コンサルの引き出し|和田創ブログ

だれの目の前にも可能性の地平は広がる。それを切り拓けるかどうかは自分次第である。「面白くないジョークの会」初代会長が解き明かす経営と人生の奥義とは?

樋口新葉ブログ

樋口新葉、突然のジャンプ崩壊も頑張って表彰台に乗る

親友・池江璃花子の病気にかける言葉を失う

フィギュアスケート女子シングルの樋口新葉がチャレンジカップ(チャレンジ杯)に出場しました。

実は、頻繁に連絡を取り合う親友、2020年東京五輪での金メダル獲得が期待されていた自由形とバタフライの競泳選手、池江璃花子が病気に見舞われました。
かける言葉を失うくらいのショックを受けたことでしょう。

池江璃花子は2000年7月4日の生まれ、樋口新葉は2001年1月2日の早生まれですので学年は同じです。
また、池江璃花子は私が高校時代に暮らした江戸川区出身、樋口新葉は下町出身でないようですが日本橋女学館高等学校に通学しています。
どちらもおそらく東京出身の選手のはずです。
樋口新葉は親友を励ますためにもいい演技を見せたいと思っていました。

回転軸が傾き、コンビネーションを跳べない

ところが、1か月ほど前から突然、ジャンプが跳べなくなりました。
回転軸が傾くため、とくにコンビネーションを決められません。
後のジャンプを続けられないのです。
練習でも失敗が続いていました。

ショートプログラム(SP)は後半の3回転フリップがパンクして0点になりました。
3本しかジャンプを跳べないSPでは致命的なミスとなり、4位に留まりました。
懸命に修正に取り組んでいる段階であり、覚悟はできていたのでしょう。
「予想どおりだった」と振り返りました。

フリースケーティング(FS)は映画007の「スカイフォール」を復活させました。
昨年の世界選手権で2位をつかんだ縁起のいいプログラムです。
彼女の持ち味を発揮しやすいのか、とてもよく似合います。

前半は3回転ルッツ−3回転トウループのコンビネーションを2回転トウループに落とすなどしてまとめました。
しかし、終盤は空中でパンクするジャンプが出るなどして苦しみました。

樋口新葉は合計186.24点で3位となりました。
表彰台に乗れるのと表彰台を外れるのでは大違いです。
最悪のコンディションでしたが、得意の演目を意地で滑り終えたという印象です。
よく頑張りました。

樋口新葉に来シーズンの完全復活を期待する

今シーズンは右足甲の故障に悩まされ、目標としていた演技をまったく行えませんでした。
ジャンプを決められなくなった原因はまだ分かっていないそうです。
(負傷箇所をかばって跳んでいるうちに本来のジャンプを見失ったということはないでしょうか。)
技術要素点(TES)に占める得点源を失っては、国内でも戦えません。

私は樋口新葉の話題にほとんど接しませんでした。
何より本人がさみしさを感じていたことでしょう。
樋口新葉はジェットエンジンがついたようなパワフルなスケーティングとジャンプに定評がありました。
韓国の金妍児(キム・ヨナ)と安藤美姫に憧れており、体格を含めて若干の共通点を感じます。
もともと実力は十分の選手ですので「完全復活」を期待したい。

大阪の紀平梨花と宮原知子、神戸の坂本花織と三原舞依の4選手の争いに東京の樋口新葉が加わってほしい。
(私は本田真凜にも希望を捨てていません。)

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◆書き加え(2月26日)

明治大学へ進学、SPもFSも一新して臨む

樋口新葉が開智日本橋学園高校を卒業し、今春から明治大学へ進学すると明かしています。
私は5年中退ですので母校と呼べませんが、後輩になった気分はします。

フィギュアスケートはこれまでどおり岡島功治コーチに師事し、「明治神宮外苑アイススケート場」を練習拠点とします。
(抜群の立地ゆえに練習時間の確保が大変そうです。)

来シーズンはSPもFSもプログラムを一新して臨む意向であり、「学業と競技を両立できるように」と前を向きました。

どうか、味わった辛苦を飛躍の足がかかりにしてください。

◆書き加え(2月26日)

「スケートをやってきて一番辛いシーズン」

樋口新葉が今シーズンの最終戦となったチャレンジカップから成田空港着の航空機で帰国しました。
けががなかなか治らなかったり、ジャンプが突然跳べなくなったり。
「スケートをやってきたなかで一番辛いシーズンだった」「試合へ向けて気持ちを上げていくために、何をすればいいか分からなかった」と、胸の内を明かしました。
が、「最後の最後で表彰台に乗れてよかった」と、ほっとした表情を浮かべています。
また、今大会ではつねに笑顔を保ち、試合を終えられたと振り返っています。

これまで練習で大技のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)に挑戦しています。
その目はすでに来シーズンを見据えています。

明治大学は「商学部」とか。

◇◆◇

樋口新葉に関するブログは以下のとおり。

⇒2018年10月28日「樋口新葉は有言実行で自分を追い詰める」はこちら。

⇒2018年3月22日「樋口新葉、世界選手権自己ベストで3枠貢献へ」はこちら。

⇒2018年3月21日「樋口新葉は世界フィギュアで雪辱を果たせるか」はこちら。

⇒2017年12月28日「樋口新葉に足りないメンタルと運の2要素」はこちら。

⇒2017年12月9日「樋口新葉はこの程度で浮かれるわけにいかない」はこちら。

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樋口新葉は有言実行で自分を追い詰める

グランプリ(GP)シリーズ「スケートカナダ」
樋口新葉、表現でも技術でも挑戦がテーマ

フィギュアスケート・グランプリ(GP)シリーズ第2戦「スケートカナダ」が開催されています。
昨シーズンの世界選手権銅メダリスト、樋口新葉が出発前に取材に応じています。

9月にカナダで行われた「オータムクラシック」で5位に終わりました。
ショートプログラム(SP)は1本のジャンプしか決めていません。
フリースケーティング(FS)はジャンプのミスがたくさん出ています。

樋口新葉は帰国後に右足甲に痛みを覚え、疲労骨折の手前と診断されました。
患部への衝撃を減らすためにジャンプの練習量を減らしていますが、「通し」にこだわって滑り込んできたようです。
それでもベストコンディションでスケートカナダに臨めません。
(彼女に期待するのは酷でしょう。)

昨シーズンはGPシリーズで2戦とも表彰台に立ち、GPファイナルに初出場を果たしました。
平昌五輪代表選考レースを優位に進めていましたが、最下位に沈んで印象を悪くしました。
そのうえ、全日本選手権で4位に留まり、夢を逃しました。

樋口新葉は1か月ほど家に引きこもりました。
何とか気持ちを切り替え、世界選手権ではSP8位から大逆転で表彰台に食い込みました。
開き直るほかにない立場で思い切って滑れましたし、ライバルの出来もよくありませんでした。
「運」の要素に助けられ、トップ選手と互角に戦った結果といえません。
私は真価が問われるのは今シーズンだと思います。

ただし、代表選考漏れという辛く苦しい経験は樋口新葉に意識改革をもたらしました。
枠取りがかかる世界選手権では「試合で勝つ」ことを意識しつつも、「何かを表現する」「観客に伝える」ことを大切にしたそうです。
(これまでは技術的なことしか考えていなかったと明かしました。)

樋口新葉は昨シーズンを振り返り、ライバル選手より五輪への気持ちが弱かったと総括しています。
今シーズンは表現でも技術でも「挑戦」をテーマとしています。
SPは「エナージア」、FSはヴィヴァルディの「四季」です。
どちらも一番の見どころは「ステップ」とか。

採点ルールが改正され、とくにGOE(出来栄え点)の幅が±3の7段階から±5の11段階に拡大しました。
多くの要素でプラス4やプラス5を取れるなら自己ベストを大幅に更新できます。
同時に、大技のリスクが高まります。
しかし、樋口新葉は「トリプルアクセル」もプログラムに組み込む意向です(おそらく今大会はなし)。
それも4回転ジャンプへのステップとして3回転半ジャンプを位置づけています。

今シーズンの目標はグランプリシリーズで2戦とも優勝を飾ること。
最重視するのは全日本選手権であり、 215点を出して優勝を収めること。
あくまで「有言実行」で自分を追い詰めます。
最終目標はスケート界の歴史に残る人物になることと豪語しました。
心意気はよし!

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◆書き加え(10月28日)

樋口新葉はSPで 66.51点を記録し、2位につけています。
現在のコンディションで一番の演技ができたようです。
心配されたジャンプでしたが3回転ルッツ−3回転トウループのコンビネーションを決めています。
3回転フリップでエッジエラーを取られましたが、上出来です。

練習をセーブしてきたようですから、FSで体力的に厳しいかもしれません。
可能なかぎりの演技を見せてくれるでしょう。

◆書き加え(10月28日)

樋口新葉はFSで114.78点、合計181.29点となり、6位に沈んでいます。
この結果はむろん悔しいでしょうが、演技後にはやれるだけはやったという表情を見せており、ダメージは残らないはずです。

2季連続のGPファイナル進出は絶望的ですが、11月16〜18日にモスクワで行われるGPシリーズ第5戦「ロシア杯」にはコンディションを整えられるでしょう。
私はパワフルな演技の復活を期待します。

◇◆◇

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⇒2017年11月30日「樋口新葉はGPファイナルOmg、お歳暮を贈れ」はこちら。

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樋口新葉、世界選手権自己ベストで3枠貢献へ

全日本選手権後は休養と治療に努める

世界フィギュアスケート選手権がイタリア・ミラノで21〜24日に行われます。
女子シングルの樋口新葉が羽田空港で取材に応じています。

昨年12月の全日本フィギュアスケート選手権のショートプログラム(SP)後に痛めた右足首は「ほぼ痛くない」と言えるところまで回復しました。
フリースケーティング(FS)は痛み止めを飲んで滑ったようです。

全日本選手権後は休養と治療に努め、滑りはじめたのが1月半ば、ジャンプを跳べるようになったのが2月とか。
あくまでも世界選手権に照準を合わせて調整を進めてきました。

倍返し宣言は精神的な未熟さゆえか?

樋口新葉は全日本選手権で平昌五輪代表切符をあとちょっとのところで逃しています。

直後、ツイッターで「倍返し」を宣言しています。
この倍返しは坂本花織などを推す声に対して発したものでしょうか。
それとも自分に対して発したものでしょうか。

大勝負での弱さはメンタルもさることながら、精神的な未熟さも関わっているように思います。
負けて悔しがらないようではトップアスリートに上り詰められないのは確かです。
が、真に戦うべき相手は自分のほかにいないでしょう。

前回大会11位で五輪への道が絶たれる

前回大会は初出場で11位と惨敗を喫しました。
三原舞依がFSで6位と巻き返しましたので、樋口新葉が7位に食い込んでいれば自分も平昌五輪出場が叶いました。
日本女子の代表枠が「2」に留まり、結果としてオリンピックへの道が断たれました。

やりきった女子シングルの二人に刺激

樋口新葉は平昌五輪の女子シングルをニュースで見ただけです。
辛くて観戦できなかったのでしょう。
しかし、「やりきった」という宮原知子と坂本花織のインタビューに大きな刺激を受けました。
自分も世界選手権でそう言いきれる演技をしたいという心境に変わりました。

周囲の応援もあり、気持ちを立て直しました。
同世代の親友、競泳の池江璃花子からも激励を受けました。

チャレンジカップでは衣装を新調する

2月にオランダで行われた「チャレンジカップ」では、「世界選手権へ向けて自信になるような試合をしたい」と考えていました。
SPでもFSでも全日本選手権の衣装を新調して臨んでいます。
合計で何とか 200点を超え、優勝を収めています。

FSでは3回転サルコウを冒頭に跳ぶ構成に変えています。
世界選手権もこの衣装と構成になります。

世界選手権での目標は「 210点以上」

今回の世界選手権には、2019年さいたま大会の出場枠がかかります。
樋口新葉は「 210点超えを目標にする」と意気込みました。
そのためにミスをしないことを重んじ、練習を積んできました。

平昌五輪4位の宮原知子とともに、3枠獲得に貢献するつもりです。
仮に宮原知子が4位なら樋口新葉は9位以内に入らなければなりません。
むろん、本人は上位を狙っています。

決意のみなぎった表情で「自己ベストが出せれば1番いい」と語っています。
責任が重大と認識している樋口新葉に期待しましょう。
(東京っ子らしい快活さがほしい。)

仙台、東京、名古屋、関西(京都・大阪・神戸)で世界トップクラスの選手が出れば、フィギュアスケートはこれからも日本のお家芸でありつづけられます。

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◆書き加え(3月21日)

ジャンプに自信、落ち着いて滑れそう

樋口新葉は現地入りしてすぐに練習を始めました。
いい感じでジャンプを跳んでいます。
ここまでの練習で自信をつけられたとか。

重圧に押しつぶされた前回大会より緊張は少なく、落ち着いて滑れそうだと語っています。

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樋口新葉は世界フィギュアで雪辱を果たせるか

前回大会で五輪代表枠3に貢献できず

世界フィギュアスケート選手権がイタリア・ミラノで21日に開幕します。

現地メディアは女子シングルで宮原知子と樋口新葉を銅メダル候補に挙げました。
私は宮原知子はともかくとして樋口新葉の名前が出ていることが意外でした。

樋口新葉については前回大会で日本女子の五輪代表枠「3」の確保に貢献できなかった不甲斐ない演技が印象に残っています。

樋口新葉はイタリア・ベルガモで行われた昨秋のロンバルディア杯で素晴らしい演技を見せ、 210点台後半の得点を叩き出しています。
ロシアのアリーナ・ザギトワに次ぐ2位となりました。
現地メディアはそれを評価しているのでしょうか。

五輪で戦うメンタルが備わっていない

樋口新葉はライバルよりも優位に立ちながら、平昌五輪代表最終選考会を兼ねた全日本フィギュアスケート選手権で4位となり、表彰台を逃しています。
それまでは3位、2位、2位と実績を残していました。

樋口新葉は魂が抜けた状態がしばらく続いたようです。
ところが、立ち直ったきっかけは、出られなかったオリンピックのテレビ観戦でした。
演技の次元が違うだけでなく、自分には平昌五輪で戦うメンタルが備わっていなかったと気づかされました。

6位以内に入り、自信回復を図りたい

樋口新葉は大事な試合で緊張の重圧に負けやすい。
前回大会でも本来の実力を発揮できませんでした。

2022年北京五輪への出場を目指しているはずです。
自分ためにも6位以内に入って雪辱を果たし、自信回復を図っておきたいところです。

樋口新葉もそうですが、三原舞依や紀平梨花などが世界のトップクラスに肉薄しています。
日本女子には来年の世界選手権で3枠が必要でしょう。
前回大会をけがで欠場した宮原知子とともに頑張ってほしいと思います。

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⇒2017年11月6日「樋口新葉が平昌五輪代表選考前哨戦で勝つ」はこちら。

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樋口新葉に足りないメンタルと運の2要素

樋口新葉は倍返しの誓い
それはそれとして・・・


フィギュアスケートの女子シングル。
平昌五輪代表2枠が発表されました。
宮原知子に次いで名前が呼ばれたのは坂本花織でした。

トップクラスの選手は全員がオリンピック出場を目指して練習を積んできました。
選ばれなければ悔しいのは当然ですが、そのなかでも気持ちの整理をつけるのがもっとも難しかったのが樋口新葉でした。

五輪表彰台も可能な成績だった

樋口新葉はオリンピックシーズンの国際大会の自己ベストが日本勢1位、世界3位でした。
エフゲニア・メドベージェワの231.21点、アリーナ・ザギトワの223.30点に続く217.63点です。
記録で眺めればオリンピックで表彰台に立てます。

しかし、代表選考レースで明確なアドバンテージを持つに至りませんでした。
過去にオリンピックや世界選手権、GPファイナルで表彰台に立った実績を持つ選手のほかは、全日本選手権の順位がおおむね適用されてきました。

樋口新葉は全日本選手権で3位、2位、2位と結果を残してきましたが、勝負のシーズンに途絶えています。
ショートプログラム(SP)4位から巻き返しを狙うフリースケーティング(FS)前日の公式練習で右足首を負傷したこともかなり響いたのでしょう。
痛み止めを服用して滑ったようです。

FSでは金妍児007を演じる

樋口新葉は憧れの韓国のキム・ヨナ(金妍児)がバンクーバー五輪のSPで用いた「007 」のテーマをFSで演じています。
後半の3回転サルコウが2回転になるミスがあり、ほかはまとめたものの4位に留まりました。
彼女を指導する岡島功治コーチが語っていたように、ノーミスの選手が勝っています。
演技後にひざまずいて銀盤を2度叩き、感謝を伝えました。

何といっても表彰台を逃したのが致命的です。
3位に入っていれば代表選考は微妙だったかもしれません。
直接対決で坂本花織に敗れたことも印象を悪くしています。
私自身は日本女子の五輪出場枠がかかった世界フィギュアスケート選手権での出来も引っかかっていました。
(勝負弱いとの記憶はなかなか消えません。)

「運」を呼び込む明るさを!

樋口新葉はジャンプを含めた技術だけでなく表現でも一流になり、トータルなスケーティングで世界と戦えるところまできました。
足りないのは「メンタル」と「」の2要素だと思います。

そして、運を呼び込むには「明るさ」が欠かせません。
キム・ヨナ(金妍児)には内面からこぼれる「笑み」がありました。
それに対し、樋口新葉は緊張に押し潰されているせいか「暗さ」を感じさせます。
(まだ自分を信じきれないのでしょう。)
雰囲気が重く、吹っ切れた表情がほしくなります。

彼女の普段の映像を見たことがありますが、根暗という印象を受けませんでした。
今シーズンは強気の発言を繰り返し、自分にプレッシャーをかけてきました。
が、追い詰めすぎる嫌いがあります。
さじ加減が難しい。

世界選手権で代表枠3確保へ

平昌五輪代表から漏れましたが、樋口新葉は3月にイタリア・ミラノで開かれる世界フィギュアスケート選手権代表に選ばれています。
自身のツイッターに、「悔しいけれど前を向くしかない」「4年かけてじっくり煮込むからきっとおいしくなる」といった書き込みを行っています。
気持ちを切り替え、北京五輪へ歩み始めようとしています。

「倍返し」という勇ましい言葉も使っていますが、まずは世界選手権で宮原知子と力を合わせて代表枠3を確保してください。
宮原知子は欠場し、樋口新葉は惨敗しました。
十代後半の有力選手がひしめく女子シングルに必要なのは、最高峰の舞台で戦う経験です。

江戸っ子の心意気を!

余談。
もう亡くなりましたが、私の母は東京下町で生まれ育ちました。
JR総武線の駅でいえば浅草橋から平井辺りです。
昔は広範囲に使っていたのでしょうか、「日本橋」という言葉を母から聞いています。
私も短い期間でしたが、都立墨田川高校に在籍したことがあります。

そこから花火大会で有名な隅田川を南下して京葉道路(靖国通り)の両国橋に接近した辺りに樋口新葉が在籍する「日本橋女学院高校」があります。
(正確には隅田川に合流する神田川に面します。)

私は活発な下町の雰囲気が好きでした。
自分の体には「江戸っ子」の血が半分流れています。
(母方の祖父は「酒はやっても煙草はやめられない」と意味不明のことをうれしそうに語ったものでした。)

樋口新葉の表情には猛烈な「負けず嫌い」が表れています。
おおいに結構ですが、からっと突き抜けたところがほしい。
観客を楽しく幸せにするということも採点上で有利に働きます。
審判員も人間ですので・・・。

樋口新葉にはどうか東京代表、下町代表としても心意気を見せてほしい。
(彼女は東京出身ですが、下町出身かどうかは分かりません。)

◇◆◇

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⇒2017年10月22日「樋口新葉と坂本花織のフィギュアGPシリーズ」はこちら。

⇒2017年4月27日「三原舞依と樋口新葉が宮原知子を超える」はこちら。

⇒2017年2月18日「樋口新葉と三原舞依の順位・・・四大陸選手権」はこちら。

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樋口新葉はこの程度で浮かれるわけにいかない

フィギュアスケート・グランプリ(GP)ファイナル女子シングル。
樋口新葉はシニア2年目のGP第1戦「ロシア杯」で3位、第3戦「中国杯」で2位と安定した成績を残し、初のGPファイナル進出を決めました。
その自信を背景とし、大会前に「210点超え と表彰台」を目標に掲げました。

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樋口新葉は公式練習では高難度ジャンプにミスが相次ぎ、調子がいま一つでした。
おそらく緊張が高まり、重圧に押し潰されそうになっています。
ショートプログラム(SP)の前はすごく緊張し、体に力が入らない感覚だったそうです。

ところが、本番では自己ベストに1点と迫る、ノーミスに近い演技を見せました。
この選手は体格的に外国勢に見劣りせず、調子に乗ると「躍動感」があふれます。

冒頭の2回転アクセルを決め、心が落ち着いたのでしょう。
後半の3回転ルッツ―3回転トウループのコンビネーションジャンプを決め、GOEで1点を得ました。
3回転フリップを降りましたが、軽い踏み切り違反を取られました。
が、スピンとステップでレベル4をそろえました。
ステップで手拍子も起こっています。
会場を巻き込む力を身につけてきました。

演技後は喜びを抑え、表情を変えていません。
フリースケーティング(FS)のことが念頭にあったからでしょう。
「私、この程度で浮かれるわけにいかないわ」と言ったかどうかは分かりません。

SPで樋口新葉は6人中5位に留まりました。
順位だけ眺めると落胆しますが、一人の選手もジャンプで転倒なし、全員が70点台というハイレベルな戦いとなりました。
首位から6位までの得点差は4.22点です。
3連覇のかかったロシアのエフゲニア・メドベージェワが棄権したとはいえ、世界のトップクラスが集う大会にふさわしい見応えです。

■GPファイナルSP結果
1位 ケイトリン・オズモンド(カナダ) 77.04点
2位 アリーナ・ザギトワ(ロシア) 76.27点
3位 宮原知子 74.61点
4位 マリア・ソツコワ(ロシア) 74.00点
5位 樋口新葉 73.26点
6位 カロリーナ・コストナー(イタリア) 72.82点

勝負はフリースケーティング(FS)へ。
樋口新葉は人間的な成長とともに精神的に強くなってきたのかもしれません。
個性的な「007」を演じ切り、表彰台に立とうとしています。

補欠出場で調整が一番難しかった宮原知子も一段と調子を上げています。
長期の治療休養がうそのような出来栄えです。
いずれかが優勝を収めれば、2013年の浅田真央以来となります。
おおいに期待できそうです。

◆書き加え(12月9日)

FSを控えた公式練習が行われています。
樋口新葉はジャンプのミスが相次ぐ、不安な最終調整となりました。

本人は、ほぼすべてのジャンプの感覚が狂っていたと語っています。
さらに、集中力と意識がなかったと自分にダメ出ししています。
私はそれを知り、心配になってきました。

樋口新葉がスケーティングの実力をつけたのは確かでしょうが、メンタルの弱さを改善できているのでしょうか。

◆書き加え(12月9日)

樋口新葉は公式練習で弱音を吐いていましたが、そのとおりの出来になりました。

転倒を避けるのが精一杯というような慎重な滑りです。
持ち味の勢いとダイナミックさが消え、演じる余裕がまるでありません。
日本女子シングルの五輪代表出場枠のかかった世界フィギュアスケート選手権でもそうでしたが、重圧と緊張に負けてしまいます。
この選手が大舞台で成績を残すのは難しそうです。
(練習環境も関わり、「内弁慶」なのでしょう。)

平昌五輪代表切符のかかる全日本フィギュアスケート選手権までに調子を上げてください。

◇◆◇

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⇒2017年4月27日「三原舞依と樋口新葉が宮原知子を超える」はこちら。

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樋口新葉はGPファイナルOmg、お歳暮を贈れ

フィギュアスケート・グランプリ(GP)シリーズ第5戦「フランス杯」の女子シングル。
ショートプログラム(SP)で4位の三原舞依が得意のフリースケーティング(FS)でいい演技を見せました。
滑り終わって笑みを浮かべ、軽くガッツポーズを取っています。
ステップでレベル4、すべてのジャンプで加点を得ました。
しかし、得点が 210点に届かないのはSPの出遅れだけが原因でありません。
2年目のジンクスなのか、明らかに伸び悩んでいます。

三原舞依は合計4位となり、上位6選手が進むGPファイナル出場を逃しました。
すでに5選手が固まっており、第6戦「スケートアメリカ」で米国のアシュリー・ワグナーかロシアのポリーナ・ツルスカヤが優勝すれば日本女子は16シーズン連続のGPファイナル進出が途絶えます。
ちなみに、ポリーナ・ツルスカヤが勝つとエフゲニア・メドベージェワ、アリーナ・ザギトワ、マリア・ソツコワを加えた4選手が出場します。
名古屋開催なのにロシアの国内大会みたいな光景になるのでしょう。

平昌五輪を目前にして暗い話題ばかりになっています。
私は男子シングル、66年振りの連覇が期待された羽生結弦のけがも相当心配です。



・・・と、ここまではかなり前に書きました。
ところが、スケートアメリカで復帰2戦目の宮原知子とシニア1年目の坂本花織がワンツーフィニッシュを果たしました。
二人ともとくにFSでは素晴らしい演技を見せました。

この大会前には、第1戦「ロシア杯」3位、第3戦「中国杯」2位の樋口新葉が24点で6番手につけていました。
アシュリー・ワグナーとポリーナ・ツルスカヤはSPで大きく出遅れました。
逆転優勝は厳しそうでしたが、2位になれば樋口新葉とポイントが並びます。
となるとGPシリーズ2戦の合計得点の争いとなり、二人は自己ベストを更新する得点が条件となっていました。

結局、FSでアシュリー・ワグナーが途中棄権し、ポリーナ・ツルスカヤが4位に留まっています。
これにより樋口新葉のGPファイナル進出が決まりました。

樋口新葉はツイッターに「Omg」と投稿しています。
シニア2年目で初のGPファイナル出場です。
五輪代表候補のライバルの宮原知子と坂本花織にも助けられたチャンスを大切にしなければなりません。
お歳暮を贈れとはいいませんが、感謝は示すべきです。

中国杯の演技が覚醒だったのかフロック(まぐれ)だったのかはっきりすることでしょう。
そこでも圧巻の出来を見せられるなら、五輪代表最終選考会を兼ねる全日本フィギュアスケート選手権で表彰台の頂点に立てるかもしれません。
2014年3位⇒2015年2位⇒2016年2位と足踏みしており、いよいよ2017年1位となります。

私はGPファイナルでかならずや 220点台を叩き出してほしい。

◇◆◇

樋口新葉に関するブログは以下のとおり。

⇒2017年11月8日「樋口新葉は別人、いったい何が起こったのか」はこちら。

⇒2017年11月6日「樋口新葉が平昌五輪代表選考前哨戦で勝つ」はこちら。

⇒2017年10月22日「樋口新葉と坂本花織のフィギュアGPシリーズ」はこちら。

⇒2017年4月27日「三原舞依と樋口新葉が宮原知子を超える」はこちら。

⇒2017年2月18日「樋口新葉と三原舞依の順位・・・四大陸選手権」はこちら。

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樋口新葉は別人、いったい何が起こったのか

フィギュアスケート・グランプリ(GP)シリーズ第3戦「中国杯」の女子シングル。
平昌五輪代表2枠を狙う日本勢3人、そしてロシア勢3人、カナダ勢1人の有力選手の表彰台争いは見応えがありました。
意地とプライドがぶつかる白熱の勝負でした。
私は久し振りに画面にくぎづけになり、手に汗を握りました・・・。

それにしてもテレビ局は視聴率が取れないと判断したのでしょうか、「試合を見るな」という時間帯の放送になりました。
フィギュアスケートの人気の維持のためにも「浅田真央」に代わるスターの登場が待たれます。

さて、ショートプログラム(SP)2位の樋口新葉がフリースケーティング(FS)も2位となり、合計212.52点で2位に入りました。
本人に申し訳ないのですが、練習が好調と聞いていましたが、それでも私はこの選手に期待していませんでした。

ロシアの世界ジュニア女王、アリーナ・ザギトワに1.36点及ばなかっただけです。
この選手はジャンプを基礎点が 1.1倍になる後半に持っていき、しかも手を挙げながら回転します。
それを踏まえると樋口新葉が技術も表現もいかに充実した演技を披露したかが分かります。
私はSPもFSも「気迫」に圧倒されました。
ようやく彼女の真の実力を感じ取ることができました。

樋口新葉はSP後も「気は抜けない」と厳しい表情を崩しませんでした。
そして、臨んだFSで直前にアリーナ・ザギトワが高得点を叩き出しました。
しかし、まったく動じることなく、自分の演技に集中しました。

映画007の音楽と一体化し、力感と疾走感にあふれたほぼ完璧な滑りを見せました。
会場全体を巻き込み、演技終了と同時にガッツポーズを取りました。
私が思い込んでいた、好不調の波の激しいジャンプだけの選手でありません。
観客と審判に強烈な「印象」を残したところが、やはりほぼノーミスに近い滑りを見せた三原舞依や本田真凜との決定的な違いでした。
アピールする「力」が素晴らしかった!!!
SPもFSも得点で宿敵の三原舞依を上回っています。

しかも、樋口新葉は演技構成点や出来栄え点(GOE)でまだ上積みを図れそうです。
男子シングルと違ってジャンプ構成の差が極端でありませんので、細かい得点が勝負のカギを握りそうです。



骨格のがっちりした樋口新葉は身体能力が際立つそうです。
全日本フィギュアスケート選手権は2014年が3位、2015年が2位、順序からいえば1位となるはずの2016年が2位でした。
もともと十分な才能も備えていたのです。

しかし、2017年四大陸フィギュアスケート選手権で惨敗を喫し、自信をすっかり喪失しました。
が、この大会で華々しく優勝を飾った1学年上の三原舞依に悔しさがこみ上げ、「負けず嫌い」に火がついています。

直後からトレーナーをつけて食べ物の節制に努め、増減が激しかった体重の安定を図りました。
それにより、練習の質をおおいに高めることもできました。
私は中国杯のSPとFSの演技を見て、別人みたいに生まれ変わった樋口新葉にいったい何が起こったのかと驚きました。
練習はもとより、こうした地道な取り組みがGPシリーズの2戦で実を結んだのでしょう。
何より「心構え」が堅固になった・・・。

私は平昌五輪代表の2枠はおおよそ全日本フィギュアスケート選手権の順位で決まる思います。
しかし、優勝者は無条件で選ばれるとして、もう一人はGPファイナルの成績や国際スケート連盟(ISU)公認の今季最高得点なども考慮されるかもしれません。
樋口新葉はGPシリーズ第1戦「ロシア杯」が3位でしたので、初のGPファイナル出場が叶いそうです(確定に非ず)。
現時点で五輪切符に一番近いところに立ちました。

国民の期待を受けて「プレッシャー」の高まる大会で、樋口新葉ははたして結果を残すことができるでしょうか。

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樋口新葉に関するブログは以下のとおり。

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樋口新葉が平昌五輪代表選考前哨戦で勝つ

フィギュアスケート・グランプリ(GP)シリーズ第3戦「中国杯」の女子シングルが終わっています。
成長著しい三原舞依、樋口新葉、本田真凜が直接ぶつかり、平昌五輪代表枠「2」を争う全日本フィギュアスケート選手権の前哨戦の様相を呈しました。

おおいに見応えがありましたが、あの放送時間は睡眠不足でへろへろになります。

樋口新葉は国際スケート連盟公認の自己ベストが217.63点であり、三原舞依にわずか 0.64点及ばないだけです。
ほぼ同等の実力の持ち主なのに、率直に言って印象の薄い選手です。
私が活躍を期待した大舞台であまり結果を残していないからでしょうか。

樋口新葉は3年前の全日本選手権で2004年の浅田真央以来となる中学2年で表彰台に立っています。
しかし、シニア1年目の昨シーズンは調子の波に苦しみました。
とくに今年の四大陸フィギュアスケート選手権と世界フィギュアスケート選手権で惨敗を喫し、私は失望しています。

樋口新葉はその悔しさを片時も忘れず、自らに厳しい練習を課してきました。
「オリンピックに絶対に行く」。
そのために「GPファイナルに絶対に行く」と誓いました。
となると、 210点超えは必須となります。

樋口新葉は第1戦「ロシア杯」で3位に入り、自信をつけています。
中国杯のショートプログラム(SP)で 70.53点をマークし、2位につけました。
持ち味の力感と疾走感を武器にバレエ音楽「ジプシーの踊り」を演じました。
高い高難度ジャンプを決めています。
が、スピンとステップで取りこぼしがありました。
後半の3回転フリップでも踏み切りにちょっとミスが出ました。

SP1位、カナダのガブリエル・デールマンとは0.12点差です。
首位から6位の本田真凜、同点の7位の三原舞依までわずか3.75点差であり、だれが優勝を飾っても不思議でないという大混戦でした。
樋口新葉がGPファイナルへ進出するには2位以内が絶対条件です。

フリースケーティング(FS)で映画「007」の世界をほぼノーミスで演じました。
前半と後半に組み込んだルッツ−トウループの連続3回転ジャンプは出来栄え点がつきました。
演技構成点は8点台を揃えています。
五輪シーズンの勝負プログラムが自分のものになってきました。

樋口新葉は合計212.52点で、合計213.88点のロシアのアリーナ・ザギトワにわずかに及びませんでした。

ロシア杯よりはるかに大きなプレッシャーがかかったはずですが、SPでもFSでも集中力を保って滑り切りました。
目標としていたSP70点、FS140点、合計210点をすべてクリアしています。
が、全日本選手権と平昌五輪へ向けて得点をさらに伸ばせそうです。
おそらく 220点超えも不可能でないはずです。

ちなみに、昨シーズンまでの全日本選手権では3位、2位、2位となっています。
樋口新葉が五輪代表の有力候補ということは間違いありません。
中国杯で三原舞依に勝ち、自信を深めたでしょう。

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樋口新葉に関するブログは以下のとおり。

⇒2017年10月22日「樋口新葉と坂本花織のフィギュアGPシリーズ」はこちら。

⇒2017年4月27日「三原舞依と樋口新葉が宮原知子を超える」はこちら。

⇒2017年2月18日「樋口新葉と三原舞依の順位・・・四大陸選手権」はこちら。

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樋口新葉と坂本花織のフィギュアGPシリーズ

フィギュアスケート・グランプリ(GP)シリーズ第1戦「ロシア杯」が行われています。
女子シングルのショートプログラム(SP)で樋口新葉が3位、GPデビューの坂本花織が4位につけています。
ただし、二人とも70点に届いておらず、ちょっと物足りません。

樋口新葉は妖艶な演技を見せ、ガッツポーズを取りました。
しかし、ジャンプの回転不足などで得点を伸ばせませんでした。
緊張感の高まる試合に強くならないと、2枠の五輪代表入りは難しいと思います。

坂本花織は演技後半に3つのジャンプを集め、すべてでGOE(出来栄え点)を得ました。
満面の笑みでガッツポーズを取りました。
昨シーズンの世界ジュニア選手権で出した自己ベストを更新しています。
目標としている合計2百点超えは微妙な状況です。

それにしても、ロシアのエフゲニア・メドベージェワが強すぎます。
高難度ジャンプをたやすく跳び、圧巻の80点超えです。
安定感に加え、美しさも素晴らしい。

◆書き加え(10月22日)

フリースケーティング(FS)が終わっています。

樋口新葉はSPとFS、合計ともに3位となり、表彰台に届いています。
ジャンプにいくらかミスが出ましたが集中力を切らさず、スピード豊かに滑りました。
2百点を7点強超え、まあまあです。
この辺りまでが平昌五輪の代表選考に絡めそうな最低水準です。

坂本花織はSP4位、FSと合計ともに5位に留まっています。
転倒や踏み切り違反など、得意のジャンプにミスが出ています。
オリンピックシーズンのGPシリーズデビューは雰囲気に飲まれました。
2百点に6点及びませんでした。

優勝はFSも1位のエフゲニア・メドベージェワ。

イタリアのカロリーナ・コストナーがSPとFS、合計ともに2位と頑張っています。
30歳で現役を続け、合計215.98点は立派です。

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樋口新葉の復調、宮原知子の祈り・・・平昌出場枠

2018年平昌冬季五輪の出場枠がかかる世界フィギュアスケート選手権の女子シングル。
日本の出場3選手のなかで私が一番気がかりなのは16歳の樋口新葉です。

全日本フィギュアスケート選手権で3連覇中のエース、宮原知子が欠場することになりました。
樋口新葉はそれほど重圧を感じていないと語っていますが、本番のリンクではどうでしょうか。
結果が求められことは十分に承知しており、想像を絶する緊張を味わうはずです。

樋口新葉は先月の四大陸フィギュアスケート選手権でショートプログラム(SP)もフリースケーティング(FS)もさっぱりでした。
2位になった全日本選手権から調子が明らかに落ちていました。
とくに高難度ジャンプは軸がぶれ、ミスが続出しています。
四大陸選手権から帰国し、湘南で海を見ながら気持ちを切り替えました。

樋口新葉はこの大会に向け、ジャンプを一からやり直しました。
曲をかけての練習では失敗しないこと、失敗しても諦めないことを意識したそうです。
メンタル強化の一環として、自分にプレッシャーをかけて滑る時間をきちんと設けました。

日本におけるフィギュアスケートの人気はきわめて高いものがあります。
女子についてはファンというか国民の期待が四大陸選手権1位の三原舞依に集中しており、気の毒です。

⇒2017年3月27日「三原舞依に平昌五輪出場3枠の重圧」はこちら。

男子と異なり、女子は有力選手が目白押しですから、出場枠はどうしても最大3枠がほしいところ。
私は樋口新葉が頑張らないとかなり苦しいと思います。
とはいえ、彼女が本来の実力を出すだけで大丈夫とも思っています。
スピードとジャンプを強みとしており、ノーミスならスコアが低いわけでありません。
公式練習では高難度ジャンプを次々と決め、復調の手応えはつかんでいます。

四大陸選手権での挫折を世界選手権に生かしてほしい。
「気負いすぎずに…」は自分に言い聞かせているようです。
今大会で結果を出せないと、3年連続で表彰台(3位⇒2位⇒2位)に立っている全日本選手権での五輪代表選考が厳しくなるのでないでしょうか。
自らの枠取りのつもりで6位以内を目指してください。

私は本郷理華におおいに期待しています。
大会直前の繰り上げ出場なので、気の毒です。
むろん練習は積んでいますが、心の準備は大変だったでしょう。
しかし、過去に2回出場し、一昨年は6位、昨年は8位でした。
彼女が6〜8位に入ってくれると、日本の最大3枠はかなり希望が持てます。
本人は緊急参戦をチャンスと前向きにとらえています。
モチベーションは高まっているようですからやってくれるでしょう。

「これまで3大会連続の最大3枠を守らなければ・・・」。
日本の3選手はおそらく不安というより、恐怖を感じています。
三原舞依と樋口新葉は初出場、本郷理華は3回目の出場ですから・・・。
つまり、オリンピックの枠取りがかかる世界選手権を経験していません。
瀬戸際で踏ん張ることができれば今後の自信と飛躍につながるでしょう。
一人ひとりが正念場を迎えます。

⇒2017年3月22日「宮原知子欠場でどうなる平昌五輪代表3枠」はこちら。

・・・高難度ジャンプ競争に明け暮れる選手はけがだらけです。
今大会の出場を逃した浅田真央(私は経験の豊富な彼女に出てほしかった)。
今大会の出場を取り止めた宮原知子。
伸び悩む本郷理華。
四大陸選手権で悔し涙を流した樋口新葉。
そして、おそらく過酷な練習が原因(一因)の難病に苦しんだ三原舞依。

「たられば」になりますが、皆が元気だと枠取りの心配はまったくありませんでした。
今大会の結果を一番案じているのは棄権した宮原知子です。
祈るような気持ちでしょう。
責任感が滅茶苦茶強い子ですから・・・。

◇◆◇

宮原知子に関するブログは以下のとおり。

⇒2017年3月22日「宮原知子欠場でどうなる平昌五輪代表3枠」はこちら。

⇒2017年3月16日「宮原知子の調子と浅田真央の経験 世界フィギュア」はこちら。

⇒2017年3月4日「宮原知子が世界フィギュア選手権に強行出場」はこちら。

⇒2017年2月8日「宮原知子がけがで欠場、五輪出場枠大ピンチ」はこちら。

⇒2017年2月2日「宮原知子で大丈夫なのか・・・緊張と重圧」はこちら。

⇒2017年1月31日「宮原知子は悪くても表彰台・・・世界選手権枠取り」はこちら。

⇒2016年12月25日「宮原知子は転んでください」はこちら。

⇒2016年12月24日「宮原知子は危なげなし・・・全日本女王」はこちら。

⇒2016年12月14日「宮原知子に五輪出場枠の重圧 世界フィギュア選手権2017」はこちら。

⇒2016年12月13日「宮原知子への疑問 〜ガッツポーズは練習するものか」はこちら。

⇒2016年12月11日「宮原知子は2位と大健闘も、人工的な演技」はこちら。

⇒2016年12月4日「私が宮原知子の演技にストレスを感じるわけ」はこちら。

⇒2016年12月3日「宮原知子に喝、「いつやるか」「いまでしょ」」はこちら。

⇒2016年12月2日「宮原知子は伸び悩み・・・得意のジャンプで苦労」はこちら。

⇒2016年12月1日「エースのプレッシャー、宮原知子のぐりんこ」はこちら。

⇒2016年10月29日「宮原知子は3連覇・・・2016年全日本選手権」はこちら。

⇒2016年10月27日「宮原知子と安藤美姫・・・ジャンプの美しさ」はこちら。

⇒2016年2月21日「宮原知子はスターになれるか…視聴率」はこちら。

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樋口新葉と三原舞依の順位・・・四大陸選手権

四大陸フィギュアスケート選手権の女子シングル。
日本勢は樋口新葉と三原舞依、そして疲労骨折で棄権した宮原知子の代役の本郷理華の3選手が出場しています。
樋口新葉と三原舞依はシニアデビューを果たしたばかりですので今回が初出場となります。

私は、圧倒的な強さを誇るロシア勢が出場しないため、宮原知子の2連覇は動かないと思っていました。
全日本女王として責任感の強い本人は精神的にも苦しいでしょうが、五輪出場枠のかかる世界フィギュアスケート選手権に何とか間に合わせてください。

というわけで、今大会は日本勢、カナダ女王のケイトリン・オズモンド、米国女王のカレン・チェンなどによる大接戦が見込まれます。

樋口新葉はスケーティングのスピード、そして高難度のジャンプを強みとします。
三原舞依は総合力と安定感を持ち味とします。
本郷理華はフリースケーティング(FS)を昨シーズンの「リバーダンス」に戻し、立て直しを図りました。

3選手が気後れせずに思い切った演技を行えるなら、この順位で四大陸選手権の表彰台を独占することもないとはいえません。
私としてはとくに樋口新葉の勝負度胸、三原舞依の平常心に期待したい。
やってくれるでしょう。

⇒2016年12月24日「樋口新葉は順調なら全日本フィギュア初優勝」はこちら。

⇒2017年1月5日「三原舞依のシンデレラストーリー」はこちら。

だとすれば、この3選手で世界選手権を戦えそうです。
最大3枠を逃して2枠になると、年末の全日本フィギュアスケート選手権は選手にとってもファンにとっても大変な五輪代表選考会になります。
観覧席から絶叫が飛び交うことでしょう。

◆書き加え(2月15日)

樋口新葉は2010年バンクーバー冬季五輪金メダリストの金妍兒にとても憧れています。
いまでも動画を見ることがあるそうです。
滑りもジャンプの流れも表現もすべてが好きとのこと。
おそらく金妍児の演技に特有の「都会的な雰囲気」に惹きつけられるのでしょう。

が、公式練習では集中力を保てず、ミスが続きました。
大丈夫でしょうか、ふわふわしている印象を受けます。

◆書き加え(2月17日)

ショートプログラム(SP)が行われました。

樋口新葉はジャンプに乱れや転倒などのミスが相次ぎ、10位と出遅れました。

三原舞依は落ち着いて滑り、日本勢最高の4位でスタートを切りました。
冒頭の3回転ルッツ―3回転トウループのコンビネーションジャンプを決めると、いい流れでノーミスにまとめました。
フリースケーティング(FS)で最終グループに入っており、立派です。

本郷理華は9位と出遅れています。
四大陸選手権や世界選手権を経験していますが、このところは壁にぶつかっています。

◆書き加え(2月18日)

フリースケーティング(FS)が終わりました。

やりました、三原舞依、おめでとう。
会心の演技で、SP4位から逆転を果たしました。
シニア1年目、初出場の四大陸選手権で初優勝を飾っています。
初出場初優勝は浅田真央以来とか・・・。

難病を乗り越えました。
メンタルが安定しています。

この子は「福」をもたらしそうな顔つきです。
大人の女性になったら、さぞかしきれいでしょう。
世界選手権でも平昌五輪でも日本代表としていい結果を収めることを私は心より願っています。

⇒2017年1月5日「三原舞依のシンデレラストーリー」はこちら。

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樋口新葉は順調なら全日本フィギュア初優勝

2016年全日本フィギュアスケート選手権。
2017年世界フィギュアスケート選手権の代表最終選考会を兼ねます。
女子シングルは公式練習が行われました。

世界ジュニア女王、15歳の本田真凜はジュニアグランプリ(GP)ファイナルをインフルエンザで棄権しました。
練習は不足気味でも、調子は戻ってきたようです。

15歳の樋口新葉はシニアGPシリーズに初参戦し、フランス杯で3位、NHK杯で4位でした。
力強い滑りとジャンプに大器の片鱗をうかがわせます。
全日本選手権で一昨年は3位、昨年は2位でしたので、順調なら今年は初優勝に輝きます。
3連覇を狙う宮原知子を倒し、大会を盛りあげてください。

⇒2016年12月18日「浅田真央を弾き飛ばす若手の勢い」はこちら。

17歳の三原舞依はスケートアメリカで3位でした。
病気のために出場できなかった昨年の悔しさを晴らします。

全日本ジュニア女王、16歳の坂本花織はジュニアGPファイナルで3位になりました。

⇒2016年12月17日「坂本花織、大舞台での緊張と動揺」はこちら。

14歳の紀平梨花はジュニアGPファイナルで4位になりました。

全日本選手権の女子シングルは表彰台争い、そして世界選手権代表争いが混とんとしています。
羽生結弦がインフルエンザで欠場する男子シングルよりずっとエキサイティングです。

⇒2016年12月23日「浅田真央が全日本フィギュア視聴率を救う」はこちら。

浅田真央がアイスリンクに立つだけでぱっと花が咲きます。

⇒2016年11月15日「浅田真央に頑張れは禁句・・・選手生命の危機」はこちら。

◆書き加え(12月22日)

不調に苦しむ本郷理華はフリースケーティング(FS)で用いる曲を昨シーズンの「Reel Around The Sun」に戻すことにしました。
今シーズンの「アラビアのロレンス」を演じきれなかったようです。
昨年4位に終わった全日本選手権で表彰台に立とうと決断を下しました。
長く期待を寄せられながら、資質を生かせていません。
このままでは次世代に埋もれ、消えることになります。
そろそろ勝負をかけないとね・・・。

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和田創

和田創研代表
シニア起業家
和田 創(わだ・そう)

数字立て直し(伸長)一筋の経営コンサルタント。
教育と指導の年間実績は約百回。対象は社長から役員、管理者、社員まで、テーマは経営から管理、採用、事業、商品、企画まで広範。著書や教材は多数。
2017年、66歳以降はAIやロボット関連の起業に挑むとともに、おもに内需・地場企業から先端分野・成長分野の事業・商品開発を請け負う。

その他の役職
面白くないジョークの会会長 

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