コンサルの引き出し|和田創ブログ

だれの目の前にも可能性の地平は広がる。それを切り拓けるかどうかは自分次第である。「面白くないジョークの会」初代会長が解き明かす経営と人生の奥義とは?

リスク

だれも会社をつくろうとしない

今月、65歳を迎えました。
老いはあっという間に訪れました。
梅雨特有の蒸し暑さに苦しみ、体調が優れません。

私は通常の仕事をこなしながら、その合間を縫うようにして新会社の立ち上げの準備を進めています。
予想はしていましたが心身の負担が重く、思いどおりにいきません。

日本は「起業」が低調です。
わざわざ自分がリスクを取りたくないということもあるでしょう。
が、設立にこぎ着けるまでがとんでもなく大変だから、だれも会社をつくろうとしないということが実感として分かります。
あまりの苦労と困難に押し潰されそうです。
起業には固い意志と膨大なエネルギーが絶対不可欠となります。

・・・事業をゼロから興した創業者は偉大ですね。
今日、職場や仕事があるのは、彼らのおかげです。

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つくる人しか輝けない…プロフェッショナルの条件

20世紀までに知識の時代は終わった。
21世紀からは行動の時代に入っている。
とくに経済や市場が成熟した日本は閉塞感に覆い尽くされている。
知識に頼って頭を巡らしたところで、ほとんど分からない。
体を張って行動に踏み切るしかない。
すなわちリスクを取る。
知識はないよりもあったほうがましという程度であり、行動を起こしている人しか成果を収めていない。
才能とは、度胸である。

以下に、「日日創造、生涯挑戦」と題する『月刊営業人』2008年1月号の巻頭言を収める。
いくらか手を加えた。

                      ◇◆◇

一流の店で厳しい修行を積んだ料理人が、満を持して自分の店を出す。
腕が確かなら、独立はさほど難しいことでない。

さて、開店。
近隣で話題にのぼり、地元で評判になる。
「やれやれ」。
主(あるじ)は胸をなで下ろす。
そして、数年は繁盛が続く。

ところが、いつしか空席が目立つように…。
一人、また一人と、客が離れていく。
十年も経たずに、その他大勢の店に埋もれてしまう。
料理がマンネリに陥った結果である。
とくに料理人が“守り”に入ると、味はどこまでも落ちる。

私は思う。
料理人に限らず、仕事のプロフェッショナルは、顧客へ小さな「サプライズ」を提供しつづけなければならない。
そのサプライズとは、生涯挑戦の姿勢から日日創造される産物である。
そう、ちょっとした感動!
実際、客の舌はどんどん肥える。
ビジネスでも同様で、顧客の期待水準は年々上昇する。

ちなみに、「日日創造、生涯挑戦」という言葉は、私がつくった座右の銘である。
職業人生のメインテーマといってよい。
著書を何冊か出した頃、読者にサインを求められると、私は生意気にも一筆添えていた。

…ビジネスでもっとも難しいのは、好ましい状態を「長く続ける」こと。
次々とライバルが出現する以上、現状の維持は大幅な後退である。
やがて、消滅へ…。

結局、好ましい状態を長く続けるとは、創造を繰り返すことなのだ。
「挑戦を忘れたとき、人も組織も老いていく」。
かつての名門企業、いまの日本がそれである…。
「存在の輝きは、無限の創造連鎖からもたらされる」。

                       ◇

と、締め括ったものの、当の私がいま一つピンと来ないので、引き続き考えてみたい…。

まず、無限と連鎖に、意味の重複がある。
「無限の創造連鎖」は、単に「無限の創造」か「創造の連鎖」とすれば済む。
私は「無限の創造連鎖」に、たゆまぬ「破壊(否定)⇒創造」のニュアンスを織り込みたかったようだ。

また、「連鎖」では「つながる」だけで、「高まる」ことにならない。
もっとも「バリューチェーン」などという言葉もあり、これには価値の付加や向上がともなう。
私は「連鎖」に、上昇する「スパイラル」のイメージを塗り込めたかったようだ。

結局、言いたかったこと。
「存在の輝きは、たゆまぬ破壊(否定)と創造という、上昇するスパイラルによってもたらされる」。

しかし、これだと、ひどくつまらなくなってしまう。
「存在の輝きは、無限の創造連鎖からもたらされる」。
あっ、岡本太郎の顔が浮かんできたぞ…。
やはり、このままでよい。
要は、「つくる人しか輝けない」。
世の中を見回してもそうだ。

⇒2009年9月21日「岡本太郎の言葉と生き様」はこちら。

ところで、創造する人に何か共通した傾向はあるか?
その一つは、「きのうと違わない己を恥じる」こと。
自分はいったい何をやっていたのだろう、と…。
なお、「きのう」だが、文字どおり昨日であったり、あるいは去年であったりする。
若いほど短くなる。
年齢に関係なく10年は不可、3年も問題。
また、個人だけでなく企業についても同様。

私は、わずかでも「きのうより高みにいたい」と願う。
そのため、「日日創造、生涯挑戦」を座右の銘にしている。
また、「できることは、もうやらない」を仕事の戒めとしている。

出版界の革命児、幻冬舎・見城徹社長が言い切った。
「迷ったら、前に出る」。
名言だ。
気迫に圧倒される。
「挑戦しないと、心のさみしさが癒やされない」とも…。
この気持ちは、私にもいくらか分かる。

                       ◇

ところで、考える人は起業家に向かない。
南極探検家の西堀栄三郎に有名な言葉がある。
「石橋を叩けば渡れない」。
これは「起業」についても当てはまる。
明日へのヒント 西堀栄三郎起業はリスキーなので、手続きを踏んできちんと考えれば、否定的な結論に落ち着く。
「石橋を叩いたら渡る勇気を持て」とも…。
考えたら起業せよ。

⇒2009年9月29日「西堀栄三郎の言葉と生き様」はこちら。

起業への踏ん切りは、サラリーマン経験が短いほどたやすい。
会社からある程度の保障を与えられる生活に慣れてしまうと、無意識でそれを求めるようになる。

起業の教科書 ―次世代リーダーに求められる資質とスキル起業は、抑えがたい衝動だ。
知力より行動力の為せる業。
私は「考えてから歩く」のでなく、「歩きながら考える」。
ときに「歩いてから考える」。
だが、私が巡り合った成功者の大半は、「走りながら考える」。
いや「走ってから考える」。

起業する際には、「志⇒情熱⇒行動⇒思考」の順序がいいのでは?
高い志と大きな情熱を持ち、「行いながら考える」「行ってから考える」。
平たく言おう。
正しいと信じるなら、突き進む。

なかでも起業に関しては、学習者のわりに実践者が少ない。
MBAなどで起業を目指して猛烈に勉強し、せっかく修了したのに行動を起こさない。
彼らがつぎ込んだ時間とカネの大きさに比べ、「起業率」は目を疑うほど低い。

起業の知識と起業の行動に、さほど関連性はない。
学ばないと行えない人は、起業家に不向きである。
つまり、「起業は知識でなく勇気から始まる」。

人は、現実より知識が先行すると、迷いが膨らみやすい。
結果として「臆病者」に…。
学び方を間違えると、知識が「力」にならず、行動から遠ざかってしまう。
幻冬舎・見城徹社長の名言を思い起こしてほしい。

…私は、満たされないものを埋めようとして起業するのかもしれない。
その意味で、「起業は自己確認であり、自己表現である」。

また、資本主義社会は「自信」を土台とする。
心のなかは不安だらけでも、それを拭い去り、一歩を踏み出す人に味方する世界である。

                      ◇◆◇

最初の原稿は以下のとおり。
3本のブログを編集加工した。

⇒2007年11月16日「「日日創造、生涯挑戦」」はこちら。

⇒2007年11月20日「つくる人しか輝けない」はこちら。

⇒2007年11月21日「考える人は起業家に向かない」はこちら。

◆書き加え1(9月1日)

私は先頃、ビジネス系の老舗出版社「東洋経済新報社」から『起業の教科書』という共著を出版した。
起業の教科書 ―次世代リーダーに求められる資質とスキルSBI大学院大学(MBA)の教官12名が執筆。
私が担当したのは2万4千字、通常の単行本の4分の1以上の分量である。
題して、「起業を円滑・確実にする営業力 〜出会いと巻き込みによる成功法」。

基本テーマは「営業発のネットワーク型起業」であるが、「創造」についても言及している。
以下は引用。

「創造とは、失敗の体験のゴミ捨て場に咲いた一輪の花だ。失敗を養分にして育まれるのが『創造性』である。」。

素晴らしい!
自画自賛。
ぜひお読みいただきたい。

⇒2010年7月23日「『起業の教科書』刊行…SBI大学院大学」はこちら。

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会社をつくりMBAに行こう

「会社をつくりMBAに行こう」。
川柳20080312-03おおいに結構。
経営に打ち込むなかでさまざまな困難や問題にぶつかる。
まずは自分の頭で考え抜く。
しかし、会社が大きくなるにつれ、克服や解決が難しいケースが出てくるかもしれない。
そうした際にMBAで学ぶことはかなり有効である。
社長としてのっぴきならない現実を抱えているので、教えもよく身につくはず。

起業教本0071ところが、「会社をつくりMBAに行こう」の順序を逆にしてしまうと厄介である。
社会人大学院(MBA)の多くは起業家の養成を謳う。
また、学生はそうした希望を持ち、すでに相当な自己学習を積んできた人も珍しくない。
しかし、修了(卒業)後の起業率は目を疑うほど低い。

起業教本0072知識は行動にブレーキをかける方向に働きやすい。
とくに起業はリスクそのものであり、頭を巡らせるほどネガティブな結論に辿り着く。
「MBAに行って会社をつくろう」とすると、乗り越えるべき障壁が高くなる。

MBAソリューションセールス研修実際、会社を経営するには、小学生高学年くらいの知識があれば済む。
足し算と引き算。
ただ、これだけだと280円の饅頭が347個売れたときに大騒ぎになるので、掛け算と割り算。
起業教本0073ちなみに、会社をつぶすのは引き算のできない社長。
これを専門用語で「収支管理」と呼ぶ。

経営コンサルタントとして多くの創業社長に接してきた私の経験から述べれば、起業は内なる衝動から始まる。
起業教本0074だいたい皆、頭が悪い。
おそらく先方も私に対して同じように感じているのでなかろうか。

頭が悪い者同士だから話が至ってシンプルになり、馬も合う。
起業教本0075世の中はつくづく面白い。

理性の制止を振り切り、起業のリスクを冒すのは難しい。
やはりMBAに行く前に会社をつくるのがよい。
学習効果もケタ違い。

起業教本0076安心を求めてMBAに行くようだと、起業は絶望的である。
せめて挑戦を求めてほしい。

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和田創 提案営業研修 1日体験版

社長の誤算…起業の現実

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零細企業や中小企業が金融機関から事業資金を借り入れる際には、社長が個人保証を行う。
いわゆる連帯保証だが、これを拒むと融資が下りない。
もちろん、会社が儲かっていないと、個人保証を申し出ても難しいが…。

はっきり言おう。
零細企業や中小企業に、会社の借入金というものはない。すべて社長の借金である。

会社の実印はいろいろな書類に使う。
それに対し、社長の実印はほとんど借用書に用いる。
「ここにしっかりと押してください」と、金融機関が言う。
会社をつくり、まさかこんな大きな借金を背負おうとは…。
社長の誤算である。
しかも、先日のブログ「社長の給料…起業の現実」で述べたように、社長は給料をろくに取れない。
オーナー社長のリスクは突出して高い。

このリスクを減らしたいなら、数名で資本を出し合い、取締役に就くやり方がよい。
ただし、オーナー社長と異なり、全権を握るわけにいかない。
起業の動機で依然として多い、「自分の会社を持ちたい」という人に向かない。
とはいえ、資金繰りが苦しいときには数名でハンコをつくことにより借入額を増やせる。
また、それは取締役全員が経営責任を取るとの証にほかならない。
社長の負担もいくらか軽くなるだろう。

なお、個人資産のない社長の連帯保証では、まとまった事業資金は手当てできない。
せめて自宅は持っていたい。
ただし、真っ先に担保に取られるので、それを失う覚悟が必要だ。
銀行業界では不動産以外に担保を広げようとの動きがあるが、実際にはまず行われない。

起業の現実は恐ろしく厳しい。
いったん会社をつくると、社長は退路を断たれてしまう。
もう引き返せない。
リスクが大きく、しかも支援が小さく、そのわりにメリットがはっきりしない。
踏み切るサラリーマンが少ないのもうなずける。

Copyright ©2008 by Sou Wada

「ぜんぜん売れません」

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かつてのテレビや新聞のように、手応えのあるメディアがなくなってしまった。
ここ数年注目されたインターネットの検索連動型広告にも陰りが見える。
例えば、商品を売る場合や客を集める場合に、ここに出稿すれば大丈夫という確信をなかなか持てない。
どの媒体を選んでも効き目が悪い。
スタグフレーションによる生活者の防衛意識の高まりがそれに輪をかける。

人口が減少し、メディアが増加するのだから、個々の媒体価値は低下して当然である。
しかも、嗜好が細分化し流動化する。
非常に厄介だ。
いわゆるメディアミックスの重要性が一段と高まっている。

しかし、それで問題が解決するわけでない。
PRやAD、SPに頼る限り、売り上げのジリ貧は免れないはず。
常識や成功体験に捉われない、斬新な発想と手法が不可欠になっている。

富裕層向け高額商品の販売責任者が私に言った。
「従来のやり方がまったく通用しなくなりました。ぜんぜん売れません。ひどい状態です。もう知恵を絞るしかありません」。
そのとおりだと思う。
営業とて同じである。

売れない日本が迫っている。
知恵で勝負せよ。

                       ◇

この先、新たな環境に応じた売り方を確立した企業だけが、ご褒美として好業績を挙げられる。
それには、追い詰められたネズミがネコをかむような一か八かの決断を下し、破天荒な行動を起こさなければならないかもしれない。
それはリスクそのもの。
しかし、挑戦を避ける企業は、存続も成長も叶えられない。

今日の経営は、変化への挑戦である。
昨日の破壊なくして、明日の創造なし。
自己否定が先決。

Copyright ©2008 by Sou Wada

新築と中古の決定的な違いとは?

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だれだって、どうせなら真新しいマイホームに暮らしてみたい。
それは多くの人が見る夢。
だが、新築物件は一歩足を踏み入れた途端、資産価値が大幅に下がる。
これが中古物件との決定的な違い。

景気が下降局面に差しかかった現在、2割程度の頭金で新築物件を買うことはできない。
ローンは通るだろうが、背負うリスクが大きすぎる。

新築から中古への変化と、市況の悪化が重なれば、評価額はたちまち購入時の半分を割り込んでしまう。
「ほしいときが買いどき」というのは、まったくウソ。右肩上がりの時代の話である。

この先、景気が土砂降りにでもなると、返済不能に陥った物件が市場に大量に投げ出される。
そのなかで築浅の掘り出し物を狙うのが賢明だろう。
慌ててはいけない。

ちなみに、2割程度の頭金で新築物件を買っていいのは、景気のどん底期だけである。
売り手はいても、買い手はいない状態のこと。
例えば、20世紀終わりから21世紀始まりにかけての4〜5年。

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プロフィール
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和田創

和田創研代表
シニア起業家
和田 創(わだ・そう)

数字立て直し(伸長)一筋の経営コンサルタント。
教育と指導の年間実績は約百回。対象は社長から役員、管理者、社員まで、テーマは経営から管理、採用、事業、商品、企画まで広範。著書や教材は多数。
2017年、66歳以降はAIやロボット関連の起業に挑むとともに、おもに内需・地場企業から先端分野・成長分野の事業・商品開発を請け負う。

その他の役職
面白くないジョークの会会長 

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