ソーシャルメディアの普及により、それまでは出会うことのなかった方々と気軽に“友達”になれる。
広範囲かつ高効率に、しかもストレスフリーで…。

私が知人に勧められて始めたFacebook(以下、FB)は顔写真付きの「実名登録」である。
自らの発言に責任を持つという観点からも好ましい。
ネット上のやり取りでもマナーやルールはあってしかるべきだが、それが一段と重んじられる。
これまでが異常だった。

ゆえに、FBではリアルの交流に近づく。
が、近づきすぎると、ソーシャルメディアの意味が薄れるように思う。
私たちは普段、気が合う仲間との結びつきに凝り固まっている。
人間関係は「共感」がベースになることに異論はないとして、実生活に似たクラスターをネット上につくっても刺激が乏しい。
価値観や階層が共通のつながりは快適・安心だが、自分の成長にはつながりにくい。
FBはそれを打ち破っていくものだ。

「面識のある人としか友達にならない」とプロフィールに記している人がいる。
私などは、何のためにソーシャルメディアを使うのかと思ってしまう。
しかし、FBはリアルの友人や知人との交流にこの上なく便利なことも確かだ。
電話をかける、メールを出す、足を運ぶなど、こちらが行動をわざわざ起こさなくても彼らの様子や気配を容易に感じられる。
それも、一人ひとりのウォールを覗かなくても自分のウォールで…。
FBの発祥は親しい学生同士のネット上のコミュニティ(共同体)であり、したがってリアルの友人や知人に限定する人を否定はしない。
とりわけ友達を“仲良し”に絞れば、FBはとても楽しいのでは・・・。
その際はきっとやり取りも公開しない。

なお、友達が大勢でも、それを分類しておくことにより、ウォールに書き込むときにシェアする範囲(相手)を指定できるようだ。
ちなみに、FBは機能に改良が頻繁に加えられるため、私はよく分かっていない。

                       ◇

余談。
Facebookはリタイア後のシニアによい。
私は職業人生の幕引きが迫っている。
その頃にはおそらく体を動かして人に会いにいくのが億劫になっている。

友達とのコミュニケーションの機会がたやすく得られるので、退屈をそれほど感じないし、孤独もいくらか和らぐのでは・・・。

問題は、仕事や職場を離れたときにリアルの友人や知人をどれくらい持っているかだろう。
それによりFBを通じた交流の楽しさが決まる。

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