トヨタのノアとヴォクシーのミドルクラス1BOX(ミニバン)に9カ月ほど遅れて加わったのがエスクァイア(ESQUIRE)である。

カローラ店で扱うノアは、ミニバンのセオリーとしてファミリー的な親しみを演出している。
ネッツ店で扱うヴォクシーは、シャープなカッコよさを演出している。
トヨタ店とトヨペット店で扱うエスクァイアは、ややいかめしい豪華さを演出している。

このトヨタ店とトヨペット店はトヨタ車のおもに中高級車種を販売している。
プラットフォームと箱(空間)はノアやヴォクシーと同じでありながら、エスクァイアが「上質」をコンセプトにする理由だろう。
したがって、後から出たほうが兄貴分になった。

エスクァイアは真正面からはかなり威張っているように見える。
T字構えの大きな縦グリルがフロントマスクに立体的な迫力を与えている。
好き嫌いが分かれるかもしれないが、私はとてもいい顔つきだと思う。
外回りにスモーク加飾やメッキ加飾などを施している。

エスクァイアのGiを眺めると、インストルメントパネルからドアトリムにかけて合成皮革を用いている。
ステアリングやシフトノブに本革と黒木目調を用いている。
パネルにピアノブラック調の仕上げを用いている。
また、シート表皮に昇温降温抑制機能付きの合成皮革を用いている。

日産のセレナ、ホンダのステップワゴンを含むミドルクラス1BOX(ミニバン)は子育て世代の使い勝手を第一にし、クオリティの追求にあまり本気でなかった。

エスクァイアはエクステリアとインテリアの細部にわたり質感の向上が図られており、ノアやヴォクシーとの違いが際立っている。

エスクァイアは廉価グレードが設定されていないこともあり、ノアやヴォクシーと比べると価格が高い。
しかし、内外装全体の印象からすれば、コストパフォーマンスは悪くない。
私は買い得にさえ感じる。

「ノアやヴォクシーでは品質が物足りない」。
「5ナンバーサイズでも高級感がほしい」。
そうした上級志向の強いユーザーにエスクァイアは打ってつけだろう。

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エスクァイアに関するブログは以下のとおり。

⇒2016年1月13日「エスクァイアかアルファードか」はこちら。

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