8月、リオデジャネイロ五輪が行われました。
日本はとくに団体競技で目覚ましい活躍を示し、国民に素晴らしい感動を与えました。
チームの和を重んじ、心と力を一つにする日本人のよさがいかんなく発揮された結果です。

それだけに五輪期間に勃発したSMAP解散騒動は見苦しさが目立ちました。
「世界に一つだけの花」は個性の尊重という本来の意味に、時代の変化につれて平和の希求などのメッセージが託されてSMAPの代表曲に育ちました。
しかし、口も利かないアイドルグループが歌っていたと分かり、私は白々しい気分になります。
「皆が一つになれるような振付」が聞いて呆れます。
にもかかわらず解散発表の直後、「世界に一つだけの花」の購買運動が起きたというから驚きます。
ファンは裏切られたと不買運動を起こすべきでした。

⇒2016年9月24日「SMAP、五輪解散への疑問と憤り」はこちら。

軋轢、反目、対立、抗争、拒絶・・・。
SMAPは長く苦楽をともにし、一緒に大勢のファンをつくってきた仲間を受け入れられないだの許せないだのと、何と心の狭いメンバーの集まりなのでしょう。
ファンが不在になっており、周囲からちやほやされてきたトップアイドルのおごりとわがまましか感じられません。
(この周囲には、所属のジャニーズ事務所も含まれます。)

「SMAPは修復できないほど仲が悪い」のですから応援など無用です。
グループはとうに崩壊していたのです。
5人のタレントが人気維持の必要に応じ、表面的な形を整えていたにすぎません。

私は9月、パラリンピックのウィルチェアーラグビー(車いすラグビー)で日本が悲願の銅メダルを獲得した試合を見ることができました。
互いに信頼しあい、苦しい局面を乗り切ったチームワークに胸が熱くなりました。
それに引き換え、SMAPのメンバーは人間として幼く、そして小さい。

ごたごたの解散でもっとも傷つくのはファンと自分たちということに気づかなかったのでしょうか。
一人ひとりが頭を冷やし、自らの歩みを振り返りながら、いまを見つめることが必要です。
それなくして真の再生への道は開かれません。

5人はもともと才能があります。
それを踏まえた方針なのか、メンバーはグループが解散してもジャニーズ事務所を離れず、個々で活動していきます。
自業自得といえ、さぞかし居心地が悪いでしょう。

ジャニーズ事務所に所属する他のアイドルグループの面々も気の毒です。
腫れ物に触るように、変な気を使わされるはめになるでしょう。
身勝手な思惑や好き嫌いで迷走した先輩たちを笑って許してやってください。

⇒2016年9月24日「SMAP、五輪解散への疑問と憤り」はこちら。

「世界に一つだけの花瓶」は割れました。
破片を寄せ集め、無理にくっつけても、無残な跡ばかりが浮かび上がります。
SMAPは、もう忘れましょう。

5人は自由を手に入れたわけですから、さらに個性と強みを磨きあげてほしいと思います。
それぞれに根強いファンがついており、この先もしぶとくやっていけるでしょう。

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