今年度の好決算が予想される製造業はだいたい新興国での収益拡大が寄与している。
とくに中国に注力した企業は業績の立ち直りが早かった。
トップは経営判断の正しさに胸を張っていることだろう。

先進国が不況に喘ぐ現在、中国が世界経済を支えている。
これは間違いない。
非製造業を含め、多くの企業が中国市場への傾斜を加速させている。

しかし、大丈夫か?
私は中国で稼いでいる企業は危ないと見ている。

中国は高度成長が続いた結果、景気が過熱している。
それ以前に、自らの実力を過信している。
国中が浮かれ切った状態…。
政治も社会も未熟だ。
遠からずバブルの崩壊に直面しそう。

中国は、膨大な人口を抱える大国である。
生活レベルの向上を実感するのはこれからという人々も少なくない。
トレンドとしては上昇が見込まれる。
が、そろそろ踊り場に差しかかっているのでないか。
企業は中国市場での事業展開のスピードとスケールについて、ブレーキを踏むくらいでよい。
やけどが怖い。

中国は勢いに乗っている。
ゆえに、企業が現地でアライアンスを組むにしろ、不利な条件を飲まざるをえない。
むしろ欧米こそ狙い目でなかろうか。

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