コンサルの引き出し|和田創ブログ

だれの目の前にも可能性の地平は広がる。それを切り拓けるかどうかは自分次第である。「面白くないジョークの会」初代会長が解き明かす経営と人生の奥義とは?

三井梨紗子現役引退

三井梨紗子は東京五輪戦力外・・・井村雅代

日本のシンクロナイズドスイミングの代表は2020年東京五輪へ向けて動き出しました。
井村雅代ヘッドコーチはすでに選考会を行っています。

世間の注目を集めているのが、23歳になったばかりの三井梨紗子の去就です。
リオデジャネイロ五輪で乾友紀子と組んだデュエットで銅メダルを獲得しました。
それを目指し、井村雅代の地獄の特訓にも耐えました。
いまは燃え尽きたという精神状態に陥っています。
本人によれば、1年は勉強中心の生活を送りながら、今後の進路を決めます。

ところが、井村雅代は現役続行か現役引退か煮え切らない態度の三井梨紗子に容赦なく引導を渡したのです。
それでは東京五輪の戦力に見込めない、あるいは東京五輪の戦力に間に合わないという判断のようです。

井村雅代は三井梨紗子に伸び代があると考え、大きな期待を寄せていました。
(若くして代表に選ばれていますので、才能も豊かなのでしょう。)
世界のトップクラスになったばかりの自分を限界としたことが理解に苦しむようです。
せっかくのホスト国での開催の喜びを味わわずに辞めることも理解に苦しむようです。

シンクロという競技は一人で行えません。
とくにデュエットは相手が決まらないと練習も行えません。
結果に責任を負う指揮官としては戦力外と退けるほかになかったのでしょう。
井村雅代は三井梨紗子への未練を断ち切りました。

この件で25歳の乾友紀子が動揺していないことが救いです。

◇◆◇

井村雅代に関するブログは以下のとおり。

⇒2016年10月3日「井村雅代コーチが当面続投という不思議」はこちら。

⇒2016年9月23日「東京五輪シンクロは銀狙い・・・井村雅代」はこちら。

⇒2016年8月24日「井村雅代コーチ、日本シンクロ再生の手腕」はこちら。

⇒2012年8月24日「井村雅代をヘッドコーチに…リオ五輪シンクロ立て直し」はこちら。

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東京五輪シンクロは銀狙い・・・井村雅代

日本のシンクロナイズドスイミングは、井村雅代(いむら・まさよ)コーチが離れた間に一気にレベルが落ちました。
私はてっきり日本を追い出されたと思っていましたが、そうでないのかもしれません。
(ただし、日本水泳連盟との関係が良好だったといえないはず。)
井村雅代は裏切り者、売国奴、国賊と呼ばれたことを知りました。

⇒2012年8月24日「井村雅代をヘッドコーチに…リオ五輪シンクロ立て直し」はこちら。

競技としてのシンクロはロシアの時代が続いており、日本は中国にも水を空けられました。
その中国を押し上げたのが2006年からヘッドコーチに就いた井村雅代です。
本人によれば、「私が中国からのオファーを断ったら、中国はロシア人にオファーを出す。ロシアに教わったらロシアに勝てない。ますますロシア一強になってしまう」。
分かったような、分からないような・・・。
シンクロの世界的な実力の底上げを図り、ロシアの独占状態を打破したいと考えたのが中国へ渡った理由とか。
2008年北京五輪のホスト国からの「シンクロを強化してほしい」という懇願に応えた?
ならば、悪化した日中関係の改善にも貢献できます。

井村雅代は日本水泳連盟の要請を受け、2014年に10年ぶりに日本代表のコーチに復帰しました。
そして、選手に1日2500回の腹筋、12時間の練習などを課しました。
離脱者を出しても、方針がぶれることはありませんでした。
リオデジャネイロ五輪でデュエットとチームのどちらでもただちに結果を出しました。
約束どおりに選手を表彰台に立たせたのです。
二人、そして全員(8人)と笑みをこぼし、涙を流してハグ・・・。

井村雅代は「鬼」と呼ばれており、指導を受けた選手は口をそろえて怖いと語ります。
しかし、そもそも鬼は笑いませんし、ましてや涙を流しません。
選手がどうせ大変な思いをしてオリンピックに出場するならメダルを獲らせてあげたいという親心が強いはずです。
実際、自分の胸にメダルがかかっているかいないかでは達成感も喜びもまったく違います。

井村雅代が命じる過酷極まりない練習は、自分の手柄へのこだわりでなく、選手への愛情がベースになっています。
だからこそ、どんなに苦しくてもつらくても練習についてきたのです。
彼女の力により、シンクロ日本は復興の第一歩を刻みました。

ところで、私が意外だったのは、インタビュアーに東京五輪で狙うメダルを尋ねられたときに井村雅代が返した言葉でした。
リップサービスも含め、指揮官は「金メダル」と答えると思いました。
が、「一つでも上を目指す」。
私は肩透かしを食らった気分になりました。

井村雅代は1位のロシアの圧倒的な実力をわきまえていて、それを4年間でしのぐのは不可能と考えているようです。
また、日本は現時点で2位の中国にかなりの差をつけられています。
それらを踏まえ、自分が導いた中国なら何とか越えられると・・・。

おそらくシンクロは東京五輪でデュエットもチームも銅メダルより一つ上の銀メダル狙いです。

◆書き加え(9月15日)

三井梨紗子が現役引退を決めました。
シンクロ日本代表最年少の18歳で2012年ロンドン五輪にチームで出場し、5位に終わりました。
リオ五輪へ向けて井村雅代に「限界の超え方」を叩き込まれ、デュエットで2大会ぶり、チームで3大会ぶりに表彰台に立ちました。

まだ22歳ですので東京五輪でエースとしての活躍を期待されていました。
しかし、これまでの猛特訓で心身ともに消耗しました。
オリンピックの舞台でメダル獲得という悲願を達成し、すっかり燃え尽きたようです。

なお、デュエットでペアを組んだ25歳の乾友紀子は現役続行を決めています。

◇◆◇

井村雅代に関するブログは以下のとおり。

⇒2016年8月24日「井村雅代コーチ、日本シンクロ再生の手腕」はこちら。

⇒2012年8月24日「井村雅代をヘッドコーチに…リオ五輪シンクロ立て直し」はこちら。

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和田創

和田創研代表
シニア起業家
和田 創(わだ・そう)

数字立て直し(伸長)一筋の経営コンサルタント。
教育と指導の年間実績は約百回。対象は社長から役員、管理者、社員まで、テーマは経営から管理、採用、事業、商品、企画まで広範。著書や教材は多数。
2017年、66歳以降はAIやロボット関連の起業に挑むとともに、おもに内需・地場企業から先端分野・成長分野の事業・商品開発を請け負う。

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