コンサルの引き出し|和田創ブログ

だれの目の前にも可能性の地平は広がる。それを切り拓けるかどうかは自分次第である。「面白くないジョークの会」初代会長が解き明かす経営と人生の奥義とは?

ビジネスモデル

いざベンチャー設立へクレド制定!

資本金2円で新会社設立へ!
2社のジョイントベンチャーなので、各1円の出資となる。
私は込み入った計算が苦手なので、分かりやすくしてもらった。
起業教本0084先方の社長は東大とその大学院を出たわりに、簡単な足し算くらいしかできない。
そのせいか、新卒でソニーに入社し、すぐに退社した(辞めたのか、首になったのか、真実は不明)。
とても理工系出身と思えない。
明治大学経営学部5年中退の私といい勝負!

さて、確かに1円の出資にすぎないが、このご時世では結構な金額。
私は、ジョイントベンチャー立ち上げのために、ずっと引き出しの奥に隠しておいた“1円玉”をギュッと握り締めた。
起業教本0085アイタ、タ、タ…。
自分の2円だった。
虎の子のへそくり!

2社で2年前から準備作業をたらたら進めてきたが、ようやく来年前半の創設がぼんやり見えたところ。
そろそろ新会社の「クレド」を考えなくては…。
起業教本0086それがいつも頭の片隅にある。
なぜなら、私は「勝ち残りを決定づける最大の要因は、企業文化と組織風土」と信ずる。
この経営のキモを押さえるなら、会社は簡単に潰れるものでない。
ジョイントベンチャーの社長は、還暦間近の私より二回り以上若い。
彼に余計な苦労をさせたくないのだ。
私は持続的成長を可能にするクレドをつくり、全員がそれを唱和する習慣を根付かせたい。

ついては、どのような会社を目指すのか明確にし、そのうえで「社是⇒社訓⇒行動指針」の順に制定する。
起業教本0087新会社のグランドデザイン、そして骨格となる事業コンセプトとビジネスモデルは、昨秋までにボランティアの創業メンバーの力を借りながらおおよそ描いた。

現実の創業はかならずしも手続きどおりに進まない。
関係者は自分なりにテーマや問題意識を温めている。
起業教本0088目の前の段階に知恵を絞りつつも、その先の段階に関しても断片的にアイデアが湧いてくる。
どちらかといえば理詰めの前者に対し、後者は直感。
それが後に貴重になったりするので、忘れないうちに書き留めておく。
理屈とひらめきのバランスが、こうしたプランニングでは大事でなかろうか。
前者は緻密さを、後者は輝きをもたらす。

私は入浴中に2円を眺めていて、ふとフレーズが浮かんだ。
クレドを考えていたわけでない。

行動、行動、また行動!
挑戦、挑戦、また挑戦!
創造、創造、また創造!

起業教本0089あれ、なかなかいい。
新会社の「行動指針」に使えるかもしれない。
少なくとも素材や1案くらいになりそう。
もちろん、クレドの制定に当たっては「社是⇒社訓⇒行動指針」という流れを踏みながら、全体の整合性を検証して決め込む。

私には、皆が朝礼で心を合わせて大声で唱える光景が見えてきた。
資本金2円のジョイントベンチャーは、短期間でのIPOを目論む。

なお、会社をつくりたいと思っている人に知っておいてほしいことを、以下のブログで述べている。
「案ずるより産むが易い」。
実は、それほど難しくない。
⇒2007年08月26日「会社はごく簡単につくれる」はこちら。
⇒2009年3月12日「会社をつくりMBAに行こう」はこちら。

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見慣れない社会が広がる

今回の世界同時不況が終わったとき、私たちの目の前に現れる光景はどのようなものか?
経営教本0432少なくとも、以前の状態に戻ることはないだろう。
かつてない広さと深さでパラダイムチェンジが起こり、見慣れない社会が広がる?
とりわけ生活者は別人。
根本の価値観と、それに基づく意識や行動、態度などが様変わり。

それを経営の観点から考えると、企業にとり過去のいかなる不況よりも深刻な危機と向かい合うことになる。
経営教本0433産業も経済も、市場も顧客も、商品も消費も、何もかも巨大なエネルギーにより変貌を遂げていく。
それまでの収益獲得の構造や仕組みなどがほとんど役に立たなくなってしまう可能性がある。
長い歳月をかけて築きあげたビジネスモデルがあっけなく崩れ去る?
不況そして変貌に見舞われ、ふるいにかけられる企業が続出しそう。
経営教本0434一気に新陳代謝が進むのか。

いま経営者は足下の業績不振と戦いつつ、言い知れぬ不安を抱いている。
世の中がどうなるか、先行きを皆目、見通せないためだ。
自分の知識や経験が通用しない時代が目前に迫っていることへの、本能的な恐怖心であろう。

                       ◇

WHOが警戒レベルを最悪の「フェーズ6」に引き上げようとしている。
豚インフルエンザの世界的大流行(パンデミック)は現実になるのか。
経営教本0435そして、その致死率はどれくらい。

万一、インフルエンザウイルスが猛威を振るうようなことがあれば、文明の発達に対する反省が膨らみ、社会の変化に劇的な加速がつくのでなかろうか。

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2009年5月公開講座

ベンチャーミーティング

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日中、和田創研でジョイントベンチャーに関する打ち合わせを行った。
これまで創業メンバー全員が集まり、月例会方式で進めてきた。
しかし、今月は諸般の事情で休止。

このジョイントベンチャーは、会社設立と同時にスタートダッシュを目指している。
したがって、あらかじめ経営とマーケティングの仕組みをつくっておく。
すなわち、どう会社を運営し、どう事業を展開するかを具体化する。
後者はいわゆる「ビジネスモデル」だが、有望なプランに仕立てるのは並大抵の苦労でない。

準備作業は膨大にあり、すでに各自に割り振られている。
各自といっても2〜3名の小チーム。

きょうは私を含めた3名が昼食を挟み、11時30分から15時まで1つの作業を進めた。
よい知恵が浮かばない。
頭が疲れ切った頃、何とか結論にたどり着いた。
うーん、先は長い。

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新聞にウェブ版が登場?

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先日、読売新聞を手にする機会があり、私はびっくりした。
本文の文字がバカでかい。
いまインターネットで調べたら、「メガ文字」

読売新聞に限らず、文字大型化はすでに何度か行われてきた。
今回は、高齢社会の本格化が最大の理由に挙げられている。
確かに、私は老眼と近眼、乱視が重なり、本文がかすんでしまう。
これを無理に読もうとすると、目と頭が痛くなる。
日常の接し方としては、見出しを拾うのがせいぜい。

しかし、従来の文字大型化との決定的な違いは、背景に急速な「新聞離れ」があることだろう。
部数が凄まじい勢いで減少しているのではないか。
インターネットが普及し、私たちはより速くより多くより手軽に情報を入手できるようになった。
しかも無料で…。
新聞社は、1文字の面積を何十パーセントか大きくしたというが、それは失った読者の割合だったりする。

この先、用紙価格は世界的な原材料需給の逼迫のなかで高騰する。
また、広告費用は多様なメディア間の争奪のなかで分散する。
現行の購読料ではやっていけない。

21世紀、環境が劇的に変化したにもかかわらず、なぜ本格的な「ウェブ新聞」が登場しないのか。
そもそも、私たちは新聞にしろ雑誌にしろ書籍にしろ、紙という器でなく、情報という中身を買ってきたのだ。
というと、当事者らは分かっていると笑うだろう。
しかし、それは違う。
真に気づいていたなら、とっくに変わっている。

商品の納入にともなう代金の請求など、経理の合理化に貢献してきた帳票メーカーがあった。
ところが、彼らは顧客が紙を買っていると誤解し、勘定奉行や大蔵大臣に市場を奪われた。
やっぱり分かっていない。
いち早くウェブ版を実現した新聞社が、次世代の勝者となることは明白だ。
まさか“横並び”を目論んでいるわけでは…。

私は思う。
長らく権力を握りつづけると、人も組織もかならず腐敗の道をたどる。
新聞社とて例外でない。
やることなすこと、すべてが自社都合で発想され、顧客志向がなおざりにされてきた。
読者不在!
最大の関心は、己の立場と権益の防衛。
社会的影響力をいかに保持するか。

もし、新聞販売店の経営を守るために、新聞社が紙にこだわるとしたら読者に背くことになる。
また、それでは「地球温暖化」という人類共通の課題に反することになる。
しかも、配達は自転車からバイクへ。

問われているのは、大げさに正義と知性を掲げてきた新聞社の、わずかばかりの良心と知恵にすぎない。
それとも、世の中の現象や動向を星の数ほど取材してきて、自分たちのビジネスモデル一つ創造できないというのか。
哀れ、マスコミ。

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プロフィール
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和田創

和田創研代表
シニア起業家
和田 創(わだ・そう)

数字立て直し(伸長)一筋の経営コンサルタント。
教育と指導の年間実績は約百回。対象は社長から役員、管理者、社員まで、テーマは経営から管理、採用、事業、商品、企画まで広範。著書や教材は多数。
2017年、66歳以降はAIやロボット関連の起業に挑むとともに、おもに内需・地場企業から先端分野・成長分野の事業・商品開発を請け負う。

その他の役職
面白くないジョークの会会長 

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