コンサルの引き出し|和田創ブログ

だれの目の前にも可能性の地平は広がる。それを切り拓けるかどうかは自分次第である。「面白くないジョークの会」初代会長が解き明かす経営と人生の奥義とは?

紀平梨花ブログ

紀平梨花は4回転ジャンプ競争元年に笑顔

世界選手権後に4回転トウループ完成
ライバルの動向と得点次第で組み込み

フィギュアスケート女子シングルの紀平梨花が11日、都内で行われた「テレビ朝日ビッグスポーツ賞」の表彰式に出席し、特別賞を受賞しています。
2018年に活躍した選手や団体が対象になり、本人は「これからも頑張りたいという強い気持ちになれた」と笑顔を見せました。

紀平梨花はシニア1年目でグランプリシリーズ第4戦「NHK杯」、第6戦「フランス杯」、そしてグランプリ(GP)ファイナルを制覇しました。
「連戦で大変だった」と明かしています。

シーズン後半となる2月に米国・アナハイムで行われる四大陸選手権、3月にさいたまで行わる世界選手権に出場します。
四大陸選手権ではリラックスして実力を出し、世界選手権ではショートプログラム(SP)とフリースケーティング(FS)をノーミスで揃えると抱負を語りました。
どちらもパーフェクトに滑れば、おのずと自己ベストを更新します。

これは、初出場の世界選手権で金メダルを獲得するという意志です。
同時に、敵(戦うべき)はロシア勢でなく、自分のほかにいないという認識です。
(私はすでに世界一だと思います。)

また、全日本選手権後に新調したスケート靴が徐々に馴染んできていると語りました。
この大会で味わった苦い経験をもう繰り返さないでしょう。

紀平梨花は来シーズンの始まりまでに「4回転トウループ」を完成させる意向を持っており、世界選手権終了後に練習に取り組みます。
女子シングルは「4回転ジャンプ競争」の元年となる可能性があり、それに備えておくのは当然のことです。
今シーズンの開幕前に練習を続けていましたが、開幕後は中断していました。
けがでシーズンを棒に振ることを避けるためです。

⇒2018年12月30日「賢い紀平梨花は4回転ジャンプを跳ばない」はこちら。

ちなみに、スケート靴がしっくりこない状態ではけがのリスクが大きく、4回転ジャンプの練習は始められないようです。

紀平梨花はシニアに上がってくるロシアのジュニア勢の動向と得点を冷静に眺めながら、プログラムに組み込むことも視野に収めています。

category:紀平梨花ブログはこちら。

◇◆◇

紀平梨花に関するブログは以下のとおり。

⇒2019年1月9日「紀平梨花は米国合宿へ、ブラッシュアップと滑り込み」はこちら。

⇒2019年1月8日「紀平梨花は期待の重圧に寝つかれず」はこちら。

⇒2019年1月6日「紀平梨花はコスチュームにセンスとこだわり」はこちら。

⇒2018年12月30日「賢い紀平梨花は4回転ジャンプを跳ばない」はこちら。

⇒2018年12月26日「紀平梨花と高橋大輔は神、全日本フィギュア視聴率」はこちら。

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紀平梨花は米国合宿へ、ブラッシュアップと滑り込み

自己ベストを更新できる強さを!
新年の誓いと今年のテーマを胸に刻む

世界の頂点に立てる品格と迫力備える

フィギュアスケート女子シングルの紀平梨花。
シニア1年目の目覚ましい活躍は「超新星」「スター」と称されるのにふさわしいものでした。
五輪(オリンピック)、世界選手権に次ぐ国際大会のグランプリ(GP)ファイナルでいきなり勝利を収めています。

フィギュアスケートは採点競技なので高得点を出さなければなりません。
彼女の最大の武器となるのが、現時点で跳べる女子選手が限られている「トリプルアクセル(3回転半)」です。
しかし、この選手はスケーティングそのものに世界の頂点に立つにふさわしい品格と迫力が備わっていると思います。

⇒2018年12月21日「プロが絶賛、紀平梨花の天性のスケーティング」はこちら。

初詣は自宅近くの広田神社で必勝祈願

紀平梨花は大会が続いた心身の緊張と疲労で年末年始は家族とゆっくりくつろぎたかったはずですが、休んだのは大晦日と元日の2日間だけでした。
1月2日から練習を再開しています。

初詣は兵庫県西宮市の自宅近くの「広田神社」に出かけ、必勝を祈願しています。
引いたおみくじは「吉」でした。
新年の誓いは「大きな大会で強い選手になる」こと、今年のテーマは「安定した成績を残す」こと。
自己ベストを更新していける勝負強さを追い求めます。

エキシビション「Faded」を披露

紀平梨花は1月5日に名古屋で開催されたアイスショー「名古屋フィギュアスケートフェスティバル」で今年の初滑りを披露しました。
全日本選手権後の12月27日に新調したスケート靴でエキシビション「Faded(フェイデッド)」を滑っています。
3回転サルコウやダブルアクセル(2回転半)などを跳んでいます。

⇒2018年11月12日「紀平梨花はエキシビションで女王のオーラ」はこちら。

トム・ディクソン振付手直しと4回転

今月16日から27日まで米国・コロラドで強化合宿を行い、トム・ディクソンの指導を受けます。
リンクの使用時間を長く取れるため、滑り込むことができます。
フリースケーティング(FS)「ビューティフル・ストーム」の振付の手直しを行い、プログラムにブラッシュアップをかけます。
4回転ジャンプを体に覚えこませたいとの意向を持っています。
また、高地のために空気が薄く、心肺機能とスタミナの強化も図れます。

⇒2018年12月9日「紀平梨花、ビューティフル・ストームの生命力」はこちら。

紀平梨花はつねに目の前の一戦を大切にしてきました。
日本代表として出場する2月の四大陸選手権(米国・アナハイム)と3月の世界選手権(日本・さいたま)では、さらに進化を遂げた演技で世界中を魅了してくれるでしょう。

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紀平梨花に関するブログは以下のとおり。

⇒2019年1月8日「紀平梨花は期待の重圧に寝つかれず」はこちら。

⇒2019年1月6日「紀平梨花はコスチュームにセンスとこだわり」はこちら。

⇒2018年12月30日「賢い紀平梨花は4回転ジャンプを跳ばない」はこちら。

⇒2018年12月26日「紀平梨花と高橋大輔は神、全日本フィギュア視聴率」はこちら。

⇒2018年12月25日「紀平梨花と宇野昌磨はまとも、世界選手権の重圧」はこちら。

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紀平梨花は期待の重圧に寝つかれず

FSでの巻き返しを支えた強烈な意志
片ときも五輪の金メダル獲得を忘れず

16歳の少女は化け物でなく人間だった

フィギュアスケート女子シングルの紀平梨花。
全日本選手権での初制覇に大きな注目が集まりました。
しかし、ショートプログラム(SP)の冒頭のトリプルアクセルで転倒し、続く3回転のコンビネーションジャンプも失敗しています。
3本のうちの2本でミスが出て、逆転が絶望的な低得点に沈んでいます。

紀平梨花は演技後の会見で、「緊張はなかった」と語りました。
メンタルが強い選手と思っていましたが、この言葉にはさすがに驚きました。

しかし、大会後のウェブ情報で少なくとも期待の「重圧」と戦っていたことを知りました。
化け物でなく人間だったわけで、私はほっとしました。
16歳の少女ですから当然といえます。

全日本選手権前は眠りにつけなくなる

開幕2日前、布団に入っても眠りにつけなかった紀平梨花は深夜0時過ぎに自室から母親の携帯電話を鳴らしたようです。
「寝られないの」。
通常は7〜8時間の睡眠が、大会が近づくにつれて6時間に減っていました。
どこかで重圧を感じていたのでしょう、普段の生活リズムが崩れていました。
公式練習後の昼寝も取りにくかったようです。

フリースケーティング(FS)当日は仮眠ができずに会場に入りました。
SPの悪夢を払拭しようと気合を入れ、会心の演技につなげました。

使い古して限界に達したスケート靴に不安は残っていたはずですが、冒頭のトリプルアクセル−3回転トウループのコンビネーションジャンプを決め、続く単発のトリプルアクセルも決めています。
スピンもステップも取りこぼしなし。
ただし、終盤の3回転ルッツ−2回転トウループ−2回転ループの3連続ジャンプが1本目で体勢が崩れ、3回転ルッツ−1回転オイラー(ダウングレード判定)−2回転サルコウになっています。
このミスとSP5位の出遅れが響いて初制覇を逃しました。

全日本選手権は調子が悪い状態で滑る

紀平梨花はFS後に「ここでできない人は五輪で絶対に勝てないと思った」と語りました。
強烈な意志がストレートに伝わってくる言葉であり、巻き返しを支えました。
片ときもオリンピックでの金メダル獲得を忘れていません。

「集中できた。朝の練習からすれば最高の演技だと思う」と言い添えました。
満足はしていなくても、それなりの納得が得られた表情を見せています。

そもそもコンディションを整えきれずに全日本選手権に臨んでいました。
つまり、調子が悪い状態で滑ったことになります。
にもかかわらず、FSではトップの155.01点を記録しています。

紀平梨花の潜在能力と伸び代は際立つ

私は紀平梨花の潜在能力の高さと伸び代の大きさは際立っていると考えます。
ロシアのエフゲニア・メドベージェワやアリーナ・ザギトワが苦しむ女性特有の成長期の困難も乗り越えられるはずです。

紀平梨花はシニア1年目の素晴らしい実績と全日本選手権での苦い経験を踏まえ、四大陸選手権と世界選手権でどれくらい得点を伸ばすでしょうか。

(2019年1月3日執筆)

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⇒2019年1月6日「紀平梨花はコスチュームにセンスとこだわり」はこちら。

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⇒2018年12月26日「紀平梨花と高橋大輔は神、全日本フィギュア視聴率」はこちら。

⇒2018年12月25日「紀平梨花と宇野昌磨はまとも、世界選手権の重圧」はこちら。

⇒2018年12月23日「なんでかな紀平梨花、トリプルアクセル赤面転倒」はこちら。

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紀平梨花はコスチュームにセンスとこだわり

米国デザイナーが試合での衣装を絶賛
紀平梨花自らもデザインと機能に関与

ニューヒロインを引き立てる舞台装置

フィギュアスケート女子シングルの紀平梨花。
シニア1年目でいきなりグランプリ(GP)シリーズ2連勝を収めた勢いでGPファイナルまで制し、スターダムに駆け上がりました。
平昌五輪金メダリストのアリーナ・ザギトワが出場していたことも世界中の脚光を浴びるうえで幸運でした。
ニューヒロインの誕生にはそれを引き立てるこうした舞台装置も必須となります。

選手ですので勝たないと注目を集められないのは確かですが、私は強さに加えて美しさも評価されたと思います。
前後の跳躍と着氷を含め、トリプルアクセルをクリーンに決められる選手は決して多くありません。

しかし、彼女の最大の魅力はこのブログで幾度も記した「スケーティング」にあると考えており、見ているだけで引き込まれます。
凛とした品格と伸びやかな迫力が備わっています。
「絶品」と呼べる身のこなしは天性の美意識と強靭な体幹から醸し出されるものでしょう。

⇒2018年12月21日「プロが絶賛、紀平梨花の天性のスケーティング」はこちら。

紀平梨花は血液型がいかにもO型という「おおらかさ」を感じさせます。
同時に、「繊細さ」を感じさせます。
両極端の気質を合わせ持つことが、スケーティング全体にナチュラルな美しさを生んでいます。

SPは夢のなかの少女、かわいく甘美

その紀平梨花が演技と直接関わらないところでも美しさを称えられています。
米国のファッションデザイナーが試合で着用しているコスチュームに言及しています。

ショートプログラム(SP)はドビュッシー「月の光」であり、やわらかな調べは「夢のなかの少女」です。
私には丈を短くしたネグリジェにも思えます。
「人形のようでかわいい」「ベイビーブルーとライラックの色合いが好き。フリルのついた衣装は甘美でゴージャス」とカラーとデザインをほめました。
パジャマみたいな丸いえりは紀平梨花が考案したようです。
ファッションセンスというかデザインセンスにも秀でています。

FSは大人の気配、クール&シック!

フリースケーティング(FS)はジェニファー・トーマス「ビューティフル・ストーム」。
激しい稲妻(雷鳴)から始まります。
少女を思わせるSPと対照的に、FSは大人の気配が漂います。
カラーは濃い紺、デザインはクール&シックです。
「シャープでスパンコールは明るさがあり、ビューティフル・ストームに沿った雷が基本。
上品。わずかに左右非対称のスカートに濃淡」とほめました。
このコスチュームを着用したFSは先日の全日本選手権を含め、すべて1位です。
きわめて験(げん)がいい衣装ということになります。
四大陸選手権も世界選手権も1位の得点でしょう。

⇒2018年12月9日「紀平梨花、ビューティフル・ストームの生命力」はこちら。

バレエ・ダンス「チャコット」の衣装

トップ選手はたいてい1シーズンごとにコスチュームを新調します。
紀平梨花は今シーズンからバレエ・ダンス用品の総合メーカー「チャコット」の衣装を着用しています。
曲調や振付にマッチするよう、本人もデザインに関与しました。

デザインと機能性をブラッシュアップ

紀平梨花は「完全主義」であり、それは全日本選手権でのスケート靴の調整にも十分に表れました。
納得のいく演技を行うため、細かい部分にも並々ならぬこだわりを見せます。
それは衣装にも及び、しかもデザインに留まりません。
大きな意味のスケーティングのしやすさ、なかでも高難度ジャンプの跳びやすさがむしろ中心です。
ファッションデザイナーが踏み込めない領域、立ち入れない聖域といえます。
当然、選手個々で感覚が異なります。

紀平梨花は女子シングルで最高難度のトリプルアクセルを跳びます。
SPで単発、FSでコンビネーションと単発です。
回転軸や空中姿勢に影響しないように左右差をなくすだけでなく、機能性を高めています。
実際に着用してその場で回転するなどしてみて、デザイナーにさまざまな要望を出してブラッシュアップに努めています。
紀平梨花は着心地がとても気に入っています。

私は愛らしさが似合うSPもさることながら、体と滑りの美しさが引き立つFSのコスチュームが好きです。
どちらも彼女のスケーティングと演技の魅力を存分に際立たせています。

(2019年1月3日執筆)

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⇒2018年12月23日「なんでかな紀平梨花、トリプルアクセル赤面転倒」はこちら。

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紀平梨花は初詣で何を祈願したのか

トリプルアクセルはスケート靴のお陰
会話を交わし、祈りを捧げる

敵なし4戦4勝で迎えた全日本選手権

フィギュアスケート女子シングルの紀平梨花。
シニア1年目、初出場のグランプリ(GP)ファイナルで初優勝を果たしました。
オリンピックを別にすれば、世界フィギュアスケート選手権に次ぐ国際大会です。
しかも、平昌五輪金メダリスト、ロシアのアリーナ・ザギトワを圧倒しています。
敵なしの4戦4勝ですから、この時点で世界一になっています。

その紀平梨花が全日本フィギュアスケート選手権2018に出場しています。
前回大会ではジュニアながら3位に食い込み、潜在能力の高さが知られるところとなりました。
全日本選手権4連覇中の濱田美栄コーチ同門の先輩・宮原知子を超える、それ以前に浅田真央の記録を超える選手の出現にチケットの売れ行きも上々でした。

SPは宮原知子と大差の5位と出遅れ

ところが、ショートプログラム(SP)でつまずき、1位の宮原知子と大差の5位と出遅れました。
最大の得点源である冒頭のトリプルアクセルで派手に転倒しました。
私は跳んだときには大丈夫だと思いましたが、着氷を決められませんでした。
公式練習ではかなりの成功率を保っていましたので、不思議でした。
GPファイナルで記録した世界最高の 82.51点を14点近く下回る67点台です。
この時点で逆転はほぼ絶望的になっています。

⇒2018年12月23日「なんでかな紀平梨花、トリプルアクセル赤面転倒」はこちら。

補強して使うスケート靴の不安が的中

実は、本人がGPファイナル直後から全日本選手権直前まで漏らしていた「スケート靴」の不安が的中しました。
約3〜5か月ごとの交換時期を迎えていましたが、補強しながら使っていました。
使い古して寿命間近になり、足首付近の革が軟らかくなりすぎてジャンプで踏ん張りが利きにくくなっていたのです。

足下が覚束ないだけでなく、今シーズン前半の疲労蓄積とGPファイナル後の人気と期待の爆発的な高まりによる重圧も影響しているはずです。
おそらく心身ともに一杯いっぱいでした。

きつく締めすぎて右足首の自由を失う

本人によれば、トリプルアクセルはややきつめに、それ以外のジャンプはきつめにテープを巻く必要があるとのこと。
どちらもスムーズに跳べるようにするための調整は至難のようです。

試合に臨むに当たり、スケート靴の上からテープを巻いて固定しました。
しかし、直前の6分間練習で緩みを感じ、右だけを巻き直しました。
それが、完全に裏目に出ました。
きつく締めすぎて右足首の自由を失い、トリプルアクセルの失敗につながっています。
スタート位置についたときに気づきましたが手遅れでした。

次に跳んだ3回転フリップ−3回転トウループのコンビネーションも後ろが2回転になっています。
3本のジャンプのうちの2本でミスが出ては低得点も致し方ありません。

SP直後に靴の調整を反省点に挙げる

紀平梨花は演技直後にスケート靴の調整の失敗を反省点として挙げています。
そして、フリースケーティング(FS)での巻き返しへ向けて克服すると誓いました。

公式練習ではトリプルアクセルを跳んではテープを巻き直しました。
さらに、濱田美栄コーチがリンクサイドで撮影する映像をチェックし、改善に努めました。
他の高難度ジャンプを含め、高い成功率を得ています。

そして、FSで2本のトリプルアクセルを決めました。
GPシリーズ第4戦「NHK杯」で 154点以上を記録しました。
国際スケート連盟(ISU)非公認記録ながら 155点以上を叩き出しました。
しかし、足下をかすかに気にしているせいか、本来のスケーティングでなく、GOE(出来栄え点)でも演技構成点でも伸ばしきれません。
SPでついた得点差を引っ繰り返すには、結果から眺めると 160点ほどが必要でした。

⇒2018年12月31日「全日本フィギュア女子シングルは得点に違和感」はこちら。

シニア1年目でGPファイナルと2冠となれば、浅田真央が届かなかった偉業となりましたが逃しています。

安藤美姫はアバウトに「まあいっか」

元世界女王・安藤美姫がフジテレビの番組に出演し、自らの経験を語っています。
彼女もよくテープを巻いて出ていたそうです。
しかし、「まあまあな感じでグルグルしておけばいっかというスタンス」でした。
それに比べ、紀平梨花はアバウトでないという趣旨の発言をしています。

確かに紀平梨花は16歳と思えないほど冷静で細心です。
不安な要素を一つずつ取り除き、納得のいく状態で試合に臨みます。
なのに珍しくSPで崩れました。

全日本選手権で味わった苦い経験を世界フィギュアスケート選手権2019に生かすはずです。
会心の演技で世界の頂点に立ってくれるでしょう。

「感謝の気持ちしかないスケート靴」

スケート靴がぴたっとくる。
それは高難度ジャンプを成功させる前提条件ということが分かりました。
トリプルアクセルを代名詞とした浅田真央もしばしばスケート靴に言及していました。

紀平梨花は大会後に報道陣に対し、「スケート靴に感謝の気持ちしかない」と話しました。
失敗はスケート靴のせいと勘違いされることを防ぐ意味合いもあったように思います。
FS当日は「きょうもお願いします」と語りかけ、ご利益がありました。

日数はわずかかもしれませんが、正月休みを取っています。
きっと「初詣」も行っています。
今シーズンは四大陸フィギュアスケート選手権2019と世界選手権を残しています。
新しいスケート靴がしっくりするように祈りを捧げていることでしょう。

ひょっとすると紀平梨花は日々、スケート靴と会話を交わしているのかもしれません。
「疲れた」「痛い」などのつぶやきも聴き取っているはずです。

(2019年1月3日執筆)

category:紀平梨花ブログはこちら。

◆書き加え(1月4日)

紀平梨花はどうやら大晦日と元日の2日間しか休みを取らないようです。
「仕事始め」ならぬ「練習始め」が1月2日です。
他の選手もそうなのかもしれませんが、凄い。
(ある意味で家族も大変です。)

全日本選手権で調整に苦労したスケート靴は新調するとか。
ブレード(刃)の位置調整を行うことがスタートです。
四大陸選手権も世界選手権もこれを履いて滑るのでしょう。

◆書き加え(1月6日)

初詣は自宅近くの「広田神社」、おみくじは「吉」でした。
むろん、必勝祈願です。

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紀平梨花に関するブログは以下のとおり。

⇒2018年12月31日「全日本フィギュア女子シングルは得点に違和感」はこちら。

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⇒2018年12月26日「紀平梨花と高橋大輔は神、全日本フィギュア視聴率」はこちら。

⇒2018年12月25日「紀平梨花と宇野昌磨はまとも、世界選手権の重圧」はこちら。

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全日本フィギュア女子シングルは得点に違和感

主要な国際大会で勝てるかどうか
スピードや勢いをイメージしながらTV観戦

女子シングルはハイレベルな戦い

「全日本フィギュアスケート選手権2018」が行われました。
女子シングルは今年一年を締め括るにふさわしいハイレベルな戦いになりました。
とりわけ上位4選手が茶の間に最高のクリスマスプレゼントを届けてくれました。

私はたいてい仕事に追われながらデスクトップパソコンの画面の片隅でテレビ放送を流しています。
熱心なフィギュアスケートファンに叱られそうな、いい加減な視聴です。
が、できるだけ自分が会場で観戦しているつもりで、選手のスピードや勢いをイメージするように努めています。

テレビカメラはずっと選手を追いかけ、ときにクローズアップしますので、こちらも細かいところに注意を奪われがちですが、それがすべてではありません。
なかでも主要な国際大会で高得点を叩き出すには、身のこなしと一体になったスケーティングのダイナミズムが不可欠となります。

私はそれを五輪連覇の羽生結弦(けがで欠場)だけでなく宇野昌磨にも感じますし、紀平梨花にも感じます。
全日本選手権であっても世界の大舞台で勝てるかどうかという観点を大切にして眺めています。
トップ争いを演じられるのはこの3選手だと改めて思いました。

全日本フィギュア女子シングルの結果

全日本選手権の結果(順位・得点)は次のとおりです。

1位 坂本花織(24番滑走)
   228.01点(152.36点 79.11点 73.25点 0.00点 75.65点)
2位 紀平梨花(20番滑走)
   223.76点(155.01点 82.95点 72.06点 0.00点 68.75点)
3位 宮原知子(23番滑走)
   223.34点(146.58点 71.49点 75.09点 0.00点 76.76点)
4位 三原舞依(22番滑走)
   220.80点(147.92点 78.15点 69.77点 0.00点 72.88点)
※点数はFS(TES、PCS、減点、SP)です。

フリースケーティング(FS)を終えて4選手が 220点台を叩き出すという手に汗を握る展開になりました。
ご承知のとおり、幕切れはとてもドラマチックでした。
国際スケート連盟(ISU)非公認記録とはいえ、日本女子の質の高さと層の厚さが伝わってきました。

参考までにショートプログラム(SP)の結果を記します。

1位 宮原知子(29番滑走)
   76.76点(40.54点 36.22点 0.00点)
2位 坂本花織(20番滑走)
   75.65点(41.08点 34.57点 0.00点)
3位 三原舞依(19番滑走)
   72.88点(39.48点 33.40点 0.00点)
5位 紀平梨花(27番滑走)
   68.75点(36.54点 33.21点 1.00点)
※点数はSP(TES、PCS、減点)です。

スケート靴を含め、コンディションづくりで苦しんだ紀平梨花は逆転不能と思われる5位に沈みました。
シニア1年目、今シーズン前半の肉体的・精神的な疲労も限界に達していたのかもしれません。
何せ全日本選手権まで国際大会4戦4勝です。

得点は1位と2位、3位と4位が僅差

全日本選手権での女子シングルの順位はあれでいいのでしょう。

私は素人なので点数をつけられませんが、SPとFSが終わるたびにこれくらいかなと予想しています。
これも観戦の楽しみの一つです。
印象にすぎませんがまったく的外れかというと、わりと当たります。

全日本選手権の得点にはいささか違和感を覚えました。
坂本花織がだいぶ高く、紀平梨花がやや低く、宮原知子がやや高く、三原舞依はやや低いと感じました。
坂本花織と紀平梨花が 225点を挟み、宮原知子と三原舞依が 222点を挟むニュアンスです。

SPとFSを揃えたのは中野園子コーチ門下の三原舞依と坂本花織です。
それに対し、濱田美栄コーチ門下の宮原知子と紀平梨花はミスが出ています。
宮原知子はFS、紀平梨花はSPとFSです。

坂本花織はFSがこれまでで一番といえる会心の演技でしたが、あそこまでの点数が出るかというとかなり疑問に思いました。

それぞれの選手のFSの出来はどうだったのでしょう。

20番滑走紀平梨花は終盤で痛恨のミス

SP5位から大逆転を狙った紀平梨花はFS1位でしたが、順位は2位に留まっています。
結果として、大差を引っ繰り返しての勝利は全日本選手権で難しいというジンクスどおりです。

先に述べたとおり、SPでの出遅れは使い古したスケート靴の問題が関わるとされましたが疲労の蓄積に加え、爆発的に高まった期待の重圧も影響したはずです。
しかし、紀平梨花は中1日でどちらもクリアし、FSでトリプルアクセル2本を決めています。

慎重になったせいか、スケーティングにも演技にも伸びやかさがやや欠けました。
が、ほぼパーフェクトに滑り終えられそうだと思った終盤、3回転ルッツ−2回転トウループ−2回転ループの3連続ジャンプで痛恨のミスが出ました。
万事休す。

最初の着氷が乱れてステップアウトになりましたが、次をオイラーに変え、2回転サルコウをつけています。
オイラーが回転不足を取られるなどし、リカバリーに至りませんでした。
それでも冷静な「修正力」が光りました。

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23番滑走宮原知子は時間を巻き戻せず

SP1位から5連覇を狙った宮原知子はFS4位になり、順位は3位に終わりました。
演技後に振り返り、「時間を巻き戻したい」と語りました。
後半の3回転フリップ−2回転トウループ−2回転ループの3連続ジャンプで2回転フリップの単発になるという痛恨のミスです。
次をダブルアクセル−2回転トウループ−2回転ループの3連続ジャンプに変えています。
回転不足を取られがちだったジャンプの見直しを進めていますが、まだ固まっていません。
ここで、紀平梨花、三原舞依、坂本花織に大差をつけられています。
(ジャンプ構成の難度を引き上げないと来シーズンは厳しくなります。)
ただし、演技構成点はただ一人、5項目で9点台を並べました。

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24番滑走坂本花織は「総合力の勝利」

SP2位から逆転を狙った坂本花織はFS2位になり、順位は1位になりました。
昨年はSP1位から宮原知子に逆転されて2位に甘んじました。
もともと安定感のある選手ですが、SPとFSを揃えて初優勝を飾りました。

ジャンプは紀平梨花はもとより三原舞依に及びません。
いくらかですが詰まったジャンプ、ふらついたジャンプも多かった。
それでも大きなGOE(出来栄え点)を引き出しています。
スピンも1番です。
さらに、芸術性や表現力を評価する演技構成点が伸びています。
宮原知子に及ばないものの、精彩を欠いた紀平梨花を上回りました。

勝者に特有の勢いで磁場(演技世界)に引き込み、高得点を叩き出しました。
「総合力の勝利」という声は間違いでありませんが、この得点を主要な国際大会で再現できるかというと、私はイメージが湧いてきません。

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22番滑走三原舞依はSPもFSも完璧

三原舞依こそ、SPもFSも破綻のない演技を揃えました。
一番クリーンな印象でしたが、実際には表彰台に届きませんでした。
また、3位に食い込んだとしても世界選手権代表に選ばれたかどうかは微妙です。
(メディアにもあまり取り上げられていません。)
三原舞依については思うところをブログにまとめています。

⇒2018年12月28日「三原舞依は好調・安定の演技、欠点がないという欠点」はこちら。

全日本選手権は表彰式も済みました。
私は順位に異論はありませんが、得点にちょっと違和感を覚えます。
また、1位が紀平梨花、2位が坂本花織、3位が三原舞依、4位が宮原知子になったとしても驚かなかったはずです。
1位と2位、3位と4位は接戦でした・・・。

category:三原舞依ブログはこちら。

紀平梨花に世界で勝利をつかめる予感

来シーズンにロシアのジュニア勢がシニアに上がってくると女子シングルの勢力図はどうなるか読めません。
(私はかならずしも悲観しているわけでありません。)
が、今シーズンに関しては全日本選手権の上位4選手がおおよそそのまま世界のトップ4に相当します。
日本女子はそれくらい強いです。
(成長期に特有の壁にぶつかり、エフゲニア・メドベージェワとアリーナ・ザギトワが得点を落としています。)
ここに本来なら、爆発力の樋口新葉とセンスの本田真凜が絡んできます。
(天性の才能に恵まれた本田真凜はどん底でもがいており、再生を果たせるかどうかは不明です。)

私は遠からず皆が横一線で並びそうだと感じており、そのなかで一人図抜けていると思うのが紀平梨花です。
不調だった全日本選手権の滑りを含め、世界で勝利をつかめるという予感に満ちています。
(すでにGPファイナルで果たしていますが・・・。)
優雅なSP「月の光」でさえも、スケーティングに迫力があります。

世界選手権は日本勢が表彰台独占の快挙

私の予想です。
日本勢と戦えるロシア勢がいませんので、表彰台を独占します。
3選手は安定感も備えています。

1位 紀平梨花  246点(84点 162点)
2位 宮原知子  228点(78点 150点)
3位 坂本花織  222点(74点 148点)

紀平梨花の得点には大きな期待を込めました。
本音をいえば、「240点(82点 158点)」で十分です。

宮原知子の得点にもそれなりの期待を込めました。
本音をいえば、「224点(76点 148点)」で十分です。
GPファイナルで取られた回転不足などはスケート靴が合わなかったことが主因のようですが、緊張の高まる今シーズン最大のイベントでどうなるでしょう。

坂本花織の得点はどうしてもクリアしてほしい最低点です。
オリンピックを経験済みですから大丈夫でしょう。
全日本選手権と同等の演技を行えたとして、どれくらいの評価を得られるか。
本人も知りたいところでしょう。

・・・と高得点を書き込むほうは気楽ですが、選手はとんでもなく大変です。
ごめんなさい。

「日の丸」3本は痛快です。
私は世界選手権の開幕が待ち遠しい。

category:紀平梨花ブログはこちら。

◆書き加え(12月31日)

全日本選手権の動画を見て改めて思う

紀平梨花はスケーティングに品格と迫力が備わっています。
突き詰めた、そして張り詰めた「美しさ」を感じます。
腰の動きと下半身の使い方にキレがあり、普通に滑っていても躍動感があります。
親から授かった身体が強くてしなやかだからでしょう。
一歩一歩に加速があり、変な言い方になりますが膝の下の伸びが他の選手と違います。
フィギュアスケートの土台となるスケーティングの要素は得点(採点)にもっと反映されていいと思います。
全日本選手権の動画を改めて見ましたが、やはり別格です。

それと三原舞依の得点は低いと思います。

◇◆◇

紀平梨花に関するブログは以下のとおり。

⇒2018年12月30日「賢い紀平梨花は4回転ジャンプを跳ばない」はこちら。

⇒2018年12月26日「紀平梨花と高橋大輔は神、全日本フィギュア視聴率」はこちら。

⇒2018年12月25日「紀平梨花と宇野昌磨はまとも、世界選手権の重圧」はこちら。

⇒2018年12月23日「なんでかな紀平梨花、トリプルアクセル赤面転倒」はこちら。

⇒2018年12月21日「プロが絶賛、紀平梨花の天性のスケーティング」はこちら。

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賢い紀平梨花は4回転ジャンプを跳ばない

ロシアのジュニア勢に牽引させよ
日本女子最初の五輪金メダリスト

4回転ロシアジュニアがシニアへ

フィギュアスケート女子シングルの来シーズンを占う記事が散見されるようになりました。
ロシアでは4回転ジャンプ、それもコンビネーションを跳ぶジュニアが出現しており、来シーズンにシニアデビューを果たす選手もいます。
鉛筆みたいに細く軽い少女がくるくると回っています。

トレンドとして女子シングルも4回転ジャンプ競争へ向かっているのは確かです。
だからといって、それに振り回されることもないでしょう。
紀平梨花が見据えなければならないゴールはあくまでも2022年に開催される北京五輪です。
そこでの最大のライバルは2000年か2001年にシニアに上がってくるロシア選手になります。
いまから慌てて同じ土俵に上るのはどうでしょう。

⇒2018年12月19日「アリーナ・ザギトワはロシア選手権2018で女王陥落か」はこちら。

4回転ジャンプ競争を抑える戦略

いまでもそうですが、4回転ジャンプ競争が勃発した2〜3年前の男子シングルは転倒、転倒、転倒という目も当てられない試合が続きました。
また、練習でも負傷や故障が続出しています。
女子シングルは男子シングルと比べて転倒が断然少ないことに救われましたが、選手がジャンプの難度を競うようになると状況が一変しかねません。

4回転ジャンプ競争をとりわけ先導する形になるとくたびれるだけです。
メディアの注目やファンの期待と引き換えに失うもの、背負うものがあまりに大きい。

トップクラスで戦っているシニアは4回転ジャンプ競争をなるべく抑えるような戦略を取るほうが賢明でしょう。
大事なのは、オリンピックで表彰台の頂点に立つまでのざっくりとしたシナリオです。
選手が出場する試合で勝ちたいと願うのは自然な心情ですが、つねに勝ちにいく必要はありません。
4回転ジャンプの習得に励むのは当然として、それを試合で出すのはぎりぎりのタイミングまで延ばします。

受けて立つ心の余裕で五輪制覇へ

紀平梨花のナチュラルで美しいスケーティングは天性です。
練習の努力だけでは身に着けられません。
私はすでに世界一と考えており、これを最大の魅力として押し出してほしい。
採点ルール改定の趣旨に則り、演技の質(完成度)で戦うとのメッセージをすり込んだほうが有利です。

⇒2018年12月21日「プロが絶賛、紀平梨花の天性のスケーティング」はこちら。

これからシニアに上がってくる選手を受けて立つという姿勢でいいでしょう。
彼女たちが高難度ジャンプを決めると得点で負けることがあるかもしれませんが、最終的な決着はオリンピックです。

紀平梨花が心の余裕を持って北京五輪までの期間を過ごすうえでも、オリンピックに次ぐ国際大会である世界選手権とGPファイナルは早めに制したほうがいい。
GPファイナル2018では圧勝を収めており、来春開催の世界選手権2019で強さを誇示したいところです。
(その後は1〜2年、潜伏するくらいの気持ちで・・・。)

紀平梨花はすでに4回転を跳べる

個人差が大きいはずですが、紀平梨花は成長期を迎えています。
身長や体重が変わり、体形も変わるでしょう。
ロシアのエフゲニア・メドベージェワやアリーナ・ザギトワという2人のエリートを見れば分かるとおり、高難度ジャンプを跳べなくなります。
しかし、紀平梨花はそうした困難を乗り越えられそうな体幹や身体能力の強さを備えていると感じます。

⇒2018年11月27日「紀平梨花、音を筋肉で感じ取り再現する才能」はこちら。

もしそうなら、紀平梨花は複数の4回転ジャンプを跳べるはずです。
すでにトウループは練習で決めており、精度(成功率)の向上に取り組んでいるようです。
紀平梨花はそのための海外合宿も予定しています。
(フィギュアスケートも情報戦になっており、練習で決めても伝わります。)

4回転は後出しが有利で低リスク

私は何十年に一人という突出した選手でないかぎり、4回転ジャンプ競争は後出しじゃんけんが勝つと考えます。
それを披露するかどうかはライバルの出方を睨みながらになります。
早い時点で手持ちのカードをすべて切ってしまうのは得策でありません。
(だれも追いつけないものなら構いません。)

大丈夫、4回転ジャンプ競争は放っておいてもロシアのジュニア勢が牽引します。
国内競争がとても厳しく、そうせざるをえないのです。
勝つためのロボットに見えてきて、私は気の毒に思います。
十代前半のジュニア選手に歩調を合わせるのはリスクを含めて愚かです。

⇒2018年11月26日「紀平梨花は頭もいい、超新星は超クール、GP連勝は当然」はこちら。

紀平梨花はクール!
冷静な判断力を失わなければ、日本女子最初のオリンピック金メダリストになれます。
彼女の武器は「頭」でもあるのです。

category:紀平梨花ブログはこちら。

◇◆◇

紀平梨花に関するブログは以下のとおり。

⇒2018年12月26日「紀平梨花と高橋大輔は神、全日本フィギュア視聴率」はこちら。

⇒2018年12月25日「紀平梨花と宇野昌磨はまとも、世界選手権の重圧」はこちら。

⇒2018年12月23日「なんでかな紀平梨花、トリプルアクセル赤面転倒」はこちら。

⇒2018年12月21日「プロが絶賛、紀平梨花の天性のスケーティング」はこちら。

⇒2018年12月19日「紀平梨花、全日本フィギュア初制覇は揺るがず」はこちら。

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紀平梨花と高橋大輔は神、全日本フィギュア視聴率

フィギュア界の超新星とレジェンド
フジテレビ社内で「神」と崇められる

全日本フィギュアスケート選手権2018が終わりました。
女子シングルは紀平梨花が主役となり、男子シングルは高橋大輔が主役となりました。
二人は前景気を盛り上げ、チケット販売に弾みをつけ、試合を面白くしてくれました。
不安視されたTV視聴率も大丈夫でした。

噂にすぎませんが、この超新星とレジェンドは今大会を中継したフジテレビ社内で「神」と崇められているようです。

紀平梨花と高橋大輔は年齢差が2倍

紀平梨花はシニアデビュー1年目で16歳、高橋大輔は現役復帰1年目で32歳です。
年齢差がちょうど2倍です。
どちらも2位に入り、日本開催の世界フィギュアスケート選手権2019代表に選ばれました。

紀平梨花FS高得点で緊張感みなぎる展開

紀平梨花は使い古したスケート靴の調整に手こずり、SPで5位に留まりました。
大会前から靴が持つかどうかぎりぎりの状態と語っていました。
ところが、同じ靴で滑るしかなかったFSで巻き返しています。
終盤にジャンプミスが出ましたが、それでも高得点を叩き出し、改めて強さを印象づけました。

最終グループの2番滑走でしたので、SP1位で全日本選手権5連覇を狙う5番滑走の宮原知子に大きなプレッシャーがかかりました。
これにより試合は緊張感みなぎる展開になっています。
そして宮原知子がわずかに及ばず、紀平梨花が新女王と思ったときに6番最終滑走の坂本花織が優勝を果たしました。

が、このドラマチックな幕切れも、紀平梨花の高得点があったからこそです。
この選手の美しさは「才能」に突きます。
親が夢中になる気持ちが分かります。

⇒2018年12月9日「紀平梨花、ビューティフル・ストームの生命力」はこちら。

高橋大輔不出来2位で男子シングルの惨状

高橋大輔はFSでまったく不本意な出来でしたが、結果として宇野昌磨に続きました。
ただし、50点近い得点差でした。
よほど納得できなかったのでしょう、世界選手権代表を辞退しています。
逆に言えば、かつての第一人者のプライドが出場を許さなかったのです。
「こういう出来でこの場にいたくない」とまで言い放ちました。
(ほかに、次世代に機会を譲るという意味合いもありました。)

もともと現役復帰は「やり切った」と思える現役引退を望んだからです。
したがって、このまま引っ込むわけにいきません。
来シーズンも現役続行でしょう。

自分でもまさかと驚いた高橋大輔の2位は、羽生結弦と宇野昌磨に続く選手がまったく育っていない男子シングルの惨状を改めてあぶり出しました。

category:高橋大輔ブログはこちら。

瞬間最高視聴率は紀平梨花と高橋大輔絡み

中継したフジテレビの平均視聴率は女子FSが16.6%(20.5%)、男子FSが15.4%(16.8%)でした。

瞬間最高視聴率は女子FSが25.8%(30.8%)で、宮原知子がキス・アンド・クライで得点を見守るシーンです。
紀平梨花の初制覇へ期待が膨らんだ結果です。
この空気を読まずに優勝をかっさらった坂本花織は称賛に値します。
よりによって滅多に望めない会心の演技をここで見せています。

⇒2018年12月24日「坂本花織、計算ミスで全日本初優勝の珍事」はこちら。

男子FSが23.9%(27.4%)で、高橋大輔が演技中(演技後)のタイミングです。
(ビデオリサーチ調べ、関東地区。括弧内は関西地区)

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◇◆◇

紀平梨花に関するブログは以下のとおり。

⇒2018年12月25日「紀平梨花と宇野昌磨はまとも、世界選手権の重圧」はこちら。

⇒2018年12月23日「なんでかな紀平梨花、トリプルアクセル赤面転倒」はこちら。

⇒2018年12月21日「プロが絶賛、紀平梨花の天性のスケーティング」はこちら。

⇒2018年12月19日「紀平梨花、全日本フィギュア初制覇は揺るがず」はこちら。

⇒2018年12月18日「全日本フィギュア選手権2018女子シングル優勝・順位予想」はこちら。

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紀平梨花と宇野昌磨はまとも、世界選手権の重圧

全日本選手権で世界フィギュア代表が決定
現役復帰の高橋大輔は不出来の2位で辞退

宇野昌磨はけがの影響を感じさせない好演

「全日本フィギュアスケート選手権2018」が終わりました。
日本選手を応援すればいい国際大会と違い、応援したい選手が何人かいる国内大会は疲れます。

男子シングルのフリースケーティング(FS)が行われました。
ショートプログラム(SP)1位の宇野昌磨はけがの影響をまったく感じさせません。
序盤の2〜3本のジャンプを見て「ひどい点数になりそう」と思いましたが、中盤へ向けてスムーズになり、終盤には素晴らしい演技になっていました。

category:宇野昌磨ブログはこちら。

高橋大輔はジャンプがはらはら、後半がへとへとです。
ひどい不出来でしたが、それをだれよりも恥じているのは本人です。
にもかかわらず2位に入っており、羽生結弦と宇野昌磨の次世代が育っていない状況が改めて浮き彫りになりました。
高橋大輔は「この出来でここにいたくない」と自分に腹を立てるとともに、後輩に危機感を募らせています。

⇒2018年12月22日「若者よ、高橋大輔が全日本選手権の主役でいいのか」はこちら

世界フィギュア2019代表選手(出場選手)

日本スケート連盟から来年3月にさいたまで開催される「世界フィギュアスケート選手権2019」の代表選手が発表されました。
男女ともに選考でもめる要素がありませんでした。

けがで全日本選手権を欠場した羽生結弦は3年連続で救済措置(特例)が適用されましたが、私自身はリハビリと蓄積疲労回復に充ててほしいと思っていました。
採点ルールの改定もあり、突出した才能を持ち、しかも滑る意思を持つ選手、とくに男子選手は30歳前後まで現役を続けられます。
選手生命を大切にしてください。

◇世界フィギュア女子シングル代表選手(出場選手)

1.坂本花織
2.紀平梨花
3.宮原知子

◇世界フィギュア男子シングル代表選手(出場選手)

1.宇野昌磨
2.田中刑事
3.羽生結弦

2位の高橋大輔は選出されましたが辞退しました。
致し方のない点数、妥当な判断です。
かつて第一人者だった彼が自分に許せるはずがありません。

代わりに3位の田中刑事が選ばれました。

選考基準に照らすとこうなるのでしょうが、近い将来に世界で戦えそうな男子選手がいません。
出たいはずの高橋大輔が断った意図をどうか汲んでほしい。

⇒2018年12月22日「若者よ、高橋大輔が全日本選手権の主役でいいのか」はこちら

男女とも最大の「3」の枠取りに貢献した選手の名前がありません。
樋口新葉と友野一希は悔しい正月を迎えますが、気持ちを切らさずに来シーズンに備えてください。

さいたま開催世界選手権代表選手コメント

記者会見で代表選手が意気込みを語りました。

坂本花織は「世界選手権初出場、日本開催ですごく緊張しているけれど、自分らしく思い切っていきたい」。
(選ばれた時点で「緊張」という言葉を使っています。次のコメントは「ひざががくがく」です。)

紀平梨花は「夢に見ていた世界選手権に出られてすごくうれしい。たくさんの方の期待に応えられる演技ができるように練習を頑張りたい」。
(本番の成績をもたらす練習を頑張ると言っており、早くも地に足がついています。また、スターのコメントです。)

宮原知子は「日本開催の世界選手権に代表として選んでいただけたことに感謝し、今シーズンは試合に波があるので、しっかりと自分の演技ができるようにしたいです」。
(優等生のコメントであり、課題克服を見据えています。)

宇野昌磨は「2位が続いているので1位になるために自分を信じて、いい結果が出せるように頑張りたい」。
(自覚は十分です。この選手は世界の大舞台で金メダルを獲ることしか求められていません。)

羽生結弦は日本スケート連盟に「世界選手権に間に合うように頑張って調整します」と連絡しています。
(おそらく一生に一人しか出会えない選手です。私は五輪3連覇が可能と考えています。そのための最良の決断を下してほしい。)

日本開催ですので、観客やファンの応援が大きな力になります。
同時に、大きな注目と期待が重圧になります。
最終的に自分との戦いに勝てた選手だけが表彰台に立つことができます。

私はプレッシャーを真正面から受け止めようとする気迫を、とくに紀平梨花と宇野昌磨に感じます。
(羽生結弦はスターなので、最初からそういう選手です。)

世界選手権は日本勢が表彰台独占の快挙

私の予想です。
日本勢と戦えるロシア勢がいませんので、表彰台を独占します。

1位 紀平梨花  246点(84点 162点)
2位 宮原知子  228点(78点 150点)
3位 坂本花織  222点(74点 148点)

私はGPファイナル後の人気の爆発と期待の重圧、そしてスケート靴の不調(SPの失敗)という大混乱のなかで、出来はよくなかったとはいえ、FSであれだけの高得点を叩き出した紀平梨花は化け物だと思いました。
中1日で立て直してしまう頭とメンタルがすごい。
日常生活ではあどけなさが残る少女なのにね。

宮原知子は今シーズンの練習での重点的な取り組みの成果が出ると思います。
ジャンプでミスがなくなり、GOE(出来栄え点)を稼ぎます。

坂本花織は日本女子の看板選手になりますので重圧がかかると考えます。
これでもし 230点近い得点を記録するとすれば覚醒して次のステージに上ったということです。

この3選手は日本女子シングル史上最強の布陣となります。
過去に一度もなかったことですが、全員が抜群の「安定感」を誇ります。
(紀平梨花はトリプルアクセルを失敗しません。)

来シーズンはロシアのジュニア勢から強烈な得点力を持つ有力選手がシニアに参戦してきます。

四大陸フィギュア2019代表選手(出場選手)

合わせて、来年2月に米国で開催される「四大陸フィギュアスケート選手権2019」の代表選手が発表されました。

◇四大陸フィギュア女子シングル代表選手(出場選手)

1.坂本花織
2.紀平梨花
3.三原舞依

三原舞依は今シーズン、質の高い演技を安定的に行っています。

宮原知子はジャンプのGEO(出来栄え点)の向上と高難度ジャンプの習得に時間をいくらか割けます。

◇四大陸フィギュア男子シングル代表選手(出場選手)

1.宇野昌磨
2.田中刑事
3.友野一希

田中刑事と友野一希は全日本選手権でまったく不出来な高橋大輔の得点を上回れませんでした。
あまりに不甲斐ないと思います。

高橋大輔はあくまで個人的な思いから現役復帰に踏み切ったと考えていますが、その決断と全日本選手権での演技には男子シングルへのとても重大なメッセージが含まれています。

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◇◆◇

紀平梨花に関するブログは以下のとおり。

⇒2018年12月23日「なんでかな紀平梨花、トリプルアクセル赤面転倒」はこちら。

⇒2018年12月21日「プロが絶賛、紀平梨花の天性のスケーティング」はこちら。

⇒2018年12月19日「紀平梨花、全日本フィギュア初制覇は揺るがず」はこちら。

⇒2018年12月18日「全日本フィギュア選手権2018女子シングル優勝・順位予想」はこちら。

⇒2018年12月15日「紀平梨花の演技構成点(PCS)が低すぎるわけ」はこちら。

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なんでかな紀平梨花、トリプルアクセル赤面転倒

紀平梨花と宮原知子はスケート靴対決
女子シングルにFS大逆転なし
全日本初制覇は来年まで持ち越しへ

限界スケート靴の調整にてこずる

全日本フィギュアスケート選手権2018の女子シングル。
一昨日にショートプログラム(SP)が行われました。

GPファイナルでアリーナ・ザギトワとの一騎打ちを制した紀平梨花は、極端なミスを犯さないかぎり負けることのないプログラムを滑ります。
勢いに乗っているだけでなく、実力を劇的に伸ばしました。
私は、現時点で世界一だと思います。

しかし、限界を迎えたスケート靴の調整に手こずっているという情報をウェブで見つけました。
得点力の大きい高難度ジャンプの出来が著しく左右されるらしく、ひどく神経質になっていました。
足首の部分をテープで巻いて固めるなどの応急処置を講じて本番に臨むと語っています・・・。

スタートポーズの笑顔が引きつる

私は直前の6分間練習で滑る紀平梨花を見て、表情がずいぶん硬いと感じました。
(いらつきが顔に出ています。)
途中、テープを外しました。
さらに、本番でリンクに下り、樋口新葉の得点が出るまでの間にテープを外しました。
紀平梨花は心に余裕がないというより不安を感じているという印象を受けました。

名前がコールされ、普段は氷にエッジを馴染ませますが、軽くジャンプを試みました。
足下にこれだけ注意を奪われては、トリプルアクセルを跳べるはずがありません。
また、高難度ジャンプに支障が出るだけで済まず、スケーティングに影響が及びます。

「月の光」のスタートポーズで見せた笑顔が引きつっています。
悪い予感が的中し、冒頭のトリプルアクセルは思い切り派手に転倒しました。
その動揺もあってか、次の3回転フリップ―3回転トウループのコンビネーションは後ろが2回転になりました。
3回転ルッツだけは決めました。
が、GPファイナルとは別人のような演技になり、 68.75点の5位に留まっています。

集中力まで失う最悪の展開になる

演技後のインタビューではスケート靴に質問が集中しています。
1か月半から3か月ほどで履き替えるとのことですが、新調した靴が合わず、同じ靴を4か月以上も履いてきました。
大技での酷使もたたって両足首付近の革が柔らかくなり、テープで補強して使いつづけていました。

SPではとりわけ右足の硬さの調整に失敗したと明かしました。
スタート位置で気づきましたが手遅れでした。
演技中もずっと心に引っかかり、集中力まで失うという最悪の展開になりました。

しかし、同じスケート靴を履いて行った公式練習ではトリプルアクセルをほとんど成功させていましたので、それだけが原因と片づけるのは不自然です。
日本女王が決まる全日本選手権は世界の主要大会とは違った緊張があるのでしょうか。
本人は意識していないと語っていましたが、注目と期待の重圧も大きかったのでしょうか。

「気合」でぼろ靴は乗り切れない

紀平梨花は演技が終わり、「緊張はまったくなかった」と語っています。
ならば、硬い表情は重圧による緊張でなく、スケート靴の調整ミスによる不安だったのでしょうか。
トリプルアクセルは格段に繊細です。

紀平梨花はぼろ靴を「気合で乗り切る」と語っていましたが、無理がありました。
だからといって、スケート靴に敗因を押しつけることもできません。

⇒2018年1月25日「浅田真央のぼろぼろ靴と穴あきソックス」はこちら。

トップ選手はスケート靴を年間3足ほど交換するとか。
ところが、浅田真央はほぼ1年履きとおしました。
感触が変わると、トリプルアクセルを跳びにくいからでしょう。
(「臭い(くさいと読まないでください)がきつい」と自分で語っていたことを思い出しました。)

女子シングルは波乱が起こりにくい

紀平梨花はGPシリーズ第4戦「NHK杯」でSP5位からFSで自己ベストの154.72点を記録して逆転勝利を収めています。
しかし、スケート靴を取り替えられませんので、SP1位の宮原知子との8.01点差を引っ繰り返すのは至難でしょう。
全日本選手権での女子シングルの最大の逆転劇は、2013年のわずか2.82点差です。
鈴木明子がSP2位から浅田真央を引っ繰り返しています。
波乱がきわめて起こりにくいのです。
まして、紀平梨花はSP5位ですので・・・。

また、宮原知子は調整がうまくいったらしく、SPで「回転不足」を克服しています。
演技全体の安定感もしっかりと取り戻しており、おそらくFSでも高得点を叩き出します。

⇒2018年12月13日「宮原知子、全日本選手権4連覇は勝ちすぎ」はこちら。

紀平梨花の初制覇は来年まで持ち越しになります。

category:紀平梨花ブログはこちら。

◆書き加え(12月22日)

宮原知子はファイナル前の靴に戻す

私は、宮原知子が惨敗したGPファイナルで新調したスケート靴を(こっそり)以前のスケート靴に戻したことを知りました。
消えたはずの回転不足が亡霊のように現れたので、変だなと思っていました。
納得です。
自分の庭のような全日本選手権で「ミス・パーフェクト」を取り戻しました。

◆書き加え(12月22日)

詰めかけた観客にこたえる演技を!

大会を盛り上げるために、「紀平梨花は射程圏内」などという報道も見かけます。

その前提は宮原知子が回転不足などのミスを犯して得点が伸び悩むか、紀平梨花がNHK杯の自己ベストを超える 150点台後半の驚異的な点数を出すかでしょう。
前者は他力ですが、宮原知子のSPを見るかぎりは考えにくい。

⇒2018年12月2日「紀平梨花、全日本選手権2018で宮原知子へ恩返し」はこちら。

トップクラスの選手が「最後まで優勝を諦めない」と語るのは当然です。
紀平梨花もむろんそう誓っています。
ちなみに、売れ行きが心配された大会チケットは完売とのこと。
新星の誕生に胸が高鳴ったからです。
紀平梨花は会場に詰めかけた観客、とくにファンにこたえる演技を第一にすべきです。

それには年末恒例の一大イベントをまず自分自身が楽しまないと・・・。
表情が硬すぎます。
勝利がすべてでありません。
目の肥えた日本の観客は仮に自分が応援する選手でなくても、優れた演技に惜しみない拍手を送ることを忘れません。

日本の宮原と世界の紀平で役割分担を!

私は史上最大の逆転劇を見るより、絶品の「スケーティング」を味わいたい。
やみつきになる美しさです。
とりわけFSの曲調と振付は彼女の天賦の才能と突出した身体能力をいかんなく引き出しています。

⇒2018年12月9日「紀平梨花、ビューティフル・ストームの生命力」はこちら。

感動という最高のクリスマスプレゼントをお茶の間に届けてほしい。

⇒2018年11月27日「紀平梨花、音を筋肉で感じ取り再現する才能」はこちら。

濱田美栄コーチ同門の二人は「日本女王の宮原知子」と「世界女王の紀平梨花」という役割分担はどうでしょう。
全日本選手権2018で宮原知子が勝ち、世界選手権2019で紀平梨花が勝つ。

⇒2018年12月14日「濱田美栄コーチ、同門対決の心労とプライド」はこちら。

紀平梨花の重圧はスーパースターの宿命

「お家芸」として日本におけるフィギュアスケートの人気は抜群に高い。
浅田真央がそうだったように、ファンどころか国民の注目と期待の重圧を背負うのがスーパースターの宿命です。

⇒2018年12月4日「紀平梨花にのしかかるポスト浅田真央の重圧」はこちら。

私は紀平梨花がプレッシャーを受け止め、それを乗り越えていく成長のプロセスを見たい。
世界のトップを望める久し振りのスターです。

◆書き加え(12月23日)

FSで2本決めても引っ繰り返せない

午前に公式練習が行われ、紀平梨花が入念な調整を行いました。
メディアはトリプルアクセルの成功を盛んに取り上げています。
FSで2本決めれば宮原知子を引っ繰り返せるという印象です。

が、実際にはそうはなりません。
紀平梨花はすべてのジャンプを決めたうえで、すべての要素でGOE(出来栄え点)を引き出さなければなりません。
大きな加点が必要です。

SPとFSを比べると、時間は2分40秒から4分に伸び、ジャンプは3本から7本に増えます。
壊れかかったスケート靴の微調整は格段に難しくなります。
まして紀平梨花は神経質になっています。

逆転には 160点近い得点が最低ライン

宮原知子がノーミスで滑ると、紀平梨花はノーミスでなくパーフェクトに滑らないと上回れません。
宮原知子の調子を加味して考えると、 160点近い得点が最低ラインでしょう。
おそらく自力による初制覇は不可能です。

SP5位の紀平梨花は20番滑走です。
驚異的な得点を叩き出せれば、22番滑走で3位の三原舞依、23番滑走で1位の宮原知子、最終24番滑走で2位の坂本花織に大きなプレッシャーをかけられます。
(それを跳ね返せる選手もいます。)

ロシア選手権はSP1位と5位が真逆

とはいえ、ロシア選手権ではSP1位のアリーナ・ザギトワと5位のアンナ・シェルバコワが入れ替わるというとんでもない展開で幕を閉じました。

⇒2018年12月19日「アリーナ・ザギトワはロシア選手権2018で女王陥落か」はこちら。

5連覇を阻止される宮原知子には気の毒ですが、史上最大の逆転劇はさぞかしドラマチックだろうと思わないわけでもありません。

結果はまもなく分かります。
私は濱田美栄コーチ同門の二人に持てる力を出し切ってほしい。

◆書き加え(12月23日)

坂本花織が圧巻の演技で全日本初優勝

FSが終わり、坂本花織が圧巻の演技を見せて初優勝を飾りました。
私が知る範囲でベストだったのでないでしょうか。
昨年はSP1位から宮原知子に逆転され、今年はSP2位から宮原知子を逆転しています。

濱田美栄コーチ、そして選手としては悔しいでしょうが、私は同門としては悪い決着でなかったと思います。
宮原知子が日本女王、紀平梨花が世界女王になると理想的と考えていましたので、ほっとしました。

私は紀平梨花も宮原知子もパーフェクトな出来だったと思いません。
結果から眺めれば、紀平梨花はFSで 160点が必要でした。
(スケート靴をかすかにかばいながら滑っているようで、ダイナミックなスケーティングとはいえません。)

格闘技でないのですが、三原舞依を含めた上位4選手の力勝負は素晴らしかった。

◆書き加え(12月24日)

全日本フィギュア2018女子シングル結果

全日本選手権の結果(順位・得点)は次のとおりです。

1位 坂本花織(24番滑走)
   228.01点(152.36点 79.11点 73.25点 0.00点 75.65点)
2位 紀平梨花(20番滑走)
   223.76点(155.01点 82.95点 72.06点 0.00点 68.75点)
3位 宮原知子(23番滑走)
   223.34点(146.58点 71.49点 75.09点 0.00点 76.76点)
4位 三原舞依(22番滑走)
   220.80点(147.92点 78.15点 69.77点 0.00点 72.88点)
5位 樋口新葉(21番滑走)
   197.63点(125.00点 59.78点 66.22点 1.00点 72.63点)
6位 山下真瑚(17番滑走)
   197.14点(134.20点 69.29点 64.91点 0.00点 62.94点)
※点数はFS(TES、PCS、減点、SP)です。

濱田美栄コーチ門下の宮原知子と紀平梨花、中野園子コーチ門下の三原舞依と坂本花織という関西に練習拠点を置く4選手の戦いになりました。
坂本花織がSPでもFSでも、そしてジャンプなどの技術点でも表現などの演技点でも他の選手を圧倒しました。
とくに最終滑走のFSは出色の出来栄えです。
自らの潜在力を開花させました。

今年の全日本選手権では三原舞依が出した高得点に刺激され、坂本花織がさらに高得点を叩き出しています。
坂本花織の初制覇は、三原舞依の存在も大きかったと考えます。

また、紀平梨花の持つ優れた才能と精神力を改めて感じさせられました。
シニア1年目です。
ただし、FSでトリプルアクセルを2本決めていますが、スケート靴のことがいくらか意識にあるせいか、本来のスケーティングは見られませんでした。
それを土台とした演技点も伸びませんでした。
(ここまでよくぞ立て直したとは思っています。)

日本で開催される世界選手権2019の代表は坂本花織、紀平梨花、宮原知子ですんなりと決まりです。
私としては三原舞依にも行ってほしいのですが、最大3枠ですから致し方ありません。

見応えが凄かった。
選手の皆さん、ありがとう。

◆書き加え(12月24日)

世界選手権は日本勢が表彰台独占の快挙

私の予想です。
日本勢と戦えるロシア勢がいませんので、表彰台を独占します。

1位 紀平梨花  246点(84点 162点)
2位 宮原知子  228点(78点 150点)
3位 坂本花織  222点(74点 148点)

私はGPファイナル後の人気の爆発と期待の重圧、そしてスケート靴の不調(SPの失敗)という大混乱のなかで、出来はよくなかったとはいえ、FSであれだけの高得点を叩き出した紀平梨花は化け物だと思いました。
中1日で立て直してしまう頭とメンタルがすごい。
日常生活ではあどけなさが残る少女なのにね。

宮原知子は今シーズンの練習での重点的な取り組みの成果が出ると思います。
ジャンプでミスがなくなり、GOE(出来栄え点)を稼ぎます。

坂本花織は日本女子の看板選手になりますので重圧がかかると考えます。
これでもし 230点近い得点を記録するとすれば覚醒して次のステージに上ったということです。

この3選手は日本女子シングル史上最強の布陣となります。
過去に一度もなかったことですが、全員が抜群の「安定感」を誇ります。
紀平梨花はトリプルアクセルを失敗しません。

◆書き加え(12月25日)

紀平梨花は男子シングル3A専門コーチへ

全日本選手権で男子シングルの演技を見て、紀平梨花のジャンプの凄さがいやというほど分かりました。
4回転ジャンプ競争といわれて久しいのに「トリプルアクセル(3回転半)」でも転倒などのミスが続出しています。
それと、空中姿勢やランディングに流れや美しさが乏しい。

スケーティングと融合した高難度ジャンプのスキルでは紀平梨花のほうが断然上です。
多くのGOE(出来栄え点)を得られるはずです。
(本人が会場で観戦していましたが、男子選手の出来をどう感じたのでしょう。)

男子シングルでトリプルアクセル(3A)専門のコーチになってくれればどんなに心強いだろうと本気で思いました。
だったら、私も67歳最高齢初心者としてすぐに弟子入りします。

◇◆◇

紀平梨花に関するブログは以下のとおり。

⇒2018年12月21日「プロが絶賛、紀平梨花の天性のスケーティング」はこちら。

⇒2018年12月19日「紀平梨花、全日本フィギュア初制覇は揺るがず」はこちら。

⇒2018年12月18日「全日本フィギュア選手権2018女子シングル優勝・順位予想」はこちら。

⇒2018年12月15日「紀平梨花の演技構成点(PCS)が低すぎるわけ」はこちら。

⇒2018年12月11日「紀平梨花TV視聴率はスターの証、女・羽生結弦へ」はこちら。

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プロが絶賛、紀平梨花の天性のスケーティング

とんでもない才能の持ち主
彗星のような登場感をまとう

シニア1年目で9点台の「演技構成点」


フィギュアスケーターは顔触れが1年でがらっと変わることがあります。
成長期前に高難度ジャンプを跳びやすく得点を稼ぎやすい女子シングルはとくにそうです。
しかし、紀平梨花のここまで目覚ましいブレイクは長らく指導に当たってきた濱田美栄コーチでさえも予想できませんでした。

シニア1年目のGPシリーズ2戦2勝の戦いぶりから紀平梨花は俄然、GPファイナル優勝候補の筆頭に挙げられるようになりました。

濱田美栄コーチはフリースケーティング(FS)の最終6番滑走で教え子を送り出す際に「トリプルアクセルだけでなく、ほかもよくなっている」と声をかけました。
その言葉どおり、紀平梨花はジャンプなどの技術が評価されるだけでなく、大きな意味の表現が評価される5コンポーネンツが1つを除いて9点台になりました。
それなりの「演技構成点」を得るには、場数や経験による成熟が必要だというのに・・・。

とんでもない才能の持ち主です。

パトリック・チャンが称える「滑り」の質感

世界一のスケーティングスキルを持つと言われてきたカナダの元世界王者、パトリック・チャンは紀平梨花の「スケーティング」の質感を称えています。
緩急や強弱などアクセントのつけ方のうまさは天性のものです。

驚異的な完成度を持つスケーティングに、私は魅了されてしまいました。
すべての要素での高い「GOE(出来栄え点)」を支える土台もここにあります。

助走・踏み切り・回転・着氷・流れよし

八木沼純子は紀平梨花を手放しでほめました。
大技のトリプルアクセルは助走から踏み切り、回転(空中)、着氷、その後の流れが自然でバランスが取れています。

また、スケーティングは一蹴りに伸びがあり、エッジも正確に深く使っています。
力を下半身に伝えるのがうまく、強さとしなやかさがあります。

身体能力の高さと体幹の強さがあり、個々のポジションが美しく、ジャンプもスピンも軸がしっかりしています。
さらに、スタミナがあり、最後までスピードが落ちないとともに動きが途切れません。

美しいスケーティングに技術が溶け込むように乗っているので、GOE(出来栄え点)も演技構成点もおのずと高くなります。

⇒2018年12月8日「紀平梨花、メンタルとGOEであっさりと世界最高得点」はこちら。

一つひとつのポーズの美しさが格別

宇野昌磨は紀平梨花のGPファイナルのFSを会場で見ました。
冒頭のトリプルアクセルで両手をつきましたが、次に2回転トウループをつけるコンビネーションに変えました。
咄嗟のリカバリーに「すごい」と圧倒されました。
さらに、表現力について「僕は一つひとつのポーズが雰囲気だが、紀平さんは一つひとつのポーズを写真で撮ってもきれい」と語りました。
トップ選手ならではの鋭い指摘です。

実は、私もウェブ記事などで見かける紀平梨花の演技中の写真を見て、ポーズが明確と感じていました。
「絵」になります。
写真は一瞬を切り取ったものですが、それでも体の勢いや力感、動きの強さや鋭さが現れます。

紀平梨花はすらっとした四肢を目一杯使うだけでなく、体全体を舞うように使い切れます。

いずれも選手や指導者、解説者の経験を持つプロフェッショナルが紀平梨花の大きな意味のスケーティングを絶賛しています。

私はこの選手がまとう彗星のような登場感はこれが源泉と考えています。
特定の技術や要素でなく、紀平梨花は身体そのものが表現なのです。

⇒2018年12月9日「紀平梨花、ビューティフル・ストームの生命力」はこちら。

(2018年12月14日執筆)

category:紀平梨花ブログはこちら。

◆書き加え(12月20日)

「ザギトワはスケーティングで劣る」

ロシアメディアが名伯楽の声を伝えています。
GPファイナルでのアリーナ・ザギトワの敗因に「少女から大人に変わる時期に入ったこと」「出現したライバルが心理的なプレッシャーを与えたこと」を挙げています。

さらに、アリーナ・ザギトワが紀平梨花と同じ大会に出場すると、スケーティングの伸びやかさ、軽やかさ、きれいさ、スピードにおいて優劣がはっきりすると述べています。
また、アリーナ・ザギトワのFSの演技に「音楽性が乏しかった」とも言い添えています。

このブログで幾度か記しましたが、技術点だけでなく演技構成点でも紀平梨花がかなり上回っていないとおかしいと思います。

⇒2018年12月15日「紀平梨花の演技構成点(PCS)が低すぎるわけ」はこちら。

◆書き加え(12月20日)

紀平梨花はテレビ視聴率の女神になる

全日本選手権は男子シングルのスーパースター・羽生結弦が3年連続で欠場しました。
昨年は平昌五輪の代表最終選考会を兼ねており、国民の関心もそこそこ高かった。
しかし、今年は盛り上がりに欠け、厳しい視聴率が予想されていました。

ところが、シニア1年目の紀平梨花が彗星のように現れました。
GPファイナルで平昌五輪金メダリストのアリーナ・ザギトワを破り、人気に火がつきました。
浅田真央などの日本女子の伝家の宝刀「トリプルアクセル」を操るだけでなく、スケーティングの美しさも群を抜きます。

紀平梨花は大会を中継するフジテレビにとって視聴率の女神になります。

⇒2018年12月11日「紀平梨花TV視聴率はスターの証、女・羽生結弦へ」はこちら。

◆書き加え(12月21日)

スケート靴が壊れかかって3Aが不安

紀平梨花が本番前に大変な事態に直面しています。
スケート靴が柔らかくなり、最大の得点源であるトリプルアクセルを跳ぶのが難しいそうです。
テープで巻いて固めるなどの応急処置を講じるようですが、不安はぬぐえません。

公式練習ではしきりに足下を気にしていましたので高難度ジャンプ全般に支障が出るだけでは済まず、スケーティング自体に影響が及ぶ恐れもあります。
私は世間に負けましたが、紀平梨花はスケート靴に負けるのでしょうか。

◆書き加え(12月21日)

紀平梨花が米国の専門誌の表紙を飾る

紀平梨花が米国の専門誌「IFSマガジン」の表紙を飾ることになりました。
創刊22年、同誌の2019年の第1号のようです。

カナダ、欧州、アジア、南米、オーストラリアでも隔月で発行されています。
日本選手では羽生結弦や浅田真央、高橋大輔なども表紙を飾っています。
国内大会の全日本選手権に世界のスケートファンの注目が集まっているのかもしれません。
紀平梨花がトップスケーターになった証です。

◆書き加え(12月21日)

先ほどSPが終わりました。

1位 宮原知子(29番滑走)
   76.76点(40.54点 36.22点 0.00点)
2位 坂本花織(20番滑走)
   75.65点(41.08点 34.57点 0.00点)
3位 三原舞依(19番滑走)
   72.88点(39.48点 33.40点 0.00点)
4位 樋口新葉(25番滑走)
   72.63点(38.79点 33.84点 0.00点)
5位 紀平梨花(27番滑走)
   68.75点(36.54点 33.21点 1.00点)
※点数はSP(TES、PCS、減点)です。

中野園子コーチ同門の三原舞依と坂本花織は互いにパーフェクトな演技を見せました。
樋口新葉は久し振りに元気一杯の滑りを見せ、ほっとした表情を浮かべています。

紀平梨花は滑る前からあれだけ足下を気にしていてはトリプルアクセルを跳べるはずがありません。
スタートポーズで顔が引きつっており、これまでの勢いがすっかり消えています。

宮原知子はGPファイナルで得点伸び悩みの最大の原因となった回転不足を解消しました。
安定した演技を見せ、「ミス・パーフェクト」の復活を印象づけました。

山下真瑚は 62.94点で9位、白岩優奈は 59.99点で12位、本田真凜は 52.75点で18位です。

私は坂本花織と樋口新葉が大健闘という印象を受けました。
紀平梨花はFSに同じスケート靴で臨むしかありませんので、さすがに8点以上の差は引っ繰り返せません。
5連覇を目指す宮原知子と初制覇を目指す坂本花織の戦いになるように思います。
が、ひょっとしたら樋口新葉が割り込んでくるかもしれません。
故障明けで7本のジャンプを跳び、4分を滑りきれるかどうか。

演技そのものに破たんのない宮原知子が5連覇へ前進したのは確かです。

◆書き加え(12月23日)

FSで2本決めても引っ繰り返せない

午前に公式練習が行われ、紀平梨花が入念な調整を行いました。
メディアはトリプルアクセルの成功を盛んに取り上げています。
FSで2本決めれば宮原知子を引っ繰り返せるという印象です。

が、実際にはそうはなりません。
紀平梨花はすべてのジャンプを決めたうえで、すべての要素でGOE(出来栄え点)を引き出さなければなりません。
大きな加点が必要です。

SPとFSを比べると、時間は2分40秒から4分に伸び、ジャンプは3本から7本に増えます。
壊れかかったスケート靴の微調整は格段に難しくなります。
まして紀平梨花は神経質になっています。

逆転には 160点近い得点が最低ライン

宮原知子がノーミスで滑ると、紀平梨花はノーミスでなくパーフェクトに滑らないと上回れません。
宮原知子の調子を加味して考えると、 160点近い得点が最低ラインでしょう。
おそらく自力による初制覇は不可能です。

SP5位の紀平梨花は20番滑走です。
驚異的な得点を叩き出せれば、22番滑走で3位の三原舞依、23番滑走で1位の宮原知子、最終24番滑走で2位の坂本花織に大きなプレッシャーをかけられます。
(それを跳ね返せる選手もいます。)

ロシア選手権はSP1位と5位が真逆

とはいえ、ロシア選手権ではSP1位のアリーナ・ザギトワと5位のアンナ・シェルバコワが入れ替わるというとんでもない展開で幕を閉じました。

⇒2018年12月19日「アリーナ・ザギトワはロシア選手権2018で女王陥落か」はこちら。

5連覇を阻止される宮原知子には気の毒ですが、史上最大の逆転劇はさぞかしドラマチックだろうと思わないわけでもありません。

結果はまもなく分かります。
私は濱田美栄コーチ同門の二人に持てる力を出し切ってほしい。

◆書き加え(12月23日)

坂本花織が圧巻の演技で全日本初優勝

FSが終わり、坂本花織が圧巻の演技を見せて初優勝を飾りました。
私が知る範囲でベストだったのでないでしょうか。
昨年はSP1位から宮原知子に逆転され、今年はSP2位から宮原知子を逆転しています。

濱田美栄コーチ、そして選手としては悔しいでしょうが、私は同門としては悪い決着でなかったと思います。
宮原知子が日本女王、紀平梨花が世界女王になると理想的と考えていましたので、ほっとしました。

私は紀平梨花も宮原知子もパーフェクトな出来だったと思いません。
結果から眺めれば、紀平梨花はFSで 160点が必要でした。
(スケート靴をかすかにかばいながら滑っているようで、ダイナミックなスケーティングとはいえません。)

格闘技でないのですが、三原舞依を含めた上位4選手の力勝負は素晴らしかった。

◆書き加え(12月24日)

全日本フィギュア2018女子シングル結果

全日本選手権の結果(順位・得点)は次のとおりです。

1位 坂本花織(24番滑走)
   228.01点(152.36点 79.11点 73.25点 0.00点 75.65点)
2位 紀平梨花(20番滑走)
   223.76点(155.01点 82.95点 72.06点 0.00点 68.75点)
3位 宮原知子(23番滑走)
   223.34点(146.58点 71.49点 75.09点 0.00点 76.76点)
4位 三原舞依(22番滑走)
   220.80点(147.92点 78.15点 69.77点 0.00点 72.88点)
5位 樋口新葉(21番滑走)
   197.63点(125.00点 59.78点 66.22点 1.00点 72.63点)
6位 山下真瑚(17番滑走)
   197.14点(134.20点 69.29点 64.91点 0.00点 62.94点)
※点数はFS(TES、PCS、減点、SP)です。

濱田美栄コーチ門下の宮原知子と紀平梨花、中野園子コーチ門下の三原舞依と坂本花織という関西に練習拠点を置く4選手の戦いになりました。
坂本花織がSPでもFSでも、そしてジャンプなどの技術点でも表現などの演技点でも他の選手を圧倒しました。
とくに最終滑走のFSは出色の出来栄えです。
自らの潜在力を開花させました。

今年の全日本選手権では三原舞依が出した高得点に刺激され、坂本花織がさらに高得点を叩き出しています。
坂本花織の初制覇は、三原舞依の存在も大きかったと考えます。

また、紀平梨花の持つ優れた才能と精神力を改めて感じさせられました。
シニア1年目です。
ただし、FSでトリプルアクセルを2本決めていますが、スケート靴のことがいくらか意識にあるせいか、本来のスケーティングは見られませんでした。
それを土台とした演技点も伸びませんでした。
(ここまでよくぞ立て直したとは思っています。)

日本で開催される世界選手権2019の代表は坂本花織、紀平梨花、宮原知子ですんなりと決まりです。
私としては三原舞依にも行ってほしいのですが、最大3枠ですから致し方ありません。

見応えが凄かった。
選手の皆さん、ありがとう。

◇◆◇

紀平梨花に関するブログは以下のとおり。

⇒2018年12月19日「紀平梨花、全日本フィギュア初制覇は揺るがず」はこちら。

⇒2018年12月18日「全日本フィギュア選手権2018女子シングル優勝・順位予想」はこちら。

⇒2018年12月15日「紀平梨花の演技構成点(PCS)が低すぎるわけ」はこちら。

⇒2018年12月11日「紀平梨花TV視聴率はスターの証、女・羽生結弦へ」はこちら。

⇒2018年12月10日「紀平梨花に夢中、応援疲れで本日閉店」はこちら。

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紀平梨花、全日本フィギュア初制覇は揺るがず

「全日本までスケート靴を持たせる」
コメントが意味不明、説明を補足して


紀平梨花は年齢制限により出場資格を満たせませんでしたが、五輪代表最終選考会を兼ねた昨年の全日本フィギュアスケート選手権で3位となり表彰台に立ちました。
オリンピック出場を懸命に目指すシニアのなかに中学3年生のジュニアが割って入り、インパクトを与えました。
結果として、女子シングル2枠の選考に影響を与えました。
この大会ではショートプログラム(SP)1本、フリースケーティング(FS)2本の「トリプルアクセル」を決めています。

紀平梨花は今シーズン、シニアデビューを果たしています。
あれから1年、ジャンプ、スピン、ステップなどの「技術」、さらには「表現」を磨いてきました。
もともと優れていた「スケーティング」が洗練度を増すにつれ、「GOE(出来栄え点)」で大きく稼げるようになりました。
GPファイナルでノーミスの演技を見せられなかったことが悔しかったのでしょう、全日本選手権で「SPとFSを揃える」と誓いました。

紀平梨花はプログラムの基礎点が高く、得点力は群を抜きますので、とんでもないミスを連発しないかぎり初制覇は揺るぎません。
メンタルが強く、しかも滑っている最中でも沈着冷静ですので、最悪の事態が起こることは考えられません。
失敗を犯しても何とか点数を取り戻せるのは凄いです。

紀平梨花はGPファイナルから帰国後、「トリプルアクセルの調子を下げないこと。靴が柔らかくなってきたので、靴を壊さないように気をつけて練習しないといけないし、何とか全日本選手権まで持たそうと思います」と語っています。
おそらく「貧しくてスケート靴を新調できない」という意味でなく、フィギュアスケートに詳しい人にしか理解できないコメントです。

が、こうした話を聞くとトリプルアクセルを跳ぶのは大変なのだろうと感じます。
そういえば浅田真央もスケート靴の話をよくしていたことを思い出しました。

⇒2018年1月25日「浅田真央のぼろぼろ靴と穴あきソックス」はこちら。

ひょっとしたら、前向きで踏み切って後ろ向きで降りることとも関係しているのかもしれません(不確か)。
高難度ジャンプの失敗後に「靴が合わなくて」とこぼす選手が結構いますので、3Aを跳ぶことは関係ないのかもしれません。

紀平梨花は世界選手権に新調したスケート靴で臨むことになります。
足に馴染むまでに時間がかかり、なおかつ馴染んで柔らかくなると高難度ジャンプを跳べなくなるということなのでしょうか。
先ほどの意味不明のコメントから「フィギュアスケーターにとって靴が一番重要な道具」というニュアンスは伝わってきます。

⇒2011年6月22日「浅田真央の肉球、アメショーのトリプルアクセル」はこちら。

紀平梨花が全日本選手権を制するとGPファイナルと合わせてシニア1年目で2冠に輝くことになり、スーパーヒロインの浅田真央を超えます。
羽生結弦が欠場する男子シングルと異なり、女子シングルは盛り上がります。
それなりのTV視聴率が取れるはずです。

いよいよ全日本フィギュアスケート選手権2018の開幕です。
試合後に「全日本まで靴が持ってよかった・・・」など説明を補ってほしい。

(2018年12月14日執筆)

category:紀平梨花ブログはこちら。

◆書き加え(12月20日)

スケート靴がやばすぎる状態で全日本へ

紀平梨花が公式練習を行い、スケート靴についてコメントを補足しています。
GPファイナルの疲れが取れていい状態で臨めるとのことですが、柔らかくなったスケート靴をしきりに気にする仕草を見せています。
練習では決めているものの、「トリプルアクセル」を跳ぶのが難しそうです。
最大の得点源です。
応急処置としてテープを巻いて固めて微調整を行いますが、苦労しています。

フィギュアスケートはスケート靴で滑るので、それが大切ということは競技経験のない私にも飲み込めます。
本人は靴がギリギリでも「気合で乗り切る」と無理気味の説明をしています。

私の結論として、全日本選手権初制覇の最大の敵はどうやらスケート靴です。

◆書き加え(12月21日)

先ほどSPが終わりました。

1位 宮原知子(29番滑走)
   76.76点(40.54点 36.22点 0.00点)
2位 坂本花織(20番滑走)
   75.65点(41.08点 34.57点 0.00点)
3位 三原舞依(19番滑走)
   72.88点(39.48点 33.40点 0.00点)
4位 樋口新葉(25番滑走)
   72.63点(38.79点 33.84点 0.00点)
5位 紀平梨花(27番滑走)
   68.75点(36.54点 33.21点 1.00点)
※点数はSP(TES、PCS、減点)です。

中野園子コーチ同門の三原舞依と坂本花織は互いにパーフェクトな演技を見せました。
樋口新葉は久し振りに元気一杯の滑りを見せ、ほっとした表情を浮かべています。

紀平梨花は滑る前からあれだけ足下を気にしていてはトリプルアクセルを跳べるはずがありません。
スタートポーズで顔が引きつっており、これまでの勢いがすっかり消えています。

宮原知子はGPファイナルで得点伸び悩みの最大の原因となった回転不足を解消しました。
安定した演技を見せ、「ミス・パーフェクト」の復活を印象づけました。

山下真瑚は 62.94点で9位、白岩優奈は 59.99点で12位、本田真凜は 52.75点で18位です。

私は坂本花織と樋口新葉が大健闘という印象を受けました。
紀平梨花はFSに同じスケート靴で臨むしかありませんので、さすがに8点以上の差は引っ繰り返せません。
5連覇を目指す宮原知子と初制覇を目指す坂本花織の戦いになるように思います。
が、ひょっとしたら樋口新葉が割り込んでくるかもしれません。
故障明けで7本のジャンプを跳び、4分を滑りきれるかどうか。

演技そのものに破たんのない宮原知子が5連覇へ前進したのは確かです。

◆書き加え(12月23日)

FSで2本決めても引っ繰り返せない

午前に公式練習が行われ、紀平梨花が入念な調整を行いました。
メディアはトリプルアクセルの成功を盛んに取り上げています。
FSで2本決めれば宮原知子を引っ繰り返せるという印象です。

が、実際にはそうはなりません。
紀平梨花はすべてのジャンプを決めたうえで、すべての要素でGOE(出来栄え点)を引き出さなければなりません。
大きな加点が必要です。

SPとFSを比べると、時間は2分40秒から4分に伸び、ジャンプは3本から7本に増えます。
壊れかかったスケート靴の微調整は格段に難しくなります。
まして紀平梨花は神経質になっています。

逆転には 160点近い得点が最低ライン

宮原知子がノーミスで滑ると、紀平梨花はノーミスでなくパーフェクトに滑らないと上回れません。
宮原知子の調子を加味して考えると、 160点近い得点が最低ラインでしょう。
おそらく自力による初制覇は不可能です。

SP5位の紀平梨花は20番滑走です。
驚異的な得点を叩き出せれば、22番滑走で3位の三原舞依、23番滑走で1位の宮原知子、最終24番滑走で2位の坂本花織に大きなプレッシャーをかけられます。
(それを跳ね返せる選手もいます。)

ロシア選手権はSP1位と5位が真逆

とはいえ、ロシア選手権ではSP1位のアリーナ・ザギトワと5位のアンナ・シェルバコワが入れ替わるというとんでもない展開で幕を閉じました。

⇒2018年12月19日「アリーナ・ザギトワはロシア選手権2018で女王陥落か」はこちら。

5連覇を阻止される宮原知子には気の毒ですが、史上最大の逆転劇はさぞかしドラマチックだろうと思わないわけでもありません。

結果はまもなく分かります。
私は濱田美栄コーチ同門の二人に持てる力を出し切ってほしい。

◆書き加え(12月23日)

坂本花織が圧巻の演技で全日本初優勝

FSが終わり、坂本花織が圧巻の演技を見せて初優勝を飾りました。
私が知る範囲でベストだったのでないでしょうか。
昨年はSP1位から宮原知子に逆転され、今年はSP2位から宮原知子を逆転しています。

濱田美栄コーチ、そして選手としては悔しいでしょうが、私は同門としては悪い決着でなかったと思います。
宮原知子が日本女王、紀平梨花が世界女王になると理想的と考えていましたので、ほっとしました。

私は紀平梨花も宮原知子もパーフェクトな出来だったと思いません。
結果から眺めれば、紀平梨花はFSで 160点が必要でした。
(スケート靴をかすかにかばいながら滑っているようで、ダイナミックなスケーティングとはいえません。)

格闘技でないのですが、三原舞依を含めた上位4選手の力勝負は素晴らしかった。

◆書き加え(12月24日)

全日本フィギュア2018女子シングル結果

全日本選手権の結果(順位・得点)は次のとおりです。

1位 坂本花織(24番滑走)
   228.01点(152.36点 79.11点 73.25点 0.00点 75.65点)
2位 紀平梨花(20番滑走)
   223.76点(155.01点 82.95点 72.06点 0.00点 68.75点)
3位 宮原知子(23番滑走)
   223.34点(146.58点 71.49点 75.09点 0.00点 76.76点)
4位 三原舞依(22番滑走)
   220.80点(147.92点 78.15点 69.77点 0.00点 72.88点)
5位 樋口新葉(21番滑走)
   197.63点(125.00点 59.78点 66.22点 1.00点 72.63点)
6位 山下真瑚(17番滑走)
   197.14点(134.20点 69.29点 64.91点 0.00点 62.94点)
※点数はFS(TES、PCS、減点、SP)です。

濱田美栄コーチ門下の宮原知子と紀平梨花、中野園子コーチ門下の三原舞依と坂本花織という関西に練習拠点を置く4選手の戦いになりました。
坂本花織がSPでもFSでも、そしてジャンプなどの技術点でも表現などの演技点でも他の選手を圧倒しました。
とくに最終滑走のFSは出色の出来栄えです。
自らの潜在力を開花させました。

今年の全日本選手権では三原舞依が出した高得点に刺激され、坂本花織がさらに高得点を叩き出しています。
坂本花織の初制覇は、三原舞依の存在も大きかったと考えます。

また、紀平梨花の持つ優れた才能と精神力を改めて感じさせられました。
シニア1年目です。
ただし、FSでトリプルアクセルを2本決めていますが、スケート靴のことがいくらか意識にあるせいか、本来のスケーティングは見られませんでした。
それを土台とした演技点も伸びませんでした。
(ここまでよくぞ立て直したとは思っています。)

日本で開催される世界選手権2019の代表は坂本花織、紀平梨花、宮原知子ですんなりと決まりです。
私としては三原舞依にも行ってほしいのですが、最大3枠ですから致し方ありません。

見応えが凄かった。
選手の皆さん、ありがとう。

◇◆◇

紀平梨花に関するブログは以下のとおり。

⇒2018年12月17日「全日本フィギュア選手権2018女子シングル優勝・順位予想」はこちら。

⇒2018年12月15日「紀平梨花の演技構成点(PCS)が低すぎるわけ」はこちら。

⇒2018年12月11日「紀平梨花TV視聴率はスターの証、女・羽生結弦へ」はこちら。

⇒2018年12月10日「紀平梨花に夢中、応援疲れで本日閉店」はこちら。

⇒2018年12月9日「紀平梨花、ビューティフル・ストームの生命力」はこちら。

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全日本フィギュア選手権2018女子シングル優勝・順位予想

全日本選手権競技日程・テレビ放送(予定)
女子シングル優勝・順位予想
1位紀平梨花、2位宮原知子、3位坂本花織


「全日本フィギュアスケート選手権2018」が大阪・門真で開催されます。
女子シングルも男子シングルも出場枠が3人の「世界フィギュアスケート選手権2019」の代表最終選考会を兼ねています。

女子シングルはおそらくだれが予想してもこの順位になるでしょう。
上位選手にかなり力の差がついています。
ただし、宮原知子がGPファイナルからメンタルを立て直せないと、表彰台から外れるかもしれません。
FSでは高難度ジャンプが壊れており、深刻です。

全日本選手権はシニア1年目に大ブレイクを果たした紀平梨花の独壇場になると思います。
ロシアのアリーナ・ザギトワを倒したGPファイナル後に「全日本選手権ではショートプログラム(SP)もフリースケーティング(FS)も完璧に滑りたい」と語りました。
もしそうならば優に 240点を超えるわけで、他の選手が聞いたら絶望的な気分になります。
自らの初制覇を飾るとともに濱田美栄コーチ同門の先輩、宮原知子の5連覇を阻止することになります。
勝負の世界はとても厳しい。

私は紀平梨花のぞくぞくするほど美しいFS「ビューティフル・ストーム」のスケーティングを楽しみたい。

category:紀平梨花ブログはこちら。

◆全日本フィギュア選手権2018女子シングル優勝・順位予想

◇1位 紀平梨花
◇2位 宮原知子
◇3位 坂本花織
◇4位 三原舞依
◇5位 本田真凜
◇6位 白岩優奈
◇7位 山下真瑚

出場選手それぞれがベストの演技を見せられるように祈っています。

爆発力のある樋口新葉の動静がさっぱり伝わってきません。
けががどれくらい回復しているか、練習を十分に積めているかどうかも分かりません。
昨年は表彰台を逃し、平昌五輪代表から漏れています。
リベンジしたいとの気持ちがだれよりも強いはずです。
コンディションが整っていれば、4位か5位に割り込むと思います。

⇒2018年12月16日「全日本選手権2018順位予想 宇野昌磨、織田信成、高橋大輔」はこちら。

◆全日本フィギュア選手権2018競技日程(予定)

◇12月21日(金) 16時25分〜20時54分 女子SP
◇12月22日(土) 16時25分〜20時54分 男子SP
◇12月23日(日) 17時4分〜21時11分 女子FS
◇12月24日(月) 17時4分〜21時11分 男子FS
◇12月25日(火) 開演17時〜終了20時 エキシビション

エキシビションは「オールジャパン メダリスト・オン・アイス2018」として行われます。
予定は変更になることがありますので、かならず確認してください。

◆全日本フィギュア選手権2018テレビ放送(予定)

フジテレビ系列で放送されます。

◇12月21日(金) 19時〜20時54分 女子SP
◇12月22日(土) 19時〜20時54分 男子SP
◇12月23日(日) 19時〜21時15分 女子FS
◇12月24日(月) 19時〜21時30分 男子FS
◇12月25日(火) 24時25分〜25時25分(録画) エキシビション

予定は変更になることがありますので、かならず確認してください。
放送時間の延長もありえるようです。

(2018年12月12日執筆)

◆書き加え(12月14日)

宮原知子が勝つと全日本選手権5連覇となり、浅田真央を超えます。
紀平梨花が勝つとGPファイナルと合わせてシニア1年目で2冠となり、浅田真央を超えます。
女子シングルはテレビ視聴率、とりわけ最高瞬間視聴率が高くなりそうです。
フィギュアスケートファンに最高のクリスマスプレゼントです。

◆書き加え(12月16日)

今シーズンに女子シングルに登場した新星・紀平梨花と男子シングルに現役復帰したベテラン・高橋大輔は全日本選手権を放送するフジテレビの救世主です。
平昌五輪の代表最終選考会を兼ねた昨年の全日本選手権と比べて番組への関心が著しく低下するのは避けらない状況でしたが、テレビ視聴率は何とか持ちこたえそうです。

◆書き加え(12月16日)

どうやら樋口新葉が全日本選手権に出場するようです。
ただし、けがでGPシリーズ第5戦「ロシア杯」を欠場しており、万全のコンディションで臨むのは難しい。
全日本選手権での表彰台入りと世界選手権への2年連続出場を目指しているはずですが、微妙です。

◆書き加え(12月20日)

樋口新葉が公式練習で元気な姿を見せました。
右足甲痛は完治していないとのことですが、五輪選考レースで敗れた昨年の悔しさを晴らすと誓っています。
表彰台に食い込める爆発力を秘めた選手ですので、女子シングルはさらに盛り上がります。それなりに追い込んだ練習を積めたそうで、3回転のコンビネーションジャンプも跳びました。

◆書き加え(12月20日)

本田真凜が公式練習でフリップ―トウループのコンビネーションジャンプなどを跳んでいます。
今年4月から練習拠点を米国のロサンゼルスに移し、スケートと向き合えているそうです。
家族にも久し振りに会え、勇気が湧いてきたことでしょう。

全日本選手権は特別で一番楽しみな試合と語りました。
五輪代表選考がかかった昨年は7位と惨敗を喫しています。
今年はいい演技を見せたいと意気込みました。

◆書き加え(12月21日)

SPの滑走順が決まり、おもな選手は次のとおりです。

◇三原舞依 19番
◇坂本花織 20番
◇山下真瑚 22番
◇樋口新葉 25番
◇本田真凜 26番
◇紀平梨花 27番
◇白岩優奈 26番
◇宮原知子 29番(最終)

濱田美栄コーチは師走状態です。
宮原知子は「やっぱり引いちゃったという感じ」と語りました。
このコメントは何なのでしょう。

紀平梨花の直後は滑りたくないです。

◆書き加え(12月21日)

先ほどSPが終わりました。

1位 宮原知子(29番滑走)
   76.76点(40.54点 36.22点 0.00点)
2位 坂本花織(20番滑走)
   75.65点(41.08点 34.57点 0.00点)
3位 三原舞依(19番滑走)
   72.88点(39.48点 33.40点 0.00点)
4位 樋口新葉(25番滑走)
   72.63点(38.79点 33.84点 0.00点)
5位 紀平梨花(27番滑走)
   68.75点(36.54点 33.21点 1.00点)
※点数はSP(TES、PCS、減点)です。

中野園子コーチ同門の三原舞依と坂本花織は互いにパーフェクトな演技を見せました。
樋口新葉は久し振りに元気一杯の滑りを見せ、ほっとした表情を浮かべています。

紀平梨花は滑る前からあれだけ足下を気にしていてはトリプルアクセルを跳べるはずがありません。
スタートポーズで顔が引きつっており、これまでの勢いがすっかり消えています。

宮原知子はGPファイナルで得点伸び悩みの最大の原因となった回転不足を解消しました。
安定した演技を見せ、「ミス・パーフェクト」の復活を印象づけました。

山下真瑚は 62.94点で9位、白岩優奈は 59.99点で12位、本田真凜は 52.75点で18位です。

私は坂本花織と樋口新葉が大健闘という印象を受けました。
紀平梨花はFSに同じスケート靴で臨むしかありませんので、さすがに8点以上の差は引っ繰り返せません。
5連覇を目指す宮原知子と初制覇を目指す坂本花織の戦いになるように思います。
が、ひょっとしたら樋口新葉が割り込んでくるかもしれません。
故障明けで7本のジャンプを跳び、4分を滑りきれるかどうか。

演技そのものに破たんのない宮原知子が5連覇へ前進したのは確かです。

◆書き加え(12月23日)

FSで2本決めても引っ繰り返せない

午前に公式練習が行われ、紀平梨花が入念な調整を行いました。
メディアはトリプルアクセルの成功を盛んに取り上げています。
FSで2本決めれば宮原知子を引っ繰り返せるという印象です。

が、実際にはそうはなりません。
紀平梨花はすべてのジャンプを決めたうえで、すべての要素でGOE(出来栄え点)を引き出さなければなりません。
大きな加点が必要です。

SPとFSを比べると、時間は2分40秒から4分に伸び、ジャンプは3本から7本に増えます。
壊れかかったスケート靴の微調整は格段に難しくなります。
まして紀平梨花は神経質になっています。

逆転には 160点近い得点が最低ライン

宮原知子がノーミスで滑ると、紀平梨花はノーミスでなくパーフェクトに滑らないと上回れません。
宮原知子の調子を加味して考えると、 160点近い得点が最低ラインでしょう。
おそらく自力による初制覇は不可能です。

SP5位の紀平梨花は20番滑走です。
驚異的な得点を叩き出せれば、22番滑走で3位の三原舞依、23番滑走で1位の宮原知子、最終24番滑走で2位の坂本花織に大きなプレッシャーをかけられます。
(それを跳ね返せる選手もいます。)

ロシア選手権はSP1位と5位が真逆

とはいえ、ロシア選手権ではSP1位のアリーナ・ザギトワと5位のアンナ・シェルバコワが入れ替わるというとんでもない展開で幕を閉じました。

⇒2018年12月19日「アリーナ・ザギトワはロシア選手権2018で女王陥落か」はこちら。

5連覇を阻止される宮原知子には気の毒ですが、史上最大の逆転劇はさぞかしドラマチックだろうと思わないわけでもありません。

結果はまもなく分かります。
私は濱田美栄コーチ同門の二人に持てる力を出し切ってほしい。

◆書き加え(12月23日)

坂本花織が圧巻の演技で全日本初優勝

FSが終わり、坂本花織が圧巻の演技を見せて初優勝を飾りました。
私が知る範囲でベストだったのでないでしょうか。
昨年はSP1位から宮原知子に逆転され、今年はSP2位から宮原知子を逆転しています。

濱田美栄コーチ、そして選手としては悔しいでしょうが、私は同門としては悪い決着でなかったと思います。
宮原知子が日本女王、紀平梨花が世界女王になると理想的と考えていましたので、ほっとしました。

私は紀平梨花も宮原知子もパーフェクトな出来だったと思いません。
結果から眺めれば、紀平梨花はFSで 160点が必要でした。
(スケート靴をかすかにかばいながら滑っているようで、ダイナミックなスケーティングとはいえません。)

格闘技でないのですが、三原舞依を含めた上位4選手の力勝負は素晴らしかった。

◆書き加え(12月24日)

全日本フィギュア2018女子シングル結果

全日本選手権の結果(順位・得点)は次のとおりです。

1位 坂本花織(24番滑走)
   228.01点(152.36点 79.11点 73.25点 0.00点 75.65点)
2位 紀平梨花(20番滑走)
   223.76点(155.01点 82.95点 72.06点 0.00点 68.75点)
3位 宮原知子(23番滑走)
   223.34点(146.58点 71.49点 75.09点 0.00点 76.76点)
4位 三原舞依(22番滑走)
   220.80点(147.92点 78.15点 69.77点 0.00点 72.88点)
5位 樋口新葉(21番滑走)
   197.63点(125.00点 59.78点 66.22点 1.00点 72.63点)
6位 山下真瑚(17番滑走)
   197.14点(134.20点 69.29点 64.91点 0.00点 62.94点)
※点数はFS(TES、PCS、減点、SP)です。

濱田美栄コーチ門下の宮原知子と紀平梨花、中野園子コーチ門下の三原舞依と坂本花織という関西に練習拠点を置く4選手の戦いになりました。
坂本花織がSPでもFSでも、そしてジャンプなどの技術点でも表現などの演技点でも他の選手を圧倒しました。
とくに最終滑走のFSは出色の出来栄えです。
自らの潜在力を開花させました。

今年の全日本選手権では三原舞依が出した高得点に刺激され、坂本花織がさらに高得点を叩き出しています。
坂本花織の初制覇は、三原舞依の存在も大きかったと考えます。

また、紀平梨花の持つ優れた才能と精神力を改めて感じさせられました。
シニア1年目です。
ただし、FSでトリプルアクセルを2本決めていますが、スケート靴のことがいくらか意識にあるせいか、本来のスケーティングは見られませんでした。
それを土台とした演技点も伸びませんでした。
(ここまでよくぞ立て直したとは思っています。)

日本で開催される世界選手権2019の代表は坂本花織、紀平梨花、宮原知子ですんなりと決まりです。
私としては三原舞依にも行ってほしいのですが、最大3枠ですから致し方ありません。

見応えが凄かった。
選手の皆さん、ありがとう。

◇◆◇

紀平梨花に関するブログは以下のとおり。

⇒2018年12月15日「紀平梨花の演技構成点(PCS)が低すぎるわけ」はこちら。

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⇒2018年12月9日「紀平梨花、ビューティフル・ストームの生命力」はこちら。

⇒2018年12月8日「紀平梨花、メンタルとGOEであっさりと世界最高得点」はこちら。

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紀平梨花の演技構成点(PCS)が低すぎるわけ

演技構成点は「感動」を評価できない
紀平梨花の真骨頂は技術でなく「表現」

スケーターとしての完成度は群を抜く

フィギュアスケート女子シングルの紀平梨花。
GPシリーズ第4戦「NHK杯」のフリースケーティング(FS)とGPファイナルのショートプログラム(SP)で見せた「スケーティング」は絶品です。
あまりの美しさに、私は魂が揺さぶられるような感動を覚えました。

採点競技で勝利を収めようとすれば基礎点の高いジャンプをプログラムに組み込まなければなりません。
彼女の代名詞とされる「トリプルアクセル」は有力な選択肢の一つです。
が、私自身は「ジャンプは二の次」です。
音をとらえた全身や四肢の動き、ステップに胸が躍ります。
スピンもむろんきれいです。
紀平梨花はフィギュアスケーターとしての「完成度」が群を抜くと思います。

GPファイナルのFSでは8点台の「つなぎ(つなぎのフットワークと動作)」を除いて演技構成点が9点台でした。
この要素で9点を取ろうとすると、とりわけジャンプの後がせこくなります。
彼女のランディングに際立つ凛とした「余韻」が台無しになります。
ジャンプそのもので高いGOE(出来栄え点)を取れれば十分です。

だれかに教わったという印象を受けない

紀平梨花はここまでの演技ができるようになるまでにスケートは当然として、さまざまな指導を受けてきたことでしょう。
しかし、彼女の滑りを見ていて、「だれかに教わった」という印象を受けません。
(こうしたところは荒川静香にも通じます。)

何かのレッスンの要素が演技に現れるのはスケーティングが未熟だからです。
フィギュアスケートを楽しむ立場からすれば邪魔です。
(私はバレエを見たければバレエを見ます。)

紀平梨花はそうした素養が見事にこなれており、スケーティングがとてもナチュラルです。
だから、演技全体からこの上ない「質感」が立ち昇ってくるのだと思います。
意図した表現に点数を与えるのは簡単であり、意図しない表現に点数をつけられないようでは審判員として失格です。

紀平梨花の「演技構成点」は低すぎます。
私は技術要素点(TES)を排し、全員が演技構成点(PCS)だけで争っても1位だったと思います。

そもそも「感動」を評価できない演技構成点はナンセンスです。
(表現を持ち味とする高橋大輔が被った不利は気の毒でした。)
紀平梨花の真骨頂は技術でなく「表現」です。
トリプルアクセルは決して多くないとはいえ、過去にも現在にも跳べる女子選手がいます。

ちなみに荒川静香が金メダルを獲得できたのは表現が評価されたからであり、荒川静香が現役を引退したのは技術でしか金メダルを獲得できなくなると察知したからです。
(高橋大輔は荒川静香の約4年後に生まれています。)

私は平昌五輪の金メダリストはアリーナ・ザギトワでなく、エテリ・トゥトベリーゼコーチ同門の先輩、エフゲニア・メドベージェワだったと考えています。

浅田真央と宮原知子は憧れの選手か?

紀平梨花は憧れの選手に、トリプルアクセルに競技人生を捧げた「浅田真央」と濱田美栄コーチコーチ同門の「宮原知子」を挙げています。
私の推察ですが、敬愛するのが浅田真央、尊敬するのが宮原知子といったニュアンスでしょう。
どちらも紀平梨花とは異質であり、厳密な意味での「憧れの対象」でないと考えます。
(彼女がうそをついているということでありません。)

オリンピックはその時点でピークを迎えた選手が勝ちます。
成長期の只中にいる紀平梨花が今後どうなるかは不明です。
しかし、いまは世界一です。
「自分は自分」で十分だと思います。
身体能力の高さを生かしたスケーティングをどこまでも磨いていってほしい。

(2018年12月10日執筆)

category:紀平梨花ブログはこちら。

◆書き加え(12月14日)

2006年トリノ五輪金メダリストの荒川静香が紀平梨花への期待を語りました。
「世界に誇れる選手がまた日本から誕生したことに驚くとともに、ここから成長していく段階の選手というのが楽しみです」「どんなふうに大成していくのか、限界を追い求めての頑張りが目標に届くように応援したい」とエールを送りました。
自身はGPファイナルでは2位が最高でした。

◇◆◇

紀平梨花に関するブログは以下のとおり。

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⇒2018年12月9日「紀平梨花、ビューティフル・ストームの生命力」はこちら。

⇒2018年12月8日「紀平梨花、メンタルとGOEであっさりと世界最高得点」はこちら。

⇒2018年12月7日「紀平梨花とザギトワ、GPファイナル2018直接対決」はこちら。

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紀平梨花TV視聴率はスターの証、女・羽生結弦へ

O型ナチュラルスケーティングは絶品
才能はきらきら、舞いはひらひら
(これ以上は言いません。各自察してください。)
国際的知名度を持つスーパースターへ

フィギュアスケート女子シングル、紀平梨花。
GPファイナルが同い年の16歳、ロシアの平昌五輪金メダリスト、アリーナ・ザギトワとの事実上の一騎打ちになったことも大きな関心と注目を集める要因となりました。
願ってもない状況のなかで女王を圧倒して世界中にインパクトを与え、国際的な知名度を得ました。
「運」を味方につけられるのは、実力が備わっているからです。

日本女子に待ち望んだスーパーヒロインが誕生しています。
(浅田真央が現役を引退してから、ずっとさみしさを感じていました。)

紀平梨花は長い努力が土台となり、天分がシニア1年目で爆発的に開花しました。
しかし、私は彼女の「スケーティング」に触れ、練習だけでは到達できないクオリティを感じます。
突出した魅力の源泉はすべてここにあります。
この選手はスケーティングが文句なくすごい(絶品)。
大会ごとにというより滑るたびに技術も表現も磨かれていきました。
ナチュラルな洗練は「O型」という血液型も関わると思います。
(気負いもピリピリもなく、見る側の胃にやさしい。)

⇒2018年12月9日「紀平梨花、ビューティフル・ストームの生命力」はこちら。

ショートプログラム(SP)「月の光」もそうですが、とりわけフリースケーティング(FS)「ビューティフル・ストーム」は泣けてくるほどの美しさです。
選曲もいいうえに、彼女のスケーティングがよく映える「振付」になっています。
ちょっとトリッキーな動きもあり、私は何か所か吹き出しそうになりました。
調べたら、米国のトム・ディクソンが手がけています。
ちなみに、「月の光」はカナダのデヴィッド・ウィルソンが手がけています。

才能はきらきら、舞いはひらひら・・・。
この選手は滑っているだけで大勢を魅了してしまう「魔力」を秘めています。
いま一番素敵なフィギュアスケーターと断言できるくらい進化しました。
(フィニッシュポーズを気持ち、長くしてください。)

かつての羽生結弦を見るよう・・・

羽生結弦はおそらく2012年から2014年ソチ五輪にかけて一気にスターダムにのし上がりました。
それでも2年くらいを要しています。
(ちなみに、シニア1年目は2010年になります。)

それと比べると紀平梨花は瞬時にスーパースターになりました。
(男女の特性の違いもあるかもしれません。)
紀平梨花はなかでも2013年から2014年頃の猛烈な勢いを持つ羽生結弦を思い起こさせます。
まさに「女・羽生結弦」と呼べます。

紀平梨花はジュニア時代からトリプルアクセルを跳び、ポテンシャルの高さは認められていました。
しかし、スキルを生かすメンタルが備わっておらず、将来的に活躍できるかどうかは未知数でした。

長く指導してきた濱田美栄コーチでさえも予想がつかなかったと明かしています。
プロ野球ドラフト1位指名選手の数年後を見ると分かりますが、スカウトでも成長を見極めるのは至難なのでしょう。

が、紀平梨花はシニアデビューシーズンのオンドレイネペラ杯、GPシリーズ2戦、GPファイナルで無傷の4連勝を飾り、これまでの危惧の声を吹き飛ばしました。
私は世界選手権も制すると思います。

致命傷に近いミスを取り返す落ち着き

GPファイナルのSPは1つのスピンを除き、パーフェクトでした。
用いた曲がドビュッシーの「月の光」ということもあり、やわらかな笑顔がのぞきました。
しかし、FSはSP1位で迎えた最終滑走であり、テレビ画面を通じても硬さがうかがえます。
大舞台での初優勝がかかっていますから当然といえば当然です。
GPシリーズ第4戦「NHK杯」FSの表情と滑りとはだいぶ違います。
冒頭でトリプルアクセルのコンビネーションを跳べませんでしたが、続く単独のトリプルアクセルをコンビネーションに変えました。
これを決めてリズムを取り戻すと、その後は圧巻の演技を見せてトップスコアを記録しました。
優勝争いで致命傷になりかねないミスを落ち着いて取り返しました。

世界のメディアがナンバーワンと熱狂

GPファイナルでの紀平梨花の演技に世界のメディアとファンが熱狂しています。
ロシアメディアはSPの演技について、ザギトワがかならずしも本調子でなかったとしたうえで、「紀平梨花は、大きなミスなく滑ったザギトワを上回った初のスケーターになった」と脱帽しました。
また、SPでついた技術点の5点以上の差を演技構成点で埋めるのは不可能と指摘しています。
FSで約 4.6点を縮めるのは厳しいと言い添えました。
浅田真央を指導したロシアのタチアナ・タラソワコーチはテレビで「紀平梨花は軽やかに素晴らしい滑りを見せ、ザギトワをはるかに上回った」とほめちぎりました。

米国メディアは「女子シングルでナンバーワンのスケーターだ」と認定しました。
欧州での実況は「完全無欠のパフォーマンス」「震撼」とまくし立てました。

来年3月の世界選手権でもアリーナ・ザギトワが紀平梨花を破るのは難しいという声が出ています。

category:紀平梨花ブログはこちら。

◆書き加え(12月10日)

紀平梨花効果で瞬間最高視聴率は22.6%

紀平梨花が初優勝を飾ったテレビ朝日系「フィギュアスケートグランプリファイナル2018 女子フリー」(午後9時〜)の平均視聴率が17.4%だったことが分かりました。

瞬間最高視聴率は午後11時近く、FSが150.61点となり、合計233.12点で優勝を決めた場面の22.6%でした。

また、男女SP(午後7時半〜)は平均視聴率が15.4%でした。
瞬間最高視聴率は午後10時近く、女子SPで6番(最終)滑走のアリーナ・ザギトワの演技を振り返るVTRから得点が出て、紀平梨花の1位が決まった場面の21.0%でした。
(関東地区、ビデオリサーチ調べ)

⇒2018年12月6日「羽生結弦に3年連続特例など問題外、全日本フィギュア2018」はこちら。

紀平梨花は彗星のような登場感をまとい、私たちの前に現れました。
高いテレビ(TV)視聴率を取れるのはスターの証(あかし)です。
彼女がこのまま快進撃を続けると人気面でも浅田真央や羽生結弦に並ぶ日が訪れるかもしれません。
日本スケート連盟(JSF)、全日本選手権や世界選手権の放送局、スポンサーなど関係者は胸をなでおろしていることでしょう。

◆書き加え(12月11日)

凱旋帰国は報道陣とファンでもみくちゃ

凱旋帰国した紀平梨花が成田空港で大勢の報道陣とファンでもみくちゃになりました。
浅田真央以来のスーパースターの誕生に、テレビカメラも20台ほど集結しました。
(生中継もされたらしい。)
紀平梨花がメダルを首にかけて取材エリアに登場するとスマートフォンを片手に写真撮影を始める一般客も殺到し、現場が大混乱に陥りました。

紀平梨花は無数のフラッシュを浴び、GPファイナル優勝の大きさを感じました。
「注目を力に変えられるように頑張りたい」と語りました。
また、12月21日開幕の全日本選手権への意気込みを問われ、「ショートとフリーを完璧にそろえたい」と答えました。

◇◆◇

紀平梨花に関するブログは以下のとおり。

⇒2018年12月10日「紀平梨花に夢中、応援疲れで本日閉店」はこちら。

⇒2018年12月9日「紀平梨花、ビューティフル・ストームの生命力」はこちら。

⇒2018年12月8日「紀平梨花、メンタルとGOEであっさりと世界最高得点」はこちら。

⇒2018年12月7日「紀平梨花とザギトワ、GPファイナル2018直接対決」はこちら。

⇒2018年12月6日「紀平梨花はGPファイナルでザギトワに勝てるのか」はこちら。

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紀平梨花に夢中、応援疲れで本日閉店

浅田真央現役引退以来の夢中
紀平梨花にびびっとくる

フィギュアスケート・グランプリ(GP)ファイナル女子シングル。
アリーナ・ザギトワとの一騎打ちに注目が集まったシニア1年目の新星、紀平梨花がSP「月の光」では完璧な演技を見せ、FS「ビューティフル・ストーム」では冷静なリカバリーを見せ、会心の勝利を収めています。

FSではトリプルアクセルの1本目に失敗しましたが、2本目に挑戦しています。
ダブルアクセルに変えず、「勝負師」のスピリッツも感じさせてくれました。
冷静なだけでなく、果敢に勝ちにいきました。
紀平梨花はさまざまな状況を考えたうえで試合に臨んでいるのでしょう。
まだ16歳なのに、すごすぎます。
行き当たりばったりの人生を過ごしてきた私との決定的な違いを感じました。



GPファイナルが迫りつつあったこの2週間ほどは全力で応援してきました。
とにかく丁寧に文章を綴ろうと、眠る時間を削ってブログに打ち込みました。
ただいま月曜日午前3時半ですが、67歳の私は体力が限界に達しました。
とくに金曜日と日曜日は動画とテレビで真剣に応援しましたので、へとへとになりました。
(浅田真央が現役を引退してから、久し振りに夢中になりました。)
また、GPシリーズ第4戦「NHK杯」FSの動画は数えきれないほど再生しました。

⇒2018年12月4日「紀平梨花にのしかかるポスト浅田真央の重圧」はこちら。

私は仲のよかった同級生がすでにこの世を去りました。
GPファイナルや全日本選手権、世界選手権をあと何回見られるか分かりませんが、生きているかぎりは、あるいはボケないうちは美しいものに触れたい、その感動を記したいと願っています。
今シーズンは「紀平梨花」という類まれな才能に巡り会うことができました。
(びびっときたのです。)

何とか記事を更新したかったのですが「応援疲れ」につき、本日は閉店とさせていただきます。
またのご来店を心よりお待ちしています。

category:紀平梨花ブログはこちら。

◆書き加え(12月10日)

今夜午後9時からテレビ朝日系列でエキシビションが放送されます(各自で確認のこと)。
私はこのところ滞り気味だった納品仕事に追われていますが、パソコン画面の片隅で見ようと思います。

⇒2018年11月12日「紀平梨花はエキシビションで女王のオーラ」はこちら。

NHK杯優勝後のエキシビションですでに「女王」のようなオーラを発していました。
GPファイナル優勝後ですから、一段と美しさが増していることでしょう・・・。

◇◆◇

紀平梨花に関するブログは以下のとおり。

⇒2018年12月9日「紀平梨花、ビューティフル・ストームの生命力」はこちら。

⇒2018年12月8日「紀平梨花、メンタルとGOEであっさりと世界最高得点」はこちら。

⇒2018年12月7日「紀平梨花とザギトワ、GPファイナル2018直接対決」はこちら。

⇒2018年12月6日「紀平梨花はGPファイナルでザギトワに勝てるのか」はこちら。

⇒2018年12月5日「紀平梨花、シニア1年目のブレーク、逆転劇の理由」はこちら。

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紀平梨花、ビューティフル・ストームの生命力

紀平梨花の魅力が引き立つ曲調と振付
リンクに吹き荒れる美しい躍動感
ザギトワと比べてGOEと演技点が低すぎ

フィギュアスケート・グランプリ(GP)シリーズ第4戦「NHK杯」女子シングル、フリースケーティング(FS)。
紀平梨花の滑りは豊かな才能に恵まれた超新星の誕生を鮮明に印象づけるものでした。

紀平梨花の3回転半、濱田美栄の0回転

NHKの映像(動画)は繰り返して見ても飽きません。
魂を揺さぶられるような感動を覚えます。
紀平梨花の演技を見守った濱田美栄コーチの細い目が潤んでいるようでした。
(紀平梨花が単独のトリプルアクセルを決めると同時に濱田美栄コーチも0回転ジャンプをきれいに決めています。)

流れるようなナチュラルなスケーティング

力感、スピード、ダイナミズム、のびやかさ、しなやかさ、躍動、生命力・・・。
紀平梨花は体幹が強いのでしょう、全身が一本(一枚)のバネです。
それが、流れるようなナチュラルなスケーティングを支えています。

FSは地球の誕生をテーマとしたジェニファー・トーマス「ビューティフル・ストーム」です。
(Jennifer Thomas「A Beautiful Storm」。)
曲調がよくマッチし、しかも振付がシンプルで大きく、どこかユーモラスな要素も織り込まれています。
紀平梨花の身体能力の高さを際立たせるとともに魅力をいかんなく引き出しています。

⇒2018年11月27日「紀平梨花、音を筋肉で感じ取り再現する才能」はこちら。

紀平梨花がリンクで放つオーラがまぶしい

彼女はひたむきで着実な努力を重んじる濱田美栄コーチの門下生であり、全日本選手権4連覇を遂げた「練習の虫」宮原知子と身近に接しています。
紀平梨花も頑張り屋ということは承知していますが、それでも最後の最後は才能が決め手になるということを、この選手の滑りを見て改めて思いました。

この選手がリンクで放つ輝きはまぶしい。

⇒2018年11月12日「紀平梨花はエキシビションで女王のオーラ」はこちら。

(2018年11月30日執筆)

category:紀平梨花ブログはこちら。

◆書き加え(12月7日)

「RIKA劇場」など海外メディアも絶賛

フィギュアスケート・グランプリ(GP)ファイナル女子シングル、ショートプログラム(SP)。
海外メディアが紀平梨花の圧巻の舞いに絶賛の声を送りました。
「RIKA劇場」「ショーの主役を盗んだ」「完全無欠」など、大興奮とともに伝えています。

ドビュッシー「月の光」の調べに合わせて滑り出し、冒頭のトリプルアクセルをクリーンに決めると波に乗りました。
3回転フリップ―3回転トウループのコンビネーション、後半の3回転ルッツを決めています。

演技全体から立ち昇るかのような質感!

優雅な情感も込められ、演技全体から立ち昇るかのような質感が素晴らしい。
観客席では日の丸が掲げられ、割れんばかりの大歓声と拍手が起こりました。
アリーナ・ザギトワが「ロステレコム杯」で記録した 80.78点を上回る世界最高得点を叩き出しました。

FSでトリプルアクセルを2度跳ぶ予定です。
私は 230点を余裕で超えると思っていましたが、 240点に届きそうな勢いを感じます。

◆書き加え(12月8日)

GPファイナルはFS2本で 240点超え

紀平梨花はSPとFSの中間日の公式練習で本番衣装を着て調整に当たりました。
トリプルアクセルに10度挑みました。
最初の1本で転倒しましたが、それ以降は9本連続で着氷し、好調を維持しています。
練習とはいえ、手応えをつかんでいます。

主要大会のSPでは今シーズンで初めてトリプルアクセルを決めました。
FSでは、会場を熱狂させたNHK杯を上回る滑りを見せてくれることでしょう。
私は2本のトリプルアクセルを組み込んだプログラムを予定どおりこなせば 160点超えもあると考えており、そうなるとやはり合計 240点超えです。

紀平梨花は表現力でもザギトワより優れる

紀平梨花は試合ごとに表現力が増し、演技構成点(PCS)が伸びています。
最初から最後まで途切れない滑りと動きが心地よく、ジャンプはもちろんステップやスピンが見事に融和しています。
私は今大会のSPでもアリーナ・ザギトワより優れると思いました。
(6選手で一番です。)
また、紀平梨花の高難度ジャンプのGOEが低いと感じました。

紀平梨花の 82.51点が低すぎるか、アリーナ・ザギトワの 77.93点が高すぎるかどちらかです。
おそらくオリンピックの金メダリストということで採点がちょっと甘くなっています。

二人の演技の「完成度」はだいぶ違いますので、採点ルール改定の趣旨をきちんと反映するならば、点差がもっと開かないとおかしい。

◆書き加え(12月9日)

気負いのない清々しい芸術性が素晴らしい

濱田美栄コーチはSPで紀平梨花をリンクに送り出す際に「トリプルアクセルだけじゃない。ほかもうまくなっている」と声をかけたそうです。
選手の緊張と不安を和らげながら自信を持たせており、さすがです。
しかし、私はごく短期間で著しく実力を高めたと思います。
とくに表現面の洗練度に目を見張ります。
この選手は気負いのない清々しい「芸術性」が素晴らしい。

GPシリーズ2戦からGPファイナルSPまでを振り返ると、紀平梨花が負ける要素が見つかりません。
それでも、心身のかすかな変化で演技、なかでも高難度ジャンプが壊れます。
本番では何が起こるか分かりませんし、フィギュアスケートの魅力でもあります。

ただいま午前1時半を回っています。
日本時間の朝にFSが行われはずで、数時間後に結果が出ます。
はたしてどうなるでしょう。
私の祈りが現地に届きますように・・・。

◆書き加え(12月9日)

シニア1年目GPファイナルは余裕の勝利

おめでとう、紀平梨花!
2005年の浅田真央以来13年振りとなるシニアデビューシーズンGPファイナルで優勝を飾りました。
また、日本勢としては2013年の浅田真央以来5年振りとなるGPファイナル優勝を飾りました。
FSも1位の150.61点、合計233.12点でした。

本人は試合後の会見で「緊張していなかった」と語っています。
どうでしょう、私は演技全体にいくらか硬さを感じました。

しかし、4番滑走のアリーナ・ザギトワの得点が伸び悩みましたので、たいしたプレッシャーはかかりませんでした。
(多少のミスを犯したところで負けることはありません。)
この選手は頭がとてもいい。

⇒2018年11月26日「紀平梨花は頭もいい、超新星は超クール、GP連勝は当然」はこちら。

それと、演技中も恐ろしく冷静です。
冒頭のトリプルアクセルのコンビネーションで両手をつき、単発に留まりました。
しかも、回転不足(ダウングレード判定)で減点です。
最悪の出だしにも紀平梨花は慌てることなく失点をリカバーしていきました。
(私の勝手な推測ですが、リカバーできるように紀平梨花と名づけられたはずです。)
NHK杯のFSに及びませんが、 150点台はまあまあかな。
伸び代が相当あります。

「楽勝」というと語弊がありますが、世界選手権では 240点台に確実に乗せます。

◆書き加え(12月9日)

作曲者が紀平梨花の世界一美しい嵐に感謝

紀平梨花が「ビューティフル・ストーム」のピアノの調べに乗せ、世界一美しいスケーティングで世界中のファンを魅了しました。
16歳とは思えない表現力と芸術性を備えています。
それは意図するというよりも、筋肉と対話する内面の発露です。
だから、とてもナチュラルなのです。

⇒2018年11月27日「紀平梨花、音を筋肉で感じ取り再現する才能」はこちら。

「私の音楽を見事に表現してくれた」と作曲者のジェニファー・トーマスが称賛しました。
この女性ピアニストは、最新アルバム「The Fire Within」がビルボードのクラシックアルバム部門で発売1週目にベスト3に入った人気アーティストだそうです。

◇◆◇

紀平梨花に関するブログは以下のとおり。

⇒2018年12月8日「紀平梨花、メンタルとGOEであっさりと世界最高得点」はこちら。

⇒2018年12月7日「紀平梨花とザギトワ、GPファイナル2018直接対決」はこちら。

⇒2018年12月6日「紀平梨花はGPファイナルでザギトワに勝てるのか」はこちら。

⇒2018年12月5日「紀平梨花、シニア1年目のブレーク、逆転劇の理由」はこちら。

⇒2018年12月4日「紀平梨花にのしかかる「ポスト浅田真央」の重圧」はこちら。

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紀平梨花、メンタルとGOEであっさりと世界最高得点

紀平梨花はメンタルの強さで重圧と緊張を克服
GOEの大きさでアリーナ・ザギトワを圧倒
GPファイナルも世界選手権も制覇か

フィギュアスケート・グランプリ(GP)ファイナル女子シングルのショートプログラム(SP)。

紀平梨花はドビュッシー「月の光」。
ルール改定後の世界最高得点となる 82.51点を叩き出し、首位で発進しています。
衝撃的なGPファイナルデビューを飾りましたが、あっさりという印象です。

冒頭のトリプルアクセルを完璧に決めました。
続く3回転フリップ―3回転トウループのコンビネーションをきれいに着氷しました。
後半の3回転ルッツもきれいに着氷しました。

3本のジャンプのGOE(出来栄え点)は順に2.51点、1.74点、2.36点です。
あくまでも予想ですが、これからは「ミス・ジー・オー・イー」と呼ばれるはずです。
会心の演技に笑顔とともにガッツポーズが飛び出しました。

大きな意味でのスケーティングの「質」が素晴らしく、ナチュラルでありながら強さと切れがあります。
のびやかでしなやかで、私はとてもエクセレントでビューティフルだと思います。
GPシリーズ第4戦「NHK杯」のフリースケーティング(FS)では感動に震えてしまいました。

演技点5項目の合計は 35.15点。
アリーナ・ザギトワの 35.83点とほぼ互角に渡り合っています。
ちなみに私はアリーナ・ザギトワより低いのが腑に落ちません。
互いにパーフェクトに滑ればという前提ですが、少なくともFSでは紀平梨花のほうが上だと思います。
「ビューティフル・ストーム」は曲調も振付も彼女の持ち味にマッチしています。

⇒2018年11月27日「紀平梨花、音を筋肉で感じ取り再現する才能」はこちら。

紀平梨花はフライングシットスピンがレベル2に留まりました。
FSではスピンもステップもレベル4をそろえるはずです。

私がもっとも感心したのは、紀平梨花に「気負い」がまるで感じられないことでした。
落ち着き払っていました。
紀平梨花は「ポスト浅田真央」として大きな期待がかかっていました。
しかし、そうした重圧と緊張を克服して試合に臨んでいます。
「メンタル」がとても強いです。

⇒2018年12月4日「紀平梨花にのしかかるポスト浅田真央の重圧」はこちら。

紀平梨花は「驚いた。こんなに高い得点になるなんて想像もしていなかった」と語っています。
キス・アンド・クライで切れ長の目が真ん丸になりました。
しかし、その後の会見で恐ろしく冷静に語っています。
「これからジャッジスコアなどで確認し、FSの伸び代を探っていきたい」。
超冷静です。

⇒2018年11月26日「紀平梨花は頭もいい、超新星は超クール、GP連勝は当然」はこちら。

昨年女王のアリーナ・ザギトワが 77.93点で4.58点差の2位につけています。
が、私はFSでさらに点差が開くと思っています。
おそらく 240点を超えます。
いや 240点台半ばに迫るかもしれません。

シニア1年目でGPファイナルを制した日本勢は2005年の浅田真央だけです。
日本勢の優勝も2013年の浅田真央が最後です。
FSで女子シングルに待望のニューヒロインが誕生します。
世界選手権2019も紀平梨花が当然のように制するでしょう。

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◆書き加え(12月7日)

いつ書いたか記憶が曖昧ですが、こんな記事がありましたのでアップします。
3日ほど前でしょうか?

GPファイナルはロシア勢3選手と日本勢3選手が激突します。
優勝候補の筆頭は実績を踏まえれば平昌五輪金メダリストのアリーナ・ザギトワです。
が、高難度ジャンプが不安定になり、オリンピックシーズンの盤石の強さが失われました。

彼女を脅かす存在は同じ16歳、GPシリーズ初参戦で連勝を飾った紀平梨花です。
ミスが出ましたが、潜在力と得点力の高さを強烈に印象づけました。
SPとFSでパーフェクトに滑るなら 230点を余裕で超えられます。

ロシアメディアがアリーナ・ザギトワの対抗馬に紀平梨花の名前を挙げています。
(二人は馬でありません。)
しかし、母国でさえも本命に紀平梨花を押す声も少なくありません。
世界最高の基礎点を持つうえ、GOE(出来栄え点)で稼げるからです。
私は秋田犬「マサル」の肉球パワーを借りても紀平梨花を上回れないと考えています。

紀平梨花はアリーナ・ザギトワと同じ2002年生まれですが、彼女より誕生日が2か月ほど遅かったために平昌五輪の出場資格を満たせませんでした。
ちなみに、代表最終選考会を兼ねた全日本選手権で3位に食い込んでいます。

GPファイナルはジュニア1勝1敗で迎えるシニア初対決です。
紀平梨花の優勝はSP冒頭で跳ぶ、代名詞のトリプルアクセルにかかっているといえます。
実は、紀平梨花がクリーンに跳んだのは、第4戦「NHK杯」FSの2本だけでした。
時差ぼけの影響で感覚が狂うことを避けるため、早めに現地入りしてコンディションを整えているようです。

GPファイナルは一騎打ち、 230点台の争いです。
しかし、2選手にミスが出て 220点台半ばの戦いになれば宮原知子に初優勝の目が出てきます。
ただし、演技全体の安定感が崩れないとしてもエッジエラーや回転不足の判定を受けるとその水準に届きません。

◆書き加え(12月8日)

紀平梨花は女王なのだから、「フィニッシュポーズ」をしっかり止めてください。
会心の演技で笑顔とガッツポーズが飛び出してしまう心情は分かりますが、こちらが感動の余韻に浸る「間」を与えてほしい。

◇◆◇

紀平梨花に関するブログは以下のとおり。

⇒2018年12月7日「紀平梨花とザギトワ、GPファイナル2018直接対決」はこちら。

⇒2018年12月6日「紀平梨花はGPファイナルでザギトワに勝てるのか」はこちら。

⇒2018年12月5日「紀平梨花、シニア1年目のブレーク、逆転劇の理由」はこちら。

⇒2018年12月4日「紀平梨花にのしかかる「ポスト浅田真央」の重圧」はこちら。

⇒2018年12月3日「フィギュアGPファイナル2018優勝予想・順位予想」はこちら。

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紀平梨花とザギトワ、GPファイナル2018直接対決

GPファイナルは事実上の一騎打ち
紀平梨花が浅田真央以来の優勝を飾る

フィギュアスケート女子シングルはロシア勢の覇権が崩れそうです。
その舞台となるのがカナダ・バンクーバーで行われるグランプリ(GP)ファイナル2018です。
GPシリーズ上位6選手を日本とロシアが半数ずつ分け合いました。
したがって、激突の構図になります。

優勝候補の筆頭は期待の新星、紀平梨花です。
GPファイナルは16歳の同い年、平昌五輪金メダリストのアリーナ・ザギトワとの事実上の一騎打ちでしょうか。
(もしも二人に割って入るとしたら 220点台後半の得点もありうる宮原知子しか見つかりません。)

アリーナ・ザギトワは今シーズン、「ネーベルホルン杯」で世界最高得点238.43点を記録しました。
それに続くのは紀平梨花がGPシリーズ第4戦「NHK杯」で記録した224.31点です。
ネーベルホルン杯の点数はISU(国際スケート連盟)公認とはいえ、GPシリーズの点数と同列で比べられません。

紀平梨花もこんなに早くぶつかるとは想定していなかったでしょう。
二人はジュニア時代に2度同じ大会に出ています。
女子世界7人目の3回転半ジャンパーとなった大会では紀平梨花が1位、アリーナ・ザギトワが3位でした。
トリプルアクセルで転倒した大会では紀平梨花が4位、アリーナ・ザギトワが1位でした。

この大会が2年ぶり3度目の直接対決となります。
(格闘技でないので「競演」と呼ぶべきでしょうか。)
私は2013年の浅田真央以来となるGPファイナル優勝を飾ると思います。
それはアリーナ・ザギトワの調子というより、紀平梨花の出来にかかっています。
つまり、この選手はミスなく滑れば勝てるのです。
(さらに、世界選手権で優勝を飾るかもしれません。)

紀平梨花は高難度ジャンプを中心とした「技術点」が突出して高い。
表現を評価する「演技構成点」もたいして劣っていません。
ベースとなる「スケーティング」のクオリティが高く、すべての要素でしっかりとGOE(出来栄え点)を稼げます。
スピンもステップも滅多に取りこぼしません。
シニア1年目の勢いもあり、GPファイナルでは得点を相当伸ばします。
私は 230点を大きく超えると予想します。

紀平梨花は第6戦「フランス杯」ではGPファイナル進出を第一にしました。
突然スポットライトを浴び、緊張も高まったせいでしょう。
ショートプログラム(SP)ではトリプルアクセルが0点になりました。
フリースケーティング(FS)ではトリプルアクセルに頼らず、ジャンプの難度を落として無難にまとめました。
調子が悪いなりに可能なかぎりの点数を引き出し、NHK杯に続く連勝を飾りました。
1シーズンでのGP2勝(ファイナルを除く)は、日本女子で2013年浅田真央以来5年ぶりの快挙です。
濱田美栄コーチは「底力がついてきた」と目を細めました。
紀平梨花も貴重な経験を積み、大きな自信を得たことでしょう。
GPファイナルまでにトリプルアクセルの安定性と成功率を高められるはずです。

ある意味で幸いだったのはフランス杯が不完全燃焼に終わったことです。
したがって、紀平梨花自身は「チャレンジャー」という気持ちでGPファイナルに入っていけます。
失うものはないと考えられるなら、思い切って滑ることができます。
国際大会では先輩の宮原知子がいることも心強いはずです。
平昌五輪代表を結果としてアシストした坂本花織を含む日本勢で連帯感が生まれるかもしれません。

⇒2017年12月24日「坂本花織は紀平梨花にお歳暮を贈れ」はこちら。

やはり紀平梨花が高得点を叩き出しそうな環境が整っています。
シニア1年目、GPファイナル2005で浅田真央が叶えた勝利の再現が見られそうです。
どうか頑張ってほしい。

(2018年11月29日執筆)

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◆書き加え(12月5日)

余談になりますが、ウェブで興味深い情報を見つけました。
ほんのわずかでもバランスが悪いとトリプルアクセルは回転軸がぶれ、着地が難しくなるようです。
紀平梨花は新衣装を着て、その場で幾度かジャンプを繰り返し、左右などのバランスを調整してもらっています。
信じられないくらい繊細なのですね。
十代半ばを過ぎた選手が体形変化や体重増加で高難度ジャンプを跳べなくなるというのも頷けます。

◆書き加え(12月6日)

現地でも二人のシニア初対決に関心が高まっています。
アリーナ・ザギトワが紀平梨花について「トリプルアクセルで私が成長するように刺激を与えてくれている」と語っています。
自分にない武器を持つ紀平梨花にリスペクトの念を抱いているようです。

◆書き加え(12月7日)

紀平梨花がSPを午後に控えた30分ほどの公式練習でトリプルアクセル7本を跳び、6本を決めました。
「月の光」をかけての通しではトリプルアクセル、3回転フリップ−3回転トウループのコンビネーション、3回転ルッツの3本のジャンプをすべて決めました。

GPファイナル連覇を目指すアリーナ・ザギトワは3回転ルッツ−3回転ループのコンビネーションを決めており、安定感は見られるようです。

◆書き加え(12月7日)

SP。
紀平梨花は直前にエリザベータ・トゥクタミシュワが滑っています。
冒頭のトリプルアクセルは何とか跳び、転倒をこらえています。
緊張からか動きが重いように感じました。

3番滑走の紀平梨花は落ち着いて滑りました。
重圧と緊張は大変だったと思いますが、女王の雰囲気さえ漂います。
私には自信に裏打ちされた余裕に映りました。
破綻なく滑り終え、笑顔とともにガッツポーズが出ました。
キス・アンド・クライで82点超えという高得点を確認し、目を丸くしました。
お化けといえます。

FSをパーフェクトに滑れば、 240点に届くでしょう。

◆書き加え(12月7日)

たったいまSPが終わりました。

6番(最終)滑走のアリーナ・ザギトワはかなりのプレッシャーがかかったはずです。
それと体がずいぶん大きくなって、スケーティングもジャンプも昨シーズンの軽やかさがあまり感じられなくなりました。
78点に届かず、表情が冴えませんでした。

GPファイナル女子シングルは前年こそアリーナ・ザギトワが2位から逆転優勝を収めました。
しかし、2010年から2016年の7大会連続でSP1位の選手がリードを保って逃げ切っています。
紀平梨花の優勝にはSP冒頭のトリプルアクセルを決めることが条件でした。

2005年の浅田真央以来、日本女子13年振りとなるシニア1年目での頂点を目指します。
私はいけると思います。

◆書き加え(12月7日)

FSの滑走順が決まり、SP6位の宮原知子は2番、4位の坂本花織は3番、2位のアリーナ・ザギトワは4番、1位の紀平梨花は6番でした。

この大会は紀平梨花のために開催されているようです。
最終滑走で「ビューティフル・ストーム」を滑ります。
びしっと締めてくれるでしょう。

◇◆◇

紀平梨花に関するブログは以下のとおり。

⇒2018年12月6日「紀平梨花はGPファイナルでザギトワに勝てるのか」はこちら。

⇒2018年12月5日「紀平梨花、シニア1年目のブレーク、逆転劇の理由」はこちら。

⇒2018年12月4日「紀平梨花にのしかかる「ポスト浅田真央」の重圧」はこちら。

⇒2018年12月3日「フィギュアGPファイナル2018優勝予想・順位予想」はこちら。

⇒2018年12月2日「紀平梨花、全日本選手権2018で宮原知子へ恩返し」はこちら。

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紀平梨花はGPファイナルでザギトワに勝てるのか

優勝の決め手はコンディションづくり
「時差に負けてはザギトワに勝てない」

シニアデビューながらフィギュアスケート・グランプリ(GP)シリーズ第4戦「NHK杯」と第6戦(最終戦)「フランス杯」で連勝を飾った紀平梨花。
しかし、フランス杯で満足な演技を行えませんでした。
フリースケーティング(FS)当日朝の公式練習では絶好調だったのに9時間後の本番ではコンディションが急降下しました。
時差ぼけを解消しようと昼寝を試みましたが、体は寝ていても頭は起きた状態で疲れが抜けません。
ジャンプ構成を急きょ落としてしのぎました。

この苦い経験を踏まえ、紀平梨花は12月6〜8日にカナダ・バンクーバーで行われるGPファイナル2018への対策を徹底させます。
日本とは17時間という時差があり、昼夜がおおよそ逆転します。
「なるべく遅く寝て、遅く起きる」と語りました。
ホテルに備えつけのタオルで枕の高さを調整するなど、睡眠の改善にも努めます。
さらに、夜行われる試合には昼寝をきちんと取ります。
また、フランス杯より現地入りを1日早めて体を慣らし、時差ぼけを和らげます。

GPシリーズ上位6選手が出場するGPファイナルはベストコンディションで臨まなければなりません。
なかでも紀平梨花がもっとも意識するのは自分とともにGPシリーズ連勝を飾ったロシアのアリーナ・ザギトワです。
同い年の16歳は平昌五輪で金メダルに輝きました。
シニアデビューシーズンに世界のトップに上り詰めた女王に強烈な刺激を受けたはずです。
本人はまだアリーナ・ザギトワに得点で並んでいないと語っていますが、それは謙遜でしょう。
(おそらく「ネーベルホルン杯」の世界最高得点を指しています。)

二人はGPシリーズで初対決となります。
ジュニア時代は1勝1敗でした。
この勝敗を分けたのが「トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)」の成否でした。
何のことはない、紀平梨花がトリプルアクセルをクリーンに決めるとアリーナ・ザギトワは敵わないのです。

そして、この高難度ジャンプはちょっとした心身の変化で跳べなくなります。
踏み切りや空中姿勢、着氷が乱れ、回転不足や転倒につながります。
トリプルアクセルと長く向き合ってきた紀平梨花は十分に心得ています。
万全なコンディションづくりが成功の決め手なのです。

紀平梨花が「時差に負けてはザギトワに勝てない」と言ったかどうかは分かりません。
が、明らかに初出場のGPファイナルでの勝利を狙っています。
むろん心がけるのはショートプログラム(SP)とFSでノーミスの演技を行うこと。
ならば得点、したがって順位はついてくると腹を括っています。
私もそう思います。

GPファイナルは事実上の一騎打ちです。
紀平梨花は女王との直接対決でどのような演技を見せてくれるでしょう。
私はとても楽しみです。

紀平梨花は今シーズンで一番のブレークを果たしつつあります。
数日後、日本女子に世界のスーパーヒロインが誕生します。

(2018年11月29日執筆)

category:紀平梨花ブログはこちら。

◆書き加え(12月5日)

米国メディアはアリーナ・ザギトワを本命としながらも盤石でないと予想しています。
GPシリーズ2戦でジャンプを決められずに苦しんでいました。
最大のライバルにシニア1年目の紀平梨花を挙げています。
どちらがシニア初対決を制するのかに関心を寄せています。

◆書き加え(12月6日)

紀平梨花はバンクーバー郊外のリンクで午前と夕方の2度にわたり練習を行いました。
トリプルアクセルを28本跳び、21本決めています。
成功率は75%と、まずまずです。
高さと幅があり、ランディングも美しかったようです。
トリプルアクセル−3回転トウループ−2回転トウループの3連続ジャンプを決める余裕もありました。

紀平梨花はシニアデビューの今シーズンに3戦を終えています。
しかし、SPで1度も成功していません。
アリーナ・ザギトワとの自己最高得点の差はおもにSPによります。

◆書き加え(12月7日)

先ほどSPが終わりました。

1位 紀平梨花(3番滑走)
   82.51(47.36 35.15 0.00)
2位 アリーナ・ザギトワ(6番滑走)
   77.93(42.10 35.83 0.00)
3位 エリザベータ・トゥクタミシェワ(2番滑走)
   70.65(38.25 32.40 0.00)
4位 坂本花織(5番滑走)
   70.23(37.23 33.00 0.00)
5位 ソフィア・サモドゥロワ(1番滑走)
   68.24(37.12 31.12 0.00)
6位 宮原知子(4番滑走)
   67.52(32.58 34.94 0.00)
※点数はSP(TES、PCS、減点)です。

紀平梨花はナチュラルに滑りました。
3番滑走の宮原知子は直前に紀平梨花がお化けのような点数を叩き出したので滑りにくかったことでしょう。
6番(最終)滑走のアリーナ・ザギトワはプレッシャーがかかったことでしょう。

◆書き加え(12月9日)

先ほどFSが終わりました。

紀平梨花が合計233.12点で初出場初優勝の快挙を成し遂げています。
アリーナ・ザギトワは合計226.53点で2位に留まりました。
SP4位の坂本花織はもちろん、6位の宮原知子も3位と3.13点差につけていましたが、表彰台に届きませんでした。

1位 紀平梨花
   233.12(150.61 78.21 72.40 0.00 82.51)
2位 アリーナ・ザギトワ
   226.53(148.60 75.90 72.70 0.00 77.93)
3位 エリザベータ・トゥクタミシェワ
   215.32(144.67 78.06 66.61 0.00 70.65)
4位 坂本花織
   211.68(141.45 74.45 68.00 1.00 70.23)
5位 ソフィア・サモドゥロワ
   204.33(136.09 72.82 63.27 0.00 68.24)
6位 宮原知子
   201.31(133.79 64.23 69.56 0.00 67.52)
※点数はFS(TES、PCS、減点、SP)です。

大会を盛り上げてくれた6選手に拍手を送ります。

◇◆◇

紀平梨花に関するブログは以下のとおり。

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⇒2018年12月1日「紀平梨花に北京五輪金メダル獲得の可能性はあるのか」はこちら。

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紀平梨花、シニア1年目のブレーク、逆転劇の理由

努力の天才・宮原知子を手本にしてきた
豊富な練習と反省のメモで修正能力を培う

シニア1年目でブレークを果たしたフィギュアスケート女子シングルの紀平梨花。
生まれながらにして身体能力や運動神経に恵まれていたのは確かですが、それだけではありません。
初参戦のGPシリーズでの大躍進を裏づけるだけの理由があります。

第1に、通学の必要のないインターネットの通信高校(N高)に進みました。
「人生をかけてスケートをやっている」。
競技に打ち込める環境を最優先しました。
紀平梨花は濱田美栄コーチのもとで「努力の天才」と評される日本女子エースの宮原知子を手本にし、練習に励んできました。

第2に、ジュニア時代から練習や試合の反省を携帯電話のメモ帳に書き留めています。
日本女子の武器となってきた「トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)」に注目が集まりがちです。
得点力の大きい高難度ジャンプが強みであるのも確かです。
しかし、紀平梨花はスケーティング、ステップやスピンなど、どの要素でも弱点がありません。

第3に、ジュニア時代からダンススクールで揉まれました。
芸能界へのデビューを目指す生徒のなかで「表現力」を身につけてきました。
紀平梨花は発展途上とはいえ、演技構成点も高い。
地球の誕生をテーマとしたフリースケーティング(FS)「ビューティフル・ストーム」は鳥肌が立つほどの美しさです。



GPシリーズ第6戦(最終戦)「フランス杯」では直前の6分間練習で調子が急降下していました。
冒頭のトリプルアクセルは何とかこらえましたが、筋肉が悲鳴を上げたそうです。
(私が動画を見ると、かすかに筋肉の叫び声が聞こえてきました。)
次のコンビネーションのトリプルアクセルをためらわずダブルアクセルに変えました。
最大の武器を捨て、他の要素を完璧に演じると割り切りました。
脚に力が入らない状態でも精一杯の得点を引き出しました。

⇒2018年11月26日「紀平梨花は頭もいい、超新星は超クール、GP連勝は当然」はこちら。

結局、トリプルアクセルはショートプログラム(SP)とFSで成功がゼロでしたが、それでも勝利を収めています。
GPシリーズ第4戦「NHK杯」に続くフランス杯での逆転劇は偶然や幸運でありません。
追い詰められた状態での冷静さ、演技途中の修正能力は先に述べた豊富な練習とメモによる振り返りによっても培われました。

紀平梨花は濱田美栄コーチによれば、かつては報道陣のカメラやシャッター音に集中力を遮られるほど神経質だったようです。
技術を習得しても、実力を養成しても、それを生かせるメンタル(精神)面の安定がないと本番の演技、したがって得点に結びつけられません。

紀平梨花はコンディションの変動にもあたふたしなくなっており、GPファイナルの大舞台でもしっかりと結果を残してくれると思います。

(2018年11月29日執筆)

category:紀平梨花ブログはこちら。

◆書き加え(12月5日)

紀平梨花がバンクーバー郊外のリンクで90分ほどの練習を行っています。
トリプルアクセルを14度着氷しています。
さらに、トリプルアクセル−3回転トウループのコンビネーションを着氷しています。
調子はかなりよさそうです。

◇◆◇

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⇒2018年11月27日「紀平梨花、音を「筋肉」で感じ取り再現する才能」はこちら。

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紀平梨花にのしかかる「ポスト浅田真央」の重圧

紀平梨花と浅田真央を比較する
スケーティングの才能は紀平梨花が上

フィギュアスケート女子シングルの紀平梨花。
男女を通じて日本勢初となるGP初出場初優勝を成し遂げた第4戦「NHK杯」に続き、第6戦「フランス杯」で2連勝を飾りました。
2005年の浅田真央らと並ぶGPデビューシーズンでのGPファイナル進出を決めています。
「やっと正真正銘のポスト浅田真央が現れた」と小躍りして喜んだのが日本スケート連盟です。

フィギュアスケートはゴールデンタイムでしばしば放送されますが、テレビ視聴率を左右するのがスーパースターの出場です。
それにより番組のスポンサー収入がまったく違ってきます。
浅田真央が2014年に休養、2017年に引退して以降、女子フィギュアは人気が低下し、日本スケート連盟は収入が激減しました。
(これには大会収入なども含まれます。)
イチローや中田英寿の絶頂期に引けを取らない羽生結弦が人気を下支えしていますが、選手生命に関わるけがが相次ぎ、現役引退のカウントダウンが始まっています。
日本スケート連盟がニューヒロインの紀平梨花に寄せる期待は大きく、屋台骨を背負ってほしいというのが本音でしょう。

紀平梨花はルックスもスタイルもきれいです。
真面目で練習熱心なところも、若い頃の浅田真央を彷彿とさせます。
しかも、紀平梨花は浅田真央の代名詞、日本女子の伝家の宝刀「トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)」の使い手です。
紀平梨花が「ポスト浅田真央」として注目を集め、二人が比較されるのは必然といえます。

では、16歳の時点における実力はどちらが上なのでしょう。
いつも手厳しい濱田美栄コーチが「ジャンプもスケートもすべてを兼ね備えており、能力は高い」と称賛しています。
トリプルアクセルの成功率は当時の浅田真央が高かったが、ステップやスピンの技術は紀平梨花が高いと考える関係者も多いようです。
また、紀平梨花はトリプルアクセルをコンビネーションにできます。
さらに、練習では4回転ジャンプを跳んでいます。

当時の浅田真央は同じリズムでしか跳べなかったので、高難度ジャンプにミスが出るとそのまま崩れることがありました。
しかし、紀平梨花は冷静にコンディションをつかみ、プログラム(ジャンプ構成)を変えられます。
そうした柔軟性では紀平梨花が優れていると思います。

ジュニア時代の実績では浅田真央が断然勝りますが、ポテンシャルを考慮すれば紀平梨花はほぼ同等なのではないでしょうか。
スケーティングの才能に限れば、浅田真央を上回るという印象を受けました。
演技全体を支配する(貫く)ナチュラルでしなやかな感性が素晴らしく、クオリティが際立ちます。

(このブログで浅田真央を数え切れないほど取り上げましたが、存在そのものに計り知れない魅力があったのだと考えています。)

2013年2月23日「浅田真央は何もしないほど美しい」はこちら。
得点にとらわれる人にその美しさは分かりません。

2016年12月15日「愛する浅田真央へ」はこちら。
あなたは勝たなくていい唯一の選手です。

2005年の浅田真央はGPファイナルを制しました。
ロシアのアリーナ・ザギトワが出場しますので紀平梨花が浅田真央と肩を並べるのは大変ですが、絶対にムリなどと思いません。
一気にスターダムに駆け上がる可能性はあります。

紀平梨花が2022年北京五輪で金メダルを獲得するには、競技生活に専念できる環境を支えてくれるスポンサーの存在が不可欠です。
そのためにも今シーズンは好成績を残さなくてなりません。
紀平梨花にのしかかる「ポスト浅田真央」の重圧は半端でありませんが、それを克服した先に眩いほどの未来が開けます。

(2018年11月28日執筆)

category:紀平梨花ブログはこちら。

◆書き加え(12月5日)

浅田真央は日本の女子フィギュアスケーターとしては身長が高いということは知っていました。
ウィキペディアによれば「 163僉廚任后

紀平梨花はテレビ画面を通じた印象では 157〜 158僂任后
ところが、実際は「 154僉廚靴ありません。
16歳、高校1年の成長期なので、もうちょっと伸びているのでしょうか。
それとも四肢が長く、動きが伸びやかで、スケーティングがダイナミックで流れるようなので大きく感じるのでしょうか。
ジャンプの高さと幅もあります。

ちなみに宮原知子は「 152僉廚任后
紀平梨花とたいして違わないことになります。
私は意外に思いました。

◆書き加え(12月6日)

紀平梨花はシニアデビューの今シーズンに3試合を終えました。
目覚ましい活躍を見せていますが、SPでトリプルアクセルを1度も決めていません。
(西日本選手権は含めません。)
バンクーバー郊外で練習を行い、計28回のうち21回を着氷しました。
まあまあの成功率です。

GPファイナルでの優勝のカギはSP冒頭のトリプルアクセルにかかっています。
これに成功すれば乗っていけますし、FSへいい流れをつくれます。
シニア1年目でGPファイナルを制した日本人は浅田真央のほかにいません。
それはまた2013年の浅田真央以来5年振りとなる日本勢の優勝を意味します。

◇◆◇

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フィギュアGPファイナル2018優勝予想・順位予想

日露同数対決は日本勢に軍配
紀平梨花1位、宮原知子2位、ザギトワ3位

フィギュアスケート・グランプリ(GP)ファイナル2018が12月6日からカナダ・バンクーバーで開催されます。
GPシリーズ第6戦(最終戦)「フランス杯」が終わり、GPファイナルに進出する上位6選手が決まりました。

女子シングルには日本から紀平梨花、宮原知子、坂本花織が出場します。
滑り込むというほど際どい状況でありませんでしたが、坂本花織は胸をなでおろしていることでしょう。
世界のトップクラスと戦える力をつけてきました。
彼女は初出場です。

長らく席巻してきたロシア勢と今シーズンに台頭著しい日本勢がそれぞれ3選手と同数であり、相撲でいうところの「がっぷり四つ」です。
(ここでは実力の拮抗という意味合いも込めて使っています。)

◆フィギュアGPファイナル2018女子シングル出場選手

1.アリーナ・ザギトワ 30点
  (第3戦フィンランド大会1位+第5戦ロシア杯1位)
2.紀平梨花 30点
  (第4戦NHK杯1位+第6戦フランス杯1位)
3.宮原知子 28点
  (第1戦スケートアメリカ1位+第4戦NHK杯2位)
4.エリザベータ・トゥクタミシェワ 26点
  (第2戦スケートカナダ1位+第4戦NHK杯3位)
5.坂本花織 24点
  (第1戦スケートアメリカ2位+第3戦フィンランド大会3位)
6.ソフィア・サモドゥロワ 24点
  (第1戦スケートアメリカ3位+第5戦ロシア杯2位)

GPファイナル2018の順位を素人の直感で予想します。
点数の1位と2位、4位と5位が入れ替わります。
そうなると、1位が紀平梨花、2位がアリーナ・ザギトワ、3位が宮原知子、4位が坂本花織、5位がエリザベータ・トゥクタミシェワ、6位がソフィア・サモドゥロワです。



ともに30点の女王と新鋭がGPシリーズで存在感を見せました。
女王は平昌五輪金メダリスト、ロシアのアリーナ・ザギトワのこと。
新鋭はシニアデビュー、トリプルアクセルを武器とする紀平梨花のこと。
どちらも16歳であり、GPファイナル2018は二人の一騎打ちになるでしょう。
(格闘技でなく採点競技です。)

アリーナ・ザギトワは今シーズン初戦だった「ネーベルホルン杯」で今シーズン世界最高得点の238.43点を記録しました。
ISU(国際スケート連盟)公認ですが、あまり参考になりません。
GPシリーズ第3戦「フィンランド大会」は215.29点、第5戦「ロシア杯」は222.95点で勝利を収めました。
短期間で身長が7竸びたそうですが、強さと安定感はそれほど損なわれていません。
とはいえ、オリンピックで勝った後に燃えるような闘争心を取り戻すのはたやすくありません。

紀平梨花はGPシリーズ第4戦「NHK杯」のフリースケーティング(FS)で2本のトリプルアクセルを成功させて224.31点を記録しました。
ショートプログラム(SP)でトリプルアクセルを失敗しましたので、伸び代を残しています。
土台となるスケーティングの質が素晴らしく、すべての要素でGOE(出来栄え点)を得られます。
表現でも遜色がなく、得点力はアリーナ・ザギトワより上です。
大舞台で勝利を収めるうえで重要な「勢い」も上です。
GPシリーズ2戦での失敗を含めた経験も糧(かて)にし、余裕をもって 230点を超えるはずです。
紀平梨花の優勝は動かないと予想します。

宮原知子は「ミス・パーフェクト」の異名どおり、ジャンプを含めた演技の安定感が抜群です。
演技構成点も高く、GPシリーズ第1戦「スケートアメリカ」は219.71点で1位、NHK杯は219.47点で2位でした。
2015年、2016年のGPファイナルで2位になっており、悲願の頂点を目指します。
濱田美栄コーチ同門の後輩、紀平梨花にNHK杯で敗れたことも負けず嫌いの努力家を奮い立たせます。
高難度ジャンプの回転不足を解消して完璧に滑り、 220点台後半に届くはずです。

アリーナ・ザギトワの調子次第では宮原知子が2位になり、日本勢がワンツーフィニッシュを飾ります。
私はむしろこちらの可能性のほうが高いと予想します。

GPファイナル2018は世界選手権2019の前哨戦とも見なせます。

◆フィギュアGPファイナル2018放送予定(テレビ朝日系列)

2018年12月7日(金) 午後7時30分〜 男女ショートプログラム(SP)
2018年12月8日(土) 午後6時56分〜 男子フリースケーティング(FS)
2018年12月9日(日) 午後9時〜   女子フリースケーティング(FS)


あくまで予定です。
放送日時や放送地域はテレビ朝日のホームページなどでかならずご確認ください。

(2018年11月28日執筆)

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◆書き加え(12月4日)

ウェブで紀平梨花、宮原知子、坂本花織の日本勢が約3時間の練習を行ったという情報を見つけました。
時差対策で2日に現地入りしていました。
いよいよです。

紀平梨花が大技のトリプルアクセルを何度も成功させています。
本番へコンディションを高めていきます。

◆書き加え(12月5日)

紀平梨花が重圧と緊張から、アリーナ・ザギトワが調整不足から 220点台半ばの争いになると、宮原知子にも1位になるチャンスが生まれます。
あれもこれもありうると言うと予想になりませんが、そう思います。
私はどちらかに金メダルを獲ってほしい。

◆書き加え(12月5日)

ロシアメディアは3位をエリザベータ・トゥクタミシェワでなく、宮原知子と予想しています。
私もそう考えます。

◆書き加え(12月6日)

SPの滑走順が決まり、紀平梨花が3番、宮原知子が4番、坂本花織が5番となりました。
紀平梨花が高得点を出すと、後続が滑りにくくなるかもしれません。

◆書き加え(12月7日)

先ほどSPが終わりました。

1位 紀平梨花(3番滑走)
   82.51(47.36 35.15 0.00)
2位 アリーナ・ザギトワ(6番滑走)
   77.93(42.10 35.83 0.00)
3位 エリザベータ・トゥクタミシェワ(2番滑走)
   70.65(38.25 32.40 0.00)
4位 坂本花織(5番滑走)
   70.23(37.23 33.00 0.00)
5位 ソフィア・サモドゥロワ(1番滑走)
   68.24(37.12 31.12 0.00)
6位 宮原知子(4番滑走)
   67.52(32.58 34.94 0.00)
※点数はSP(TES、PCS、減点)です。

紀平梨花はナチュラルに滑りました。
3番滑走の宮原知子は直前に紀平梨花がお化けのような点数を叩き出したので滑りにくかったことでしょう。
6番(最終)滑走のアリーナ・ザギトワはプレッシャーがかかったことでしょう。

◆書き加え(12月9日)

先ほどFSが終わりました。

紀平梨花が合計233.12点で初出場初優勝の快挙を成し遂げています。
アリーナ・ザギトワは合計226.53点で2位に留まりました。
SP4位の坂本花織はもちろん、6位の宮原知子も3位と3.13点差につけていましたが、表彰台に届きませんでした。

1位 紀平梨花
   233.12(150.61 78.21 72.40 0.00 82.51)
2位 アリーナ・ザギトワ
   226.53(148.60 75.90 72.70 0.00 77.93)
3位 エリザベータ・トゥクタミシェワ
   215.32(144.67 78.06 66.61 0.00 70.65)
4位 坂本花織
   211.68(141.45 74.45 68.00 1.00 70.23)
5位 ソフィア・サモドゥロワ
   204.33(136.09 72.82 63.27 0.00 68.24)
6位 宮原知子
   201.31(133.79 64.23 69.56 0.00 67.52)
※点数はFS(TES、PCS、減点、SP)です。

大会を盛り上げてくれた6選手に拍手を送ります。

◇◆◇

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宮原知子に関するブログは以下のとおり。

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⇒2018年3月20日「宮原知子、世界選手権3枠確保はエースの責任」はこちら。

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紀平梨花、全日本選手権2018で宮原知子へ恩返し

紀平梨花が一騎打ちを制し、日本女王へ
宮原知子の全日本選手権5連覇を阻止

フィギュアスケートの女子シングル。
シニア1年目にグランプリ(GP)シリーズ2連勝という日本男女を通じて初の快挙を成し遂げた紀平梨花は彗星のように現れたスター、ヒロインです。
GPファイナルで優勝を飾れば、シニアデビューシーズンの浅田真央と並びます。
それは平昌五輪金メダリスト、ロシアの同い年のアリーナ・ザギトワを破ることを意味します。
メディアとファンの関心はそこに集中しています。

が、私自身はそれ以上に、年末の全日本選手権2018の行方に注目しています。
紀平梨花がトリプルアクセルをそれなりに決められるなら、結果として宮原知子の5連覇を阻止することになります。
高難度ジャンプの得点力を土台とした技術点の高さは、宮原知子の表現力を含めた演技構成点でもカバーできません。
しかも、紀平梨花はスケーティングのスピードと流れ、動きの強さと切れが際立ち、すべての要素でかなりのGOE(出来栄え点)を稼げます。
さらに、発展途上の表現でもたいして劣っていません。

濱田美栄コーチの指導を受ける同門であり、16歳の紀平梨花が後輩、20歳の宮原知子が先輩という間柄です。
紀平梨花の目を見張るブレークには宮原知子から学んだものも大きかったと思います。
とくに競技に打ち込む姿勢、練習に取り組む姿勢は最高の手本になったはずです。

全日本選手権は国内における最高の大会です。
選手は皆、オリンピック(五輪)や世界選手権で活躍することを目指しています。
が、この国内大会で表彰台に立たなければ、そうした大舞台への道が開けません。
なかでも1位はマスコミ報道で日本女王、日本女子エースと呼ばれ、選手が手にする名誉もきわめて大きい。

4年にわたり宮原知子が全日本選手権で抜群の安定感を発揮し、トップに君臨しています。
そこはもはや指定席です。
けがに苦しんだ昨シーズンでさえも、かろうじて勝ったという印象が残っていません。
ところが、羽生結弦と宇野昌磨を脅かす選手が現れない男子シングルと対照的に、女子シングルは大激戦になりました。
宮原知子の背中を1〜2歳下の選手、3〜4歳下の選手が追いかけており、並びかけています。

むろん本人はそうした状況を理解しています。
今シーズンはけがが回復し、ハードなトレーニングと練習を積めるようになりました。
来シーズンはトリプルアクセルなど高得点を望めるジャンプを組み込むでしょう。
プログラムの基礎点を引き上げないと紀平梨花を上回れません。
世界へ目を移すと、4回転ジャンプを跳びそうなロシアの次世代が控えています。

宮原知子は北京五輪で金メダルを獲得する夢を捨てていません。
少なくとも平昌五輪で叶えられなかった表彰台に立つ希望を捨てていません。

実は、私は今年の全日本選手権で紀平梨花が1位になると思っています。
(16歳の紀平梨花は成長期に直面しており、来シーズン以降は不透明です。)
来年の全日本選手権で得点力を増した宮原知子が1位を奪い返すことが日本女子の成長と進化にとっても理想なのではないでしょうか。

私は紀平梨花も案外、GPファイナルよりも全日本選手権のほうが気になっていると思います。
文字どおりの「同門対決」です。
この二人に割って入るとしたら坂本花織ですが、実力では差がありますので「一騎打ち」の様相を呈します。
しかし、遠慮は無用、最高のパフォーマンスを見せてください。
それが、これまで自分を引っ張ってくれた宮原知子に対する恩返しです。

私は全日本選手権が待ち遠しい。

(2018年11月28日執筆)

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◇◆◇

紀平梨花に関するブログは以下のとおり。

⇒2018年12月1日「紀平梨花に北京五輪金メダル獲得の可能性はあるのか」はこちら。

⇒2018年11月27日「紀平梨花、音を「筋肉」で感じ取り再現する才能」はこちら。

⇒2018年11月26日「紀平梨花は頭もいい、超新星は超クール、GP連勝は当然」はこちら。

⇒2018年11月24日「紀平梨花は顔もいい、ロシア勢も止められない強さ」はこちら。

⇒2018年11月22日「紀平梨花、トリプルアクセル成功でGPファイナル確定」はこちら。

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紀平梨花に北京五輪金メダル獲得の可能性はあるのか

体形変化と体重増加に直面する16歳
が、紀平梨花はモノが違う

フィギュアスケート女子シングル、米国のアシュリー・ワグナーが紀平梨花の2022年北京五輪における金メダル獲得に太鼓判を押したという情報をウェブで見つけました。
ツイッターを更新し、「リカがオリンピックチャンピオンになる。いまから言っておきます」と予言しました。
私みたいなド素人と違い、彼女は豊富な経験を持つベテラン選手ですので、見る目は確かでしょう。

シニアデビューにもかかわらず、フィギュアスケート・グランプリ(GP)シリーズの第4戦「NHK杯」と第6戦「フランス杯」で連続優勝を成し遂げた見事な滑りを見れば、私だってそう思います。
前者では爆発力を、後者では冷静さを感じました。
この選手は強いだけでなく賢い。
2006年トリノ五輪の荒川静香に続く、日本女子2人目の快挙が楽しみになります。

紀平梨花は現時点で限られた選手しか決められないトリプルアクセル(3回転半)を武器としていますが、表現も含めた総合力で戦えます。
しかし、採点ルールの改定後でも高難度ジャンプが得点に占める比重は依然として大きい。

紀平梨花は16歳の高校1年生であり、女性特有の体形変化や体重増加が顕著に現れる時期に差しかかっています。
その度合いも時期も個人差が大きいはずです。

影響を受けない選手もむろんいます。
例えば、宮原知子は4年連続で全日本選手権を制しており、しかも年々着実に成長を遂げています。
しかし、高難度ジャンプが跳べなくなる選手、高難度ジャンプを跳びにくくなる選手もいます。
例えば、浅田真央はジュニア時代のように軽々、くるくると回れなくなりました。

ロシア勢のオリンピックでの活躍を眺めれば察しがつきますが、中学生から高校1年生くらいがもっともジャンプで点数を稼ぎやすい。
率直に言えば、成長期に入る前の15〜16歳の選手に勝たせようとしています。
(この国の選手寿命は極端に短い。)

紀平梨花は体幹がとても強いので、ちょっとした体形変化ならおそらく乗り越えます。
なかでもNHK杯のフリースケーティング(FS)で見せた圧巻の滑りを磨いていけるという前提に立てば、北京五輪で金メダルをつかめそうです。
この選手は「才能」にも恵まれています。
努力だけであのスケーティングを身につけるのはムリです。

シニア1年目の紀平梨花には「勢い」を感じます。
が、目覚ましい活躍を来シーズン以降も続けられるかどうかは予想がつきません。
私はシニア2年目、3年目の失速を見てきました。

それは承知のうえで、紀平梨花にはオリンピックで表彰台の真ん中に立つのにふさわしい「輝き」が備わっていると思います。
ストレートな言い方になりますが、この選手はモノが違う。

(2018年11月28日執筆)

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紀平梨花に関するブログは以下のとおり。

⇒2018年11月27日「紀平梨花、音を「筋肉」で感じ取り再現する才能」はこちら。

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⇒2018年11月24日「紀平梨花は顔もいい、ロシア勢も止められない強さ」はこちら。

⇒2018年11月22日「紀平梨花、トリプルアクセル成功でGPファイナル確定」はこちら。

⇒2018年11月14日「紀平梨花はフランス杯 230点超え、メドベージェワ撃破も」はこちら。

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紀平梨花、音を「筋肉」で感じ取り再現する才能

滑りも動きも強いだけでなくナチュラル
優れた技術と表現を支える身体能力

オリンピックシーズン後のフィギュアスケート・グランプリ(GP)シリーズの女子シングル。
6試合(大会)を通じて私が一番印象に残ったのが、シニアデビューを果たした16歳、高校1年生、紀平梨花でした。
第4戦「NHK杯」も第6戦(最終戦)「フランス杯」も彼女のために開催されたと思うほどです。

元も子もないようなことを言いますし、この一言で片づけてはいけないのですが、図抜けた「才能」を持っています。
女子シングルを席巻してきたロシア勢(おもにエテリ・トゥトベリーゼコーチ門下生)と互角に戦える日本選手がついに出現しました。

滑り(スケーティング)も動きも際立ちます。
強い(速い)だけでなく、とてもナチュラルです。
したがって、ジャンプなどの技術だけでなく、表現でも得点を稼げます。
それを支えるのは「身体能力」の高さといえます。

この選手は音を「筋肉」で感じ取り、「筋肉」で再現しているとの印象を受けました。
演技全体が美しく研ぎ澄まされ、存分に堪能することができます。
実際、コメントのなかで筋肉という言葉を用いたことがありました。
おそらく筋肉が発するシグナルにつねに耳を傾けているのでしょう。
あるいは、筋肉とつねに対話をしているのでしょう。

⇒2018年12月9日「紀平梨花、ビューティフル・ストームの生命力」はこちら。

GPシリーズでの超新星の誕生に、私は心の底からうれしくなりました。



ところで、紀平梨花は第4戦「NHK杯」では果敢に勝ち、第6戦「フランス杯」では慎重に勝っています。
後者はクレバーに勝ったと言い換えられます。
この選手は頭がいいのです。
日本勢で初となるGPシリーズ初出場での2連勝は見事でした。

⇒2018年11月26日「紀平梨花は頭もいい、超新星は超クール、GP連勝は当然」はこちら。

しかし、GPシリーズ2戦を冷静に振り替えると気がかりなことがあります。
大きな得点源となり、紀平梨花の最大の武器となる「トリプルアクセル」の成功率が次第に下がっているのです。
GPファイナル進出のかかるフランス杯では、一本もクリーンに跳ぶことができませんでした。
SPはシングルアクセルになり、FSは単独でお手つきになり、コンビネーションでダブルアクセルに変えています。
FS当日の練習では本人が「完璧」という仕上がりでしたから、かならずしも調子を落としているわけではないようです。

これを前向きに考えれば、大幅に得点を伸ばせる余地があるということ。
この選手がSPとFSのプログラムを完璧にこなすと、いったいどれくらいの高得点を叩き出すのでしょう。
それは12月6〜9日に行われるフィギュアスケート・グランプリ(GP)ファイナルでの楽しみに取っておきたいと思います。
無敵のロシアのアリーナ・ザギトワを破ってほしい・・・。

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紀平梨花に関するブログは以下のとおり。

⇒2018年11月26日「紀平梨花は頭もいい、超新星は超クール、GP連勝は当然」はこちら。

⇒2018年11月24日「紀平梨花は顔もいい、ロシア勢も止められない強さ」はこちら。

⇒2018年11月22日「紀平梨花、トリプルアクセル成功でGPファイナル確定」はこちら。

⇒2018年11月14日「紀平梨花はフランス杯 230点超え、メドベージェワ撃破も」はこちら。

⇒2018年11月13日「濱田美栄コーチは胸中複雑、紀平梨花が宮原知子に勝利」はこちら。

⇒2018年11月12日「紀平梨花はエキシビションで女王のオーラ」はこちら。

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紀平梨花は頭もいい、超新星は超クール、GP連勝は当然

紀平梨花は余裕のGPシリーズ2連勝
冷静にトリプルアクセルを捨てる

フィギュアスケート女子シングルの超新星、紀平梨花。
一昨日のブログで、強いだけでなく顔がいいと書きました。

⇒2018年11月24日「紀平梨花は顔もいい、ロシア勢も止められない強さ」はこちら。

そのうえ、グランプリ(GP)シリーズ第6戦(最終戦)「フランス杯」のフリースケーティング(FS)で頭がいいことも判明しました。
16歳の高校1年生とは思えない超クール。

濱田美栄コーチのアドバイスがあったかどうかは分かりません。
紀平梨花は本大会4位以内でGPファイナル進出が確定します。
そこで、「安全運転」に徹しました。
ただし、優勝の可能性を捨てたわけでありません。
ショートプログラム(SP)が終わった時点の出場選手の順位や得点、力量を踏まえています。
紀平梨花はFSで11番滑走であり、そこまでの試合展開と最終滑走のロシアのエフゲニア・メドベージェワの調子も織り込み済みです。

トリプルアクセル(3回転半)は長年にわたって女子にとり最高難度のジャンプです。
成功率が低く、しかも不安定なため、これを武器とする選手は限られました。
たいてい果敢に挑戦する姿が賞賛されてきました。

しかし、紀平梨花は勇敢なだけでなく、冷静さを合わせ持っていました。
何が何でも跳ぶという「がむしゃらさ」がありません。

朝の公式練習では「完璧」と語るほどの絶好調でした。
ところが、夜の試合までの9時間で調子が急降下しました。
GPシリーズの疲労の蓄積やファンの期待の大きさに、不安や緊張も高まっていきました。

冒頭のトリプルアクセルで着氷が乱れ、右手を軽く氷につきました。
回転不足を取られ、GOE(出来栄え点)はマイナスです。

続くトリプルアクセル−3回転トウループのコンビネーションを咄嗟にダブルアクセルに落としました。
大正解でした。
これ以降のジャンプは確実に決め、高い加点を引き出しました。

「ムリに跳ばなくても勝てる」。
SPでトリプルアクセルが0点だったにもかかわらず、1位と得点差がほとんどなかったことが相当な自信につながりました。

スピンでもステップでもレベルの取りこぼしがありました。
それでも演技全体は無難にまとめました。
おそらく不本意な選択、不満足な出来でしたが、本大会の勝利は彼女の並々ならぬ才能、そして実力を証明しました。
凄い!!!

シニアデビューシーズンにGPシリーズ2連勝はむろん、日本初の快挙です。
GPファイナルではロシアのアリーナ・ザギトワくらいしかライバルがいません。
しかし、私は順位よりトリプルアクセル3本の成功とノーミスの演技を大切にしてほしい。
紀平梨花の会心の演技を一度見てみたい。

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紀平梨花は顔もいい、ロシア勢も止められない強さ

紀平梨花はGPシリーズ2連勝の快挙
トリプルアクセルの出来次第

米メディアがフィギュアスケート・グランプリ(GP)シリーズ第6戦「フランス杯」女子シングルを展望し、本命に「信じられないスタートを切った」紀平梨花を挙げています。

紀平梨花はGPシリーズ第4戦「NHK杯」で濱田美恵コーチ同門、日本女子のエースとして君臨してきた宮原知子を抑え、世間をあっと言わせました。
男女を通じて初出場初優勝の快挙でした。
(したがって、フランス杯で1位ですと、男女を通じて初のデビューシーズン2連勝になります。)
(また、4位でもGPファイナル進出が確定します。)

紀平梨花はショートプログラム(SP)で5位に留まりましたが、フリースケーティング(FS)で2度トリプルアクセル(3回転半)を決めて高得点を叩き出し、ドラマチックな逆転勝利を収めています。
本大会には平昌五輪銀メダリスト、ロシアのエフゲニア・メドベージェワも出場しますが、それでもプレビューで「紀平梨花をだれが倒せるのか」と評価しました。

ただし、紀平梨花がSPで1度、FSで2度のトリプルアクセルを成功させられるならばという前提条件がつきます。
女子シングルで得点力が一番大きいジャンプです。
しかもFSの冒頭で跳ぶ1本は3回転トウループとのコンビネーションです。
勝負はGOE(出来栄え点)を含めた大技の出来次第です。

紀平梨花はNHK杯の公式練習ではトリプルアクセルの成功率が8割を超えていましたが、SPでは失敗しています。
得点の大きいこのジャンプはリスクも大きくなります。
緊張や不安による集中力のちょっとした欠如で転倒につながります。

ジュニアではロシアのアレクサンドラ・トルソワが国際スケート連盟(ISU)公認大会で女子初となる高難度の4回転ルッツに成功しました。
2022年北京五輪では女子シングルも4回転ジャンプ競争になっているかもしれません。
紀平梨花も練習で4回転ジャンプに挑んでいます。
この選手にはオリンピックで頂点に立てるポテンシャルがあります。

紀平梨花は顔というか表情もいいですね。
かわいさと厳しさを合わせ持っています。
目の光が強い。
私はスターになれると思います。

エフゲニア・メドベージェワは人気が突出していますが、オリンピックシーズンから調子を落として苦しんでいます。
GPシリーズ第2戦「スケートカナダ」ではSPでまさかの7位と出遅れましたが、FSで巻き返して3位に食い込みました。
しかし、とくにジャンプに安定感を欠いています。
米メディアでは2位と予想されています。

三原舞依は3位と予想されています。
この選手はもともと大崩れがありません。
落ち着いて滑れるなら、 210点超えもありえます。

残念ながら本田真凜は漏れています。
練習拠点を移したシーズンとはいえ、表彰台に食い込みたいところです。

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◆書き加え(11月24日)

SPが終わり、日本勢は3選手とも好発進でした。
三原舞依が 67.95点で1位、紀平梨花が 67.64点で2位、本田真凜が 65.37点で4位です。
ちなみに、エフゲニア・メドベージェワが 67.55点で3位です。
FSで波乱がなければ、紀平梨花が1位になると思います。
が、4選手全員に表彰台の頂点に立つ可能性はあります。
はたしてだれになるのでしょうか、楽しみだなぁ。

権利上の制約か、収益上の思惑か、テレビ朝日は日中に再放送をやってほしかった・・・。

◆書き加え(11月24日)

紀平梨花はSPの冒頭のトリプルアクセルが1回転半に抜けてしまいました。
2回転もしくは3回転のアクセルを入れなければならないという演技規定に違反したため、得点が0点になりました。
それでもほとんど点差のない2位につけていることが驚きです。
この選手がGOE(出来栄え点)を含め、すべての要素で点数を稼げる証拠です。

紀平梨花はNHK杯より得点を落としており、 FSでお化けのような点数を出さないかぎり、 230点超えは難しくなりました。
また、2本のトリプルアクセルの両方にミスが出ると、さすがにカバーしきれません。
大技は失敗したときのダメージが深刻であり、私はちょびっと心配になってきました。
とりあえずGPファイナルへの出場権だけは確保してください。

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紀平梨花、トリプルアクセル成功でGPファイナル確定

GPシリーズ最終戦へ高まる緊張と重圧
紀平梨花はメドベージェワ超えの 230点台

フィギュアスケート女子シングルの紀平梨花。
シニア1年目です。
グランプリ(GP)シリーズ第4戦「NHK杯」のフリースケーティング(FS)では、ショートプログラム(SP)5位から巻き返し、胸のすく逆転優勝を収めました。

「自分のほぼ最高の演技ができた」。
そう振り返った紀平梨花はSPで転倒したトリプルアクセルをFSで2度決めました。
冒頭のトリプルアクセル−3回転トウループのコンビネーション、次の単独トリプルアクセルを決め、それぞれに2〜3点のGOE(出来栄え点)がつきました。
これだけで25〜26点はルール改定後でも強力な得点源です。
きっとした表情で跳び、ひらりとした姿勢で降りるトリプルアクセルはありか(←なんちて。)

FSで154.72点を記録し、合計224.31点を叩き出しました。
GPシリーズ第5戦「ロシア杯」で平昌五輪金メダリスト、地元のアリーナ・ザギトワが記録した合計222.95点を上回っています。

しかも紀平梨花は強みがジャンプに留まりません。
おもに表現力を示す「演技構成点」でもすべてが8点台であり、 67.55点でした。
ちなみに昨シーズンにGPシリーズ「中国大会」でシニアデビューを果たしたアリーナ・ザギトワは 68.35点でした。
こちらでも世界のトップクラスとあまり遜色がありません。

トリプルアクセルを代名詞とし、トリプルアクセルを着氷できなくなって引退したスーパーヒロイン・浅田真央の後継者として一気に注目と期待が集まりました。

さて、紀平梨花はいよいよGPシリーズ第6戦「フランス杯」に出場します。
平昌五輪銀メダリスト、ロシアのエフゲニア・メドベージェワと激突します。
最終戦ですので、表彰台に上ればGPファイナル進出が確定します。
本人はそこまで考えていなかったとのことですが、「チャンスが出てきたので狙っていく」と力強く語りました。

私自身はここでも1位になると考えています。
少なくともエフゲニア・メドベージェワと互角に戦えます。
武器となるトリプルアクセルをクリーンに着氷でき、ミスをなくせれば 230点に届く可能性は十分です。
ロシアのメディアも「エテリ・トゥトベリーゼコーチの教え子に勝つ」と脅威を報じています。
アリーナ・ザギトワのほか、14歳のアレクサンドラ・トルソワが含まれます。

紀平梨花は身体能力が群を抜きます。
メンタルの強さが備わっていれば、高度なスケーティングスキルも本番で生かせます。
トリプルアクセルの先駆者の伊藤みどりは「軽やか。回転軸のつくり方で効率のいい跳び方をしている」と指摘しました。
だれが跳んでも成功率がなかなか安定しないトリプルアクセルですが、それを自分のものにしつつあります。
緊張や重圧に打ち克つことができれば、そして無欲で滑ることができれば、結果はかならずついてくるでしょう。

遠からず何らかの壁にぶち当たるはずですが、それを乗り越えた暁には世界の頂点に君臨する逸材です。
私はフランス杯の開催が待ち遠しい。

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◆書き加え(11月21日)

ウェブに、開催地のグルノーブルに到着した紀平梨花と三原舞依のツーショットが載っていました。
紀平梨花はややこわばった笑顔、三原舞依がVサインのポーズです。
こういうところにも二人の性格の違いが出ているのかもしれません。

◆書き加え(11月23日)

SPの滑走順です。
本田真凜が5番、紀平梨花が6番、舌を噛みそうなスタニスラワ・コンスタンチノワが9番、三原舞依が10番、エフゲニア・メドベージェワが12番(最終)です。
本田真凜は気楽に滑れます。
紀平梨花が高得点を出すと、エフゲニア・メドベージェワにプレッシャーをかけられます。

テレビ朝日は土曜日の日中に再放送をやってほしいですね。

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⇒2018年11月7日「紀平梨花、GPシリーズNHK杯で高得点へ」はこちら。

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紀平梨花はフランス杯 230点超え、メドベージェワ撃破も

紀平梨花はGPファイナル進出へ
アリーナ・ザギトワ撃破を期待

フィギュアスケート・グランプリ(GP)シリーズ第4戦「NHK杯」女子シングル。
ニューヒロインが誕生しました。

紀平梨花がフリースケーティング(FS)で完璧な演技を見せ、ロシアのアリーナ・ザギトワに次ぐ世界2位のハイスコアを記録しました。
合計は224.31点でした。
そして男女を通じて日本勢初となるGPシリーズ初出場初優勝を飾りました。
デビュー戦での戴冠は同じトリプルアクセルを武器とする浅田真央でも達成できなかった快挙です。

紀平梨花の滑りは大きなポテンシャル(潜在能力)をうかがわせました。
憧れの浅田真央の背中を懸命に追っています。

次戦はGPシリーズ最終戦(第6戦)「フランス杯(大会)」です。
2016、2017年世界女王、平昌五輪銀メダリスト、ロシアのエフゲニア・メドベージェワが参加しますので、大会は前景気が盛り上がりそうです。
格闘技でありませんが、「激突」の図式が強調されるはずです。
日本勢では三原舞依と本田真凜が参加します。
私は二人の健闘にもおおいに期待しています。

そのフランス杯で紀平梨花はよほどのミスを犯さなければ表彰台に上ります。
となるとGPファイナル進出を果たし、平昌五輪金メダリスト、ロシアのアリーナ・ザギトワと激突します。
実は、浅田真央はシニアデビューの2005年にGPファイナル初出場初優勝を飾っています。
(GPシリーズ中国杯2位、フランス杯1位、GPファイナル1位でした。)

NHK杯のショートプログラム(SP)で転倒したトリプルアクセルを決められれば 230点を超えるかもしれません。
紀平梨花は強いこだわりを持つ大技の習得に、幼い頃から情熱を傾けてきました。
いまも精度向上の練習に、余念がありません。

紀平梨花は技術点が高いだけでなく、演技点が上がっています。
世界のトップ選手と互角に戦える総合力を備えました。
天性の「表現力」も感じられ、私は惹きつけられます。
大きな意味のスケーティングがとても魅力的です。

本人は「ノーミスなら、どんな相手でも勝負ができる」と自信を示しました。
私はフランス杯でエフゲニア・メドベージェワを撃破するのでないかと思っています。
さらに、GPファイナルでアリーナ・ザギトワを撃破してほしいと願っています。

伸び盛りの16歳に期待が膨らみます。
滅茶苦茶、楽しみ。

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⇒2018年11月7日「紀平梨花、GPシリーズNHK杯で高得点へ」はこちら。

⇒2017年12月21日「紀平梨花、全日本で勝っちゃっていいんですか」はこちら。

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プロフィール
wada01











和田創

和田創研代表
日本ロボコム代表
ロボットビジネス勉強会&交流会主宰
シニア起業家
和田 創(わだ・そう)

数字立て直し(伸長)一筋の経営コンサルタント。
教育と指導の年間実績は約百回。対象は社長から役員、管理者、社員まで、テーマは経営から管理、採用、事業、商品、企画まで広範。著書や教材は多数。
2017年、66歳以降はAIやロボット関連の起業に挑むとともに、おもに内需・地場企業から先端分野・成長分野の事業・商品開発を請け負う。クライアントとともに77歳までに百社の設立を目指す(内、自ら11社)。

その他の役職
面白くないジョークの会会長 

和田創研

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