会社を継ぐ人がいないのは、会社が儲かっていないからだ。
私は数字立て直し専門のコンサルタントとして「丸の内経営サロン」などで社長の個別相談に応じてきたが、結論としてそれが最大の理由である。

社長は後継者が見つからないと嘆く暇があったら、きちんと利益を出せる会社に変えることだ。
私は「営業再生」を通じた収益伸長に絞り込み、それを支援してきた。

そうであれば、会社は子どもが継いでくれたり、社員が継いでくれたりする。
それが難しいとしても、どこかの企業が買ってくれる。
縮小市場の日本においても、業績の拡大と成長の持続に強い意欲を持つ経営者がいなくなってしまったわけでない。

中小企業、まして零細企業では社長がつくった借入に対し、後継者が金融機関から「個人保証」を求められる。
それに実印を押したくないというのは自然な感情である。
子が親のせいで一生を棒に振りかねない。

私が東京駅至近会場で行う「社長の打ち手」セミナーに参加した中小企業の社長は、「とにかく強い会社にしたい」と明確に語った。
経営基盤、なかでもそれを支える事業基盤と財務基盤の強化を目指しているのだろう。
社長の評価は決算書なのだ!

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