コンサルの引き出し|和田創ブログ

だれの目の前にも可能性の地平は広がる。それを切り拓けるかどうかは自分次第である。「面白くないジョークの会」初代会長が解き明かす経営と人生の奥義とは?

三原舞依平昌五輪

次回の五輪出場はないフィギュア女子シングルの現実

代表選考会を兼ねる2017年全日本フィギュアスケート選手権が迫っています。

男子シングルもそうですが、とくに女子シングルは十代半ば過ぎの選手でないと五輪出場が難しくなっています。
どうやらシニアデビュー後の1〜2年がピークのようです。
得点の比重のきわめて大きい「高難度ジャンプ」をもっとも跳びやすいのはこの年代の選手だからです。

私は現行の採点方法(基準)は技術点が高すぎると考えてきました。
フィギュアスケートは「競技」ということは確かですが、もともと美しさなどの「表現」が大きな魅力です。
私がファンになった主因はむしろそちらです。

フィギュアスケートを「ジャンプ競争」へ誘導すると選手に過酷な練習を強いて「けが」をさせるだけでなく「寿命」を縮めてしまいます。

日本勢の女子シングルはオリンピック代表2枠を巡る熾烈な争いになっています。
私は実質、19歳の宮原知子、18歳の三原舞依、16歳の樋口新葉、16歳の本田真凜の4選手に絞られたと思います。
三原舞依と樋口新葉と本田真凜は高校生です。

3か月後の2018年平昌五輪に出場できないと、次の2022年北京五輪は最年少の本田真凜でも20歳に達することになります。

こうしたトップクラスの選手は「次回の五輪出場はない」という気持ちで全日本選手権に臨まないと、長く後悔することになるのでないでしょうか。
十代前半に有望な選手が控え、台頭の時期が訪れつつあります。

年末へ向けて練習の総仕上げの時期を迎えますが、自分との闘いに勝つことができた選手が2位以内に入れるのだと考えます。
五輪代表選考会では一人ひとりにベストを尽くしてほしい。

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三原舞依は日本女子エースへ

四大陸フィギュアスケート選手権の女子シングル。
三原舞依がショートプログラム(SP)4位からフリースケーティング(FS)で逆転優勝を果たしました。
2百点超えは日本女子では浅田真央、安藤美姫、宮原知子に次ぐ4人目です。

三原舞依は派手さがありません。
私は落ち着いた選手、安定した演技という印象を持っています。
プレ五輪と位置づけられた今回の国際大会でもそれをいかんなく発揮しています。

SPでもFSでもノーミスというのはよほどメンタルが強いのでしょう。
とはいえ、プログラムは自分が練習できちんと行えるものしか入れていないそうです。
アスリートとしての考え方も堅実なのかもしれません。

2015年12月に発症した「若年性特発性関節炎」を克服して出場し、シニア1年ながら日本勢の3選手のなかで抜群の活躍を示しました。
車いすの生活を送った時期もあり、いまもスピンで痛みを感じることがあるようです。
体力の厳しいFSで7つのジャンプをすべて決めたのはすごい。
本人も驚くほどの高得点が出ました。

使用曲「シンデレラ」は中野園子コーチの選曲らしい。
復帰シーズンを「ハッピーエンド」で終われるようにという計らいです。
本人は曲に乗り、滑れるようになった喜び、そして支えてくれる周囲への感謝を表現しました。
まだ17歳なのに「病気を言い訳にしない」というから立派。

2010年バンクーバー冬季五輪の金メダリスト、韓国の金妍児(キム・ヨナ)から表彰式で花束を渡されています。
三原舞依はずっと憧れてきた浅田真央のかつてのライバルとハグを交わしました。
また、自分が表彰台のてっぺんに立ち、日本の国歌「君が代」を流すことができ、感激しています。
今大会の会場は2018年平昌冬季五輪と同じ「江陵アイスリンク」で行われましたので、初出場・初優勝はそれへ向けた大きな弾みとなりました。

オリンピックの出場枠がかかる3月末からの世界フィギュアスケート選手権でもノーミスの演技を見せてくれることを期待します。
宮原知子の回復を前提としての話ですが、ノーミスの演技を再現できれば最大3枠の確保は大丈夫でしょう。
もちろん、今大会でまったく不本意な出来に終わった樋口新葉に雪辱を晴らしてほしいと思っています。

今大会はヨーロッパの選手と最強のロシア勢が出場しておらず、三原舞依は得点を伸ばそうと考えています。
1か月ちょっとの間に表現などをもっと磨きたいとの課題を口にしています。
さらに、この会場に平昌五輪で戻ってくるとの目標を語っています。

三原舞依はアクセルを除く5種類の3回転が跳べます。
もともと高難度ジャンプを苦にしていません。
三原舞依がこのまま成長を遂げれば日本女子エースの宮原知子とともに2枚看板になるかもしれません。

◇◆◇

三原舞依に関するブログは以下のとおり。

⇒2017年2月19日「三原舞依、感動の演技、歓喜の笑顔」はこちら。

⇒2017年2月18日「樋口新葉と三原舞依の順位・・・四大陸選手権」はこちら。

⇒2017年1月5日「三原舞依のシンデレラストーリー」はこちら。

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三原舞依、感動の演技、歓喜の笑顔

四大陸フィギュアスケート選手権の女子シングル。
五輪出場の枠取りがかかる3月の世界フィギュアスケート選手権の行方を占う大会でした。

新鮮な顔ぶれの日本勢はショートプログラム(SP)が終わった時点で樋口新葉と本郷理華が表彰台の圏外に去るという非常事態でした。
私は宮原知子のけがの回復が間に合わないと大変なことになると思いました。

樋口新葉はシニア1年目ながら、3選手のなかでは全日本フィギュアスケート選手権で最高の2位となりました。
優勝の期待も寄せられましたが、緊張と重圧が高まったのでしょうか、奮いませんでした。
それとも負傷した右足の治療が思わしくなかったのでしょうか。

ところが、同じくシニア1年目ながら、全日本選手権で3位の三原舞依が初優勝を飾りました。
ブラヴォー! おめでとう!!!
私はいつもどおりのテレビ観戦ですが、演技に感動し、笑顔に歓喜してしまいました。

三原舞依は、ショートプログラム(SP)で1位と僅差の4位につけていました。
(これも、かえってよかったのかもしれません。)
フリースケーティング(FS)で会心の演技を披露し、パーソナルベストを更新しました。
自身初となり、目標としていた2百点超えを果たしました。
日本女子では、浅田真央、安藤美姫、宮原知子に次ぐ4人目の快挙です。
四大陸選手権では2008年の浅田真央以来となる初出場初優勝でした。
これにより日本女子は10年連続で表彰台に立ちました。

三原舞依は最終グループでしたが、演技の開始時の表情がよかった。
内面の「落ち着き」が伝わってきました。

冒頭の連続3回転ジャンプを決め、中盤の3連続ジャンプを決め、ステップではときおり笑顔を交えました。
そして、最後までノーミスで滑りきりました。
「福」を感じさせる柔和な笑みでガッツポーズをつくり、日本から応援に来ていたファンに応えました。
この子は大人の女性になると、とても美しいと思いました。

⇒2017年2月18日「樋口新葉と三原舞依の順位・・・四大陸選手権」はこちら。

演技後、キス&クライで中野園子コーチとともに素晴らしいスコアを喜びました。
そして金メダルが決まり、「夢のようです」。

三原舞依は難病の若年性特発性関節炎と診断され、リンクに立てない時期を乗り越えて復帰しています。
おそらくメンタルの安定感はそれと無関係でないでしょう。
フィギュアスケート・グランプリ(GP)シリーズのスケートアメリカ、全日本選手権で3位に入り、四大陸選手権と世界選手権の代表の座をつかみました。
今大会の会場となった「江陵アイスアリーナ」は2018年平昌冬季五輪で使用されます。
かなりの自信がついたことでしょう。

日本女子は、オリンピックは2006年トリノから3大会連続で3枠を確保してきました。
世界選手権は2003年から15大会連続で3枠を確保してきました。
村主章枝や荒川静香、安藤美姫、浅田真央がこの伝統を守ってきました。

三原舞依は四大陸選手権でSPもFSもノーミスの演技でした。
逆に言えば、この得点を伸ばすのが大変です。

圧倒的に強いロシア勢などの世界のトップクラスと戦うには、さらなる成長が望まれます。
(今シーズンの世界8位に当たります。)
宮原知子が出場したうえで三原舞依が頑張れば、2018年平昌冬季五輪での3枠獲得につながるでしょう。

⇒2017年1月5日「三原舞依のシンデレラストーリー」はこちら。



表彰式のプレゼンターは金妍児(キム・ヨナ)でした。
大人になった彼女は飛び切り美しい。

金妍児に強く憧れてきた樋口新葉は花束を受け取ることができませんでした。
世界選手権ではこの悔しさをぶつけて、いい成績を収めてください。

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三原舞依のシンデレラストーリー

全日本フィギュアスケート選手権女子シングル。
私は、三原舞依(みはら・まい)という17歳の若い選手の演技を初めてきちんと見ました。
むろん名前も知っていましたし、演技も見ています。
ショートプログラム(SP)とフリースケーティング(FS)で素晴らしい演技を見せました。
スケーティングにスピードがあり、高難度ジャンプに正確さがあります。

私がとりわけ印象的だったのは、FSの「シンデレラ」でした。
ノーミスの演技でSP5位から総合3位に巻き返しました。
会場はスタンディングオベーションで大健闘を称えました。
(私は正直、あまり期待していなかったので、こんなにすごい選手がいるのかと驚きました。ごめん。)

三原舞依は1年前に「若年性特発性関節炎(若年性リウマチ)」を発症したそうです。
両ひざに痛みが出て、2015年の全日本ジュニア選手権は8位に終わりました。
その後のジュニアグランプリ(GP)ファイナルは6位と最下位に終わりました。
痛みが体に広がり歩行が難しくなり、帰国後に入院して治療に専念しました。
2015年の全日本選手権は病院のベッドで観戦したとのこと。

三原舞依は復帰を目指し、痛みを抑えながらトレーニングに励みました。
そして、今シーズンにシニアデビューを果たし、GPシリーズのスケートアメリカで3位、中国杯で4位と結果を残しました。

三原舞依は「滑れるのは幸せ」という思いで、2年ぶりの全日本選手権に臨んだそうです。
会心の演技で3位に入りました。
アイスリンクでの四大陸フィギュアスケート選手権と世界フィギュアスケート選手権の代表発表後に「ここまで戻れ、自分でもびっくり」と喜びました。

ウィキペディアによれば、三原舞依は浅田真央に憧れています。
アクセルを除く5種類のトリプルジャンプを跳ぶことができるそうです。
コンビネーションジャンプでは、3回転ルッツ−3回転トウループ、3回転フリップ−3回転トウループ、3回転トウループ−3回転トウループ、2回転半アクセル−3回転トウループを跳ぶことができます。
ステップもスピンもレベル4を獲ることができるとか。
どうりで全日本選手権では完ぺきでした。

それでも、三原舞依は自分の実力を冷静に見ています。
「トップの選手と戦うにはまだまだ」と浮かれていません。
また、言葉の端々に謙虚な人柄が出ています。

私は、難病を乗り越えた経験が彼女をさらに大きくすると思います。
オリンピックシーズンに飛躍的な成長を遂げるかもしれません。
若いといっても17歳ですので、体形変化の壁にぶつからないかもしれません。
本人も「シンデレラストーリーの続きを演じていきたい」。

三原舞依は初出場の世界選手権に2018年平昌五輪の代表枠取りがかかります。
自らのためにも頑張らなくてなりません。
「悔いの残らない演技をしたい」と抱負を語りました。

若い3選手でロシア勢の壁を打ち破ってください。

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プロフィール
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和田創

和田創研代表
シニア起業家
和田 創(わだ・そう)

数字立て直し(伸長)一筋の経営コンサルタント。
教育と指導の年間実績は約百回。対象は社長から役員、管理者、社員まで、テーマは経営から管理、採用、事業、商品、企画まで広範。著書や教材は多数。
2017年、66歳以降はAIやロボット関連の起業に挑むとともに、おもに内需・地場企業から先端分野・成長分野の事業・商品開発を請け負う。

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面白くないジョークの会会長 

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