このところネット上で浅田真央の記事に触れる機会が減っています。
私の注意が行き届かないだけの話で、ファンのブログやサイトでは詳しい情報があふれているのかもしれません。
が、少なくともニュースで見かけることはほとんどありません。
浅田真央はどうしているのでしょう。

冬のスポーツですから私は一層さみしさを感じますが、それも当然でしょう。
浅田真央は全日本フィギュアスケート選手権で惨敗を喫し、世界フィギュアスケート選手権どころか四大陸フィギュアスケート選手権の出場を逃しています。
今シーズンの終盤はマイナーな国際大会を含め、どの試合にも出場しません。
したがって、マスコミ報道による露出が激減するのは致し方のないことです。

浅田真央は2018年平昌冬季五輪への出場を目指すと明言しています。
いまは適度な休養を挟んで体調の回復と体力の強化に努めつつ、黙々と練習に励んでいるのでないでしょうか。
スーパースターの彼女が経験したことのない静かな環境に置かれているはずです。

浅田真央はオリンピックの代表選考会を兼ねる2017年全日本選手権で最低でも表彰台に上らなければなりません。
つい最近までの彼女なら表彰台に立っていない姿をイメージすることができませんでした。
しかし、日本女子フィギュア界はすでに世代交代期に入り、浅田真央が3位以内に入ることも容易でなくなりました。

ちなみに、男子シングルは「4回転ジャンプ競争」の真っ只中です。
その成否はもちろん、跳ぶ種類と本数で得点と順位が著しく左右され、「競技性」が圧倒的に高まりました。
それに比べて、女子シングルは身体的・肉体的な限界もあり、高難度ジャンプ競争は男子シングルほど加熱していません。
それでもコンビネーションを含めた「3回転ジャンプ競争」の真っ只中です。

高難度ジャンプは単独でも基礎点が高く、それに1つか2つのジャンプを添え、さらにGOE(出来栄え点)を得られるならとんでもない高得点になります。
現行の採点方法(採点基準)のもと、世界のトップクラスの選手は足やひざや腰などの下半身を痛めており、けが人だらけの状況です。
平たく言えば、技術点の争い、跳んだものの勝ちです。
演技全体の熟成度や完成度、表現の美しさや豊かさは得点にほとんど反映されません。
ベテラン選手には過酷な条件となっています。

⇒2017年1月7日「フィギュア選手の寿命を縮める採点基準・採点方法」はこちら。

年齢的に体力、そして柔軟性や俊敏性などが衰え、しかもけがを抱えて思いどおりの練習を積めない浅田真央が全日本選手権で復活の演技を見せられるかどうかは不透明です。
勢いのある若い選手と戦い、勝利を収めるのが大変なのは確かです。
そこにオリンピックシーズンにシニアデビューを果たす十代半ばの選手も加わってきます。

私は今年一杯が現役選手としての浅田真央の見納めにならないことを心より願っています。
まだまだ滑ってほしい。

◇◆◇

浅田真央に関するブログは以下のとおり。

⇒2017年1月28日「浅田真央といきものがかりは放牧へ」はこちら。

⇒2017年1月14日「浅田真央はコマネチでなくチャスラフスカになれ」はこちら。

⇒2017年1月9日「浅田真央が初詣で引いたおみくじ」はこちら。

⇒2017年1月8日「浅田真央は平昌五輪で勝とうとしている」はこちら。

⇒2017年1月6日「表現者・浅田真央としての新境地」はこちら。

⇒2017年1月3日「平昌代表へ、浅田真央の2017年が幕を開ける」はこちら。

⇒2016年12月27日「浅田真央惨敗・・・挑戦と無謀は違う」はこちら。

⇒2016年12月25日「浅田真央が勝てない理由・・・全日本フィギュア」はこちら。

⇒2016年12月23日「浅田真央が全日本フィギュア視聴率を救う」はこちら。

⇒2016年12月22日「浅田真央と宇野昌磨、二人の全日本フィギュア」はこちら。

⇒2016年12月22日「3回転を跳べない浅田真央は勝てるのか」はこちら。

⇒2016年12月20日「浅田真央は世界選手権代表へ・・・全日本選手権」はこちら。

⇒2016年12月18日「浅田真央を弾き飛ばす若手の勢い」はこちら。

⇒2016年12月15日「愛する浅田真央へ」はこちら。

⇒2016年11月18日「浅田真央ファンは指の隙間から全日本選手権を見る」はこちら。

⇒2016年11月15日「浅田真央に「頑張れ」は禁句・・・選手生命の危機」はこちら。

⇒2016年11月14日「浅田真央、全日本選手権での早まった決断」はこちら。

⇒2016年11月13日「浅田真央は世界選手権への代表切符を逃すのか」はこちら。

⇒2016年11月12日「浅田真央、いまは我慢するしかない」はこちら。

⇒2016年10月30日「浅田真央と佐藤信夫コーチの食い違い」はこちら。

⇒2016年10月28日「浅田真央は楽しむ気配が伝わってこない」はこちら。

⇒2016年10月26日「浅田真央はスタミナ切れ」はこちら。

⇒2016年10月23日「浅田真央はメンタルが弱いのか」はこちら。

⇒2016年10月22日「浅田真央と高梨沙羅の限界…五輪メンタル」はこちら。

⇒2016年10月21日「浅田真央は緊張に負け、重圧につぶれる…東大受験」はこちら。

⇒2016年10月13日「浅田真央は基本が分かっていない」はこちら。

⇒2016年10月12日「浅田真央、引退か現役かで心が揺れる」はこちら。

⇒2016年10月11日「浅田真央はGPシリーズで落ち込む」はこちら。

⇒2016年10月10日「浅田真央は井の中の蛙・・・世代交代」はこちら。

⇒2016年10月9日「浅田真央、振り付けのアイデア」はこちら。

⇒2016年10月8日『浅田真央「リチュアルダンス」世界観の演じ分け』はこちら。

⇒2016年9月22日「浅田真央、ジャパンオープン回避と視聴率」はこちら。

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