高さ 634メートル、世界一の自立式電波塔として2012年5月22日に開業した東京スカイツリー(東京・墨田)。
併設の商業施設「東京ソラマチ」を含めた「東京スカイツリータウン」の累計来場者が1カ月で 581万人に達した。
国民の約20人に1人が東京スカイツリーを訪れた計算になり、驚異的な数字である。

運営会社は開業1カ月の来場者を 267万人弱と予測していた。
また、開業1年間の来場者を3200万人と予測していた。
それを大きく上回るペースで推移している。
うれしい誤算に、東武鉄道グループはほくほくだろう。
来場者のうち約40万人が完全予約制の展望台を訪れた。

⇒2012年4月9日「東京スカイツリーを見るベストスポット」はこちら。

しかし、スカイツリー効果を当て込んでいた周辺の地元商店街はさっぱり。
見物客でおおいに賑わったのは、開業までの2年弱だった。
それはそうだろう。
スカイツリーが完成すれば、一斉にそちらへ流れる。
同タウンの抜群の集客力を何とか活性化につなげたいところ・・・。

                       ◇

ところで、中国湖南省長沙で 838メートルの世界最高層ビル「空中城市」が計画されている。
220階建て。
建設大手・遠大集団(中国・北京)が構造体をモジュール化して組み上げる工法を取り、工期は7カ月らしい。
近く本格着工し、何と今年末に完成させる。
私は信じられない・・・。

現在世界一のアラブ首長国連邦(UAE)ドバイの超高層ビル「ブルジュ・ハリファ」( 828メートル)を10メートル抜く。

私は工期のあまりの短さに恐怖を感じた。
商業施設・オフィス・住宅に約3万人が収容可能とか。
突貫工事ということはない?

以下に、「東京スカイツリー展望台入場は完全予約制…大混雑緩和策」と題する2012年2月29日のブログを収める。

                      ◇◆◇

私は鉄道では東武鉄道グループと京王電鉄グループに伺い、講演や提案営業研修を行ったことがある。
派手さはないが、どちらも堅実経営で知られる。

さて、東京スカイツリーの開業が5月22日に迫り、その効果で東武鉄道グループが早くも潤っているようだ。
住宅、流通、レジャー、交通の4部門の合計90社以上から成る。
まず、ツアー、ホテル系の会社だろう。
さらに、鉄道、バス、タクシー系の会社も…。
やがて、デパート、レストランなども…。

とりわけ旅行・観光会社は目の回る忙しさで、うれしい悲鳴を上げているはずだ。
よかった、よかった・・・。

実際、ツアーは予約受付と同時に完売。
周辺のホテルも満室。
7月10日までは展望台への入場を完全予約制にする(不確か)。
大混雑の緩和策だ。

東京スカイツリーは日本一の建造物、世界一の電波塔である。
その話題性からマスコミでたびたび取り上げられてきた。
すでに「東京の新名所」と化し、休日は周辺がおおいににぎわう。

地元の墨田区は、経済効果を880億円と試算している。
いまや周辺・関連ビジネス、さらに便乗ビジネスにすそ野が広がっている。

ところで、東京スカイツリーは、私が43年程前に在籍した東京都立墨田川高校(七高)からそれほど遠くない。
開業後の大混雑が収まったら、ぜひ足を運んでみたい。
そのついでに、建て替えられた校舎を見てみたい。
私は高校2年生の夏休みに富山県立魚津高校へ転校してから、一度も同校を訪れていない。
想像するだけで、懐かしさが込みあげてくる。
恥ずかしながら、同校には初恋の思い出が絡む。

◆書き加え1(2月29日)

東京スカイツリーが約3年8カ月の本体の建設工事を終え、本日午後に完成する。
この日、都心は雪景色となった。
634メートル。
2008年7月に着工した際、610メートルの予定だった。
しかし、建設中だった広州タワーが同じ高さを想定していると分かり、2009年10月に変更した経緯がある。
かつて東京都や埼玉県の大部分が「武蔵の国」だったことから「ムサシ」の語呂合わせ。

建設を請け負ったゼネコン・大林組は、「技術の粋を集めた世界一高い自立式電波塔の完成は、手塩にかけて育てたまな娘を嫁に出す心境」と語った。
即座に運営会社の東武タワースカイツリーに引き渡され、3月2日に竣工式が行われる。
運営会社は開業へ向け、周辺施設の整備やスタッフの訓練を急ぐ。

墨田区では「スカイツリーが見える場所に住みたい」という若者の転居が増えている。

7月11日からタワー窓口で当日券を販売する(不確か)。
大人2500円、中高生2000円、小学生1400円、幼児1100円。

なお、高さ450メートルの「天望回廊」への入場は、同350メートルの天望デッキで販売される別の当日券が必要になる。
大人1000円、中高生800円、小学生500円、幼児300円。

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