異次元同士の初の直接対決!
エテリ・トゥトベリーゼコーチの同門対決
フィギュアスケートの欧州選手権(ヨーロッパ選手権)がモスクワで行われています。
世界女王、ロシアの18歳、エフゲニア・メドベージェワが2か月ぶりに実戦に復帰しています。
ロシアは国家ぐるみのドーピング問題で国際オリンピック委員会から資格停止処分を科されており、個人資格で平昌五輪へ派遣する3選手の選考を厳格に行わざるをえません。
この欧州選手権での好成績が絶対条件となります。
現地は熱狂的な盛りあがりでしょう。
メドベージェワは通常強度のトレーニング
エフゲニア・メドベージェワは右中足骨骨折の故障が回復し、通常の強度のトレーニングを行えたようです。
前日練習ではトウループ、ルッツ、サルコウ、ループ、フリップの5種類の3回転ジャンプを軽々と跳びました。
米メディアがこの状態なら演技中のアクシデントにも対応できそうと太鼓判を押しました。
大会3連覇を果たして平昌五輪代表入りを目指しています。
しかし、十分な調整を積めたとはいえません。
ライバルは欧州選手権で通算5回の勝利を収めたイタリアの30歳、カロリーナ・コストナーよりも同じロシアの若手選手のほうが手ごわいでしょう。
ザギトワはシニア1年目で4戦全勝と無敵
シニアデビュー1年目、15歳のアリーナ・ザギトワは今シーズン4戦全勝という無敵の強さを誇ります。
が、グランプリ(GP)ファイナルとロシア選手権はエフゲニア・メドベージェワが欠場していました。
その背中を追いかけてきたアリーナ・ザギトワが指導を仰ぐのはエテリ・トゥトベリーゼコーチですが、二人に共通です。
最大のライバルであるとともに練習のパートナーなのです。
異次元の二人はおそらく初の直接対決を心待ちにしていました。
GPファイナルとロシア選手権2位の17歳、マリア・ソツコワも平昌五輪のメダル候補とされています。
とはいえ、エフゲニア・メドベージャワはベストコンディションでなくても欧州選手権の表彰台の頂点に立てるでしょう。
彼女の持つ世界歴代最高得点は 240点を超えており、女子シングルで突出しています。
◆書き加え(1月19日)
ザギトワがSPでメドベージェワを上回る
きょうのブログは書き溜め記事です。
欧州選手権のレベルがすごすぎます。
ショートプログラム(SP)の映画「ブラックスワン」でアリーナ・ザギトワが自己ベストの 80.27点で首位に立っています。
エフゲニア・メドベージェワに次ぐ史上二人目の80点超えとなりました。
浅田真央の自己ベストの 78.66点を上回りました。
今シーズンはSPでいくらかミスが出ていたはずですが、非の打ちどころのない演技です。
しかも、自分にはまだ伸び代があると語りました。
メドベージェワがダブルアクセル着氷ミス
復帰戦のエフゲニア・メドベージェワはショパン「ノクターン第20番」で 78.57点の2位につけました(滑走は先)。
3本のジャンプのうち、惜しくも最後のダブルアクセルの着氷が乱れました。
いたずらっぽく「ペロリ」と舌を出しました。
(この選手は知性と美しさだけでなく、茶目っ気があります。)
昨シーズンからSPとフリースケーティング(FS)を含め、1位を逃したことがありません。
後輩の成長の勢いに衝撃を受け、脅威を感じているかもしれません。
私は二人のスーパーヒロインに喧嘩をさせたいと思いませんが、五輪本番へ向けて微妙な空気が流れるのは確かでしょう。
エテリ・トゥトベリーゼコーチは選手をどのように動機づけ、導いていくのでしょう。
(教育指導者の端くれとして気になります。)
コストナーが浅田真央の自己ベストに迫る
私が一番驚いたのはカロリーナ・コストナーがセリーヌ・ディオン「行かないで」で自己ベストの 78.30点を叩き出し、3位に入ったことです。
3回転トウループでミスがありながら、浅田真央の自己ベストに迫りました。
30歳にして4年振りの快挙です。
この選手に頭が下がります。
FS次第ですが、平昌五輪の表彰台に上れる可能性さえ感じさせました。
いよいよFSが行われます。
総合でもエフゲニア・メドベージェワがアリーナ・ザギトワに敗れるという結末を迎えるのでしょうか。
それぞれのファンはもとより、世界中のフィギュアスケートファンが固唾を呑んで見守っています。
◆書き加え(1月21日)
ザギトワが自己ベストを約15点更新し優勝
FSが行われ、SP1位のアリーナ・ザギトワが238.24点で完全優勝を飾っています。
けがからの復帰戦となった世界女王、エフゲニア・メドベージェワは232.86点で2位に留まり、2年振りに個人戦で敗れています。
欧州選手権ではSPでもFSでもエフゲニア・メドベージェワが持つ世界歴代最高得点に次ぐ高得点を叩き出しています。
アリーナ・ザギトワはFSでも後半に集めたすべてのジャンプを完璧に跳び、自己ベストを15点近く更新しています。
顔や体つきに幼さが残っていますが、化け物です。
韓国のキム・ヨナ(金妍児)の自己ベスト228.56点を10点近く超えています。
欧州選手権の結果により、アリーナ・ザギトワは平昌五輪金メダルの最有力候補としてエフゲニア・メドベージェワと肩を並べました。
エフゲニア・メドベージェワが本番へ向けて調子を上げてくるとしても、15歳のアリーナ・ザギトワは成長の勢いが止まりません。
個人的には、18歳のエフゲニア・メドベージェワに勝たせてあげたい気もします。
表彰台の頂点に立つのはどちらでしょう。
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←応援、よろしく!
エテリ・トゥトベリーゼコーチの同門対決
フィギュアスケートの欧州選手権(ヨーロッパ選手権)がモスクワで行われています。
世界女王、ロシアの18歳、エフゲニア・メドベージェワが2か月ぶりに実戦に復帰しています。
ロシアは国家ぐるみのドーピング問題で国際オリンピック委員会から資格停止処分を科されており、個人資格で平昌五輪へ派遣する3選手の選考を厳格に行わざるをえません。
この欧州選手権での好成績が絶対条件となります。
現地は熱狂的な盛りあがりでしょう。
メドベージェワは通常強度のトレーニング
エフゲニア・メドベージェワは右中足骨骨折の故障が回復し、通常の強度のトレーニングを行えたようです。
前日練習ではトウループ、ルッツ、サルコウ、ループ、フリップの5種類の3回転ジャンプを軽々と跳びました。
米メディアがこの状態なら演技中のアクシデントにも対応できそうと太鼓判を押しました。
大会3連覇を果たして平昌五輪代表入りを目指しています。
しかし、十分な調整を積めたとはいえません。
ライバルは欧州選手権で通算5回の勝利を収めたイタリアの30歳、カロリーナ・コストナーよりも同じロシアの若手選手のほうが手ごわいでしょう。
ザギトワはシニア1年目で4戦全勝と無敵
シニアデビュー1年目、15歳のアリーナ・ザギトワは今シーズン4戦全勝という無敵の強さを誇ります。
が、グランプリ(GP)ファイナルとロシア選手権はエフゲニア・メドベージェワが欠場していました。
その背中を追いかけてきたアリーナ・ザギトワが指導を仰ぐのはエテリ・トゥトベリーゼコーチですが、二人に共通です。
最大のライバルであるとともに練習のパートナーなのです。
異次元の二人はおそらく初の直接対決を心待ちにしていました。
GPファイナルとロシア選手権2位の17歳、マリア・ソツコワも平昌五輪のメダル候補とされています。
とはいえ、エフゲニア・メドベージャワはベストコンディションでなくても欧州選手権の表彰台の頂点に立てるでしょう。
彼女の持つ世界歴代最高得点は 240点を超えており、女子シングルで突出しています。
◆書き加え(1月19日)
ザギトワがSPでメドベージェワを上回る
きょうのブログは書き溜め記事です。
欧州選手権のレベルがすごすぎます。
ショートプログラム(SP)の映画「ブラックスワン」でアリーナ・ザギトワが自己ベストの 80.27点で首位に立っています。
エフゲニア・メドベージェワに次ぐ史上二人目の80点超えとなりました。
浅田真央の自己ベストの 78.66点を上回りました。
今シーズンはSPでいくらかミスが出ていたはずですが、非の打ちどころのない演技です。
しかも、自分にはまだ伸び代があると語りました。
メドベージェワがダブルアクセル着氷ミス
復帰戦のエフゲニア・メドベージェワはショパン「ノクターン第20番」で 78.57点の2位につけました(滑走は先)。
3本のジャンプのうち、惜しくも最後のダブルアクセルの着氷が乱れました。
いたずらっぽく「ペロリ」と舌を出しました。
(この選手は知性と美しさだけでなく、茶目っ気があります。)
昨シーズンからSPとフリースケーティング(FS)を含め、1位を逃したことがありません。
後輩の成長の勢いに衝撃を受け、脅威を感じているかもしれません。
私は二人のスーパーヒロインに喧嘩をさせたいと思いませんが、五輪本番へ向けて微妙な空気が流れるのは確かでしょう。
エテリ・トゥトベリーゼコーチは選手をどのように動機づけ、導いていくのでしょう。
(教育指導者の端くれとして気になります。)
コストナーが浅田真央の自己ベストに迫る
私が一番驚いたのはカロリーナ・コストナーがセリーヌ・ディオン「行かないで」で自己ベストの 78.30点を叩き出し、3位に入ったことです。
3回転トウループでミスがありながら、浅田真央の自己ベストに迫りました。
30歳にして4年振りの快挙です。
この選手に頭が下がります。
FS次第ですが、平昌五輪の表彰台に上れる可能性さえ感じさせました。
いよいよFSが行われます。
総合でもエフゲニア・メドベージェワがアリーナ・ザギトワに敗れるという結末を迎えるのでしょうか。
それぞれのファンはもとより、世界中のフィギュアスケートファンが固唾を呑んで見守っています。
◆書き加え(1月21日)
ザギトワが自己ベストを約15点更新し優勝
FSが行われ、SP1位のアリーナ・ザギトワが238.24点で完全優勝を飾っています。
けがからの復帰戦となった世界女王、エフゲニア・メドベージェワは232.86点で2位に留まり、2年振りに個人戦で敗れています。
欧州選手権ではSPでもFSでもエフゲニア・メドベージェワが持つ世界歴代最高得点に次ぐ高得点を叩き出しています。
アリーナ・ザギトワはFSでも後半に集めたすべてのジャンプを完璧に跳び、自己ベストを15点近く更新しています。
顔や体つきに幼さが残っていますが、化け物です。
韓国のキム・ヨナ(金妍児)の自己ベスト228.56点を10点近く超えています。
欧州選手権の結果により、アリーナ・ザギトワは平昌五輪金メダルの最有力候補としてエフゲニア・メドベージェワと肩を並べました。
エフゲニア・メドベージェワが本番へ向けて調子を上げてくるとしても、15歳のアリーナ・ザギトワは成長の勢いが止まりません。
個人的には、18歳のエフゲニア・メドベージェワに勝たせてあげたい気もします。
表彰台の頂点に立つのはどちらでしょう。
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