私が会員登録を行っている「プリンスホテルズ&リゾーツ」から、「赤プリ 最後のメルマガ」が届いた。
そうか、3月31日閉館だった。

「赤プリ」の愛称で親しまれた都心の一等地の都市ホテル、千代田区紀尾井町の「赤坂プリンスホテル」が今月末に55年半の歴史に幕を閉じる。
最寄駅は、東京メトロ赤坂見附駅、永田町駅。
旧館・別館・新館の3棟で構成される。
2007年4月1日に「グランドプリンスホテル赤坂」に名称を変更したばかり。

青山通りをクルマで走ると、丹下健三が設計した地上40階建ての超高層ホテルが出現する。
これが新館。
空高くそびえる力強さ、そこに洗練と格調が備わった斬新なフォルムは見事である。
私は外観が好きだ。
1983年3月7日に開業し、客室数は 761室。
バブル期はトレンディスポットになった。

閉館の理由は、施設の老朽化、そして外資系ホテルの進出による競争の激化。
新館はまだ十分に使用が可能と思うが、取り壊されるというから驚きである。

私は横浜に引っ越してきて、都心で仕事の打ち合わせを行う際に1階ロビーのカフェラウンジを使用した。
雑誌の取材もここで受けた。

また、私は都心の企業研修や公開セミナー、講演でも、会場の近くにかならず前泊している。
講師として持ち歩く荷物が大きくて通勤電車に乗れないし、交通事情などで遅刻することが許されない。
過去に幾度か赤坂プリンスホテル新館(グランドプリンスホテル赤坂)に宿泊した。
最高のロケーションなのに、価格はリーズナブル。
館内に明るい解放感が広がる。
それなりにゴージャスな雰囲気、リッチな気分を緊張せずに味わえるのが魅力…。
名門の都市ホテルに特有の堅苦しさがない。
“部屋割り”の都合なのだろう、通常の料金でビジネススイートに連泊できたこともあり、きわめて快適だった。

私にとって一番の思い出は、講師を務めるために宿泊した折、息子と彼女に部屋を取ってやれたこと。
二人のうれしそうな表情を見て、私も幸せな気持ちになった。

◆書き加え1(3月25日)

このブログはかなり前に書いた。

グランドプリンスホテル赤坂が、閉館後の4月上旬から福島第1原発の避難者を受け入れると東京都に申し出た。
きのう、石原慎太郎知事が記者会見で明らかにした。

6月末日までの3カ月弱、全客室が避難所として提供される。
百平方メートル弱の和室スイートルームを含む約7百室。
収容人員は最大1600人。

同ホテルの運営会社は長年の愛顧に対し、社会的に有意義な恩返しができる。
赤プリ最後の務めとなった。

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