コンサルの引き出し|和田創ブログ

だれの目の前にも可能性の地平は広がる。それを切り拓けるかどうかは自分次第である。「面白くないジョークの会」初代会長が解き明かす経営と人生の奥義とは?

映画

ヒア アフター|映画感想評価★★★

2010年「ヒア アフター」クリント・イーストウッド監督 ★★★

かつて知られたアメリカ人の霊能者を通じ、「死」の経験から立ち直れない二人を描きました。
霊能者も自らの能力に嫌悪を感じ、助けを必要としていました。
この3人がロンドンで交わりました。
それぞれが真剣に「生」と向き合う姿が丁寧に描かれています。

フランスの女性ジャーナリストは津波に飲まれて死にかけています。
イギリスの少年は双子の兄を亡くしています。
世の中にはこうした出来事に憑りつかれて苦悩する人もいるのでしょう。
(上映が「3.11東日本大震災」と重なり、中止されています。)

霊能者をマット・デイモンが普通すぎるくらいに普通に演じました。
私はクリント・イーストウッドの監督作品に好感を持っていますが、たいていどこかにわずかな綻びがあります。
(普通の映画にも「独創性」を追い求めているからでしょう。)
「ヒア アフター」にはそうした詰めの甘さがなく、楽しめました。
危ういテーマを文学的な雰囲気を備えた佳作に仕上げています。

これといったクライマックスがあるわけでありません。
しかし、無理のない演出がこの映画にリアリティを与え、私は最後まで観てしまいました。
呪縛からの解放、人間の蘇生を予感させる静かなラストシーンがとてもいい。
生きること、愛することへの希望がじわりと湧いてきます。

ギター、ピアノのソロの音楽もこの作品の世界によくマッチしています。
私はクラシック音楽が好きですが、ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番をアレンジしているのかもしれません(不確か)。

(2010年アメリカ映画「ヒア アフター」クリント・イーストウッド監督 マッド・デイモン主演)

◇◆◇

以下は、和田創の映画評価に共通する趣旨とあらましです。

私が観てよかったと感じた映画について「★」を付します。
正確に述べれば、作品の評価というより、自分が繰り返して観るかどうかの手がかりです。
(私はすぐに忘れてしまいますので・・・。)
好き嫌いはおのずと反映されますが、といってそれだけでもありません。
作品の価値に対する感想も込めています。

実は、huluが5月17日に全面リニューアルを行った際、私が覚えのつもりで残してきた視聴作品の★がすべて消えました。
(この変更は改悪でした。)

このブログで幾度も述べていますが、仕事人間の私はパソコンの画面の片隅で流すという“ながら視聴”になります。
映画ファンに叱られてしまう接し方です。
しかし、ちゃんと観ようとしたら、おそらく永久に映画を楽しめません。

それゆえ、ストーリーが単純でないと厳しい。
また、語学がさっぱりなので邦画でないと厳しい。
★はいい加減な直観にすぎず、次に観たときには変わるかもしれません。
それでも、皆さまの鑑賞にいくらか参考になれば幸いです。

★は普通、★★★★★は最高、☆は★の半分。
(★はわりとよい。★★はかなりよい。★★★はとてもよい。★★★★はおおいによい。★★★★★は素晴らしい。)

⇒「オーケストラ!|映画感想評価★★★★」はこちら。

⇒「張込み|映画感想評価★★★★」はこちら。

⇒「ふたたび swing me again|映画感想評価★」はこちら。

⇒「起終点駅 ターミナル|映画感想評価★★」はこちら。

⇒「月曜日のユカ|映画感想評価★★★☆」はこちら。

⇒「ブレードランナー|映画感想評価★★★★☆」はこちら。

⇒「はやぶさ 遙かなる帰還|映画感想評価★★★★☆」はこちら。

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⇒「バッド・ルーテナント|映画感想評価★★☆」はこちら。

⇒「パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト|映画感想評価★★☆」はこちら。

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⇒「アメイジング・グレイス|映画感想評価★★★」はこちら。

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⇒「深夜食堂|映画感想評価★★☆」はこちら。

⇒「霧の旗|映画感想評価★★★☆」はこちら。

⇒「新しい人生のはじめかた|映画感想評価★★☆」はこちら。

⇒「好きだ、|映画感想評価★★」はこちら。

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オーケストラ!|映画感想評価★★★★

2009年「オーケストラ!」ラデュ・ミヘイレアニュ監督 ★★★★

面白おかしく脚色はされているものの、実話と思い込むほどのリアリティでした。
クラシックファンでなくてものめり込める作品に仕上がっています。
フランス映画ですが、ロシア人をとことんこき下ろすフランス人の感性に感心します。
ストーリーが荒唐無稽で、悪ふざけに近いユーモアが織り込まれており、かなり笑えます。

30年前にナチスに追放されたロシアのオーケストラの指揮者が楽団員を呼び戻し、フランスのコンサートホールでチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲を演奏する奇跡が描かれています。
多民族で個性的な楽団員がソリストのもとにまとまり、楽曲と映画のクライマックスを同調させていきます。
調べたら演奏はフランス国立管弦楽団ということで驚きました。
ロシアらしい趣が感じられ、迫力もあります。
見事な演奏と絡めて真相が明かされます。

脚本、演出、キャスティング、そのどれもがよし。
ヒロインのアンヌ=マリー・ジャケを演じるメラニー・ロランがとびきり美しい。
バカ笑いと感動がごちゃごちゃになっており、魂を強く揺さぶられます。
とても素晴らしい作品です。

◇◆◇

以下は、和田創の映画評価に共通する趣旨とあらましです。

私が観てよかったと感じた映画について「★」を付します。
正確に述べれば、作品の評価というより、自分が繰り返して観るかどうかの手がかりです。
(私はすぐに忘れてしまいますので・・・。)
好き嫌いはおのずと反映されますが、といってそれだけでもありません。
作品の価値に対する感想も込めています。

実は、huluが5月17日に全面リニューアルを行った際、私が覚えのつもりで残してきた視聴作品の★がすべて消えました。
(この変更は改悪でした。)

このブログで幾度も述べていますが、仕事人間の私はパソコンの画面の片隅で流すという“ながら視聴”になります。
映画ファンに叱られてしまう接し方です。
しかし、ちゃんと観ようとしたら、おそらく永久に映画を楽しめません。

それゆえ、ストーリーが単純でないと厳しい。
また、語学がさっぱりなので邦画でないと厳しい。
★はいい加減な直観にすぎず、次に観たときには変わるかもしれません。
それでも、皆さまの鑑賞にいくらか参考になれば幸いです。

★は普通、★★★★★は最高、☆は★の半分。
(★はわりとよい。★★はかなりよい。★★★はとてもよい。★★★★はおおいによい。★★★★★は素晴らしい。)

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張込み|映画感想評価★★★★

1958年「張込み」野村芳太郎監督 ★★★★

松本清張の推理小説が原作。
文学的な要素が色濃く感じられ、松本清張の映画作品のなかでベストでしょうか。
「強盗殺人犯の男が3年前に分かれ、いまは人妻となった女に会いに行くはず」。
そうした読みから、二人の刑事が女の自宅を張り込みます。
そして、目にしたのは、それぞれの人生のつらい性(さが)と男女の切ない愛でした。

映画の始まりがとくに秀逸です。
私はこの時代に直江津駅(新潟県)から上野駅へ向かった記憶がぼんやりと残っており、それを懐かしく思い出しました。
昔の長距離移動はとても大変でした。

映画では冒頭、二人の刑事が深夜に横浜駅から鹿児島行きの急行列車「さつま」にぎりぎりで飛び乗り、佐賀駅へ向かいます。
おそらく深夜に現地へ着き、翌日に張り込み先の真正面に宿を見つけたところで映画のタイトルが現れます。
ここまでがかなり長いのですが、飽きさせることはありません。
それどころか映画の世界に惹き込まれていきます。
全編に刑事系作品の緊迫感と愛情系作品の情念がみなぎっています。

モノクロ作品が懸命に生きる人間とその日々を浮かびあがらせ、普遍性を備える名作となりました。
この映画にかけた監督の熱が伝わってくる素晴らしい出来栄えです。
感動しました。

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映画ファンに叱られてしまう接し方です。
しかし、ちゃんと観ようとしたら、おそらく永久に映画を楽しめません。

それゆえ、ストーリーが単純でないと厳しい。
また、語学がさっぱりなので邦画でないと厳しい。
★はいい加減な直観にすぎず、次に観たときには変わるかもしれません。
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ふたたび swing me again|映画感想評価★

2010年「ふたたび swing me again」塩屋俊監督 ★

孫にも知らされずハンセン病で50年間ひっそりと隔離されていたトランぺッター。
カメラは青春時代のジャズバンドのメンバーと再会するために孫と旅に出る姿を追いかけます。
ハンセン病患者の苦悩を伝えたい映画なのか、作品の意図がよく分かりませんでした。

私も66歳ですので人生の晩年にやり残したことを片づけたいという思いは分かります。
それを描きたいのならば、主人公がハンセン病患者という設定にすることもないでしょう。
脚本も演出も狙いが絞り込まれておらず、踏み込みが足りないとの印象が残りました。
だれということでないのですが、キャスティングにも不満が残りました。

世間の偏見と闘う患者や家族の苦闘を絡め、生きることや人との関わりの素晴らしさを浮かびあがらせたかったのかもしれませんが、中途半端に終わっています。
全編を通じて細部のリアリティが乏しく、クライマックスで感動できません。
とりわけ演出次第でもうちょっといい映画に仕上がったはずだと思いました。

見終えて納得感も爽快感も得られません。
☆にしようとしましたが、この作品にかけた監督の気持ちはいくらか感じられたので★にしました。

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★はいい加減な直観にすぎず、次に観たときには変わるかもしれません。
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(★はわりとよい。★★はかなりよい。★★★はとてもよい。★★★★はおおいによい。★★★★★は素晴らしい。)

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起終点駅 ターミナル|映画感想評価★★

2015年「起終点駅 ターミナル」篠原哲雄監督 ★★

かつて愛した女性を死に追いやった自らに罰を課すようにひっそりと暮らす中年の国選弁護人が、弁護を通じて出会った若い女性と関わるうちに「生きる意欲」を取り戻していく過程が描かれています。

女性に手を差しのべることになる国選弁護人を佐藤浩市が演じています。
静かで抑えた演技が切なさとともに温もりを感じさせます。

家族に見放され、だれに頼ることもできずに暮らす女性もこの出会いにより「生きる希望」を見出していきます。
深い傷と孤独を抱える男女の再生物語といえます。
人生の終着駅だった釧路は人生の起点駅となり、二人はそれぞれの道を歩み出します。

意図的な盛り上がりは置かれていません。
映画を楽しんだという高揚感は味わえませんが、じわりとした余韻を残してくれます。
なかなかの作品だと思いました。
何回か観ると、よさがもっと分かるのかもしれません。

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月曜日のユカ|映画感想評価★★★☆

1964年「月曜日のユカ」中平康監督 ★★★☆

男への奉仕に本気になっても男への愛情がピンとこない18歳の女性が描かれています。
初老のパトロンと同世代の恋人を持ちながら、だれにも体を開きますがキスは許しません。

ヒロインは娼婦でなくホステスです。
ドライという言葉でも表せず、淫らという言葉でも表せません。
計算でそう振る舞っているのでもありません。
男の遊び相手にこれほど好都合な女性がいるのかと思いつつ、世間にここまで純粋な女性がいるのかと思います。

母親の影響と少女時代の経験により「愛情の不感症」になったのでしょうか。
刹那に生きる未熟さが彼女を大人へ成長させることを妨げています。

私は前回の東京五輪開催の時代にこのような映画がつくられたことにいささか驚きました。
セックスで男を喜ばせることに夢中になる妖精のような女性を加賀まりこが演じています。
つぶらな瞳、そそられる唇、キュートなボディ・・・。
モノクロ作品ですが、愛らしさが全編に溢れています。

彼女は何を夢見て、何を生き甲斐にしているのでしょうか。
あっけらかんとした生き方なのに悲しみと切なさ、やりきれなさが漂います。
(罪の意識からでしょうか、教会で懺悔を繰り返しています。)

最後にかすかな救いが置かれている作品です。
(都合により金曜日のアップになりました。)

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★はいい加減な直観にすぎず、次に観たときには変わるかもしれません。
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ブレードランナー|映画感想評価★★★★☆

1982年「ブレードランナー」リドリー・スコット監督(米国作品) ★★★★☆

人間を殺害して逃亡するアンドロイド「レプリカント」とそれを追跡して処刑する賞金稼ぎ「ブレードランナー」の戦いが妙にリアルに描かれています。
原作は、フィリップ・K・ディックのSF小説『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』。

1982年にこうしたSF映画の名作がつくられたことに驚きます。
ストーリーはエンタテイメント性が乏しく、メッセージ性が強いといえます。
ただし、哲学のような意味を持つわけでないので、意味を汲もうとすると難解に感じます。
この映画が触発してくれるクリエーションとイマジネーションを楽しめばいいのでしょう。

映像も音楽も緊迫感がみなぎり、とくに緻密で刺激的な映像に圧倒されます。
完成度がきわめて高い。
鑑賞するというより視覚的に体験するという作品です。

レプリカントは強靭な肉体と高い知能を持ち、外見は人間と見分けがつきません。
そのレプリカント狩りに挑むブレードランナーをハリソン・フォードが演じています。

人間と寿命の短いレプリカントとのはかない「恋愛」が味付けされています。
アンドロイドに感情そして愛情が芽生えるという設定は素晴らしい。
近未来のロボット社会への洞察はなかなかのものです。

2019年、酸性雨が降りしきるロサンゼルスは廃墟です。
輝かしい希望と対極のような暗く荒廃した近未来都市が舞台になっています。
説得力のあるレトロな光景が広がっており、色あせることがありません。

この作品は1993年にアメリカ国立フィルム登録簿に永久保存登録されました。
選考は10年以上を経てから行われるとか。

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はやぶさ 遙かなる帰還|映画感想評価★★★★☆

2012年「はやぶさ 遙かなる帰還」瀧本智行監督 ★★★★☆

日本の小惑星探査機「はやぶさ」が打ち上げから帰還までに直面する幾多のトラブル。
それを乗り越えようとするプロジェクトメンバーの苦闘と衝突が生々しく描かれています。
原作は、山根一眞の「小惑星探査機 はやぶさの大冒険」。

はやぶさは総距離60億キロ、約7年の歳月を経て「サンプルリターン」という歴史的偉業を成し遂げました。
帰還にフォーカスしており、はやぶさが燃え尽きるシーンは魂を揺さぶられます。

個性的なメンバーをまとめ、プロジェクトを引っ張るマネジャーを渡辺謙が演じています。
新聞の取材記者を夏川結衣、その父である町工場の社長を山崎努が演じています。
キャスティングの意図に、出演者が見事な役づくりで応えています。
ほかの役者も実在の人物が登場しているかのようです。

脚本は全体の組み立て、そして登場人物の掘り下げがとても素晴らしい。
演出も考え抜かれています。
壮大なプロジェクトに対する科学技術者一人ひとりの思いはもとより、生きざまさえも伝わってきます。
辻井伸行の音楽も感動をじわじわと増幅してくれます。

宇宙探索が映画作品になってしまったことに驚くとともに映画館で観なかったことを後悔しました。
「名作」という言葉を贈ります。

・・・私はこの映画を観て、理系の人間に対する誤解が解けました。
視野が狭く、オタッキーでロマンを持たないという根拠のない偏見。
申し訳ありません。

◇◆◇

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(この変更は改悪でした。)

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映画ファンに叱られてしまう接し方です。
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それゆえ、ストーリーが単純でないと厳しい。
また、語学がさっぱりなので邦画でないと厳しい。
★はいい加減な直観にすぎず、次に観たときには変わるかもしれません。
それでも、皆さまの鑑賞にいくらか参考になれば幸いです。

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黄金のアデーレ 名画の帰還|映画感想評価★★★☆

2015年「黄金のアデーレ 名画の帰還」サイモン・カーティス監督(英国・米国作品) ★★★☆

グスタフ・クリムトの「黄金のアデーレ(通称)」)という名画を巡る裁判の顛末が実話に基づいて描かれています。
映画のテーマから逸れますが、スクリーンで観るこの作品の美しさに息を飲みました。

一家はかつてオーストリアに暮らし、芸術をこよなく愛する裕福な実業家でした。
同居していた叔父とその妻アデーレは子どもがなく、二人の姉妹(姪)を可愛がりました。
クリムトが描いたのは、その叔母でした。
しかし、ユダヤ人であったために財産を奪われ、ナチスの迫害から逃れてアメリカに渡ります。

1998年のロサンゼルス。
妹が姉の遺品の手紙をきっかけに弁護士に相談するところから物語が始まります。

妹と弁護士はオーストリアで雑誌記者の協力を得て叔父の遺言書を手に入れ、所有権があることを確信しました。
この訴訟は世界的な注目を集めることになります。
オーストリアは国の至宝として絶大な人気を博していた名画の返還を拒みました。

そこで、弁護士は米国で返還請求を支持する判断を勝ち取り、オーストリアで調停に持ち込みます。
ついに「黄金のアデーレ」を含む美術品が妹に戻りました。
それでも両親を残して亡命したことを悔い、心が晴れないのでした。

進行中の法廷闘争に、ナチスによる迫害の回想シーンが織り込まれています。
見応えのある出来栄えです。

◇◆◇

以下は、和田創の映画評価に共通する趣旨とあらましです。

私が観てよかったと感じた映画について「★」を付します。
正確に述べれば、作品の評価というより、自分が繰り返して観るかどうかの手がかりです。
(私はすぐに忘れてしまいますので・・・。)
好き嫌いはおのずと反映されますが、といってそれだけでもありません。
作品の価値に対する感想も込めています。

実は、huluが5月17日に全面リニューアルを行った際、私が覚えのつもりで残してきた視聴作品の★がすべて消えました。
(この変更は改悪でした。)

このブログで幾度も述べていますが、仕事人間の私はパソコンの画面の片隅で流すという“ながら視聴”になります。
映画ファンに叱られてしまう接し方です。
しかし、ちゃんと観ようとしたら、おそらく永久に映画を楽しめません。

それゆえ、ストーリーが単純でないと厳しい。
また、語学がさっぱりなので邦画でないと厳しい。
★はいい加減な直観にすぎず、次に観たときには変わるかもしれません。
それでも、皆さまの鑑賞にいくらか参考になれば幸いです。

★は普通、★★★★★は最高、☆は★の半分。
(★はわりとよい。★★はかなりよい。★★★はとてもよい。★★★★はおおいによい。★★★★★は素晴らしい。)

⇒「バッド・ルーテナント|映画感想評価★★☆」はこちら。

⇒「パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト|映画感想評価★★☆」はこちら。

⇒「ガールズ・ステップ|映画感想評価☆」はこちら。

⇒「舟を編む|映画感想評価★★★★」はこちら。

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⇒「深夜食堂|映画感想評価★★☆」はこちら。

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⇒「新しい人生のはじめかた|映画感想評価★★☆」はこちら。

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パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト|映画感想評価★★☆

2013年「パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト」バーナード・ローズ監督(ドイツ作品) ★★☆

19世紀前半のイタリアの天才ヴァイオリニスト、ニコロ・パガニーニの伝記映画です。
色恋とギャンブルに溺れる破滅型の異端児がヨーロッパの頂点に上り詰めた波瀾万丈の半生を描いています。

ヴァイオリニストでモデルのデイヴィッド・ギャレットがパガニーニを演じています。
その超絶技巧ゆえに「悪魔に魂を売った」と言われた雰囲気がとてもよく出ています。
(ただし、パガニーニはいまでいうイケメンでありませんでした。)

5億円の名器「ストラディバリウス」を用い、迫力のある演奏を披露しています。
私はクラシック音楽が好きなので、演奏自体を楽しむことができました。
難曲を苦もなく弾いてしまう技量に感心させられます。
パガニーニの楽曲は深くて美しい音楽性を備えていることも伝わってきます。
他がまねできないテクニックだけが優れていたわけではありません。

映画の出来はそれなりです。
しかし、気持ちが音楽へ向かい、ストーリーはほとんど覚えていません。
また、それにとくに意味があるとも思えず、パガニーニの人物と生きざまが何となく分かれば十分でしょう。

面白くなるように相当な脚色が施されているようです。
美しい容貌と歌声を持った女性との巡り合いがパガニーニを「愛の人」に変えました。
また、最期の病床でも神への反逆魂を示しました。

パガニーニは高度な技術を要するヴァイオリン曲を作曲しています。
生前はほとんど楽譜を出版(公開)せず、自分で管理していました。
しかも死の直前に楽譜をほとんど焼却処分し、作品があまり残っていません。
人々の記憶のなかに生きようとしたのか、やはり変人です。

◇◆◇

以下は、和田創の映画評価に共通する趣旨とあらましです。

私が観てよかったと感じた映画について「★」を付します。
正確に述べれば、作品の評価というより、自分が繰り返して観るかどうかの手がかりです。
(私はすぐに忘れてしまいますので・・・。)
好き嫌いはおのずと反映されますが、といってそれだけでもありません。
作品の価値に対する感想も込めています。

実は、huluが5月17日に全面リニューアルを行った際、私が覚えのつもりで残してきた視聴作品の★がすべて消えました。
(この変更は改悪でした。)

このブログで幾度も述べていますが、仕事人間の私はパソコンの画面の片隅で流すという“ながら視聴”になります。
映画ファンに叱られてしまう接し方です。
しかし、ちゃんと観ようとしたら、おそらく永久に映画を楽しめません。

それゆえ、ストーリーが単純でないと厳しい。
また、語学がさっぱりなので邦画でないと厳しい。
★はいい加減な直観にすぎず、次に観たときには変わるかもしれません。
それでも、皆さまの鑑賞にいくらか参考になれば幸いです。

★は普通、★★★★★は最高、☆は★の半分。
(★はわりとよい。★★はかなりよい。★★★はとてもよい。★★★★はおおいによい。★★★★★は素晴らしい。)

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ガールズ・ステップ|映画感想評価☆

2015年「ガールズ・ステップ」川村泰祐監督 ☆

共学の女子高生。ヒロインがクラスで浮いている寂しい4人「ジミーズ(通称)」とひょんなことからダンス部を結成するはめになります。
不良というより心を開けないメンバーが何とか心を一つにして、ストリートダンスを踊りきります。

スポーツやダンスの魅力により生徒を再生するということは教育の現場では実際にあるでしょうし、しばしば映画化されるテーマです。
が、それにしても陳腐な出来栄えでした。
説明のような脚本、退屈きわまりない描写(演出)に辟易しました。
また、せっかくコーチを登場させるのですから、もうちょっと生かしようがあった・・・。

孤立を恐れ、周囲にうまく取り入ろうとする高校2年生のヒロインを石井杏奈が演じます。

私はこの映画を観ていたら「リンダ リンダ リンダ」を思い出し、懐かしくなりました。
「ガールズ・ステップ」はリアリティも感じられず、内容の浅さばかりが気になりました。
コメディタッチの青春ものとはいえ、どうしてこんなにわざとらしくなってしまうのでしょう。
しかし、最後まで視聴を止めなかったので★を半分つけました。
同じ年代の子、同じ境遇の子なら感情を移入できるのかもしれませんね。

私は正直、「ご機嫌斜めっちゃっています」。

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以下は、和田創の映画評価に共通する趣旨とあらましです。

私が観てよかったと感じた映画について「★」を付します。
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舟を編む|映画感想評価★★★★

2013年「舟を編む」石井裕也監督 ★★★★

私がこれまで何気なく使ってきた辞書、いまはインターネットで気軽に用いる辞書が生まれるまでの気の遠くなるような地道な作業と地味な努力の積み重ねに圧倒されました。
私は編集者の経験もあり、その大変さは分かっているつもりでしたが、この作品で描かれている苦労は想像をはるかに超えていました。

いい辞書を世の中に送り出すには、人生をかけた執念のようなものが欠かせないのですね。
真面目だけが取り柄の変わり者が辞書づくりを引っ張り、不器用ながらも大勢の関係者をまとめ上げていきます。
編集に携わる長い歳月を通じ、同僚との友情や信頼、チームの一体感が高まっていくことも伝わってきます。
そこに、その変人と結婚し、夫を支える健気な妻の愛情が絡んできます。

編集者を松田龍平、その妻を宮崎あおいが演じます。
静かな名作です。

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アメイジング・グレイス|映画感想評価★★★

2007年「アメイジング・グレイス」マイケル・アプテッド監督(英国作品) ★★☆

18世紀のイギリスのおもな収入源となっていた奴隷貿易の廃止に至る実話を土台にします。
若き政治家が親友の首相と協力し、茨の道を歩むさまが描かれています。

政治家をヨアン・グリフィズ、首相をベネディクト・カンバーバッチが演じています。

派手なドラマでも面白いエンタテイメントでもありません。
英雄が登場するわけでもありません。

ストーリー(脚本)も演出も抑えられていて、地に足をつけて淡々と進んでいきます。
この作品からは善意の押しつけが感じられず、人類への分け隔てない愛情が伝わってきました。

2百年の歳月を越えて歌い継がれる名曲「アメイジング・グレイス」の誕生秘話にもなっています。

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実は、huluが5月17日に全面リニューアルを行った際、私が覚えのつもりで残してきた視聴作品の★がすべて消えました。
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ローマの休日|映画感想評価★★★★★

1953年「ローマの休日」ウィリアム・ワイラー監督(米国作品) ★★★★★

映画史上の最高傑作。大衆が自由を謳歌しはじめた当時の息吹が全編に感じられます。
解放感と希望に満ちあふれ、幸せな気分に浸れる作品です。
(階級を超えた恋愛の芽生えを象徴する意図があったかどうかは分かりません。)

イタリアを表敬訪問した某国の王女が滞在先から密かに抜け出し、ローマの街でたまたま知り合った新聞記者と24時間の恋に落ちるさまをみずみずしく描いています。
新聞記者をグレゴリー・ペック、王女を無名の新人に近いオードリー・ヘプバーン(ヘップバーン)が演じています。

男女の出会いと別れというありがちなテーマとシンプルなストーリーを不朽の名作に昇華させています。
コミカルなラブロマンスですが、余韻をしっかりと残してくれます。

真夏のローマ市内や観光名所での屋外ロケは至難だったのでは?
作品としての完成度もきわめて高い。

オードリー・ヘプバーンはこの映画にしか出演しなかったとしても女優ナンバーワンの名声を得たことでしょう。
60年の歳月を経ても古臭さを感じさせず、作品と彼女の魅力は色褪せません。
銀幕から放つ輝きは別格といえます。

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深夜食堂|映画感想評価★★☆

2015年「深夜食堂」松岡錠司監督 ★★☆

繁華街の路地裏の深夜しか営業しないカウンター食堂「めしや」を訪れ、人間味があふれるマスターのつくる素朴で懐かしい味を楽しむ常連客のたわいないやりとりが描かれています。
小林薫がマスター役を好演。

安倍夜郎の人気コミックが原作。
好評を博したテレビドラマ「深夜食堂」シリーズの劇場版であり、映画は3話構成になっています。

2話目は無銭飲食をきっかけに、住み込みで食堂を手伝うことになった「みちる編」です。
清潔なイメージの多部未華子が自分のにおいをかぐシーンが妙にリアルです。
また、私は新潟県上越市の出身ですが、わりと近くの親不知にあそこまでひどい訛りがあると知りませんでした。
誇張でしょうか実際でしょうか。

全編に温もりがあり、観ていて腹が満たされ、心が癒されます。
実家のような居心地のよさが感じられる邦画です。

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実は、huluが5月17日に全面リニューアルを行った際、私が覚えのつもりで残してきた視聴作品の★がすべて消えました。
(この変更は改悪でした。)

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映画ファンに叱られてしまう接し方です。
しかし、ちゃんと観ようとしたら、おそらく永久に映画を楽しめません。

それゆえ、ストーリーが単純でないと厳しい。
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霧の旗|映画感想評価★★★☆

1965年「霧の旗」山田洋次監督 ★★★☆

松本清張原作。山田洋次監督の唯一のミステリー映画。
熊本の金貸しの老女殺しの容疑者として逮捕された兄の弁護を貧しさゆえに断られた東京の高名な弁護士に対する妹の復讐劇です。

兄が無実を訴えながら獄中で非業の死を遂げます。
そのやり切れない悲しみが憤りと憎しみとなり弁護士へ向かいます。

全編に不気味さが漂っています。
無表情の倍賞千恵子が恐ろしい。

正当性のない「逆恨み」なのですが、妹の怨念の凄まじさと冷酷な手口がリアルに描かれています。
見事な出来映えといえます。
倍賞千恵子の演技もさることながら山田洋次の才能に感心させられます。

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新しい人生のはじめかた|映画感想評価★★☆

2008年「新しい人生のはじめかた」ジョエル・ホプキンス監督(米国作品) ★★☆

高齢化社会になると、こういう出会いやつきあいが増えていくことでしょう。
悔いの多い人生を送ってきた人に救いと希望を与えてくれます。

秋のロンドンの落ち着いた街並みのなかで身長が不釣り合いの二人の「愛」が育まれる過程が温かく描かれています。
(主演はダスティン・ホフマンとエマ・トンプソン。)
会話にさまざまな経験を積んできた人間の知恵と重み、ユーモアを感じます。

全体の筆致は地味で自然ですが、互いの残された人生と生活が一変してしまうほどの転機です。
(私は吹替版を楽しみました。)

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実は、huluが5月17日に全面リニューアルを行った際、私が覚えのつもりで残してきた視聴作品の★がすべて消えました。
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映画ファンに叱られてしまう接し方です。
しかし、ちゃんと観ようとしたら、おそらく永久に映画を楽しめません。

それゆえ、ストーリーが単純でないと厳しい。
また、語学がさっぱりなので邦画でないと厳しい。
★はいい加減な直観にすぎず、次に観たときには変わるかもしれません。
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好きだ、|映画感想評価★★

2005年「好きだ、」石川寛監督 ★★

青春時代の屈折した抒情性、現代社会の病的な危うさが繊細で透明感のある映像で描かれています。
17年の歳月を置き、一組の男女の愛を際立てています。

主演は、4人。
17歳のユウを演じる宮崎あおい、17歳のヨースケを演じる瑛太。
34歳のヨースケを演じる西島秀俊、34歳のユウを演じる永作博美。後半はヨースケに重き。

宮崎あおいの女優としての才能があふれています。

なお、役者の台詞や仕草などは即興のようです(不確か)。

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君が踊る、夏|映画感想評価★★☆

2010年「君が踊る、夏」香月秀之監督 ★★☆

主人公が表彰式ではっと気づかされるシーンが印象的です。
自分に注いでくれた愛情に対し、いったい何を返しただろうかという後悔の念が私には痛いほど分かります。

私はこの映画のなかで初めて高知の「よさこい祭り」を知りました。
戦後に企画されたイベントであり、歴史は長くありません。
しかし、足を運ぶだけの価値はあると思いました。
おそらく地元の盛り上がりもすごい。
(というわけで、日本ロボコム株式会社の電話番号は「みなやろう よさこい」にしました。)

参加チームが独自に衣装も振付も音楽(楽曲)も決めているようで、映画におけるそれは素晴らしい出来でした。

ストーリー(脚本)は難病の小児がんに冒され、余命がわずかにもかかわらず「よさこい」を踊り切った実在の少女を元にしたらしい。
(が、この作品はエンタテイメントという仕上がりです。)

映画に登場するよさこいチーム「いちむじん」の名前は高知弁(方言)で「一生懸命」という意味とか。
私は富山県立魚津高校の卒業ですが、富山弁(方言)と似ているところもあり、懐かしさと親しみを覚えました。

主人公・寺本新平の恋人・野上香織を演じる木南晴夏(きなみ・はるか)が滅茶苦茶かわいい。
丁寧で分かりやすい、わざとらしい演技に好感が持てます。
(この作品によくマッチしていました。)
主演にそれほど向かないかもしれませんが、しっかりと作品を引き立てられます。
女優は20代半ばを過ぎると声がかからなくなりますが、木南晴夏は長くやっていけるでしょう。

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⇒「小津安二郎映画作品 ランキング」はこちら。

◆書き加え(9月28日)

「君が踊る、夏」はとても分かりやすく親しみやすいエンタテイメントです。
観た後の爽快感もなかなかのもです。
9月9日のアップで「★★」としましたが、「★★☆」に改めます。

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私は三鷹のアラン・ドロンです

フランスの俳優(男優)、アラン・ドロンが現役を引退するとの記事を見つけました。
すでに81歳に達しています。
キャリアの最後として映画と舞台作品にそれぞれ1本ずつ出演するそうです。

アラン・ドロンは「史上最高の美男俳優」と称されました。
美男子の代名詞ということに、私も異論はありません。
いまも美しさを失っていません。
顔もそうですが、体形(スタイル)も・・・。

世界的な役者なので当然かもしれませんが、全身から漂う雰囲気が他を寄せ付けなかった。
煙草もアルコール(ワイン)もスーツもよく似合いました。
(何をたしなんでも、何をまとってもサマになりました。)

記憶が曖昧ですが、アラン・ドロンを最初に見たのはどこかの名画座でした。
名作「太陽がいっぱい」に衝撃を覚えました。
こんなに恰好のいい俳優がいるのかと驚きました。
彼の最高傑作です。

私は、「山猫」「地下室のメロディー」「冒険者たち」「サムライ」「ボルサリーノ」「リスボン特急」「スコルピオ」「アラン・ドロンのゾロ(怪傑ゾロ)」「ル・ジダン」「パリの灯は遠く」「チェイサー」など、かなりの数の作品を見ています。

孤独、愁い、憂鬱(メランコリー)、孤高、気品、矜持(プライド)、華麗、洗練、繊細、俊敏、純粋、愛(ラブ)、セクシー、知性、鋭利、冷酷、狂気、凶暴、貪欲、成り上がり、アウトロー・・・。

アラン・ドロンが演じた要素の一部ですが、思いつくままに書き出してみるといかにもフランス的です。

最終作はフランスの映画監督パトリス・ルコントがメガホンを取るラブ・ストーリーとか。
アラン・ドロンは自らのイメージと重なるキャラクターを演じると語っていますので、これでほんとうに俳優を辞めるのでしょう。
脚本はほぼできあがっています。



私はかつて三鷹に住んでいたことがあります。
このブログにも確か書きましたが、「三鷹のアラン・ドロン」と称していました。
言うだけなら、ただですので・・・。
(だれも相手にしてくれませんでした。)

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小津安二郎映画作品 ランキング

私は映画が大好きです。
とはいえ、たいていデスクワークをしながらパソコンの画面の片隅で小さく流しています。
見るというよりも、いくらか聞こえるといった視聴になります。
ろくにストーリーも内容も分かっていません。
真剣に観る愛好者に叱られるかもしれません。

しかも、私は英語がさっぱりですので、かろうじて楽しめるのは日本の映画か吹き替えの洋画に限られます。
何とも心許ないファンです。
それでも映画が大好きなことに偽りはありません。

私がこれまでにわりと親しんだ映画のランキングを残しておきたいと思いました。
いわゆる「名作」とされるものを中心とした個人的な評価です。
ただし、私が好きな作品も含めています。
おもに「映画監督」ごとにまとめるつもりですが、実際にどうなるかは分かりません。

小津安二郎(1903年〜1963年。日本)の映画作品のランキングを記します。
世相と暮らしを絡めながら家族・親子・夫婦・兄弟、友人・近隣などを描いています。
たいていありふれた出来事がモチーフになっています。
私は十数作品を見ています。
(私のなかで黒沢明と小津安二郎は映画監督として別格です。)

‥豕暮色(1957年) ★★★★★
これといった救いのない暗くて重い内容ですので、興行としては失敗だったようです。
最後にかすかな光は差し込みます・・・。
◆銑い虜酩覆覆匹脳津安二郎のファンになってから観てください。

晩春(1949年) ★★★★★
「原節子」の魅力が際立っています。私はノックアウトされました。

E豕物語(1953年) ★★★★☆
小津安二郎の最高傑作・代表作品とされています。

つ慌或損力拭1947年) ★★★★
終戦直後につくられたのでしょう。気持ちが温まりました。私は大好きです。

デ秋(1951年) ★★★☆
小津安二郎の定番作品です。婚期の遅れた娘とそれを案じる家族を描いています。

秋日和(1960年。カラー作品) ★★★
娘の結婚を母とその学生時代の友人たちが画策します。おかしみが感じられます。

Г早よう(1959年) ★★☆
出始めたばかりのテレビを親にねだる子どもを当時の世相を絡めて描いています。

┰刀魚の味(1962年。カラー作品) ★★
小津安二郎の遺作となります。1951年生まれの私の記憶にいくらか残る世相です。

風の中の牝鷄(1948年) ★★
終戦後を懸命に生きていく女性を描いています。重い内容ですが、最後にいくらかほっとさせられます。

彼岸花(1958年。カラー作品) ★★
娘の一方的な結婚宣言で冷静さを失ってしまう父が描かれています。

※★は普通(普通に悪いでなく普通に良い)、★★★★★は最高、☆は★の半分とします。

私が気になる作品「大人の見る繪本 生れてはみたけれど(1932年。無声映画)」は観ていません。

ここで取りあげた映画はどれも傑作だと思います。
私のお気に入りは「晩春」「長屋紳士録」「秋日和」です。

◆9月13日(改訂)

私はこのブログで邦画・洋画を問わず、自分の覚えのためにも★をつけることにしました。
すると、小津安二郎監督の6位以下の評価が低すぎると感じました。
他の監督の作品が「★(星一つ)」だらけになってしまうという不都合が生じました。
そこで次のように改めます。

‥豕暮色(1957年) ★★★★★
晩春(1949年) ★★★★★
E豕物語(1953年) ★★★★☆
つ慌或損力拭1947年) ★★★★
デ秋(1951年) ★★★☆
秋日和(1960年。カラー作品) ★★★☆
Г早よう(1959年) ★★★
┰刀魚の味(1962年。カラー作品) ★★★
風の中の牝鷄(1948年) ★★★
彼岸花(1958年。カラー作品) ★★★

★は普通、★★★★★は最高、☆は★の半分。
(★はわりとよい。★★はかなりよい。★★★はとてもよい。★★★★はおおいによい。★★★★★は素晴らしい。)

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めまい、サイコ、鳥・・・ヒッチコック代表作

このたびは数日の静養を取ることになり、お客さまに迷惑をおかけしました。
体調回復に努めます。

私は自室兼書斎で凶暴な「クマ(アメショー・ブラックタビー。♂)と戯れています。
普段は留守がちですので、彼は上機嫌です。

とはいえ、貧乏性の私は仕事をまったく忘れることができません。
そこで、パソコン画面の片隅にHuluの映画を流しながら、いくらかデスクワークを行っています。

服用薬の咳止めによる猛烈な眠気を覚まそうと、アルフレッド・ヒッチコック監督の「めまい(1958年)」「サイコ(1960年)」「鳥(1963年)」などをつけていますが、一向に効果が感じられません。
もちろん、これらの作品がつまらないということでありません。
私はどれも緊迫感のみなぎった名作だと再認識しました。
完成度も素晴らしいです。

「サイコ」は大昔に見た記憶がよみがえりました。
主人公と思い込んでいた女性があっけなく殺される意外な展開だったと・・・。
通奏低音のように不気味さが漂っていました。

また、「鳥」をつけると、クマ(アメショー)がパソコン画面にくぎづけになり、ちょっかいを出します。
猫は好奇心が強く、愛らしい仕草に笑ってしまいます。
とくにカラスの鳴き声や動きに激しく反応します。

3作品は「裏窓(1954年)」「北北西に進路を取れ(1959年)」と並び、アルフレッド・ヒッチコック監督の代表作と呼んでいいでしょう。
見応えがあり、抜群に面白いです。

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危険な情事より所ジョージ

私は夜間のデスクワークのつらさと孤独を紛らわすため、パソコン画面の片隅にHulu配信の動画を流しておくことがあります。

先日の凍えるような深夜に1987年公開のアメリカ映画「危険な情事」を流していました。
この作品は以前、テレビの洋画劇場か何かで2度ほど接したことがあります。
私には身の毛がよだつサスペンスという印象が残っていました。

一夜の関係(過ち)で終わらせまいと、妻子持ちの弁護士役のマイケル・ダグラスにつきまとう雑誌編集者役のグレン・クローズが鬼気迫る演技を見せました。
脚本も演出も超リアル!
グレン・クローズがマイケル・ダグラスの家族まで巻き込み、執拗に追い詰めていく凄まじい展開です。

懲りたはずの危険な情事をクリックしたのが間違いでした。
あまりの怖さに縮みあがり、無意識で探してしまいました。
・・・どこにもありません(ナッシング)。

清廉潔白な私には危険な情事より所ジョージが合います(←ホント)。

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昭和33年の世相と人情…ALWAYS

Huluの動画配信サービスで「ALWAYS 三丁目の夕日」の3作品を立て続けに観た。
パソコンモニターの片隅に小さな画面で流しているだけなので、内容はろくに分からない。
が、おそらくこの映画はよくできている。
とくに最初の作品・・・。

第一作は昭和33年、第二作は昭和34年、第三作は昭和39年を描いている。
日本が戦後の高度成長を遂げていた時期である。
昭和33年といえば、昭和26年生まれの私が小学校1年生に当たる。

映画は東京の下町(とっても、建設中の東京タワーが間近に見える場所)が舞台である。
私は新潟の直江津生まれであり、地方は近代化が1〜2年遅れていたのでなかろうか。
この映画における家電製品の普及状況からそう思った。

私が「ALWAYS 三丁目の夕日」でもっともうれしかったのは、当時の世相に触れられたことである。
光景も風物もかすかな記憶として残っていたようで、懐かしさが込みあげてきた。
庶民の暮らし振りも伝わってきた。
そう、そう、このとおり。
そんなシーンがこの映画にはふんだんにちりばめられている。

昭和33年は敗戦から13年が経っていたが生活は貧しく大変だった。
それを救ったのが人情の温かさだった。

もう一つ。
当時はまだ身寄りのない子どもが大勢いたことを知った。

実は、私は33歳頃、都心の駅前(国電)で商売を営んでいる方から全財産を譲ると告げられた。
戦災孤児(戦争孤児)らしい。
おそらく戦後のどさくさをたくましく生き抜き、かなりの資産をつくった。
詳しい事情を尋ねるわけにいかなかった。

本気はそのときも感じたが、この映画を観て、改めて本気だったと思った。
命がけで手に入れたすべてをだれかに渡したいという心中を、未熟な私は酌むことができなかった。
身寄りのないこの方にとり自分が生きた唯一の証だった。
厚意に甘え、財産を受け取れば、きっと喜んでくれただろう。
とても申し訳なく、いまだに悔いを引きずっている。

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シェールの歌唱…映画バーレスク

Hulu(フールー)で2010年のアメリカ映画「バーレスク(Burlesque)に触れた。
パワフルな歌唱が魅力のクリスティーナ・アギレラ(Christina Maria Aguilera)が初の主演アリ役を務める。
パンチの利いた歌も、情感のこもった歌もこなす。
また、フェイスもボディも抜群であり、演技を含めて女優と呼べる。

私はデスクワークをしながらパソコンの画面の片隅にHuluを流していた。
ストーリーがシンプルなので、英語がまったく分からない私でもかろうじてついていけた。
ミュージカル映画に特有の退屈さを感じさせず、とても出来がいい。

私がもっとも感動したのは、歌とダンスのステージを売りとするバーレスク(ラウンジ)の経営者テス役のシェール(Cher)の熱唱だった。
年の功というべきか、新歌姫を寄せつけない。

「私は、絶対に店を守る。絶対に歌を続ける」。
大赤字による消滅の危機を乗り越えようとするテスの復活にかける決意が伝わってきた。
シェール自身が長く身を置いてきた過酷な芸能人生の万感がこもっているのでなかろうか(映画撮影時は64歳位)。
「You Haven’t Seen the Last of Me」。
心に迫ってくる歌唱の深みが素晴らしい。
私はぞくぞくした。

アメリカには、気軽に歌とダンスのショーを楽しめるクラブやラウンジがたくさん存在するのだろう。
そうした豊かな土壌から生まれてきた映画でもある。

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刑事ジョン・ブック 目撃者 BGM

寿命が尽きようとしているのか、今年に入ってパソコンがおかしくなってきました。
一番使う商売道具ですので、年初にノートパソコンを、晩秋にデスクトップパソコンを買い替えました。
仕事の効率がまったく違います。

デスクトップについては、大型のパソコンモニターと市販のパソコンスピーカーにしました。

大型のモニターは、複数の文書を画面に並べて作業を行うことが多く、また夜間や深夜のデスクワークでは画面の片隅にhulu(動画配信サービス)を流すことが多く、とても助かります。

市販のスピーカーは音質がよく、とても驚きました。
わずかな金額でしたが、ユーチューブの音楽はもちろんhuluの映画の楽しみが格段に増しました。

私が先だって観た「刑事ジョン・ブック 目撃者」は映画自体の完成度に加え、BGMの素晴らしさに感動しました。
音質は大事だと、つくづく思いました。

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成海璃子…完璧な美しさと演技力

2010年公開の「武士道シックスティーン」をhuluで観た。
私はこの映画でヒロイン・磯山香織を演じる成海璃子(なるみ・りこ)という女優を知った。

成海璃子は役どころの急所をつかみ、とりわけポイントとなるシーンを的確に演じている。
胸の内、こまやかな心情や気分を目と表情に込めるのが巧みである。
いかにも役者向きという印象・・・。

さらに、「武士道シックスティーン」の後で、2007年公開の「あしたの私のつくり方」を観て、成海璃子が演じる2つの役柄から受ける雰囲気の違いに驚かされた。

この子は美しさを含めて完璧である。
とても賢い。
が、観るほうはわがままであり、完璧をそれほど好まない。
演技がうますぎて人気が出にくく、20代半ばから映画の主演が減るように思う。

ただし、実力派の性格俳優として映画やドラマはもちろんのこと、ステージ(芝居、ミュージカルなど)でやっていけるはずだ。
おそらくアメリカのほうが活躍の機会が広がる。

私は成海璃子に突出した演技力を感じた。
いまどきの若い女優はすごい。

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北乃きい…ハスキーボイス

2010年公開の「武士道シックスティーン」をhuluで観た。
成海璃子(なるみ・りこ)が演じる磯山香織。
北乃きい(きたの・きい)が演じる西荻早苗。
Wヒロインは性格を含め、何事にも好対照である。

磯山香織は剣道を究める。
厳格な父の指導のもとに幼少期から鍛錬を積んできた剣道エリートである。
強くなりたいと、剣道以外には目もくれない。
宮本武蔵の「五輪書(ごわしょに非ず)」を愛読する求道精神を持つ。
孤高で強情、猪突猛進というタイプ。

西荻早苗は剣道を楽しむ。
天然でいまどきの友達づきあいと学校生活に満たされる天才肌の剣道愛好家である。
要は、どこにでもいそうな普通の女の子。
茶目っ気たっぷりで素直、自由奔放というタイプ。

全中チャンピオンの磯山香織は中学時代の最後の試合で負けた西荻早苗を忘れられず、彼女を追って剣道の強豪高校に入る。
しかし、西荻早苗は実績のない無名選手であり、がっかりするほど弱かった・・・。

「武士道シックスティーン」はWヒロインの衝突と交流を単純明快に描いている。
キャスティングもズバリ。
こうした頭を使わずに見入ってしまう映画がもっと増えていい。

北乃きいは大勢に愛され、親しまれるはずだ。
かわいい女優は20代半ばから仕事が減るが、北乃きいは頭もよく、タレントとしてもやっていけそうだ。

私はボーイッシュな北乃きいが好きである。
やんちゃな印象も受ける。
だれがつけた芸名か分からないが、「北乃きい」は語呂がよくて覚えやすい。
ハスキーボイスも魅力なので、「北乃はすきい」に変えてみたらどうだろう。

いまネットで調べたところ、2010年頃にのどに不具合が生じたとのこと。
災いを福に転じ、活躍の場を広げていってほしい。

               ◇◆◇

北乃きいに関するブログは以下のとおり。

⇒2015年7月25日「北乃きいと和田きい…2人のライバル」はこちら。

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蒼井優パンチラバレエ…「花とアリス」

2004年公開の邦画「花とアリス」をhuluで観た。
私は例により夜間から深夜、ときに早朝に及ぶデスクワークの際に、パソコンの画面の片隅にごく小さいサイズで流している。
仕事に没頭していて映像はほとんど見ておらず、音声もところどころ聞こえてくる程度である。
一作品につき、こうした視聴を3〜7回ほど繰り返し、内容がぼんやりつかめる。
「映画鑑賞」と呼べる状態でない。

「花とアリス」は2回目なのでストーリーがまるで分かっていないが、印象に残るシーンがあった。
率直に言えば、現時点で映画自体に興味をそそられない。

タイトルどおり、Wヒロイン。
私はそれさえ、いまウィキペディアで知った。
(やはり鑑賞の水準に達していない。)
鈴木杏が演じる荒井花、蒼井優が演じる有栖川徹子。
ちなみに、蒼井優については「ニライカナイからの手紙」という映画で知っていた。

「花とアリス」を流していただけの私が映画の終りのほうで仕事の手が止まった。
そして、見入ってしまった。
雑誌の表紙モデルのオーディションで、有栖川徹子がカメラマンの求めに応じてバレエを踊るシーンである。
正確に言えば、求めに食らいついて、高校の制服のミニスカートのままでバレエを踊った。

私はこれが映画のクライマックスかどうかも分からない。
が、素晴らしいと思った。
ステージでないので、蒼井優のバレエの力量や技術を取りあげるのはナンセンス。
そもそも高校女子バレエ部員(?)。
有栖川徹子がトウシューズの代わりに紙コップとガムテープで足を固めた演出が利いており、感動が増した。
最後の静止ポーズは、その前後の動きとバランスを含めて非常に美しい。
女優・蒼井優の身体能力の高さに、私は驚いた。

蒼井優は不思議な魅力というか独特の雰囲気を漂わせる。
内面に幼さと意志の強さが同居しているのだろうか。
(演技から、私がそう思い込んだのだろうか。)
実年齢より若い少女に見えるが、大人の女性に見えないこともない。

カメラマンは踊りはじめた有栖川徹子に対し、何か履くかとパンチラを気づかう。
「だいじょうぶです。減るもんじゃないんで…」。
私は、このセリフに吹き出した。
蒼井優が言うと、妙に新鮮で自然・・・。

蒼井優はとくにスタイルがいいわけでも、とくに美人というわけでもないが、演技力はなかなかだと思う。
私が「花とアリス」で受けた印象はB型。
実際はA型。
いい女優である。

小さい頃からさまざまな教育や訓練を受けてきたタレントは無数にいる。
手強いライバルと戦いながら活躍の機会をつかみ、自分の居場所をつくるのは容易でない。
才能の豊かな若手が次々と登場しており、いまどきの役者は生き残りがほんとうに大変そう・・・。

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松下奈緒が愛する未来予想図

2007年公開の邦画「未来予想図 ア・イ・シ・テ・ルのサイン」をhuluで観た。
私は例により夜間から深夜、ときに早朝に及ぶデスクワークの際に、パソコンの画面の片隅にごく小さいサイズで流している。
仕事に没頭していて映像はほとんど見ておらず、音声もところどころ聞こえてくる程度である。
一作品につき、こうした視聴を3〜7回ほど繰り返し、内容がぼんやりつかめる。
「映画鑑賞」と呼べる状態でないので作品の評価は行えないが、とても面白かった。

タイトルは「未来予想図」で十分。
「ア・イ・シ・テ・ルのサイン」というサブタイトルは余分。
つけるなら、単に「愛してる」でいい。
カタカナ、まして「ア・イ・シ・テ・ル」と「・(ナカグロ)」でダメ押しをすることはない。
制作者がピュアな恋愛映画を安心して観てもらおうと考えたとしても、くどい。
鑑賞者のイマジネーションを狭める。
いや、損なう。

松下奈緒がヒロイン「宮本さやか」を演じる。
私が朝ドラの名作と信じて疑わない「ゲゲゲの女房」で大ブレイクする3年前だろう(おそらく)。
若い松下奈緒の魅力がスクリーンに弾けている。
竹財輝之助が相手役「福島慶太」を演じる。

映画が始まって間もなくドリカム(DREAMS COME TRUE)の甘い歌声が流れてきた。
サブタイトルもそうだが、「この作品はハッピーエンドですよ」と教えられている気分になる。
もっと後に回してもらいたい。

ラストシーンは花火見物の特等席のはずだが、なぜか観客がだれもいない。
二人が結ばれるスペースがしっかり確保されているという不自然さが許されてしまう。
ここまで能天気なつくりは尊く、気持ちがいい。

映画「未来予想図」はおもに未婚の若い世代向けだろうが、互いに一人の相手をずっと思いつづけるというのは、それほどたやすくない。
だれかとHくらいはする。
当世事情に照らせば奇跡に近い、愛の絆の映画と呼べる。

なお、私はウィキペディアで、この映画は楽曲が先ということを知った。
ドリカムの楽曲の世界(イメージ)を映画に仕立てたとのこと。
なるほど、私が感じた疑問が解けた。

また、主題歌「ア・イ・シ・テ・ルのサイン わたしたちの未来予想図」はこの映画のために書き下ろされたそうだ。

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プロフィール
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和田創

和田創研代表
日本ロボコム代表
ロボットビジネス勉強会&交流会主宰
シニア起業家
和田 創(わだ・そう)

数字立て直し(伸長)一筋の経営コンサルタント。
教育と指導の年間実績は約百回。対象は社長から役員、管理者、社員まで、テーマは経営から管理、採用、事業、商品、企画まで広範。著書や教材は多数。
2017年、66歳以降はAIやロボット関連の起業に挑むとともに、おもに内需・地場企業から先端分野・成長分野の事業・商品開発を請け負う。クライアントとともに77歳までに百社の設立を目指す(内、自ら11社)。

その他の役職
面白くないジョークの会会長 

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