コンサルの引き出し|和田創ブログ

だれの目の前にも可能性の地平は広がる。それを切り拓けるかどうかは自分次第である。「面白くないジョークの会」初代会長が解き明かす経営と人生の奥義とは?

トヨタ系部品メーカー

トヨタ系部品メーカー、総入れ替え?

経営と人生の名言0223きのうの続き。
脱ガソリンエンジン、EV化で、クルマ部品メーカー(下請け・孫請け)は深刻な経営危機に陥る?

NHKスペシャル「自動車革命」。
それは、日本の産業構造までも変えようとしている。
再建屋雑記帳0882かつて1万点程の部品がいまや3万点程に膨張。
それにともない部品メーカーも増え、従業員も増えた。
クルマメーカーが頂点に立ち、部品メーカーなどが裾野に広がる肥沃なピラミッドが形成された。
しかし、それが電気自動車(EV)になると部品数が劇的に縮小。
内燃機関よりモーターのほうが、仕組みがはるかにシンプルなのだ。
また、電気を得意とする部品メーカーがのしてくる。
再建屋雑記帳0883さらに、エンジンによる発熱がないため、金属はプラスチックなどに置き換えられる。
クルマの歴史的転換期に適応できない部品メーカーはあっという間に仕事を失い、倒産に追い込まれる。

このブログで幾度も述べたとおり、「クルマ部品メーカー」という呼称がそもそも特異だった。
それくらい売り上げ規模が大きかったわけだが、一つの市場・業界への依存にほかならない。
⇒2009年2月15日「自動車部品メーカー消滅」はこちら。
⇒2009年9月26日「ダイハツ、日本で激安車を発売!」はこちら。

私は2008年2月頃、三菱UFJリサーチ&コンサルティング名古屋で社長や取締役などを対象とした「営業変革トップセミナー」を行った。
丸1日、抜本見直しによる営業強化・再建の必要性を分かりやすく説いた。
再建屋雑記帳0884ところが、休憩時間にクルマ部品メーカーの営業幹部から耳を疑う話を聞かされた。
大手自動車メーカーのライン増設や工場新設、海外進出に従うだけでこなし切れないほどの仕事が降ってくるから、営業などたいした問題でない…。
私は、あまりのひどさに返す言葉を失った。
危機感が皆無!

再建屋ノート4そして、1年後の2009年2月頃、やはり同じセミナーを行った。
東京第一ホテル錦の窓から見渡す中部随一の歓楽街・栄(錦三丁目)は火が消え、閑古鳥が鳴いていた。
クラブホステス(きれいどころ)とアグレッシブに連れ添うおじさまがいないではないか。
翌日のセミナーは、参加者の顔つきが険しくなり、会場の雰囲気が一変していた。
皆、講演に食らいつくように耳を傾けてくれた。

脱ガソリンエンジン、EV化で、トヨタグループ(系列)の下請け企業や孫請け工場など、クルマ部品メーカーの“総入れ替え”が起こるかもしれない。
再建屋雑記帳0885それと並行して「価格破壊」も進んでおり、新興国など世界中から格安部品の調達が盛んになろう。
クルマ部品メーカーは、創業以来一度も経験したことのない受注低下の試練に見舞われる。
⇒2008年10月27日「やはり名古屋はトヨタ頼み」はこちら。
⇒2008年11月27日「トヨタに命を預ける…太っ腹経営者」はこちら。

電気自動車があすの“量販車”に昇格するのは間違いない。
モータリゼーションの歴史からすれば、一瞬!
この流れを強く後押しするのは、消費者の意識変化。
再建屋雑記帳0886環境にやさしいことはクール、つまりかっこいい。
かたや、既設を含めて駐車場が簡単に充電可能に変えられるようになってきた。
電気自動車の爆発的な普及を支えるインフラが急速に整いつつある。

                       ◇

やはりこのブログで幾度も述べたとおり、私は昨秋来、社長や取締役を対象とした「個別経営相談」に力を入れている。
web営業相談室従業員百名〜千名の中小・中堅クラスを中心に、すでに70社以上が訪れている。
実は、相談者で目立つのが部品メーカー、とりわけクルマ部品メーカーの経営トップである(ほかに人材派遣会社、なかでも製造業関連が多い)。
中国などの新興国市場の好調に引っ張られるかたちで輸出が回復してきたが、以前の再建屋雑記帳0887水準に遠く及ばない。
しかも相談者の大半がこの先も厳しい業績見通しを持つ。
もはや営業担当者が既存顧客に対する「顔出し⇒御用聞き⇒見積書提示」のルーティンに留まっては、会社が回っていかない。
経営トップは営業のテコ入れに本腰を入れるべきだろう。

テーマは、「これでいいのか、うちの営業? 収益確保・業績拡大のための営業見直し」
私が再建屋としての豊富な経験と実績に則して、1社ごとに最大2時間の無料相談に応じている。
⇒詳しいカラーパンフレットはこちら(引受条件あり)。
また、事前に「電話相談」もお受けしている。
どうか気軽にお申し込みいただきたい。

Copyright (c)2009 by Sou Wada

無料個別相談会20091111







不況克服、12の鉄則…社長講演会

すでに師走も半ば。
年を越せるか、越せないか。
ぎりぎりの資金繰りを強いられる中小・中堅企業の社長は少なくない。
どこもかしこも危ない。
リストラをすれば寒空に社員を放り出すことに…。
しかし、そうしなければ会社が潰れ、全員が職場を失うことに…。
社長は手遅れになる前に苦渋の決断を行わなければならないときもある。
わずかなためらいが取り返しのつかない最悪の事態を招く。
社長などなるものでない。

さて、年明けから強いはずの製造業を含め、猛烈な不況に突入しそう。
工場では減産、減産、また減産…。
マスコミでは年度末へ向け、連日のように業績の下方修正が報じられる。
それも日本を代表する企業が2度、3度…。

しかも政治は機能停止。
自民党はとっくに壊れているし、民主党はまったく当てにならない。
戦後最大の経済危機だというのに両党とも“政局”にしか関心がない。
景気がよくなる材料はほとんど見当たらない。
落ちるところまでひたすら落ちるのだろうか。

派遣社員や期間従業員などの契約打ち切りが相次ぎ、報道番組が「雇用クライシス」なる言葉を使いはじめた。
これも本格化するのは年明けから。
企業も個人もサバイバルの真っ只中に置かれる。

                       ◇

少し先の話になるが…。
私は経営コンサルタントして、名古屋と大阪で社長や取締役など経営トップを対象にした講演会を行う。
主催はいずれも三菱UFJリサーチ&コンサルティング。日本最大の三菱東京UFJ銀行グループのシンクタンク。
年明け2月は景気が厳冬状態のはず。
受注低下、販売不振は一段と深刻化していよう。
演題は「営業強化・収益向上・不況克服、12の鉄則」
テーマは「景気に左右されない営業の構築」。
悩める社長は、営業見直し・テコ入れのヒントがかならず得られるので、ご参加いただきたい。

トヨタ頼みの名古屋はトヨタ系部品メーカーなどが急降下。
仕事をくれない親など接待していられない。
橋下徹知事のもとで行財政改革へ突き進む大阪は多くの中小・零細企業が崖っぷちに立たされている。
維新にともなう痛みは半端でない。
もっとも今回の大不況は、東京も含めた全国を瞬く間に飲み込んだ。わずか3か月。いい地域はどこにもない。
日に日に闇が深くなるばかり。

ちなみに、は年末年始休暇を返上し、都心のホテルで 「個別経営相談」に応じる。
大晦日と三箇日も休まない。事前予約制
どうか経営革新・再生を果たしていただきたい。

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プロフィール
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和田創

和田創研代表
シニア起業家
和田 創(わだ・そう)

数字立て直し(伸長)一筋の経営コンサルタント。
教育と指導の年間実績は約百回。対象は社長から役員、管理者、社員まで、テーマは経営から管理、採用、事業、商品、企画まで広範。著書や教材は多数。
2017年、66歳以降はAIやロボット関連の起業に挑むとともに、おもに内需・地場企業から先端分野・成長分野の事業・商品開発を請け負う。

その他の役職
面白くないジョークの会会長 

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