コンサルの引き出し|和田創ブログ

だれの目の前にも可能性の地平は広がる。それを切り拓けるかどうかは自分次第である。「面白くないジョークの会」初代会長が解き明かす経営と人生の奥義とは?

クライアント

悔いを残して職業人生を終わりたくない

「悔いを残して職業人生を終えたくない」。
そんな思いをずっと抱いていました。

再婚後の子どもがこの春に高校を卒業したことも私の気持ちを軽くしてくれました。
「冒険も許されるだろう」。

私にとり節目の66歳を迎える来年が最高で最後のタイミングだと考え、起業に踏み切ることにしました。
どうせなら、もっとも苦手な分野で、しかも未経験の実業に挑んでみます。
これまで一貫して「知恵」を売ってきましたので・・・。

私がコンサルタントとして教育指導に携わるなかで、とくに高い評価をいだいたクライアント(社長)からよく尋ねられたのが、「なぜ自分でやらないのか」でした。
その返事にもなるでしょう。

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コンサルタント契約の打ち切り

私は先週、オーナー系の大手企業で個人のコンサルタントが来年度の契約を打ち切られる検討の過程に居合わせました。
その場に呼ばれたくらいですから生き残りましたが、自分もいつそうした立場にならないとも限りません。
あからさまな話の連続で、本人が耳にしたら血の気が引くでしょう。
クライアントはもっぱら「効果」を買っているので当然ですが・・・。

実は、講演でも公開セミナーでも同じです。
主催者は講師に率直な評価を絶対に伝えないと、自分を戒めてきました。
私の経験では、終了時に次の依頼がないときは、事務局が低い評価を下したのです。
彼らはにこやかに「今後もよろしくお願いします」と見送ってくれます。
依頼した側のエチケットでしょうか。

とくに勝ち組の主催者は講師の見極めが恐ろしくシビアで、内容が物足りないと容赦なく切ります。
私は、今年も講師が淘汰されるセミナー企画会議に立ち会いました。

プロの講師とコンサルタントは勝ち残り以前に生き残りが至難です。
そこが面白さの源泉でもあります。
私は2020年東京夏季五輪(オリンピック)開催までは頑張りたいと思っています。
現時点で62歳なので、どうなるでしょう・・・。

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営業指導へのクライアントの要望

私が営業の指導に携わるようになり、まもなく20年を迎える。
これまでを振り返り、営業の指導に対するクライアントの要望が大きく変わった。
それは、日本の企業が置かれた経営環境、日本の営業が置かれた市場環境の厳しさが増していったことと符合する。

私は1990年代半ば過ぎに幸運に恵まれ、「提案営業」の講師として脚光を浴びた。
それがきっかけとなり、提案営業は私の代名詞になった。
しかし、私は当初から売り上げを伸ばす手段と位置づけていた。
従来の営業活動で結果を出せないなら、提案営業へ転換しようとの趣旨だった。

したがって、私はもともと「営業変革」を主眼とした講師であり、その具体的な手法として提案営業の導入や定着に力を注いできたにすぎない。
当然ながら、クライアントの関心は業績の向上にある。
むろん、私自身の関心も…。

が、現実には「営業を学ばせたい」「営業を教えてほしい」という声が多く寄せられた。
私は、先方とのやり取りのなかで、営業の研修を行うことが目的化しているとしばしば感じた。

そうした傾向に変化が表れたのが2002年〜2003年頃である。
そして、2005年〜2006年頃に変化が加速し、変化が決定的になったのが2008年秋の「リーマン・ショック」以降である。

今日、私に寄せられる声は「数字を何とかしたい」に尽きる。
これには「数字を立て直したい」と「数字を伸ばしたい」の2つが含まれる。
前者が業績不振の負け組であり、後者が業績好調の勝ち組である。
日数の短い企業研修を別にすれば、私には中間のクライアントがほとんどいない。

私は、顧客の要望に導かれるように営業講師から営業コンサルタントへ、さらに「営業再建屋」に変わっていった。
しかも、クライアントは結果を急いでおり、時間がかかってもいいという依頼はない。
私は、社長の本気に背中を押され、大ナタを振るう。
この稼業が病みつきになった。

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締め切りが怠け者に仕事をさせる

締め切りは偉大だ。

私は30代までプランナーとしていわゆる業界に生息していた。
クライアント(顧客)から企画業務を受託し、それを約束の期日に納入する。
アウトプットは企画書になる。
つねに締め切りに追い回されていた当時は、締め切りについて考えることもなかった。

私は職業人生が終わる頃になり、締め切りが人に仕事をさせることに気づいた。
むろん、前々から分かっていた。
身に染みてそう思うようになったのはわりと最近である。

私は、学生時代を振り返るまでもなく怠け者である。
そもそも働くのが好きでない。
クライアントから次々と締め切りを与えられたせいで仕事に打ち込み、ささやかな収入が得られた。
それだけでない。
能力が培われたのは、容赦ない締め切りのおかげだ。

・・・40代、本を出そうと思ったが、手がかりがない。
そこで、日本経済新聞社やダイヤモンド社など、ビジネス系の出版社5社に飛び込み営業をかけた。
どこか1社で話がまとまればもうけものと考えていた。
結果、5社すべてから出版のゴーサインが出てしまった。
まさか!

しかし、働きかけたのはこちらなので、引っ込められない。
原稿の執筆は地獄だった。
自分はまともな文章を書けない、筆が恐ろしく遅いと悟ったが、後の祭である。
迷惑をかけた出版社もあったが、私が40代前半に5冊の本を出せたのは厳しい締め切りのおかげだ。
それがなければ、1冊の本も出せなかった。

私は40代後半にコンサルタントと講師の仕事が軌道に乗りはじめた。
突出した評価が得られ、とくに講師の仕事が殺到した。
手帳が先々まであっという間に埋まった。

私は当日、クライアントやセミナー会社に足を運ぶだけでよい。
そして、大勢を対象に絶叫に近い状態で営業教育や営業指導を行う。
百人、2百人は当たり前。
私は汗まみれ。
来る日も来る日も同じことを繰り返した。
テーマも内容も「提案営業」一本。

テープを再生すれば済む。
疲れ果てたとき、そんな思いが麻痺した頭をかすめた。

私は締め切りから解放された。
その点においてはらくだった。
が、引き換えに、何もできなくなった。
こなしきれない講師の仕事を抱え、新しいことに挑めず、新しいことを生み出せなかった。
出版についても心身と時間の余裕はもちろんなかったが、それ以前に仕事上の必要性がなかった。

締め切りと無縁に・・・。

「挑戦と創造」が、私が私である所以(ゆえん)だったはずだ。
このままでは自分がダメになってしまうという気持ちが21世紀に入り、次第に強くなっていった。

私には決して少なくない家族もいるし、社員もいる。
相変わらず講師の仕事で飛び回っていた。
もう惰性だった。

続きは、あすのブログ「自分に締め切りを押しつける」で・・・。

⇒2010年8月18日「漫画家・水木しげる、締め切りの地獄と天国」はこちら。

⇒2010年8月20日「職業人生に締め切りを設けよ…水木しげるの教え」はこちら。

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大企業の社長に猛烈に叱られる…無神経な営業マン

私はきのう業界最大手の企業のトップと面談を行った。
社長のスケジュール管理を行う秘書が自分の判断で時間を取ってくれた。
まことにありがたい。

同社に早目に着いた私は、広い特別室に通された。
東京駅至近・丸の内の一等地に立つ高層ビルのガラス張りの窓からの眺望は素晴らしかった。
あいにく雨模様だったが、レール(鉄道)ビューを得られたのは当然として、ぼんやりと皇居を望ことができた。
和田創研(丸の内経営サロン)が入る丸の内トラストタワー本館20階サーブコープからよりも鮮明である。
このサーブコープのオフィスサービスは眺望の有無、さらに良し悪しで室料に極端な差がつく。

話を戻し、同社は世界で事業展開を図っており、近年は一段と加速させている。
国内・海外ともにそれに見合った営業力の強化が経営上の重要課題として浮上していた。

とはいえ、これまで何もしてこなかったわけでない。
有名な社員教育会社やコンサルタント会社が出入りしている。
同社はそれと違ったものを私に求めている。
大手企業(クライアント)があえて潰れかかった和田創研を選ぶときはたいていそうだ。
肝に銘じたい。

私は面談相手がどのような規模の会社のどのような地位の方であろうと、思ったことを口にしてしまう悪い癖が抜けない。
おそらく無神経なのだ。
「御社にかなり早く到着し、職場を行き来する社員の方々をじっくりと眺めておりました。
正直、ショックを受けました。
全員がこれほど穏やかな表情で仕事に携わっている光景は、ここ数年見かけておりません。
さぞかし業績が立派なのでしょうね」。

よほど癇に障ったのか、社長は上気した表情で、激しい口調でしゃべりはじめた。
止まらない・・・。
つまり、私は猛烈に叱られている。
その場でおおいに反省するのだが、すぐにけろっと忘れる。
我ながら困ったものだ・・・。

厚かましい私は何とか喰らいつこうとしたが、面談は短時間で打ち切られた。
大企業の社長には不愉快だったろう。
私との面談を設定してくれた秘書が叱られていないことを願う。

が、なぜか教育指導業務の受託につながった。
感謝の気持ちで一杯である。
私は心に「貢献」を誓い、同社を去った。
かならず役立てるという強い自信がある。

大丈夫。
私は数字を変えてみせる。
なぜなら、社長が本気だからだ。
業績を立て直すのは、コンサルタントでなくクライアントである。
コンサルタントはクライアントに恵まれないと成果を出せない。

今後、同社と日程の調整に移る。
社員教育の場に、多忙を極める社長に立ち会っていただくのが一苦労・・・。
そうでなければ、私は仕事を断る。

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企業再生コンサルタント…成果とスピードの両方が必須

きのうのブログ「無気力な社長が急増…経営・業績を諦めるな講演会」に続いて・・・。

⇒2011年12月13日「無気力な社長が急増…経営・業績を諦めるな講演会」はこちら。

コンサルタントが迷っていたら、クライアントの業績はとても立て直せない。
営業再建・経営再生のプロを自負する私は、小難しいことは一切要求しない。
子どもでも分かる基本中の基本を徹底させる。

全員に対して「これをこうやれ」とシンプルかつストレートに述べる。
指示でなく命令。
極限までぜい肉をそぎ落とした「What」と「How」を、剛速球で投げ込むのだ。

そして、「文句はやってから言え」。
さらに、「やらない理由を探すな」。
数字がよくなれば、雑音など消える。

今日、クライアントが経営の余力をなくしている。
ゆえに、コンサルタントはすぐに数字を変えるつもりで臨まないと、信頼を得られない。
単に成果を上げるだけでなく、そのスピードが求められる。

それにはコンサルタントが、こうすればかならず収益を上げられるというセオリーとノウハウを築いていることだ。
つまり、クライアントへ乗り込む前に「結論」を持っていないと務まらなくなった。

コンサルタントは結果を出せるかどうかがすべて。
市場環境が過酷になるほど、実力がはっきりする。
最初は激しく衝突しても、勝利の美酒を分かち合えればそれでよい。
互いにどんな苦労も報われる。

この商売は滅茶苦茶楽しいぞ!

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東京タワー・羽田空港・横浜港は観光名所…半世紀前

私はこの2週間、どん底の体調でも予定どおりに仕事をこなし、顧客に迷惑をかけないで乗り切ることができた。
思い出せないくらい多くの市販薬に助けられた。
高額の栄養剤(ドリンク)を含め、大変な出費だった。
が、いざとなったらケチっていられない。

この間、私がとてもお世話になった横浜の叔父が88歳で亡くなった。
急激な気温の変化が堪えたのかもしれない。

私は半世紀ほど前、直江津小学校の児童だった頃、当時の観光名所だった横浜港と羽田空港、竣工後間もない東京タワーに連れていってもらった。
実に優しく、実に温かい方だった。
人間味に溢れていた。
当時の私にとり東京とは川崎・鶴見にあったこの叔父の家そのものだった(その後、横浜へ)。
家族でときどき上京して遊びにいけることが楽しみだった。
私はクライアントでのコンサルティングを延期してもらい、告別式に駆けつけられた。
講演や公開セミナー、企業研修の予定が入っていれば不可能だった。

確か10年以上前、ささやかな感謝の気持ちを込め、叔父と叔母(健在)を熱海旅行に連れていけたことがいい思い出になっている。
二人は、私が戸惑うくらい喜んでくれた。
特別な贅沢は用意していない。
このときには叔父は足腰が弱り、呼吸が苦しそうだった。
昼間は熱海から約30分の船旅で初島に渡り、丘の上のゴージャスなホテルのレストランでくつろいだ。
バブル期の企画らしく、ここは素晴らしかった。
現在は「グランドエクシブ初島クラブ」としてリゾートトラストが運営している。

おじさん、ありがとうございました。
ご冥福をお祈りします。

                       ◇

私はFacebookもご無沙汰し、ブログも途切れた。
しばらくは無理を控え、体調の回復に努めたいと思う。
私の代わりにアシスタントが猛烈に頑張ってくれている。
下作業とはいえ、おおいに助かる。
しかもレベルが上がってきた。
来年3月まで締め切りが詰まっているが、何とか約束の期日に間に合わせられそうだ。

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講師料の値引き要請を拒絶…3講演を辞退

一昨日、丸1日のセミナーの終了後、最大手クラスの流通グループでの講演を打診された。
3テーマ。
それぞれ別日程、3時間。
私がとてもお世話になっている知人が間に入っており、恩返しの意味でも引き受けたかった。
が、結局、辞退した。

和田創研は、わりと最近までそれなりの社員を抱え、オフィスほかの固定費を払わなければならなかった。
値引きが当たり前に行われていた社会人教育ビジネスにおいて、定価販売(受託)を守った。
たとえ日本を代表する企業であろうが、減額要請は拒絶した。
そのなかには、数年に及ぶ研修の依頼も含まれる。
日数が日数なだけに、総額は非常に大きい。

私は還暦を迎え、原点の“個人商売”に戻った。
今年から力を入れている「講演」は、それまでのセミナーや研修と異なり、講師が私に限られる。
後者は社員でも務まる。
実際、和田創研には数名の講師がいた。

現在は私一人でやっているので、かつてのように「講師料(講演料)」をあまりうるさく言うつもりはない。
なるべく柔軟に対応したい。
職業人生が残りわずかになり、社会貢献という気持ちも一段と強くなった。
が、それでも最低水準を下回ると、さすがに断らざるをえない。
定価で仕事を発注してくれているクライアントに顔向けできない。

きのう提示されたのは、いまどきの講師がたいてい引き受ける金額でなかろうか。
3時間10万円が3テーマで、30万円。
これに教材費が加わる。
先方は、私にこだわっているらしい。
期待にそえず、申し訳なく思う。

                       ◇

コンサルティングに関しては、これまで以上にクライアントの選別をシビアにしている。
その理由については、先だってのブログで述べたとおり。
著しい成果を上げられると確信を持てないかぎり、引き受けない。
自分が納得のいく仕事をしたいのだ。
業績をいくらかよくしたいという程度の話は断る。

肝心のクライアントが本気にならなければ、コンサルタントが頑張っても数字を伸ばせない。
そんな仕事はつまらん。

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コンサルタントは本を書いたらおしまいだ

コンサルタントは本を書いたらおしまいだ。
再建系はとくに…。
仕事は、当事者との対峙というより対決、対決というより格闘に近い。
コンサルタントが試行錯誤の末に築きあげた成果創出のノウハウを外へ出してしまったら、自分が不要になる。
おまんま(御飯)の食い上げだ。
1990年代後半以降、出版社からの執筆依頼をどれほど断っただろう。

概して、再建系のコンサルタントはかなりの場数を踏まないと、なかでも“修羅場”をくぐり抜けないと、自分なりのやり方を固められない。
こうすれば数字を上向かせられるという“勝ちパターン”である。
あるいは、当事者をこの土俵にのぼらせれば取りこぼさないという“十八番(おはこ)”である。
私自身、「営業再建屋」としての信念を持てるようになるまでに歳月を要した。
職業特性上、それはさすがに本に書けない。

コンサルタントはクライアントで目に見えた成果を上げられるなら、そもそも仕事に困らない。
要は、収益をよくする。
実績の積み重ねがものをいう商売だ。

コンサルタントが本を書いているとしたら、次のどちらかでなかろうか。
結果に直結するこれといったノウハウを持っていないか、持っているノウハウをほとんど出していないか。
なお、技術革新の著しい分野では短期間でノウハウが陳腐化する可能性があり、そうなると出しても自分の仕事にダメージは少ないかもしれない。

また、戦略系のコンサルタントは戦略の立案が見込める。
それに対し、私のような行動系のコンサルタントは行動の代行が中心になる。
現場での具体的な「打ち手」を公にしたら、ほかの人でもそれなりに行える。
しかも、それはシンプルなほど有効だ。
当事者に高度なことをやらせる必要はなく、基本中の基本を徹底させるだけでよい。

にもかかわらず、コンサルタントが本を書くとしたら、自分のPR、そして収入の増加が目的だろう。
前者は仕事を増やすためだ。
受託した業務をこなすなかでノウハウが深まる。
後者は本業の収入不足を補うためだ。
この商売を軌道に乗せるまでは仕事がなく、あったとしても安い。
食べていくのは容易でない。

私は駆け出しの頃、知名度と認知度を向上する必要があり、本を書いた。
が、あくまで著者として…。
コンサルタントとして本を書いたことはない。

私は営業の立て直しに絞り込み、そのノウハウを実行することで生計を立てている。

                       ◇

私が還暦を迎えた今年から開催する「丸の内経営サロン」。
講演やセミナー、研修で大勢を対象にしてきた私が、いつかやってみたかった2〜6名を対象にした私塾である。
「コンサルティング感覚」を最大の売りとしており、したがってパンフレットに「同業者はご遠慮ください」と記している。
先に述べた理由からだ。

                       ◇

経営を取り巻く環境は厳しさを増すばかり。
ほとんどの企業が余力を失った。
無駄な出費など、とんでもない。

コンサルタントは成果を創出する力量が一段とシビアに問われている。

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リーダーシップの発揮なしに至難の営業変革は不可能!

何事も変えにくい。
社員の意識や発想、それに基づいた行動を変えるのは容易でない。
そのなかでとくに困難なのが仕事を体で覚え、やり方が体に染みついた「営業」といえる。
経営トップが重大な「覚悟」を固めたうえで、思い切った「手立て」を講じる必要がある。
企業文化や組織風土を考慮して徐々に変えるという判断が間違っていると限らないが、たいていうまくいかない。
変えるには、「大鉈を振るう」ことが基本だ。

                       ◇

私は営業の立て直しを通じて業績のテコ入れに貢献してきたと自負する。
が、実際に成し遂げるは「クライアント」である。
コンサルタントが立て直すわけでない。
かならず社長や営業幹部が立て直すのだ。
「リーダーシップ」の発揮が大前提となる。

いわゆる「営業が強い」会社や職場では、皆が取るべき「行動」が明確になっている。
“きっぱり”としていて“曖昧さ”がない。
最大の特徴。

当社の社員であるからには、自分の部下であるからには、これだけはどうしても実行せよという事柄を示すべきだ。
成員一人ひとりが何が何でもやり遂げる「掟」である。
嫌なら去ってもらう。
それは結果をもたらす行動に対し、成員がつねに関心を寄せる風土に生まれ変わることだ。

勝利の美酒を楽しもう!

◆書き加え1(9月4日)

このブログの内容を補う。
社長は、社員を首にするな。
そうでなく、覚悟を求めよ。
会社に留まるか、会社をやめるかは、社員が判断を下すことだ。

私はクライアントに対するコンサルティングにおいて、増収増益による「営業再建」を成し遂げており、リストラによるそれを目指していない。
ただし、覚悟を求めた結果、社員が去っていくことはときどきある。
ひどい成績なのに、やり方を変える気がないとしたら致し方ない。

◆書き加え1(9月5日)

社長が社員を首にするのはつらいし、社員が社長に首にされるのはつらい。
意識も意欲も低い人がいられない職場(風土)へ刷新することが、業績テコ入れの手筋だ。
念のため。いられなくすることが目的でなく、意識と意欲を高めることが狙いである。

大事なので繰り返そう。
当社の社員であるからには、自分の部下であるからには、これだけはどうしても実行せよという事柄を示すべきだ。
成員一人ひとりが何が何でもやり遂げる「掟」である。

勝ち組になるとは、そういうこと!

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プロコンサルタントとして食べていくコツ…仕事と値段

私はここ2週間ほどがとくに苦しかった。
日中はおもに中堅・中小企業での収益改善・伸長に関する営業コンサルティング。
スタイルは社長への直接指導、役員クラスへのコーチング、精鋭主体の変革プロジェクトの推進指導、ミーティング(営業会議)への立ち会い指導などさまざま。
講演や研修と異なり、私は立ちっ放し、しゃべりっ放しということはまったくない。
が、くたくたになる。
これはこれで大変さの性格が違う。
おそらく世の中にらくな商売などない。

そして連日、重い疲労を引きずり、夜間から深夜まで、ときに早朝まで、締め切り(開催)の迫った新講演や新セミナーのコンテンツ作成に取り組んだ。

もともと悪い頭。そこに睡眠不足も重なり、さっぱり動かない。
限界まで考えているつもりなのだが、どうしても整理をつけられない。
ほとほと悲しくなり、「負けるな」と言い聞かせる。
それでも仕事が進まないと、いよいよつらくなり、「負けるな」と声に出してみる。
幾度も頭が変になるのではと思った。

これが自室(書斎)だと、アメショー(アメリカンショートヘア)「フウ」が反応する。
高齢の♀(メス)。
私のつぶやきに、「あに?」と顔を起こす。
寝ぼけ眼(真名子に非ず)。

私が遅くまで(早くまで)デスクワークを行っているときに限るが、彼女はなぜかデスクトップパソコンのキーボードとモニター(ディスプレー)の間の狭いスペースに収まりたがる。
パソコンと照明(スタンド)は熱をかなり持つはずだ。

私が家族を食べさせるために必死で働いていようと、フウはお構いなし。
伸びきって気持ちよさそうに眠っている。
ときどきイビキをかく。
数十年せかせか働きつづけてきた私は、身勝手でマイペースな愛猫に癒やされる。

                       ◇

ところで、再建系のコンサルタントとしてやっていくうえで一番重大なことは、結果を出せる会社と契約することである。
相手が中小・零細企業だと、社長の見極めがすべて。
なぜなら、業績はコンサルタントが立て直すわけでない。
かならず、社長が立て直す。
自分がほとんどの会社を立て直せるなど、うそか、おごりか、いずれかだ。

コンサルタントは顧問先で目に見えた結果(実績)を残せるなら、仕事にそれほど困らない。
したがって、プロとして食べていくには「仕事を断る」という姿勢と判断がカギになる。
再建系の講師の仕事も同じ。

コンサルタントは駆け出しの頃、食べていくためにしゃにむに仕事を受けてしまいやすい。
専業はそれに生活がかかっている。
私はその気持ちが分からないわけでない。
が、最初が肝心という思いもある。

仕事は多いに越したことはないが、焦りを押さえ、クライアントに確たる貢献を果たせるかどうかを自問自答すべきだ。
仕事(相手)を選ぶ。
そのほうが結局、早く軌道に乗せられる。
当然、実力もつく。
地域密着型のコンサルタントなら、いい評判も広がる。

なるべく分野や領域を絞り、さらにテーマを尖らせ、得意なメソッドを築くことに尽きる。
「あれこれできる」というよりも「これならできる」というほうが断然強い。
値段も断然高い。
業務を遂行するという観点からも圧倒的に効率的である。

そもそもコンサルタントに、狭い意味の営業活動は不要なのである。
仕事、少なくともそのきっかけはおのずと降ってくる。

しかし、私はへそ曲がりで、向こうからやって来る仕事に冷淡である。
素っ気ない。
貧乏性なので、仕事は地獄を味わいながらつくるものという気持ちが抜けない。
営業活動で苦労して取りにいくのが好きだ。
講師の仕事も同じ。
著者の仕事も同じ。

時代は変わった。
コンサルタントは腐るほどいる。
自分が経営する会社で好業績を残し、そこで積みあげたノウハウを土台にコンサルティングを行うのがいいのかもしれない。
クライアントに対する説得力も増し、自らの社会貢献欲求も満たされる。
理想的だ。

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多忙の「忙」は心が亡ぶと書く…仕事の工程表

忙しい・・・。
多忙の「忙」は、心が亡ぶと書く。
忙しくしたのは自分なのに、あまりに忙しいと自分を見失いそうになる。
何もかも分からなくなってしまう。

私は仕事がどうにもならないくらい増え、膨らみ、そして溜まっている。
焦りが先立ち、気持ちが空回り・・・。
このままでは仕事にほころびが出て得意先(クライアント)、講演やセミナーの主催者に迷惑をかけかねない。
そこで、冷静になって頭を整理することにした。
今年度中(〜2012年3月)にやるべき仕事を大きな紙に書き出し、プライオリティを考えて工程表(?)をつくろうとしたら、ますます絶望的な気分になった。
キャパシティをはるかに超えている。
結論は、締め切りの迫る仕事から一つひとつ片づけていくしかない。

このところの暑さ(節電)も一因だが、頭がオーバーヒートを起こしており、眠りが極端に浅い。
脳(?)に熱がこもり、抜けない。
ますます疲労と寝不足がひどくなる。

というわけで、私にとりわずかな楽しみのFacebookにもブログにもほとんど関われない。
なかでも自分に長年課してきたブログの更新がままならない。
定期的に訪れてくれる熱心な読者に対し、まことに申し訳なく思う。

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このブログは、おもに長期出張の移動時や宿泊時などに数日分〜1月分の記事を書き溜め、それを家族に更新してもらっています。
しかも、私がときどき新しい記事を割り込ませています。
内容が古かったり、順序が変だったりするのはそのためです。

なお、ブログによりぎりぎりのジョーク、成人向けの内容が含まれます。
ご承知おきください。
私は執筆に当たり全人格を投影したいと考えます。
著作権について
ここに掲載した記事を複写・複製・翻訳・転載・掲示・送信・配信すること、および各種媒体に入力することは、著作者の権利侵害となります。
和田創PDF無料本
(272頁。2月10日発売)
9784907620011-00
プロフィール
wada01











和田創

和田創研代表
シニア起業家
和田 創(わだ・そう)

数字立て直し(伸長)一筋の経営コンサルタント。
教育と指導の年間実績は約百回。対象は社長から役員、管理者、社員まで、テーマは経営から管理、採用、事業、商品、企画まで広範。著書や教材は多数。
2017年、66歳以降はAIやロボット関連の起業に挑むとともに、おもに内需・地場企業から先端分野・成長分野の事業・商品開発を請け負う。

その他の役職
面白くないジョークの会会長 

和田創研
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