NHK朝の連続テレビ小説「花子とアン」。
明治から昭和の混乱期に「赤毛のアン」などの翻訳家として活躍した村岡花子の半生に基づくフィクションである。
この朝ドラで際立ったのが葉山蓮子(嘉納蓮子)の二度目の嫁ぎ先、福岡の大富豪・嘉納伝助(かのう・でんすけ)だった。
脚本の中園ミホが意図したかどうかは分からないが、「花子とアン」でもっとも魅力的な人物像を与えられた。
嘉納伝助は裸一貫で巨万の富を築いた。
粗野で武骨で教養がなく、蓮子と身分も年齢もかけ離れ、夫婦関係がうまくいくはずがない。
その蓮子に駆け落ちされ、世間の笑いものになる。
「花子とアン」では、何でも金で買えると考える成金が、次第に器の大きさを見せていく。
かつての妻と屋台で飲むシーンが印象的だった。
いまの幸せを、心の底から祝福していた。
モデルは、柳原白蓮の二度目の夫で、「九州の炭鉱王」と呼ばれた伊藤伝右衛門。
嘉納伝助は太っ腹で潔いだけでない。
大変な苦労人であり、義理堅く、根が温かい。
周囲を惹きつける人間味を備えていたから、大成功を収められたのだろう。
⇒2014年8月23日「花子とアン平均視聴率の驚異」はこちら。
Copyright (c)2014 by Sou Wada
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明治から昭和の混乱期に「赤毛のアン」などの翻訳家として活躍した村岡花子の半生に基づくフィクションである。
この朝ドラで際立ったのが葉山蓮子(嘉納蓮子)の二度目の嫁ぎ先、福岡の大富豪・嘉納伝助(かのう・でんすけ)だった。
脚本の中園ミホが意図したかどうかは分からないが、「花子とアン」でもっとも魅力的な人物像を与えられた。
嘉納伝助は裸一貫で巨万の富を築いた。
粗野で武骨で教養がなく、蓮子と身分も年齢もかけ離れ、夫婦関係がうまくいくはずがない。
その蓮子に駆け落ちされ、世間の笑いものになる。
「花子とアン」では、何でも金で買えると考える成金が、次第に器の大きさを見せていく。
かつての妻と屋台で飲むシーンが印象的だった。
いまの幸せを、心の底から祝福していた。
モデルは、柳原白蓮の二度目の夫で、「九州の炭鉱王」と呼ばれた伊藤伝右衛門。
嘉納伝助は太っ腹で潔いだけでない。
大変な苦労人であり、義理堅く、根が温かい。
周囲を惹きつける人間味を備えていたから、大成功を収められたのだろう。
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