65歳の私が記憶する範囲では初めてです。
9〜11号の3つの台風がほぼ同時に、近い海域で団子みたいに発生しました。
気象庁による予想進路がクロスしており、ごちゃごちゃでした。

とくに気まぐれなのが台風10号です。
発生後、南西の方向にずっと進むのは珍しい。
しかも、その後に何日か止まり、いまは折り返してブーメランのように戻っています。
これほどの迷走も記憶にありません。

台風10号は2〜3日前まで東海か関東に上陸すると考えられていました。
しかし、どうやら東北の太平洋側と日本海側を横断するようです。
(現在でも進路は正確につかめません。)
台風が本州の関東以西(以南)を経由することなく東北に迂回することはきわめて珍しい。
どうやら宮城県か福島県になります。

インターネットで調べたところ、東北への直接上陸は観測史上初でした。
台風は通常、北東の方向に進みますので、おもに九州や四国、東海に上陸します。

台風10号には「ライオンロック(獅子山)」という勇ましい名称が与えられています。
幸い、私が暮らす横浜への直撃は避けられました。
ですが、発生後かなりの日数が経っているにもかかわらず、強い勢力を保っています。
進路に当たる海域の温度が高かったためです。

台風10号は次第に衰えていくはずです。
それでも猛威を振るう恐れがあります。
なかでも豪雨による被害は侮れません。

関東北部から北海道にかけては先日の台風9号などの影響で雨量が増え、地盤が緩んでいます。
大規模な土砂災害や河川氾濫が起きやすい状況にあります。
また、潮位の高い時期と重なります。
東日本大震災で地盤が沈下した海岸線も危ないとか・・・。

台風10号が近づくにつれ、各地で避難勧告などが出されるでしょう。
「備えを済ませ、いざというときには素早い避難を心がける」。
これに尽きます。

◆書き加え(8月28日)

この記事は日曜日の午前中に書きました。
午後11時に予想進路が変わっていました。
鋭く曲がって東北を横断することはなさそうです。
この先もどんどん変わっていくでしょう。

つねに最新の気象情報に接してください。

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