コンサルの引き出し|和田創ブログ

だれの目の前にも可能性の地平は広がる。それを切り拓けるかどうかは自分次第である。「面白くないジョークの会」初代会長が解き明かす経営と人生の奥義とは?

エンタテイメント

関口知宏は何を思うか…人生の旅人

私は富山県立魚津高校を卒業して明治大学に進学して以来、働き詰めだ。
とくに20代半ば過ぎに結婚してからは原則として年中無休で頑張ってきた。
それを望んだわけでなく、そうせざるをえなかった。
あっという間に40年が過ぎ、今年は還暦を迎える。
疲労がずっしりと蓄積している。

仕事に急き立てられる職業人生を送ったせいで、私は「旅人」への憧れが人一倍強い。
書斎でデスクワークを行う際には、たいていテレビをつけっ放しにしている。
集中力の妨げにならないというのも一因だが、広い意味での「旅番組」はわりと好きである。

私がときどき気になるのが、関口知宏。
おもに長期間で長距離を移動する番組に出演しており、旅人のような毎日を過ごしている。
仕事なので苦労は絶えないはずだが、趣味を兼ねているようにも思える。
うらやましいかぎり・・・。

以下に、「旅人・関口知宏」と題する2008年3月2日のブログを収める。
かなり手を加えた。

                      ◇◆◇

きのう、NHKBS2で「関口知宏スペシャル 全部見せます! 日中欧鉄道大紀行」という長時間番組を放送していた。
過去の番組の総集編か。
私は、「日本列島縦断最長片道切符の旅」の、しかもごく一部のみ視聴。

すべてがゆったりと流れる…。
途中、各地の自然や風物、文化や風土、暮らしや人情などに触れる。

関口知宏は、どこにでも自然体で溶け込んでいけるし、だれからも温かく迎え入れられる。
それに絵も描けるし曲もつくれる。
これ以上の旅人はそうそういない。
タレントのジャンルとして「旅人」が成り立ちそうだ。
あっ、兼高かおるというあまりにも偉大な先人がすでに存在した。

⇒2009年10月6日「兼高かおるの言葉と生き様」はこちら。

関口知宏のシリーズに限らず、NHKにはアスリート(スポーツ選手)が徒歩で旅する番組があった。
「街道てくてく旅」。
それと、清水国明がバイクで旅する番組もあった。
「気ままに寄り道バイク旅」。
こちらはエッセイストの国井律子と二人旅だ。

この手の紀行番組の登場は、チャネルの増加と無関係でない。
制作コストを低く抑えられ、しかも放送時間を長く稼げる。
そうしたテレビ局の思惑がある。

紀行番組は、筋書き(脚本)も演出もほとんどいらない。
それ以前に、スタジオもセットも、脇役もエキストラもいらない。
主役の旅人だけ。
結果として素朴な内容になり、そこに新鮮な面白さがある。
ストーリーを追わなくてよいので、“ながら視聴”の私にぴったり。
関口知宏のキャラクターとあいまって、心が癒やされる。

多忙な現代人にとり、時間の消費そして忘却こそが最高の贅沢なのかもしれない。

私は度胸も覚悟もなく、強靭な肉体も持っていない。
ゆえに実現は不可能と分かっているが、過酷極まりない「リヤカーマン」でさえ、憧れの対象である。
自分の限界に挑み、生命の危険にさらされながら旅を続ける姿に感動を覚える。

…将来の夢。
腰や背中が悲鳴を上げなければ、私は鈍行列車(各駅停車)による「日本一周の旅」を楽しんでみたい。

これまで幾度かつまずきながら、しかし走るようにして生きてきた。
私は前しか見たことがない。
気の遠くなるくらいのんびりとした日々を、一生にたった一度でも送れるなら…。

                      ◇◆◇

マラソンとヨットによる世界一周「アースマラソン」に挑んでいる間寛平に関するブログは以下のとおり。
間寛平は人生の地平線を行く旅人でもある。

⇒2011年1月4日「間寛平、愛妻と涙の抱擁…アースマラソン日本帰還」はこちら。

⇒2011年1月5日「間寛平、がんに打ち克ちゴールへ…アースマラソン」はこちら。

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木村秋則、無農薬リンゴ誕生の壮絶ドラマ

凄かったなぁ、無謀というより狂気。
テレビ東京の経済ドキュメンタリー番組「ルビコンの決断」。
ドラマ仕立てが異色であり、しかも当人をスタジオに招いてインタビューを交える。

「奇跡のりんご誕生物語 〜不可能といわれた“無農薬”に挑んだ男」。

私が見たのは再放送だった。
といっても、例によりながら視聴。
何もかも中途半端だ。

さて、主人公(ゲスト)は、青森県弘前市でリンゴ農園を営む木村秋則(きむら・あきのり)。
妻の農薬かぶれをきっかけに、無農薬栽培を目指した。
当時、リンゴ農家は農薬なしに経営が成り立たないとされていた。
木村秋則は土が持つ本来の力を取り戻すことで、農薬だけでなく肥料も使わないでリンゴをつくる。
常識への挑戦だったが案の定、失敗を繰り返した。
害虫が湧き、木の病気が出て、近隣農場に睨まれ、村八分状態になった。

その取り組みを中心になって支えたのは、木村秋則が娘婿として入ったリンゴ農家の義父だった。
むろん、義母、妻、子どもたちも…。

収穫がなく、収入がない。
農家なのに食べるものがろくにない。
湯のような薄い粥に雑草を混ぜ、家族全員でいただいた。
子どもは一言も文句を言わない。
また、学校の給食費やPTA会費の徴収袋を自分の手元に留めた。
極貧生活が続いたが、それでも皆が協力を惜しまなかった。

木村秋則はどうにもならなくなると、ときどき実家を頼った。
母は父に言うなと口止めし、わずかな生活費を渡した。
それがばれる。
父は堪らず母とともに先方を訪れ、畳に頭をすりつけて義父と義母に詫びた…。

8年後、壮絶な苦労が実を結んだ。
無農薬・無施肥栽培のリンゴは、一躍世間の脚光を浴びた。
恐らく世界初。

木村秋則は番組で、家族を巻き込んだことがもっとも辛かったと涙をこぼした。
自分を信じてついてきてくれた家族への感謝の気持ちが溢れ出た。

私は胸が熱くなった。
妻に話したら、木村秋則を知っていた。

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和田創

和田創研代表
シニア起業家
和田 創(わだ・そう)

数字立て直し(伸長)一筋の経営コンサルタント。
教育と指導の年間実績は約百回。対象は社長から役員、管理者、社員まで、テーマは経営から管理、採用、事業、商品、企画まで広範。著書や教材は多数。
2017年、66歳以降はAIやロボット関連の起業に挑むとともに、おもに内需・地場企業から先端分野・成長分野の事業・商品開発を請け負う。

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