トヨタのミドルクラス1BOX(ミニバン)のノアとヴォクシー。
その3番目の兄弟としてラインアップに加わったのが、エスクァイア(ESQUIRE)である。
プラットフォームは当然として、基本的なメカニズムを共有する。
ただし、内外装ともに上級を演出しており、ノアとヴォクシーより価格が高くなる。

このエスクァイアが売れている。
販売は絶好調と言ってよく、値引きはそれほど大きくない。
インターネットの情報でも平均値引額は20万円前後、限界値引額は30万円前後である。

だれだって費用の負担を小さくしたいと願う。
そこで、指南されるのが値引き交渉のコツである。
エスクァイアを扱うトヨタ店とトヨペット店の両方で商談する。
カローラ店のノアやネッツ店のヴォクシーと競合させる。
さらに、日産のセレナやホンダのステップワゴンと競合させる。
要は、身内や他社の複数のディーラーを巻き込んで見積もりを取り、値引額を競わせるという発想だ。

しかし、これは暇人のやり方である。
「時は金なり(Time is money)」なのに、値引き交渉にかかった時間などのコストをまったく考慮に入れていない。
しかも、数人のセールスを振り回した挙句、最後に決めるセールスを追い詰めていく。
相手を困らせるのが大好きという人にしか向かない。

限界値引きを引き出すうえで一番大切になるのは、セールスの立場になって考えることだ。
一つのディーラーに絞って商談を行い、購入の意思を示すのが先決!

実は、ディーラーやセールスが本気になるのは、自店や自分から買う確信が得られ、なおかつ売らなければならない事情を抱えるときである。
例えば、目標販売台数にもうちょっとで届くというケースでは、車両本体はもちろんオプション、そして下取車のなかでやりくりして値引額をひねり出してくる。

これまで述べたとおり、値切り倒して買うのでなく粘り強く待つという姿勢を基本にするなら、目を疑う金額が出てくることがある。
なかでも大都市圏では想像を絶する金額が出てくる。
なお、月末や年度末、年末や年始に破格の条件が出やすい。
夏冬のボーナス期もわりと…。

               ◇◆◇

エスクァイアに関するブログは以下のとおり。

⇒2016年1月13日「エスクァイアかアルファードか」はこちら。

⇒2016年1月14日「エスクァイアとノアの違い」はこちら。

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