コンサルの引き出し|和田創ブログ

だれの目の前にも可能性の地平は広がる。それを切り拓けるかどうかは自分次第である。「面白くないジョークの会」初代会長が解き明かす経営と人生の奥義とは?

ポピュラー音楽

クリスマス・イブ、遠距離恋愛カップルの逢瀬

ケータイのない時代
それは何とも切ない時間だった

私が、クリスマスが近づくと思い出すのが、山下達郎の「クリスマス・イブ」。
それともう一つ、JR東海の「クリスマス・エクスプレス」。

東海道新幹線のイメージCMシリーズである。
「会うのが、いちばん。」。
若者の共感を呼び、バブル崩壊の1990年を挟んだ前後各2年ほど展開された。
ターゲット世代の期間中の利用(乗車)を増やしただけでない。
JR東海に対する学生の就職人気ランキングを大きく押し上げる効果が得られた。

とはいえ、私が記憶しているのは、1988年に放映された「ホームタウン・エクスプレス」のクリスマス編。
遠距離恋愛のカップルが新幹線でクリスマスに再会を果たすドラマ仕立てだった。
翌年以降制作された「クリスマス・エクスプレス」シリーズの第1弾となった作品。

私が鮮明に覚えているのは、真っ赤な口紅を塗った、顔立ちのはっきりしたボーイッシュ(ショートカット)の女の子。
年齢不詳…。
ところは新幹線のプラットフォーム。
最終列車だろうか、待ち侘びた彼は現れなかった。
落胆した背中の向こう、柱の陰からリボンで結ばれたクリスマスプレゼントが覗く。
やがてプレゼントで顔を隠した男がムーンウォークを踊る・・・。

ストーリーも演出もよく、完成度が高かった。
ほかの作品はすべて忘れたが、赤い口紅のこの作品だけは強く印象に残っている。
名作CMだろう。

ネット上の動画を再生したら、女の子は大きなイヤリングが赤、タートルネック(マフラー? スカーフ?)が赤、マニキュアが赤、プレゼントは包装紙が赤だった。
男の子はパントマイム風。
女の子の口の動きが面白い。
当時15歳の深津絵里(高原里絵)だった。

彼女の顔と目がやや赤みを帯びているのは、撮影時の高熱のせいらしい。

ケータイのない時代、離れて暮らす若い男女がコミュニケーションを取ることが大変だった。
思いが募り、イマジネーションが膨らんだ。
たまに会えるとなると、心が高揚した。
不案内な場所で待ち合わせると、相手を見逃すまい、相手とすれ違いになるまいと、目を凝らした。
それは何とも切ない時間だった。

いまシリーズ5作品をすべて見た。
他の作品もぼんやりと記憶がよみがえってきた。
CMは時代を映す鏡であり、世相を濃厚にまとう。
全作品が日本の絶頂期を背景にしている。
「クリスマス・エクスプレス」という提案自体がそう。
真っ赤な口紅の女の子もそうだし、ムーンウォークの男の子もそう。

ただし、この作品はどこか懐かしさを引きずっている。
逢瀬(おうせ)の普遍性を表現しているように思う。

1990年の作品はバブルそのもの。
そして、1992年の作品にかけてトーンダウン・・・。

なお、CMのテーマ曲に使われた山下達郎の「クリスマス・イブ」はクリスマスソングとしてすっかり定着した。

⇒2010年12月21日「山下達郎クリスマスソング…絶句する完成度」はこちら。

このブログは2011年12月20日「名作CM…深津絵里JR東海クリスマス・エクスプレスの逢瀬」の採録です。

⇒2011年12月21日「山下達郎と竹内まりや…夫婦のクリスマス・イブの鳥肌」はこちら。

⇒2011年12月22日「クリスマス・イブのエッチは真正の恋人の証明…松任谷由実」はこちら。

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日本人女性ポピュラー歌手ランキング

日本人の女性ポピュラー歌手のランキングを示します。
私は詳しくありませんし、とくに好きということもありません。
むしろポピュラーにうといです。
しかし、65歳まで生きている間にいろいろな楽曲が耳に入ってきました。
正直、10人の歌手の名前を洗い出すだけでも1時間がかかりました。

歌手の好き嫌いで選んだというわけでありません。
歌のうまさで選んだというわけでありません。
人気の高さで選んだというわけでありません。
評価の高さで選んだというわけでありません。

明確な基準や根拠はありません。
要は、私的ランキングですが、それでも3時間ほど考えました。
頭に置いたのは、人々の記憶に長く残りそうかどうかです。
それが当たるか外れるかも分かりません。

1.美空ひばり
2.松任谷由実
3.ザ・ピーナッツ
4.山口百恵
5.石川さゆり
6.薬師丸ひろ子
7.中島みゆき
8.ピンク・レディー
9.矢代亜紀
10.松田聖子

淡谷のり子、本田美奈子、笠置シヅ子、都はるみ、倍賞千恵子、中森明菜、久野綾希子、平原綾香、森山良子といった名前も思い浮かびました。

ちなみに上位に置いた歌手ほど迷いませんでした。
また、シンガーソングライターでなければ、楽曲に恵まれるかどうかで左右されます。

選ぶ過程で思ったのは、プロは歌のうまさが決め手にならないということでした。
本人が辞めたり亡くなったりした後も、聞きたい人がどれくらい出てくるかでしょう。
声質や歌い方が特徴的で、なおかつメロディーや歌詞がシンプルでないと、四半世紀も経たないうちに陳腐化してしまいます。

自分では歌と関わりの薄い人生を送ってきたつもりでした。
しかし、歌からさまざまな力を受け取りながら生きていたということに気づかされました。

歌は偉大です。

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日本人男性ポピュラー歌手ランキング

日本人の男性ポピュラー歌手のランキングを示します。
私は詳しくありませんし、とくに好きということもありません。
むしろポピュラーにうといです。
しかし、65歳まで生きている間にいろいろな楽曲が耳に入ってきました。
正直、10人の歌手の名前を洗い出すだけでも1時間がかかりました。

歌手の好き嫌いで選んだというわけでありません。
歌のうまさで選んだというわけでありません。
人気の高さで選んだというわけでありません。
評価の高さで選んだというわけでありません。

明確な基準や根拠はありません。
要は、私的ランキングですが、それでも3時間ほど考えました。
頭に置いたのは、人々の記憶に長く残りそうかどうかです。
それが当たるか外れるかも分かりません。

1.榎本健一(エノケン)
2.坂本九
3.北島三郎
4.井上陽水
5.森進一
6.チューリップ(財津和夫)
7.山下達郎
8.オフコース(小田和正)
9.三波春夫
10.加山雄三

クレージーキャッツ、小椋佳、五木ひろし、サザンオールスターズ、布施明、矢沢永吉、ザ・ドリフターズ、千昌夫、玉置浩二といった名前も思い浮かびました。

ちなみに上位に置いた歌手ほど迷いませんでした。
また、シンガーソングライターでなければ、楽曲に恵まれるかどうかで左右されます。

選ぶ過程で思ったのは、プロは歌のうまさが決め手にならないということでした。
本人が辞めたり亡くなったりした後も、聞きたい人がどれくらい出てくるかでしょう。
声質や歌い方が特徴的で、なおかつメロディーや歌詞がシンプルでないと、四半世紀も経たないうちに陳腐化してしまいます。

自分では歌と関わりの薄い人生を送ってきたつもりでした。
しかし、歌からさまざまな力を受け取りながら生きていたということに気づかされました。

歌は偉大です。

◆書き加え(11月8日)

この記事はだいぶ前の書き溜めです。
いま、海援隊(武田鉄矢)を思い出しました。
10位に入る気がしており、そうなると加山雄三が外れます。

しばらく時間を置き、このランキングを見直したいと思います。
ほかにも素晴らしい歌手がたくさんいそうですね。

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平原綾香「おひさま 〜大切なあなたへ」

平原綾香の歌唱で、NHK朝の連続テレビ小説「おひさま」の主題歌を聴きました。

朝ドラ「おひさま」は井上真央がヒロインになり、高視聴率を残しました。
メインテーマはもともと「曲」だけでした。
しかし、朝ドラファンの要望でしょうか、途中から「詞」がつけられ、それを平原綾香が歌いました。
主題歌「おひさま 〜大切なあなたへ」は土曜日の放送分に限って流されたようです。

私はユーチューブの動画で幾度も聴きました。
安曇野(おそらく)の背景と相まって、素晴らしい出来です。

平原綾香は普段ほど力を込めず、やわらかく美しく歌いあげています。
新鮮な印象、爽やかな感覚です。
彼女の人柄と気品が自然に伝わってきます。

⇒平原綾香「おひさま 〜大切なあなたへ」はこちら。

記憶が曖昧ですが、私が平原綾香を最初に聴いたのは「Jupiter」でした。
彼女の持ち味がもっとも出ているのはこの曲でしょう。
私はポピュラーのCDを買うことはありませんが、「Jupiter」が収められたアルバム「ODYSSEY」と「The Voice」はカーステレオ用を含めて各2枚買い求めました。
よほど気に入ったとしか思えません。

ホルストの管弦楽組曲「惑星」のなかの「木星(Jupiter)」に詞をつけて歌うという破天荒な試みに驚きながら、平原綾香のへんてこりんなほど言葉(思い)を大切にする歌唱にしびれました。
独特の息づかいと歌い回しはバタフライ(水泳)やサックス(楽器)がいくらか影響しているのでしょうか?
平原綾香は一瞬で愉悦に満ちた世界や宇宙を紡いでしまう才能を持っています。

また、彼女の声には、聴く人の心を落ち着かせる不思議な魅力があります。
癒しの効果ともいえます。

なお、平原綾香がヒロイン・井上真央を目の前にして歌った動画もあります。
1対1ですので、こちらは気合が入っています。

⇒平原綾香「おひさま 〜大切なあなたへ」はこちら。

「あなたは私の軌跡 あなたは私の希望・・・」。
井上真央がうるうるしています。
泣くわけにいかない歌なので、涙をこらえているように見えます。

歌うほうも、歌われるほうも、とてもきれいです。

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松たか子「赤いスイートピー」

松たか子の歌唱で、松田聖子の大ヒット曲「赤いスイートピー」を聴きました。
収録の時点で、松たか子は中年に近い年齢のはずです。
しかし、彼女の口から語られる歌詞にまったく違和感がありません。

私は幾度もユーチューブの動画を流しました。
そのたびに、松たか子が私一人のために歌ってくれていると感じました。
ほんとうです。
プロの歌は大勢のファンを対象としており、ましてこれはもっと大勢の国民を対象とするTVCMです。
なのに・・・。

「アナと雪の女王」の劇中歌もそうでしたが、松たか子の表現力は突出しています。
才能がきらきら輝いています。

⇒松たか子「赤いスイートピー」はこちら。
https://www.youtube.com/watch?v=CGC3nfjzyvQ

私は、松田聖子よりも松たか子の「赤いスイートピー」のほうが断然いいと言っているわけでありません。
世の中に松田聖子のファンがたくさんいます。
私はもめごとを好みません。

松たか子に関するブログは、以下のとおり。

                ◇◆◇

⇒2014年8月21日「松たか子、才能と歌唱…アナと雪の女王」はこちら。

⇒2014年8月22日「松たか子と神田沙也加のちぐはぐ」はこちら。

⇒2014年8月30日「松たか子、レリゴーのつまずき」はこちら。

⇒2014年9月3日「紅白歌合戦はMay J.(メイ・ジェイ)」はこちら。

⇒2014年10月7日「松たか子・四月物語…初主演映画」はこちら。

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ミレイユ・マチュー「カルーソ」

フランスのミレイユ・マチュー(Mireille Mathieu)の歌唱で、イタリアのルーチョ・ダッラが作詞・作曲した名曲「カルーソ(Caruso)」を聴きました。

「エディット・ピアフの再来」と呼ばれたシャンソン歌手らしく、イタリア語でなくフランス語で歌っています。
これは珍しい。

ミレイユ・マチューは空間を切り裂くような、鋭く強く伸びやかな歌唱です。
気高さと完璧さが際立ちます。
屹立したプライドが歌唱の破綻を許さないのでしょう。
歌い手の意思として感情の抑揚をセーブしているように聴こえてきます。
そもそもたたずまいがフラットで端正です。
私は聴きほれてしまいましたが、そこにシャンソン歌手としての限界を感じないわけでありません。

⇒ミレイユ・マチュー「カルーソ」はこちら。

個人的には、満たされない思いがいくらか残りました。
包み込まれるというより、突き放されているような・・・。

素晴らしく「美しい」のは確かです。
しかし、厳しい母親に「正しく生きなさい」と戒められている気分になるから不思議です。
歌が進むにつれて背筋が伸びていきます。
(彼女のどこか道徳的なシャンソンは直立不動で聴くべきなのかもしれません。)

ミレイユ・マチューは感情の発露やわがままが受け入れられない環境で育ったのでしょうか?
それとも、自分が壊れそうな恋愛を経験していないのでしょうか?

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ララ・ファビアン「カルーソ」

ベルギーのララ・ファビアン(Lara Fabian)の歌唱で、イタリアのルーチョ・ダッラが作詞・作曲した名曲「カルーソ(Caruso)」を聴きました。

ララ・ファビアンは父がベルギー人、母がイタリア人です。
子どもの頃から10年にわたって「ブリュッセル王立音楽学校」で学びました。
才能にあふれ、卒業後にシンガー・ソングライターとして、おもにヨーロッパと北米で活躍しています。

ララ・ファビアンはグラマラスなボディと相まって大きなパワーを感じます。
私はダイナミックな歌唱に圧倒されました。
うまく、すごい。
「カルーソ」については、女性のポピューラー歌手でナンバーワンでないでしょうか。

ララ・ファビアンはエモーショナルでありながら、決して崩れません。
声色も、歌い回しも、間の取り方も計算しつくされています。
歌う表情も仕草も魅力に縁取られています。
(おそらく冷静なのでしょう。)

ララ・ファビアンの「カルーソ」は全体のコントロールがいやらしいくらい見事です。
ライブと思えない完成度!
私は、叩きつけるような情熱と繊細な感性が融合した彼女の世界に引き込まれ、曲の長さがまったく苦になりません。

⇒ララ・ファビアン「カルーソ」はこちら。

震えるほどドラマチックです。
個人的には、肉食系の歌い方はそれほど好みでありません。

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アイーダ・ニコライチュク、やらせの真相

私は昨夜、10日間の銀座出張から戻ってきました。
アレルギーに苦しみましたが、予定どおりに仕事をこなしました。
しつこくて、ほとほと困っています。
眠りにも深刻な影響が出ており、ついに医者から睡眠薬(導入剤)を処方してもらいました。

体調不良と疲労を引きずりながらの深夜や早朝のデスクワークは孤独でした。
部屋にはテレビさえありません。
半べそ状態の私をいやしてくれたのが「アイーダ・ニコライチュク(ニコライチュック)」でした。
彼女がウクライナのオーディション番組の一次予選に登場したユーチューブの動画を幾度も見ました(聴きました)。

声が伸びやかで、さりげない歌唱に深い情感がこもります。
清楚でありながらしっとりとしています。
アイーダは審査員に口パクを疑われ、曲の途中で止められました。
そして、アカペラを命じられました。
この間、表情に不安、動揺、そして憤怒が見て取れます。
しかし、覚悟を決めたのでしょう。
最後まで苦もなく歌いきりました。
言葉にできない感動を覚えました。

私は、これだけの才能を持ってしても埋もれてしまう世界の広さを改めて思い知らされました。
ほかにもいるはずで、タレント発掘番組にはそれなりの価値があります。
「ポール・ポッツ」や「スーザン・ボイル」が世界中から注目されたのは意外性があったからです。
貧しい外見や異様な風貌がうまさを引き立たせました。

それに対し、アイーダ・ニコライチュクは純粋に歌唱です。
審査員が口パクと決めつけるほどの出来でした。
曲調のコントロールが絶妙・完璧です。
声そのものに人を惹きつける、いやしびれさせる不思議な力も備わっています。
私は胸が切なくなりました。

アイーダは美しく(ビューティフル)、かわいく(チャーミング)、知的(インテリジェント)なうえに、ルックスが抜群(スタイリッシュ。スレンダー)です。
ファッションセンスもなかなかです。
自分の魅せ方がよく分かっていて、カネをかけられなくても決めています。

アイーダは歌う前に美しかった。
カメラが右下(彼女の左下)から迫っていく立ち姿です。
そして歌いはじめ、私はすぐにぞくぞくしました。

アイーダは出演当時29歳、職業がレジ打ちのシングルマザーとか・・・。
ふとしたときに、さみしさや哀しさといった影も顔を覗かせます。
素顔が素敵です。
苦労したのでしょうか、落ち着きもあります。

アイーダは感情が素直に表れます。
うれしいときにピョンピョン跳ねる癖が出ます。
プルンと揺れる小振りの胸がたまりません。
(大振りが嫌いということでありません。)

63歳の私はセクシーなアイーダにすっかりはまりました。
人生をやり直せるものならやり直したいと考えているところです。
今週辺り、妻と話し合うかもしれません。

ところで、アイーダのうまさはカラオケで培われたものでしょう。
それがプロとしてやっていくうえでネックになります。
私がノックアウトされた曲も、歌手(ポリーナ・ガガリナ)の歌い方に引きずられています。
そうでなければ、カラオケではうまいと言われません。

カラオケで驚異の得点を叩き出せる方はプロになってからが大変です。
人気が出にくいのです。
(特定の歌手を念頭に置いたコメントでありません。)

アイーダはこれ以降、自分の歌い方を懸命に探っていますが、一次予選のときの感動を超えられません。
どうか壁を打ち破り、世界に羽ばたいてほしい。

私は、歌のうまさとは、譜面を渡されたときにどう歌うかだと思っています。

アイーダ・ニコライチュクの動画はこちら。

この動画は日本語の字幕を出すことができます。
私はウクライナ語がペラペラですが、そうでない方にお奨めします。



ネットに「やらせ」という声が寄せられていましたが、間違いです。
出場者と審査員がつるんだわけでありません。
アイーダ・ニコライチュクはアカペラで歌わされると思っていません。
彼女の表情を追っていけば分かります。

審査員が意図してアカペラで歌わせた可能性を完全に否定することはできないでしょう。
(私はその場の成り行きが真相と思っていますが…。)
意図したとしても、それは演出であり、やらせといえません。

なぜなら、オーディション番組に登場するのはアマチュアです。
面白くなるかどうかはプロの審査員にかかっています。
疑いや怒り、驚きや喜び、ときに涙といった反応の演出なくして、番組が盛りあがるはずがありません。

オーディション番組の目的は、出場者に脚光を浴びさせ、タレントとして世の中に送り出すことです。
それができなければ失格です。
目的に沿った演出が施されることが皆無といえないでしょう。

アイーダは声も歌い回しも飛びきり美しい。
それは確かですが、ユーチューブの動画をアップする際、音源に編集加工を施しているように思います。
そうでないとしたら、それこそ奇跡の歌声、天使の歌声です。

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紅白歌合戦はMay J.(メイ・ジェイ)

NHKが紅白歌合戦に松たか子を出したがっているという情報をネットで見つけ、驚いた。
真偽のほどは分からず、根拠のない噂なのかもしれない。

劇中歌を映画と切り離して松たか子にステージで歌わせるなど、とんでもないことだ。
このブログで幾度か述べたが、私が映画館に足を運ぶ気になったのは、ユーチューブで視聴した松たか子の「Let It Go ありのままで」がきっかけである。
ディズニー映画「アナと雪の女王」が爆発的にヒットした主因の一つということは間違いない。
多くの国民が松たか子の劇中歌に感動を覚えたはずだ。
宝物のような余韻を壊すのはやめてほしい。
アニメーションを見ながら聴くから松たか子の歌唱が生きる。

紅白歌合戦はMay J.(メイ・ジェイ)が適任である。
もともと主題歌を任せるために起用した。
彼女はよどみなく歌う。

余談・・・。
May J.はうまい。
が、あれほど上手な歌手で、あれほど不器用な歌手も珍しいのでないか。
歌い回しが固定されており、どのような曲も似て聞こえかねない。
うまく歌うことより心に響かせることを追い求めてほしい。
May J.は生き方そのものが不器用で、かなり損をしている可能性がある。
貴重な歌姫だから、応援しよう。
余計なことを言えば、恋愛も不器用そう・・・。

以下に、「松たか子、レリゴーのつまずき」と題する8月30日のブログを収める。
この記事はアップ後に若干の推敲を行った。

            ◇◆◇

私はもともとディズニーが好きで、キャラクター入りのネクタイを締めたこともある。
ブランド品でクオリティが高かった。
自分で言うのもなんだが、とてもよく似合った。

ディズニー映画「アナと雪の女王」は早くから気になっていた。
が、私が「アナと雪の女王」を観た最大の理由は、公開前にユーチューブで視聴した主題歌「Let It Go ありのままで」(レット・イット・ゴー。以下、レリゴー)の虜(とりこ)になったからだ。
歌うのは、雪の女王(姉のエルサ)役の松たか子である。
聞くほどに完璧な歌唱だと思った。
字幕版しかなかったら、映画館にわざわざ足を運ばなかったかもしれない。
松たか子はテレビや映画の女優だけでなく、舞台(芝居)の役者を務める。
物語の解釈が的確なうえ、強い声で歌唱に落とし込める。
それ以前に、頭がいい。

⇒2014年8月22日「松たか子と神田沙也加のちぐはぐ」はこちら。

レリゴーの出だしのつまずきはさすがだ。
エルサが逡巡や傷心を引きずり、歌になっていない。
内面と向き合い、一つひとつ確かめるようだ。

ありのままの自分を受け入れるにつれて歌らしくなり、やがて強い意思と大きなエネルギーで苦悩や不安を振り払い、自分を解き放っていく。

そして自らの魔力で一瞬にして築いた天空の「氷の宮殿」の表舞台に立ち、歌舞伎の大見得(おおみえ)を切るように歌い終わる。
松たか子はその血を引いているので、びしっと決めた。
勇気と希望に満ち、爽快感が凄い。

お父さん(9代目松本幸四郎)はとくにレリゴーの締めを聴いてしまうと、松たか子を歌舞伎役者(男)にしたかったと悔しがるはず(推察)。

⇒2014年8月21日「松たか子、才能と歌唱…アナと雪の女王」はこちら。

松たか子のレリゴーは厳密には劇中歌である。
ヒロインの心情の揺れとその変化をだれにも分かりやすく、親しみやすく表現した。
台詞(訳詞)と楽曲を融合させながら説得力のある世界をつくりあげた。
松たか子は繊細かつ大胆であり、「共感」を引き出すという点においてすべてのエルサ役でナンバーワンだと思う。
それもぶっちぎり。
私は実際、映画館でその世界に引き込まれ、しびれた。
(隣が妻でなく彼女だったら、手を握りしめていただろう。)

なお、May J.(メイ・ジェイ)が歌う「Let It Go ありのままで」はエンドソングであり、ポップスである。
劇中歌と比べることに意味はない。
こちらが主題歌。
本職が歌っているという感じで、私はうまいと思った。

当然ながら、松たか子とMay J.の起用は計算されている。

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松たか子、レリゴーのつまずき

私はもともとディズニーが好きで、キャラクター入りのネクタイを締めたこともある。
ブランド品でクオリティが高かった。
自分で言うのもなんだが、とてもよく似合った。

ディズニー映画「アナと雪の女王」は早くから気になっていた。
が、私が「アナと雪の女王」を観た最大の理由は、公開前にユーチューブで視聴した主題歌「Let It Go ありのままで」(レット・イット・ゴー。以下、レリゴー)の虜(とりこ)になったからだ。
歌うのは、雪の女王(姉のエルサ)役の松たか子である。
聞くほどに完璧な歌唱だと思った。
字幕版しかなかったら、映画館にわざわざ足を運ばなかったかもしれない。
松たか子はテレビや映画の女優だけでなく、舞台(芝居)の役者を務める。
物語の解釈が的確なうえ、強い声で歌唱に落とし込める。
それ以前に、頭がいい。

⇒2014年8月22日「松たか子と神田沙也加のちぐはぐ」はこちら。

レリゴーの出だしのつまずきはさすがだ。
エルサが逡巡や傷心を引きずり、歌になっていない。
内面と向き合い、一つひとつ確かめるようだ。

ありのままの自分を受け入れるにつれて歌らしくなり、やがて強い意思と大きなエネルギーで苦悩や不安を振り払い、自分を解き放っていく。

そして自らの魔力で一瞬にして築いた天空の「氷の宮殿」の表舞台に立ち、歌舞伎の大見得(おおみえ)を切るように歌い終わる。
松たか子はその血を引いているので、びしっと決めた。
勇気と希望に満ち、爽快感が凄い。

お父さん(9代目松本幸四郎)はとくにレリゴーの締めを聴いてしまうと、松たか子を歌舞伎役者(男)にしたかったと悔しがるはず(推察)。

⇒2014年8月21日「松たか子、才能と歌唱…アナと雪の女王」はこちら。

松たか子のレリゴーは厳密には劇中歌である。
ヒロインの心情の揺れとその変化をだれにも分かりやすく、親しみやすく表現した。
台詞(訳詞)と楽曲を融合させながら説得力のある世界をつくりあげた。
松たか子は繊細かつ大胆であり、「共感」を引き出すという点においてすべてのエルサ役でナンバーワンだと思う。
それもぶっちぎり。
私は実際、映画館でその世界に引き込まれ、しびれた。
(隣が妻でなく彼女だったら、手を握りしめていただろう。)

なお、May J.(メイ・ジェイ)が歌う「Let It Go ありのままで」はエンドソングであり、ポップスである。
劇中歌と比べることに意味はない。
こちらが主題歌。
本職が歌っているという感じで、私はうまいと思った。

当然ながら、松たか子とMay J.の起用は計算されている。

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松たか子と神田沙也加のちぐはぐ

きのうのブログ「松たか子、才能と歌唱…アナと雪の女王」に続いて・・・。

⇒2014年8月21日「松たか子、才能と歌唱…アナと雪の女王」はこちら。

「アナと雪の女王」は、運命に引き裂かれた王家の姉妹を主人公とし、「真(まこと)の愛」をディズニー得意のアニメで描くミュージカル映画である。
観ていて大きな感動に包まれるが、どこまでも楽観的で開放的である。

私は、姉のエルサ(雪の女王)役の松たか子が歌う主題歌「Let It Go ありのままで」に惹かれた。
映画館に足を運ぶ前にユーチューブの動画で数えきれないくらい聴いた。
そもそもこの映画を観る気になった最大の理由は、主題歌の明快な魅力と松たか子の見事な歌唱である。
とても分かりやすく、心を揺さぶりながら体に入ってきた。

それと私が映画を観てもう一つ気に入ったのが、ダブルヒロインのエルサとアナの姉妹が歌うデュエットだった。
アナ役に抜擢されたのが神田沙也加(かんだ・さやか)だった。
彼女は資料用のDVDを観て、鳥肌が立ったそうだ。
同時に、責任の重さを感じた。

エルサとアナの歌唱はかみ合っていない。
もっともこれは厳密な意味のデュエットでない。
二人は寄り添って歌っているわけでなく、シチュエーションが別だ。

私は、繊細な日本人でなくては出せない絶妙なちぐはぐ感が素晴らしいと思った。
二人の気持ちの違いをよく表している。

なお、個人的な思いを明かせば、神田沙也加はお母さん(松田聖子)よりうまい。
赤飯を炊いてアナ役起用を祝ったらしい母と娘を喧嘩させようというつもりはない。
時代も違うし、進んだ道も違う二人を比べることに何の意味もない。

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松たか子、才能と歌唱…アナと雪の女王

日本と世界で大ヒットしたディズニー映画「アナと雪の女王」を観た。
春休みの最後だったと思う。

私は封切前から観ると決めていた。
また、字幕版でなく吹替版(日本版)を選ぶことに迷いはなかった。
ユーチューブの動画で松たか子が歌う主題歌「Let It Go ありのままで」を聴いた瞬間だった。
鍛え抜かれた表現力、芯の通った声にしびれた。
全体に意志の強さがみなぎっている。
松たか子は才能の塊だ。
お父さんは男にしたかったろう(推察)。

「アナと雪の女王」はディズニー・アニメで初となるダブルヒロインであり、松たか子が姉のエルサ(雪の女王)役、神田沙也加(かんだ・さやか)が妹のアナ役を務めた。
キャラクターもストーリーもいたってシンプルであり、年齢層を問わない。
3世代の家族でも皆が楽しめる。

「アナと雪の女王」は、エルサが自分を受け入れ、解き放つ姿が共感を呼んだ。
ヒロインの心情を真っ直ぐに表したのが主題歌である。
この魅力を前面に押し立てた前宣伝も巧みだった。

エルサの口の動きは、松たか子が実際に歌っているようだ。
訳詞が大変だっただろう。
旋律も歌詞も歌唱もよし。

私は、松たか子の気持ちの入ったセリフ(台詞)のような歌い回しがとても気に入った。

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竹内まりや実家…出雲大社正門前「竹野屋」

私はポップスをほとんど聞きません。
それでも「竹内まりや」はいいなぁと思います。
詞も、曲も、歌も、とてもやさしいですが、べとつきません。
さらっと聞けてしまうところが気に入っています。

その竹内まりやは、出雲大社正門前の温泉旅館「竹野屋」が実家ということはよく知られています。
父は、大社町(現出雲市)町長。

私は昨秋、山陰合同銀行(ごうぎん経営者クラブ)の講演で山陰地方を訪れた際、出雲大社と竹野屋まで足を延ばすつもりでした。
実際、出雲市駅前の「ツインリーブスホテル出雲」に宿泊しました。
しかし、仕事のやりくりがつかず、2泊の予定を急きょ1泊に変更し、寝台特急「サンライズ出雲」で帰ってきてしまいました。
とても残念・・・。

今週は仕事が猛烈に押しています。
きょうのブログはごめんなさい。
2011年5月26日「竹内まりやを聞く…やわらかな陽射しに包まれる幸せな気分」をそのまま収めます。

               ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

以前、NHKの「SONGS」に竹内まりやが登場した。
同番組は2011年3月11日に発生した東日本大震災の影響により長らく休止していた。
そして、4月6日に再開した。
「歌にこめた祈り」と題して被災者へ、竹内まりや、山下達郎、森山直太朗、美輪明宏が歌を送った。

竹内まりやは「人生の扉」。
山下達郎は「希望という名の光」。
森山直太朗は「さくら」の合唱。
美輪明宏は「花(すべての人の心に花を)」。
PVの山下達郎を除く3人は同番組の過去の放送分。
竹内まりやは第1回(2007年4月11日)放送分。
それぞれが被災者へのメッセージを添えた。

ファンから選ばれた竹内まりやの曲は、3位が「元気を出して」、2位が「人生の扉」、1位が「駅」。
もともと「元気を出して」は薬師丸ひろ子に、「駅」は中森明菜に、彼女が作詞・作曲家として提供した。

竹内まりやは力みがない。
声も歌唱も明るく軽やかで、温かく優しい。
しかも華がある。
彼女の歌を聞いていると、やわらかな陽射しに包まれるような、幸せな気分になれる。
心が癒されたり、ときに心が弾んだりする。

竹内まりやは、自分の歌がファンの人生のところどころで慰めになったり、思い出になったりすることに喜びを感じ、今日まで歌いつづけてきたと語った。

                       ◇

ところで、竹内まりやは1955年、島根県出雲市(旧大社町)生まれ。
旧大社町長、出雲大社正門前の温泉旅館「竹野屋」主(あるじ)の父が世界で通用するようにとの願いを込めて「まりや」と名付けた。
なるほど、当時としては画期的な命名である。
竹野屋はいまも存在し、創業百三十年の老舗。

竹内まりやは慶應義塾大学に入学して音楽活動を始めるが、両立できずに中退した。
デビュー当初、ルックスを買われてアイドルソングを歌ったが、すぐに自分がやりたいこととのギャップに気づいた。
この頃アレンジャーとして現れた山下達郎と1982年に結婚する。
作詞・作曲家として歌手に楽曲を提供した。
彼女は育児と家庭を優先してライブ活動は控えたが、夫のサポートを得ながらシンガーソングライターとして多くのヒット曲を送り出した。

山下達郎と竹内まりやは仲のいい夫婦であり、互いにバックコーラスに回ったり、ゲストとして歌ったり、しばしばステージをともにしている。
竹内まりやは夫を尊敬している。
山下達郎も妻を尊敬しているのでなかろうか。

薬師丸ひろ子が東日本大震災の直前だったか、やはりSONGSで「元気を出して」を歌った。
ファンからいい曲ですねと言われるらしい。
しかし、とても難しい曲で、歌うのは久しぶりとのこと。
つまり、避けている。

⇒2011年3月24日「薬師丸ひろ子、セーラー服と機関銃の快感」はこちら。

竹内まりやは作詞・作曲を手がけたとはいえ、この曲をさらっと歌う。
本職の実力か。

余談だが、山下達郎の「クリスマス・イブ」はピッチを変えると竹内まりやの歌になる。
彼女が歌っている。
区別がつかない。
私は鳥肌が立った。

山下達郎は明治大学を入学直後に中退している。
二人は行動が潔い。
おそらく、自分の情熱と才能に対する自信が背景になっている。

私は明治大学に5年間ずるずる在籍した挙句、中退してしまった(実際は除籍か)。
そこに明確な目標も意思もない。
還暦近くになりツケが回ってきた。
とほほ・・・。

以下に、「山下達郎クリスマス・イブ…絶句する完成度」と題する2010年12月21日のブログを収める。
いくらか手を入れた。

                      ◇◆◇

師走になると決まって流れるのが、シンガーソングライター・山下達郎の「クリスマス・イブ」。
この曲を聞いて切ない気持ちになるうちは、どこかに青春が残っている。
いつまでもそうでありたい・・・。
以下は、ウィキペディアなどの情報を交えて記した。

「クリスマス・イブ」は、1983年リリースのアルバム「MELODIES(メロディーズ)」から1986年にシングルカットされ、ミリオンヒット。

私はかつて渋谷・松涛(松濤)に住んでいた。
1990年代半ばを過ぎた頃、渋谷・円山町の「クラブ三条(表記は不確か)」のホステスからアルバム(CD)をプレゼントされた。
なぜか紛失してしまい、それが「MELODIES」かどうか不明。
収められた曲の過半もしくは大半がクリスマスソングだったと記憶している。
幾度か聞いたが、絶句するほどの完成度!
どのようにレコーディングを行っているのか不思議だった。
山下達郎の世界が結晶したかのような美しさがあり、しびれた。

私は、初めて山下達郎の楽曲に触れたときを思い出した。
1980年、「RIDE ON TIME(ライド・オン・タイム)」。
反体制的なフォークや四畳半的なフォークをさんざん聞かされた耳に、このポップスは衝撃的だった。
リゾートソング?
何という明るさ。
何という解放感。
当時、学生や若者の間にブルジョアを忌み嫌う空気がいくらか残っていた。
時代を突き抜けており、同じ日本人がつくった楽曲とはとても思えなかった。

余談…。
山下達郎はアルバムをリリースすると同時に後悔の念にとらわれると、どこかで述べていた(不確か)。
私は次元がまったく違うが、本を出すと同時に後悔の念にとらわれる。
あの天才にしてそうなのかと、救われた気分になった。
凡人では当然である。

                       ◇

山下達郎は、私より2歳下、早生まれで1学年下。
明治大学法学部中退。
明大中退といえば、北野武を思い出す。
私は明治大学経営学部中退。
二人とどうしてこんなに差がついたのか?

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心の旅と青春の影…歌詞の意味の解釈

音楽にそれほど関心のない私が聞き惚れてしまうのは、財津和夫の「青春の影」。
かならず胸が熱くなる。
これを聞いたきっかけが何か、時期がいつか思い出せないが、自分のなかにしっかりと根を下ろしていた。
しかも、楽曲が先で、ミュージシャンは後だ。
井上陽水とその楽曲から浴びせられたような鮮烈なインパクトはなかった。

財津和夫は、ニューミュージック系のポップスグループ「チューリップ」のリーダー。
ほとんどの楽曲の作詞・作曲を手がけた。
1948年、福岡市生まれ。
博多はミュージシャンや芸能人を多く輩出する土地柄だ。
私が教育指導の仕事でもっとも訪れた地方都市であり、ここ十年程では年間30日〜60日に達する。
都会性と土着性が溶け合っており、自由と自信に満ちた開放的な風が街なかを心地よく吹き渡る。
私は博多が大好きになった・・・。



さて、貧乏学生の私が授業を放り出し、楽譜取次の松沢書店の一員として飛び回っていた頃、チューリップの楽譜が急に売れはじめた。
インターネットで調べたところでは、3枚目のシングル「心の旅」を出した1973年だったようだ(姫野達也がリードボーカル)。
1974年に「青春の影」と、立てつづけにヒットを飛ばした。

当時、博多から勝負をかけて上京したチューリップ。
ほしくて仕方がなかった世間の注目をようやく手に入れた。
が、「心の旅」のヒットと引き換えにまとわりついたアイドルグループというイメージ。
そこにリーダー・財津和夫の苦悩と葛藤、そしてメンバーの引っかかりがあった。
おそらく、人に深さを与えるため、人生は思うとおりにならないようにできている。

財津和夫が軌道修正を図りたくて世に問うたのが「青春の影」だった。
アイドルが歌う楽曲にもっとも大事なのは、大衆にとっての分かりやすさである。
皆が一度聞けば親しみを持てること。
「心の旅」はそうだ。

ところが、「青春の影」は人の内面へ潜り込んだ。
楽曲に哲学というか思想性をしのばせた。
それはチューリップとしての原点回帰だった。
ゆえに、青春の影は最初から受け入れられたわけでない。
心を込めてライブで歌いつづけるうち、徐々に共感と支持の輪を広げていった。

チューリップがヒットを飛ばした結果、初めて持つに至った余裕の裏返しとも見なせよう。
それがこの楽曲に、若さに似合わない堂々たる風格をもたらした。
「心の旅」と同様に愛情をテーマとしているものの、「青春の影」は人生の営みに通じる。

心の旅はストレートなラブソングだ。
愛する人を故郷に残し、自らの意志を貫いて上京する。
これが永遠の別れになりそうと、互いに思っている。
未練を断ち切り毅然と旅立つ男に、女は諦めるしかない。
最後の夜、二人は激しく愛し合う。

青春の影もラブソングだが、深い。
人間的な成熟が感じられる。
財津和夫が20代半ばで書きあげたことに驚かされる。
私は、昭和を代表する名曲の一つだと思う。

歌詞の1番をそのまま受け取れば、愛する女性と生涯をともにする決意を固めた男の歌である。
2番の終わりは、プロポーズに向かう途中に湧いてきた、あるいは噛み締めた大人への自覚だろう。
青春の影の「影」は、青春を過去に押しやるとの思い、そして惜別の念か…。
いよいよ青春時代の幕を下ろし、家庭生活の扉を開ける。
愛のあり方もこれまでとは変わっていく。
二人の旅が始まるのだ。
それは途方もなく長いデコボコ道(ロング・アンド・ワインディング・ロード)。

自分を振り返るなら、つきあいと同棲が長かった私と妻(前妻)は機が熟するように結婚へ進んだ。
が、挙式では、独身を手放す喪失感と所帯を構える責任感が一気に押し寄せた。
形容しがたい感慨があった。
私にも妻にも大きな区切りだった。

青春の影は「心の旅」に出た後の人生のドラマと主人公の成長を歌っているのか。
財津和夫自身の経験を土台にしたものかどうか、私は分からない。
内容としては、ポジティブかつハッピーである。
雄々しくもある。

しかし、そうした解釈だと、どうも面白くない。
この楽曲の魅力がするりと逃げていく。
全体からにじみ出る“切なさ”もうまく説明できない。

私は、財津和夫は「謎」を残したかったのでないかと思う。
心の旅の歌詞と同様、青春の影の歌詞の1番は明快だ。
意味を取り違えようがない。
が、一転して2番が分かりにくい。
なかでも前半と最後の2箇所にキーフレーズが置かれている。
財津和夫は“余白”を忍ばせた。
鑑賞者への贈り物か。
曲名も謎を深めるのに一役買っている。

歌詞の1番と2番にそれなりの時間が横たわっていると考えると、違った解釈ができそうだ。
すなわち、出会い、愛、別れ…。
愛のかけがえのなさと厳しさ、まっとうの難しさ…。
それでも人はときを刻み、道を歩みつづける。
財津和夫は、愛すること、生きることへの純粋な情熱を綴った、大きな悔いさえ受け入れながら…。

作者が世の中に作品を送り出せば、独り歩きする。
鑑賞者は気ままに楽曲を楽しむ。
解釈に白黒をつける必要はなかろう。
頭で音楽を聞くなど邪道…。

作者といえども、作品のすべてを理解しているわけでない。
それ以前に、意図が伝わるとは限らない。
そもそも作者はヒットをつくれない。
受け手のさまざまな思いが塗り込められ、作品の世界が膨らんでいった結果である。

私自身は、失恋を歌った楽曲と捉えるほうがイマジネーションは広がる。
また、一層、心に染み入る。
実際、青春の影に接し、人をまっすぐに愛した記憶がよみがえったり、それゆえの失恋の痛手を癒されたりする方も多いのでないか。
単に結婚に至るストーリーだったら、大ヒットはなかった。
プロポーズソングやウェディングソングとして多用されただろうが・・・。

青春の影の凄みは人により、さらにそのときどきで異なった受け止め方を、しかも何の違和感もなくできてしまうことだ。
財津和夫の眼差しは、現実の愛にも、回想の愛にも、やさしく注がれている。
人を愛するのも自分であり、人と別れるのも自分である。
それが人生…。
この楽曲には、懸命に生きる人へのおおらかな包容力がある。
世代を超えて愛されるゆえん。

青春の影は、深い愛情は当然として、重い責任をともなう結婚へ踏み出そうとする心情を歌いあげた。
平凡をよしとする覚悟も・・・。

そうしたとき、結婚に至らなかった相手との愛がよぎるかもしれない。
私たちは人生の節目に、それまでのさまざまな出来事を喜びや幸せ、悲しみや苦しみなどの記憶とともに重ね合わせる。

青春の影には、おめでたい席(結婚披露宴)で歌うのをためらわせるような深みがある。
歌うとしたら、新郎。
ほかにぜひともというなら、新郎を見守ってきた熟年カップルの男性か。

なお、4タイプしかない血液型を引き合いに出すと叱られそうだが、O型のよさがいかんなく発揮されている。
楽曲の底に保守的な安心感が流れる。
それが聞く者をじんわりと揺さぶる。
青春の影はやはり不朽の名作でなかろうか・・・。

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華原朋美と安藤美姫…行方不明の噂

私がヤフー検索で「華原朋美」のキーワードを入れたとき、「華原朋美 急死」が現れて驚いた。

錯乱状態に陥った華原朋美はいわゆる精神病院、それも閉鎖病棟に入ったことがあった。
精神疾患の治療もさることながら、薬物依存の脱却がおもな目的だったのかもしれない。
“薬漬け”という言葉は違った意味で用いるのが適切だと思うが、華原朋美が情緒を安定させる薬を大量に服用していたのは事実のようだ。
この間、人前から消えた。

また、フィギュアスケーターの安藤美姫がオリンピックシーズンを控えた大事な時期に主要大会への出場を見送り、人前から消えた。
スポンサー契約を降りたり、特別強化選手指定を断ったり、不可解な行動が相次いだ。
動静が伏せられ、所在が曖昧になり、結果として“行方不明”になった。

実は、安藤美姫は妊娠を経て出産を迎えようとしていた。
トップアスリートとして不注意を問題視されるのは当然だが、何も法を犯したわけでない。

華原朋美と安藤美姫は事情が異なり期間が異なるが、世間から完全に姿を消した。
安藤美姫はかつて「ミキティ」と親しまれた。
人気アイドルとして全盛期を持つ二人なので、興味本位の噂を立てられるのはまあ仕方ない。
華原朋美に至っては「死亡説」まで飛び交った。

有名人といえども傷つき、敗れるのが世の常である。
また、有名人だからこそ立て直すのは並大抵の苦労でない。
まして華原朋美のように奈落の底から這いあがるのは・・・。

二人に共通するのは、類まれな「才能」である。
そして、華原朋美はポップスを、安藤美姫はスケートをこよなく愛していることである。
そこから離れた時期を経て、二人はその思いをさらに強くした。
私は、華原朋美と安藤美姫の復活を応援したいと考える。

以下に、「華原朋美、息を飲むうまさと美しさ」と題する2013年8月11日のブログを収める。

                      ◇◆◇

私がユーチューブの動画で偶然見つけた華原朋美の「夢やぶれて」。
日本のポップス界にこの曲をこんなにうまく歌える女性がいると知り、びっくりした。
例のスーザン・ボイルが歌い、一段と有名になったミュージカル「レ・ミゼラブル」の劇中曲である。
華原朋美は、凄絶な熱唱を縦糸に、絶妙な情感を横糸に、孤高の世界を紡いでみせた。

逆光のなかのたたずまいは、息を飲むほど美しい。
歌唱もさることながら存在が光り輝いている。
オーラをまとい、すでに「歌姫」の風格さえ漂う・・・。



華原朋美は地獄から這い上がった直後だった。
心底、歌いたかったのだろう。
自らの生きざまをさらけ出し、吹っ切れたかのよう。
深い「情念」と突き抜けた「潔さ」が何の違和感もなく溶け合う。

声質は個性的な魅力に溢れている。
歌唱は聴く者の魂を激しく揺さぶる。

甘く切なく歌うのだが、同時に猛々しい。
伸びやかでありながら、きわめて力強い。
オーケストラをバックにどこまでも響き渡る。

私には、過去と現実の世界に足を踏ん張りながら、未来と希望の世界に何かを託そうとしているふうに聞こえた。
根ざしの決意と飛翔への思い。

華原朋美は、この曲はこう歌うというミュージカルの常識にとらわれていない。
彼女の「夢やぶれて」はとても自由でダイナミックである。
それでも前を向き、夢を追いつづけているからだ。

                      ◇◆◇

華原朋美に関するブログは以下のとおり。

⇒2013年7月15日「華原朋美・夢やぶれて…天性の歌唱と存在感」はこちら。

⇒2013年8月11日「華原朋美、息を飲むうまさと美しさ」はこちら。

以下に、「安藤美姫、人はつまずくために人生を歩む」と題する2013年7月21日のブログを収める。

                      ◇◆◇

人は、つまずくために人生を歩んでいるのでないかと思うほど、多くの過ちや誤りを犯す。
私たちは残念ながら賢くない。

大事なのは、苦悩のなかで下す決断である。
失敗は起こっており、たいてい取り返しがつかない。
よりよい道を選べるかどうかにかかる。
フィギュアスケートの安藤美姫を単に責めるのは意味がない。

トップアスリートとしての彼女は、妊娠を望んだわけであるまい。
その観点からは、まったく不本意な状況に置かれた。
したがって、私は安藤美姫を称えるつもりはない。
今回の出来事はもっとも避けたかった・・・。

しかし、私は、安藤美姫はそうした境遇において最良の道を選んだと思う。
そもそも彼女の人生であり競技である。

このところの迷いが吹っ切れ、安藤美姫は心の底から滑りたいと願っている。
先ごろ出場したアイスショーの幸福な表情と演技にそれが素直に表れていた。
安藤美姫は母になり、円熟味をさらに増していくことだろう。

子育てなどの精神面の負担は大きい。
同時に、出産による肉体面のハンディは大きい。
子どもをおなかで育てる過程で、骨盤や筋肉などの体幹が変わり、バランスが崩れるらしい。
それが戻るまでに、あるいは新しい自分の体に慣れるまでに、かなりの時間を要するようだ。

フィギュアスケートはきわめてデリケートなスポーツであり、安藤美姫が調整を間に合わせるのは至難とか・・・。
日本代表に選ばれ、ソチ冬季五輪(オリンピック)で有終の美を飾ってほしい。

                      ◇◆◇

安藤美姫に関するブログは以下のとおり。

⇒2013年7月7日「安藤美姫、出産・子育て・未婚でソチ表彰台へ」はこちら。

⇒2013年7月12日「安藤美姫演技…優しく豊かな情感で包み込む」はこちら。

⇒2013年7月21日「安藤美姫、人はつまずくために人生を歩む」はこちら。

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紅白司会は能年玲奈から小泉今日子へ

NHK紅白歌合戦に1984年から1988年まで5回連続で出場した小泉今日子(こいずみ・きょうこ)。
日本の歌謡界は1980年代前半から中盤にかけ、アイドル全盛時代を迎えた。
当時、松田聖子(まつだ・せいこ)と中森明菜(なかもり・あきな)が絶大な人気を集めた。
「キョンキョン(キョン2。KYON2)」の愛称で親しまれた小泉今日子も二人に次ぐポジションを占めた。

実は、デビュー30周年を迎えた昨年、紅白出場のオファーを断っていたらしい。
しかし、今年は高視聴率を保つNHK連続テレビ小説「あまちゃん」で、能年玲奈が演じるヒロイン・天野アキの母・天野春子を存在感たっぷりに演じている。

しかも、脚本の宮藤官九郎(くどう・かんくろう)が作詞し、小泉今日子が歌う挿入歌「潮騒のメモリー」が評判を呼んだ。
「あまちゃん」における設定は、1986年に公開されたアイドル映画「潮騒のメモリー」の大ヒット主題歌。
7月18日の放送で、薬師丸ひろ子(やくしまる・ひろこ)が演じる清純派の大女優・鈴鹿ひろ美の“影武者”として、天野春子が「潮騒のメモリー」を歌っていた事実が明かされた。

そして、ついに7月31日に天野春子の名前でこの曲がリリースされた。
小泉今日子がシングルを出すのは1999年以来、14年ぶり。
デイリーシングルランキングで8月1日に首位に立った。
こうした縁で、小泉今日子は25年ぶりに紅白歌合戦に出場する。
47歳。

それだけでない。
小泉今日子は紅白歌合戦の紅組司会へ。
過去3年、東京制作局の朝ドラヒロインが務めてきた。
2010年は「ゲゲゲの女房」の松下奈緒(まつした・なお)。
2011年は「おひさま」の井上真央(いのうえ・まお)。
2012年は「梅ちゃん先生」の堀北真希(ほりきた・まき)。
これまでどおりなら、2013年は「あまちゃん」の能年玲奈。

が、いくら物おじしない彼女でも、20歳の年齢でこの役目を担うのは、他の出演者との兼ね合いで難しい。
歌謡界の重鎮も顔を揃える。
そこで、小泉今日子に白羽の矢が立った。
能年玲奈は紅組の応援で出るという無難な線に収まりそうだ。

◆書き加え1(8月11日)

スポーツ報知によれば、紅白司会が内定している。
白組司会は、4年連続で嵐(あらし)。
紅組司会は、大河ドラマ「八重の桜」の綾瀬はるか(あやせ・はるか)。
ここまでの総合テレビの平均視聴率が約15%と、関東地区で好調らしい。
大河ドラマのヒロインの司会は仲間由紀恵(なかま・ゆきえ)以来とか。

朝ドラ「あまちゃん」の挿入歌「潮騒のメモリー」がヒットした小泉今日子は歌手としても出場しない。
自分は歌が本職でないということだろう・・・。

以下に、「あまちゃん視聴率好調、能年玲奈紅白司会へ」と題する2013年4月13日のブログをそのまま収める。

                      ◇◆◇

NHK朝の連続テレビ小説「あまちゃん」。
能年玲奈(のうねん・れな)がヒロイン・天野アキを演じる。
宮藤官九郎(クドカン)が脚本を担う。
着想は地元アイドルによる村おこし、題名は「海女ちゃん」と「甘ちゃん」の引っかけらしい。

先日のブログに、朝ドラ「あまちゃん」は平均視聴率が20%を超えるとの予想を記した。
東京制作局は2作品連続で「**ちゃん」だが、前作の堀北真希主演「梅ちゃん先生」の素晴らしい平均視聴率20.7%(関東地区。ビデオリサーチ調べ)を抜くのでは・・・。

⇒2013年4月7日「あまちゃん平均視聴率20%超え…宮藤官九郎」はこちら。

私は「あまちゃん」を3〜4回、しかもちらっと見たくらい。
それでも面白さは伝わってくる。
無造作なつくりがとても気に入った。

朝ドラ「あまちゃん」は、杉本哲太(すぎもと・てった)が演じる北三陸駅駅長・大向大吉が「北の海女」の後継者難を危ぶみ、小泉今日子が演じる天野春子(ヒロインの母)に跡を継いでもらおうと、彼女に天野夏(ヒロインの祖母)の危篤を知らせるウソのメールを送りつけ、帰省させるところから始まった。
大向大吉は天野春子と幼馴染で、恋心を抱いていた。

というわけで、天野アキは夏休みに母に連れられ、母が捨てた郷里・岩手県北三陸市にやってきた。
海女を継ぐ気のない母は即座に東京に戻ろうとするが、天野アキは初めて接する自然と海女の魅力に惹かれた。
そして、暗く引っ込み思案な自分を解き放っていく・・・。

宮本信子が現役海女・天野夏を演じる。
朝ドラは2007年度上半期の比嘉愛未主演「どんど晴れ」以来の登場か(不確か)。
手堅い演技は視聴者にストレスを与えない。

小泉今日子も小生意気でひねくれた味をよく出している。
ほかに、渡辺えりや美保純も登場する。
私は、なかでも後半の東京編で登場する薬師丸ひろ子が楽しみである。
朝ドラ「あまちゃん」はキャストが万全といえる。
最終回まで好調な視聴率を維持しつづけるはずだ。

⇒2011年3月24日「薬師丸ひろ子、セーラー服と機関銃の快感」はこちら。

NHKの看板番組、大晦日の「紅白歌合戦」は、「ゲゲゲの女房」主演・松下奈緒、「おひさま」主演・井上真央、「梅ちゃん先生」主演・堀北真希と、3年連続で朝ドラヒロイン役が紅組司会を務めた。
そうなると、2013年NHK紅白歌合戦紅組司会は能年玲奈で決まり!

⇒2010年12月26日「松下奈緒…第61回NHK紅白歌合戦紅組司会」はこちら。

⇒2011年10月20日「井上真央と松本潤、紅白司会の取り合わせ」はこちら。

⇒2012年9月21日「堀北真希、人気の朝ドラヒロインは紅組司会へ」はこちら。

と、書いてみたものの、大役が20歳(現在19歳)では若すぎないか?
また、前3作品のヒロインは実績を持っており、オーディションで選ばれたわけでない。

NHKはリスクを承知で、能年玲奈を紅組司会に起用してみてはどうか?
紅白歌合戦の活性化につながるかもしれない。

                      ◇◆◇

能年玲奈(のうねん・れな)と朝ドラ「あまちゃん」に関するブログは以下のとおり。

⇒2013年8月9日「あまちゃん評価…はたして中身はあるのか」はこちら。

⇒2013年8月8日「あまちゃん、じぇじぇじぇ!新語・流行語大賞」はこちら。

⇒2013年8月4日「能年玲奈『あまちゃん』、高視聴率で続編へ」はこちら。

⇒2013年7月6日「能年玲奈『あまちゃん』にはまる」はこちら。

⇒2013年4月13日「あまちゃん視聴率好調、能年玲奈紅白司会へ」はこちら。

⇒2013年4月7日「あまちゃん平均視聴率20%超え…宮藤官九郎」はこちら。

⇒2012年7月29日「能年玲奈(のうねん・れな)…朝ドラ「あまちゃん」ヒロイン」はこちら。

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華原朋美、息を飲むうまさと美しさ

私がユーチューブの動画で偶然見つけた華原朋美の「夢やぶれて」。
日本のポップス界にこの曲をこんなにうまく歌える女性がいると知り、びっくりした。
例のスーザン・ボイルが歌い、一段と有名になったミュージカル「レ・ミゼラブル」の劇中曲である。
華原朋美は、凄絶な熱唱を縦糸に、絶妙な情感を横糸に、孤高の世界を紡いでみせた。

逆光のなかのたたずまいは、息を飲むほど美しい。
歌唱もさることながら存在が光り輝いている。
オーラをまとい、すでに「歌姫」の風格さえ漂う・・・。



華原朋美は地獄から這い上がった直後だった。
心底、歌いたかったのだろう。
自らの生きざまをさらけ出し、吹っ切れたかのよう。
深い「情念」と突き抜けた「潔さ」が何の違和感もなく溶け合う。

声質は個性的な魅力に溢れている。
歌唱は聴く者の魂を激しく揺さぶる。

甘く切なく歌うのだが、同時に猛々しい。
伸びやかでありながら、きわめて力強い。
オーケストラをバックにどこまでも響き渡る。

私には、過去と現実の世界に足を踏ん張りながら、未来と希望の世界に何かを託そうとしているふうに聞こえた。
根ざしの決意と飛翔への思い。

華原朋美は、この曲はこう歌うというミュージカルの常識にとらわれていない。
彼女の「夢やぶれて」はとても自由でダイナミックである。
それでも前を向き、夢を追いつづけているからだ。

以下に、「華原朋美・夢やぶれて…天性の歌唱と存在感」と題する7月15日のブログをそのまま収める。

                      ◇◆◇

私は、ルーシー・ヘンシャルが歌う「I Dreamed A Dream」が好きで、ときどき思い出したようにユーチューブの動画を探す。
「レ・ミゼラブル」の劇中歌である。
そのときに、華原朋美が歌う「夢やぶれて」を知った。



プロデューサー・小室哲哉の楽曲を歌う一人というほかに、私は彼女のことをほとんど知らない。
実際のヒット曲さえも・・・。

しかし、ユーチューブの動画でたまたま聴き、華原朋美の突出した才能に驚いた。
編集・加工が施されたプロモーションビデオとはいえ、素晴らしい出来である。

華原朋美の「夢やぶれて」は全体を通し、歌謡曲を歌ってきた人の経験がおのずと生きており、プラスに働いている。
分かりやすく親しみやすいのだ。
通俗的な歌唱は説得力があり、聴く側の感情移入を容易にする。
自分の思いを伝え、大衆の心をつかむ天性のようなものを備えている。
一時代を築いた人気歌手は実力も十分だった。

華原朋美はかなり力を入れ、声を張りあげて歌っている。
が、甘く切ない声質で、しかも引きずる歌い方のため、情感があふれ出る。
細い体に似合わず、中音は迫力に富む。

また、華原朋美は演技者としての存在感も際立っていた。
振付などの指示を出している裏方がいるのだろうが、立ち位置や姿勢、そして表情や仕草が巧みである。

私は彼女についてインターネットで少し調べてみた。

華原朋美は小室哲哉との破局をきっかけに、スターの座を転げ落ちていった。
精神の疾患、薬物への依存、仕事の放棄など、いろいろな問題を引き起こしたようだ。
そして、所属していたプロダクションから契約を打ち切られた。
芸能活動の事実上の引退は2007年。

華原朋美は、家族と周囲の協力に支えられ、一番の難題だった薬物依存から抜け出した。
そして、ようやく人間としての再起、歌手としての復帰への道を歩みはじめた。

華原朋美が半生と重ね合わせ、自らを奮い立たせようと選んだ楽曲が「夢やぶれて −I DREAMED A DREAM−」だった。
とことん歌い込んだのだろう。
万感を体ごとぶつけながらも、感性を研ぎ澄まし、破たんのない音楽世界を築いている。

彼女の熱唱には、過去のさまざまな苦悩と困難が詰まっている。
同時に、それを乗り越え、未来へ生きようとする意志が込められている。
その強く深い魂の叫びが、大きな感銘を与える。
が、こうした背景を知らなくとも、聴くものを激しく揺さぶる。

ただし、私個人は、甘さと感情をもうちょっと抑えてほしかった。
どこかに危うさともろさが感じられる才能である。
それが華原朋美の魅力につながっているのは確かだが・・・。

余談。
40歳に近いと知り、もう一度驚いた。
スタイルが抜群!
スレンダーなのにグラマラス、とてもセクシー・・・。

華原朋美は、愛を歌える。
女の弱さと背中合わせに生きてきたからかもしれない。
私は、一世を風靡した「中森明菜」がちらっと思い浮かんだ。

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華原朋美・夢やぶれて…天性の歌唱と存在感

私は、ルーシー・ヘンシャルが歌う「I Dreamed A Dream」が好きで、ときどき思い出したようにユーチューブの動画を探す。
「レ・ミゼラブル」の劇中歌である。
そのときに、華原朋美が歌う「夢やぶれて」を知った。



プロデューサー・小室哲哉の楽曲を歌う一人というほかに、私は彼女のことをほとんど知らない。
実際のヒット曲さえも・・・。

しかし、ユーチューブの動画でたまたま聴き、華原朋美の突出した才能に驚いた。
編集・加工が施されたプロモーションビデオとはいえ、素晴らしい出来である。

華原朋美の「夢やぶれて」は全体を通し、歌謡曲を歌ってきた人の経験がおのずと生きており、プラスに働いている。
分かりやすく親しみやすいのだ。
通俗的な歌唱は説得力があり、聴く側の感情移入を容易にする。
自分の思いを伝え、大衆の心をつかむ天性のようなものを備えている。
一時代を築いた人気歌手は実力も十分だった。

華原朋美はかなり力を入れ、声を張りあげて歌っている。
が、甘く切ない声質で、しかも引きずる歌い方のため、情感があふれ出る。
細い体に似合わず、中音は迫力に富む。

また、華原朋美は演技者としての存在感も際立っていた。
振付などの指示を出している裏方がいるのだろうが、立ち位置や姿勢、そして表情や仕草が巧みである。

私は彼女についてインターネットで少し調べてみた。

華原朋美は小室哲哉との破局をきっかけに、スターの座を転げ落ちていった。
精神の疾患、薬物への依存、仕事の放棄など、いろいろな問題を引き起こしたようだ。
そして、所属していたプロダクションから契約を打ち切られた。
芸能活動の事実上の引退は2007年。

華原朋美は、家族と周囲の協力に支えられ、一番の難題だった薬物依存から抜け出した。
そして、ようやく人間としての再起、歌手としての復帰への道を歩みはじめた。

華原朋美が半生と重ね合わせ、自らを奮い立たせようと選んだ楽曲が「夢やぶれて −I DREAMED A DREAM−」だった。
とことん歌い込んだのだろう。
万感を体ごとぶつけながらも、感性を研ぎ澄まし、破たんのない音楽世界を築いている。

彼女の熱唱には、過去のさまざまな苦悩と困難が詰まっている。
同時に、それを乗り越え、未来へ生きようとする意志が込められている。
その強く深い魂の叫びが、大きな感銘を与える。
が、こうした背景を知らなくとも、聴くものを激しく揺さぶる。

ただし、私個人は、甘さと感情をもうちょっと抑えてほしかった。
どこかに危うさともろさが感じられる才能である。
それが華原朋美の魅力につながっているのは確かだが・・・。

余談。
40歳に近いと知り、もう一度驚いた。
スタイルが抜群!
スレンダーなのにグラマラス、とてもセクシー・・・。

華原朋美は、愛を歌える。
女の弱さと背中合わせに生きてきたからかもしれない。
私は、一世を風靡した「中森明菜」がちらっと思い浮かんだ。

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本田美奈子、岩崎宏美、華原朋美の夢やぶれて

私が数年前、インターネット(ユーチューブ)でたまたま視聴したルーシー・ヘンシャル(Ruthie Henshall)が歌う「I Dreamed A Dream(夢やぶれて)」。
ミュージカル「レ・ミゼラブル」の有名な劇中曲である。
数年前、例の腰振りのおばさま、スーザン・ボイル(Susan Boyle)がイギリスのオーディション番組で歌い、さらに人気が高まった。

私は、ルーシー・ヘンシャルの「夢やぶれて」をどれくらい繰り返して聴いただろう。
単にうまいだけでなく、深みと凄みを持つ歌唱に圧倒された。
その後、インターネットで十数人を聞き比べたが、ルーシー・ヘンシャルを超える歌手は探せなかった。

ところで、映画「レ・ミゼラブル」が公開され、大ヒットを記録した。
Facebookにも多くの感想が記されていたが、なかなか評判が高い。
私はどうしても観たいと思った。
しかし、仕事の調整をどうしてもつけられず、わずか3時間をつくれない・・・。
そのうち映画は終わってしまった。
劇場のスクリーンで鑑賞するのは格別だったのでないか。

日本人では本田美奈子、岩崎宏美が歌った。
そして最近、華原朋美が歌った。
それぞれ聞かせる。

華原朋美は歌手活動に復帰したばかり。
「夢やぶれて」は失意の過去と重なることから注目を集めている。

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サラ・ブライトマン、ソユーズで宇宙飛行&歌唱

英国ソプラノ歌手、サラ・ブライトマン(52歳)が先日、都内のホテルで、4年ぶりに発売するニューアルバム「ドリームチェイサー(邦題「夢追い人」)」の記者会見を行った。
このアルバムは、宇宙飛行からインスピレーションを得て制作したのだとか…。
2013年1月16日に世界に先駆けて日本で発売される。
1月29日のカナダ公演を皮切りに、5大陸を制覇する自身最大規模のツアー(100 公演以上)を行う。

むろん、来日公演も予定される。
サラ・ブライトマンは公式では17回目とされているが、数え切れないほど訪れている親日家である。
1991年、「NHK紅白歌合戦」に出場している。

サラ・ブライトマンは「オペラ座の怪人」などのミュージカルで人気を博し、ソロ歌手として目覚ましい活躍を見せた。
3オクターブ以上の音域を持ち、世界トータルセールス3000万枚、「世界の歌姫」と言われる。
1992年バルセロナ大会と2008年北京大会の2回にわたりオリンピックでパフォーマンスを行った唯一のアーティスト。

サラ・ブライトマンは10月10日、ロシア・モスクワで、ロシアの宇宙船ソユーズで国際宇宙ステーション(ISS)へ宇宙旅行に出ることを明らかにした。
「私にとって想像しうる最大の冒険です。宝石のような青い地球を眺められると思うとワクワクします」と目を輝かせた。

サラ・ブライトマンは1969年7月、自身が8歳のときに人類が月面着陸した。
「私も行きたいと思いました」と振り返った。
ISSに10日間滞在し、プロ歌手として初めて宇宙で歌唱を披露する。

サラ・ブライトマンは今夏、モスクワ郊外の宇宙飛行士訓練施設でメディカルチェックを済ませている。
ツアー後、宇宙飛行に備えて6カ月の訓練を受ける。
以上、予定。

米スペースシャトルが昨年退役し、ソユーズはステーションに行く唯一の手段になっている。
これまでにソユーズでISSに行った観光客は、女性1人を含む計7人。
観光費用は3000万〜4000万ドル(約23億〜31億円)で、船外に出るオプショナルツアーには1500万ドルの追加料金がかかるらしい。
私も行きたいが、ちょっと足りない・・・。

                       ◇◆◇

サラ・ブライトマンに関するブログは、以下のとおり。

⇒2011年1月7日「世界の歌姫…サラ・ブライトマン」はこちら。

⇒2011年1月6日「ボチェッリ&サラのベストデュエット」はこちら。

⇒2011年1月4日「サラ…タイム・トゥ・セイ・グッバイ」はこちら。

⇒2010年8月15日「サラ・ブライトマンが歌う、千の風になって」はこちら。

⇒2009年10月18日「Time To Say Goodbye … BEST」はこちら。

⇒2009年9月6日「Bocelli & Sarah … BEST」はこちら。

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ザ・ピーナッツとクレージーキャッツ…シャボン玉ホリデー

先週水曜日から今週水曜日まで、8日間のCD録音をキャンセルした。
私にとり初のCD商品の発売は先延ばしになった。

この間、通院治療とストレッチやウオーキングなどの軽い運動に努めた。
腰と背中のひどい痛みがかなり取れた。
いまは中山式コルセットもオカモト骨盤ベルトも巻いていない。
湿布以外の薬もまったく用いていない。
それでも日常生活を送れるようになった。
もう一息・・・。

私は木曜日から通常の仕事に復帰した。
しかし、当日、目覚めたらノドが痛む。
しばらく肌寒い日が続いていた。
眠っている間に気温が下がったのだろう。
風邪薬に頼ることになってしまった。
気候がぐずつき、どうも体調が思わしくない。

                       ◇

ところで、私が小学生から中学生の頃、大好きだった「ザ・ピーナッツ」の姉・伊藤エミが亡くなった。
姉妹(妹・伊藤ユミ)は歌唱力があり、華やかで軽やかでのびやかな歌声が魅力だった。
しかも双子だったので息がぴったりと合い、ハーモニーが美しかった。
また、とても可憐だった。
二人を超える双子歌手は現れていない。
私はさみしいかぎり・・・。

ザ・ピーナッツは、テレビ(モノクロ)が家庭に普及しはじめた、芸能界の黎明期にさっそうと登場した。
私がたいてい見ていたのが『シャボン玉ホリデー』という音楽バラエティ番組である。
ザ・ピーナッツが司会を兼ね、「ハナ肇とクレージーキャッツ」と各回のゲストがコントやトーク、歌を披露した。
植木等の伝説のギャグ「お呼びでない? お呼びでないね。こりゃまた失礼いたしました!」はこの番組から生まれた。

私は生まれ故郷・直江津の映画館で、東宝の怪獣映画『モスラ』を観た。
1961年、直江津小学校4年生だった。
“特撮”が取り入れられ、文句なく面白かった。
ザ・ピーナッツが小美人として歌うシーンを鮮明に覚えている。
体長1尺ほどの双子の妖精。
巨大な蛾・モスラを守護神としてあがめ、巫女として仕える。
二人はあくまで歌手として同作品に出演した。

私は伊藤エミが元「ザ・タイガース」の沢田研二と結婚したことを思い出した(その後、離婚)。

ザ・ピーナッツの活躍は目覚ましかった。
高度成長を背景に、日本人は希望に満ちていた・・・。
ご冥福をお祈りする。

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梅ちゃん先生SMAP主題歌…目覚めのすきっ腹にスイーツ!

連続テレビ小説「梅ちゃん先生」。
堀北真希がヒロイン・下村梅子を演じる。
私が4月下旬に記したメモが残っていたので、それを仕上げてアップした。

さて、朝ドラ「梅ちゃん先生」は主題歌がいただけない。
SMAPの新曲「さかさまの空」。
趣味で歌を歌っていた5人組に何かの拍子でお呼びがかかったという印象・・・。

目覚めのすきっ腹にいきなりスイーツを食べさせられたみたい。
甘みが強すぎるのだ。
朝から胃がもたれ、調子が狂う。
5人組は真剣に歌っているので、なおさら。
「おおお〜」。
ここはダメ押しになる。

私は、SMAPとその歌唱を責めているわけでない。
つけっ放しのテレビで、彼らが歌っているところをたまたま見た。
SMAPらしい曲であり、むしろ好感を持った。
作詞は麻生哲朗、作曲は菅野よう子。
47枚目のシングルとして4月25日にCDでリリースされた。

「梅ちゃん先生」は、下村梅子が失敗と挫折を乗り越えて東京・蒲田の開業医となり、戦後の激動期を生きる地域住民を支えていく。
そして、主題歌は前を向いて進むヒロインを応援する。

そうした趣旨は分かるが、どうもしっくりしない。
この朝ドラになぜ「さかさまの空」なのかとの謎が残る。
違和感が凄いのだ。
案外、主題歌に採用された一番の理由かもしれない。

何せ「梅ちゃん先生」はすべての要素を意図的にちぐはぐにしている。

以下に、「木村拓也と木村拓哉の名言に感動!」と題する2009年11月28日のブログを収める。
一部を抜粋し、手を加えた。

                      ◇◆◇

私はキムタクがマスコミのインタビューに対し、さらりと返した言葉に感動した。
そこには彼の半生の生き様と実感が詰まっていた。
「チャンスのあるところを探さないと、生き残っていくことができなかった」。
凡人の私は、ほんとうにそのとおりだと思う。
しかし、こうしたことを強く自覚して働きとおせる人はいったいどれくらいいるだろう?

「キムタク」の愛称で親しまれた木村拓也は1991年に日本ハムファイターズに捕手として入団したが、まもなく限界を察し、出番を求めて外野手へ転向した。
とはいえ、レギュラー争いは熾烈を極める。
自分の能力では定位置は取れないと肝に銘じる。
球団はそのシーズンやそのときどきで、選手の不足や故障、不調などにより手薄なポジションが生じることがある。
木村拓也はそうしたポジションを見逃さず、全力で守るようになった。

「チャンスのあるところを探さないと、生き残っていくことができなかった」。
そのなりふり構わぬ実践が、ピッチャー以外の全ポジションにつくことにつながった。
アマチュア野球ならともかく、プロ野球では凄いこと。

木村拓也は「ユーティリティープレーヤー」として重宝がられた。
実際の試合では想定外のハプニングがまま起こる。
どこでも守れる選手が一人いれば、監督は心強い。
しかも打撃も走塁も肩もそれなり。

木村拓也は、自分の置かれたチーム内の立場を分かったうえで、働き場所を貪欲に追い求めた。
そして、つねに何らかの価値と存在感を示した。
結局、木村拓也は37歳まで現役を続けることができた。
最後は読売ジャイアンツ(読売巨人軍)で日本一を達成し、ユニフォームを脱いだ。

                       ◇

元祖「キムタク」といえば、木村拓哉。
ジャニーズ事務所に所属、男性アイドルグループSMAPのメンバー、そして俳優。
やはり名言がある。
「手を抜くほうが疲れる」。
こんな言葉を気負いもなく口にするとは、木村拓哉は最初から成功が約束されていたのかもしれない。
凡人には遠く及ばない人生観、職業観である。
私などは疲労や体調を自分への言い訳にし、簡単にセーブしてしまう。
つねに全力を傾けるのは、プロの証だ。

「俺は、惜しいっていう言葉が世界で一番嫌いなんだよ」。
これも名言である。
できることをこなしていたら、惜しいという事態は起こらない。
木村拓哉の生き方や働き方の根っこには、“挑戦”の精神が横たわっている。
しかも、それをやり遂げないと気が済まない。
惜しいという言葉を自分への慰めにしたくないのだ。
成功者の共通点、“負けず嫌い”を木村拓哉は持つ。
かたや、「ヤバイ」という言葉をしばしば発する。
危機意識が強い。

「手を抜くほうが疲れる」。
「俺は、惜しいっていう言葉が世界で一番嫌いなんだよ」。
「ヤバイ」。
これらは木村拓哉のなかで一点につながっている。
そう、目的遂行への強烈な希求。
浮き沈みの激しい芸能界で、長期にわたりトップクラスの人気を保つ。
甘いマスクの向こう側に努力する意志がきらりと光る。

もっともSMAPのメンバー全員が凄いのだが…。
単なるアイドルを超え、それぞれが自分の持ち味を尖らせながら活躍の場を切り開いていった。
切磋琢磨。
「チャンスのあるところを探さないと、生き残っていくことができなかった」。
将来、白髪のメンバーが穏やかに芸能生活を振り返る日がやってくるのだろうか…。

                      ◇◆◇

堀北真希と朝ドラ「梅ちゃん先生」に関するブログは以下のとおり。

⇒2012年4月2日「堀北真希・梅ちゃん先生…朝ドラ高視聴率のプレッシャー」はこちら。

⇒2012年4月10日「松下奈緒・ゲゲゲの女房、堀北真希・梅ちゃん先生の人気」はこちら。

⇒2012年4月12日「堀北真希と井上真央…朝ドラヒロインおでこ比較」はこちら。

⇒2012年4月15日「朝ドラ梅ちゃん先生の感想…急ごしらえの粗末な作品?」はこちら。

⇒2012年4月16日「梅ちゃん先生…オープンセットはカネの無駄遣い?」はこちら。

⇒2012年4月17日「堀北真希は日本の朝を穏やかにした…梅ちゃん先生の効用」はこちら。

⇒2012年4月18日「堀北真希ドラム缶風呂入浴シーン…梅ちゃん先生視聴率」はこちら。

⇒2012年4月23日「朝ドラ梅ちゃん先生が面白い…平均視聴率上昇へ」はこちら。

⇒2012年4月25日「朝ドラ梅ちゃん先生、林家正蔵ナレーションは興醒め」はこちら。

⇒2012年4月26日「梅ちゃん先生脚本、尾崎将也シナリオはどうよ?」はこちら。

⇒2012年4月27日「梅ちゃん先生、脚本のばかばかしさ、演技のわざとらしさ」はこちら。

⇒2012年4月28日「堀北真希は大根役者?…朝ドラ梅ちゃん先生の演技」はこちら。

⇒2012年4月29日「梅ちゃん先生…苦し紛れの日替わり定食が人気を呼ぶ」はこちら。

⇒2012年4月30日「堀北真希の演技…下村梅子ははまり役」はこちら。

⇒2012年5月1日「梅ちゃん先生、高視聴率…素人芝居への挑戦」はこちら。

⇒2012年5月8日「堀北真希、本気の学芸会並み演技」はこちら。

⇒2012年5月10日「下村松子・ミムラと真田伸吉・平岳大の関係…梅ちゃん」はこちら。

⇒2012年6月14日「宇野実彩子と小出恵介、ミムラと平岳大の破局」はこちら。

⇒2012年6月16日「朝ドラ梅ちゃん先生、絶好調の平均視聴率!」はこちら。

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松下奈緒、「青空」をしっとりとセクシーに歌う

私は企業での教育指導などが続く都心出張中、疲労がどんどん溜まってきた。
連日、午前9〜10時から午後5〜6時まで立ちっ放し、しゃべりっ放し。
かなりの大声を出すので、腰から背中にかけて重い負荷がかかる。
ちょっとした動作にも支障を来すほど腰痛と背筋痛が悪化していた。

水曜日、丸の内の業界最大手企業で「提案営業研修(ソリューション研修)」を行った。
途中、痛みが高じ、生ゴムの腰痛ベルトをスーツ(スラックス)の上から巻いた。
見てくれなどかまっていられない。
寅さん講師。
そして、ヘロヘロになりながら乗り切った。
東京駅至近のホテルの自室に這うように戻り(身をかがめられず、タクシーに乗るのが怖い)、体を休めようと仮眠を取った。

1時間ほど経った午後8時頃、腰に激痛が走って目が覚めた。
どうやら寝返りを打ったようだ。
ベッドで体を起こすことはもちろん、体の向きを変えることもできない。
私はこれまでに幾度かひどいぎっくり腰を経験してきたので、事の重大さが分かった。
来週一杯、講演やセミナー、研修のスケジュールがびっしりで、絶対に休むわけにいかない。

おそらく蓄積疲労によるぎっくり腰。
私はまったく動けず、トイレにも行けない。
木曜日の朝はクライアントまでたどり着けない。
介護が必要な状態・・・。

そこで、枕元のケータイ(スマホ)を探り、妻に電話をかけた。
幸いベッドが広くて二人眠れるので、泊まってもらうことにした。
午後11時頃、到着。
中山式のコルセットと痛み止めをもってきてくれた。
医者の薬が残っていたのだ。
私はあまりの痛みで、夕食も翌日の朝食も口にできない。

結局、木曜日はバンテリンをあちこちに貼り、痛み止めを多めに飲み、さらにコルセットできつく締め、その上に生ゴムベルトをきつく巻いて出かけた。
腰回りをがちがち(二重)に固めると、痛みがいくらか和らいだ。
結局、立ちっ放し、しゃべりっ放し。

来週は5日間の福岡出張も含まれるので、大変・・・。

                       ◇

NHK朝の連続テレビ小説(朝ドラ)の視聴率復活の立役者となった松下奈緒。
彼女主演の「ゲゲゲの女房」が2012年4月2日(月)からBSプレミアムで再放送されている。
全156回。
本放送そのままというのは、NHKの英断だ。
何せグループ会社(?)でDVDを販売している。
毎週月曜日〜土曜日、午前7時15分〜30分。

「ゲゲゲの女房」は、漫画家の夫・村井茂をひたむきに支える妻・村井布美枝の奮闘記である。
山本むつみ脚本(武良布枝原作)が面白かったし、松下奈緒が素敵だった。
向井理との長身コンビも新鮮だった。

私は再放送を見たかったが、朝の時間帯は絶望的だ。
また、BSプレミアムはホテルのテレビで映らない(おそらく)。
自宅にいたとしても、自室のテレビで映らない。
NHK総合の深夜の時間帯は難しかったのかなぁ…。

⇒2010年9月30日「松下奈緒主演『ゲゲゲの女房』完全再放送を望む」はこちら。

このブログで取りあげたが、私が先だって見たNHK総合「SONGS」に松下奈緒が出演していた。

3歳でピアノを始め、東京音楽大学で腕を磨いた。
作曲家として映画音楽のプロデュースも手がけた。
近年は歌手として活動の幅を広げている。

SONGSでは、デビュー後初めて故郷・兵庫県川西市を訪ねた。
母校の小学校で、「ゲゲゲの女房」の主題歌「ありがとう」を弾き、児童を喜ばせた。

⇒2012年6月1日「松下奈緒『ありがとう』ピアノソロ演奏…SONGS」はこちら。

私は番組で松下奈緒が歌ったのにはびっくりした。
SONGSなので当たり前か。
しかも、うまい。
さらに、声も歌唱も魅力的である。
しゃべりの声とかなり印象が違う。

いまネットで調べたら、「青空」。
作詞・作曲は彼女でなく、川村結花。
楽曲のせいだろうが、しっとりとしてセクシー。
富士通ゼネラル「nocria」CMソングになっているようだ。
2月発表のアルバム「for me」に収録されている。

松下奈緒は多才だ。

                      ◇◆◇

松下奈緒と朝ドラ「ゲゲゲの女房」に関するブログは以下のとおり。

⇒2010年5月8日「ゲゲゲの女房…蘇る前妻との初デート」はこちら。

⇒2010年5月19日「松下奈緒、ゲゲゲの女房を好演する」はこちら。

⇒2010年5月20日「ゲゲゲの女房、小銭入れが空っぽの極貧」はこちら。

⇒2010年5月30日「ふすま一枚の地獄…ゲゲゲの女房」はこちら。

⇒2010年6月6日「ゲゲゲ原稿料を払ってもらえない」はこちら。

⇒2010年6月8日「松下奈緒と向井理が好演…ゲゲゲの女房」はこちら。

⇒2010年6月12日「松下奈緒 ゲゲゲの女房 人気シーン」はこちら。

⇒2010年6月14日「ゲゲゲゲラが出た…私は初校で校了」はこちら。

⇒2010年6月17日「ゲゲゲ、人気ラーメン店の行列が消えた」はこちら。

⇒2010年7月5日「向井理の好演、村井茂の名言…ゲゲゲの女房」はこちら。

⇒2010年7月15日「ゲゲゲ水木しげる、少年マガジンデビュー」はこちら。

⇒2010年7月17日「ゲゲゲ水木しげる、テレビくん児童漫画賞受賞」はこちら。

⇒2010年7月24日「水木プロダクション旗揚げ…ゲゲゲの女房」はこちら。

⇒2010年7月31日「ボチェッリが歌う吉岡聖恵・ありがとう」はこちら。

⇒2010年8月5日「水木プロダクション異様な活気…ゲゲゲの女房」はこちら。

⇒2010年8月9日「ゲゲゲの鬼太郎へ題名変更…主題歌もヒット」はこちら。

⇒2010年8月11日「水木プロダクション…アシスタント人件費」はこちら。

⇒2010年8月12日「いじめ…有名人の子の苦悩(ゲゲゲの女房)」はこちら。

⇒2010年8月14日「妖怪いそがし、家庭を顧みない水木しげる」はこちら。

⇒2010年8月18日「漫画家・水木しげる、締め切りの地獄と天国」はこちら。

⇒2010年8月20日「職業人生に締め切りを設けよ…水木しげるの教え」はこちら。

⇒2010年8月20日「松下奈緒は号泣、向井理は手料理…ゲゲゲの女房」はこちら。

⇒2010年8月21日「芸術への憧れを捨て、フリーランスのプランナーへ」はこちら。

⇒2010年8月21日「松下奈緒の美しさ…思い出のメロディー司会&演奏」はこちら。

⇒2010年8月22日「苦労人・水木しげる、作品づくりの姿勢と執念」はこちら。

⇒2010年8月23日「松下奈緒、偏差値39の衝撃、バスト86の疑問」はこちら。

⇒2010年8月25日「人生の教科書・ゲゲゲの女房…仕事・夫婦・家族」はこちら。

⇒2010年8月26日「心の太鼓を打ち鳴らせ…ゲゲゲの女房」はこちら。

⇒2010年8月28日「松下奈緒・ゲゲゲの女房・撮影秘話…あさイチ」はこちら。

⇒2010年8月29日「松下奈緒&向井理、ゲゲゲの女房の平均視聴率」はこちら。

⇒2010年8月30日「松下奈緒・ゲゲゲの女房、大ヒットの立役者」はこちら。

⇒2010年8月30日「職業人生、それは長いデコボコ道を行くこと」はこちら。

⇒2010年8月31日「水木しげるプロダクション倒産危機…仕事激減」はこちら。

⇒2010年9月1日「水木しげる大スランプ、自信喪失…仕事がない」はこちら。

⇒2010年9月2日「水木しげるの異変、村井布美枝(武良布枝)の苦悩」はこちら。

⇒2010年9月3日「水木しげるスランプの原因…先生商売の落とし穴」はこちら。

⇒2010年9月3日「水木夫婦ゆかりの地巡り…清水ミチコ、松下奈緒」はこちら。

⇒2010年9月4日「水木しげる作品・自宅・プロダクション…調布名物」はこちら。

⇒2010年9月6日「水木しげる、復活へのノロシ…スランプ脱出」はこちら。

⇒2010年9月7日「水木しげるの漫画家魂、妖怪研究家の名声」はこちら。

⇒2010年9月8日「水木しげる渾身妖怪画、点々アシスタント万歳!」はこちら。

⇒2010年9月9日「水木プロダクション爆笑アシスタント募集広告」はこちら。

⇒2010年9月10日「調布・水木プロダクション社長…家族経営の幸せ」はこちら。

⇒2010年9月11日「鳥取境港と島根安来…ゲゲゲの女房観光ブーム」はこちら。

⇒2010年9月12日「水木しげる、フリーランスの恐怖…ゲゲゲの女房」はこちら。

⇒2010年9月14日「ありがとう…いきものがかりゲゲゲの女房主題歌」はこちら。

⇒2010年9月15日「竹下景子・イカルと風間杜夫・イトツ…ゲゲゲの女房」はこちら。

⇒2010年9月16日「村井藍子は教員、松下奈緒はスタジオパーク」はこちら。

⇒2010年9月17日「松下奈緒が向井理への思いを打ち明けた」はこちら。

⇒2010年9月18日「紅白司会は松下奈緒と福山雅治? 向井理?」はこちら。

⇒2010年9月19日「大杉漣プロフィール…小松島中学・城北高校出身」はこちら。

⇒2010年9月20日「松下奈緒と向井理の魅力と伸び代、居場所」はこちら。

⇒2010年9月21日「長女村井藍子・青谷優衣、次女喜子・荒井萌」はこちら。

⇒2010年9月22日「大杉漣に感動…松下奈緒と向井理の教育係」はこちら。

⇒2010年9月23日「水木プロダクション創立20周年記念謝恩パーティー」はこちら。

⇒2010年9月24日「ゲゲゲ松下奈緒から、てっぱん瀧本美織へ」はこちら。

⇒2010年9月24日「水木しげる夫妻(武良茂・布枝)の自然体」はこちら。

⇒2010年9月25日「ゲゲゲの女房エンディング…松下奈緒&向井理」はこちら。

⇒2010年9月26日「ありがとう『ゲゲゲの女房』アゲイン(全記事)」はこちら。

⇒2010年9月27日「涙にくれた一日・・・『ゲゲゲの女房』完結」はこちら。

⇒2010年9月28日「松下奈緒が『ゲゲゲの女房』を振り返った」はこちら。

⇒2010年9月29日「松下奈緒と向井理、ゲゲゲの女房の演技に思う」はこちら。

⇒2010年9月30日「松下奈緒主演『ゲゲゲの女房』完全再放送を望む」はこちら。

⇒2010年11月2日「吉岡聖恵・ありがとう…いきものがかりライブ」はこちら。

⇒2010年11月5日「松下奈緒の紅白司会、水木しげるの文化功労者」はこちら。

⇒2010年11月13日「大杉漣、演技への怒涛の情熱とエネルギー」はこちら。

⇒2011年7月18日「井上真央と松下奈緒、プライド激突、視聴率一騎討ち!」はこちら。

⇒2011年10月12日「松下奈緒、朝ドラ視聴率・朝ドラ人気回復に最大の貢献!」はこちら。

⇒2011年10月18日「松下奈緒・瀧本美織・井上真央・尾野真千子…朝ドラヒロイン素顔」はこちら。

⇒2012年4月10日「松下奈緒・ゲゲゲの女房、堀北真希・梅ちゃん先生の人気」はこちら。

⇒2012年6月1日「松下奈緒『ありがとう』ピアノソロ演奏…SONGS」はこちら。

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松下奈緒「ありがとう」ピアノソロ演奏…SONGS

私は木曜日の深夜(正確には金曜日)、泣きべそをかきながら締め切り仕事と格闘していた。
納品が月曜日で、頭が沸騰状態。
そのとき、つけっ放しにしていたNHK総合に松下奈緒が出演していた。
「SONGS」。
再放送だろう。
私は例により、ながら視聴・・・。

松下奈緒は兵庫県の都会育ちと思い込んでいたが、田舎育ちだった。
兵庫県川西市の出身である(出生は奈良県生駒市)。
幼少期から豊かな自然のなかで過ごした。

松下奈緒は久し振りにふるさとを訪れた。
卒業した高校(?)、そして小学校・・・。
カジュアルというかラフな格好だったが、それがとても美しい。
聡明で快活なオーラを放つ。

SONGSでは、NHK朝の連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」の主題歌「ありがとう」のピアノソロ演奏を披露した。
私はこの朝ドラに共感したので、懐かしさが込みあげてきた。

私が驚いたのは、彼女が歌を歌えること。
プロみたい(ネットで調べたら、プロだった)。
ピアニスト、作曲家というのは知っていたが、とにかく多彩である。
AB型という血液型も関係しているのかもしれない。

松下奈緒はグレース・ケリーに憧れているのだとか・・・。
いくらか分かる気がした。

グレース・ケリーは米国女優、モナコ公国レーニエ3世大公妃。
陽気でセクシーなマリリン・モンローと対照的に、気品に満ちた美貌は「クール・ビューティー」と称賛された。
人気絶頂のさなか、女優業を引退してヨーロッパの王族と結婚した。

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美空ひばりの愛燦燦を聞きたい…天童よしみNHK紅白歌合戦

あけましておめでとうございます。
昨年はお世話になりました。
今年もよろしくお願いします。
皆さまにとり素晴らしい一年でありますよう、お祈りします。

                       ◇

さて、私は半世紀近くNHK紅白歌合戦を視聴していない。
去年、朝ドラ「ゲゲゲの女房」でヒロイン役の松下奈緒が紅組の司会を務めた。
そこで、番組を見たというわけでないが、テレビをつけっ放しにしながら仕事をやっていた。
今年、午後10時半前後にテレビをつけっ放しにした。
朝ドラ「おひさま」でヒロイン役の井上真央が紅組の司会を務めていた。
やがて、懐かしい「愛燦燦」が聞こえてきた。
ものまねをしたわけでなかろうが、美空ひばりに似ていて驚いた。
天童よしみだった。

とてもうまい。
仕事の手を休めて聞き惚れていると、無性に美空ひばりのステージを見たくなった。
女王と呼ばれていた生前は紅組のトリを取ったはずだ。
私が美空ひばりを好きになったのは、最晩年である。
戦後最大の歌手だと思う。

                       ◇

私は例年だと、午前0時前後に家族と「初詣」に出かけている。
が、風邪が治らず、断念せざるをえなかった。
習慣を変えると、気持ちが悪い。

私は書斎にこもり、机に座りっ放しの状態で、元旦の午前5時くらいまで仕事を続けた。
不思議と疲労も眠気も感じない。
締め切りが迫り、気持ちが張り詰めているからか。
正味20時間以上、コンテンツ作成に没頭でき、かなり進んだ。
いつの間にか熱が下がっていた・・・。

きょう、午前8時に仕事を始めた。
猛烈に頑張る。
あす、なるべく初詣に出かけたい。
といっても地元、横浜市営地下鉄・センター北駅前の杉山神社である。
遠出をしたいところだが、その時間を割けない。

                       ◇

多い日には1日1万人近くが訪れてくれる「和田創ブログ」。
先週木曜日から実質、更新が途絶えている。
自分の大きな楽しみと励みになっており、仕事にメドをつけ、一日も早くブログを再開したいと思う。

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クリスマス・イブのエッチは真正の恋人の証明…松任谷由実

たまたまBS2にチャンネルを合わせたら、「日本のフォーク&ロック大全集」という、視聴者のリクエストに応えて昔のVTRを流すナマ番組をやっていた。
一部、生演奏も…。

私は音楽に興味が乏しく、したがって知識を持たない。
そのジャンルさえ、ろくに分かっていない。
歌手もメロディも歌詞も知らない私は、カラオケをやらないのでなく、やれない。
顧客とのつきあいが必須の“営業”としては失格といえる。
ただ、私にも「青春時代」はあったわけで、街をうろついていても、酒に溺れていても、音楽が流れてきた。
シャワーのように全身に降り注いだ。

さて、1951年(昭和26年)生まれの私が、音楽以前に存在自体に衝撃を受けたミュージシャンがいる。
過去最大のインパクト!

それは「荒井由実」という不可解なシンガーソングライター。
「こんな曲をつくってしまっていいのか。まして歌ってしまっていいのか・・・」。
勇気?
それとも、鈍感?
私は、荒井由実のあっけらかんとした図太さに仰天した。

当時、地方出身者がフォークを引っ張っていた。
「東京で一旗揚げる」。
「故郷に錦を飾る」。
そんな高揚した気分がまだいくらか残っていた。
実際には、若者が大学に入ったり仕事に就いたりするため、つまりサラリーマンになるため、続々と上京した。
都会に反発しながら、都会に吸い寄せられるという矛盾がせめぎ合っていた。

私は狭い意味の「団塊の世代(1947年〜1949年)」を2年外れている。
それでも高校までは1クラス50名くらいで、教室の後ろに空きスペースがなかった。
東大入試が中止になった翌年、私は明治大学に入学した。
明大前の泉キャンパスでは学生運動に冷ややかな視線が注がれ、ほどなく無関心の風が吹いた。
若者のエネルギーが新たなはけ口を求めた結果が、フォークの隆盛でなかったか・・・。

とはいえ、フォークは時代の空気を敏感に察知し、既成社会との「距離感」にこっけいなほどこだわっていた。
それが主張(メッセージ)となり、装い(ポーズ)となって、“かっこよさ”につながったのだから当然である。
どの歌手も「アイデンティティ」を打ち出そうと必死だった。
当時の規範や幸福観を拒む、極私的な楽曲まで現れる。
また、音楽を聞く側も、メッセージやポーズといった拠りどころを欲していた。

荒井由実の楽曲が耳に入ると、私は冷や冷やした。
「時代の空気が許さない…」。
居心地が悪いのでなく、居心地がない楽曲!
社会に収まり場所を見つけられない。

アルバイト先での同世代の雑談で、だれかが彼女の名前を出した。
しかし、一人も呼応せず、完全に無視されたことを覚えている。
私を含め、男は肝っ玉が小さい。
バカにされるのが怖いのだ。
荒井由実は存在がいまわしく、話題がはばかられた。

彼女は能天気なのか自信家なのか、イデオロギーに対して“無防備”であり、まるで気負いがなかった。
都会の思春期の子女のたわいない生活のシーンやエポックを、「絵日記」みたいに切り取っただけの音楽・・・。

荒井由実は、当時のいかなる異端よりも異端だった。

反社会でぶつかるにしろ、非社会で背を向けるにしろ、それは時代への思い入れがあればこそ。
戦後の高度成長により、国民の多くが経済的な豊かさを手に入れた。
都市部で中産階級が膨張する。
同時に、社会への関心が急速に失われていく。
力んだメッセージや気取ったポーズが敬遠されはじめた。
やがて荒井由実は大衆に支持され、時代の先端を疾走するように…。
文字どおり、音楽界の頂点にのぼり詰めた。

彼女は1976年、松任谷正隆と結ばれ、「松任谷由実」にあっさり変えてしまった。
世間に認知された荒井由実という名前を捨てることに、何の躊躇も未練もなかったのだろうか。
あまりの潔さに、私は愕然とした。

「恋人がサンタクロース」と歌ったのも彼女。
この頃から「彼氏や彼女がいないクリスマスはありえない」とされ、皆がイブに向けて仕込む風潮が生まれた。
また、真正の恋人同士なら、イブにホテルやマンションでエッチするルールが固まった。
若者のライフスタイルに、これほど大きな影響を与えた歌手はほかにいない。

なお、「明日へのヒント」で、松任谷由実の信じられない言葉(歌詞)を取りあげ、コメントを加えている。

「和田創 明日へのヒント 第17号 松任谷由実」はこちら。

「日本のフォーク&ロック大全集」では、番組の終わりにリクエストが一番多かった楽曲が披露された。
吉田拓郎の「落陽」。
初めて聞いたなぁ…。

ちなみに、私が衝撃を覚えた歌手の順番。
荒井由実、美空ひばり、山下達郎。
知ったとき、いずれも容認できなかった。
私の体というか、生理が受け付けなかったのだ。

いまはどうかって?
恥ずかしいから言わない。
うふっ。

                       ◇

きょうのブログは、2011年6月4日「松任谷由実の無防備、能天気なのか自信家なのか・・・」にいくらか手を加えたものである。

⇒2011年6月4日「松任谷由実の無防備、能天気なのか自信家なのか・・・」はこちら。

                      ◇◆◇

クリスマスに関するブログは以下のとおり。

⇒2011年12月20日「名作CM…深津絵里JR東海クリスマス・エクスプレスの逢瀬」はこちら。

⇒2011年12月21日「山下達郎と竹内まりや…夫婦のクリスマス・イブの鳥肌」はこちら。

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山下達郎と竹内まりや…夫婦のクリスマス・イブの鳥肌

シンガーソングライター・山下達郎は一曲、一曲、実に丁寧につくり込んでいる。
「完全主義」という言葉は彼に捧げたい。

さて、師走になると決まって流れるのが、山下達郎の「クリスマス・イブ」。
この曲は1983年リリースのアルバム「MELODIES(メロディーズ)」から1986年にシングルカットされ、ミリオンヒットになった。

私はかつて渋谷・松涛に住んでいた。
1990年代半ばを過ぎた頃、渋谷・円山町の「クラブ三条」のホステスからアルバム(CD)をプレゼントされた。
なぜか紛失してしまい、それが「MELODIES」かどうか不明。
曲の大半もしくは過半がクリスマスソングだったと記憶している。
幾度か聞いたが、絶句する完成度!
入魂の出来栄えだった。
私は音楽に疎く、どうやってレコーディングしているのかとても不思議だった。
ひょっとして自分一人でつくっている?
山下達郎の世界が結晶した美しさがあり、しびれた。

私は、初めて山下達郎の楽曲に触れたときを思い出した。
1980年、「RIDE ON TIME(ライド・オン・タイム)」。
反体制的なフォークや四畳半的なフォークをさんざん聞かされた耳に、このポップスは新鮮というよりも衝撃だった。
開放的なリゾートソングに聞こえた。
当時、学生や若者の間にブルジョアを忌み嫌う空気が残っていた。
思想性などの息苦しさを笑っているようで、同じ日本人がつくった楽曲とはとても思えなかった。
自分は自分の音楽世界を切り拓くという純粋さが心地よく伝わってきた。

その山下達郎がアルバムをリリースすると同時に後悔の念にとらわれると、どこかで述べていた。
私は次元がまったく違うが、本を出すと同時に後悔の念にとらわれる。
あの天才にしてそうなのかと、救われた気分になった。
凡人の私では当たり前だった。

以前、深夜のテレビ番組で、山下達郎の「クリスマス・イブ」のピッチを変えていくと、竹内まりやが歌っているのと区別がつかなくなることを知った。
二人は夫婦であり、私は鳥肌が立った。

                       ◇

かたや、竹内まりや。
以前、NHKの「SONGS」に登場した。
同番組は2011年3月11日に発生した東日本大震災の影響により休止していた。
そして、4月6日に再開した。
「歌にこめた祈り」と題して被災者へ、竹内まりや、山下達郎、森山直太朗、美輪明宏が歌を送った。

竹内まりやは「人生の扉」。
山下達郎は「希望という名の光」。
森山直太朗は「さくら」の合唱。
美輪明宏は「花(すべての人の心に花を)」。
PVの山下達郎を除く3人は同番組の過去の放送分。
竹内まりやは第1回(2007年4月11日)放送分。
それぞれが被災者へのメッセージを添えた。

ファンから選ばれた竹内まりやの曲は、3位が「元気を出して」、2位が「人生の扉」、1位が「駅」。
もともと「元気を出して」は薬師丸ひろ子に、「駅」は中森明菜に、彼女が作詞・作曲家として提供した。

竹内まりやは力みがない。
声も歌唱も明るく軽やかで、温かく優しい。
しかも“華”がある。
彼女の歌を聞いていると、やわらかな陽射しに包まれるような、幸せな気分に浸れる。
心が癒されたり、ときに心が弾んだりする。

竹内まりやは、自分の歌がファンの人生のところどころで慰めになったり、思い出になったりすることに喜びを感じ、今日まで歌いつづけてきたと語った。

ところで、竹内まりやは1955年、島根県出雲市(旧大社町)生まれ。
旧大社町長、出雲大社正門前の温泉旅館「竹野屋」主(あるじ)の父が世界で通用するようにとの願いを込めて「まりや」と名付けた。
なるほど、当時としては画期的な命名である。
竹野屋はいまも存在し、創業百三十年の老舗。

竹内まりやは慶應義塾大学に入学して音楽活動を始めるが、両立できずに中退した。
デビュー当初、ルックスを買われてアイドルソングを歌ったが、すぐに自分がやりたいこととのギャップに気づいた。
この頃アレンジャーとして現れた山下達郎と1982年に結婚する。

竹内まりやは作詞・作曲家として歌手に楽曲を提供した。
育児と家庭を優先して自身のライブ活動を控えたが、夫のサポートを得ながらシンガーソングライターとして多くのヒット曲を送り出した。

山下達郎と竹内まりやは仲のいい夫婦であり、互いにバックコーラスに回ったり、ゲストとして歌ったり、しばしばステージをともにしている。
竹内まりやは夫を尊敬している。
山下達郎も妻を尊敬しているのでなかろうか。

薬師丸ひろ子が東日本大震災の直前だったか、やはりSONGSで「元気を出して」を歌った。
ファンから「いい曲ですね」と言われるらしい。
しかし、とても難しい楽曲で、歌うのは久しぶりとのことだった。
つまり、避けている。

⇒2011年3月24日「薬師丸ひろ子、セーラー服と機関銃の快感」はこちら。

竹内まりやは作詞・作曲を手がけたとはいえ、この曲をさらっと歌う。
本職の実力か。

山下達郎は明治大学を入学直後に中退している。
二人は行動が潔い。
おそらく、自分の情熱と才能に対する自信が背景になっている。
明治大学中退といえば、北野武を思い出す。
私は5年間ずるずる在籍した挙句、中退した(実際は除籍か)。
そこに明確な目標も意思もない。
二人と圧倒的な差がついてしまった。

                       ◇

きょうのブログは、2010年12月21日「山下達郎クリスマス・イブ…絶句する完成度」と2011年5月26日「竹内まりやを聞く…やわらかな陽射しに包まれる幸せな気分」を統合して再編集したものである。

⇒2010年12月21日「山下達郎クリスマス・イブ…絶句する完成度」はこちら。

⇒2011年5月26日「竹内まりやを聞く…やわらかな陽射しに包まれる幸せな気分」はこちら。

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名作CM…深津絵里JR東海クリスマス・エクスプレスの逢瀬

私が、クリスマスが近づくと思い出すのが、山下達郎の「クリスマス・イブ」。
それともう一つ、JR東海の「クリスマス・エクスプレス」。

東海道新幹線のイメージCMシリーズである。
「会うのが、いちばん。」。
若者の共感を呼び、バブル崩壊の1990年を挟んだ前後各2年ほど展開された。
ターゲット世代の期間中の利用(乗車)を増やしただけでない。
JR東海に対する学生の就職人気ランキングを大きく押し上げる効果が得られた。

とはいえ、私が記憶しているのは、1988年に放映された「ホームタウン・エクスプレス」のクリスマス編。
遠距離恋愛のカップルが新幹線でクリスマスに再会を果たすドラマ仕立てだった。
翌年以降制作された「クリスマス・エクスプレス」シリーズの第1弾となった作品。

私が鮮明に覚えているのは、真っ赤な口紅を塗った、顔立ちのはっきりしたボーイッシュ(ショートカット)の女の子。
年齢不詳…。
ところは新幹線のプラットフォーム。
最終列車だろうか、待ち侘びた彼は現れなかった。
落胆した背中の向こう、柱の陰からリボンで結ばれたクリスマスプレゼントが覗く。
やがてプレゼントで顔を隠した男がムーンウォークを踊る・・・。

ストーリーも演出もよく、完成度が高かった。
ほかの作品はすべて忘れたが、赤い口紅のこの作品だけは強く印象に残っている。
名作CMだろう。

ネット上の動画を再生したら、女の子は大きなイヤリングが赤、タートルネック(マフラー? スカーフ?)が赤、マニキュアが赤、プレゼントは包装紙が赤だった。
男の子はパントマイム風。
女の子の口の動きが面白い。
当時15歳の深津絵里(高原里絵)だった。

彼女の顔と目がやや赤みを帯びているのは、撮影時の高熱のせいらしい。

ケータイのない時代、離れて暮らす若い男女がコミュニケーションを取ることが大変だった。
思いが募り、イマジネーションが膨らんだ。
たまに会えるとなると、心が高揚した。
不案内な場所で待ち合わせると、相手を見逃すまい、相手とすれ違いになるまいと、目を凝らした。
それは何とも切ない時間だった。

いまシリーズ5作品をすべて見た。
他の作品もぼんやりと記憶がよみがえってきた。
CMは時代を映す鏡であり、世相を濃厚にまとう。
全作品が日本の絶頂期を背景にしている。
「クリスマス・エクスプレス」という提案自体がそう。
真っ赤な口紅の女の子もそうだし、ムーンウォークの男の子もそう。

ただし、この作品はどこか懐かしさを引きずっている。
逢瀬(おうせ)の普遍性を表現しているように思う。

1990年の作品はバブルそのもの。
そして、1992年の作品にかけてトーンダウン・・・。

なお、CMのテーマ曲に使われた山下達郎の「クリスマス・イブ」はクリスマスソングとしてすっかり定着した。

⇒2010年12月21日「山下達郎クリスマスソング…絶句する完成度」はこちら。

                       ◇

私は年内のコンサルティングと講演に加え、年明けからの講演のコンテンツ作成、新春のマニュアル教材発売の締め切りに追われ、ブログに手間をかけられない。
元旦を含め、睡眠を削って仕事に明け暮れる。

きょうのブログは、2010年12月22日「JR東海クリスマス・エクスプレス赤い口紅CM」にいくらか手を加えたものである。

⇒2010年12月22日「JR東海クリスマス・エクスプレス赤い口紅CM」はこちら。

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AKB48紅白対抗歌合戦の国民的人気…USB48も参戦?

きのうのブログ「AKB48、箸は多いほどいい…歌からお笑い、芝居、歌劇へ」に続いて・・・。

⇒2011年12月18日「AKB48、箸は多いほどいい…歌からお笑い、芝居、歌劇へ」はこちら。

先だってNHK総合テレビで「MJ presents AKB48リクエストSPECIAL 2011 〜神曲祭〜」という番組が放送されていた。
AKB48の姉妹ユニットを含めた曲のなかからHPを通してリクエストを募集した結果をカウントダウン方式で紹介する。
そのランキング5位の曲は 14693pt(ポイント)だった。

実は、この数字は先だってこのブログのカウンターが記録した水準と同じである。
むろん、私の数字はブログを支持するとか評価するとかでなく、単に訪問してくれた読者の「pv(ページ・ビュー)」にすぎない。
興味半分や批判的な訪問が多く含まれる。
したがって、数字を比べることに何の意味もない。
それでも1日1万を超えることは凄いことなのだと実感した次第である。
読者に心より感謝したい。

このブログの過去最高はうろ覚えながら3万台だった。
それからかなりの歳月が経っている。
近い将来、更新できれば幸いだ。

                       ◇

ところで、私は「AKB48紅白対抗歌合戦」が開催されると知り、驚いた。
日時は2011年12月20日(火)17時開場、18時開演。
つまり、あす。
会場は東京・水道橋「TOKYO DOME CITY HALL」。
勝敗はライブ会場のほか、全国各地や海外の映画館の観覧者の投票で決定する。
世界的なスター並みの扱いである。

総合司会はタレントの堺正章、フリーアナウンサーの千野志麻が務める。
だいぶ前に参加メンバーと組分け、キャプテンが発表された。
AKB48のメンバーは研究生を含めて出演し、紅組にはNMB48(16名)、白組にはSKE48(16名)・HKT48(16名)が加わる。

◆紅組
キャプテン:高橋みなみ
岩佐美咲・大家志津香・倉持明日香・小嶋陽菜・篠田麻里子・高城亜樹・仲川遥香・中田ちさと・仲谷明香・前田敦子・前田亜美・松原夏海・秋元才加・内田眞由美・梅田彩佳・田名部生来・中塚智実・仁藤萌乃・藤江れいな・宮澤佐江・米沢瑠美・石田晴香・河西智美・北原里英・小林香菜・小森美果・佐藤すみれ・佐藤夏希・鈴木まりや・近野莉菜・平嶋夏海・増田有華・阿部マリア・伊豆田莉奈・入山杏奈・加藤玲奈・永尾まりや・藤田奈那・小嶋菜月・名取稚菜・森川彩香・大森美優・佐々木優佳里・NMB48(16名)

◇白組
キャプテン:大島優子
多田愛佳・片山陽加・指原莉乃・板野友美・菊地あやか・野中美郷・松井咲子・峯岸みなみ・横山由依・柏木由紀・佐藤亜美菜・鈴木紫帆里・宮崎美穂・渡辺麻友・市川美織・小林茉里奈・島崎遥香・島田晴香・竹内美宥・仲俣汐里・中村麻里子・山内鈴蘭・川栄李奈・岩田華怜・サイード横田絵玲奈・鈴木里香・高橋朱里・田野優花・平田梨奈・武藤十夢・13期研究生・SKE48(16名)・HKT48(16名)

私は、これだけの大所帯が食べていくのは絶望的なくらい難しいと思う。
収入の増加をつねに図らなくては維持できない。
限界まで知恵を絞り、企画を練る。
そして、果敢に行動へ移す。
その繰り返しだろう。
そうでなくては、グループの運営、そしてメンバーやスタッフの生活は不可能だ。
膨大な経費がかかる。
それも固定費がかなりの比重を占める。

このイベントはAKB48が「第62回NHK紅白歌合戦」の応援隊を務めていることから、事前に盛りあげようとの趣旨で開催されるらしい。

なお、「AKB48×紅白 カウントダウン」という紅白歌合戦の前評判を高める番宣が10月30日から行われている。
大みそかまでの毎日、1日1枚の日めくり方式でAKB48メンバーのオリジナル画像がPC、ケータイ、スマートフォンで見られる。
当日限り。

AKB48は国民的な人気を背景に、紅白歌合戦をジャックしそうだ。
乗りに乗っている。

以下に、「USB48フィギュア商品化、パソコンへの挿入感…AKB48」と題する2011年12月5日のブログを収める。

                      ◇◆◇

きょうは不健全な大人向けのブログをアップ。
内容は暴走気味 ⇒ ⇒ ⇒ 悪しからず。
心の濁った方のみお読みください。

Facebookの友達の建築家・デザイナー。
彼はユニークなUSBを収集し、それをFB上のアルバムに「変なUSB!」と題して公開している(「変なおじさん!」にあらず)。
これが面白い!
私はもっぱら仕事で用いる機能的なUSBしか知らないので、驚いた。
実用性がないものを含め、実に多種多様な商品が出回っている。

私はふと思った。
秋元康プロデュースによるアイドルグループ「***48」ブームにあやかり、「USB48」という48人の女の子のミニチュアの商品化はどうか。
48体のフィギュアのセット販売である。
もちろん、実用品というよりプレミアム品として…。
一体ずつ型を起こすことになるので、価格は高くなる?

しかし、「AKB48」「SKE48」「NMB48」「HKT48」などアイドルグループの熱心なファンや、珍しいものに飛びつくマニアの購入が期待できるのでなかろうか。
私はそこそこ売れると思う。
また、そうしたアイドルグループの高額商品の販促品(SPノベルティ)としてもおおいに喜ばれそう。
高額の入会金や年会費が必要となるワンランク上のファンクラブの記念品にも・・・。

パッケージはもちろん「AKB48劇場」のような演出を施し、にぎやかさや楽しさを打ち出す。
さらに、コレクション意欲を刺激する商品や販促品として、48体を単体(単品)で販売・提供することも可能である。

⇒2011年10月20日「AKB48はお笑い芸人に脅威…芸能界裏事情」はこちら。

「USB48」はおそらくパッケージが開封されることなく、購入した状態で大切に保管される。
それはそれとして、プラス1セットは日常使用のために購入される。
このUSBをマイパソコンに挿入するときの合体感というか一体感が堪らないからだ。
だれだっ、涎(よだれ)を垂らしているのは!?
世間には病みつきになるファンやマニアが存在するのでは・・・。

こうした商品はつくり手の“こだわり”が大事になる。
人形のポーズやファッション(衣裳)もさることながら、つまんだときの手触り、そして差し込むときの手応えといったディテールである。
どこかの会社でぜひ商品化してほしい(アイデアの権利を主張するつもりはない)。

「USB48レクサス」はその高級バージョン。
レクサスはドアの開閉音にまでこだわる。
この商品によりUSBとあなたは抜き差しならぬ関係へ。
どうだっ、まいったかっ!

なお、私はがさつな人間なので、そうした隠微な趣味を持たない。
カチャッ!

⇒2011年6月18日「AKB48の隆盛、浅田真央の奇跡、読売巨人軍の凋落」はこちら。

◆書き加え1(12月19日)

オリコンがCDの年間売上ランキングを発表した。
それによれば、シングルのトップ5をAKB48が独占した。
同一アーティストでは、1968年の調査開始から初めてのこと。
これまでの最高はピンク・レディー、光GENJI、嵐の3組によるトップ3の独占だった。

AKB48はその記録を更新した。
1位は「フライングゲット」(1,587千枚)。
2位は「Everyday、カチューシャ」(1,587千枚)。
3位は「風は吹いている」(1,419千枚)。
4位は「上からマリコ」(1,199千枚)。
5位は「桜の木になろう」(1,079千枚)。

また、シングルの総売上枚数は史上最多の7,346千枚。
ミスターチルドレンが1995年に記録した663万枚を更新した。
AKB旋風は留まるところを知らない。

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AKB48、箸は多いほどいい…歌からお笑い、芝居、歌劇へ

私は土曜日から日曜日にかけて徹夜を覚悟し、年明け発売の研修教材のコンテンツ作成に没頭していた。
すると、つけっ放しのNHK総合テレビで「MJ presents AKB48リクエストSPECIAL 2011 〜神曲祭〜」という番組が放送されていた。
深夜2時過ぎから3時台まで…。

公式サイトでは、「視聴者のリクエストをもとに、初期のAKBの激レアパフォーマンスから、大ヒットシングルまで、NHKで収録した神曲たちを一挙放送!」と記されていた。
姉妹ユニットを含めた曲のなかからHPを通してリクエストを募集した結果をカウントダウン方式で紹介する。

私は「神曲」の意味が分からなかった。
ダンテの詩編でないのは確かであり、NHKの所在地、渋谷・神南で収録した曲を指すのか。
ならば、「南曲」でもいいはずだ。
う〜ん、キビシイ・・・。

NHKは、大みそかに放送される「第62回NHK紅白歌合戦」に出場する歌手の出演番組をBSプレミアムと総合テレビで12月17日以降、順次再放送している。
AKB48の番組もその一環のようだ。

私は締め切りに追われており、このアイドルグループの歌声と楽曲がところどころ耳に飛び込んでくるにすぎない。
それでも彼女らが持つ掛け替えのない若さ、とてつもなく大きな熱、そしていまという瞬間を全速力で駆け抜ける勢いが伝わってくる。

それぞれの曲についてリクエストランキングと「pt(ポイント)」が示される。
また、AKB48の姉妹ユニットの曲も流される。
私は音楽に疎く、AKB48と姉妹ユニットが野球でいう1軍(メジャー)と2軍(マイナー)という関係なのか、それとも序列でなくて単に地域(地元)の括りなのか、分からない。
グループ同士のメンバーの交換(入れ替え)も行われるのか、分からない。

はっきりしているのは、どのグループも、どのメンバーも、精一杯頑張っているということだ。
「それが青春…」と片づけるのはたやすいが、自分をここまで解放した経験はその後の長い人生を生きていくうえで自信になる。
若い女の子の意識と意欲、パワーは、同世代の男子を上回るのでなかろうか・・・。

確か秋元康がすべての歌詞を手がけているはずだ。
エネルギーは凄まじい。
とくに見習わなければならないのは行動、それ以前に行動への勇気である。
秋元康が半生を通じて貫く挑戦の姿勢に、私は敬意を表する。

2011年12月5日「USB48フィギュア商品化、パソコンへの挿入感…AKB48」はこちら。

歌市場も大きいが、お笑いマーケットも大きい。
また、根強い。
AKB48はあれだけの大所帯が食べていくのは至難である。
活躍の場の拡大と収入の確保をどん欲に目指さないと、すぐに消滅する。
箸は多いほうがいい。

AKB48は遠からず芝居(演劇)へ、さらにごく簡単なミュージカル(歌劇)へ進出を図るのでは・・・。
歌と芝居のどちらに重きを置くかはともかく、昔から両者はしばしば融合してきた。
AKB48が広い意味の芸能界を席巻する。

以下に、「AKB48はお笑い芸人に脅威…芸能界裏事情」と題する2011年10月20日のブログを収める。

                      ◇◆◇

私はアイドルに興味がない。
いまだれが売れているか、ほとんど知らない。
それでもアイドルグループ「AKB48」はつけっ放しのテレビにしばしば登場する。
若い世代の熱烈な応援を追い風に、メディアへの露出が非常に多い。
作詞家・秋元康がプロデュースする。

そのAKB48がさらなる活躍の場を求め、バラエティーの分野に進出を果たしている。
もちろん「お笑い番組」にも・・・。
彼女らは肝が据わっている。
男の私が驚くほど積極的であり、勇敢であり、とことんチャレンジする。
少しでも収入を増やさないと、このプロジェクトも彼女らも所属事務所もやっていけない。
大勢のアイドル(タレント)が食べていくのは絶望的なくらい大変なはずだ。
芸能界の裏事情に疎い私でも、採算を取りにくいことは察しが付く。

                       ◇

「お笑いブーム」が長く続いている。
お笑いが視聴者の支持を得たためだが、同時にテレビ局の台所事情も関わっている。
不況の長期化とメディアの増加により広告収入が大幅に減り、制作費を思い切って絞らざるをえなくなった。
要は、番組づくりにカネをかけられない。

お笑い芸人は頭がいい。
なぜなら、人を笑わせることがもっとも難しいからだ。
したがって、彼らが本気になれば大抵のことはこなせる。
例えば、さまざまな番組の司会。
彼らは職業柄、面白いトークやパフォーマンス、リアクションなどで視聴者をつなぎとめるのが実にうまい。

テレビ局は視聴率が取れるタレントを使いたい。
しかし、高額のギャランティを払えなくなった。
実際、多くの番組を掛け持ちしていた有名タレントが各局の主要なレギュラーからどんどん外されている。

テレビ局がその代役として目を付けたのが「お笑い芸人」だった。
その結果、夜間と深夜の時間帯はお笑い芸人だらけになり、バラエティー番組だらけになった。
とはいえ、皆が凄いわけでない。
見るに値しない企画と内容が急増した。
わずかな制作費で無理やり放送時間を埋めた印象が拭えない。
番組の質が年々低下し、“テレビ離れ”を加速させる悪循環に陥っている。

絶大な人気を背景にテレビを席巻するAKB48。
お笑いブームの恩恵に浴してきた芸人が出演機会を食われる可能性がある。
AKB48はライバル、いや脅威になる・・・。
しかし、ファンは移ろいやすく、飽きられるのも早いだろう。

なお、「SDN48」が突然、解散を表明した。
AKB48プロジェクトの一翼を担い、大人のファン層の開拓が狙いだった。
2009年に誕生し、わずか2年ほどで消滅する。
ショービジネスは恐ろしく難しい。
目論見が外れ、大人が乗ってこなかった・・・。

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和田創

和田創研代表
シニア起業家
和田 創(わだ・そう)

数字立て直し(伸長)一筋の経営コンサルタント。
教育と指導の年間実績は約百回。対象は社長から役員、管理者、社員まで、テーマは経営から管理、採用、事業、商品、企画まで広範。著書や教材は多数。
2017年、66歳以降はAIやロボット関連の起業に挑むとともに、おもに内需・地場企業から先端分野・成長分野の事業・商品開発を請け負う。

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