者を失望させないためにも滑る可能性があります。

今大会で表彰台に上れば2年ぶりのGPファイナル進出が決まりますが、私は休んでほしいと思います。
選手生命に関わる大けがにつながらないことを祈るばかりです。

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◆書き加え(11月17日)

結局、羽生結弦はFSを滑りました。
ブライアン・オーサーコーチに止めてほしかった。
いや、止めたのかもしれませんが、羽生結弦の意思がそれ以上に固かったのでしょう。

どうやら、本人はアクシデント直後のリンクで本番でのプランを考えていたようです。
ジャンプの難度を落とすなど、演技構成を変えました。
痛み止めを飲みながらの強行出場でした。
それでも大差で勝ってしまいました。

◇◆◇

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羽生結弦にほれぼれ、ため息の出る美しさ・・・

GPシリーズロシア杯SP「秋によせて」
羽生結弦は音に寄り添う究極の演技

フィギュアスケート・グランプリ(GP)シリーズ第5戦「ロシア杯」。
羽生結弦はショートプログラム(SP)で110.53点を記録しました。
GP第3戦「フィンランド大会」で記録したルール改定後の世界最高得点だった106.69点を
3.84点も更新しています。
むろん、首位発進です。

ジャンプは4回転サルコウ、トリプルアクセル(3回転半)、4回転トウループ−3回転トウループのコンビネーションを跳びました。
3回転トウループの着氷で体勢をやや崩しかけましたが、それでも加点を得ています。
とくに冒頭の4回転サルコウは審判9人のうち4人が最高の「5」をつけました。
スピンやステップもすべてレベル4を得ています。
自己評価の厳しい羽生結弦が「この構成ではほぼMAX」と語りました。

SPはいまも憧れるジョニー・ウィアが滑った「秋によせて」。
小学校の頃に夢中になったのは、繊細で美しい動きでした。
音に寄り添うかのようなジャンプとスピン、きれいな着氷の姿勢、柔らかな手の表現。
ジョニー・ウィアにすっかり魅了され、神経の行き届く演技を心がけるようになりました。

羽生結弦の感情のこもった演技を当時のプログラムを振り付けたタチアナ・タラソワが立ったまま見つめていました。
「ジャンプに集中しようと思っていたけれど、どちらかというと表現にふった」と語ったとおり、究極の精度を感じさせる出来栄えでした。
私はあまりの美しさにため息が出ました。
すごい!

羽生結弦はその後のインタビューで「結果としてはノーミスなのでホッとしている」としましたが、「自分のなかではパーフェクトといえない」と言葉を加えました。
あすのフリースケーティング(FS)はやはり憧れるエフゲニー・プルシェンコが滑った「Origin」。

日本男子初のGP10勝目、自身初のGPシリーズ連勝(ちょっと意外)がかかります。
ほれぼれするような演技でフィンランド大会の190.43点を超えます。

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◆書き加え(11月17日)

羽生結弦は午前の公式練習で右足首をひねり、途中で練習を切り上げました。
足を引きずっていたそうですからFSは休んだほうがいいでしょう。
それ以前に私は今シーズンを完全休養に充ててほしいと思っていました。

したがって、FSの点数と順位にあまり興味がありません。
GPファイナル進出もそうです。

羽生結弦は半世紀に一人出るか出ないかのフィギュアスケート界の至宝です。
2022年北京五輪まで日本選手権と世界選手権の2大会を中心に組み立てるように改めてほしい。

◆書き加え(11月17日)

たったいまFSが終わりました。
私は羽生結弦がけがを悪化させないことだけを祈って見ていました。
ジャンプばかり気になり、演技の出来はそれほど印象に残っていません。
(表現力はさすがといえます。)

冒頭の4回転サルコウ、次の4回転トウループを完璧に決め、おっと思いました。
しかし、次第にジャンプにミスが増えていきます。
トリプルアクセルは転倒しています。
右足首が悲鳴をあげていたはずですが、何とか最後まで滑り切りました。
精一杯頑張ったと思います。

◇◆◇

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山下真瑚、GPシリーズロシア杯で重いプレッシャー

注目と期待が集まる山下真瑚
ノーミス演技ならGPファイナル進出か

フィギュアスケート・グランプリ(GP)シリーズ第5戦「ロシア杯(大会)」女子シングル。
GPシリーズ第2戦「スケートカナダ」で2位となった新星、山下真瑚が登場します。

山田満知子コーチの指導を受けた同門の浅田真央はシニアデビュー、2005年GPシリーズ初戦で2位となり、次戦で1位となりました。
(その勢いに乗り、GPファイナルで優勝を収めました。)
先輩と同じ道を歩むには、ロシア杯で勝たなければなりません。

山下真瑚は出発前に成田空港で取材に応じました。
スケートカナダ後は上半身の動きに迫力を出そうと肩甲骨などのストレッチを続けてきました。

GPシリーズ第4戦「NHK杯」で同学年の紀平梨花がフリースケーティング(FS)でトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を2度決め、男女を通じて日本勢初のGPシリーズ初出場初優勝の快挙を達成しました。
目覚ましい活躍をテレビで観戦し、刺激を受けたそうです。

ロシア杯には平昌五輪金メダリスト、アリーナ・ザギトワが出場します。
山下真瑚が胸を借りる一戦になりますが、オリンピックシーズンのような絶対的な強さが影を潜めています。
シニアデビューの15歳が勝たないまでも慌てさせられると大会も盛り上がります。

「スケートカナダの合計203.06点を上げていかないといけない」としつつ、「GPファイナルを意識しすぎてもいけない」と語っています。
山下真瑚が平常心で臨み、ノーミスの演技を見せられれば2位に入るかもしれません。
ならば、GPファイナル進出が濃厚です。

しかし、大きな注目と期待が集まり、重いプレッシャーがかかりますので、スケートカナダみたいに無心で滑るのは簡単でありません。

怖いもの知らずで、のびのびとやってほしい。
はたして得点は? 順位は?


category:山下真瑚ブログはこちら。

◆書き加え(11月17日)

私はあす日曜日から出張になり、その前に片づけなければならないデスクワークに追われています。
午前3時を回ったところで、ウェブに山下真瑚のショートプログラム(SP)の得点が表示されました。
スケートカナダの 66.30点から急降下の 51.00点です。
映像を見ていないので、何が起こったか分かりません。
緊張に押しつぶされてしまったのでしょうか。
残念ながら、表彰台に上るのは絶望的な点差になりました。

開き直ってFSを滑れるかもしれません。

◆書き加え(11月17日)

山下真瑚はミスを連発しました。
3回転ルッツ−3回転トウループのコンビネーションはルッツで後ろに傾いて手をつき、トウループを跳べませんでした。
ダブルアクセル(2回転半)は回転不足、後半の3回転フリップも転倒しました。
つまり、ジャンプが壊滅でした。

スケートカナダ後に体調を崩したり、新調した靴が足に合わなかったりし、練習不足で今大会に臨みました。
本人によれば、緊張でなく「不安」を感じていました。

FSも後半の体力が心配だそうです。

◇◆◇

山下真瑚に関するブログは以下のとおり。

⇒2018年11月6日「山下真瑚、ロシア杯2位でGPファイナル進出へ」はこちら。

⇒2018年11月2日「山下真瑚は一生懸命さが伝わってこない」はこちら。

⇒2018年11月1日「山下真瑚と村上佳菜子、女子フィギュア新星の鮮烈デビュー」はこちら。

⇒2018年10月27日「山下真瑚はスケートカナダで表彰台へ、ブレイクの予感」はこちら。

⇒2018年3月14日「山下真瑚がフィギュア世界ジュニアで銅メダル」はこちら。

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白岩優奈、競技生活の活動費が不足(資金調達完了)

クラウドファンディングで資金調達
白岩優奈、北京五輪で感動を!

フィギュアスケート女子シングルの白岩優奈。
私はウェブで彼女が「ACT NOW」というクラウドファンディングで活動費の不足分、4百万円を募集していることを知りました。
以前、フィギュアスケーターが競技生活を続けるには年間1千万円前後が必要という記事を目にした記憶があります。
スポンサー契約を結べるとか、広告収入を得られる選手はほんの一握りのようで、大半の選手が活動費の手当てに苦しんでいます。

白岩優奈は昨シーズンにシニアデビューし、日本スケート連盟のフィギュアスケート強化選手に選ばれています。
そして今シーズンはフィギュアスケート・グランプリ(GP)シリーズ第3戦「フィンランド大会」で4位になりました。
ショートプログラム(SP)2位で迎えたフリースケーティング(FS)では表彰台がちらついたのか、それとも緊張と重圧からか、ミスが出ました。

GPシリーズで活躍できる選手でもサポートがないのです。
彼女は、年間の活動費を 610万円と計算しました。
内訳は振付代・衣装代 100万円、氷上・表現レッスン代 150万円、フィジカル・メンタルトレーニング60万円、海外強化合宿 150万円、国内外試合経費 150万円です。

白岩優奈は「北京オリンピックで4回転ジャンプと表現力で感動を届けたい」と夢をつづりました。
「個人では資金調達に限界があり、フィギュアスケートを思うように続けられない」と窮状を訴え、応援を求めています。

ファンからは驚きとともに支援金の申し出が殺到しており、すぐに百万円を突破しました。
期限は1月15日までとなっています。
支援者には金額に応じてサイン入りポストカードやタオルなどのお礼を提供するそうです。

白岩優奈は宮原知子や紀平梨花と同門であり、濱田美栄コーチの指導を仰いでいます。
濱田組は有望な選手が多いのですね。

◆書き加え(11月16日)

驚きました。
クラウドファンディングが開始初日で早くも目標の4百万円に到達しました。
ファンはあたたかい。

白岩優奈はケガで欠場した樋口新葉の代わりにGPシリーズ第5戦「ロシア杯」に出場します。
公式練習に臨み、入念に氷の状態を確認しました。
大勢が応援してくれたわけですから、本人とすればいい演技を見せたいところですね。
(今大会は急きょ出場ですので、コンディションづくりが難しいかな。)

◆書き加え(11月17日)

私はあす日曜日から出張になり、その前に片づけなければならないデスクワークに追われています。
午前3時を回ったところで、ウェブに白岩優奈のショートプログラム(SP)の得点が表示されました。
映像を見ていませんが、日本勢で最高の 60.35点で5位でした。
まあまあ頑張ったといえるでしょう。

直前に滑った(不確か)ロシアのアリーナ・ザギトワが80点台を記録しています。

◆書き加え(11月17日)

白岩優奈は冒頭の3回転ルッツ−3回転トウループのコンビネーションでどちらも回転不足を取られました。
続くダブルアクセル(2回転半)、最後の3回転ループは決めましたが、GOE(出来栄え点)を引き出せませんでした。

やはり直前の滑走がアリーナ・ザギトワであり、完璧な演技への歓声や興奮がリンクに残っていて、平静な精神状態を保つのに必死だったそうです。
観客席がざわついていると演技に集中しにくく、気の毒でした。

◆書き加え(11月18日)

クラウドファンディングはすでに1千万円を突破しているそうです。
勇気づけられますが、プレッシャーにもなるでしょう。
急な代役は心身の準備が難しい。

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三原舞依の幸福感に満ちた演技世界を楽しむ

憧れの舞台でそれなりの結果を残す
三原舞依、回転不足も2百点超え

フィギュアスケート・グランプリ(GP)シリーズ第4戦「NHK杯」女子シングル。
先ほどフリースケーティング(FS)が終わりました。

SP3位の三原舞依は133.82点、合計204.20点で4位に留まっています。
「憧れの舞台」と口にしていた初出場のNHK杯でそれなりの結果を残しました。

冒頭の3回転ルッツ−3回転トウループのコンビネーションを決めました(後半が回転不足)。
後半のダブルアクセル−3回転トウループが2回転トウループになりました。
全体を通じて大きなミスなく滑りきり、誇らしい笑顔を見せました。
私はとてもいい出来だと思いました。

表彰台に上れず、日本勢の表彰台独占もありませんでした。
しかし、三原舞依は精一杯の演技を見せてくれました。
私は彼女の幸福感に満ちた世界を楽しむことができました。
人柄も反映されているのでしょう、演技がとても清らかでやわらかです。

「最終グループの緊張感のなかで滑れたのはいい経験になった」と語っています。
また、回転不足を課題として認識できたことを収穫として挙げています。

次のGPシリーズは第6戦「フランス杯」になります。
女子シングルはジャンプ構成の基礎点の高い若手が台頭して激戦ですが、頑張ってほしい。
何より本人が痛いほど分かっていることですが、ジャンプで小さなミスもなくしたうえでGOE(出来栄え点)を増やせないと戦えません。
まずは 210点超えです。

category:三原舞依ブログはこちら。

◆書き加え(11月11日)

一夜明けて記者会見が行われました。
三原舞依は興奮で眠れなかったようです。
FSで最後の3人として滑りながら表彰台に上れなかった悔しさも湧いてきたのでしょう。

1年間で同門の坂本花織と実績で差がついてしまいました。
二人は持ち味が対照的ですが、自分が上位と戦うにはもっとパワーが必要だと感じました。
採点ルールが改定されたといっても、依然として高難度ジャンプは有力な得点源です。
坂本花織は高さと幅のある力強いジャンプを跳べます。
GOE(出来栄え点)を伸ばすだけでは全日本選手権の表彰台に食い込めません。

◇◆◇

三原舞依に関するブログは以下のとおり。

⇒2018年11月10日「三原舞依はGPシリーズNHK杯で遅れを取り戻す」はこちら。

⇒2018年1月13日「三原舞依は四大陸選手権で今年も勝てるか」はこちら。

⇒2018年1月6日「三原舞依と松下奈緒、お嬢様への妄想」はこちら。

⇒2017年12月26日「三原舞依はなぜ心から喜べるのか」はこちら。

⇒2017年11月19日「三原舞依、シニア2年目の伸び悩み」はこちら。

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紀平梨花はフランス杯 230点超え、メドベージェワ撃破も

紀平梨花はGPファイナル進出へ
アリーナ・ザギトワ撃破を期待

フィギュアスケート・グランプリ(GP)シリーズ第4戦「NHK杯」女子シングル。
ニューヒロインが誕生しました。

紀平梨花がフリースケーティング(FS)で完璧な演技を見せ、ロシアのアリーナ・ザギトワに次ぐ世界2位のハイスコアを記録しました。
合計は224.31点でした。
そして男女を通じて日本勢初となるGPシリーズ初出場初優勝を飾りました。
デビュー戦での戴冠は同じトリプルアクセルを武器とする浅田真央でも達成できなかった快挙です。

紀平梨花の滑りは大きなポテンシャル(潜在能力)をうかがわせました。
憧れの浅田真央の背中を懸命に追っています。

次戦はGPシリーズ最終戦(第6戦)「フランス杯(大会)」です。
2016、2017年世界女王、平昌五輪銀メダリスト、ロシアのエフゲニア・メドベージェワが参加しますので、大会は前景気が盛り上がりそうです。
格闘技でありませんが、「激突」の図式が強調されるはずです。
日本勢では三原舞依と本田真凜が参加します。
私は二人の健闘にもおおいに期待しています。

そのフランス杯で紀平梨花はよほどのミスを犯さなければ表彰台に上ります。
となるとGPファイナル進出を果たし、平昌五輪金メダリスト、ロシアのアリーナ・ザギトワと激突します。
実は、浅田真央はシニアデビューの2005年にGPファイナル初出場初優勝を飾っています。
(GPシリーズ中国杯2位、フランス杯1位、GPファイナル1位でした。)

NHK杯のショートプログラム(SP)で転倒したトリプルアクセルを決められれば 230点を超えるかもしれません。
紀平梨花は強いこだわりを持つ大技の習得に、幼い頃から情熱を傾けてきました。
いまも精度向上の練習に、余念がありません。

紀平梨花は技術点が高いだけでなく、演技点が上がっています。
世界のトップ選手と互角に戦える総合力を備えました。
天性の「表現力」も感じられ、私は惹きつけられます。
大きな意味のスケーティングがとても魅力的です。

本人は「ノーミスなら、どんな相手でも勝負ができる」と自信を示しました。
私はフランス杯でエフゲニア・メドベージェワを撃破するのでないかと思っています。
さらに、GPファイナルでアリーナ・ザギトワを撃破してほしいと願っています。

伸び盛りの16歳に期待が膨らみます。
滅茶苦茶、楽しみ。

category:紀平梨花ブログはこちら。

◇◆◇

紀平梨花に関するブログは以下のとおり。

⇒2018年11月13日「濱田美栄コーチは胸中複雑、紀平梨花が宮原知子に勝利」はこちら。

⇒2018年11月12日「紀平梨花はエキシビションで女王のオーラ」はこちら。

⇒2018年11月9日「16歳紀平梨花はNHK杯で16歳浅田真央に並ぶ」はこちら。

⇒2018年11月7日「紀平梨花、GPシリーズNHK杯で高得点へ」はこちら。

⇒2017年12月21日「紀平梨花、全日本で勝っちゃっていいんですか」はこちら。

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紀平梨花はエキシビションで女王のオーラ

紀平梨花はたった一日でさらに成長
全日本フィギュア選手権の優勝候補筆頭

土曜日はフィギュアスケート・グランプリ(GP)シリーズ第4戦「NHK杯」女子シングルのフリースケーティング(FS)を応援し(といってもテレビ観戦)、くたくたになりました。
質が高く、見応え十分の勝負でした。

1位の紀平梨花、2位の宮原知子、4位の三原舞依の3選手はそれぞれいまできるベストの演技を見せてくれました。
何よりミスらしいミスが出なかったことが素晴らしい(回転不足、踏み切り不明瞭、3⇒2回転などはありました)。
とりわけジャンプで転倒が出ると、見る側ものめりこめません。



女子フィギュアを席巻してきたロシアのトップクラスと互角に戦える選手がついに現れました。
それは伊藤みどり、浅田真央のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)の流れを汲む「紀平梨花」です。
日本女子の「伝家の宝刀」を自らの代名詞にしました。

紀平梨花はフィジカルの強靭性と柔軟性を兼ね備えており、ほれぼれするスケーティングです。
鍛えすぎると演技のやわらかさや動きのしなやかさが損なわれます。
身体能力の高さは生まれ持ったものでしょう。
懸命な努力を重ねる選手を「才能」の一言で片づけてはいけませんが、それでも私はすごい才能だと感じました。

FSでは冒頭のトリプルアクセル―3回転トウループのコンビネーションを決めると、続く単発のトリプルアクセルも決めました。
どちらも流れと切れがあります。
これで一気に波に乗り、ほぼ完ぺきに滑り終えました。
そして、ガッツポーズを炸裂させました。
「見事」としか言い表せません。

紀平梨花は研究熱心だそうです。
濱田美栄コーチの指示にそのまま従うのでなく、どこを直せば点数が伸びるかを考えながら練習に取り組んでいます。
トリプルアクセルで転倒したショートプログラム(SP)後のインタビューでの受け答えにも頭のよさがはっきりと現れています。
16歳と思えない冷静さです。

紀平梨花はトリプルアクセルを安定して成功させることの難しさを語っています。
ハイリスク・ハイリターンを承知しているのです。
FSでは朝練から修正と確認を繰り返し、ドラマチックな大逆転を演出しました。



NHK杯のエキシビションではすでに「女王」のようなオーラを発していました。
勝利からたった一日でさらに成長を遂げています。

16歳という微妙な時期に差しかかっていますが、これを乗り切ればエースに育つはずです。
私は年末の全日本フィギュアスケート選手権の優勝候補の筆頭だと思います。
ジャンプをノーミスで決めると、だれも得点が及びません。
技術点がきわめて高いうえに、演技点も高く、しかも伸びています。
スピンやステップを含むすべてのエレメンツで加点を稼げます。
単なる高難度ジャンパーでなく「総合力」で戦えます。

category:紀平梨花ブログはこちら。

◇◆◇

紀平梨花に関するブログは以下のとおり。

⇒2018年11月9日「16歳紀平梨花はNHK杯で16歳浅田真央に並ぶ」はこちら。

⇒2018年11月7日「紀平梨花、GPシリーズNHK杯で高得点へ」はこちら。

⇒2017年12月21日「紀平梨花、全日本で勝っちゃっていいんですか」はこちら。

⇒2017年12月9日「紀平梨花は3回転半でロシア勢を吹き飛ばす」はこちら。

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宮原知子、濱田美栄コーチ同門の紀平梨花にライバル心

後輩・紀平梨花に敗れて闘志!
ジャンプ構成の基礎点を引き上げるか

フィギュアスケート・グランプリ(GP)シリーズ第4戦「NHK杯」女子シングル。
先ほどフリースケーティング(FS)が終わりました。
最終滑走、ショートプログラム(SP)2位の宮原知子はSP1位のロシアのエリザベータ・トゥクタミシェワを何とか上回りました。
FSでは143.39点、合計では219.47点でした。

しかし、それをさらに上回ったのがSP5位の紀平梨花でした。
FSでトリプルアクセル(3回転半)を2本決め、 220点超えの高得点を叩き出しました。
紀平梨花は濱田美栄コーチの指導を受ける同門の後輩です。
男女を通じて日本勢で初となるGPシリーズ初出場初優勝を飾りました。

宮原知子は豊かな表現力と安定したジャンプを見せました。
ほぼ完璧な演技でした。
スタンディングオベーションが沸き起こり、満面の笑みを浮かべました。

私もエースにふさわしい出来だと思いました。
体は小さいのですが四肢を限界まで使っており、滑りがダイナミックになり、しかもドラマチックになりました。
切れと伸びのあるステップも素晴らしい。
非の打ちどころがないでしょう。
会場を自分の色に染め、観客を惹き込む術を備えています。
(この選手はどのような曲を用いても演技に繊細で優雅な「和」のテイストが漂います。)

宮原知子は回転不足を防ぐため、ジャンプの改良に取り組んできました。
GPシリーズ第1戦「スケートアメリカ」でも前日のSPでも回転不足を取られませんでした。
ところが、FSでは2つの回転不足、2度のルッツで不明瞭な踏み切りと判定されました。
本人はかなりの緊張を感じていて、硬さが出てしまったと語っています。
それでもGOE(出来栄え点)や演技構成点の高さで2位に入りました。

紀平梨花には普段の練習から刺激を受け、ライバル心を持ちつづけています。
濱田美栄コーチからはそれぞれの選手のよさを盗み、足りないところを補うように言われています。
「悔しい気持ちがあるけれど、もっと頑張らないといけない」と闘志を燃やしました。

昨シーズンは故障の影響で補欠からの繰り上げだったGPファイナルへ4年連続出場を決めました。
それまでにNHK杯の課題を修正したいと語りました。



紀平梨花がSPでトリプルアクセルを決めていると得点差はさらに開きます。
これは、GOE(出来栄え点)で埋めるのが大変です。
(紀平梨花は演技構成点も伸ばしてきそうです。)
宮原知子はジャンプ(構成)の基礎点を高めないと上回れないと考えているのかもしれません。

昨シーズンの全日程が終わった4月に医師から完治の知らせを受け、心おきなくトレーニングを積めるようになりました。
ジャンプの回転不足の克服などを目的に、メニューも変えています。
10圓良蕾戮鬚け、スクワットも行っているようです。
ジャンプの難度を引き上げるステップなのでしょうか。
トリプルアクセルや高難度のコンビネーションジャンプを組み込めると得点が大きく伸びます。
今シーズンは間に合わなくても来シーズンは巻き返してくると思います。

category:宮原知子ブログはこちら。

◇◆◇

宮原知子に関するブログは以下のとおり。

⇒2018年11月10日「宮原知子、芝居がかった表情と表現力は唯一無二」はこちら。

⇒2018年10月23日「宮原知子は横綱相撲、スケートアメリカで坂本花織を圧倒」はこちら。

⇒2018年3月23日「宮原知子は「美しい十代」を総括する滑りを!」はこちら。

⇒2018年3月20日「宮原知子、世界選手権3枠確保はエースの責任」はこちら。

⇒2018年2月11日「宮原知子、平昌五輪銅メダル獲得の必要条件」はこちら。

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プロフィール
wada01











和田創

和田創研代表
日本ロボコム代表
ロボットビジネス勉強会&交流会主宰
シニア起業家
和田 創(わだ・そう)

数字立て直し(伸長)一筋の経営コンサルタント。
教育と指導の年間実績は約百回。対象は社長から役員、管理者、社員まで、テーマは経営から管理、採用、事業、商品、企画まで広範。著書や教材は多数。
2017年、66歳以降はAIやロボット関連の起業に挑むとともに、おもに内需・地場企業から先端分野・成長分野の事業・商品開発を請け負う。クライアントとともに77歳までに百社の設立を目指す(内、自ら11社)。

その他の役職
面白くないジョークの会会長 

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