コンサルの引き出し|和田創ブログ

だれの目の前にも可能性の地平は広がる。それを切り拓けるかどうかは自分次第である。

世界選手権ロシア大会

安藤美姫、逆転世界女王!…審査員の粋な計らい

世界フィギュアスケート選手権2011(ロシア大会)。
女子シングルは浅田真央の連覇か、安藤美姫の返り咲きか、韓国のキム・ヨナ(金妍児)の雪辱か、例えばロシアの新星の誕生か・・・。
注目のフリースケーティングが始まった。
「世界女王」の栄冠はだれの頭上に輝くか?

                       ◇

たったいまショートプログラム(SP)が終わった。
私は仕事の手が止まり、テレビ画面を見てしまう。
日本の3選手の滑りにはらはら、どきどき・・・。

村上佳菜子は天性の「ショーマンシップ」で会場を巻き込んだ。
冒頭の2連続3回転は決めたが、ダブルアクセル(2回転半)の着氷の乱れなど小さなミスが相次ぎ、得点が伸びなかった。
悔しさで顔を曇らせた。
SP10位。
シニア転向後、世界のトップクラスの選手が集結する戦いの厳しさを思い知らされた。
来季へ向け、素晴らしい経験を積んだ。
演技前、山田満知子コーチの言葉に幾度も大きくうなずく姿は初々しかった。

⇒2011年4月25日「村上佳菜子はひょっとして…世界フィギュア」はこちら。

いよいよ最終組の6選手が登場。
6分間練習に臨む前、ひりひりする緊張感が伝わってきた。
私が怖くなるほど・・・。

安藤美姫は長い苦悩と苦闘の時間を経て、さりげない発言にも深みが感じられる。
内面の充実と成長を映し出している。
今季の自分を振り返り、選手としての精神状態をコントロールできるようになったと語った。
安藤美姫はすべてのジャンプを確実に決め、ステップとスピンでも高い評価を得た。
安全策を取り、冒頭の2連続3回転ジャンプを回避し、3回転−2回転に変更した(おそらく)。
ほぼ完ぺきな演技だった。
SP2位。
私がイメージしたよりも得点はやや低かった。

⇒2011年4月29日「安藤美姫、世界女王へガッツポーズの品格」はこちら。

安藤美姫は試合前に弱音を吐いていたが、そこは今季絶好調、底力を発揮した。
本番では落ち着き払い、ときおり笑顔を交えながら、円熟の演技で会場を魅了した。
動きがなめらかで柔らかく、流れも美しい。
見る人を包み込むようなやさしさが全身からあふれ出た。
が、スピードがやや削がれた。
緊張感は強すぎても弱すぎてもいけない。
少し足らなかったか。
フィギュアスケートはホント、難しい。

⇒2011年1月20日「安藤美姫に乗り移る金・荒川静香の優雅」はこちら。

浅田真央は佐藤信夫コーチが語ったとおり、調子が上がっていなかった。
実際には調子を落としていた。
演技前、いつもより表情が硬く、体全体から緊張が漂った。
私が緊張と感じたのは、実は「不安」だったのかもしれない。
浅田真央は演技に自信を持てないのだ。
やるしかないとの覚悟、そして不得手のSPで大きなミスを犯すまいとの決意が伝わってきた。

⇒2011年4月17日「浅田真央、世界フィギュア2011延期の影響」はこちら。

現地での最終調整でも成功率が低かった冒頭のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)は乱れた。
両足着氷、回転不足。
ダブルアクセル(2回転半)の扱い。
2回転をつけて連続ジャンプにした3回転フリップも回転不足を取られ、技術点が低迷した。
わざわざ衣装を新調したが、大きく出遅れた。
SP7位。
ここで首位に立ち、キム・ヨナにプレッシャーをかけるとの思惑は外れた。

⇒2011年4月24日「世界女王・真央と五輪女王・ヨナ、プライド激突!」はこちら。

浅田真央は“まさか”の出遅れという報道があったが、“やはり”の間違いだ。
彼女は今季から佐藤信夫コーチのもとで滑りの修正(矯正)という困難な課題と向き合っている。
「選手生命をかけて…」といっても過言でない。
その過程で得意のジャンプが壊れた。
トリプルアクセルは、グランプリ(GP)シリーズのNHK杯とフランス杯で、SPもフリーもことごとく失敗した。
年末の全日本フィギュアスケート選手権のSPで初めて成功した。
世界の大舞台でプログラムに組み込める成功率でない。

⇒2010年12月1日「浅田真央はソチ仕様に工事中、勝てなくて当然」はこちら。

浅田真央は意識が突出して高いために「ストレス」に気づかないタイプだ。
ゆえに、ぎりぎりまで自分を追い詰めてしまう。
そうした彼女をよく理解しているのが、身近な佐藤信夫コーチである。
彼女は痩せた。
大会の延期が相当に堪えたのだろう。
顔つきが恐ろしく険しい。

⇒2011年3月6日「浅田真央は2位じゃダメなんでしょうか」はこちら。

佐藤信夫コーチは今後を見据えて世界フィギュアではダブルアクセル(2回転半ジャンプ)に留めたほうがいいとアドバイスしている。
が、浅田真央は挑戦をやめない。
彼女は意志を曲げようとしないので、コーチが変更を命じると、結果(得点)がもっと悪くなりやすい。
佐藤信夫コーチも大変だ。

⇒2011年4月17日「斎藤佑樹のハラハラ、浅田真央のドキドキ…日本の至宝」はこちら。

トリプルアクセルをフリーでも跳ぶかどうかの決断は、自らが演技直前に下すことになる。
浅田真央はおそらく「逆転優勝」への希望を捨てていない。
高得点の積み上げが必須だ。
負けず嫌いな性格を考えれば、失敗のリスクが高いトリプルアクセルにこだわるのでないか。

⇒2011年3月27日「浅田真央とキム・ヨナ、最後の対決か…世界選手権」はこちら。

客観的に眺めれば、浅田真央は2連覇が遠のいたが、表彰台が絶望的な状況ではない。
彼女に諦めないでと言いたいところだが、フリーは楽しむ気持ちで臨んだほうが結果はよいのでないか。
最終組(第4グループ)の一つ前の組(第3グループ)で滑走。
気楽と感じるか、屈辱と感じるか。
浅田真央には開き直ってほしい。
私は祈るくらいしかできない・・・。

⇒2011年4月29日「浅田真央の連覇か安藤美姫の返り咲きか…世界女王」はこちら。

キム・ヨナは冒頭の2連続3回転ジャンプの一番目の着氷が大きく乱れ、単発になった。
しかし、次の3回転の後に2回転をつけて連続ジャンプに変えた。
彼女は絶対の自信を持っているのだろう、まったく動じない。
スピンは最高難度のレベル4を獲得。
豊かな表現力で演技点も稼いだ。
メリハリのつけ方というか、演技を大きく美しく見せる術(すべ)にたけている。
結局、冒頭のミスをカバーしてしまった。
点の取り方が憎らしいほどうまい。
SP1位。
私は、2010年バンクーバー冬季五輪(オリンピック)の金メダリストに対する「敬意」がいくらか加算されているとの印象を持った。
また、大会の延期はキム・ヨナに有利に働いた。

⇒2011年4月23日「キム・ヨナの恩返しと現役引退…世界フィギュア」はこちら。

世界フィギュアはキム・ヨナと安藤美姫の“一騎打ち”になりそうだ。
1位と2位は、わずか0.33点差。
キム・ヨナは、韓国の伝統音楽「アリラン」をベースにしたプログラム「オマージュ・トゥ・コリア」を初披露する。
安藤美姫は、後半に5種類のジャンプを組み込んだ攻めのプログラムでアピールする。
基礎点が一割増になり、高得点を稼げる。
フリーでは今季の5試合すべてで1位。
どうだっ!
ただし、キム・ヨナは不出場。

⇒2011年2月22日「安藤美姫、ため息が出るほど美しく・・・」はこちら。

2選手とも「世界女王」への返り咲きを目指す。
私は安藤美姫に表彰台の一番高いところにのぼってほしい。
彼女が自信のフリーで逆転する、そのための点差に思えてくる。
滑走順もおそらく安藤美姫に味方する。
が、SPに続いてフリーも本人が苦手な1番目(最終組)の登場。
ノーミスの演技なら、キム・ヨナに大きなプレッシャーをかけられる。

⇒2011年2月25日「安藤美姫、世界王者返り咲きへ…世界選手権」はこちら。

私はふと思った。
キム・ヨナを僅差で首位に立たせたのは、ロシア大会の審査員の粋な計らいかもしれないと・・・。
「安藤美姫、逆転世界女王!」の劇的な結末を日本人に届けようと相談を行った?
そうしたシナリオが描かれているとすれば、拍手を送りたい。

安藤美姫よ、復興の願いを込め、歓喜の舞を踊れ!

                       ◇

私は仕事に気を取られて演技を見られなかったが、ソチオリンピックが開催されるロシアの若い選手が健闘したようだ。
これからますます力をつけてくるはずであり、3年後に強敵になることは間違いない。

◆書き加え1(4月30日)

先ほど女子シングルが終わった。
安藤美姫が4年ぶりの世界女王に返り咲いた。
キム・ヨナを僅差で上回り、日本に待望の金メダルをもたらした。
表彰台の一番高いところから、君が代を歌いながら、揚がる日の丸を見詰めた。
どんな思いが胸を去来したか・・・。
おめでとう!

日本勢は浅田真央も村上佳菜子もよく頑張った。
全選手にお疲れさまと言いたい。
大きな感動をありがとう。

私は銀メダルに終わったキム・ヨナの涙が印象的だった。
が、悔し涙に見えなかった。
彼女なりに苦しんだ今季を振り返っていたのでないか。
オリンピックで栄冠をつかんだ後の虚脱感は凄い。
おそらく現役引退を含めて揺れつづけた。

                      ◇◆◇

フィギュアスケート女子・安藤美姫に関するブログは以下のとおり。

⇒2011年4月29日「浅田真央の連覇か安藤美姫の返り咲きか…世界女王」はこちら。

⇒2011年4月29日「安藤美姫、世界女王へガッツポーズの品格」はこちら。

⇒2011年2月25日「安藤美姫、世界王者返り咲きへ…世界選手権」はこちら。

⇒2011年2月22日「安藤美姫、ため息が出るほど美しく・・・」はこちら。

⇒2011年1月20日「安藤美姫に乗り移る金・荒川静香の優雅」はこちら。

⇒2011年1月18日「安藤美姫とニコライコーチ、ガッツポーズと涙」はこちら。

⇒2011年1月14日「安藤美姫は精神的に安定、元気と明るさが復活」はこちら。

⇒2010年12月28日「安藤美姫と高橋大輔…ぶっちぎりエキシビション」はこちら。

⇒2010年12月8日「安藤美姫はエロい大輪を咲かせよ…神秘的セクシー」はこちら。

⇒2010年11月10日「安藤美姫と小塚崇彦、アベック優勝の注目度」はこちら。

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織田信成のリベンジ…世界フィギュア表彰台

世界フィギュアスケート選手権2011(ロシア大会)。
織田信成は昨年のグランプリ(GP)ファイナルで2位の成績を収めた。
ちなみに、1位はカナダのパトリック・チャン、3位は小塚崇彦、4位は高橋大輔。
この結果は彼に自信をつけさせた。
いまや世界のトップクラスの選手である。

その織田信成は今年の世界フィギュアに並々ならぬ闘志を燃やしてきた。
実は昨年の大会、ショートプログラム(SP)でジャンプをことごとくしくじり、まさかの28位に沈んだ。
フリースケーティングに進めない惨敗…。
それにより日本男子の出場枠3人のうち1人が予選に出ることになった。
全日本王者ながら世界ランキングがもっとも低い小塚崇彦につけが回った。
すまないという気持ちが大きい。
何よりも自分のリベンジを果たしたい。

織田信成は公式練習で繰り出したジャンプを軽く柔らかな着氷で次々と決め、好調ぶりが際立った。
これを見るかぎり、表彰台どころか金メダルへの期待も高まる。
実力者なのは確かだが、ここ一番にかかるプレッシャーに弱いのか、大舞台では演技が不安定である。
これまではファンの期待を裏切ってきた。
例えば、SPで首位に立っても、フリーでミスを犯しやすい。
平常心を保てない。
感情の起伏も激しい。
そそっかしいことも一因か。
有力選手としてジャンプの跳びすぎは恥ずかしい。

織田信成は日本人を勇気づけるためにも、いい演技を見せたいと必勝を誓う。
が、あまり入れ込まないことだ。
もともと得意のジャンプを決められるなら、結果はついてこよう。

織田信成はモスクワを初めて訪れ、街並に魅せられた。
世界で一番好きになりそうと語った。
それには世界フィギュアで表彰台に立つのがよい。
家庭を持ち、子どもを授かったことも彼のモチベーションになっているだろう。
ひょっとして・・・。

◆書き加え1(4月27日)

男子シングルはSPを終え、織田信成が2位、高橋大輔が3位、小塚崇彦が6位につけた。
日本勢3選手は最終組でフリーを滑る。
小塚崇彦もメダルに十分に手が届く。

勝負事は終わってみるまで何が起こるか分からないが、パトリック・チャンの優勝(金メダル)はおそらく動かない。
2位に大差をつけており、無難にまとめてくるだろう。
リスクを避け、ミスを犯さない作戦。
実際には4回転ジャンプも跳ぶし、予定どおりに演技を行う。
いまの彼にとり、それで何の問題もない。
ただ、慎重に滑る。

日本勢が表彰台の残り2つ(銀メダル・銅メダル)を勝ち取るとして、一人が弾かれる。
互いにライバルだ。
こうしたしびれる展開で、織田信成の真価が問われよう。
どうか家族を喜ばせてほしい。

選手は皆ベストを尽くしたはずだ。
が、帰国時に空港で、あるいは記者会見で、メダルを首にかけているかどうかの違いは残酷なほど大きい。
勝負の世界は厳しい・・・。

◆書き加え2(4月28日)

私は、カナダのパトリック・チャンがSPで圧巻の演技を見せ、しかも隙がなかったので、日本勢の逆転は可能性がゼロに近いと思っていた。
最終組の最初(19番目)に登場し、SPに続いてフリーも歴代最高得点をマークし、この時点で金メダルは決まった。
驚異の 280点超え!

パトリック・チャンはきのうと違い、表情も動きも硬さが感じられた。
しかし、貯金を背景に、余裕を持って滑った。
結局、2位と得点差を広げた。
2010年バンクーバー冬季五輪(オリンピック)における韓国のキム・ヨナがそうだった。
ぶっちぎり!

SP2位の織田信成は20番目に登場した。
パトリック・チャンの直後で非常に滑りにくかっただろう。
とてもよかった。
が、また跳びすぎをやらかした。
この時点でメダルがするりと逃げた。
何ともったいない・・・。
これではファンが離れてしまう。
織田信成は情緒が不安定で、感情の起伏が激しい。
デリケートなフィギュアスケートでは相当なマイナス要因である。
例えば、滑走順を決める抽選での反応でさえそうだ。
一喜一憂しすぎる。
彼が上を目指すうえで最大の課題でなかろうか。

SP3位の高橋大輔は22番目に登場した。
が、冒頭の4回転ジャンプを踏み切ろうとして中断した。
スケートシューズのかかとのビスが抜け、エッジが外れた。
ベテランにして世界の舞台で信じられないアクシデントが起こった。
この時点でメダルは厳しくなった。
高橋大輔は途中からやり直し、最後まで滑り切った。
前年の世界王者、日本のエースとしてのプライドと意地、そして自分を応援してくれるファンへの責任感だ。

SP6位の小塚崇彦は23番目に登場した。
日本勢の2人がメダルから脱落した直後なので、想像を絶するプレッシャーがかかったのでないか。
小塚崇彦は冒頭の4回転ジャンプを決めて勢いに乗った。
ほぼノーミスで終えた。
彼にしては珍しく感情をあらわにして佐藤信夫コーチと抱き合った。
コーチも我を忘れていた。
佐藤信夫は根が熱血なのでは…。

小塚崇彦は日本全体の期待、さらに織田信成と高橋大輔の無念も背負って滑った。
演技に魂がこもっていた。

私は正直、諦めかけていた。
が、小塚崇彦は銀メダルをつかんだ。
そして、日本に唯一のメダルをもたらした。
よくやった!
全日本王者がフロック(まぐれ)でないことを証明した。
何より小塚崇彦はたくましさが備わってきた。

インタビューでは「来年は金メダル・・・」と、明確な目標を口にした。
これまでの彼に見られなかった積極性である。
日本のエースになれ。

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プロフィール
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和田創

和田創研代表
日本ロボコム代表
シニア起業家
和田 創(わだ・そう)

数字立て直し(伸長)一筋の経営コンサルタント。
教育と指導の年間実績は約百回。対象は社長から役員、管理者、社員まで、テーマは経営から管理、採用、事業、商品、企画まで広範。著書や教材は多数。
2017年、66歳以降はAIやロボット関連の起業に挑むとともに、おもに内需・地場企業から先端分野・成長分野の事業・商品開発を請け負う。クライアントとともに77歳までに百社の設立を目指す(内、自ら11社)。

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