コンサルの引き出し|和田創ブログ

だれの目の前にも可能性の地平は広がる。それを切り拓けるかどうかは自分次第である。「面白くないジョークの会」初代会長が解き明かす経営と人生の奥義とは?

映画評価

ドラムライン|映画感想評価★☆

2002年「ドラムライン」チャールズ・ストーン3世監督 ★☆

「ドラムライン」チャールズ・ストーン3世監督 ★☆
リズミカルな音楽と派手なアクションを融合させたマーチング・バンドのチームを舞台とした青春映画です。
名門大学に特待生として入った天才的な才能を持つドラマーが主人公となります。
上級生や監督との軋轢や衝突など、挫折を味わいながら成長を遂げるという謳い文句をどこかで見ましたが、脚本があまりに浅くて雑であり、がっかりしました。
せめて主人公、そして主人公と関わる登場人物くらいはきちんと描写してほしかった。
人間ドラマの要素はまったく望めません。

しかし、アメリカ人がマーチング・バンドに注ぐ情熱は、私が日本人だからか、古い男だからか、想像を遥かに超えています。
一糸乱れぬパフォーマンスは素晴らしい!
ドキュメント仕立てにしたほうがよかったと思います。

同点の2校による真剣勝負(決勝)は迫力とパワーが満ちた「格闘技」のようで、文字どおり圧巻です。
(米国の自由さと偉大ささえ感じさせられます。)
が、鑑賞の感動はマーチング・バンドの演奏(演技)によるものであり、作品としての映画によるものでありません。
(脚本はスパイス程度の役割しか果たしていません。)

(2002年米国映画「ドラムライン」チャールズ・ストーン3世監督 ニック・キャノン主演)

◇◆◇

以下は、和田創の映画評価に共通する趣旨とあらましです。

私が観てよかったと感じた映画について「★」を付します。
正確に述べれば、作品の評価というより、自分が繰り返して観るかどうかの手がかりです。
(私はすぐに忘れてしまいますので・・・。)
好き嫌いはおのずと反映されますが、といってそれだけでもありません。
作品の価値に対する感想も込めています。

実は、huluが5月17日に全面リニューアルを行った際、私が覚えのつもりで残してきた視聴作品の★がすべて消えました。
(この変更は改悪でした。)

このブログで幾度も述べていますが、仕事人間の私はパソコンの画面の片隅で流すという“ながら視聴”になります。
映画ファンに叱られてしまう接し方です。
しかし、ちゃんと観ようとしたら、おそらく永久に映画を楽しめません。

それゆえ、ストーリーが単純でないと厳しい。
また、語学がさっぱりなので邦画でないと厳しい。
★はいい加減な直観にすぎず、次に観たときには変わるかもしれません。
それでも、皆さまの鑑賞にいくらか参考になれば幸いです。

★は普通、★★★★★は最高、☆は★の半分。
(★はわりとよい。★★はかなりよい。★★★はとてもよい。★★★★はおおいによい。★★★★★は素晴らしい。)

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ジェーン|映画感想評価★

2016年「ジェーン」ギャヴィン・オコナー監督 ★

家族を守るために闘う女性が主人公の西部劇です。
この映画は娯楽作品ですが、その娯楽性が高くありません。

撃たれて大けがを負って自宅に戻った夫に悪者一家が迫ります。
妻は南北戦争の英雄でかつての恋人に助けを求めます。
ここが映画としての味つけのキモになります。

二人で追っ手を迎え撃つ準備を整えるなかで、結婚を誓い合った男女それぞれのその後の人生の苦難と内面の崩壊が明かされます。
が、あまりに陳腐です。

☆にしようかと思いましたが、怒りながら見るというほどでもなかったので★にしました。

(2016年米国映画「ジェーン」ギャヴィン・オコナー監督 ナタリー・ポートマン主演)

◇◆◇

以下は、和田創の映画評価に共通する趣旨とあらましです。

私が観てよかったと感じた映画について「★」を付します。
正確に述べれば、作品の評価というより、自分が繰り返して観るかどうかの手がかりです。
(私はすぐに忘れてしまいますので・・・。)
好き嫌いはおのずと反映されますが、といってそれだけでもありません。
作品の価値に対する感想も込めています。

実は、huluが5月17日に全面リニューアルを行った際、私が覚えのつもりで残してきた視聴作品の★がすべて消えました。
(この変更は改悪でした。)

このブログで幾度も述べていますが、仕事人間の私はパソコンの画面の片隅で流すという“ながら視聴”になります。
映画ファンに叱られてしまう接し方です。
しかし、ちゃんと観ようとしたら、おそらく永久に映画を楽しめません。

それゆえ、ストーリーが単純でないと厳しい。
また、語学がさっぱりなので邦画でないと厳しい。
★はいい加減な直観にすぎず、次に観たときには変わるかもしれません。
それでも、皆さまの鑑賞にいくらか参考になれば幸いです。

★は普通、★★★★★は最高、☆は★の半分。
(★はわりとよい。★★はかなりよい。★★★はとてもよい。★★★★はおおいによい。★★★★★は素晴らしい。)

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ロボコン|映画感想評価★☆

2003年「ロボコン」古厩智之監督 ★☆

女子高専生が居残り授業を免れる条件として第2ロボット部に入部し、落ちこぼれの3人の男子とともに「理数系の甲子園」と呼ばれるロボット・コンテスト(通称ロボコン)に出場する青春物語です。

記憶をたどれば、実際のロボコンはテレビで見ても面白い。
それを役者が演じているのだから、最後まで見てしまったのも当然でしょう。

4人はぶつかりながらも次第に勝利に熱くなっていきます。
カメラがおもに部活と合宿、大会を通じ、奮闘ぶりを追っています。
脚本も演出も奇をてらったところがなく、とくにロボコンは実際の大会を見ている気分にさせられます。
高専生がつくった作品みたいな出来であり、映画を楽しむ気分に浸れません。
それが魅力になっています。

(2003年日本映画「ロボコン」古厩智之監督 長澤まさみ主演)

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好き嫌いはおのずと反映されますが、といってそれだけでもありません。
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実は、huluが5月17日に全面リニューアルを行った際、私が覚えのつもりで残してきた視聴作品の★がすべて消えました。
(この変更は改悪でした。)

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映画ファンに叱られてしまう接し方です。
しかし、ちゃんと観ようとしたら、おそらく永久に映画を楽しめません。

それゆえ、ストーリーが単純でないと厳しい。
また、語学がさっぱりなので邦画でないと厳しい。
★はいい加減な直観にすぎず、次に観たときには変わるかもしれません。
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物置のピアノ|映画感想評価★☆

2014年「物置のピアノ」似内千晶監督 ★☆

東日本大震災に見舞われた人たちの緩やかな再生が描かれています。
皆が徐々に前へ進もうとしています。

しかし、高校生のヒロインは震災で深い心の傷を負ったという設定でなく、この映画はテーマがあまりはっきりしません。
ヒロインの抱える幼い弟を亡くした悔い、これまでの姉妹の確執は震災と無関係です。

映画のタイトルも「物置のピアノ」です。
思春期の女子の成長を家族の絆とともに描くのなら、被災地を舞台に選ぶこともないでしょう。

この映画はテーマがやはりはっきりしません。
苦悩する被災者を励ましたかったのでしょうか、または被災者を知らせたかったのでしょうか。
それで十分なのかもしれません。
面白がる性質のものでありませんが、ほっこりとした作品にはなっています。

(2014年日本映画「物置のピアノ」似内千晶監督 芳根京子主演)

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また、語学がさっぱりなので邦画でないと厳しい。
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ヒア アフター|映画感想評価★★★

2010年「ヒア アフター」クリント・イーストウッド監督 ★★★

かつて知られたアメリカ人の霊能者を通じ、「死」の経験から立ち直れない二人を描きました。
霊能者も自らの能力に嫌悪を感じ、助けを必要としていました。
この3人がロンドンで交わりました。
それぞれが真剣に「生」と向き合う姿が丁寧に描かれています。

フランスの女性ジャーナリストは津波に飲まれて死にかけています。
イギリスの少年は双子の兄を亡くしています。
世の中にはこうした出来事に憑りつかれて苦悩する人もいるのでしょう。
(上映が「3.11東日本大震災」と重なり、中止されています。)

霊能者をマット・デイモンが普通すぎるくらいに普通に演じました。
私はクリント・イーストウッドの監督作品に好感を持っていますが、たいていどこかにわずかな綻びがあります。
(普通の映画にも「独創性」を追い求めているからでしょう。)
「ヒア アフター」にはそうした詰めの甘さがなく、楽しめました。
危ういテーマを文学的な雰囲気を備えた佳作に仕上げています。

これといったクライマックスがあるわけでありません。
しかし、無理のない演出がこの映画にリアリティを与え、私は最後まで観てしまいました。
呪縛からの解放、人間の蘇生を予感させる静かなラストシーンがとてもいい。
生きること、愛することへの希望がじわりと湧いてきます。

ギター、ピアノのソロの音楽もこの作品の世界によくマッチしています。
私はクラシック音楽が好きですが、ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番をアレンジしているのかもしれません(不確か)。

(2010年アメリカ映画「ヒア アフター」クリント・イーストウッド監督 マッド・デイモン主演)

◇◆◇

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実は、huluが5月17日に全面リニューアルを行った際、私が覚えのつもりで残してきた視聴作品の★がすべて消えました。
(この変更は改悪でした。)

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また、語学がさっぱりなので邦画でないと厳しい。
★はいい加減な直観にすぎず、次に観たときには変わるかもしれません。
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オーケストラ!|映画感想評価★★★★

2009年「オーケストラ!」ラデュ・ミヘイレアニュ監督 ★★★★

面白おかしく脚色はされているものの、実話と思い込むほどのリアリティでした。
クラシックファンでなくてものめり込める作品に仕上がっています。
フランス映画ですが、ロシア人をとことんこき下ろすフランス人の感性に感心します。
ストーリーが荒唐無稽で、悪ふざけに近いユーモアが織り込まれており、かなり笑えます。

30年前にナチスに追放されたロシアのオーケストラの指揮者が楽団員を呼び戻し、フランスのコンサートホールでチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲を演奏する奇跡が描かれています。
多民族で個性的な楽団員がソリストのもとにまとまり、楽曲と映画のクライマックスを同調させていきます。
調べたら演奏はフランス国立管弦楽団ということで驚きました。
ロシアらしい趣が感じられ、迫力もあります。
見事な演奏と絡めて真相が明かされます。

脚本、演出、キャスティング、そのどれもがよし。
ヒロインのアンヌ=マリー・ジャケを演じるメラニー・ロランがとびきり美しい。
バカ笑いと感動がごちゃごちゃになっており、魂を強く揺さぶられます。
とても素晴らしい作品です。

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張込み|映画感想評価★★★★

1958年「張込み」野村芳太郎監督 ★★★★

松本清張の推理小説が原作。
文学的な要素が色濃く感じられ、松本清張の映画作品のなかでベストでしょうか。
「強盗殺人犯の男が3年前に分かれ、いまは人妻となった女に会いに行くはず」。
そうした読みから、二人の刑事が女の自宅を張り込みます。
そして、目にしたのは、それぞれの人生のつらい性(さが)と男女の切ない愛でした。

映画の始まりがとくに秀逸です。
私はこの時代に直江津駅(新潟県)から上野駅へ向かった記憶がぼんやりと残っており、それを懐かしく思い出しました。
昔の長距離移動はとても大変でした。

映画では冒頭、二人の刑事が深夜に横浜駅から鹿児島行きの急行列車「さつま」にぎりぎりで飛び乗り、佐賀駅へ向かいます。
おそらく深夜に現地へ着き、翌日に張り込み先の真正面に宿を見つけたところで映画のタイトルが現れます。
ここまでがかなり長いのですが、飽きさせることはありません。
それどころか映画の世界に惹き込まれていきます。
全編に刑事系作品の緊迫感と愛情系作品の情念がみなぎっています。

モノクロ作品が懸命に生きる人間とその日々を浮かびあがらせ、普遍性を備える名作となりました。
この映画にかけた監督の熱が伝わってくる素晴らしい出来栄えです。
感動しました。

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また、語学がさっぱりなので邦画でないと厳しい。
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ふたたび swing me again|映画感想評価★

2010年「ふたたび swing me again」塩屋俊監督 ★

孫にも知らされずハンセン病で50年間ひっそりと隔離されていたトランぺッター。
カメラは青春時代のジャズバンドのメンバーと再会するために孫と旅に出る姿を追いかけます。
ハンセン病患者の苦悩を伝えたい映画なのか、作品の意図がよく分かりませんでした。

私も66歳ですので人生の晩年にやり残したことを片づけたいという思いは分かります。
それを描きたいのならば、主人公がハンセン病患者という設定にすることもないでしょう。
脚本も演出も狙いが絞り込まれておらず、踏み込みが足りないとの印象が残りました。
だれということでないのですが、キャスティングにも不満が残りました。

世間の偏見と闘う患者や家族の苦闘を絡め、生きることや人との関わりの素晴らしさを浮かびあがらせたかったのかもしれませんが、中途半端に終わっています。
全編を通じて細部のリアリティが乏しく、クライマックスで感動できません。
とりわけ演出次第でもうちょっといい映画に仕上がったはずだと思いました。

見終えて納得感も爽快感も得られません。
☆にしようとしましたが、この作品にかけた監督の気持ちはいくらか感じられたので★にしました。

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起終点駅 ターミナル|映画感想評価★★

2015年「起終点駅 ターミナル」篠原哲雄監督 ★★

かつて愛した女性を死に追いやった自らに罰を課すようにひっそりと暮らす中年の国選弁護人が、弁護を通じて出会った若い女性と関わるうちに「生きる意欲」を取り戻していく過程が描かれています。

女性に手を差しのべることになる国選弁護人を佐藤浩市が演じています。
静かで抑えた演技が切なさとともに温もりを感じさせます。

家族に見放され、だれに頼ることもできずに暮らす女性もこの出会いにより「生きる希望」を見出していきます。
深い傷と孤独を抱える男女の再生物語といえます。
人生の終着駅だった釧路は人生の起点駅となり、二人はそれぞれの道を歩み出します。

意図的な盛り上がりは置かれていません。
映画を楽しんだという高揚感は味わえませんが、じわりとした余韻を残してくれます。
なかなかの作品だと思いました。
何回か観ると、よさがもっと分かるのかもしれません。

◇◆◇

以下は、和田創の映画評価に共通する趣旨とあらましです。

私が観てよかったと感じた映画について「★」を付します。
正確に述べれば、作品の評価というより、自分が繰り返して観るかどうかの手がかりです。
(私はすぐに忘れてしまいますので・・・。)
好き嫌いはおのずと反映されますが、といってそれだけでもありません。
作品の価値に対する感想も込めています。

実は、huluが5月17日に全面リニューアルを行った際、私が覚えのつもりで残してきた視聴作品の★がすべて消えました。
(この変更は改悪でした。)

このブログで幾度も述べていますが、仕事人間の私はパソコンの画面の片隅で流すという“ながら視聴”になります。
映画ファンに叱られてしまう接し方です。
しかし、ちゃんと観ようとしたら、おそらく永久に映画を楽しめません。

それゆえ、ストーリーが単純でないと厳しい。
また、語学がさっぱりなので邦画でないと厳しい。
★はいい加減な直観にすぎず、次に観たときには変わるかもしれません。
それでも、皆さまの鑑賞にいくらか参考になれば幸いです。

★は普通、★★★★★は最高、☆は★の半分。
(★はわりとよい。★★はかなりよい。★★★はとてもよい。★★★★はおおいによい。★★★★★は素晴らしい。)

⇒「月曜日のユカ|映画感想評価★★★☆」はこちら。

⇒「ブレードランナー|映画感想評価★★★★☆」はこちら。

⇒「はやぶさ 遙かなる帰還|映画感想評価★★★★☆」はこちら。

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⇒「アメイジング・グレイス|映画感想評価★★★」はこちら。

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月曜日のユカ|映画感想評価★★★☆

1964年「月曜日のユカ」中平康監督 ★★★☆

男への奉仕に本気になっても男への愛情がピンとこない18歳の女性が描かれています。
初老のパトロンと同世代の恋人を持ちながら、だれにも体を開きますがキスは許しません。

ヒロインは娼婦でなくホステスです。
ドライという言葉でも表せず、淫らという言葉でも表せません。
計算でそう振る舞っているのでもありません。
男の遊び相手にこれほど好都合な女性がいるのかと思いつつ、世間にここまで純粋な女性がいるのかと思います。

母親の影響と少女時代の経験により「愛情の不感症」になったのでしょうか。
刹那に生きる未熟さが彼女を大人へ成長させることを妨げています。

私は前回の東京五輪開催の時代にこのような映画がつくられたことにいささか驚きました。
セックスで男を喜ばせることに夢中になる妖精のような女性を加賀まりこが演じています。
つぶらな瞳、そそられる唇、キュートなボディ・・・。
モノクロ作品ですが、愛らしさが全編に溢れています。

彼女は何を夢見て、何を生き甲斐にしているのでしょうか。
あっけらかんとした生き方なのに悲しみと切なさ、やりきれなさが漂います。
(罪の意識からでしょうか、教会で懺悔を繰り返しています。)

最後にかすかな救いが置かれている作品です。
(都合により金曜日のアップになりました。)

◇◆◇

以下は、和田創の映画評価に共通する趣旨とあらましです。

私が観てよかったと感じた映画について「★」を付します。
正確に述べれば、作品の評価というより、自分が繰り返して観るかどうかの手がかりです。
(私はすぐに忘れてしまいますので・・・。)
好き嫌いはおのずと反映されますが、といってそれだけでもありません。
作品の価値に対する感想も込めています。

実は、huluが5月17日に全面リニューアルを行った際、私が覚えのつもりで残してきた視聴作品の★がすべて消えました。
(この変更は改悪でした。)

このブログで幾度も述べていますが、仕事人間の私はパソコンの画面の片隅で流すという“ながら視聴”になります。
映画ファンに叱られてしまう接し方です。
しかし、ちゃんと観ようとしたら、おそらく永久に映画を楽しめません。

それゆえ、ストーリーが単純でないと厳しい。
また、語学がさっぱりなので邦画でないと厳しい。
★はいい加減な直観にすぎず、次に観たときには変わるかもしれません。
それでも、皆さまの鑑賞にいくらか参考になれば幸いです。

★は普通、★★★★★は最高、☆は★の半分。
(★はわりとよい。★★はかなりよい。★★★はとてもよい。★★★★はおおいによい。★★★★★は素晴らしい。)

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ブレードランナー|映画感想評価★★★★☆

1982年「ブレードランナー」リドリー・スコット監督(米国作品) ★★★★☆

人間を殺害して逃亡するアンドロイド「レプリカント」とそれを追跡して処刑する賞金稼ぎ「ブレードランナー」の戦いが妙にリアルに描かれています。
原作は、フィリップ・K・ディックのSF小説『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』。

1982年にこうしたSF映画の名作がつくられたことに驚きます。
ストーリーはエンタテイメント性が乏しく、メッセージ性が強いといえます。
ただし、哲学のような意味を持つわけでないので、意味を汲もうとすると難解に感じます。
この映画が触発してくれるクリエーションとイマジネーションを楽しめばいいのでしょう。

映像も音楽も緊迫感がみなぎり、とくに緻密で刺激的な映像に圧倒されます。
完成度がきわめて高い。
鑑賞するというより視覚的に体験するという作品です。

レプリカントは強靭な肉体と高い知能を持ち、外見は人間と見分けがつきません。
そのレプリカント狩りに挑むブレードランナーをハリソン・フォードが演じています。

人間と寿命の短いレプリカントとのはかない「恋愛」が味付けされています。
アンドロイドに感情そして愛情が芽生えるという設定は素晴らしい。
近未来のロボット社会への洞察はなかなかのものです。

2019年、酸性雨が降りしきるロサンゼルスは廃墟です。
輝かしい希望と対極のような暗く荒廃した近未来都市が舞台になっています。
説得力のあるレトロな光景が広がっており、色あせることがありません。

この作品は1993年にアメリカ国立フィルム登録簿に永久保存登録されました。
選考は10年以上を経てから行われるとか。

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実は、huluが5月17日に全面リニューアルを行った際、私が覚えのつもりで残してきた視聴作品の★がすべて消えました。
(この変更は改悪でした。)

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映画ファンに叱られてしまう接し方です。
しかし、ちゃんと観ようとしたら、おそらく永久に映画を楽しめません。

それゆえ、ストーリーが単純でないと厳しい。
また、語学がさっぱりなので邦画でないと厳しい。
★はいい加減な直観にすぎず、次に観たときには変わるかもしれません。
それでも、皆さまの鑑賞にいくらか参考になれば幸いです。

★は普通、★★★★★は最高、☆は★の半分。
(★はわりとよい。★★はかなりよい。★★★はとてもよい。★★★★はおおいによい。★★★★★は素晴らしい。)

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はやぶさ 遙かなる帰還|映画感想評価★★★★☆

2012年「はやぶさ 遙かなる帰還」瀧本智行監督 ★★★★☆

日本の小惑星探査機「はやぶさ」が打ち上げから帰還までに直面する幾多のトラブル。
それを乗り越えようとするプロジェクトメンバーの苦闘と衝突が生々しく描かれています。
原作は、山根一眞の「小惑星探査機 はやぶさの大冒険」。

はやぶさは総距離60億キロ、約7年の歳月を経て「サンプルリターン」という歴史的偉業を成し遂げました。
帰還にフォーカスしており、はやぶさが燃え尽きるシーンは魂を揺さぶられます。

個性的なメンバーをまとめ、プロジェクトを引っ張るマネジャーを渡辺謙が演じています。
新聞の取材記者を夏川結衣、その父である町工場の社長を山崎努が演じています。
キャスティングの意図に、出演者が見事な役づくりで応えています。
ほかの役者も実在の人物が登場しているかのようです。

脚本は全体の組み立て、そして登場人物の掘り下げがとても素晴らしい。
演出も考え抜かれています。
壮大なプロジェクトに対する科学技術者一人ひとりの思いはもとより、生きざまさえも伝わってきます。
辻井伸行の音楽も感動をじわじわと増幅してくれます。

宇宙探索が映画作品になってしまったことに驚くとともに映画館で観なかったことを後悔しました。
「名作」という言葉を贈ります。

・・・私はこの映画を観て、理系の人間に対する誤解が解けました。
視野が狭く、オタッキーでロマンを持たないという根拠のない偏見。
申し訳ありません。

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以下は、和田創の映画評価に共通する趣旨とあらましです。

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実は、huluが5月17日に全面リニューアルを行った際、私が覚えのつもりで残してきた視聴作品の★がすべて消えました。
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映画ファンに叱られてしまう接し方です。
しかし、ちゃんと観ようとしたら、おそらく永久に映画を楽しめません。

それゆえ、ストーリーが単純でないと厳しい。
また、語学がさっぱりなので邦画でないと厳しい。
★はいい加減な直観にすぎず、次に観たときには変わるかもしれません。
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黄金のアデーレ 名画の帰還|映画感想評価★★★☆

2015年「黄金のアデーレ 名画の帰還」サイモン・カーティス監督(英国・米国作品) ★★★☆

グスタフ・クリムトの「黄金のアデーレ(通称)」)という名画を巡る裁判の顛末が実話に基づいて描かれています。
映画のテーマから逸れますが、スクリーンで観るこの作品の美しさに息を飲みました。

一家はかつてオーストリアに暮らし、芸術をこよなく愛する裕福な実業家でした。
同居していた叔父とその妻アデーレは子どもがなく、二人の姉妹(姪)を可愛がりました。
クリムトが描いたのは、その叔母でした。
しかし、ユダヤ人であったために財産を奪われ、ナチスの迫害から逃れてアメリカに渡ります。

1998年のロサンゼルス。
妹が姉の遺品の手紙をきっかけに弁護士に相談するところから物語が始まります。

妹と弁護士はオーストリアで雑誌記者の協力を得て叔父の遺言書を手に入れ、所有権があることを確信しました。
この訴訟は世界的な注目を集めることになります。
オーストリアは国の至宝として絶大な人気を博していた名画の返還を拒みました。

そこで、弁護士は米国で返還請求を支持する判断を勝ち取り、オーストリアで調停に持ち込みます。
ついに「黄金のアデーレ」を含む美術品が妹に戻りました。
それでも両親を残して亡命したことを悔い、心が晴れないのでした。

進行中の法廷闘争に、ナチスによる迫害の回想シーンが織り込まれています。
見応えのある出来栄えです。

◇◆◇

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★はいい加減な直観にすぎず、次に観たときには変わるかもしれません。
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バッド・ルーテナント|映画感想評価★★☆

2009年「バッド・ルーテナント」ヴェルナー・ヘルツォーク監督(米国作品) ★★

ギャンブル、愛人の娼婦とドラッグにおぼれる、どうしようもない刑事が描かれています。
これといったストーリーもなく、犯罪につけ込むなど、道を外れた行為が繰り返されます。
1992年の「バッド・ルーテナント 刑事とドラッグとキリスト」のリメイク作品とか。

映画を観ているうちに善と悪の感覚がマヒしてきます。
犯罪者が呆れるほどのはちゃめちゃな仕業(しわざ)が身に染みついており、違和感も衝撃もまるで覚えません。

得るもの、学ぶものが何もないという不思議な魅力が漂う作品です。
いかれたデカをニコラス・ケイジが演じています。
とてもよく似合います。

孤独と狂気、そして恍惚・・・。
醜い現実にもかかわらず、夢想の世界にいるかのようです。
犯罪だらけの都市で務めを果たしていくやりきれなさも伝わってきます。
破滅的にならないとやっていけないのかもしれません。
心のバランスを辛うじて保つ繊細さと危うさも伝わってきます。

面白いわけでありませんが、最後まで飽きさせません。

◇◆◇

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また、語学がさっぱりなので邦画でないと厳しい。
★はいい加減な直観にすぎず、次に観たときには変わるかもしれません。
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パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト|映画感想評価★★☆

2013年「パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト」バーナード・ローズ監督(ドイツ作品) ★★☆

19世紀前半のイタリアの天才ヴァイオリニスト、ニコロ・パガニーニの伝記映画です。
色恋とギャンブルに溺れる破滅型の異端児がヨーロッパの頂点に上り詰めた波瀾万丈の半生を描いています。

ヴァイオリニストでモデルのデイヴィッド・ギャレットがパガニーニを演じています。
その超絶技巧ゆえに「悪魔に魂を売った」と言われた雰囲気がとてもよく出ています。
(ただし、パガニーニはいまでいうイケメンでありませんでした。)

5億円の名器「ストラディバリウス」を用い、迫力のある演奏を披露しています。
私はクラシック音楽が好きなので、演奏自体を楽しむことができました。
難曲を苦もなく弾いてしまう技量に感心させられます。
パガニーニの楽曲は深くて美しい音楽性を備えていることも伝わってきます。
他がまねできないテクニックだけが優れていたわけではありません。

映画の出来はそれなりです。
しかし、気持ちが音楽へ向かい、ストーリーはほとんど覚えていません。
また、それにとくに意味があるとも思えず、パガニーニの人物と生きざまが何となく分かれば十分でしょう。

面白くなるように相当な脚色が施されているようです。
美しい容貌と歌声を持った女性との巡り合いがパガニーニを「愛の人」に変えました。
また、最期の病床でも神への反逆魂を示しました。

パガニーニは高度な技術を要するヴァイオリン曲を作曲しています。
生前はほとんど楽譜を出版(公開)せず、自分で管理していました。
しかも死の直前に楽譜をほとんど焼却処分し、作品があまり残っていません。
人々の記憶のなかに生きようとしたのか、やはり変人です。

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ガールズ・ステップ|映画感想評価☆

2015年「ガールズ・ステップ」川村泰祐監督 ☆

共学の女子高生。ヒロインがクラスで浮いている寂しい4人「ジミーズ(通称)」とひょんなことからダンス部を結成するはめになります。
不良というより心を開けないメンバーが何とか心を一つにして、ストリートダンスを踊りきります。

スポーツやダンスの魅力により生徒を再生するということは教育の現場では実際にあるでしょうし、しばしば映画化されるテーマです。
が、それにしても陳腐な出来栄えでした。
説明のような脚本、退屈きわまりない描写(演出)に辟易しました。
また、せっかくコーチを登場させるのですから、もうちょっと生かしようがあった・・・。

孤立を恐れ、周囲にうまく取り入ろうとする高校2年生のヒロインを石井杏奈が演じます。

私はこの映画を観ていたら「リンダ リンダ リンダ」を思い出し、懐かしくなりました。
「ガールズ・ステップ」はリアリティも感じられず、内容の浅さばかりが気になりました。
コメディタッチの青春ものとはいえ、どうしてこんなにわざとらしくなってしまうのでしょう。
しかし、最後まで視聴を止めなかったので★を半分つけました。
同じ年代の子、同じ境遇の子なら感情を移入できるのかもしれませんね。

私は正直、「ご機嫌斜めっちゃっています」。

◇◆◇

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舟を編む|映画感想評価★★★★

2013年「舟を編む」石井裕也監督 ★★★★

私がこれまで何気なく使ってきた辞書、いまはインターネットで気軽に用いる辞書が生まれるまでの気の遠くなるような地道な作業と地味な努力の積み重ねに圧倒されました。
私は編集者の経験もあり、その大変さは分かっているつもりでしたが、この作品で描かれている苦労は想像をはるかに超えていました。

いい辞書を世の中に送り出すには、人生をかけた執念のようなものが欠かせないのですね。
真面目だけが取り柄の変わり者が辞書づくりを引っ張り、不器用ながらも大勢の関係者をまとめ上げていきます。
編集に携わる長い歳月を通じ、同僚との友情や信頼、チームの一体感が高まっていくことも伝わってきます。
そこに、その変人と結婚し、夫を支える健気な妻の愛情が絡んできます。

編集者を松田龍平、その妻を宮崎あおいが演じます。
静かな名作です。

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(この変更は改悪でした。)

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アメイジング・グレイス|映画感想評価★★★

2007年「アメイジング・グレイス」マイケル・アプテッド監督(英国作品) ★★☆

18世紀のイギリスのおもな収入源となっていた奴隷貿易の廃止に至る実話を土台にします。
若き政治家が親友の首相と協力し、茨の道を歩むさまが描かれています。

政治家をヨアン・グリフィズ、首相をベネディクト・カンバーバッチが演じています。

派手なドラマでも面白いエンタテイメントでもありません。
英雄が登場するわけでもありません。

ストーリー(脚本)も演出も抑えられていて、地に足をつけて淡々と進んでいきます。
この作品からは善意の押しつけが感じられず、人類への分け隔てない愛情が伝わってきました。

2百年の歳月を越えて歌い継がれる名曲「アメイジング・グレイス」の誕生秘話にもなっています。

◇◆◇

以下は、和田創の映画評価に共通する趣旨とあらましです。

私が観てよかったと感じた映画について「★」を付します。
正確に述べれば、作品の評価というより、自分が繰り返して観るかどうかの手がかりです。
(私はすぐに忘れてしまいますので・・・。)
好き嫌いはおのずと反映されますが、といってそれだけでもありません。
作品の価値に対する感想も込めています。

実は、huluが5月17日に全面リニューアルを行った際、私が覚えのつもりで残してきた視聴作品の★がすべて消えました。
(この変更は改悪でした。)

このブログで幾度も述べていますが、仕事人間の私はパソコンの画面の片隅で流すという“ながら視聴”になります。
映画ファンに叱られてしまう接し方です。
しかし、ちゃんと観ようとしたら、おそらく永久に映画を楽しめません。

それゆえ、ストーリーが単純でないと厳しい。
また、語学がさっぱりなので邦画でないと厳しい。
★はいい加減な直観にすぎず、次に観たときには変わるかもしれません。
それでも、皆さまの鑑賞にいくらか参考になれば幸いです。

★は普通、★★★★★は最高、☆は★の半分。
(★はわりとよい。★★はかなりよい。★★★はとてもよい。★★★★はおおいによい。★★★★★は素晴らしい。)

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ローマの休日|映画感想評価★★★★★

1953年「ローマの休日」ウィリアム・ワイラー監督(米国作品) ★★★★★

映画史上の最高傑作。大衆が自由を謳歌しはじめた当時の息吹が全編に感じられます。
解放感と希望に満ちあふれ、幸せな気分に浸れる作品です。
(階級を超えた恋愛の芽生えを象徴する意図があったかどうかは分かりません。)

イタリアを表敬訪問した某国の王女が滞在先から密かに抜け出し、ローマの街でたまたま知り合った新聞記者と24時間の恋に落ちるさまをみずみずしく描いています。
新聞記者をグレゴリー・ペック、王女を無名の新人に近いオードリー・ヘプバーン(ヘップバーン)が演じています。

男女の出会いと別れというありがちなテーマとシンプルなストーリーを不朽の名作に昇華させています。
コミカルなラブロマンスですが、余韻をしっかりと残してくれます。

真夏のローマ市内や観光名所での屋外ロケは至難だったのでは?
作品としての完成度もきわめて高い。

オードリー・ヘプバーンはこの映画にしか出演しなかったとしても女優ナンバーワンの名声を得たことでしょう。
60年の歳月を経ても古臭さを感じさせず、作品と彼女の魅力は色褪せません。
銀幕から放つ輝きは別格といえます。

◇◆◇

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私が観てよかったと感じた映画について「★」を付します。
正確に述べれば、作品の評価というより、自分が繰り返して観るかどうかの手がかりです。
(私はすぐに忘れてしまいますので・・・。)
好き嫌いはおのずと反映されますが、といってそれだけでもありません。
作品の価値に対する感想も込めています。

実は、huluが5月17日に全面リニューアルを行った際、私が覚えのつもりで残してきた視聴作品の★がすべて消えました。
(この変更は改悪でした。)

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映画ファンに叱られてしまう接し方です。
しかし、ちゃんと観ようとしたら、おそらく永久に映画を楽しめません。

それゆえ、ストーリーが単純でないと厳しい。
また、語学がさっぱりなので邦画でないと厳しい。
★はいい加減な直観にすぎず、次に観たときには変わるかもしれません。
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深夜食堂|映画感想評価★★☆

2015年「深夜食堂」松岡錠司監督 ★★☆

繁華街の路地裏の深夜しか営業しないカウンター食堂「めしや」を訪れ、人間味があふれるマスターのつくる素朴で懐かしい味を楽しむ常連客のたわいないやりとりが描かれています。
小林薫がマスター役を好演。

安倍夜郎の人気コミックが原作。
好評を博したテレビドラマ「深夜食堂」シリーズの劇場版であり、映画は3話構成になっています。

2話目は無銭飲食をきっかけに、住み込みで食堂を手伝うことになった「みちる編」です。
清潔なイメージの多部未華子が自分のにおいをかぐシーンが妙にリアルです。
また、私は新潟県上越市の出身ですが、わりと近くの親不知にあそこまでひどい訛りがあると知りませんでした。
誇張でしょうか実際でしょうか。

全編に温もりがあり、観ていて腹が満たされ、心が癒されます。
実家のような居心地のよさが感じられる邦画です。

◇◆◇

以下は、和田創の映画評価に共通する趣旨とあらましです。

私が観てよかったと感じた映画について「★」を付します。
正確に述べれば、作品の評価というより、自分が繰り返して観るかどうかの手がかりです。
(私はすぐに忘れてしまいますので・・・。)
好き嫌いはおのずと反映されますが、といってそれだけでもありません。
作品の価値に対する感想も込めています。

実は、huluが5月17日に全面リニューアルを行った際、私が覚えのつもりで残してきた視聴作品の★がすべて消えました。
(この変更は改悪でした。)

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しかし、ちゃんと観ようとしたら、おそらく永久に映画を楽しめません。

それゆえ、ストーリーが単純でないと厳しい。
また、語学がさっぱりなので邦画でないと厳しい。
★はいい加減な直観にすぎず、次に観たときには変わるかもしれません。
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霧の旗|映画感想評価★★★☆

1965年「霧の旗」山田洋次監督 ★★★☆

松本清張原作。山田洋次監督の唯一のミステリー映画。
熊本の金貸しの老女殺しの容疑者として逮捕された兄の弁護を貧しさゆえに断られた東京の高名な弁護士に対する妹の復讐劇です。

兄が無実を訴えながら獄中で非業の死を遂げます。
そのやり切れない悲しみが憤りと憎しみとなり弁護士へ向かいます。

全編に不気味さが漂っています。
無表情の倍賞千恵子が恐ろしい。

正当性のない「逆恨み」なのですが、妹の怨念の凄まじさと冷酷な手口がリアルに描かれています。
見事な出来映えといえます。
倍賞千恵子の演技もさることながら山田洋次の才能に感心させられます。

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映画ファンに叱られてしまう接し方です。
しかし、ちゃんと観ようとしたら、おそらく永久に映画を楽しめません。

それゆえ、ストーリーが単純でないと厳しい。
また、語学がさっぱりなので邦画でないと厳しい。
★はいい加減な直観にすぎず、次に観たときには変わるかもしれません。
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新しい人生のはじめかた|映画感想評価★★☆

2008年「新しい人生のはじめかた」ジョエル・ホプキンス監督(米国作品) ★★☆

高齢化社会になると、こういう出会いやつきあいが増えていくことでしょう。
悔いの多い人生を送ってきた人に救いと希望を与えてくれます。

秋のロンドンの落ち着いた街並みのなかで身長が不釣り合いの二人の「愛」が育まれる過程が温かく描かれています。
(主演はダスティン・ホフマンとエマ・トンプソン。)
会話にさまざまな経験を積んできた人間の知恵と重み、ユーモアを感じます。

全体の筆致は地味で自然ですが、互いの残された人生と生活が一変してしまうほどの転機です。
(私は吹替版を楽しみました。)

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★はいい加減な直観にすぎず、次に観たときには変わるかもしれません。
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好きだ、|映画感想評価★★

2005年「好きだ、」石川寛監督 ★★

青春時代の屈折した抒情性、現代社会の病的な危うさが繊細で透明感のある映像で描かれています。
17年の歳月を置き、一組の男女の愛を際立てています。

主演は、4人。
17歳のユウを演じる宮崎あおい、17歳のヨースケを演じる瑛太。
34歳のヨースケを演じる西島秀俊、34歳のユウを演じる永作博美。後半はヨースケに重き。

宮崎あおいの女優としての才能があふれています。

なお、役者の台詞や仕草などは即興のようです(不確か)。

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君が踊る、夏|映画感想評価★★☆

2010年「君が踊る、夏」香月秀之監督 ★★☆

主人公が表彰式ではっと気づかされるシーンが印象的です。
自分に注いでくれた愛情に対し、いったい何を返しただろうかという後悔の念が私には痛いほど分かります。

私はこの映画のなかで初めて高知の「よさこい祭り」を知りました。
戦後に企画されたイベントであり、歴史は長くありません。
しかし、足を運ぶだけの価値はあると思いました。
おそらく地元の盛り上がりもすごい。

参加チームが独自に衣装も振付も音楽(楽曲)も決めているようで、映画におけるそれは素晴らしい出来でした。

ストーリー(脚本)は難病の小児がんに冒され、余命がわずかにもかかわらず「よさこい」を踊り切った実在の少女を元にしたらしい。
(が、この作品はエンタテイメントという仕上がりです。)

映画に登場するよさこいチーム「いちむじん」の名前は高知弁(方言)で「一生懸命」という意味とか。
私は富山県立魚津高校の卒業ですが、富山弁(方言)と似ているところもあり、懐かしさと親しみを覚えました。

主人公・寺本新平の恋人・野上香織を演じる木南晴夏(きなみ・はるか)が滅茶苦茶かわいい。
丁寧で分かりやすい、わざとらしい演技に好感が持てます。
(この作品によくマッチしていました。)
主演にそれほど向かないかもしれませんが、しっかりと作品を引き立てられます。
女優は20代半ばを過ぎると声がかからなくなりますが、木南晴夏は長くやっていけるでしょう。

◇◆◇

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◆書き加え(9月28日)

「君が踊る、夏」はとても分かりやすく親しみやすいエンタテイメントです。
観た後の爽快感もなかなかのもです。
9月9日のアップで「★★」としましたが、「★★☆」に改めます。

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シニア起業家
和田 創(わだ・そう)

数字立て直し(伸長)一筋の経営コンサルタント。
教育と指導の年間実績は約百回。対象は社長から役員、管理者、社員まで、テーマは経営から管理、採用、事業、商品、企画まで広範。著書や教材は多数。
2017年、66歳以降はAIやロボット関連の起業に挑むとともに、おもに内需・地場企業から先端分野・成長分野の事業・商品開発を請け負う。

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面白くないジョークの会会長 

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