トヨタ自動車が変だ。
米国で大規模なリコール(回収・無償修理)が相次ぐ。
それも命に関わる事故を引き起こしかねない不具合が絡む。
これで、一連のリコール対象車は5百万台を超えた。
トヨタの米国での年間販売台数の3倍に迫る数字だ。
が、それに留まらなかった。
ついに、リコール対象車の販売・生産中止に追い込まれた。
不安を一掃するために自ら決断したとはいえ、ユーザーやディーラーに動揺が広がっている。
異例の迅速な措置には、一定の評価を下せるにしろ…。
カムリやカローラなどの主力モデルが含まれ、売り上げ急落は必至の情勢だ。
トヨタはブランドイメージが著しく損なわれるようだと、業績が長期にわたりダメージを受ける。
いったいどうした?
トヨタは北米市場での成功と躍進によりGM越えを果たし、念願の世界一の座についた。
それを支えるべく、先行して生産体制の拡大を図った。
この頃から驕りと油断が生じたのでないか?
品質と安全に対する信頼を築くのは何十年もかかるが、失うのは一瞬である。
発覚した不具合は、大胆なコストの削減と関連するのか、それとも盤石の品質管理のほころびに起因するのか。
「トヨタ神話」の崩壊をきっかけに、韓国の自動車メーカー(現代自動車)が猛烈に追い上げるかもしれない。
製品は遜色がなく価格は格安だ。
家電やIT機器の二の舞にならなければよいが…。
敵失でビッグ3も一服つけられよう。
米国発の世界同時不況を背景に誕生した創業家出身の豊田章男社長。
優良企業トヨタは一気に赤字に転落し、グループ全体に激しい衝撃が走った。
首脳陣は従業員の求心力を高め、難局を乗り切ろうとのシナリオを描いた。
原因は外部にあったものの、時代の潮流を無視して大型車やSUVへ傾斜するなど内部にもあった。
トヨタは業績の回復を成し遂げる前に、より深刻な事態に見舞われた。
原因は内部にあり、それも体質に根差すかもしれない。
豊田章男社長は、危機感の増幅を通じて気持ちの引き締めに躍起となっている。
しかし、今後のビジョンを示せず、明確な戦略を打ち出せないまま…。
お家の一大事をどのように建て直すのか、リーダーシップと経営手腕が問われている。
◆書き加え1
トヨタは、コスト削減のために部品の共有化と世界調達を急ぎすぎた?
それが災いし、北米と欧州に続いて中国でもリコールを行わなくてならない。
グローバル競争の勝者ならではの同時多発型の騒動へ発展。
トータルで1千万台を超え、さらに拡大する可能性がある。
トヨタの世界での年間販売台数をはるかに上回る数字だ。
近い将来、自動車メーカーの勢力図が塗り替えられるか。
現時点で日本のトヨタ車は大丈夫らしい。
トヨタは製造でも販売でも「顧客第一」という言葉を好んで用いる。
だが、このブログで幾度か述べたとおり、実態ははなはだ怪しい。
自動車業界はプロダクトアウトの発想に凝り固まっている。
トヨタも例外でなく、私は「顧客第一」とかけ離れた企業と感じている。
Copyright (c)2010 by Sou Wada
←応援、よろしく!
米国で大規模なリコール(回収・無償修理)が相次ぐ。
それも命に関わる事故を引き起こしかねない不具合が絡む。
これで、一連のリコール対象車は5百万台を超えた。
トヨタの米国での年間販売台数の3倍に迫る数字だ。
が、それに留まらなかった。
ついに、リコール対象車の販売・生産中止に追い込まれた。
不安を一掃するために自ら決断したとはいえ、ユーザーやディーラーに動揺が広がっている。
異例の迅速な措置には、一定の評価を下せるにしろ…。
カムリやカローラなどの主力モデルが含まれ、売り上げ急落は必至の情勢だ。
トヨタはブランドイメージが著しく損なわれるようだと、業績が長期にわたりダメージを受ける。
いったいどうした?
トヨタは北米市場での成功と躍進によりGM越えを果たし、念願の世界一の座についた。
それを支えるべく、先行して生産体制の拡大を図った。
この頃から驕りと油断が生じたのでないか?
品質と安全に対する信頼を築くのは何十年もかかるが、失うのは一瞬である。
発覚した不具合は、大胆なコストの削減と関連するのか、それとも盤石の品質管理のほころびに起因するのか。
「トヨタ神話」の崩壊をきっかけに、韓国の自動車メーカー(現代自動車)が猛烈に追い上げるかもしれない。
製品は遜色がなく価格は格安だ。
家電やIT機器の二の舞にならなければよいが…。
敵失でビッグ3も一服つけられよう。
米国発の世界同時不況を背景に誕生した創業家出身の豊田章男社長。
優良企業トヨタは一気に赤字に転落し、グループ全体に激しい衝撃が走った。
首脳陣は従業員の求心力を高め、難局を乗り切ろうとのシナリオを描いた。
原因は外部にあったものの、時代の潮流を無視して大型車やSUVへ傾斜するなど内部にもあった。
トヨタは業績の回復を成し遂げる前に、より深刻な事態に見舞われた。
原因は内部にあり、それも体質に根差すかもしれない。
豊田章男社長は、危機感の増幅を通じて気持ちの引き締めに躍起となっている。
しかし、今後のビジョンを示せず、明確な戦略を打ち出せないまま…。
お家の一大事をどのように建て直すのか、リーダーシップと経営手腕が問われている。
◆書き加え1
トヨタは、コスト削減のために部品の共有化と世界調達を急ぎすぎた?
それが災いし、北米と欧州に続いて中国でもリコールを行わなくてならない。
グローバル競争の勝者ならではの同時多発型の騒動へ発展。
トータルで1千万台を超え、さらに拡大する可能性がある。
トヨタの世界での年間販売台数をはるかに上回る数字だ。
近い将来、自動車メーカーの勢力図が塗り替えられるか。
現時点で日本のトヨタ車は大丈夫らしい。
トヨタは製造でも販売でも「顧客第一」という言葉を好んで用いる。
だが、このブログで幾度か述べたとおり、実態ははなはだ怪しい。
自動車業界はプロダクトアウトの発想に凝り固まっている。
トヨタも例外でなく、私は「顧客第一」とかけ離れた企業と感じている。
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