プロかアマかを問わず、若くして「引退」という言葉を使われるアスリートは気の毒だ。
ほんとうは「引退」ではない。
もっと正確に述べれば、「現役引退」でもない。
現役の選手としての引退にすぎない。

その後に現役のスカウト、現役のコーチ、現役の監督を務める可能性がある。
あるいは、現役の社員、現役の管理者、現役の経営者を務める可能性がある。
もしくは、現役の店員、現役の店長、現役のオーナーを務める可能性がある。

しかし、アスリートは幼い頃や子どもの頃から選手として活躍することに半生をかけてきたので、選手生命が終わると「現役引退」と勘違いしてしまう。
人によっては「人生引退」と落ち込んでしまう。

まして選手として大きな実績を残すと、目標を見失いかねない。
アスリートにとり最高の舞台のオリンピック(五輪)でメダリストになるとさらに…

人間としての評価が決まるのは、選手としての引退後である。
実際にそうなってみると、時間が恐ろしく長いと感じるのでなかろうか。
選手のときは脇目も振れなかったので案外、幸せだった?

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