Hulu(フールー)で2010年のアメリカ映画「バーレスク(Burlesque)に触れた。
パワフルな歌唱が魅力のクリスティーナ・アギレラ(Christina Maria Aguilera)が初の主演アリ役を務める。
パンチの利いた歌も、情感のこもった歌もこなす。
また、フェイスもボディも抜群であり、演技を含めて女優と呼べる。

私はデスクワークをしながらパソコンの画面の片隅にHuluを流していた。
ストーリーがシンプルなので、英語がまったく分からない私でもかろうじてついていけた。
ミュージカル映画に特有の退屈さを感じさせず、とても出来がいい。

私がもっとも感動したのは、歌とダンスのステージを売りとするバーレスク(ラウンジ)の経営者テス役のシェール(Cher)の熱唱だった。
年の功というべきか、新歌姫を寄せつけない。

「私は、絶対に店を守る。絶対に歌を続ける」。
大赤字による消滅の危機を乗り越えようとするテスの復活にかける決意が伝わってきた。
シェール自身が長く身を置いてきた過酷な芸能人生の万感がこもっているのでなかろうか(映画撮影時は64歳位)。
「You Haven’t Seen the Last of Me」。
心に迫ってくる歌唱の深みが素晴らしい。
私はぞくぞくした。

アメリカには、気軽に歌とダンスのショーを楽しめるクラブやラウンジがたくさん存在するのだろう。
そうした豊かな土壌から生まれてきた映画でもある。

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