きのうの続き。
脱ガソリンエンジン、EV化で、クルマ部品メーカー(下請け・孫請け)は深刻な経営危機に陥る?
NHKスペシャル「自動車革命」。
それは、日本の産業構造までも変えようとしている。
かつて1万点程の部品がいまや3万点程に膨張。
それにともない部品メーカーも増え、従業員も増えた。
クルマメーカーが頂点に立ち、部品メーカーなどが裾野に広がる肥沃なピラミッドが形成された。
しかし、それが電気自動車(EV)になると部品数が劇的に縮小。
内燃機関よりモーターのほうが、仕組みがはるかにシンプルなのだ。
また、電気を得意とする部品メーカーがのしてくる。
さらに、エンジンによる発熱がないため、金属はプラスチックなどに置き換えられる。
クルマの歴史的転換期に適応できない部品メーカーはあっという間に仕事を失い、倒産に追い込まれる。
このブログで幾度も述べたとおり、「クルマ部品メーカー」という呼称がそもそも特異だった。
それくらい売り上げ規模が大きかったわけだが、一つの市場・業界への依存にほかならない。
⇒2009年2月15日「自動車部品メーカー消滅」はこちら。
⇒2009年9月26日「ダイハツ、日本で激安車を発売!」はこちら。
私は2008年2月頃、三菱UFJリサーチ&コンサルティング名古屋で社長や取締役などを対象とした「営業変革トップセミナー」を行った。
丸1日、抜本見直しによる営業強化・再建の必要性を分かりやすく説いた。
ところが、休憩時間にクルマ部品メーカーの営業幹部から耳を疑う話を聞かされた。
大手自動車メーカーのライン増設や工場新設、海外進出に従うだけでこなし切れないほどの仕事が降ってくるから、営業などたいした問題でない…。
私は、あまりのひどさに返す言葉を失った。
危機感が皆無!
そして、1年後の2009年2月頃、やはり同じセミナーを行った。
東京第一ホテル錦の窓から見渡す中部随一の歓楽街・栄(錦三丁目)は火が消え、閑古鳥が鳴いていた。
クラブホステス(きれいどころ)とアグレッシブに連れ添うおじさまがいないではないか。
翌日のセミナーは、参加者の顔つきが険しくなり、会場の雰囲気が一変していた。
皆、講演に食らいつくように耳を傾けてくれた。
脱ガソリンエンジン、EV化で、トヨタグループ(系列)の下請け企業や孫請け工場など、クルマ部品メーカーの“総入れ替え”が起こるかもしれない。
それと並行して「価格破壊」も進んでおり、新興国など世界中から格安部品の調達が盛んになろう。
クルマ部品メーカーは、創業以来一度も経験したことのない受注低下の試練に見舞われる。
⇒2008年10月27日「やはり名古屋はトヨタ頼み」はこちら。
⇒2008年11月27日「トヨタに命を預ける…太っ腹経営者」はこちら。
電気自動車があすの“量販車”に昇格するのは間違いない。
モータリゼーションの歴史からすれば、一瞬!
この流れを強く後押しするのは、消費者の意識変化。
環境にやさしいことはクール、つまりかっこいい。
かたや、既設を含めて駐車場が簡単に充電可能に変えられるようになってきた。
電気自動車の爆発的な普及を支えるインフラが急速に整いつつある。
◇
やはりこのブログで幾度も述べたとおり、私は昨秋来、社長や取締役を対象とした「個別経営相談」に力を入れている。
従業員百名〜千名の中小・中堅クラスを中心に、すでに70社以上が訪れている。
実は、相談者で目立つのが部品メーカー、とりわけクルマ部品メーカーの経営トップである(ほかに人材派遣会社、なかでも製造業関連が多い)。
中国などの新興国市場の好調に引っ張られるかたちで輸出が回復してきたが、以前の水準に遠く及ばない。
しかも相談者の大半がこの先も厳しい業績見通しを持つ。
もはや営業担当者が既存顧客に対する「顔出し⇒御用聞き⇒見積書提示」のルーティンに留まっては、会社が回っていかない。
経営トップは営業のテコ入れに本腰を入れるべきだろう。
テーマは、「これでいいのか、うちの営業? 収益確保・業績拡大のための営業見直し」。
私が再建屋としての豊富な経験と実績に則して、1社ごとに最大2時間の無料相談に応じている。
⇒詳しいカラーパンフレットはこちら(引受条件あり)。
また、事前に「電話相談」もお受けしている。
どうか気軽にお申し込みいただきたい。
Copyright (c)2009 by Sou Wada
脱ガソリンエンジン、EV化で、クルマ部品メーカー(下請け・孫請け)は深刻な経営危機に陥る?
NHKスペシャル「自動車革命」。
それは、日本の産業構造までも変えようとしている。
かつて1万点程の部品がいまや3万点程に膨張。
それにともない部品メーカーも増え、従業員も増えた。
クルマメーカーが頂点に立ち、部品メーカーなどが裾野に広がる肥沃なピラミッドが形成された。
しかし、それが電気自動車(EV)になると部品数が劇的に縮小。
内燃機関よりモーターのほうが、仕組みがはるかにシンプルなのだ。
また、電気を得意とする部品メーカーがのしてくる。
さらに、エンジンによる発熱がないため、金属はプラスチックなどに置き換えられる。
クルマの歴史的転換期に適応できない部品メーカーはあっという間に仕事を失い、倒産に追い込まれる。
このブログで幾度も述べたとおり、「クルマ部品メーカー」という呼称がそもそも特異だった。
それくらい売り上げ規模が大きかったわけだが、一つの市場・業界への依存にほかならない。
⇒2009年2月15日「自動車部品メーカー消滅」はこちら。
⇒2009年9月26日「ダイハツ、日本で激安車を発売!」はこちら。
私は2008年2月頃、三菱UFJリサーチ&コンサルティング名古屋で社長や取締役などを対象とした「営業変革トップセミナー」を行った。
丸1日、抜本見直しによる営業強化・再建の必要性を分かりやすく説いた。
ところが、休憩時間にクルマ部品メーカーの営業幹部から耳を疑う話を聞かされた。
大手自動車メーカーのライン増設や工場新設、海外進出に従うだけでこなし切れないほどの仕事が降ってくるから、営業などたいした問題でない…。
私は、あまりのひどさに返す言葉を失った。
危機感が皆無!
そして、1年後の2009年2月頃、やはり同じセミナーを行った。
東京第一ホテル錦の窓から見渡す中部随一の歓楽街・栄(錦三丁目)は火が消え、閑古鳥が鳴いていた。
クラブホステス(きれいどころ)とアグレッシブに連れ添うおじさまがいないではないか。
翌日のセミナーは、参加者の顔つきが険しくなり、会場の雰囲気が一変していた。
皆、講演に食らいつくように耳を傾けてくれた。
脱ガソリンエンジン、EV化で、トヨタグループ(系列)の下請け企業や孫請け工場など、クルマ部品メーカーの“総入れ替え”が起こるかもしれない。
それと並行して「価格破壊」も進んでおり、新興国など世界中から格安部品の調達が盛んになろう。
クルマ部品メーカーは、創業以来一度も経験したことのない受注低下の試練に見舞われる。
⇒2008年10月27日「やはり名古屋はトヨタ頼み」はこちら。
⇒2008年11月27日「トヨタに命を預ける…太っ腹経営者」はこちら。
電気自動車があすの“量販車”に昇格するのは間違いない。
モータリゼーションの歴史からすれば、一瞬!
この流れを強く後押しするのは、消費者の意識変化。
環境にやさしいことはクール、つまりかっこいい。
かたや、既設を含めて駐車場が簡単に充電可能に変えられるようになってきた。
電気自動車の爆発的な普及を支えるインフラが急速に整いつつある。
◇
やはりこのブログで幾度も述べたとおり、私は昨秋来、社長や取締役を対象とした「個別経営相談」に力を入れている。
従業員百名〜千名の中小・中堅クラスを中心に、すでに70社以上が訪れている。
実は、相談者で目立つのが部品メーカー、とりわけクルマ部品メーカーの経営トップである(ほかに人材派遣会社、なかでも製造業関連が多い)。
中国などの新興国市場の好調に引っ張られるかたちで輸出が回復してきたが、以前の水準に遠く及ばない。
しかも相談者の大半がこの先も厳しい業績見通しを持つ。
もはや営業担当者が既存顧客に対する「顔出し⇒御用聞き⇒見積書提示」のルーティンに留まっては、会社が回っていかない。
経営トップは営業のテコ入れに本腰を入れるべきだろう。
テーマは、「これでいいのか、うちの営業? 収益確保・業績拡大のための営業見直し」。
私が再建屋としての豊富な経験と実績に則して、1社ごとに最大2時間の無料相談に応じている。
⇒詳しいカラーパンフレットはこちら(引受条件あり)。
また、事前に「電話相談」もお受けしている。
どうか気軽にお申し込みいただきたい。
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