コンサルの引き出し|和田創ブログ

だれの目の前にも可能性の地平は広がる。それを切り拓けるかどうかは自分次第である。「面白くないジョークの会」初代会長が解き明かす経営と人生の奥義とは?

さいたまスーパーアリーナ

紀平梨花、世界女王へトリプルアクセルは2本か1本か

「梨の花」には深くて静かな華がある!

フィギュアスケート女子シングルの紀平梨花。
「梨の花」とは何と素敵な名前なのでしょう。
私がこれまでにどの選手にも感じたことのない、深くて静かな「華」があります。
彼女のイメージにピッタリです。

⇒2019年2月13日「紀平梨花、慈愛が息づく深くて静かな華」はこちら。

泣くに泣けない絶望的な状況に直面する

紀平梨花は、四大陸選手権の開幕前に左側のスケート靴をサブに取り替えました。
また、練習中にジャンプで転倒し、左手薬指関節を亜脱臼しました。
これ以上はないというアクシデントが続きました。

負傷箇所をテープで固定し、衣装の手袋をはめた上をさらに透明のテープで小指と一緒に固定しました。
がちがちです。
ジャンプを跳ぶ際に、回転軸をつくるために拳を握ることができなくなりました。

ショートプログラム(SP)ではこの2本を伸ばしたまま、残る3本を握って得点源のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を跳んでいます。
案の定、回転がほどけてシングルアクセルになり、規定違反で痛恨の「0点」でした。
泣くに泣けない、絶望的な状況に直面しています。

紀平梨花は全身がセンサー、感覚が繊細

紀平梨花は不発に終わった大技をどのように跳ぶかで頭が一杯になりました。
昨年1月に同じ薬指を骨折した際に跳び方を変えた記憶をたどりました。
指が伸びた状態では空気抵抗が大きくなり、腕を振りあげてから体を締めるまでのテンポが遅れたことを思い出しました。
この選手は全身がセンサーなのでしょうか、信じられないくらい感覚が繊細です。

そこで「強く速く」を心がけました。
遅くなっていた回転速度を見直し、重心を中心からやや右へ移して跳ぶように変えました。
フリースケーティング(FS)当日午前の練習では大半をトリプルアクセルの調整に費やし、4連続を含めて7度決められました。
これで心がいくらか落ち着きました。

そして苦手とする夜遅くの本番。
紀平梨花は逆転優勝へ向け、トリプルアクセルを2本にするか1本にするかで直前の6分間練習で滑るまでは迷っていました。
リンクの感触をつかみきれていないと判断し、安全運転で1本に絞ると決意しました。

四大陸のタイトルは世界への自信と財産

濱田美栄コーチは「2本目は自分の感覚があるから自分で判断したらいい。決めたら迷うな」と送り出しました。

冒頭のトリプルアクセルをクリーンに決め、2.51点の高い出来栄え点(GOE)を引き出しました。
次のトリプルアクセル−3回転トウループのコンビネーションジャンプをダブルアクセルに落として決めました。
これでリズムに乗り、ほぼノーミスで滑り終えました。
「ビューティフル・ストーム」の音楽が鳴り止むとともに観客は総立ちになり、リンクは大歓声に包まれました。
自然に軽いガッツポーズが出ました。

⇒2018年12月9日「紀平梨花、ビューティフル・ストームの生命力」はこちら。

濱田美栄コーチによれば、紀平梨花はもともと神経質であり、ちょっとでも不安があると「集中力」を欠くタイプでした。
それが半年ほどで、ずいぶんとたくましくなりました。
3月には世界一を決める世界選手権が日本の「さいたまスーパーアリーナ」で開かれます。

「どんどんプレッシャーが大きくなるけれど、自分を見失わず、自分がやれることをいつもできるように」と注文をつけることを忘れませんでした。

紀平梨花はミスが絶対に許されない状況をポジティブにとらえ、たった一晩で立て直しました。
逆境を跳ね返し、首位と5.06点差を引っ繰り返してつかんだ四大陸選手権のタイトルは大きな自信と財産になります。

「メンタル」も劇的に成長した16歳の紀平梨花は世界選手権で最高の演技を見せてくれることでしょう。
これほど世界女王の戴冠が似合う選手はいません。

category:紀平梨花ブログはこちら。

◇◆◇

紀平梨花に関するブログは以下のとおり。

⇒2019年3月9日「世界選手権で紀平梨花の最大のライバルはだれか」はこちら。

⇒2019年3月8日「紀平梨花のジャンプ基礎点にライバルは戦意喪失」はこちら。

⇒2019年3月7日「紀平梨花が描く世界女王の青写真、浅田真央超え3冠達成」はこちら。

⇒2019年3月6日「世界ランキング上昇、紀平梨花が不利な滑走順を回避」はこちら。

⇒2019年3月4日「紀平梨花は4回転サルコウで女・羽生結弦を目指す」はこちら。

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紀平梨花が自己ベストで3冠達成宣言

発言に使命感、スーパーヒロインの資質
さいたま世界選手権2019で圧勝を収める

フィギュアスケート女子シングルの紀平梨花が3月20日にさいたまスーパーアリーナで開幕する世界選手権2019に出場します。
シニア1年目の今シーズンは国際大会で負けなしの5連勝と躍進を続けています。

このところ世界の主要大会は日本勢とロシアが覇権を争う構図になっていました。
しかし、今シーズンはロシアの主力選手が成長期の壁にぶつかって苦しんでおり、代表入りが有力視される平昌五輪金メダリストのアリーナ・ザギトワも高難度ジャンプを跳べなくなりました。
今大会は紀平梨花、宮原知子、坂本花織の3選手による「表彰台独占」もありえます。
(名前は私の予想順位で並べています。)
日本選手を応援する私としては力が入ります。

紀平梨花は「憧れの浅田真央」でも果たせなかった同一シーズンでのGPファイナル、四大陸選手権、世界選手権の「3冠達成」を誓いました。
日本勢としては男女通じて史上初の快挙です。

紀平梨花は「何度か優勝できているけれど、一番重要な世界選手権で勝たないと」と抱負を語りました。
オリンピックシーズンを別にすれば、世界選手権は最大のクライマックスであり、実質的な最終戦です。
まして今大会はさいたまで開催されます。
代名詞のトリプルアクセル(3回転ジャンプ)をショートプログラム(SP)で1本、フリースケーティング(FS)で2本跳ぶプログラムをノーミスで滑れば、おのずと自己ベストを更新します。

人間としてのスケールの大きさを感じる

紀平梨花は大勢の国民が応援する大舞台へ向け、「感謝の気持ちを演技で表したい」と語りました。
優勝候補の筆頭に挙げられていますので順位に関心が向かって当然です。
また、選手ですから勝負に淡泊というわけではありません。
実際、どうすれば勝てるか、どうすれば不利な状況を乗り越えられるかも分かっています。

しかし、自分が納得のいく演技を行うことを追い求め、その演技を通じてファンに感謝を届けることを第一にしています。
これまでもそうでしたが紀平梨花は発言の根っこに「使命感」が横たわり、人間としてのスケールの大きさが伝わってきます。
過去のヒーローやヒロインと明らかにタイプの違ったスターの資質が備わっています。

⇒2019年2月13日「紀平梨花、慈愛が息づく深くて静かな華」はこちら。

紀平梨花は21日にオランダで開幕する「チャレンジカップ(チャレンジ杯)」を経て、米国でコロラド合宿を張ってコンディションを整えます。
とはいえ、合宿は世界選手権への調整というより来シーズンへの備えになるようです。
自信と余裕があるからでしょう、「4回転ジャンプ」の習得を目的としています。
つねに女子シングルの全体を俯瞰しつつ、ライバルの動向を掌握しています。
16歳は先、先と見据えて対策を講じます。

紀平梨花と宇野昌磨のFS動画を比べる

私は世界選手権で紀平梨花が圧勝を収めると考えています。
気の毒なことに、現行の演技構成点(PCS)の採点法では紀平梨花の突出したスケーティングが十分に反映されません。
私が受ける印象とジャッジ(審判員)が出す点数にかなりの開きがあります。

⇒2018年12月15日「紀平梨花の演技構成点(PCS)が低すぎるわけ」はこちら。

デスクトップパソコンの大画面でトップクラスの選手の演技(動画)を同時再生すると、紀平梨花がいかに卓越しているかが一目瞭然です。
プログラムも曲調も振付も異なりますので単純な比較は行えないとしても、です。

宇野昌磨は紀平梨花のグランプリ(GP)ファイナルのFSを会場で見て、「僕は一つひとつのポーズが雰囲気だが、紀平さんは一つひとつのポーズを写真で撮ってもきれい」と語っており、きわめて鋭い指摘です。
彼の謙虚な人柄も表れています。

⇒2018年12月21日「プロが絶賛、紀平梨花の天性のスケーティング」はこちら。

ちなみに、私は二人の四大陸選手権のFSも同時再生で見比べています。
ポイントは「消音」にすること。

紀平梨花の凄まじい運動量、強靭なハガネのような背骨から繰り出される体の動きが感じ取れます。

(2月16日執筆)

category:紀平梨花ブログはこちら。

◇◆◇

紀平梨花に関するブログは以下のとおり。

⇒2019年2月17日「紀平梨花がチャレンジカップ、コロラド合宿へ」はこちら。

⇒2019年2月15日「紀平梨花、FS(フリー)の振付は罰ゲームなのか」はこちら。

⇒2019年2月14日「紀平梨花はそれでもSPでトリプルアクセルを跳ぶのか」はこちら。

⇒2019年2月13日「紀平梨花、慈愛が息づく深くて静かな華」はこちら。

⇒2019年2月11日「紀平梨花と宇野昌磨はけがも金メダルも仲よし」はこちら。

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プロフィール
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和田創

和田創研代表
シニア起業家
和田 創(わだ・そう)

数字立て直し(伸長)一筋の経営コンサルタント。
教育と指導の年間実績は約百回。対象は社長から役員、管理者、社員まで、テーマは経営から管理、採用、事業、商品、企画まで広範。著書や教材は多数。
2017年、66歳以降はAIやロボット関連の起業に挑むとともに、おもに内需・地場企業から先端分野・成長分野の事業・商品開発を請け負う。

その他の役職
面白くないジョークの会会長 

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