コンサルの引き出し|和田創ブログ

だれの目の前にも可能性の地平は広がる。それを切り拓けるかどうかは自分次第である。「面白くないジョークの会」初代会長が解き明かす経営と人生の奥義とは?

佐藤信夫

浅田真央、GPシリーズ&ファイナルは無敵

フィギュアスケートのグランプリシリーズ(GPシリーズ)開幕戦「スケートアメリカ」が行われている。

女子シングルのショートプログラム(SP)。
「体が動いている」「心の状態がよい」と語っていた浅田真央が 73.18点で首位に立った。
SPは、初恋をテーマに、愛に満ちた演技を意図したショパンの「ノクターン」。
振付は、ローリー・ニコル。

冒頭のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)は着氷がやや乱れた。
が、3回転ジャンプ、3回転−2回転の連続ジャンプは決まった。
浅田真央はスケート技術、ステップ、表現力など、すべての項目で出場選手のトップだった。
演技後、キス&クライで自然と笑顔が弾けた。

全米選手権2連覇中のアシュリー・ワグナー(米国)が 69.26点で2位につけた。
昨シーズンに世界ジュニア選手権を制し、今シーズンにシニアデビューとなるエレーナ・ラジオノワ(ロシア)が 67.01点で3位に入った。

                       ◇

浅田真央は、2010年バンクーバーオリンピック(冬季五輪)で韓国のキム・ヨナ(金妍児)に敗れた。
直後に2014年ソチオリンピック(冬季五輪)で金メダルを獲ると誓い、佐藤信夫コーチの指導を仰ぐことにした。
重点的な取り組みは、円滑さを欠いた滑りの矯正、そして成功率の落ちた高難度ジャンプの立て直しである。
その過程でなかなか結果を出せず、自信を失ったり、スケートがいやになったり、地獄を味わった。

浅田真央は、大会直前に現地入りするのが通例だった。
十分な練習時間を取るには国内が有利との判断である。
しかし、現地入りを早め、時差調整に余裕を持たせた。
その代わり、近郊のリンクで練習を重ねた。
佐藤信夫コーチが本大会前、浅田真央の精神的な成長と仕上がりの順調さを口にしていた。

浅田真央が本番会場での公式練習に姿を現したのは、SPの前日だった。
そして、トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)や2連続3回転ジャンプを跳んでみせた。
観客から拍手が起こった。

オリンピックシーズン、そして現役最後のシーズン。
競技人生の集大成を願う浅田真央は、これまでのスロースターターを返上し、最初からソチ仕様で臨んでいる。
この演技構成は、大舞台でもほとんど変えないとの方針。
なお、本大会後にローリー・ニコルのいるカナダへ移動し、SPの振り付けを若干手直しするらしいが・・・。

フリースケーティング(FS)は、自らの半生の表現を意図したラフマニノフの「ピアノ協奏曲第2番」。
振付は、タチアナ・タラソワ。
先だってのジャパンオープンは、フリーで135.16点の自己ベストをマークした。
浅田真央は、プログラム全体にレベルアップとパワーアップが図られた。
人間的な成熟はあるにしろ、これまで見られなかった穏やかな表情が彼女の手応えの大きさを表している。

浅田真央は、GPシリーズとGPファイナルでは無敵になるだろう。

◆書き加え1(10月21日)

女子シングルのフリースケーティング(FS)が終わった。
浅田真央が最終滑走で2百点越えの高得点で優勝を飾った。
また、GPファイナルを含むGP7大会の完全制覇を成し遂げた。
おめでとう!

SP首位の浅田真央はフリーでも1位だった。
冒頭のトリプルアクセルで転倒してしまった。
しかし、その後の3回転フリップ、ルッツ、ループをきれいに決めた。
さらに、ステップとスピンで加点した。

1位は、浅田真央、204.55点。
2位は、アシュリー・ワグナー(米国)、193.81点。
3位は、エレーナ・ラジオノワ(ロシア)、183.95点。

4位は、エリザベータ・トゥクタミシェワ(ロシア)、176.75点。
5位は、サマンサ・シザリオ(米国)、167.98点。
6位は、マエ・ベレニス・メイテ(フランス)、167.35点。

浅田真央は全日本選手権で優勝を果たし、ソチオリンピックの代表切符を危なげなくつかむだろう。

◆書き加え2(10月21日)

浅田真央はジャンプにミスが出たようだ。
冒頭の転倒でリズムが乱れ、その後のジャンプの一部は回転数を落としたりした。
また、ジャンプの踏み切りや回転不足を厳しく判定された。

得点は、バンクーバーオリンピックでの自己ベストに迫った。
しかし、このとき、キム・ヨナは大きく上回った(不確か)。

ソチオリンピックでキム・ヨナが本調子なら、この得点では勝てない。
浅田真央は今シーズンのプログラムを完璧に滑り、何とか互角という戦いになる。
それは彼女が一番よく分かっている。

                      ◇◆◇

浅田真央に関するブログは以下のとおり。

⇒2013年10月13日「浅田真央の人気、高橋大輔の人気」はこちら。

⇒2013年10月12日「浅田真央の伸び代…キム・ヨナの高得点」はこちら。

⇒2013年10月10日「浅田真央調子…ソチ五輪へ開き直りと悟り」はこちら。

⇒2013年10月8日「浅田真央、ソチで高得点へ…タラソワ振り付け」はこちら。

⇒2013年10月6日「フィギュア日本女子代表選考レースは混戦」はこちら。

⇒2013年8月6日「日本はフィギュア王国の看板を下ろす」はこちら。

⇒2013年3月17日「浅田真央とキム・ヨナ、演技と得点に大差がつく」はこちら。

⇒2013年3月15日「浅田真央の調子はどうか…フィギュア世界選手権」はこちら。

⇒2013年3月14日「浅田真央、金妍児の順位予想…世界フィギュア」はこちら。

⇒2013年3月12日「浅田真央と***、だれも知らない二人のつながり」はこちら。

⇒2013年3月10日「浅田真央の彼氏を占う・・・相性がいい男性は?」はこちら。

⇒2013年3月2日「浅田真央と金妍児への期待…世界フィギュア選手権」はこちら。

⇒2013年2月26日「浅田真央、大技と得点…世界選手権2013放送予定」はこちら。

⇒2013年2月23日「浅田真央は何もしないほど美しい・・・採点の限界」はこちら。

⇒2013年2月15日「佐藤信夫が浅田真央に勝った…世界フィギュア予想」はこちら。

⇒2013年2月13日「浅田真央は恐ろしいことを言う…世界選手権2013」はこちら。

⇒2013年2月10日「浅田真央、万感の思い・・・表彰台の表情に感動」はこちら。

⇒2013年2月10日「浅田真央、3回転−3回転で金妍児に勝つ…世界フィギュア」はこちら。

⇒2013年2月7日「浅田真央、トリプルアクセル解禁か…四大陸フィギュア」はこちら。

⇒2013年1月2日「浅田真央、金妍児を倒し、悲願の五輪金メダルへ」はこちら。

⇒2012年12月24日「浅田真央、金妍児、ソチ金メダルへのシナリオ」はこちら。

⇒2012年12月21日「全日本フィギュアのリンクへ向かう選手の心境」はこちら。

⇒2012年12月16日「浅田真央とキム・ヨナの戦い…全日本フィギュア2012」はこちら。

⇒2012年12月15日「浅田真央、全日本フィギュア⇒世界フィギュア」はこちら。

⇒2012年12月2日「フィギュアGPファイナル2012出場選手&放送予定」はこちら。

⇒2012年12月1日「浅田真央、GPファイナル2012制覇へ…ソチ五輪会場」はこちら。

⇒2012年11月25日「浅田真央、天性の清楚さ」はこちら。

⇒2012年11月23日「浅田真央、ソチGPファイナル進出…NHK杯」はこちら。

⇒2012年11月9日「浅田真央は年頃の女性、和田創は還暦の男性」はこちら。

⇒2012年7月4日「キム・ヨナ、ソチ五輪で浅田真央と再び激突!」はこちら。

⇒2012年6月23日「浅田真央と弥勒菩薩、清楚な慈愛…心の平安への祈り」はこちら。

⇒2012年6月17日「浅田真央は佐々木健介に家庭的なぬくもりを求める」はこちら。

⇒2012年6月13日「浅田真央の寝心地を初体験」はこちら。

⇒2012年5月31日「浅田真央、SPもフリーもエキシビションも新プログラム」はこちら。

⇒2012年5月30日「浅田真央、顔も体もふっくら…美しくセクシー」はこちら。

⇒2012年4月5日「溺れる浅田真央は内村航平をもつかむ…立て直しのヒント」はこちら。

⇒2012年4月4日「浅田真央抜き視聴率…フィギュア国別対抗戦放送予定」はこちら。

⇒2012年4月1日「浅田真央、ライバルと戦う前に自分に負ける…世界選手権」はこちら。

⇒2012年3月29日「浅田真央、半伽思惟像のほほえみ…世界フィギュア選手権」はこちら。

⇒2012年3月25日「浅田真央は頂点へ…世界フィギュア選手権2012放送予定」はこちら。

⇒2012年2月12日「浅田真央、ソチオリンピックで金メダルはムリ・・・」はこちら。

⇒2012年1月11日「浅田真央、女王復活のシナリオ…世界フィギュア選手権2012」はこちら。

⇒2011年12月28日「浅田真央、視聴率の化け物…日本唯一のスーパースター」はこちら。

⇒2011年12月26日「浅田真央優勝、天上の母へ金メダルのクリスマスプレゼント」はこちら。

⇒2011年12月25日「浅田真央、全日本選手権感動大賞(女子部門)決定!」はこちら。

⇒2011年12月24日「浅田真央、明るい受け答え…笑顔に隠す深い悲しみ」はこちら。

⇒2011年12月23日「浅田真央の調子…全日本フィギュア選手権5度目の優勝へ」はこちら。

⇒2011年12月15日「浅田真央、全日本選手権2011出場…母・匡子さんへの供養」はこちら。

⇒2011年12月14日「浅田真央、好意に甘えるのもよし…特例で世界選手権代表選出」はこちら。

⇒2011年12月11日「鈴木明子、浅田真央の分まで頑張る…GPファイナル銀メダル」はこちら。

⇒2011年12月10日「浅田真央、母・匡子さんの願い『娘よ、悲しみを乗り越えて…』」はこちら。

⇒2011年12月9日「トゥクタミシェワは3Aを跳び、浅田真央を揺さぶる…GP決戦」はこちら。

⇒2011年12月6日「浅田真央、トリプルアクセル回避…グランプリファイナル2011」はこちら。

⇒2011年12月3日「浅田真央、トゥクタミシェワと激突!…GPファイナル2011」はこちら。

⇒2011年12月2日「佐藤信夫、はれものに触る…浅田真央に遠慮と我慢」はこちら。

⇒2011年12月1日「グランプリファイナル2011…鈴木明子と浅田真央が出場」はこちら。

⇒2011年11月28日「浅田真央、トリプルアクセルは代名詞から疫病神へ・・・」はこちら。

⇒2011年11月26日「浅田真央、見事なダブルアクセル…GPファイナル2011」はこちら。

⇒2011年11月26日「浅田真央、心のなかで『たかちゃん、ごめんね』」はこちら。

⇒2011年11月25日「浅田真央、跳びたいから跳ぶのは幼い…GPシリーズ2011」はこちら。

⇒2011年11月23日「浅田真央、GPファイナル2011進出の条件…ロシア大会」はこちら。

⇒2011年11月20日「浅田真央に負けるわけにいかない小塚崇彦…全日本選手権2011」はこちら。

⇒2011年11月13日「浅田真央、納得の笑顔…ソチ五輪金メダルへ確かな手応え」はこちら。

⇒2011年11月12日「浅田真央、完全復活は間近…GPシリーズ2011NHK杯復調」はこちら。

⇒2011年11月2日「浅田真央をあたたかく見守ろう…心強い小塚崇彦の存在」はこちら。

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浅田真央、金妍児の順位予想…世界フィギュア

カナダ・ロンドンで14日(日本時間)に「世界フィギュアスケート選手権2013」が開幕する。
女子シングルは、日本の浅田真央と韓国の金妍児(キム・ヨナ)が2年ぶりに激突する。
二人はスーパースターだ。
それぞれの母国はもとより、世界中のフィギュアファンの関心が盛り上がっている。

⇒2013年2月10日「浅田真央、3回転−3回転で金妍児に勝つ…世界フィギュア」はこちら。

二人が競うのは、世界フィギュア選手権2011以来である。
このときは浅田真央が6位、金妍児が2位。

その前年の世界フィギュア選手権2010は浅田真央が優勝を収めた。
が、表彰台の頂点に立つ顔は険しかった。
2010年バンクーバー冬季五輪(オリンピック)で金メダルを獲り、燃え尽きた状態の金妍児を倒したとしても、勝利の実感も手応えも得られなかった。
ファンに笑顔を見せなければという思いからか、表情が引きつっていた。
私は、彼女の痛々しい姿に、テレビの画面から目をそらした。

⇒2013年1月2日「浅田真央、金妍児を倒し、悲願の五輪金メダルへ」はこちら。

                       ◇

浅田真央は長らく封印していた代名詞「トリプルアクセル」を四大陸フィギュア選手権2013でプログラムに入れた。
そして、ショートプログラム(SP)で2季ぶりに成功させ、優勝を飾った。
それまでの4戦4勝と異なり、心の底から喜びを表した。
本人によれば、トリプルアクセルはバンクーバーオリンピックよりも質がよくなっている。

トリプルアクセルは浅田真央の得点源である。
しかし、失敗のリスクも高く、敗因にもなる。
演技全体が狂いやすい。
実際、世界フィギュア2012で、フリーはトリプルアクセルを含めた7つのジャンプのうち、6つでミスを犯した。
総崩れの惨敗だった。

⇒2013年2月15日「佐藤信夫が浅田真央に勝った…世界フィギュア予想」はこちら。

浅田真央は世界フィギュア2013で、現時点の最高のプログラムを組んでいる。
今季6戦全勝を目指す。
過去2大会連続で6位に沈んだ悔しさも晴らしたいはずだ。

かたや、約2年ぶりに復帰した金妍児は国際B級大会のNRW杯、韓国選手権であっさりと2百点を超えた。
滑りもジャンプも衰えを感じさせない。
女優顔負けの表現力も失われていない。

⇒2013年2月13日「浅田真央は恐ろしいことを言う…世界選手権2013」はこちら。

なお、私の順位予想は以下のとおり。
といっても、直観にすぎない。

浅田真央が優勝を飾る。
村上佳菜子が前回王者のイタリアのカロリーナ・コストナー、米国のアシュリー・ワグナーと2位か3位を争う。

金妍児は表彰台を逃す。
そうなってほしいということでなく、2年間のブランクを取り戻せる状態になっていないのでないか。
オリンピックを除き、国際大会の最高の舞台である。
金妍児は試合勘が鈍っている。
緊張が強く、体力の消耗が大きい。

⇒2013年3月2日「浅田真央と金妍児への期待…世界フィギュア選手権」はこちら。

私としては、二人が素晴らしい演技を行ったうえで、浅田真央が金メダルを手にするのが理想である。

                      ◇◆◇

浅田真央に関するブログは以下のとおり。

⇒2013年3月12日「浅田真央と***、だれも知らない二人のつながり」はこちら。

⇒2013年3月10日「浅田真央の彼氏を占う・・・相性がいい男性は?」はこちら。

⇒2013年3月2日「浅田真央と金妍児への期待…世界フィギュア選手権」はこちら。

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⇒2013年2月15日「佐藤信夫が浅田真央に勝った…世界フィギュア予想」はこちら。

⇒2013年2月13日「浅田真央は恐ろしいことを言う…世界選手権2013」はこちら。

⇒2013年2月10日「浅田真央、万感の思い・・・表彰台の表情に感動」はこちら。

⇒2013年2月10日「浅田真央、3回転−3回転で金妍児に勝つ…世界フィギュア」はこちら。

⇒2013年2月7日「浅田真央、トリプルアクセル解禁か…四大陸フィギュア」はこちら。

⇒2013年1月2日「浅田真央、金妍児を倒し、悲願の五輪金メダルへ」はこちら。

⇒2012年12月24日「浅田真央、金妍児、ソチ金メダルへのシナリオ」はこちら。

⇒2012年12月16日「浅田真央とキム・ヨナの戦い…全日本フィギュア2012」はこちら。

⇒2012年12月15日「浅田真央、全日本フィギュア⇒世界フィギュア」はこちら。

⇒2012年12月1日「浅田真央、GPファイナル2012制覇へ…ソチ五輪会場」はこちら。

⇒2012年11月25日「浅田真央、天性の清楚さ」はこちら。

⇒2012年11月23日「浅田真央、ソチGPファイナル進出…NHK杯」はこちら。

⇒2012年11月9日「浅田真央は年頃の女性、和田創は還暦の男性」はこちら。

⇒2012年7月4日「キム・ヨナ、ソチ五輪で浅田真央と再び激突!」はこちら。

⇒2012年6月23日「浅田真央と弥勒菩薩、清楚な慈愛…心の平安への祈り」はこちら。

⇒2012年6月17日「浅田真央は佐々木健介に家庭的なぬくもりを求める」はこちら。

⇒2012年6月13日「浅田真央の寝心地を初体験」はこちら。

⇒2012年5月31日「浅田真央、SPもフリーもエキシビションも新プログラム」はこちら。

⇒2012年5月30日「浅田真央、顔も体もふっくら…美しくセクシー」はこちら。

⇒2012年4月5日「溺れる浅田真央は内村航平をもつかむ…立て直しのヒント」はこちら。

⇒2012年4月4日「浅田真央抜き視聴率…フィギュア国別対抗戦放送予定」はこちら。

⇒2012年4月1日「浅田真央、ライバルと戦う前に自分に負ける…世界選手権」はこちら。

⇒2012年3月29日「浅田真央、半伽思惟像のほほえみ…世界フィギュア選手権」はこちら。

⇒2012年3月25日「浅田真央は頂点へ…世界フィギュア選手権2012放送予定」はこちら。

⇒2012年2月12日「浅田真央、ソチオリンピックで金メダルはムリ・・・」はこちら。

⇒2012年1月11日「浅田真央、女王復活のシナリオ…世界フィギュア選手権2012」はこちら。

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⇒2011年12月26日「浅田真央優勝、天上の母へ金メダルのクリスマスプレゼント」はこちら。

⇒2011年12月25日「浅田真央、全日本選手権感動大賞(女子部門)決定!」はこちら。

⇒2011年12月24日「浅田真央、明るい受け答え…笑顔に隠す深い悲しみ」はこちら。

⇒2011年12月23日「浅田真央の調子…全日本フィギュア選手権5度目の優勝へ」はこちら。

⇒2011年12月15日「浅田真央、全日本選手権2011出場…母・匡子さんへの供養」はこちら。

⇒2011年12月14日「浅田真央、好意に甘えるのもよし…特例で世界選手権代表選出」はこちら。

⇒2011年12月11日「鈴木明子、浅田真央の分まで頑張る…GPファイナル銀メダル」はこちら。

⇒2011年12月10日「浅田真央、母・匡子さんの願い『娘よ、悲しみを乗り越えて…』」はこちら。

⇒2011年12月9日「トゥクタミシェワは3Aを跳び、浅田真央を揺さぶる…GP決戦」はこちら。

⇒2011年12月6日「浅田真央、トリプルアクセル回避…グランプリファイナル2011」はこちら。

⇒2011年12月3日「浅田真央、トゥクタミシェワと激突!…GPファイナル2011」はこちら。

⇒2011年12月2日「佐藤信夫、はれものに触る…浅田真央に遠慮と我慢」はこちら。

⇒2011年12月1日「グランプリファイナル2011…鈴木明子と浅田真央が出場」はこちら。

⇒2011年11月28日「浅田真央、トリプルアクセルは代名詞から疫病神へ・・・」はこちら。

⇒2011年11月26日「浅田真央、見事なダブルアクセル…GPファイナル2011」はこちら。

⇒2011年11月26日「浅田真央、心のなかで『たかちゃん、ごめんね』」はこちら。

⇒2011年11月25日「浅田真央、跳びたいから跳ぶのは幼い…GPシリーズ2011」はこちら。

⇒2011年11月23日「浅田真央、GPファイナル2011進出の条件…ロシア大会」はこちら。

⇒2011年11月20日「浅田真央に負けるわけにいかない小塚崇彦…全日本選手権2011」はこちら。

⇒2011年11月13日「浅田真央、納得の笑顔…ソチ五輪金メダルへ確かな手応え」はこちら。

⇒2011年11月12日「浅田真央、完全復活は間近…GPシリーズ2011NHK杯復調」はこちら。

⇒2011年11月2日「浅田真央をあたたかく見守ろう…心強い小塚崇彦の存在」はこちら。

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浅田真央、SPもフリーもエキシビションも新プログラム

浅田真央は「エアウィーヴ」の新CMの発表会の席上、フィギュアスケート選手としての記者会見に応じた。
そして、来季(今秋〜来春)へ向けた準備について語った。

ショートプログラム(SP)、フリースケーティング(FS)ともにプログラムを一新する。
カナダに渡り、ローリー・ニコルのもとでSPの選曲と振り付けを済ませた。
「ミュージカルのように明るくて元気」「前に進んでいる気分」らしい。
当地で、エキシビションのプログラムも固めた(不確か)。

近日中にロシアを訪れ、タチアナ・タラソワのもとでフリーの選曲と振り付けを行う。

浅田真央は先だっての世界フィギュアスケート選手権で6位と惨敗を喫した。
来季は2014年ソチ冬季五輪(オリンピック)の前年に当たる。
佐藤信夫コーチの指導で取り組んできた滑りの修正を終え、ジャンプの安定感を取り戻したい。
もちろん、それだけでは悲願の金メダルに手が届かない。
浅田真央は、ジャンプの構成を中心に、得点を大幅に伸ばすことを追い求めるはずだ。
来季はソチへの手応えをつかんでほしい。

                       ◇

浅田真央は記者にロンドン五輪(オリンピック)の注目選手を問われた。
ちょっと考え、メール友達のレスリングの吉田沙保里、同じ中京大学の陸上ハンマー投げの室伏広治の二人を挙げた。

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浅田真央、ライバルと戦う前に自分に負ける…世界選手権

きのうのブログ「高橋大輔は別格、芸術性の高い熟練の演技で魅了」、きょうのブログ「羽生結弦と村上佳菜子の表現力と躍動感…類まれな才能」に続いて・・・。

⇒2012年3月31日「高橋大輔は別格、芸術性の高い熟練の演技で魅了」はこちら。

⇒2012年4月1日「羽生結弦と村上佳菜子の表現力と躍動感…類まれな才能」はこちら。

きょうのブログは男子シングルのフリーの直後にまとめた。
女子シングルのフリーは終わっている。

■女子シングル最終結果
1位:カロリナ・コストナー(イタリア) 189.94点
2位:アリョーナ・レオノワ(ロシア) 184.28点
3位:鈴木明子 180.68点
4位:アシュリー・ワグナー(米国) 176.77点
5位:村上佳菜子 175.41点
6位:浅田真央 164.52点

浅田真央は冒頭のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)が1回転半になった。
ほかのジャンプも1回転や2回転に抜けるなど、ミスを連発した。
ジャンプのタイミングがまったく合わない。
前回と同じ6位に沈んだ。
浅田真央はさすがに落ち込んだ。

⇒2011年12月2日「佐藤信夫、はれものに触る…浅田真央に遠慮と我慢」はこちら。

冒頭の大技の失敗は心の動揺を誘い、滑りの流れを壊す。
技術点だけでなく演技点を押し下げる。
練習での成功率がゼロに等しくては、本番で跳ぶか跳ばないか迷うまでもない。
トリプルアクセルにこだわるほど得点を落とし、順位を厳しくする。
そもそも2シーズン連続でフリーを「愛の夢」としたのは、演技の完成度を願ったからでなかったか。

浅田真央はトリプルアクセルを跳びたいという気持ちを抑えられない。
ライバルと戦う前に自分に負けている。
主要大会で勝つには、コンディションと相談しながら判断を下さなくてならない。
スケーティングやジャンプの技術もさることながら、柔軟性を失ったメンタルの再生が大きな課題になってきた。
これを克服できないと、2014年ソチ冬季五輪(オリンピック)での金メダルは遠ざかるばかり・・・。

⇒2011年11月25日「浅田真央、跳びたいから跳ぶのは幼い…GPシリーズ2011」はこちら。

浅田真央は、限界努力に対する意志の強さにおいてオリンピック4冠の北島康介に劣らない。
が、彼に備わる冷静さが乏しく、自己分析が不得手だ。
結果として“勝つ戦略”を描けず、不安に駆られやすい。
情緒が安定しない。

世界のトップクラスの選手はもちろん主要大会での優勝を目指して厳しい練習を積んでいる。
それはそうなのだが、浅田真央と小塚崇彦はフィギュアスケートで勝ちたいのか、フィギュアスケートで魅せたいのか、気持ちの整理をつけられない。
勝つために魅せるわけでない。

スケーターは資質の違いがあるにしろ、二人には村上佳菜子や羽生結弦のような表現の自由奔放な発露を感じにくい。
表現の結果が勝利。
そう、意識や発想を変えられないだろうか。
でないと、スケートをやっていても自分が楽しくない。
それゆえ、観衆も楽しめない。
演技の楽しさを伝えることが大切でなかろうか。
それ以前に、演技を楽しむ、幸せな自分が伝わることが大切でなかろうか。
二人は窮屈で、悲愴だ。

私はフィギュアスケートに、純粋なスポーツ競技と違った魅力と奥深さを感じる。
きょうのブログで書いたが、フランス・ニースの観衆は羽生結弦、高橋大輔、パトリック・チャンの順に拍手を送った。
彼らの感動評価と審査員の採点評価は別だ。
それをだれよりも知るのが、高橋大輔である。
彼の演技からは大勢の前で滑れることの喜びがあふれ出る。
競技の「記録」に残ることも大事だが、ファンの「記憶」に残る道もあってよい。

不世出の浅田真央。
彼女は幸せを届けることを第一にすべきだ。
まず自分がスケートを楽しむ。
世の中、毎日を練習に当てられる人はほとんどいない。
その幸せを噛みしめてほしい。

⇒2012年4月1日「羽生結弦と村上佳菜子の表現力と躍動感…類まれな才能」はこちら。

浅田真央にとってトリプルアクセルがモチベーションというのは変な話だ。
勝とうとするあまり、目的と手段が引っ繰り返っている。
演技をやりたいのか、トリプルアクセルをやりたいのか、はたから見ていても分からない。
実績は十分なのに、浅田真央はフィギュアスケートをどんどん難しくしてしまった・・・。

⇒2011年11月28日「浅田真央、トリプルアクセルは代名詞から疫病神へ・・・」はこちら。

村上佳菜子はアクセル2つがシングルになるなどのミスが出たが、後半の3回転−3回転や苦手のトリプルループを決めた。
前回の8位から5位に順位を上げた。
優勝を手にしても不思議でない実力の持ち主だと思うが、緊張に恐ろしく弱い。
がちがち。
世界選手権やオリンピックで結果を残すうえで大きな課題である。

日本勢の最後に登場した鈴木明子は、トリプルルッツが1回転になったほかは確実に決め、初の銅メダルを手にした。
27歳の大ベテランは前回の世界選手権に出られなかった悔しさを晴らすとともに、日本女子の世界選手権連続表彰台を7大会に伸ばした。
3選手の頑張りにより、2013年にカナダ・ロンドンで開催される世界選手権で最大出場枠の「3」を保った。

結局、今季もっとも安定していたカロリナ・コストナーがフリーで自己ベストを更新し、3位からの逆転で初の世界女王に輝いた。
ロシアの新星、アリョーナ・レオノワは2位に下がった。

男子シングルに比べ、女子シングルは低調期に入っている。
国際大会から遠ざかっている韓国のキム・ヨナ(金妍児)にチャンスが生まれるかもしれない。

浅田真央には心身を休める時間、そして空っぽの頭で考える時間を取ってほしい。
自分を静かに見つめることだ。
メンタルは強いが、幼い。
子どもの強さの域を抜け出していない。
人に深さを与えるため、人生は思いどおりにならないようになっている。
オリンピックまで2年近くが残されている。

                      ◇◆◇

浅田真央に関するブログは以下のとおり。

⇒2012年3月29日「浅田真央、半伽思惟像のほほえみ…世界フィギュア選手権」はこちら。

⇒2012年3月25日「浅田真央は頂点へ…世界フィギュア選手権2012放送予定」はこちら。

⇒2012年2月12日「浅田真央、ソチオリンピックで金メダルはムリ・・・」はこちら。

⇒2012年1月11日「浅田真央、女王復活のシナリオ…世界フィギュア選手権2012」はこちら。

⇒2011年12月28日「浅田真央、視聴率の化け物…日本唯一のスーパースター」はこちら。

⇒2011年12月26日「浅田真央優勝、天上の母へ金メダルのクリスマスプレゼント」はこちら。

⇒2011年12月25日「浅田真央、全日本選手権感動大賞(女子部門)決定!」はこちら。

⇒2011年12月24日「浅田真央、明るい受け答え…笑顔に隠す深い悲しみ」はこちら。

⇒2011年12月23日「浅田真央の調子…全日本フィギュア選手権5度目の優勝へ」はこちら。

⇒2011年12月15日「浅田真央、全日本選手権2011出場…母・匡子さんへの供養」はこちら。

⇒2011年12月14日「浅田真央、好意に甘えるのもよし…特例で世界選手権代表選出」はこちら。

⇒2011年12月11日「鈴木明子、浅田真央の分まで頑張る…GPファイナル銀メダル」はこちら。

⇒2011年12月10日「浅田真央、母・匡子さんの願い『娘よ、悲しみを乗り越えて…』」はこちら。

⇒2011年12月9日「トゥクタミシェワは3Aを跳び、浅田真央を揺さぶる…GP決戦」はこちら。

⇒2011年12月6日「浅田真央、トリプルアクセル回避…グランプリファイナル2011」はこちら。

⇒2011年12月3日「浅田真央、トゥクタミシェワと激突!…GPファイナル2011」はこちら。

⇒2011年12月2日「佐藤信夫、はれものに触る…浅田真央に遠慮と我慢」はこちら。

⇒2011年12月1日「グランプリファイナル2011…鈴木明子と浅田真央が出場」はこちら。

⇒2011年11月28日「浅田真央、トリプルアクセルは代名詞から疫病神へ・・・」はこちら。

⇒2011年11月26日「浅田真央、見事なダブルアクセル…GPファイナル2011」はこちら。

⇒2011年11月26日「浅田真央、心のなかで『たかちゃん、ごめんね』」はこちら。

⇒2011年11月25日「浅田真央、跳びたいから跳ぶのは幼い…GPシリーズ2011」はこちら。

⇒2011年11月23日「浅田真央、GPファイナル2011進出の条件…ロシア大会」はこちら。

⇒2011年11月20日「浅田真央に負けるわけにいかない小塚崇彦…全日本選手権2011」はこちら。

⇒2011年11月13日「浅田真央、納得の笑顔…ソチ五輪金メダルへ確かな手応え」はこちら。

⇒2011年11月12日「浅田真央、完全復活は間近…GPシリーズ2011NHK杯復調」はこちら。

⇒2011年11月2日「浅田真央をあたたかく見守ろう…心強い小塚崇彦の存在」はこちら。

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羽生結弦と村上佳菜子の表現力と躍動感…類まれな才能

きのうのブログ「高橋大輔は別格、芸術性の高い熟練の演技で魅了」に続いて・・・。

⇒2012年3月31日「高橋大輔は別格、芸術性の高い熟練の演技で魅了」はこちら。

男子シングルのフリーが行われた。
私は仕事の手を止め、羽生結弦と高橋大輔のフリーの演技を堪能した。

羽生結弦はドラマチックな表現力とダイナミックな躍動感が見事。
鳥肌もの。
私は胸が熱くなった。
SPが悔やまれる。

⇒2011年12月25日「羽生結弦、気迫の表情、渾身の演技…全日本フリー最高得点!」はこちら。

高橋大輔はパーフェクト。
それ以上にうれしいのは、存分に魅せてくれたこと。
私は引き込まれた。
断トツ世界一の氷上のダンサーだ。

表彰式でコールされた銅メダルの羽生結弦。
17歳の若さと喜びを無邪気に爆発させた。
その光景を、銀メダルの高橋大輔が見守った。
ほほえましい。

フィギュアスケートはスポーツ競技なのだが、「芸術性」の評価の比重を高めたほうが、見る側が楽しめるように思う。
また、選手の側も現役時代(競技寿命)が長くなるように思う。
観衆を巻き込み、視聴者を惹きつけてこその種目でなかろうか・・・。

羽生結弦はフリーの得点が全日本フィギュア選手権2011に続き、高橋大輔を上回った。
そして、観衆の盛り上がりは羽生結弦、高橋大輔、パトリック・チャンの順だったのでないか。

私は、世界選手権の表彰台に立つ二人を見て、再び感動が込みあげてきた。
素晴らしい!!!

ところで、影が薄れた小塚崇彦。
ファンは落胆を隠せいないだろう。
が、私はまったく心配していない。
昨季の成長により、彼は今季の飛躍を誓った。
張り切りすぎ、欲張りすぎかもしれない。
来季はかならず巻き返すと思う。
大丈夫だ。

                       ◇

フランス・ニースで「世界フィギュアスケート選手権2012」が開かれている。
女子シングルのフリースケーティング(FS)はきょう。

29日、ショートプログラム(SP)が行われた。
村上佳菜子が1位と2点弱の差の2位につけた。
冒頭の3回転−3回転の連続ジャンプを決め、すべてのジャンプをノーミスでこなした。
不安だったダブルアクセル(2回転半ジャンプ)も成功。
スタンディング・オベーションが起こり、村上佳菜子は満面の笑みでガッツポーズ。
この楽曲と振り付けは彼女の魅力を引き立てる。
川井郁子の「ザ・ヴァイオリン・ミューズ」。

村上佳菜子は、直前の強行日程による体調不良が不安視されたが、それを克服した。
が、今季はフリーで結果を残していない。
とくにSPがいいと、フリーがボロボロになる。
表彰台の頂点への欲、そして極度の緊張が原因か。
若いこともあり、平常心をまったく保てない。
世界選手権2度目の出場で、初の表彰台に手が届くか。

17歳の村上佳菜子は滑りでは、どこかしら安藤美姫の魂を引き継いでいる。
激しく力強い動きができる。
全身を使いきるなかで、おのずと情感と情熱が湧きあがる趣だ。
加えて、どこかしら荒川静香の魂を引き継いでいる。
エレガントでやわらかな動きができる。
しかも、軽快なショーマンシップを合わせ持つ。
昔のブログで述べたが、オリンピックにキム・ヨナが出てくるとすれば、浅田真央よりも村上佳菜子のほうが嫌なのでないか。

同年齢の村上佳菜子と羽生結弦に共通するのは、ドラマチックな表現力とダイナミックな躍動感だ。
類まれな才能である。
これで高難度ジャンプをこなし、それぞれのエレメンツで得点を伸ばすなら、世界のトップクラスに長く留まれる。
二人は来季の著しい成長を予感させる。
フィギュアグランプリファイナル2012、全日本フィギュア選手権2012、世界フィギュア選手権2013で結果を出せるのでなかろうか。

                       ◇

浅田真央は5点強の差の4位に留まった。
明言していた冒頭のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)は回転不足で両足着氷になり、しかも転倒した。
その後、3回転フリップ−2回転ループ、3回転ループをこなし、スピンとステップをまとめた。
何とか演技を立て直したという印象。
自分によほど腹が立ったのか、インタビューで険しい表情を隠すことができなかった。

⇒2012年3月29日「浅田真央、半伽思惟像のほほえみ…世界フィギュア選手権」はこちら。

浅田真央が2大会ぶり3度目の優勝にこだわるなら、フリーでもトリプルアクセルに挑まざるをえない。
さらに、 3.3点の上乗せを狙い、連続3回転ジャンプを取り入れざるをえない。
勝負を優先させるなら、SPを無難にまとめる作戦がよかった・・・。
結局、自分自身を追い詰めている。
佐藤信夫コーチは浅田真央のはやる気持ちを止められなかった。

                       ◇

鈴木明子は浅田真央に僅差の5位につけた。
冒頭に3回転−3回転を決めたが、ルッツが2回転になった。
前日に27歳の誕生日を迎えた。
ベテランの健在は敬服に値する。

日本の女子シングル選手は全員、最終組でフリーを滑走する。
立派!
トップは 64.61点をマークしたアリョーナ・レオノワ。
2014年ソチ冬季五輪(オリンピック)へ向けたロシアの新星だ。

■女子シングルSP結果
1位:アリョーナ・レオノワ(ロシア) 64.61点
2位:村上佳菜子 62.67点
3位:カロリナ・コストナー(イタリア) 61.00点
4位:浅田真央 59.49点
5位:鈴木明子 59.38点

浅田真央は出遅れた。
が、同じく優勝候補のカロリナ・コストナーもミスが目立った。
世界選手権はシーズン最高のスケーターを決める大会なので、選手は皆、緊張がありありと見て取れた。

浅田真央に逆転の目がないわけでない。
SPでの失敗を引きずらないよう、開き直ってフリーにのぞんでほしい。
1位を目指すというよりも表彰台にのぼるという気持ちで、演技の完成度を大切にしたほうが結果はよいのでないか。
私はそう考える。

                      ◇◆◇

村上佳菜子に関するブログは以下のとおり。

⇒2011年11月18日「村上佳菜子と山田満知子コーチ、ソチ五輪への本気」はこちら。

⇒2011年4月25日「村上佳菜子はひょっとして…世界フィギュア」はこちら。

⇒2010年12月23日「村上佳菜子に挑む浅田真央…全日本フィギュア選手権」はこちら。

⇒2010年12月11日「村上佳菜子は僅差3位、織田信成は後退2位」はこちら。

⇒2010年12月10日「高橋大輔を追う小塚崇彦に不安、村上佳菜子は自信」はこちら。

⇒2010年12月9日「真央二世・村上佳菜子、安藤美姫と頂点を競う」はこちら。

⇒2010年10月25日「浅田真央を気づかう高橋大輔と村上佳菜子」はこちら。

                      ◇◆◇

浅田真央に関するブログは以下のとおり。

⇒2012年3月29日「浅田真央、半伽思惟像のほほえみ…世界フィギュア選手権」はこちら。

⇒2012年3月25日「浅田真央は頂点へ…世界フィギュア選手権2012放送予定」はこちら。

⇒2012年2月12日「浅田真央、ソチオリンピックで金メダルはムリ・・・」はこちら。

⇒2012年1月11日「浅田真央、女王復活のシナリオ…世界フィギュア選手権2012」はこちら。

⇒2011年12月28日「浅田真央、視聴率の化け物…日本唯一のスーパースター」はこちら。

⇒2011年12月26日「浅田真央優勝、天上の母へ金メダルのクリスマスプレゼント」はこちら。

⇒2011年12月25日「浅田真央、全日本選手権感動大賞(女子部門)決定!」はこちら。

⇒2011年12月24日「浅田真央、明るい受け答え…笑顔に隠す深い悲しみ」はこちら。

⇒2011年12月23日「浅田真央の調子…全日本フィギュア選手権5度目の優勝へ」はこちら。

⇒2011年12月15日「浅田真央、全日本選手権2011出場…母・匡子さんへの供養」はこちら。

⇒2011年12月14日「浅田真央、好意に甘えるのもよし…特例で世界選手権代表選出」はこちら。

⇒2011年12月11日「鈴木明子、浅田真央の分まで頑張る…GPファイナル銀メダル」はこちら。

⇒2011年12月10日「浅田真央、母・匡子さんの願い『娘よ、悲しみを乗り越えて…』」はこちら。

⇒2011年12月9日「トゥクタミシェワは3Aを跳び、浅田真央を揺さぶる…GP決戦」はこちら。

⇒2011年12月6日「浅田真央、トリプルアクセル回避…グランプリファイナル2011」はこちら。

⇒2011年12月3日「浅田真央、トゥクタミシェワと激突!…GPファイナル2011」はこちら。

⇒2011年12月2日「佐藤信夫、はれものに触る…浅田真央に遠慮と我慢」はこちら。

⇒2011年12月1日「グランプリファイナル2011…鈴木明子と浅田真央が出場」はこちら。

⇒2011年11月28日「浅田真央、トリプルアクセルは代名詞から疫病神へ・・・」はこちら。

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⇒2011年11月23日「浅田真央、GPファイナル2011進出の条件…ロシア大会」はこちら。

⇒2011年11月20日「浅田真央に負けるわけにいかない小塚崇彦…全日本選手権2011」はこちら。

⇒2011年11月13日「浅田真央、納得の笑顔…ソチ五輪金メダルへ確かな手応え」はこちら。

⇒2011年11月12日「浅田真央、完全復活は間近…GPシリーズ2011NHK杯復調」はこちら。

⇒2011年11月2日「浅田真央をあたたかく見守ろう…心強い小塚崇彦の存在」はこちら。

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浅田真央、半伽思惟像のほほえみ…世界フィギュア選手権

フランス・ニースで「世界フィギュアスケート選手権2012」が開かれている。
日本勢は公式練習をすでに行っている。
女子シングルのショートプログラム(SP)は29日。

鈴木明子は2連続3回転ジャンプを軽やかに着氷した。
好調を維持している。
緊張の高まる本番でどうか。

村上佳菜子はジャンプを中心に確認した。
が、回転が抜けるミスが目立った。
タイミングをつかめていないようだ。

浅田真央は2年ぶり3度目の優勝を狙う。
トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を精力的に試みるが、両足着氷や回転不足が目立った。
本番で取り入れられる成功率に達していない。
浅田真央が直前にその気になったとしても、おそらく佐藤信夫コーチがブレーキをかける。

が、2回転半−3回転ジャンプに加え、2連続3回転ジャンプ(3回転フリップ−3回転ループ)を着氷した。
いけると判断すれば、後者の高難度コンビネーションをフリースケーティング(FS)に取り入れる。
大会で決めると、2009年3月の世界選手権SP以来3年ぶり。
「3回転フリップ−2回転ループ」よりも基礎点が 3.3点上がるので、大きな武器になる。

出場選手は世界選手権で頂点を目指して当然だ。
しかし、私はこのブログで述べたとおり、トリプルアクセルを跳ばない浅田真央がどの位置につけるかを見たい。
フリー「愛の夢」をせっかく2シーズン連続で滑るわけだから、完璧な演技を心がけるべきだろう。
オリンピックはまだ先のこと。

浅田真央は佐藤信夫コーチの指導を仰ぎながらスケーティングとジャンプを見直しはじめて1年半が過ぎた。
四大陸フィギュアスケート選手権2012直後、回転不足を取られたトリプルアクセルについて「手応えをつかんだ」と語っていた。
安定感は増してきたが、まだまだ・・・。

浅田真央は人間的な成熟につれ、トリプルアクセルへの姿勢が攻撃的な固執からおおらかな積極性へ変わった。
同じ挑むのでも、内面は大きく違う。
もしも取り入れるのなら、楽しむ気持ちで十分・・・。
本番までにどこまで調整が進むか。

                       ◇

自ら進んで飛び込んだ昨シーズンのどん底を、ようやくくぐり抜けた浅田真央。
いくらか自信を取り戻し、全体の印象が柔和になった。
おだやかな笑みをたたえた、ちょっとうつむき加減の横顔は、例の国宝第1号を彷彿させる。

京都・広隆寺に置かれる飛鳥時代、7世紀前半の弥勒菩薩半伽(思惟)像である。
芸術作品では、世界でもっとも美しいほほえみを持つ。
悟りを開いた表情だ。
私は仏の顔を拝んだことがないが、おそらくこんな感じでなかろうか。
その姿と合わせ、ため息が出るほど美しい。
さらに、ほっそりとした指のそれぞれの表情も・・・。

私の結論。
浅田真央は美しい。

なお、アリョーナ・レオノワなどロシア勢は2014年ソチ冬季五輪(オリンピック)へ向け、世界の強豪のなかでの自分の位置を確認しようとする。

以下に、「浅田真央は頂点へ…世界フィギュア選手権2012放送予定」と題する2012年3月25日のブログをそのまま収める。

                      ◇◆◇

私は公開セミナーの休憩時間に喫煙ルームで受講者から尋ねられた。
「なぜ営業の仕事を選んだのですか?」。
「うまくいかないからでしょうか」。

私にとり、仕事とは苦労してつくり出すものだ。
実際、必需性も消耗性もない商品を販売してきた(業務を受託してきた)ので、仕事を得るとは予算を手当てすることだ。
顧客が予算を用意していることはなく、たいていゼロ。

別の公開セミナーで。
「なぜ新規開拓が好きなのですか?」。
「ルーティンほどうまくいかないからでしょうか」。

私は既存顧客へのルートセールスよりも飛び込みなどの新規開拓のほうが断然好きだった(後年、テルアポを絡めた)。
企業研修や公開セミナーの冒頭でしばしば述べている。

別の公開セミナーで。
「なぜこの仕事をやっているのですか」。
「もっともうまくいかないからでしょうか」。

私は教育(講師)主体ながら、いまは再建系のコンサルタントとして生計を立てている。
営業の立て直しを通じて業績のテコ入れを図る。
体で覚え、体に染みついたやり方を変えさせるのは至難だ。
平たく言えば、結果を出せない営業を全否定する仕事である。
煙たがられるならまだしも、あからさまに嫌われる。
ところが、セミナー会場には憧れる人も少なくなく、あれこれ質問を受ける。
講師やコンサルタントという得体の知れない言葉の響きに惹かれるのだろう。
私は、この仕事は間違ってもやってはいけないと述べている。

営業も経営も人生もうまくいかない。
私はそれが楽しくて気に入っている。

・・・ふと、浅田真央の転倒する姿が脳裏に浮かんだ。
彼女がトリプルアクセルをやる気持ちがいくらか分かった。
案外、「うまくいかないから」ではなかろうかと・・・。

                       ◇

優勝どころか出場さえ危ぶまれた全日本フィギュアスケート選手権2011。
佐藤信夫コーチがマスコミの矢面に立ってガードしたとはいえ、浅田真央は自分の意思でリンクに立ち、自分の演技に花を咲かせてみせた。
21歳の女性の強じんなメンタリティに、私は圧倒された。

今週、世界フィギュアスケート選手権2012が始まる。
2月の四大陸フィギュアスケート選手権2012で2位に終わった浅田真央は、ジャンプの調子を上げているらしい。
このときはショートプログラム(SP)、フリースケーティングともにトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を解禁した。
惜しくも回転不足の判定を受けた。
が、ずいぶん安定してきた。
世界フィギュアではトリプルアクセルに加え、連続3回転ジャンプを跳ぶだろう。

昨年の世界女王・安藤美姫、前回の五輪女王・金妍児(キム・ヨナ)は休養中。
女子シングルは、今季5戦3勝のカロリナ・コストナー(イタリア)と浅田真央が優勝を争う。
ソチ冬季五輪(オリンピック)2014へのロシアの新鋭は割って入り込めるか・・・。

なお、男子シングルは絶対王者・パトリック・チャン(カナダ)に高橋大輔と小塚崇彦、そして羽生結弦が挑む。
ただ、チャンの驚異的な得点に迫るのは容易でない。
いまは手がつけられない強さである。

フジテレビでは、世界フィギュアを5夜連続で放送する(予定)。
浅田真央が表彰台の頂点で会心の笑みをこぼすのか。

◆女子ショートプログラム
3月29日(木)午後9時30分〜0時8分

◆男子ショートプログラム
3月30日(金)午後9時30分〜0時7分

◆男子フリースケーティング
3月31日(土)午後9時30分〜0時25分

◆女子フリースケーティング
4月1日(日)午後7時〜9時54分

◆エキシビション
4月2日(月)午後8時〜9時54分

私は仕事の締め切りに追われているはずだが、各放送の後半の時間帯はテレビを見られるかもしれない。
といっても、単につけっ放し・・・。
浅田真央と高橋大輔を筆頭とした日本勢の活躍がおおいに楽しみだ。

以下に、「浅田真央、女王復活のシナリオ…世界フィギュア選手権2012」と題する2012年1月11日のブログをそのまま収める。
出場選手は公式サイトで確かめてほしい。

                      ◇◆◇

3月、フランス・ニースで「世界フィギュアスケート選手権2012」が開催される。
注目の浅田真央は6大会連続の出場となる。
これ自体が凄い。
2年ぶり3度目の世界女王を目指す。

浅田真央は昨年末に最愛の母の死に見舞われた。
が、悲嘆のなかでも信念を貫いて全日本フィギュアスケート選手権2011に出場し、2年ぶり5度目の優勝を飾った。
そして、世界選手権への切符を手にした。

浅田真央は今季前半、代名詞のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を封印し、演技の安定感を大切に総合力で戦った。
コンディションを考慮して滑るということは、それまでの浅田真央では考えられない姿勢だった。
何が何でもトリプルアクセルを跳んできた。
心の迷いと自信のなさを振り切るかのように・・・。

浅田真央は、信頼関係が育まれた佐藤信夫コーチの助言に耳を傾けはじめた。
年齢とともに人間として成長を遂げた。
それなりに冷静で柔軟な判断が行える。
練習の状態を無視した看板技への執着は消えた。

浅田真央は全日本選手権で女王に返り咲いた。
しかし、ライバルを突き放した勝利といえない。
得意のフリーは鈴木明子に次ぐ2位だった。
まして、今季は安藤美姫が完全休養中である。

浅田真央はフリー当日の公式練習でトリプルアクセルを4回跳び、3回きれいに着氷した。
演技前の6分間練習で一回跳び、きれいに着氷した。
本人によれば、ジャンプの回転が急によくなった。
完璧に跳べる一歩手前まで来ていたようだ。
しかし、佐藤信夫になだめられ、ダブルアクセル(2回転半ジャンプ)に思いとどまった。

浅田真央は上にジャンプする癖が抜けず、着氷から次の動作へ流れるように移れない。
これだと加点が厳しい。
その弱点の克服のために気の遠くなるほど地道な練習を繰り返している。

浅田真央は世界選手権で表彰台の頂点に立つためのシナリオを描いているはずだ。
2シーズン連続でフリーを「愛の夢」としたにもかかわらず、完璧に滑っていない。
今季前半はダブルアクセルに留めた。
また、どこかでミスを犯した。
世界選手権では単に跳ぶのでなく、レベルアップしたトリプルアクセルを見せようとしている。
ならば、世界女王復活は間違いない。

                       ◇

私自身は、浅田真央が世界選手権でトリプルアクセルを外し、どの順位に立てるかを見てみたい。
図抜けた選手が出てこないからだ。
しかし、オリンピックシーズンにはかならず難敵が現れる。

浅田真央が獲得していないタイトルは、ごく一部の競技を除き、すべてのアスリートにとり最大の目標となる五輪での金メダルだけだ。
浅田真央の課題は得点源の開発と得点力の強化である。

◆世界フィギュアスケート選手権2012
開催日程:2012年3月26日(月)〜4月1日(日)
開催場所:フランス・ニース
出場選手:
男子シングルは、高橋大輔、小塚崇彦、羽生結弦
女子シングルは、浅田真央、鈴木明子、村上佳菜子
ペアは、高橋成美/マーヴィン・トラン組
アイスダンスは、キャシー・リード/クリス・リード組

私の注目は、悲願の初出場を叶えた羽生結弦である。

                      ◇◆◇

浅田真央に関するブログは以下のとおり。

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⇒2011年12月28日「浅田真央、視聴率の化け物…日本唯一のスーパースター」はこちら。

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⇒2011年12月25日「浅田真央、全日本選手権感動大賞(女子部門)決定!」はこちら。

⇒2011年12月24日「浅田真央、明るい受け答え…笑顔に隠す深い悲しみ」はこちら。

⇒2011年12月23日「浅田真央の調子…全日本フィギュア選手権5度目の優勝へ」はこちら。

⇒2011年12月15日「浅田真央、全日本選手権2011出場…母・匡子さんへの供養」はこちら。

⇒2011年12月14日「浅田真央、好意に甘えるのもよし…特例で世界選手権代表選出」はこちら。

⇒2011年12月11日「鈴木明子、浅田真央の分まで頑張る…GPファイナル銀メダル」はこちら。

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⇒2011年12月9日「トゥクタミシェワは3Aを跳び、浅田真央を揺さぶる…GP決戦」はこちら。

⇒2011年12月6日「浅田真央、トリプルアクセル回避…グランプリファイナル2011」はこちら。

⇒2011年12月3日「浅田真央、トゥクタミシェワと激突!…GPファイナル2011」はこちら。

⇒2011年12月2日「佐藤信夫、はれものに触る…浅田真央に遠慮と我慢」はこちら。

⇒2011年12月1日「グランプリファイナル2011…鈴木明子と浅田真央が出場」はこちら。

⇒2011年11月28日「浅田真央、トリプルアクセルは代名詞から疫病神へ・・・」はこちら。

⇒2011年11月26日「浅田真央、見事なダブルアクセル…GPファイナル2011」はこちら。

⇒2011年11月26日「浅田真央、心のなかで『たかちゃん、ごめんね』」はこちら。

⇒2011年11月25日「浅田真央、跳びたいから跳ぶのは幼い…GPシリーズ2011」はこちら。

⇒2011年11月23日「浅田真央、GPファイナル2011進出の条件…ロシア大会」はこちら。

⇒2011年11月20日「浅田真央に負けるわけにいかない小塚崇彦…全日本選手権2011」はこちら。

⇒2011年11月13日「浅田真央、納得の笑顔…ソチ五輪金メダルへ確かな手応え」はこちら。

⇒2011年11月12日「浅田真央、完全復活は間近…GPシリーズ2011NHK杯復調」はこちら。

⇒2011年11月2日「浅田真央をあたたかく見守ろう…心強い小塚崇彦の存在」はこちら。

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浅田真央は頂点へ…世界フィギュア選手権2012放送予定

私は公開セミナーの休憩時間に喫煙ルームで受講者から尋ねられた。
「なぜ営業の仕事を選んだのですか?」。
「うまくいかないからでしょうか」。

私にとり、仕事とは苦労してつくり出すものだ。
実際、必需性も消耗性もない商品を販売してきた(業務を受託してきた)ので、仕事を得るとは予算を手当てすることだ。
顧客が予算を用意していることはなく、たいていゼロ。

別の公開セミナーで。
「なぜ新規開拓が好きなのですか?」。
「ルーティンほどうまくいかないからでしょうか」。

私は既存顧客へのルートセールスよりも飛び込みなどの新規開拓のほうが断然好きだった(後年、テルアポを絡めた)。
企業研修や公開セミナーの冒頭でしばしば述べている。

別の公開セミナーで。
「なぜこの仕事をやっているのですか」。
「もっともうまくいかないからでしょうか」。

私は教育(講師)主体ながら、いまは再建系のコンサルタントとして生計を立てている。
営業の立て直しを通じて業績のテコ入れを図る。
体で覚え、体に染みついたやり方を変えさせるのは至難だ。
平たく言えば、結果を出せない営業を全否定する仕事である。
煙たがられるならまだしも、あからさまに嫌われる。
ところが、セミナー会場には憧れる人も少なくなく、あれこれ質問を受ける。
講師やコンサルタントという得体の知れない言葉の響きに惹かれるのだろう。
私は、この仕事は間違ってもやってはいけないと述べている。

営業も経営も人生もうまくいかない。
私はそれが楽しくて気に入っている。

・・・ふと、浅田真央の転倒する姿が脳裏に浮かんだ。
彼女がトリプルアクセルをやる気持ちがいくらか分かった。
案外、「うまくいかないから」ではなかろうかと・・・。

                       ◇

優勝どころか出場さえ危ぶまれた全日本フィギュアスケート選手権2011。
佐藤信夫コーチがマスコミの矢面に立ってガードしたとはいえ、浅田真央は自分の意思でリンクに立ち、自分の演技に花を咲かせてみせた。
21歳の女性の強じんなメンタリティに、私は圧倒された。

今週、世界フィギュアスケート選手権2012が始まる。
2月の四大陸フィギュアスケート選手権2012で2位に終わった浅田真央は、ジャンプの調子を上げているらしい。
このときはショートプログラム(SP)、フリースケーティングともにトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を解禁した。
惜しくも回転不足の判定を受けた。
が、ずいぶん安定してきた。
世界フィギュアではトリプルアクセルに加え、連続3回転ジャンプを跳ぶだろう。

昨年の世界女王・安藤美姫、前回の五輪女王・金妍児(キム・ヨナ)は休養中。
女子シングルは、今季5戦3勝のカロリナ・コストナー(イタリア)と浅田真央が優勝を争う。
ソチ冬季五輪(オリンピック)2014へのロシアの新鋭は割って入り込めるか・・・。

なお、男子シングルは絶対王者・パトリック・チャン(カナダ)に高橋大輔と小塚崇彦、そして羽生結弦が挑む。
ただ、チャンの驚異的な得点に迫るのは容易でない。
いまは手がつけられない強さである。

フジテレビでは、世界フィギュアを5夜連続で放送する(予定)。
浅田真央が表彰台の頂点で会心の笑みをこぼすのか。

◆女子ショートプログラム
3月29日(木)午後9時30分〜0時8分

◆男子ショートプログラム
3月30日(金)午後9時30分〜0時7分

◆男子フリースケーティング
3月31日(土)午後9時30分〜0時25分

◆女子フリースケーティング
4月1日(日)午後7時〜9時54分

◆エキシビション
4月2日(月)午後8時〜9時54分

私は仕事の締め切りに追われているはずだが、各放送の後半の時間帯はテレビを見られるかもしれない。
といっても、単につけっ放し・・・。
浅田真央と高橋大輔を筆頭とした日本勢の活躍がおおいに楽しみだ。

以下に、「浅田真央、女王復活のシナリオ…世界フィギュア選手権2012」と題する2012年1月11日のブログをそのまま収める。
出場選手は公式サイトで確かめてほしい。

                      ◇◆◇

3月、フランス・ニースで「世界フィギュアスケート選手権2012」が開催される。
注目の浅田真央は6大会連続の出場となる。
これ自体が凄い。
2年ぶり3度目の世界女王を目指す。

浅田真央は昨年末に最愛の母の死に見舞われた。
が、悲嘆のなかでも信念を貫いて全日本フィギュアスケート選手権2011に出場し、2年ぶり5度目の優勝を飾った。
そして、世界選手権への切符を手にした。

浅田真央は今季前半、代名詞のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を封印し、演技の安定感を大切に総合力で戦った。
コンディションを考慮して滑るということは、それまでの浅田真央では考えられない姿勢だった。
何が何でもトリプルアクセルを跳んできた。
心の迷いと自信のなさを振り切るかのように・・・。

浅田真央は、信頼関係が育まれた佐藤信夫コーチの助言に耳を傾けはじめた。
年齢とともに人間として成長を遂げた。
それなりに冷静で柔軟な判断が行える。
練習の状態を無視した看板技への執着は消えた。

浅田真央は全日本選手権で女王に返り咲いた。
しかし、ライバルを突き放した勝利といえない。
得意のフリーは鈴木明子に次ぐ2位だった。
まして、今季は安藤美姫が完全休養中である。

浅田真央はフリー当日の公式練習でトリプルアクセルを4回跳び、3回きれいに着氷した。
演技前の6分間練習で一回跳び、きれいに着氷した。
本人によれば、ジャンプの回転が急によくなった。
完璧に跳べる一歩手前まで来ていたようだ。
しかし、佐藤信夫になだめられ、ダブルアクセル(2回転半ジャンプ)に思いとどまった。

浅田真央は上にジャンプする癖が抜けず、着氷から次の動作へ流れるように移れない。
これだと加点が厳しい。
その弱点の克服のために気の遠くなるほど地道な練習を繰り返している。

浅田真央は世界選手権で表彰台の頂点に立つためのシナリオを描いているはずだ。
2シーズン連続でフリーを「愛の夢」としたにもかかわらず、完璧に滑っていない。
今季前半はダブルアクセルに留めた。
また、どこかでミスを犯した。
世界選手権では単に跳ぶのでなく、レベルアップしたトリプルアクセルを見せようとしている。
ならば、世界女王復活は間違いない。

                       ◇

私自身は、浅田真央が世界選手権でトリプルアクセルを外し、どの順位に立てるかを見てみたい。
図抜けた選手が出てこないからだ。
しかし、オリンピックシーズンにはかならず難敵が現れる。

浅田真央が獲得していないタイトルは、ごく一部の競技を除き、すべてのアスリートにとり最大の目標となる五輪での金メダルだけだ。
浅田真央の課題は得点源の開発と得点力の強化である。

◆世界フィギュアスケート選手権2012
開催日程:2012年3月26日(月)〜4月1日(日)
開催場所:フランス・ニース
出場選手:
男子シングルは、高橋大輔、小塚崇彦、羽生結弦
女子シングルは、浅田真央、鈴木明子、村上佳菜子
ペアは、高橋成美/マーヴィン・トラン組
アイスダンスは、キャシー・リード/クリス・リード組

私の注目は、悲願の初出場を叶えた羽生結弦である。

                      ◇◆◇

浅田真央に関するブログは以下のとおり。

⇒2012年2月12日「浅田真央、ソチオリンピックで金メダルはムリ・・・」はこちら。

⇒2012年1月11日「浅田真央、女王復活のシナリオ…世界フィギュア選手権2012」はこちら。

⇒2011年12月28日「浅田真央、視聴率の化け物…日本唯一のスーパースター」はこちら。

⇒2011年12月26日「浅田真央優勝、天上の母へ金メダルのクリスマスプレゼント」はこちら。

⇒2011年12月25日「浅田真央、全日本選手権感動大賞(女子部門)決定!」はこちら。

⇒2011年12月24日「浅田真央、明るい受け答え…笑顔に隠す深い悲しみ」はこちら。

⇒2011年12月23日「浅田真央の調子…全日本フィギュア選手権5度目の優勝へ」はこちら。

⇒2011年12月15日「浅田真央、全日本選手権2011出場…母・匡子さんへの供養」はこちら。

⇒2011年12月14日「浅田真央、好意に甘えるのもよし…特例で世界選手権代表選出」はこちら。

⇒2011年12月11日「鈴木明子、浅田真央の分まで頑張る…GPファイナル銀メダル」はこちら。

⇒2011年12月10日「浅田真央、母・匡子さんの願い『娘よ、悲しみを乗り越えて…』」はこちら。

⇒2011年12月9日「トゥクタミシェワは3Aを跳び、浅田真央を揺さぶる…GP決戦」はこちら。

⇒2011年12月6日「浅田真央、トリプルアクセル回避…グランプリファイナル2011」はこちら。

⇒2011年12月3日「浅田真央、トゥクタミシェワと激突!…GPファイナル2011」はこちら。

⇒2011年12月2日「佐藤信夫、はれものに触る…浅田真央に遠慮と我慢」はこちら。

⇒2011年12月1日「グランプリファイナル2011…鈴木明子と浅田真央が出場」はこちら。

⇒2011年11月28日「浅田真央、トリプルアクセルは代名詞から疫病神へ・・・」はこちら。

⇒2011年11月26日「浅田真央、見事なダブルアクセル…GPファイナル2011」はこちら。

⇒2011年11月26日「浅田真央、心のなかで『たかちゃん、ごめんね』」はこちら。

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⇒2011年11月23日「浅田真央、GPファイナル2011進出の条件…ロシア大会」はこちら。

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⇒2011年11月13日「浅田真央、納得の笑顔…ソチ五輪金メダルへ確かな手応え」はこちら。

⇒2011年11月12日「浅田真央、完全復活は間近…GPシリーズ2011NHK杯復調」はこちら。

⇒2011年11月2日「浅田真央をあたたかく見守ろう…心強い小塚崇彦の存在」はこちら。

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浅田真央、ソチオリンピックで金メダルはムリ・・・

「四大陸フィギュアスケート選手権2012」がアメリカ・コロラドスプリングスで行われた。
標高約1800mの高地。
酸素が薄く、体力的にきつい。
日本から、男子シングルは高橋大輔、町田樹、無良崇人、女子シングルは浅田真央、村上佳菜子、今井遥が出場した。
ペアは高橋成美/マーヴィン・トラン組、アイスダンスはキャシー・リード/クリス・リード組が出場した。

さて、浅田真央は優勝を逃し、2位に留まった。
ショートプログラム(SP)の冒頭でトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を跳び、回転不足の判定。
が、僅差で首位に立った。
フリーの冒頭でトリプルアクセルを跳び、回転不足の判定。
先に演技を終えた全米女王、SP2位のアシュリー・ワグナー(192.41点)を超えられなかった。
188.62点で、昨年に続く2位。

SP3位の村上佳菜子はジャンプでミスが相次ぎ、4位(169.32点)に落ちた。
「最後は疲れちゃいました」。
9日の公式練習中に腹痛と貧血を訴えていた。
コンディションが悪かったようだ。
山田満知子コーチも渋い表情。

また、今シーズンからアメリカへ渡り、佐藤有香夫妻の指導を受ける今井遥(いまい・はるか)は9位(134.49点)に終わった。
大会直前に右足のけががひどくなったようだ。

                       ◇

2位に留まった浅田真央だが、昨シーズン直前から取り組んできた滑りの矯正が一定の成果を上げている。
代名詞のトリプルアクセルも全日本選手権の公式練習以降、成功率が高まってきた。
本人もそれなりの手応えを感じている。

しかし、浅田真央は本大会で優勝を収めたとしても、いまの滑りでは2014年ソチ冬季五輪(オリンピック)で金メダルを獲れないことをだれよりもよく分かっている。
早くも3月にフランス・ニースで行われる「世界フィギュアスケート選手権2012」へ思いを馳せた。
本大会でトリプルアクセルに挑戦したことはプラスと語っており、世界フィギュアでも取り入れるはずだ。

                       ◇

この世にも「天国」と「地獄」があるとすれば、それぞれに入口があるわけでない。
地獄の扉のずっと先に天国の扉がある。
地獄をくぐり抜けないと、天国の扉にたどり着けない。
スポーツ競技に限らず、仕事でも経営でも人生でも同じだ。

そのことを一番よく知るアスリートが北島康介だろう。
平泳ぎの同一種目で連覇を成し遂げた競泳選手はオリンピック史上、彼のほかにいない。
しかも、北島康介は百メートルと2百メートルの2種目で達成した。
年齢的に厳しい2012年ロンドン五輪(オリンピック)は、表彰台はもちろん出場さえ容易でない。
結果はどうなるか分からないが、北島康介が2008年北京五輪(オリンピック)後の4年間にやってきたことは、自らを地獄に突き落とすことだった。
いや、その前の五輪後もそうだった。

強じんなメンタリティが備わる浅田真央。
彼女はソチオリンピックで頂点に立つため、再び自ら進んで地獄に身を投じるのでなかろうか・・・。
トリプルアクセルに加え、新たな得点源がほしい。

                       ◇

ところで、試合会場で小塚崇彦と浅田真央を指導する名伯楽・佐藤信夫の世界殿堂入りの表彰が行われた。
70歳。
教え子の顔ぶれは素晴らしい。
2006年トリノ冬季五輪(オリンピック)金メダリストの荒川静香もその一人である。
日本人の殿堂入りは、伊藤みどりに続いて2人目。

佐藤信夫は1965年にコロラドスプリングズで行われた世界フィギュアスケート選手権で日本人として初めて3回転サルコウを跳び、4位になった。

実は、一昨年2月に殿堂入りが決まり、昨年に東京で行われるはずの世界フィギュアで表彰されることになっていた。
しかし、東日本大震災の影響で開催地がモスクワに変更となり、延期されていた。

私は、日本人選手を最初に金メダルへ導く日本人コーチはだれかに関心がある。

                      ◇◆◇

浅田真央に関するブログは以下のとおり。

⇒2012年1月11日「浅田真央、女王復活のシナリオ…世界フィギュア選手権2012」はこちら。

⇒2011年12月28日「浅田真央、視聴率の化け物…日本唯一のスーパースター」はこちら。

⇒2011年12月26日「浅田真央優勝、天上の母へ金メダルのクリスマスプレゼント」はこちら。

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⇒2011年12月24日「浅田真央、明るい受け答え…笑顔に隠す深い悲しみ」はこちら。

⇒2011年12月23日「浅田真央の調子…全日本フィギュア選手権5度目の優勝へ」はこちら。

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⇒2011年12月11日「鈴木明子、浅田真央の分まで頑張る…GPファイナル銀メダル」はこちら。

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⇒2011年12月1日「グランプリファイナル2011…鈴木明子と浅田真央が出場」はこちら。

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⇒2011年11月25日「浅田真央、跳びたいから跳ぶのは幼い…GPシリーズ2011」はこちら。

⇒2011年11月23日「浅田真央、GPファイナル2011進出の条件…ロシア大会」はこちら。

⇒2011年11月20日「浅田真央に負けるわけにいかない小塚崇彦…全日本選手権2011」はこちら。

⇒2011年11月13日「浅田真央、納得の笑顔…ソチ五輪金メダルへ確かな手応え」はこちら。

⇒2011年11月12日「浅田真央、完全復活は間近…GPシリーズ2011NHK杯復調」はこちら。

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浅田真央優勝、天上の母へ金メダルのクリスマスプレゼント

きのうのブログ「浅田真央、全日本選手権感動大賞(女子部門)決定!」に続いて・・・。

⇒2011年12月25日「浅田真央、全日本選手権感動大賞(女子部門)決定!」はこちら。

「全日本フィギュアスケート選手権2011」。
来年3月にフランス・ニースで開催される「世界フィギュアスケート選手権2012」の日本代表が選出された。
やはり、波乱は起こらなかった。
しかし、ドラマは生まれた。

男子シングルは、高橋大輔、小塚崇彦、羽生結弦。
女子シングルは、浅田真央、鈴木明子、村上佳菜子。

⇒2011年12月23日「浅田真央の調子…全日本フィギュア選手権5度目の優勝へ」はこちら。

また、第1回全日本選手権感動大賞は、男子部門が羽生結弦、女子部門が浅田真央に決定した。
選考委員長と選考委員は予算不足のため、不肖・和田創。
SPとフリーの演技を踏まえて選考する。
しかし、浅田真央については特例としてSPが終わった段階で彼女しかいないと固めた。

⇒2011年12月14日「浅田真央、好意に甘えるのもよし…特例で世界選手権代表選出」はこちら。

羽生結弦は東日本大震災により未曾有の被害を受けた地元に大きな勇気を届けた。
彼は、長い四肢の伸びやかな動き、しなやかな滑り、情感豊かな表現が魅力だ。
そこにゆとりある4回転ジャンプが加わる。

⇒2011年12月25日「羽生結弦、気迫の表情、渾身の演技…全日本フリー最高得点!」はこちら。

浅田真央は天国の母・匡子さんに表彰台の頂点に立つ晴れやかな姿を届けた。
これ以上のものはないというクリスマスプレゼントになった。
最愛の母を亡くした悲しみを乗り越え、2年ぶり5度目の優勝で復活の一年を締め括った。

その母は自宅の隣の空き家を買い求めていたらしい。
浅田舞と浅田真央が将来結婚し、家族全員でくつろぐ場所がほしかったのかもしれない。
二人の娘に自分のすべてを捧げた人生だった。
ご冥福をお祈りする。

⇒2011年12月15日「浅田真央、全日本選手権2011出場…母・匡子さんへの供養」はこちら。

全日本選手権の出場選手と大会関係者の皆さま、お疲れさまでした。
大きな感動をありがとうございました・・・。

                       ◇

女子シングルのフリースケーティング(FS)が終わった。
浅田真央が1位、鈴木明子が2位、村上佳菜子が3位だった。

1位 浅田真央 184.07点
2位 鈴木明子 179.27点
3位 村上佳菜子 172.69点

                       ◇

SP3位の鈴木明子は冒頭のトリプルルッツを伸びやかに決めた。
安定感があり、美しい。
ダブルアクセルはシングルになったが、後にトリプルトゥループをつけた。
3連続を含めてループは2つとも決めた。
後半のルッツがシングルになった。
フリップは回りすぎ?
例のステップは軽やかだった。
滑り終え、残念そうな表情を隠さなかった。
固くなったのか、演技全体がやや重い印象…。

後半にジャンプミスが続き、得点を伸ばせなかった。
調子は下降気味だった。
SPは59.60、フリーは119.67、合計は179.27。
表彰台の頂点を意識して臨んだ今回、SPでは相当な緊張を感じたようだ。
フリーの得点は浅田真央を上回ったが、優勝は叶わなかった。

鈴木明子は涙も見せたが、この出来では仕方がないと気持ちを整理し、世界選手権での活躍を誓った。

⇒2011年12月4日「鈴木明子、フィギュア人生の仕上げ…摂食障害が彼女を強くした」はこちら。

                       ◇

SP2位の浅田真央は冒頭のダブルアクセルを決めた。
ゆとりがある。
続くトリプルフリップ−ダブルループを流れるように決めた。
トリプルルッツをきれいに決めた。
後半、ダブルアクセル−トリプルトゥループを決めた。
ここまではほぼ完璧…。
が、トリプルサルコウが2回転になった。
最後の得意のトリプルループが2回転になり、しかもバランスを崩した。
ステップは楽曲にふさわしく、しなやかだった。
例のスパイラルはホント、美しい。
滑り終え、両腕で体を包み込んだフィニッシュポーズのまま、しばらく天上(天井)の一点を見詰めていた。

そして、できることはやったとでもいうかのように、ふぅーと深い息を吐いた。
非常に感動的なシーンだった。
母への約束を果たし、自らの重圧を解いた。
おめでとう!!!

⇒2011年12月10日「浅田真央、母・匡子さんの願い『娘よ、悲しみを乗り越えて…』」はこちら。

浅田真央の表情はおだやかでやわらかだった。
なみはやドームの会場全体がみるみる安どの空気に包まれていった。
皆がほっとしたのだ。
私は彼女の人気の大きさを改めて感じさせられた。

浅田真央はブランクの影響か、終わりのほうで疲れが出た。
調子としてはいま一つだったのはムリもない。
しかし、演技全体はとても落ち着いていた。
また、スケーティングはとても伸びやかだった。
SPは65.40、フリーは118.67、合計184.07。
結局、SPでスピードを抑え、慎重に滑る作戦が功を奏した。

浅田真央は「愛の夢」を笑顔で伸びやかに華やかに滑りたいと語っていた。
そのとおりの演技を見せた。
私は彼女の精神力の強さにただただ感服するしかない。
また、普段の地道な努力の積み重ねがあればこそ…。
演技を終えた浅田真央を見守る佐藤信夫コーチは懸命に涙をこらえているようだった。
私は好々爺の様子にぐっときた・・・。

⇒2011年12月2日「佐藤信夫、はれものに触る…浅田真央に遠慮と我慢」はこちら。

浅田真央は練習ではトリプルアクセルを4回のうち3回決めた。
しかし、本番では避けた。
試合のたびにジャンプ全体の安定度が増している。
私としては、来年3月の世界選手権で頂点に立つために取っておくといった気持ちでいいと思っていた(実は、再来年の世界選手権でいいと考えている)。
ソチオリンピックまで間があり、トリプルアクセルを外して勝つ得点構成を追い求めてほしい。
そこに、彼女の得意技を加えるなら敵なしだ。

浅田真央は競技後の記者会見で「一番近くにいるような感じで、何も報告しなくても分かっていると思う」と語った。
母に最高の色のメダルを持ち帰った。

⇒2011年12月24日「浅田真央、明るい受け答え…笑顔に隠す深い悲しみ」はこちら。

                       ◇

SP1位の村上佳菜子は冒頭のトリプルルッツをきれいに決めた。
続くトリプルループは1回転に抜けた。
自分に呪文をかけるので、前日に苦手と口にすべきでない。
トリプルフリップを決めた。
後半のトリプルループからダブルアクセルを決めた。
続くトリプルフリップは両足着氷になり、ダブルアクセルにつなげられなかった。
トリプルトゥループを決めた。
が、ステップで転倒した。
これは気の毒だった。
最後の3連続ジャンプは決めた。
滑り終え、泣き出しそうな顔…。
あるいは、自分の不甲斐なさに呆れているのか。

SP1位で迎えたフリー、しかも最終滑走が影響したのだろう。
鈴木明子と浅田真央の得点は高くなかったが、それでもプレッシャーになった。
演技開始時はもちろん直前練習時、非常に緊張した面持ちだった。
SPは65.56、フリーは107.13、合計172.69。
ノドがからからだったのでないか。

確かに転倒は不運だったが、それも緊張が影響している。
「頭が真っ白になっちゃいました。どこから始めればいいか分からなかった」と振り返った。
昨季と同じ銅メダルに終わった。
しかし、序盤の不調から立ち直り、笑みを浮かべた。

私は村上佳菜子のSPの滑りに成長を感じて驚くとともに、表現を含めた演技に感動を覚えた。
天性のショーマンシップを備えており、会場を巻き込むことができる。
が、緊張に非常にもろい。
世界の大舞台で戦ううえで課題となる。

村上佳菜子は結果として、尊敬する先輩の逆転優勝を引き立てる役回りになった。
今回はよしとしよう。
来季は金メダルをつかめ。

⇒2011年11月18日「村上佳菜子と山田満知子コーチ、ソチ五輪への本気」はこちら。

                       ◇

本大会で天才少女がシニアデビューを果たした。
13歳の宮原知子。
SPで緊張のあまり実力を発揮できなかったが、それがほぐれたフリーで完璧な演技を行い、潜在能力の高さを示した。
最初にトリプルルッツ−トリプルトゥループを決めた。
続いてトリプルループ、トリプルフリップ、トリプルサルコウを決めた。
後半にダブルアクセル−トリプルトゥループを決めた。
トリプルルッツからの3連続ジャンプを決めた。
高難度ジャンプをまったく苦にしない。

観客はスタンディング・オベーションで宮原知子を称えた。
SPは47.06、フリーは116.79、合計は163.85。
15位から6位へ。
フリーの得点は村上佳奈子が107.13、浅田真央が118.67、鈴木明子が119.67。
メダリストと遜色がない。

宮原知子はこれから体の成長期を迎えるので未知数だが、村上佳菜子の次世代のホープになるかもしれない。
女子シングルの新鋭、いや新星である。

きょうはエキシビション「All Japan メダリスト・オン・アイス」が行われる。

◆フジテレビ系列での放送予定は以下のとおり(確認のこと)。

◇12月26日(月) 19時〜20時54分 エキシビション(EX)
All Japan メダリスト・オン・アイス

                      ◇◆◇

羽生結弦に関するブログは以下のとおり。

⇒2011年12月25日「羽生結弦、気迫の表情、渾身の演技…全日本フリー最高得点!」はこちら。

⇒2011年12月23日「羽生結弦は強気…高橋大輔と小塚崇彦を制し全日本初優勝へ」はこちら。

⇒2011年12月13日「羽生結弦トップ3波乱…全日本フィギュア選手権表彰台へ」はこちら。

⇒2011年11月27日「羽生結弦、小塚崇彦先輩を置いていく…GPファイナル2011」はこちら。

                      ◇◆◇

浅田真央に関するブログは以下のとおり。

⇒2011年12月25日「浅田真央、全日本選手権感動大賞(女子部門)決定!」はこちら。

⇒2011年12月24日「浅田真央、明るい受け答え…笑顔に隠す深い悲しみ」はこちら。

⇒2011年12月23日「浅田真央の調子…全日本フィギュア選手権5度目の優勝へ」はこちら。

⇒2011年12月15日「浅田真央、全日本選手権2011出場…母・匡子さんへの供養」はこちら。

⇒2011年12月14日「浅田真央、好意に甘えるのもよし…特例で世界選手権代表選出」はこちら。

⇒2011年12月11日「鈴木明子、浅田真央の分まで頑張る…GPファイナル銀メダル」はこちら。

⇒2011年12月10日「浅田真央、母・匡子さんの願い『娘よ、悲しみを乗り越えて…』」はこちら。

⇒2011年12月9日「トゥクタミシェワは3Aを跳び、浅田真央を揺さぶる…GP決戦」はこちら。

⇒2011年12月6日「浅田真央、トリプルアクセル回避…グランプリファイナル2011」はこちら。

⇒2011年12月3日「浅田真央、トゥクタミシェワと激突!…GPファイナル2011」はこちら。

⇒2011年12月2日「佐藤信夫、はれものに触る…浅田真央に遠慮と我慢」はこちら。

⇒2011年12月1日「グランプリファイナル2011…鈴木明子と浅田真央が出場」はこちら。

⇒2011年11月28日「浅田真央、トリプルアクセルは代名詞から疫病神へ・・・」はこちら。

⇒2011年11月26日「浅田真央、見事なダブルアクセル…GPファイナル2011」はこちら。

⇒2011年11月26日「浅田真央、心のなかで『たかちゃん、ごめんね』」はこちら。

⇒2011年11月25日「浅田真央、跳びたいから跳ぶのは幼い…GPシリーズ2011」はこちら。

⇒2011年11月23日「浅田真央、GPファイナル2011進出の条件…ロシア大会」はこちら。

⇒2011年11月20日「浅田真央に負けるわけにいかない小塚崇彦…全日本選手権2011」はこちら。

⇒2011年11月13日「浅田真央、納得の笑顔…ソチ五輪金メダルへ確かな手応え」はこちら。

⇒2011年11月12日「浅田真央、完全復活は間近…GPシリーズ2011NHK杯復調」はこちら。

⇒2011年11月2日「浅田真央をあたたかく見守ろう…心強い小塚崇彦の存在」はこちら。

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浅田真央、全日本選手権2011出場…母・匡子さんへの供養

きのうのブログ「浅田真央、好意に甘えるのもよし…特例で世界選手権代表選出」に続いて・・・。

⇒2011年12月14日「浅田真央、好意に甘えるのもよし…特例で世界選手権代表選出」はこちら。

このブログの記事はたいてい書き溜めである。
先日、浅田真央に関して動きがあった。

浅田舞・真央が所属するマネジメント会社IMGは、姉妹の母・匡子さんの葬儀が名古屋市内で近親者のみで執り行われたこと、二人が年末年始の活動を予定どおり行うことを発表した。

浅田真央は12月23日開幕の「全日本フィギュアスケート選手権2011」に出場する。

私は驚いた。
浅田真央は練習に集中するどころか、その時間を確保することもままならない状態と推察されるからだ。
しかし、佐藤信夫コーチと相談しつつ、2年ぶり5回目の優勝を目指して地元で練習を再開する。
年明けのアイスショーにも出演する。

本人もマネジメント会社を通じてコメントを発表した。
グランプリファイナルの欠場により関係者やファンに迷惑と心配をかけたことを詫びた。
このところ名古屋を離れるときにはこれが最期になるかもしれないと思っていた。
母はぎりぎりの闘病生活を続けており、浅田真央は覚悟ができていたようだ。

                       ◇

GPファイナルのフリーから一夜明けた高橋大輔は、「僕たちは何もしてあげることができないけど、温かく見守ってあげたい」と、最愛の母を亡くした浅田真央を気づかった。
そのうえで、「絶対にまた試合に出てほしい。スケート好きのお母さんもそれを望んでいると思う。僕も浅田選手のスケートを見たい」と話した。

さらに、「次に会ったときにどうしてあげればいいのか考えてしまう。みんなで一緒にいて忘れているほうがいいのかもしれない」と、なるべく浅田真央の近くにいて心の支えになりたいと語った。
高橋大輔はやさしくあたたかい。

浅田真央は大会に出場することが母への一番の供養になると考えている。
悲しみを乗り越えてリンクに立つ姿を天国の母にどうしても見せたいのだ。
凄まじい気迫である。

浅田真央が5歳でスケートを始めてから練習や試合に付き添ってきた母。
バンクーバーオリンピックで銀メダルに終わり、浅田真央は2014年ソチオリンピックで金メダルに輝きたいと、佐藤信夫コーチのもとで再スタートを切った。
これまでの競技人生を命がけで支えてくれた母の魂を感じながら全日本選手権で滑る決意を固めた。

私としては、浅田真央に心身をいたわる時間を取ってもらいたかった。

                      ◇◆◇

浅田真央が12月12日に発表したコメントは以下のとおり。
660字に母への思いが綴られている。

                        ◇

応援してくださっている皆さん、スケート関係、及びマスコミの皆さんへ

この度は、大変ご心配をおかけするとともに、試合直前の欠場となり、大変ご迷惑をおかけしました。

最初ケベックで連絡を受けたときは、今すぐに帰りたい、という気持ちと、試合を欠場しても良いのか?という思いで複雑でしたが、すぐに帰国して良かったと思っています。

帰る飛行機の中では、色々な事を考えましたが、きっとお母さんは自分が帰ってくるのを待っていてくれると信じて、ずっと祈っていました。

しかし、成田空港に到着してすぐにメールを確認すると、「ママは頑張れなかった」というお父さんからのメールを見て、涙が止まりませんでした。

それでも、もしかしたら、と思い、名古屋の病院に駆けつけ、何度も「真央だよ!」と叫びましたが、やすらかな顔をしたお母さんは、やはり目を開くことはありませんでした。

でも、充分頑張ったし、もう、痛い思いをしないで済むんだ、と思うと、少しホッとする部分もあります。

この半年、容態が良くない時が時々あり、名古屋を離れる時は、いつもこれが最期かも、と思いながら出発していました。まだ、信じられない気もしますが、お母さんに今までより近くで見守られている気がします。

私たち姉妹にたくさんの愛を注いでくれたお母さんに、何度「ありがとう」と言っても足りません。

生前、家族で約束した通り、今後も自分の夢に向かって、やるべき事をしっかりやることが、お母さんも喜んでくれる事だと思い、今まで通り練習に励みたいと思います。

皆さん、今後とも応援よろしくお願いします。

                   浅田真央

                      ◇◆◇

浅田真央に関するブログは以下のとおり。

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浅田真央、好意に甘えるのもよし…特例で世界選手権代表選出

私は、久し振りに好調な浅田真央の演技を見られると、非常に楽しみにしていた。
フィギュアスケートグランプリファイナル2011に出場した日本勢3選手はむろん健闘した。
高橋大輔と鈴木明子が銀メダル、羽生結弦が僅差の4位。
しかし、スーパースターの突然の不在は喪失感が大きかった。

浅田真央は名古屋市内の病院に直行したが、母・匡子さんはすでに息を引き取っていた。
最期を看取ることができなかった。
無念だったろう・・・。

浅田舞と浅田真央の姉妹。
フィギュア選手としての成長を支えようと、母はスケートを学び、もっとも身近なコーチとして寄り添った。
浅田真央が小学2年生のとき、母は体調を崩して入院した。
もともと丈夫でなかった。
当時、浅田真央が「スケートを頑張るから、早く良くなってね」と書いた手紙を母は宝物として持っていた。

浅田真央は母を煩わせるわけにいかないと、自立を心がけた。
昨季直前から佐藤信夫コーチの指導を仰ぎ、新幹線で新横浜まで一人で練習に通った。
母の送迎に頼らなくてすむように、今夏に運転免許を取って中京大学に通っている。
炊事も始めた・・・。

浅田真央は、世界フィギュア選手権2011モスクワ大会に気の毒なほどやせた状態で臨んだ。
すでに過酷な闘病生活を送っていた母を案じた心労も大きく影響したようだ。
そうした事情をまるで知らない私はウエイトコントロールの失敗が原因だと考えていた。
浅田真央は公開のインタビューや番組でそれを表情にも言葉にも表さなかった。
敬服に値する。

⇒2011年12月10日「浅田真央、母・匡子さんの願い『娘よ、悲しみを乗り越えて…』」はこちら。

私がほっとしているのは、滑りの矯正中だったとはいえ、昨季のどん底から脱し、GPシリーズNHK杯2位、ロシア杯1位、そして3季ぶりのGPファイナル進出の朗報を届けられたことだ。
2014年ソチ冬季五輪(オリンピック)へ向けて進化する姿を見せられた。
母も少し安心したのでないか・・・。

                       ◇

来年3月開催の世界フィギュア選手権2012フランス大会への代表最終選考会を兼ねた全日本フィギュア選手権2011が12月23日から行われる。
浅田真央は欠場することになるかもしれない。

結婚後のほとんどすべての時間を娘の競技人生の成功に注ぎ込んだ母。
むろん、その母は浅田真央が全日本選手権に出場して優勝することをだれよりも望んでいる。

しかし、フィギュアスケートはメンタル面が出来を大きく左右する。
もしも気持ちの整理がつかないなら、遠慮なく全日本選手権を辞退したほうがよい。
心はいくらか落ち着きを取り戻したとしても、葬儀の後もさまざまな用事があり、練習に集中することは望めない。

浅田真央は実績からいって世界選手権への出場が約束されるのでないか。
日本のフィギュアスケートの人気の興隆にこれほど貢献した選手はいない。
私は日本スケート連盟の好意に甘えるのもよいと思う。
伊東秀仁フィギュア委員長が記者に対し、特例で選出する可能性を口にした。

浅田真央はGPシリーズからGPファイナルにかけ、調子が明らかに上向きだった。
私が懸念するのは、最悪のコンディションで全日本選手権に出場し、悪い結果で終わることだ。
そうなると、世界選手権の代表に彼女を選考しにくく、話がややこしくなる。

なお、来年の世界選手権の日本女子は3枠。
選考基準は、GPファイナルの日本勢上位3人、全日本選手権の3位以内、世界ランキングの日本勢上位3人。
いずれかを満たす選手という曖昧な表現ながら、全日本選手権の出場を必須としている。
ただし、過去の世界選手権で6位以内に入った選手に限り、ケガなどで条件を満たさなくても選考の対象に加えることがあると定めている。

                      ◇◆◇

浅田真央に関するブログは以下のとおり。

⇒2011年12月11日「鈴木明子、浅田真央の分まで頑張る…GPファイナル銀メダル」はこちら。

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⇒2011年12月1日「グランプリファイナル2011…鈴木明子と浅田真央が出場」はこちら。

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⇒2011年11月26日「浅田真央、見事なダブルアクセル…GPファイナル2011」はこちら。

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鈴木明子、浅田真央の分まで頑張る…GPファイナル銀メダル

フィギュアスケートグランプリファイナルがカナダ・ケベックで行われている。
日本勢のシングル出場は、女子が鈴木明子、男子が高橋大輔と羽生結弦(はにゅう・ゆづる)。
優勝候補の筆頭だった浅田真央が母・匡子(きょうこ)さんの危篤の知らせを受け、緊急帰国。
直後、鈴木明子、高橋大輔、羽生結弦は「病状の回復を願う」と語ったが、思いは届かなかった。

鈴木明子は「彼女の代わりはできないが、私ができることをしっかりとやろうとSPに臨んだ」と目を潤ませた。

高橋大輔は「お母さんと親しくさせていただいた」「浅田さんはお母さんが大好きだった。今後どういうふうに向き合っていくのか心配」と気づかった。

羽生結弦は「自分も被災した東日本大震災後の世界選手権で日本選手団が喪章を付けてくれた。悲しい思いを実感した」と話した。

イタリアのカロリナ・コストナーは訃報を知らされてしばらく絶句、「言葉にならない」と涙を流した。 

浅田真央と帰国した佐藤信夫コーチは「しっかり頑張って、と声をかけました」と話した。

母・匡子さんに頭を下げられて浅田真央の指導に当たった山田満知子コーチは「とくに親子の絆が強かった」「ママは真央の将来のためにやりたかったことがあったはず」「スケートだけでなく、今後の人生にお母さんが必要だった」と話した。

浅田真央の父・敏治さんがマネジメント会社を通じて「舞も真央も、母の安らかに眠っているような顔を見て、やっと苦しかった闘病生活が終わったことを自分たちなりに納得し、いまは気丈にしています」「今後とも娘たちを温かく見守っていただけますようお願いいたします」とコメントを発表した。

⇒2011年12月10日「浅田真央、母・匡子さんの願い『娘よ、悲しみを乗り越えて…』」はこちら。

                       ◇

日本勢は残った選手で一丸となって戦うと誓い、揃いのウエアに喪章を付けて試合に臨んだ。

バンクーバーオリンピック金メダリスト、韓国のキム・ヨナ(金妍児)。
昨季の世界女王、安藤美姫。
二人が休養し、浅田真央が欠場して、GPファイナルは混戦が予想された。
グランプリシリーズ2試合の合計点では、浅田真央、カロリナ・コストナー、ロシアのエリザベータ・トゥクタミシェワ、鈴木明子、アメリカのアリッサ・シズニー、ロシアのアリョーナ・レオノワの順になる。

⇒2011年10月2日「安藤美姫、完全休養宣言…現役引退かソチ続行か結論」はこちら。

鈴木明子は技術と表現を磨き、今季は絶好調だ。
課題の修正を地道に繰り返した成果である。
3季連続のGPファイナル進出は彼女一人。
NHK杯でトリプルトゥループ−トリプルトゥループのコンビネーションジャンプをプログラムに組み込み、185.98という今季GPシリーズの女子最高点をマークした。
鈴木明子は安定した5種類の3回転ジャンプ、リズミカルなステップを誇る。
昨季から会場を巻き込むコツをつかみ、それが演技に華やかさを添えるようになった。

彼女のことだから、浅田真央の分まで頑張ろうとする。
どうか初のGPファイナル制覇を果たしてほしい。

⇒2011年12月4日「鈴木明子、フィギュア人生の仕上げ…摂食障害が彼女を強くした」はこちら。

                       ◇

女子シングルのショートプログラム(SP)。
鈴木明子が 61.30点で2位につけた。
冒頭、NHK杯で成功させた2連続3回転より難度を高めたトリプルフリップ−トリプルトゥループのコンビネーションジャンプに失敗した。
フリップは着氷が乱れ、セカンドジャンプは2回転になった。
が、その後はうまくまとめた。

カロリナ・コストナーが 66.43点で1位に立った。
冒頭のトリプルトゥループ−トリプルトゥループのコンビネーションジャンプを決めた。
その後もミスのない演技で技術点、演技構成点ともにトップの得点をマークした。
GPファイナル初優勝へ向けて最高のスタートを切った。

アリョーナ・レオノワは 60.46点で3位につけた。

私が注目していたのは、シニア登場のシーズンでいきなりGPシリーズ2戦2勝の快挙を成し遂げた14歳のエリザベータ・トゥクタミシェワである。
彼女は失うもの、恐れるものがなく、伸び伸びと演技を楽しんでいた。
高難度ジャンプをいとも簡単に決めるが、くるくる回るだけの選手でない。
シニア転向直後の浅田真央に通じるところがある。
一流選手に特有の“華”を持つ。

⇒2011年12月3日「浅田真央、トゥクタミシェワと激突!…GPファイナル2011」はこちら。

エリザベータ・トゥクタミシェワは、冒頭のトリプルルッツ−トリプルトゥループのコンビネーションジャンプを決めた。
しかし、残り2つのジャンプに大きなミスが出て、最下位の5位に留まった。
およそ彼女らしくない。
表情には失意がはっきりと浮かんでいた。

私がSPでもっとも印象に残った選手はやはり彼女だった。
初の最終滑走で入れ込んだか。
エリザベータ・トゥクタミシェワは、直前の選手の演技が終わるのを待ちきれないといった様子でアイスリンクに飛び出していった。

無欲で手に入れたGPシリーズ2戦2勝。
GPファイナルで優勝への欲が出て当然である。
出来も悪く、得点も低かったが、随所に才能が感じられた。
すでにそれなりの演技力を備えており、2014年ソチ冬季五輪(オリンピック)へ向けて大きな成長を遂げ、金メダルを狙う浅田真央などの日本勢、そしてキム・ヨナの強力なライバルになっているかもしれない。

⇒2011年11月8日「キム・ヨナはこのまま現役引退か…ソチ五輪復活は至難」はこちら。

昨季滑るたびに著しい成長を見せた村上佳菜子は今季、踊り場に差しかかっている。
エリザベータ・トゥクタミシェワもこれからさまざまな壁にぶつかる。
まして、オリンピック開催国の期待の新星には凄まじいプレッシャーがかかるだろう。

ジュニアから転向した選手が得点や順位を意識し、それにつれて競技の怖さや難しさを知ると、すんなり勝てなくなる。
それを乗り越えた選手がシニアで頂点に立てる。

⇒2011年11月18日「村上佳菜子と山田満知子コーチ、ソチ五輪への本気」はこちら。

◆書き加え1(12月11日)

女子シングルのフリースケーティング(FS)。

SP2位の鈴木明子は118.46点でFS3位。
合計179.76点でGPファイナル自己最高の銀メダルを獲得した。
ジャンプで着氷が乱れがちだったが、ミスを引きずらずにスピード感あふれる演技でアピールした。
ベテランはまだ成長を遂げている。

SP1位のカロリナ・コストナーが121.05点でFS1位。
合計187.48点でGPファイナル4度目の出場で初優勝を飾った。
序盤のアクセルがシングルになったほかは無難にまとめ、シーズンベストをマークした。

SP3位のアリョーナ・レオノワが3位に入った。

◆書き加え2(12月11日)

男子シングルのショートプログラム(SP)。

高橋大輔は 76.49点で5位と大きく出遅れた。
冒頭の4回転トゥループが両足着氷になり、回転不足と判定された。
トリプルアクセルは決めたが、トリプルルッツの着氷が乱れてコンビネーションジャンプにならなかった。
技術点をまったく伸ばせなかった。

羽生結弦は 79.33点で僅差の4位につけた。
冒頭の4回転と3回転の連続ジャンプは、最初の着氷で手をつき、次が跳べなかった。
それでも3回転をその後の3回転ルッツの後に加え、点数を挽回した。
が、スピンでミスが出た。
本人によれば、初のGPファイナル出場で雰囲気に飲まれた。

世界王者のパトリック・チャンは1位。
アメリカのジェレミー・アボットは2位。
ちなみに、アボットを除く5選手がSPから4回転ジャンプを取り入れた。

男子シングルのフリースケーティング(FS)。

SP5位の高橋大輔が172.63点でFS2位。
合計249.12点で2位に入った。
冒頭の4回転トゥループで両手をついたが、その後のジャンプを完ぺきに決め、ガッツポーズ!
開き直りが出たのか、猛烈に巻き返した。
鈴木明子とともに銀メダルという結果は立派だ。

SP4位の羽生結弦は166.49点でFS3位。
合計245.82点で4位となり、惜しくも表彰台を逃した。
冒頭の4回転トゥループを鮮やかに決めた。
後のトリプルサルコウが乱れたほかは、ほぼミスのない演技で自己ベストを更新した。

SP1位のパトリック・チャンがFS1位。
合計260.30点で危なげなく2連覇を飾った。
序盤の4回転でやや乱れたが、その後はそつなくまとめた。
順当勝ちといったところ。

振り返ると、SPでの高橋大輔は明らかに精彩を欠いていた。
彼のことだ、仲良しの浅田真央の緊急帰国が心に大きな影を落としていたのかもしれない。

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トゥクタミシェワは3Aを跳び、浅田真央を揺さぶる…GP決戦

フィギュアスケートグランプリファイナル2011(GPファイナル2011)がカナダ・ケベックで行われている。
最大の興味は、浅田真央とロシアのエリザベータ・トゥクタミシェワとの決戦である。
弱冠14歳。
ロシアは地元開催の2014年ソチ冬季五輪(オリンピック)でのフィギュア王国復活へ向けて“秘密兵器”を仕込んでいた。
女子フィギュア界に君臨する韓国のキム・ヨナと浅田真央への「刺客(しかく)」と呼んでいい。

⇒2011年12月3日「浅田真央、トゥクタミシェワと激突!…GPファイナル2011」はこちら。

グランプリシリーズ2011(GPシリーズ2011)最終戦ロシア杯。
浅田真央はシニア転向後初めてSPとフリーの両方で「トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)」を回避した。
佐藤信夫コーチの助言を踏まえ、あくまでも自分で決断を下した。
3季ぶりのGPファイナル進出を叶えることを優先し、安全策を取ったわけだ。
そして、狙いどおりSPでもフリーでも1位で完全優勝を収めた。
さらに、代名詞を外して得点を出せたことは、これまでと違った自信につながった。

⇒2011年11月28日「浅田真央、トリプルアクセルは代名詞から疫病神へ・・・」はこちら。

広く知られるように浅田真央がもっともこだわるのは、ギネスに申請する前に認定されたトリプルアクセル。
2010年バンクーバー冬季五輪(オリンピック)での3度。
ロシア杯で復調の手応えをつかみながら、3Aを外しての勝利に不満が残った。
佐藤信夫コーチはその気持ちをよく分かっており、「次は楽しみにしている」とねぎらった。
やさしい・・・。
それは浅田真央のプライドでありモチベーションである。

⇒2011年12月2日「佐藤信夫、はれものに触る…浅田真央に遠慮と我慢」はこちら。

                       ◇

フィギュアスケートは男女ともに高難度ジャンプのリスクを嫌い、無難にまとめる戦略が主流だった。
が、男子は再び4回転ジャンプが必須になった。
かたや、女子は一昔前と同じジャンプコンビネーションで表彰台にのぼれる。
かつて「ジャンプのミキ」と称された安藤美姫は、世界フィギュアスケート選手権2011ロシア大会で2連続3回転ジャンプに挑むことなく2度目の世界女王に輝いた。

こうした閉塞感を打ち破りそうなのが、ソチオリンピックの開催国ロシアのエリザベータ・トゥクタミシェワとアデリナ・ソトニコワの2選手である。
少女体形のせいもあるが、高難度のコンビネーションジャンプを苦にしない。

なかでもエリザベータ・トゥクタミシェワはすでに練習でトリプルアクセルを跳んでいる。
GPデビュー2戦2勝の勢いに乗り、いきなり世界の頂点に立とうと意気込んでいる。
あえてトリプルアクセルをぶつけ、浅田真央を揺さぶってくるかもしれない。
挑発作戦だ。

⇒2011年12月6日「浅田真央、トリプルアクセル回避…グランプリファイナル2011」はこちら。

浅田真央は自分の調子とライバルの出方を見極め、GPファイナルで“伝家の宝刀”を抜く可能性がある。
ロシア杯終了後、大舞台での3A解禁を示唆した。
そうなると、文字どおり真正面の激突が見られる。
私個人はそうした事態を避けるべきだと考えるが、それはそれで大きな楽しみ・・・。

⇒2011年11月25日「浅田真央、跳びたいから跳ぶのは幼い…GPシリーズ2011」はこちら。

なお、ソチオリンピックがジャンプ合戦になると、ブランクの長いキム・ヨナは勝ち目が薄れる。

⇒2011年11月8日「キム・ヨナはこのまま現役引退か…ソチ五輪復活は至難」はこちら。

キム・ヨナが2位では喜んでくれないのが韓国というお国柄である。
現役復帰は現実問題としてかなり難しい。

                       ◇

放送はテレビ朝日系列。
12月10日(土)午後6時58分〜 男女ショートプログラム(SP)
12月11日(日)午後6時56分〜 男女フリースケーティング(FS)
12月12日(月)午後11時15分〜 エキシビション

出場選手は以下のとおり。
◆女子シングル
エリザベータ・トゥクタミシェワ ロシア
浅田真央 日本
カロリナ・コストナー イタリア
鈴木明子 日本
アリッサ・シズニー アメリカ
アリョーナ・レオノワ ロシア

◆男子シングル
カナダ パトリック・チャン
高橋大輔 日本
ジェレミー・アボット アメリカ
ミハル・ブレジナ チェコ
ハビエル・フェルナンデス スペイン
羽生結弦 日本

◆書き加え1(12月9日)

私のブログはたいてい書き溜め記事だ。
それを家人などにまとめて渡し、予約機能を用いてアップしてもらっている。

私は出張中の都心のホテルで、浅田真央がGPファイナルを欠場することを知った。
国際スケート連合(ISU)の発表によれば、母親の深刻な体調不良が理由である。
浅田真央は佐藤信夫コーチとすでに帰国の途についた。
「ご迷惑をおかけします」と語り、気丈に振る舞っていたらしい。
これにより女子シングルはGPシリーズ上位5人で争うことになる。

浅田真央がオフを利用して運転免許を取得したのも、3月頃から入退院を繰り返していた母親に練習の送迎を頼れないという思いからだったようだ。

テレビ報道では「危篤」という言葉が使われていた。
心より回復を祈る。

                      ◇◆◇

浅田真央に関するブログは以下のとおり。

⇒2011年12月6日「浅田真央、トリプルアクセル回避…グランプリファイナル2011」はこちら。

⇒2011年12月3日「浅田真央、トゥクタミシェワと激突!…GPファイナル2011」はこちら。

⇒2011年12月2日「佐藤信夫、はれものに触る…浅田真央に遠慮と我慢」はこちら。

⇒2011年12月1日「グランプリファイナル2011…鈴木明子と浅田真央が出場」はこちら。

⇒2011年11月28日「浅田真央、トリプルアクセルは代名詞から疫病神へ・・・」はこちら。

⇒2011年11月26日「浅田真央、見事なダブルアクセル…GPファイナル2011」はこちら。

⇒2011年11月26日「浅田真央、心のなかで『たかちゃん、ごめんね』」はこちら。

⇒2011年11月25日「浅田真央、跳びたいから跳ぶのは幼い…GPシリーズ2011」はこちら。

⇒2011年11月23日「浅田真央、GPファイナル2011進出の条件…ロシア大会」はこちら。

⇒2011年11月20日「浅田真央に負けるわけにいかない小塚崇彦…全日本選手権2011」はこちら。

⇒2011年11月13日「浅田真央、納得の笑顔…ソチ五輪金メダルへ確かな手応え」はこちら。

⇒2011年11月12日「浅田真央、完全復活は間近…GPシリーズ2011NHK杯復調」はこちら。

⇒2011年11月2日「浅田真央をあたたかく見守ろう…心強い小塚崇彦の存在」はこちら。

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浅田真央、トリプルアクセル回避…グランプリファイナル2011

フィギュアスケートグランプリファイナル2011(GPファイナル2011)がカナダ・ケベックで行われる。
浅田真央が3季ぶりにファイナルに登場する。
日本の多くのファンがもっとも注目するのは、ロシアの超新星エリザベータ・トゥクタミシェワとの対決である。
彼女は年齢制限のため、来年3月の世界フィギュアスケート選手権2012に出場できない。
その分、盛りあがりは大きい。
高視聴率が確実なテレビ朝日はほくほく・・・。

⇒2011年12月3日「浅田真央、トゥクタミシェワと激突!…GPファイナル2011」はこちら。

浅田真央はフィギュアスケートで経験も実績も十分だ。
確かに鮮烈な勝利を飾ったとはいえ、出てきたばかりの14歳の少女、エリザベータ・トゥクタミシェワとむきになって張り合うのはどうか。
彼女が2014年ソチ冬季五輪(オリンピック)で最大のライバルに成長するかもしれないなら、戦略として“正面衝突”を避けるのは有効だろう。

⇒2011年11月25日「浅田真央、跳びたいから跳ぶのは幼い…GPシリーズ2011」はこちら。

私はGPファイナル2011における浅田真央の最大の課題は、トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を外して総合力でエリザベータ・トゥクタミシェワに勝つことだと考える。
トリプルアクセル対決は、彼女が出場するはずの世界フィギュアスケート選手権2013まで取っておけばよい。
浅田真央には3A回避という大人の判断を下してほしい。
それも勇気のうち・・・。

⇒2011年11月26日「浅田真央、見事なダブルアクセル…GPファイナル2011」はこちら。

浅田真央は2010年バンクーバー冬季五輪(オリンピック)で宿命のライバル、韓国のキム・ヨナにトリプルアクセルで対抗して敗北した。
ソチオリンピックへ向けて有力選手が次々と出現するなか、一つの武器にこだわるのはリスキーである。
表彰台の頂点に立つには、どん欲に得点源を広げることが必須だ。

⇒2011年11月28日「浅田真央、トリプルアクセルは代名詞から疫病神へ・・・」はこちら。


浅田真央は佐藤信夫コーチの指導を仰ぎながらスケーティングの基礎の見直しはもちろん、これまで苦手としてきた高難度のコンビネーションジャンプの克服に取り組んできた。
ステップとスピンでも技術の強化を図ってきた。
さらに、乏しいと指摘されがちな表現の向上も目指してきた。
その成果がNHK杯とロシア杯で如実に表れた。
昨季の演技と比べ、見違えるほど進化した姿を示した。

⇒2011年11月13日「浅田真央、納得の笑顔…ソチ五輪金メダルへ確かな手応え」はこちら。

カナダ・ケベックは、浅田真央がGPシリーズ2007のスケートカナダで優勝した都市である。
取り戻した自信を背景に、復調の道を力強く歩む。

⇒2011年11月12日「浅田真央、完全復活は間近…GPシリーズ2011NHK杯復調」はこちら。

                       ◇

放送はテレビ朝日系列。
12月10日(土)午後6時58分〜 男女ショートプログラム(SP)
12月11日(日)午後6時56分〜 男女フリースケーティング(FS)
12月12日(月)午後11時15分〜 エキシビション

出場選手は以下のとおり。
◆女子シングル
エリザベータ・トゥクタミシェワ ロシア
浅田真央 日本
カロリナ・コストナー イタリア
鈴木明子 日本
アリッサ・シズニー アメリカ
アリョーナ・レオノワ ロシア

◆男子シングル
カナダ パトリック・チャン
高橋大輔 日本
ジェレミー・アボット アメリカ
ミハル・ブレジナ チェコ
ハビエル・フェルナンデス スペイン
羽生結弦 日本

                      ◇◆◇

浅田真央に関するブログは以下のとおり。

⇒2011年12月3日「浅田真央、トゥクタミシェワと激突!…GPファイナル2011」はこちら。

⇒2011年12月2日「佐藤信夫、はれものに触る…浅田真央に遠慮と我慢」はこちら。

⇒2011年12月1日「グランプリファイナル2011…鈴木明子と浅田真央が出場」はこちら。

⇒2011年11月28日「浅田真央、トリプルアクセルは代名詞から疫病神へ・・・」はこちら。

⇒2011年11月26日「浅田真央、見事なダブルアクセル…GPファイナル2011」はこちら。

⇒2011年11月26日「浅田真央、心のなかで『たかちゃん、ごめんね』」はこちら。

⇒2011年11月25日「浅田真央、跳びたいから跳ぶのは幼い…GPシリーズ2011」はこちら。

⇒2011年11月23日「浅田真央、GPファイナル2011進出の条件…ロシア大会」はこちら。

⇒2011年11月20日「浅田真央に負けるわけにいかない小塚崇彦…全日本選手権2011」はこちら。

⇒2011年11月13日「浅田真央、納得の笑顔…ソチ五輪金メダルへ確かな手応え」はこちら。

⇒2011年11月12日「浅田真央、完全復活は間近…GPシリーズ2011NHK杯復調」はこちら。

⇒2011年11月2日「浅田真央をあたたかく見守ろう…心強い小塚崇彦の存在」はこちら。

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小塚崇彦と浅田真央が初々しい…お似合いカップル

きょうは久々にフィギュアスケートを取りあげる。
真夏のアイスショー「ザ・アイス」の開催が迫ってきた。
今年は東日本大震災のチャリティイベントとして実施される。
7月23、24日は愛知、30、31日は大阪。
追加で、27日は青森・八戸。
この日は被災者1400人を無料で招待する。

先日、小塚崇彦と浅田真央が愛知県豊田市の中京大アイスアリーナで初挑戦のペアダンスの練習を公開した。
浅田真央は、ショーの終盤の約2分間、二人が一緒に滑るのが見どころと話した。

私はスポーツニュースか何かで練習の様子を見たが、実にほほえましい。
とくに浅田真央の腰に手を回したり体を抱きかかえたりする小塚崇彦に遠慮があり、二人は初々しく映る。
このブログでかつて述べたとおり、貴公子の小塚崇彦とお姫さまの浅田真央はお似合いのカップルだ。

約1時間、振付師と話し合いながら、人気アニメ「ルパン三世」の音楽に乗って滑った。
この曲を選んだのは小塚崇彦。
二人は見つめ合うと、自然に笑みがこぼれる。
手をつないでステップやターンを繰り返すうちに息が合いはじめた。
とても楽しそうで、やはり相性はぴったりだ。

役柄は小塚崇彦がルパン、浅田真央がカリオストロの城のお姫さまのようだ(不確か)。
二人は本番までに練習を重ねてプログラムをブラッシュアップする。
衣裳も面白いはずだ。
浅田真央は「被災地の皆さんにパワーや元気を送れたらいい」と語った。

余談。
実現の困難さを承知で言えば、2014年ソチ冬季五輪(オリンピック)で導入されるフィギュアスケート団体で、私は二人にペアを組んで出場してもらいたい。
また、二人がやがて熱愛関係になり、将来結婚することがあれば、凄い天才スケーターが生まれそうだ。

浅田真央は昨季、滑りの矯正を決断し、小塚崇彦を長年指導してきた佐藤信夫コーチの懐に飛び込んだ。
この瞬間から運命が変わった可能性がある・・・。

                      ◇◆◇

フィギュアスケート男子・小塚崇彦に関するブログは以下のとおり。

⇒2011年4月27日「小塚崇彦、金メダルへの距離…世界選手権」はこちら。

⇒2011年1月27日「浅田真央は小塚崇彦をどう思っているのか?」はこちら。

⇒2010年12月10日「高橋大輔を追う小塚崇彦に不安、村上佳菜子は自信」はこちら。

⇒2010年11月28日「イケメン小塚崇彦に足りないもの…GP圧勝」はこちら。

⇒2010年11月10日「安藤美姫と小塚崇彦、アベック優勝の注目度」はこちら。

                      ◇◆◇

フィギュアスケート女子・浅田真央に関するブログは以下のとおり。

⇒2011年7月3日「浅田真央はどんな「愛の夢」を見るのか?」はこちら。

⇒2011年6月30日「北島康介の勝負脳、浅田真央の脱皮計画を応援しよう!」はこちら。

⇒2011年6月27日「佐藤信夫コーチのカミナリ、浅田真央を直撃!? 」はこちら。

⇒2011年6月22日「浅田真央の肉球、アメショーのトリプルアクセル」はこちら。

⇒2011年6月20日「浅田真央、看板を引っ込める勇気…トリプルアクセル」はこちら。

⇒2011年6月18日「AKB48の隆盛、浅田真央の奇跡、読売巨人軍の凋落」はこちら。

⇒2011年6月16日「浅田真央の準備、プロ講師の準備」はこちら。

⇒2011年6月14日「浅田真央・井上真央・大地真央…血液型と美人度」はこちら。

⇒2011年6月11日「浅田真央と高橋大輔、二人の熱愛のその後」はこちら。

⇒2011年5月22日「浅田真央コーチ、安藤美姫コーチ、どうしたものか?」はこちら。

⇒2011年5月19日「佐藤信夫、浅田真央を叱る…新横浜の好々爺」はこちら。

⇒2011年5月17日「浅田真央と高橋大輔の関係をすっぱ抜く」はこちら。

⇒2011年5月14日「浅田真央のストイック、金妍児の自由奔放」はこちら。

⇒2011年5月12日「金妍児、ソチオリンピック出場と優勝の可能性」はこちら。

⇒2011年5月5日「荒川静香と浅田真央、天才少女の重圧と低迷」はこちら。

⇒2011年5月3日「世界フィギュア採点のなぞ…安藤美姫の勝利」はこちら。

⇒2011年5月1日「浅田真央、世界で勝つ判断と作戦…佐藤信夫コーチ」はこちら。

⇒2011年4月30日「浅田真央、やってみないと分からない…修正途上」はこちら。

⇒2011年4月29日「浅田真央の連覇か安藤美姫の返り咲きか…世界女王」はこちら。

⇒2011年4月27日「浅田真央の純粋な狂気に学ぶ…プロ講師の心得」はこちら。

⇒2011年4月24日「世界女王・真央と五輪女王・ヨナ、プライド激突!」はこちら。

⇒2011年4月23日「キム・ヨナの恩返しと現役引退…世界フィギュア」はこちら。

⇒2011年4月22日「世界フィギュア2011日程…浅田真央は勝てる?」はこちら。

⇒2011年4月20日「浅田真央と井上真央、もう一人の真央」はこちら。

⇒2011年4月17日「斎藤佑樹のハラハラ、浅田真央のドキドキ…日本の至宝」はこちら。

⇒2011年4月17日「浅田真央、世界フィギュア2011延期の影響」はこちら。

⇒2011年3月6日「浅田真央は2位じゃダメなんでしょうか」はこちら。

⇒2011年3月2日「浅田真央、キム・ヨナにめらめら…世界選手権」はこちら。

⇒2011年2月26日「真央ちゃんと二人乗り…うれしはずかし」はこちら。

⇒2011年2月24日「浅田真央、世界フィギュアは崖っぷち」はこちら。

⇒2011年2月19日「復調・浅田真央、本場の中華が高速で回転!」はこちら。

⇒2011年2月17日「浅田真央の調子と連覇…四大陸フィギュア選手権」はこちら。

⇒2011年2月6日「浅田真央、バレエ転向の噂…ストナリニ選手権後」はこちら。

⇒2011年2月5日「浅田真央に連覇の期待…世界フィギュア2011東京大会」はこちら。

⇒2011年1月28日「キム・ヨナ、浅田真央への秘策…世界選手権2011」はこちら。

⇒2011年1月27日「浅田真央は小塚崇彦をどう思っているのか?」はこちら。

⇒2011年1月17日「浅田真央と福耳ボールペン」はこちら。

⇒2010年12月29日「浅田真央と30人31脚」はこちら。

⇒2010年12月26日「浅田真央、蝶の舞、2011世界フィギュア選手権代表」はこちら。

⇒2010年12月25日「浅田真央、観衆総立ち、感動の1位発進…全日本」はこちら。

⇒2010年12月23日「村上佳菜子に挑む浅田真央…全日本フィギュア選手権」はこちら。

⇒2010年12月20日「浅田真央はもうあの頃に戻れない」はこちら。

⇒2010年12月18日「浅田真央を取りあげた、いい加減なブログ」はこちら。

⇒2010年12月16日「浅田真央は貯金を使い果たした」はこちら。

⇒2010年12月14日「浅田真央は五輪4冠の北島康介の脱皮計画に学べ」はこちら。

⇒2010年12月11日「浅田真央がかいた汗の量」はこちら。

⇒2010年12月4日「浅田真央、惨敗後インタビューの残酷と地獄」はこちら。

⇒2010年12月2日「浅田真央のリップサービス…マスコミ対応」はこちら。

⇒2010年12月1日「浅田真央はソチ仕様に工事中、勝てなくて当然」はこちら。

⇒2010年11月29日「浅田真央、ジャンプの修正か改造かの判断」はこちら。

⇒2010年11月28日「惨敗・浅田真央は輝きを取り戻せるか?」はこちら。

⇒2010年11月27日「浅田真央、得意なジャンプが壊れる恐怖」はこちら。

⇒2010年11月25日「浅田真央を引き受けた佐藤信夫コーチの胸中」はこちら。

⇒2010年11月23日「浅田真央、ソチ五輪栄冠への長いトンネル・・・」はこちら。

⇒2010年11月21日「浅田真央が流した悔し涙の価値とは?」はこちら。

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安藤美姫とモロゾフコーチ、キスクラの歓喜とハグ

私は「キスクラ」という言葉をどこかで聞いた覚えがある。
「キャバクラ」の形態(業態)の変種か何かだろうと思っていた。
が、そうでなかった、ぞ、と・・・。

「キス・アンド・クライ」の略。
私はおそらくフィギュアスケートの放送で耳にしたのだろう。
昨今、何でもかんでも省こうとする。
暇人ほどそうした傾向が強い。

NHK朝の連続テレビ小説「おひさま」。
昭和の激動期のヒロイン・須藤陽子を、おでこがチャームポイントの井上真央がフツーに演じている。
私がこの朝ドラで感心する一つは、家庭内を含め、会話の言葉の丁寧さである。
「キス・アンド・クライ」と呼ぼう、なるべく。

これは何か?
演技を終えた選手がコーチと一緒に採点(得点)の発表を待つための小さなスペースのこと。
ここでもう一つのドラマが起こる。
主要な大会では、その様子がテレビカメラに映し出される。
選手がこちらに向かって手を振るなど、愛嬌をふりまいたりする。
このコーナーでは歓喜と失意が交錯する。
私は英語がさっぱりで、クライは失意でなく絶叫を意味するのかもしれない(不確か)。

「キス・アンド・クライ」では、ともに苦難を乗り越えてきた選手とコーチが喜びを分かち合う。
優勝が望めそうな高得点が出れば、喜びを爆発させる。
例えば、オリンピックでの荒川静香とニコライ・モロゾフコーチ、世界選手権での安藤美姫とニコライ・モロゾフコーチの接吻(キス)や抱擁(ハグ)。
そうしたシーンを眺めるのは、実にいいものだ。
私は感動を覚える。

                       ◇

念のため。
「キス・アンド・暗い」は誤り。
これだと場末のキャバクラになってしまう。
私は、血気盛んな若者に強く注意を促したい。
全国規模の実地検分を行ったわけでないが、「キスクラ」という名前の「キャバクラ」は存在しないのでは?

そうか、キャバクラも「キャバレー・クラブ」の略。
これは許せる、ぞ、と・・・。

                      ◇◆◇

フィギュアスケート女子・安藤美姫に関するブログは以下のとおり。

⇒2011年5月3日「世界フィギュア採点のなぞ…安藤美姫の勝利」はこちら。

⇒2011年4月30日「安藤美姫、逆転世界女王!…審査員の粋な計らい」はこちら。

⇒2011年4月29日「浅田真央の連覇か安藤美姫の返り咲きか…世界女王」はこちら。

⇒2011年4月29日「安藤美姫、世界女王へガッツポーズの品格」はこちら。

⇒2011年2月25日「安藤美姫、世界王者返り咲きへ…世界選手権」はこちら。

⇒2011年2月22日「安藤美姫、ため息が出るほど美しく・・・」はこちら。

⇒2011年1月20日「安藤美姫に乗り移る金・荒川静香の優雅」はこちら。

⇒2011年1月18日「安藤美姫とニコライコーチ、ガッツポーズと涙」はこちら。

⇒2011年1月14日「安藤美姫は精神的に安定、元気と明るさが復活」はこちら。

⇒2010年12月28日「安藤美姫と高橋大輔…ぶっちぎりエキシビション」はこちら。

⇒2010年12月8日「安藤美姫はエロい大輪を咲かせよ…神秘的セクシー」はこちら。

⇒2010年11月10日「安藤美姫と小塚崇彦、アベック優勝の注目度」はこちら。

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浅田真央と高橋大輔の関係をすっぱ抜く

私はブログやSNSを以前は社員に、現在は家人に管理してもらっている。
先週、久し振りにライブドアの「和田創 講演講師の引き出し」の管理画面(管理ページ)を覗いて驚いた。
検索キーワードで、「浅田真央 高橋大輔」が急増しているでないか。
次いで、「高橋大輔 浅田真央」も…。

⇒2010年3月4日「あきれた浅田真央と高橋大輔の言葉!」はこちら。

私は何事かと思い、インターネットで調べてみた。
2011年5月12日発売の週刊誌「女性セブン」が浅田真央と高橋大輔の関係をすっぱ抜いた。
フィギュアスケート界の人気選手が交際しているとの報道である。
何せ二人は国民的人気を誇る。
ファンが氷上のビックカップル誕生かと、私のブログにもいくらか訪れたのだろう。

私は現物を読んだわけでない。
以下は、ネット上の情報による。

二人の共通の知人が登場し、世界フィギュアスケート選手権前に正式なつきあいが始まったと証言している。
「正式」という言葉が曲者。
大人同士なので隠す必要はなく、堂々と発表すればいい。
また、「知人」という言葉が曲者。
向こうが知らなくてもこちらが知っていればいい。
「正式」にも「知人」にもほとんど意味がない。

雑誌には東日本大震災のチャリティー演技会の打ち上げで二人がハグする写真が掲載されている。
公の場での出来事だろう。
珍しくもない。

3月下旬に二人が名古屋駅付近で“手つなぎデート”しているところを多くの人が目撃した。
なぜわざわざ雑踏でそんなことをしなければならないのか不思議だ。
また、なぜケータイなどで簡単に撮れるのに写真が出てこないのか不思議だ。

私はむろん真相が分からない。
つきあっているかもしれないし、つきあっていないかもしれない。
どちらでもいい。
私が驚いたのは、この程度の取材で「熱愛中」と結論づける神経である。
編集部はこれといった証拠を一つもつかんでいない。
信頼の置ける材料が見当たらないのだ。
部数激減でよくよく困っているのか・・・。
人気選手に限らず、有名人はいろいろな人とくっつけられるから気の毒である。

検索キーワードで、「浅田真央 小塚崇彦」もかなり増えていた。

⇒2011年1月27日「浅田真央は小塚崇彦をどう思っているのか?」はこちら。

やはり、ネット上の情報による。
メールで、浅田真央が「私たち、付き合ってたことあったっけ?」と送ったら、高橋大輔が「気にしない気にしない」と返した。
これももっともらしい話だ。

以下に、「浅田真央のストイック、金妍児の自由奔放」と題する2011年5月14日のブログを収める。

                      ◇◆◇

世界フィギュアスケート選手権2011(ロシア大会)。
2連覇の期待がかかった世界女王・浅田真央と世界王者・高橋大輔は果たせなかった。
それどころか表彰台にのぼることもできない惨敗を喫した。
浅田真央は極度の不振、高橋大輔は思わぬアクシデントが響いた。

東日本大震災の影響により東京大会がロシア大会に変更された今回、私は二人に、それが難しいなら日本選手に優勝を飾ってほしいと願った。
それに見事に応えたのが絶好調を維持した安藤美姫だった。
実際には下降気味だったが、それでも安定した実力を発揮して日本に金メダルをもたらした。
彼女は自分の演技を通じて復興の思いを届けたいと語っていた。
また、エキシビションかそのアンコールで祈りを込めて滑ったモーツァルトの「レクイエム」は感動的だった。
深く美しかった。

男子は優勝を逃したものの、2014年ソチ冬季五輪(オリンピック)のエース・小塚崇彦がショートプログラム(SP)での厳しい順位から2位に食い込み、銀メダルをつかんだ。
私は正直、小塚崇彦がやわという印象を持っていたが、フリースケーティングの気迫に満ちた滑りに男気を感じた。
選手として技術も表現も、そして人間としても大きな成長を遂げたシーズンだった。
直後のインタビューでは、次は金メダルを目指すとあえて口にした。
日本代表の自覚が増し、たくましさが備わりつつある。
一緒に練習を行う浅田真央の影響は小さくない。

今回の世界フィギュアで私がもっとも気になったのは浅田真央の状態だった。
体が痩せすぎで、顔つきが険しい。
スケートの調子以前の問題である。
彼女にはたとえしばらくの間でも頭と心、そして体を休めながら、終了したシーズンを冷静に振り返ってもらいたい。
いくら調整中とはいえ、私はあまりにつらい姿は見たくない。

⇒2011年5月1日「浅田真央、世界で勝つ判断と作戦…佐藤信夫コーチ」はこちら。

素人の私が考えたところでどうにもならないことは分かっている。
だれよりも本人がもっとも考えており、それを佐藤信夫コーチなどの周囲が懸命に支えている。
それでも浅田真央がどうしたら勝てるか、つい考えてしまうのだ。
来週の土曜日にブログをアップできればと思う。

以下に、「浅田真央の敵、キム・ヨナの敵はだれか?」と題する2010年10月26日のブログを収める。
いくらか手を加えた。

                      ◇◆◇

フィギュアスケート・グランプリ(GP)シリーズ第1戦「NHK杯」。
注目・期待の浅田真央は惨敗。
彼女は人気が突出しており、会場全体が元気を失ってしまった。
テレビ画面からそれがはっきりと伝わってきた。

浅田真央は演技を終えて肩を落とし、下を向いた。
私は、彼女が落胆している様子を見て、胸が痛んだ。
どうしたら彼女が心から笑えるか、全身で喜べるかを考えてしまった。
そして、次の2本のブログをアップした。

⇒2010年10月24日「浅田真央、北島康介が最高の教科書…五輪金メダル」はこちら。

⇒2010年10月25日「浅田真央を気づかう高橋大輔と村上佳菜子」はこちら。

きょうの記事は、これらの文脈を継いでいる。

さて、浅田真央は2010年バンクーバー冬季五輪(オリンピック)銀メダル、続いて世界フィギュアスケート選手権トリノ大会優勝。
それなのに、長らく結果を残してきた得意の「ジャンプ」を自ら否定している最中だ。
理由は、オリンピックで韓国のキム・ヨナ(金妍児)に大差で敗れて優勝を逃したこと。
名伯楽・佐藤信夫を新コーチに迎え、二人三脚で“滑り”の修正(矯正)に努めている。
しかし、すでにハイレベルに到達しており、取り組みは容易でない。
彼女もそうだが、指導者も手探りの状態だろう。
互いに迷いや不安を拭い去れないのでは…。
はたして目論みどおりに進むか、微妙。
裏目に出なければよいが・・・。

                       ◇

浅田真央はもがき苦しんでいる。
なぜなら、さらなる“高み”を目指しているからだ。
具体的には、2014年ソチ冬季五輪(オリンピック)で表彰台の頂点に立つ。
人は挑めば、かならずしくじる。
要は、うまくいかない。

私たちは日々できそうなことでお茶を濁しており、したがってあまりしくじらない。
その代わり、これといった成果を収められず、実績を残せない。
できないことに挑戦する狂気は成功者の最大の共通点である。
が、人は挑戦すれば、かならず失敗する。
いまの浅田真央がそれだ。
正気の私は失敗しない。
還暦近くになっても2合目辺りをうろついており、いまだに頂(いただき)を垣間見ることさえできない。
なお、先の狂気を「勇気」と言い換えてもよい。

私はNHK杯をきちんと見たわけでない。
それでも、8位の浅田真央が実力で一番だと思った。
彼女と比べられる選手がいないのだ。

現時点で、ライバルは韓国のキム・ヨナ(金妍児)ただ一人。
これから村上佳菜子など国内外の若い選手が伸びてくるかもしれないが…。

浅田真央はオリンピックで金メダルを獲得することに集中したらよい。
言い換えれば、キム・ヨナを凌駕することに専念したらよい。
何せ彼女はお化けのような得点を叩き出した。
両者はきっとイコールである。

本来はライバルという言葉を用いるべきだが、あえて「敵」という言葉を使う。
浅田真央には「打倒、キム・ヨナ」という気持ちが強くあるはずだ。

浅田真央の敵はキム・ヨナだ。
ほかにいない。

キム・ヨナの敵はキム・ヨナだ。
彼女は韓国のスターであり、収入も破格である。
贅沢もできるし、遊びもできる。
もともと性格が自由奔放であり、ストイックな浅田真央と対照的。
キム・ヨナはソチオリンピックへ向けてモチベーションを高められるか、そして過酷な練習を積めるかは不明である。
いったん緩んだ状態を元に戻すのは、恐ろしく大変だろう。

万全の状態で臨むキム・ヨナは強敵、いや難敵である。
浅田真央は、従来の延長では絶対に上回れないと踏んでいる。
それゆえ、滑りの見直しを決断したはずだ。

「自己否定」は勝者の条件である。
夏季五輪(オリンピック)2大会連続金メダリストの北島康介が好例。
これまでの自分に安住せず、どん欲に進化を模索している。
そうしなくては決して勝てないことを、だれよりもよく分かっているからだ。
彼は4冠。

浅田真央に話を戻そう。
私は、自らに容赦なく“ダメ出し”する彼女を尊敬する。
まだ20歳である。
信じられない。
分野は違えど、少しでも実績を残している人なら浅田真央の偉大さは分かる。
彼女を批判しているのは実績がないどころか、行動そのものを避けたがる連中ばかりだ。
行動しか成果をもたらさないというのに…。

浅田真央の問題は、現在の必死の“取り組み”がほんとうに有効かどうかに尽きる。
フィギュアスケートに関する専門知識を持たない私には悲しいかな、その判断がつきかねる。

                       ◇

このブログで再三述べているが、コーチ体制の構築がソチオリンピックで頂点を極める決め手の一つだ。
そして、練習環境の整備も…。
浅田真央は本気で勝つ気なら、日本を離れるという選択肢もあるのでなかろうか。
真剣に検討すべきだ。

国内はあまりに雑音が多い。

◆書き加え1(2011年5月6日)

浅田真央は過去に海外に練習拠点を移したが、馴染まなかったようだ(不確か)。
その後、年齢と経験を重ね、成長を遂げた。
ソチオリンピックをにらんでもう一度検討してみることは無駄でなかろう。

                      ◇◆◇

フィギュアスケート女子・浅田真央に関するブログは以下のとおり。

⇒2011年5月12日「金妍児、ソチオリンピック出場と優勝の可能性」はこちら。

⇒2011年5月5日「荒川静香と浅田真央、天才少女の重圧と低迷」はこちら。

⇒2011年5月3日「世界フィギュア採点のなぞ…安藤美姫の勝利」はこちら。

⇒2011年5月1日「浅田真央、世界で勝つ判断と作戦…佐藤信夫コーチ」はこちら。

⇒2011年4月30日「浅田真央、やってみないと分からない…修正途上」はこちら。

⇒2011年4月29日「浅田真央の連覇か安藤美姫の返り咲きか…世界女王」はこちら。

⇒2011年4月27日「浅田真央の純粋な狂気に学ぶ…プロ講師の心得」はこちら。

⇒2011年4月24日「世界女王・真央と五輪女王・ヨナ、プライド激突!」はこちら。

⇒2011年4月23日「キム・ヨナの恩返しと現役引退…世界フィギュア」はこちら。

⇒2011年4月22日「世界フィギュア2011日程…浅田真央は勝てる?」はこちら。

⇒2011年4月20日「浅田真央と井上真央、もう一人の真央」はこちら。

⇒2011年4月17日「斎藤佑樹のハラハラ、浅田真央のドキドキ…日本の至宝」はこちら。

⇒2011年4月17日「浅田真央、世界フィギュア2011延期の影響」はこちら。

⇒2011年3月6日「浅田真央は2位じゃダメなんでしょうか」はこちら。

⇒2011年3月2日「浅田真央、キム・ヨナにめらめら…世界選手権」はこちら。

⇒2011年2月26日「真央ちゃんと二人乗り…うれしはずかし」はこちら。

⇒2011年2月24日「浅田真央、世界フィギュアは崖っぷち」はこちら。

⇒2011年2月19日「復調・浅田真央、本場の中華が高速で回転!」はこちら。

⇒2011年2月17日「浅田真央の調子と連覇…四大陸フィギュア選手権」はこちら。

⇒2011年2月6日「浅田真央、バレエ転向の噂…ストナリニ選手権後」はこちら。

⇒2011年2月5日「浅田真央に連覇の期待…世界フィギュア2011東京大会」はこちら。

⇒2011年1月28日「キム・ヨナ、浅田真央への秘策…世界選手権2011」はこちら。

⇒2011年1月27日「浅田真央は小塚崇彦をどう思っているのか?」はこちら。

⇒2011年1月17日「浅田真央と福耳ボールペン」はこちら。

⇒2010年12月29日「浅田真央と30人31脚」はこちら。

⇒2010年12月26日「浅田真央、蝶の舞、2011世界フィギュア選手権代表」はこちら。

⇒2010年12月25日「浅田真央、観衆総立ち、感動の1位発進…全日本」はこちら。

⇒2010年12月23日「村上佳菜子に挑む浅田真央…全日本フィギュア選手権」はこちら。

⇒2010年12月20日「浅田真央はもうあの頃に戻れない」はこちら。

⇒2010年12月18日「浅田真央を取りあげた、いい加減なブログ」はこちら。

⇒2010年12月16日「浅田真央は貯金を使い果たした」はこちら。

⇒2010年12月14日「浅田真央は五輪4冠の北島康介の脱皮計画に学べ」はこちら。

⇒2010年12月11日「浅田真央がかいた汗の量」はこちら。

⇒2010年12月4日「浅田真央、惨敗後インタビューの残酷と地獄」はこちら。

⇒2010年12月2日「浅田真央のリップサービス…マスコミ対応」はこちら。

⇒2010年12月1日「浅田真央はソチ仕様に工事中、勝てなくて当然」はこちら。

⇒2010年11月29日「浅田真央、ジャンプの修正か改造かの判断」はこちら。

⇒2010年11月28日「惨敗・浅田真央は輝きを取り戻せるか?」はこちら。

⇒2010年11月27日「浅田真央、得意なジャンプが壊れる恐怖」はこちら。

⇒2010年11月25日「浅田真央を引き受けた佐藤信夫コーチの胸中」はこちら。

⇒2010年11月23日「浅田真央、ソチ五輪栄冠への長いトンネル・・・」はこちら。

⇒2010年11月21日「浅田真央が流した悔し涙の価値とは?」はこちら。

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浅田真央のストイック、金妍児の自由奔放

世界フィギュアスケート選手権2011(ロシア大会)。
2連覇の期待がかかった世界女王・浅田真央と世界王者・高橋大輔は果たせなかった。
それどころか表彰台にのぼることもできない惨敗を喫した。
浅田真央は極度の不振、高橋大輔は思わぬアクシデントが響いた。

東日本大震災の影響により東京大会がロシア大会に変更された今回、私は二人に、それが難しいなら日本選手に優勝を飾ってほしいと願った。
それに見事に応えたのが絶好調を維持した安藤美姫だった。
実際には下降気味だったが、それでも安定した実力を発揮して日本に金メダルをもたらした。
彼女は自分の演技を通じて復興の思いを届けたいと語っていた。
また、エキシビションかそのアンコールで祈りを込めて滑ったモーツァルトの「レクイエム」は感動的だった。
深く美しかった。

男子は優勝を逃したものの、2014年ソチ冬季五輪(オリンピック)のエース・小塚崇彦がショートプログラム(SP)での厳しい順位から2位に食い込み、銀メダルをつかんだ。
私は正直、小塚崇彦がやわという印象を持っていたが、フリースケーティングの気迫に満ちた滑りに男気を感じた。
選手として技術も表現も、そして人間としても大きな成長を遂げたシーズンだった。
直後のインタビューでは、次は金メダルを目指すとあえて口にした。
日本代表の自覚が増し、たくましさが備わりつつある。
一緒に練習を行う浅田真央の影響は小さくない。

今回の世界フィギュアで私がもっとも気になったのは浅田真央の状態だった。
体が痩せすぎで、顔つきが険しい。
スケートの調子以前の問題である。
彼女にはたとえしばらくの間でも頭と心、そして体を休めながら、終了したシーズンを冷静に振り返ってもらいたい。
いくら調整中とはいえ、私はあまりにつらい姿は見たくない。

⇒2011年5月1日「浅田真央、世界で勝つ判断と作戦…佐藤信夫コーチ」はこちら。

素人の私が考えたところでどうにもならないことは分かっている。
だれよりも本人がもっとも考えており、それを佐藤信夫コーチなどの周囲が懸命に支えている。
それでも浅田真央がどうしたら勝てるか、つい考えてしまうのだ。
来週の土曜日にブログをアップできればと思う。

以下に、「浅田真央の敵、キム・ヨナの敵はだれか?」と題する2010年10月26日のブログを収める。
いくらか手を加えた。

                      ◇◆◇

フィギュアスケート・グランプリ(GP)シリーズ第1戦「NHK杯」。
注目・期待の浅田真央は惨敗。
彼女は人気が突出しており、会場全体が元気を失ってしまった。
テレビ画面からそれがはっきりと伝わってきた。

浅田真央は演技を終えて肩を落とし、下を向いた。
私は、彼女が落胆している様子を見て、胸が痛んだ。
どうしたら彼女が心から笑えるか、全身で喜べるかを考えてしまった。
そして、次の2本のブログをアップした。

⇒2010年10月24日「浅田真央、北島康介が最高の教科書…五輪金メダル」はこちら。

⇒2010年10月25日「浅田真央を気づかう高橋大輔と村上佳菜子」はこちら。

きょうの記事は、これらの文脈を継いでいる。

さて、浅田真央は2010年バンクーバー冬季五輪(オリンピック)銀メダル、続いて世界フィギュアスケート選手権トリノ大会優勝。
それなのに、長らく結果を残してきた得意の「ジャンプ」を自ら否定している最中だ。
理由は、オリンピックで韓国のキム・ヨナ(金妍児)に大差で敗れて優勝を逃したこと。
名伯楽・佐藤信夫を新コーチに迎え、二人三脚で“滑り”の修正(矯正)に努めている。
しかし、すでにハイレベルに到達しており、取り組みは容易でない。
彼女もそうだが、指導者も手探りの状態だろう。
互いに迷いや不安を拭い去れないのでは…。
はたして目論みどおりに進むか、微妙。
裏目に出なければよいが・・・。

                       ◇

浅田真央はもがき苦しんでいる。
なぜなら、さらなる“高み”を目指しているからだ。
具体的には、2014年ソチ冬季五輪(オリンピック)で表彰台の頂点に立つ。
人は挑めば、かならずしくじる。
要は、うまくいかない。

私たちは日々できそうなことでお茶を濁しており、したがってあまりしくじらない。
その代わり、これといった成果を収められず、実績を残せない。
できないことに挑戦する狂気は成功者の最大の共通点である。
が、人は挑戦すれば、かならず失敗する。
いまの浅田真央がそれだ。
正気の私は失敗しない。
還暦近くになっても2合目辺りをうろついており、いまだに頂(いただき)を垣間見ることさえできない。
なお、先の狂気を「勇気」と言い換えてもよい。

私はNHK杯をきちんと見たわけでない。
それでも、8位の浅田真央が実力で一番だと思った。
彼女と比べられる選手がいないのだ。

現時点で、ライバルは韓国のキム・ヨナ(金妍児)ただ一人。
これから村上佳菜子など国内外の若い選手が伸びてくるかもしれないが…。

浅田真央はオリンピックで金メダルを獲得することに集中したらよい。
言い換えれば、キム・ヨナを凌駕することに専念したらよい。
何せ彼女はお化けのような得点を叩き出した。
両者はきっとイコールである。

本来はライバルという言葉を用いるべきだが、あえて「敵」という言葉を使う。
浅田真央には「打倒、キム・ヨナ」という気持ちが強くあるはずだ。

浅田真央の敵はキム・ヨナだ。
ほかにいない。

キム・ヨナの敵はキム・ヨナだ。
彼女は韓国のスターであり、収入も破格である。
贅沢もできるし、遊びもできる。
もともと性格が自由奔放であり、ストイックな浅田真央と対照的。
キム・ヨナはソチオリンピックへ向けてモチベーションを高められるか、そして過酷な練習を積めるかは不明である。
いったん緩んだ状態を元に戻すのは、恐ろしく大変だろう。

万全の状態で臨むキム・ヨナは強敵、いや難敵である。
浅田真央は、従来の延長では絶対に上回れないと踏んでいる。
それゆえ、滑りの見直しを決断したはずだ。

「自己否定」は勝者の条件である。
夏季五輪(オリンピック)2大会連続金メダリストの北島康介が好例。
これまでの自分に安住せず、どん欲に進化を模索している。
そうしなくては決して勝てないことを、だれよりもよく分かっているからだ。
彼は4冠。

浅田真央に話を戻そう。
私は、自らに容赦なく“ダメ出し”する彼女を尊敬する。
まだ20歳である。
信じられない。
分野は違えど、少しでも実績を残している人なら浅田真央の偉大さは分かる。
彼女を批判しているのは実績がないどころか、行動そのものを避けたがる連中ばかりだ。
行動しか成果をもたらさないというのに…。

浅田真央の問題は、現在の必死の“取り組み”がほんとうに有効かどうかに尽きる。
フィギュアスケートに関する専門知識を持たない私には悲しいかな、その判断がつきかねる。

                       ◇

このブログで再三述べているが、コーチ体制の構築がソチオリンピックで頂点を極める決め手の一つだ。
そして、練習環境の整備も…。
浅田真央は本気で勝つ気なら、日本を離れるという選択肢もあるのでなかろうか。
真剣に検討すべきだ。

国内はあまりに雑音が多い。

◆書き加え1(2011年5月6日)

浅田真央は過去に海外に練習拠点を移したが、馴染まなかったようだ(不確か)。
その後、年齢と経験を重ね、成長を遂げた。
ソチオリンピックをにらんでもう一度検討してみることは無駄でなかろう。

                      ◇◆◇

フィギュアスケート女子・浅田真央に関するブログは以下のとおり。

⇒2011年5月12日「金妍児、ソチオリンピック出場と優勝の可能性」はこちら。

⇒2011年5月5日「荒川静香と浅田真央、天才少女の重圧と低迷」はこちら。

⇒2011年5月3日「世界フィギュア採点のなぞ…安藤美姫の勝利」はこちら。

⇒2011年5月1日「浅田真央、世界で勝つ判断と作戦…佐藤信夫コーチ」はこちら。

⇒2011年4月30日「浅田真央、やってみないと分からない…修正途上」はこちら。

⇒2011年4月29日「浅田真央の連覇か安藤美姫の返り咲きか…世界女王」はこちら。

⇒2011年4月27日「浅田真央の純粋な狂気に学ぶ…プロ講師の心得」はこちら。

⇒2011年4月24日「世界女王・真央と五輪女王・ヨナ、プライド激突!」はこちら。

⇒2011年4月23日「キム・ヨナの恩返しと現役引退…世界フィギュア」はこちら。

⇒2011年4月22日「世界フィギュア2011日程…浅田真央は勝てる?」はこちら。

⇒2011年4月20日「浅田真央と井上真央、もう一人の真央」はこちら。

⇒2011年4月17日「斎藤佑樹のハラハラ、浅田真央のドキドキ…日本の至宝」はこちら。

⇒2011年4月17日「浅田真央、世界フィギュア2011延期の影響」はこちら。

⇒2011年3月6日「浅田真央は2位じゃダメなんでしょうか」はこちら。

⇒2011年3月2日「浅田真央、キム・ヨナにめらめら…世界選手権」はこちら。

⇒2011年2月26日「真央ちゃんと二人乗り…うれしはずかし」はこちら。

⇒2011年2月24日「浅田真央、世界フィギュアは崖っぷち」はこちら。

⇒2011年2月19日「復調・浅田真央、本場の中華が高速で回転!」はこちら。

⇒2011年2月17日「浅田真央の調子と連覇…四大陸フィギュア選手権」はこちら。

⇒2011年2月6日「浅田真央、バレエ転向の噂…ストナリニ選手権後」はこちら。

⇒2011年2月5日「浅田真央に連覇の期待…世界フィギュア2011東京大会」はこちら。

⇒2011年1月28日「キム・ヨナ、浅田真央への秘策…世界選手権2011」はこちら。

⇒2011年1月27日「浅田真央は小塚崇彦をどう思っているのか?」はこちら。

⇒2011年1月17日「浅田真央と福耳ボールペン」はこちら。

⇒2010年12月29日「浅田真央と30人31脚」はこちら。

⇒2010年12月26日「浅田真央、蝶の舞、2011世界フィギュア選手権代表」はこちら。

⇒2010年12月25日「浅田真央、観衆総立ち、感動の1位発進…全日本」はこちら。

⇒2010年12月23日「村上佳菜子に挑む浅田真央…全日本フィギュア選手権」はこちら。

⇒2010年12月20日「浅田真央はもうあの頃に戻れない」はこちら。

⇒2010年12月18日「浅田真央を取りあげた、いい加減なブログ」はこちら。

⇒2010年12月16日「浅田真央は貯金を使い果たした」はこちら。

⇒2010年12月14日「浅田真央は五輪4冠の北島康介の脱皮計画に学べ」はこちら。

⇒2010年12月11日「浅田真央がかいた汗の量」はこちら。

⇒2010年12月4日「浅田真央、惨敗後インタビューの残酷と地獄」はこちら。

⇒2010年12月2日「浅田真央のリップサービス…マスコミ対応」はこちら。

⇒2010年12月1日「浅田真央はソチ仕様に工事中、勝てなくて当然」はこちら。

⇒2010年11月29日「浅田真央、ジャンプの修正か改造かの判断」はこちら。

⇒2010年11月28日「惨敗・浅田真央は輝きを取り戻せるか?」はこちら。

⇒2010年11月27日「浅田真央、得意なジャンプが壊れる恐怖」はこちら。

⇒2010年11月25日「浅田真央を引き受けた佐藤信夫コーチの胸中」はこちら。

⇒2010年11月23日「浅田真央、ソチ五輪栄冠への長いトンネル・・・」はこちら。

⇒2010年11月21日「浅田真央が流した悔し涙の価値とは?」はこちら。

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浅田真央、やってみないと分からない…修正途上

世界フィギュアスケート選手権2011(モスクワ大会)。
私は仕事に追われ、楽しみにしていた日本選手の演技をじっくりと見られない。
やむをえずスポーツニュースなどで補っている。
デスクワークに集中できるゴールデンウィーク(GW)の10日間は格別に貴重だ・・・。

ところで、このブログを「浅田真央 和田創」「安藤美姫 和田創」のキーワードで訪れる人がいる。
私は何だか気恥ずかしい。
また、「高橋大輔 和田創」「小塚崇彦 和田創」のキーワードで訪れる人がいる。
私はそうした趣味を持たない。

読者に心より感謝する。

                       ◇

さて、浅田真央は2010年バンクーバー冬季五輪(オリンピック)で銀メダルを得たというより、金メダルをつかめなかったというほうが実感だろう。
敗北もさることながら、得点で韓国のキム・ヨナ(金妍児)に圧倒的な差をつけられたことがショックだった。
しかし、この現実を真っ先に受け入れたのは浅田真央だった。
即座に滑りの見直しを決断した。
立派な実績を残してきた選手にとり、自己否定は大きなリスクをともなう。
それを繰り返して脱皮と進化を遂げ、五輪4冠を果たしたのが男子競泳平泳ぎの北島康介だった。

浅田真央は佐藤信夫に指導を仰ぐことにした。
成長著しい小塚崇彦を見ているコーチである。
実は、別のコーチのもとで3カ月ほど得点源のジャンプの修正(矯正)に取り組んだ。
そして、シーズン直前の9月から佐藤信夫コーチに一本化した。
ジャンプの基礎となる「スケーティング」に修正の範囲を広げた。
すなわち、根本の立て直し。
それにより姿勢とエッジワークが変わり、滑らかさとスピードが増し、結果としてジャンプがすっかり壊れてしまった(私は専門知識を持たない)。
フィギュアスケートはデリケートなのだ。
今季前半は悲惨な状態だった。
浅田真央は完全主義なので、確信を持てないと滑れない、跳べない・・・。
ミスが重なって暗闇に迷い込み、出口を見つけられなかった。
つらく苦しい期間である。

その浅田真央を「佐藤信夫ファミリー」が支えつづけた。
彼女は同コーチが拠点とする新横浜と名古屋の往復生活を送っている。
ここでは信夫コーチの妻と小塚崇彦の父も見守ることがあるようだ。
彼女は心強い。
ロシアのタチアナ・タラソワコーチは接触の頻度と密度が低く、彼女が満足する指導を受けられなかった。

浅田真央は世界トップクラスの小塚崇彦と練習を一緒に行うので、互いに刺激も得られる。
相乗効果が大きい。
それと、小塚崇彦の精神面の成長は浅田真央の存在が加速させたのでないか。
男はだれだって近くにいる可愛い子にいいところを見せたい。
私は浅田真央が2006年〜2008年に身を投じた米国の環境に馴染めなかったと知った。
おそらく生活を含め、何事にも頑固で不器用なのだ。

浅田真央は現在の環境が落ち着くのだろう。
このところのインタビューでは表情が柔和になり、言葉が自然になってきた。
こちらが息苦しくなるほどの硬さは取れた。
ゆとりが生まれ、ユーモアもいくらか感じられる・・・。
いつも張り詰めていては本番(大会)にもマイナスである。

浅田真央は修正が進んだのか、ジャンプに復調の兆しがはっきりと出てきた。
年末の全日本フィギュアスケート選手権で2位に入った。
すべての動きとポーズが磨かれていた。
最近の練習では代名詞のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)も次第に決まり出した。

ただし、佐藤信夫コーチは全体のレベルをもっと上げたいが、新しいことをすると壊れてしまう可能性があると語った。
指導者の苦悩も深い。
浅田真央は修正が終わったわけでなかった。

高橋大輔だけでなく浅田真央も評価する側が難しいこと、つまり得点になりにくいことにこだわりたがる。
表現者としてのフィギュアスケート選手がすべて持っているにしろ、とくに・・・。
私は二人の真骨頂だと思う。
浅田真央が世界フィギュアで優勝できるかどうか分からない。

◆書き加え1(4月29日)

このブログはだいぶ前に書いた。
きのうのブログ「浅田真央の連覇か安藤美姫の返り咲きか…世界女王」の内容と時間が前後している。
書き溜め記事に書き足しなどを行っているうちに、私自身が混乱してくる。
申し訳ない。

⇒2011年4月29日「浅田真央の連覇か安藤美姫の返り咲きか…世界女王」はこちら。

佐藤信夫コーチは、大会2連覇を狙う浅田真央について「非常に難しい。やってみないと分からない」。
万全な状態に程遠い仕上がりを示唆した。
無理な注文かもしれないが、彼女には世界フィギュアで演技を楽しんでほしい。
彼女の場合にはトリプルアクセルが決まると勢いがつき、プログラム全体の出来がよくなる。
が、練習でも成功率が安定していない。

キム・ヨナはバンクーバーオリンピックで抜群の勝負度胸を見せた。
その際、審判や観客に圧勝、敵なしという印象をすり込んだ。
これが案外、世界フィギュアの採点に影響を与えるかもしれない。
彼女は自信に満ち、大舞台で憎らしいほど強い。
練習でもすきが見つからない。
ブランクをまったく感じさせない。

                      ◇◆◇

フィギュアスケート女子・浅田真央に関するブログは以下のとおり。

⇒2011年4月29日「浅田真央の連覇か安藤美姫の返り咲きか…世界女王」はこちら。

⇒2011年4月27日「浅田真央の純粋な狂気に学ぶ…プロ講師の心得」はこちら。

⇒2011年4月24日「世界女王・真央と五輪女王・ヨナ、プライド激突!」はこちら。

⇒2011年4月23日「キム・ヨナの恩返しと現役引退…世界フィギュア」はこちら。

⇒2011年4月22日「世界フィギュア2011日程…浅田真央は勝てる?」はこちら。

⇒2011年4月20日「浅田真央と井上真央、もう一人の真央」はこちら。

⇒2011年4月17日「斎藤佑樹のハラハラ、浅田真央のドキドキ…日本の至宝」はこちら。

⇒2011年4月17日「浅田真央、世界フィギュア2011延期の影響」はこちら。

⇒2011年3月6日「浅田真央は2位じゃダメなんでしょうか」はこちら。

⇒2011年3月2日「浅田真央、キム・ヨナにめらめら…世界選手権」はこちら。

⇒2011年2月26日「真央ちゃんと二人乗り…うれしはずかし」はこちら。

⇒2011年2月24日「浅田真央、世界フィギュアは崖っぷち」はこちら。

⇒2011年2月19日「復調・浅田真央、本場の中華が高速で回転!」はこちら。

⇒2011年2月17日「浅田真央の調子と連覇…四大陸フィギュア選手権」はこちら。

⇒2011年2月6日「浅田真央、バレエ転向の噂…ストナリニ選手権後」はこちら。

⇒2011年2月5日「浅田真央に連覇の期待…世界フィギュア2011東京大会」はこちら。

⇒2011年1月28日「キム・ヨナ、浅田真央への秘策…世界選手権2011」はこちら。

⇒2011年1月27日「浅田真央は小塚崇彦をどう思っているのか?」はこちら。

⇒2011年1月17日「浅田真央と福耳ボールペン」はこちら。

⇒2010年12月29日「浅田真央と30人31脚」はこちら。

⇒2010年12月26日「浅田真央、蝶の舞、2011世界フィギュア選手権代表」はこちら。

⇒2010年12月25日「浅田真央、観衆総立ち、感動の1位発進…全日本」はこちら。

⇒2010年12月23日「村上佳菜子に挑む浅田真央…全日本フィギュア選手権」はこちら。

⇒2010年12月20日「浅田真央はもうあの頃に戻れない」はこちら。

⇒2010年12月18日「浅田真央を取りあげた、いい加減なブログ」はこちら。

⇒2010年12月16日「浅田真央は貯金を使い果たした」はこちら。

⇒2010年12月14日「浅田真央は五輪4冠の北島康介の脱皮計画に学べ」はこちら。

⇒2010年12月11日「浅田真央がかいた汗の量」はこちら。

⇒2010年12月4日「浅田真央、惨敗後インタビューの残酷と地獄」はこちら。

⇒2010年12月2日「浅田真央のリップサービス…マスコミ対応」はこちら。

⇒2010年12月1日「浅田真央はソチ仕様に工事中、勝てなくて当然」はこちら。

⇒2010年11月29日「浅田真央、ジャンプの修正か改造かの判断」はこちら。

⇒2010年11月28日「惨敗・浅田真央は輝きを取り戻せるか?」はこちら。

⇒2010年11月27日「浅田真央、得意なジャンプが壊れる恐怖」はこちら。

⇒2010年11月25日「浅田真央を引き受けた佐藤信夫コーチの胸中」はこちら。

⇒2010年11月23日「浅田真央、ソチ五輪栄冠への長いトンネル・・・」はこちら。

⇒2010年11月21日「浅田真央が流した悔し涙の価値とは?」はこちら。

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浅田真央の連覇か安藤美姫の返り咲きか…世界女王

世界フィギュアスケート選手権2011(ロシア大会)。
先ほど男子シングルが終わった。
日本勢は優勝を逃した。
が、ショートプログラム(SP)6位の小塚崇彦が最後の砦となり銀メダルをつかんだ。

⇒2011年4月27日「小塚崇彦、金メダルへの距離…世界選手権」はこちら。

私は、小塚崇彦の気迫に満ちたフリースケーティングに感動してしまった。
織田信成と高橋大輔が倒れた後、日本にどうしてもメダルを持ち帰るとの執念がひしひしと伝わってきた。
彼を見直した。
「よっ、貴公子っ!」。

⇒2011年1月27日「浅田真央は小塚崇彦をどう思っているのか?」はこちら。

2014年ソチ冬季五輪(オリンピック)へ向けて伸びてくるロシア勢を別にし、カナダのパトリック・チャンを追いかけられるのは世界に小塚崇彦しかいない。
羽生結弦は楽しみだが、未知数。

⇒2011年1月13日「小塚崇彦と浅田真央…フィギュア王国の二枚看板」はこちら。

織田信成は自らの軽さを何とかしなくては、オリンピックや世界フィギュアの大舞台で勝てない。
跳びすぎでごそっと得点を捨てるとは、非常に恥ずかしい。
応援してくれるファンに失礼。
現役引退など論外。

⇒2011年4月28日「織田信成のリベンジ…世界フィギュア表彰台」はこちら。

高橋大輔はインタビューで例のアクシデントを恥じた。
「もう一度やり直したい・・・」。
来年の世界フィギュアがあるじゃないか。
これで引退の目は消えた。

⇒2011年4月28日「高橋大輔、世界フィギュア優勝へのスイッチ」はこちら。

私は高橋大輔にソチオリンピックを目指してほしい。
年齢的に厳しいのは重々承知しているが…。
日本の男子シングルをまだまだ牽引できる。
彼の存在は非常に貴重、いや絶対不可欠だ。
個人的には世界最高のフィギュアスケーターと考えている。
ナンバーワンでありオンリーワン。
氷上のダンサーをもっと長く見たいじゃないか。
私の気持ちを下記のブログに綴っている。

⇒2011年4月26日「高橋大輔は2位じゃダメなんでしょうか」はこちら。

私はSPが終わった段階で、日本勢は2選手が表彰台にのぼってほしいと願った。
しかし、それは叶わなかった。
とはいえ、3選手は震災後の環境のなかでコンディションをよく整えた。
世界の強豪と戦ううえで大きなハンディになったことだろう。
日本人として彼らの健闘を誇りに思う。
お疲れさま!

そうなると、女子シングルは優勝をつかんでほしい。
私は勝敗に強くこだわってフィギュアスケートを見ているわけでない。
基本は“楽しむ”。
しかし、この大会は違う。
選手一人ひとりも同じ思いだ。
私は、高橋大輔の勝ちにこだわったSPを見ていて胸が熱くなり、その気持ちが一層強くなった。

                       ◇

と、ここまでは、数日前に書いたブログの前に付け加えた。

さて、女子シングルでは、ショートとフリーともに「3回転+3回転」を完璧に決められた選手が頂点に立つのでは・・・。

優勝候補の筆頭は、今季絶好調の安藤美姫。
スケーティングもジャンプも正確であり安定している。
本調子といえない浅田真央に代わり、金メダルへの期待が膨らむ。
本人もそれを感じていることだろう。
私は彼女のガッツポーズが見たい。

⇒2011年4月29日「安藤美姫、世界女王へガッツポーズの品格」はこちら。

私は、フィギュアスケートに骨太の美しさがあることを教えられた。
安藤美姫は長い低迷期をくぐり、今季一気に開花した。

⇒2011年1月20日「安藤美姫に乗り移る金・荒川静香の優雅」はこちら。

昨年の世界女王として臨む浅田真央はシーズン直前に佐藤信夫コーチの指導を仰ぐことを決め、ジャンプはもとより土台となるスケーティングの修正に取り組んできた。
その成果を出すには2年近く要するのでは…。

⇒2010年12月1日「浅田真央はソチ仕様に工事中、勝てなくて当然」はこちら。

浅田真央は練習でトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)の成功率が高まっている。
この辺りはさすがだ。
崖っぷちで強さを発揮する。
しかし、私には手探り状態から脱していないように映る。
この大会で表彰台にのぼれれば十分でなかろうか。
浅田真央に余計なプレッシャーを与えたくない。
そうでなくても、この子は自分をどんどん追い込んでいく。

⇒2011年3月6日「浅田真央は2位じゃダメなんでしょうか」はこちら。

浅田真央には今年の全日本フィギュアスケート選手権から来年の世界フィギュアにかけて調子を上げてもらいたい。
滑りの修正は、好調なキム・ヨナに勝てるものでなくては意味がない。
中途半端で終わらせたら、ソチオリンピックで栄冠をつかめない。
妥協と焦りは禁物。
彼女にとり、世界フィギュアは今季の修正の手応えを得て、来季の飛躍の足がかりとすることが一番大切だ。

⇒2010年12月14日「浅田真央は五輪4冠の北島康介の脱皮計画に学べ」はこちら。

初出場の村上佳菜子は失うものがなく、伸び伸び、はつらつとした演技を見せてくれるだろう。
世界フィギュアの舞台を経験することは、来季以降の成長の大きな糧となる。
彼女の持つ明るさは“才能”である。
が、本人は緊張しやすいという。
かわいらしいこと!

⇒2011年4月25日「村上佳菜子はひょっとして…世界フィギュア」はこちら。

世界フィギュアの表彰台は、日本勢3選手と韓国のキム・ヨナ(金妍児)、イタリアのカロリーナ・コストナー、アメリカのアリッサ・シズニーなどが争う。
世界の注目はむろん五輪女王・キム・ヨナに集まる。
練習で完璧な滑りを見せて周囲を驚かせたようだが、国際試合から1年以上遠ざかっている。
本番ではどうか?
私は彼女の失敗を願っているわけでないが、これで勝ってしまうと正直つまらない。

⇒2011年4月23日「キム・ヨナの恩返しと現役引退…世界フィギュア」はこちら。

世界フィギュアは、浅田真央の連覇か安藤美姫の返り咲きという結果が理想である。

◆書き加え1(4月28日)

SPの滑走順は、浅田真央が29番目、キム・ヨナが30番目(最後)になった。
浅田真央としては高得点をマークしてプレッシャーをかけたいところ。
キム・ヨナが“ぶっつけ本番”状態だけに有効である。

安藤美姫が25番目。
フリーで逆転するのでなく、SPで突き放してほしい。
村上佳菜子が最終組の一つ前の組で19番目。

◆書き加え2(4月29日)

けさ、妻が私に高橋大輔が現役続行を表明したと教えてくれた。

私は世界フィギュアを見て、こんな最後では競技人生を締め括れないと感じた。
本人はもちろんファンも納得できないはずだ。
当然の決断か。
しかも、ソチオリンピックを目指すという。
この男はフィギュアスケートが大好きである。
「いよっ、男・大輔っ!」。

⇒2010年12月7日「高橋大輔は心に訴えない…内臓を揺さぶる泥臭さ」はこちら。

私自身はここ数年、とくに昨夏までの1〜2年、講師稼業は精神的にも肉体的にも続けられないと落ち込んだ。
しかし、昨秋から徐々に情熱を取り戻しつつある。
いまにして思えば、この仕事に十余年心血を注いだ反動が出た。
「更年期障害」とも重なった…。

高橋大輔は昨年のバンクーバーオリンピックで銅メダル、直後の世界フィギュアトリノ大会で金メダルに輝いた。
おそらく今季前半は“燃え尽き症候群”だった。
年末の全日本選手権での敗北、今回の世界フィギュアでの失敗により、再び闘志に火がついた。

高橋大輔が連覇を逃したのは悔しいが、彼の演技をこの先も見られると思うとわくわくする・・・。

もう一つ。
こちらは女子シングルの重大な懸念材料。
安藤美姫が練習後、緊張感を持てないと不安を漏らした。
張り詰めた気持ちがぷっつりと切れてしまっている?

安藤美姫は世界フィギュアの延期が決まり、一時は出場辞退を真剣に考えたようだ。
それくらい追い詰められていた。
モチベーションとコンディションをとても保てないと・・・。
精神と肉体のピークはそれほど長く続かない。
これが本番にどう響くか?

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復調・浅田真央、本場の中華が高速で回転!

世界女王・浅田真央(あさだ・まお)。
「四大陸フィギュアスケート選手権2011」に出場するため、中部国際空港から一人旅で初の台湾入り。
桃園空港で報道陣に迎えられ、「世界選手権につながる試合がしたい」と力強く語った。
要は、腕試しの場だと…。
シーズン序盤と比べ、表情がかなり明るい。
復調に手応えを感じはじめているのだろう。

それとも食べ物を楽しみにしているからか。
「食べすぎると、大変なことになっちゃうんで…」と意味不明の笑いを浮かべた。
おそらく浅田真央の頭のなかで、本場の中華が高速で回転している。
元気になり、よかった。
ストナリニ選手権といい四大陸選手権といい、このところ回りっ放し。
浅田真央は3月に代々木で行われる「世界フィギュアスケート選手権2011東京大会」へ向けて勢いづいてきた。

⇒2011年2月6日「浅田真央、バレエ転向の噂…ストナリニ選手権後」はこちら。

昨秋から矯正中のジャンプで苦しんだが、年末の「全日本フィギュアスケート選手権2010」でかろうじて代表の座をつかんだ。
練習の強化につれ、大技の「トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)」の成功率が高まってきた。

浅田真央は四大陸選手権の公式練習で、振付師が手直ししたフリーの演技構成を披露した。
技のつなぎやステップを変え、全日本選手権のフリーとはまったく違うプログラムに生まれ変わった。
また、得点が1割増になる後半に高難度の「2回転半−3回転ジャンプ」を組み込むなど、明らかに“勝ち”を意識している。
世界選手権で日本人初の2連覇を目指す。
そのためには、おそらく五輪女王・金妍兒(キム・ヨナ)との一騎討ちを制しなくてなるまい。
宿命のライバルの対決は約1年ぶりだ。

浅田真央は現地の練習でトリプルアクセルを幾度も成功させた。
そして、高難度の「3回転フリップ―3回転ループ」の連続ジャンプで着氷した。
回転不足など失敗が続き、約2年間封印していた。
佐藤信夫コーチは、後の3回転が不十分と慎重だが、浅田真央は挑戦するかもしれない。

現地では浅田真央に熱烈なファンができた。
大勢を魅了してやまないスター性を持つ。
四大陸選手権で2年連続3度目の優勝を目指す。
きょうは女子のショートプログラム(SP)だ。

余談。
フィギュアスケート王国といえば名古屋。
そして、名古屋といえばTOYOTA(トヨォ〜タァ)。
私は、モノづくり日本を代表するトヨタが業務提携関係にあるスバルと技術力を結集し、早々に「空飛ぶ車(クルマ)」を発売してほしい。

⇒2011年2月15日「空飛ぶ車…トヨタがスバルと本格参戦か」はこちら。

米国のベンチャー・テレフギア社が空飛ぶ車(クルマ)「トランジション」の生産を開始する。
この陸空(空陸)両用のガソリン車は、私と真央ちゃんの2人しか乗れない。
トヨタにはせめて4人乗りで先行してほしい。

私は金曜日から来週水曜日まで講演出張。
いまは福岡。
空を飛べたら、どんなに体がらくだろう。

                      ◇◆◇

フィギュアスケート女子・浅田真央に関するブログは以下のとおり。

⇒2011年2月17日「浅田真央の調子と連覇…四大陸フィギュア選手権」はこちら。

⇒2011年2月6日「浅田真央、バレエ転向の噂…ストナリニ選手権後」はこちら。

⇒2011年2月5日「浅田真央に連覇の期待…世界フィギュア2011東京大会」はこちら。

⇒2011年1月28日「キム・ヨナ、浅田真央への秘策…世界選手権2011」はこちら。

⇒2011年1月27日「浅田真央は小塚崇彦をどう思っているのか?」はこちら。

⇒2011年1月17日「浅田真央と福耳ボールペン」はこちら。

⇒2010年12月29日「浅田真央と30人31脚」はこちら。

⇒2010年12月26日「浅田真央、蝶の舞、2011世界フィギュア選手権代表」はこちら。

⇒2010年12月25日「浅田真央、観衆総立ち、感動の1位発進…全日本」はこちら。

⇒2010年12月23日「村上佳菜子に挑む浅田真央…全日本フィギュア選手権」はこちら。

⇒2010年12月20日「浅田真央はもうあの頃に戻れない」はこちら。

⇒2010年12月18日「浅田真央を取りあげた、いい加減なブログ」はこちら。

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⇒2010年12月14日「浅田真央は五輪4冠の北島康介の脱皮計画に学べ」はこちら。

⇒2010年12月11日「浅田真央がかいた汗の量」はこちら。

⇒2010年12月4日「浅田真央、惨敗後インタビューの残酷と地獄」はこちら。

⇒2010年12月2日「浅田真央のリップサービス…マスコミ対応」はこちら。

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村上佳菜子に挑む浅田真央…全日本フィギュア選手権

「全日本フィギュアスケート選手権大会2010」が始まる。
会場は長野・ビッグハット。
国内大会だが、フィギュアスケート王国なのでハイレベルな戦いが繰り広げられる。

女子のおもな出場選手は、先頃行われたグランプリ(GP)ファイナルに進出した村上佳菜子(銅メダル)、鈴木明子(4位)、安藤美姫(5位)。
そして、浅田真央。

⇒2010年12月8日「安藤美姫はエロい大輪を咲かせよ…神秘的セクシー」はこちら。

男子のおもな出場選手は、GPファイナルに進出した織田信成(銀メダル)、小塚崇彦(銅メダル)、髙橋大輔(4位)。
そして、羽生結弦。

⇒2010年12月7日「高橋大輔は心に訴えない…内臓を揺さぶる泥臭さ」はこちら。

⇒2010年11月28日「イケメン小塚崇彦に足りないもの…GP圧勝」はこちら。

2011年3月に東京・代々木で行われる「世界フィギュアスケート選手権」の代表最終選考会となるため、皆懸命だ。

GPファイナル後の村上佳菜子のインタビューは印象的だった。
シニア転向後の自分を「選手らしくなってきた」と振り返った。
表彰台にのぼりたいという気持ちが強くなった。
女子フィギュアを引っ張っていく自覚が徐々に芽生えてきたのだろう。
女子は16歳村上佳菜子に他の選手が挑む展開か。
安藤美姫はGPファイナルのフリーを素晴らしい得点で締め括り、表情が明るい。
一人が世界選手権の切符を逃す。
男子はGPファイナル進出選手の三つ巴の優勝争いか。
高橋大輔が本調子なら勝つと思うが…。

⇒2010年12月11日「村上佳菜子は僅差3位、織田信成は後退2位」はこちら。

さて、浅田真央は全日本選手権、目下4連覇。
昨年に続いてGPファイナルでは姿を見られなかった。
さみしさを覚えたファンが多かったのでは…。
浅田真央が出ると出ないでは、大会の華やかさがまったく別物。
会場の盛りあがりも欠ける。
浅田真央はスターなのだ。

彼女は当然記録を伸ばしたいはずであり、5連覇を目指す。
しかし、滑りの矯正に励んでおり、容易でない。
本人はむしろ世界選手権のほうが気になっているのでは…。
この頃には今季取り組んでいる成果がいくらか形になっている可能性があり、表彰台にのぼれるかもしれないからだ。
いまはジャンプに踏み切るタイミングさえつかめない。
得点がどうのこうのというより、跳べない状態に近い。

世界選手権の出場は、前年女王にアドバンテージが与えられることはないらしい。
浅田真央にとり一発勝負。
精神的に追い詰められていると思うが、結果は気にしないことだ。
開き直って演技を楽しめれば、ひょっとして幸運が舞い込まないと限らない。

やきもきしているのは、大会関係者だろう…。

余談。
浅田真央を指導している佐藤信夫コーチは選手時代に全日本選手権10連覇の偉業を達成した。
10連覇はもとより、優勝10回の記録は現在も破られていない。
スケート界の双葉山?
娘の佐藤有香も全日本選手権を制した。
父娘での優勝も記録である。

                       ◇

フジテレビでは連日、全日本フィギュアスケート選手権の模様を放送する。

金曜日は男子ショートプログラム(SP)。
土曜日は女子SP、男子フリースケーティング。
日曜日は女子フリー。
月曜日はエキシビション(メダリスト・オン・アイス)。

メインキャスターは国分太一、高島彩。
解説は、女子が八木沼純子、荒川静香。
男子が本田武史、荒川静香。

この時期は職場での忘年会が終わり、仕事も山場は越えている。
じっくりテレビ観戦を楽しむ人が多いだろう。

                      ◇◆◇

フィギュアスケート女子・浅田真央の“改造”に関するブログは以下のとおり。

⇒2010年12月14日「浅田真央は五輪4冠の北島康介の脱皮計画に学べ」はこちら。

⇒2010年12月16日「浅田真央は貯金を使い果たした」はこちら。

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◆書き加え1(12月24日)

24日に男子SPが放送された。
私は見られず、NHKのスポーツニュースで結果を知った。

5度目の優勝を狙う高橋大輔は練習時にジャンプを決められず、首をかしげていた。
グランプリ(GP)ファイナルの悪いコンディションを引きずっている。
不安だったジャンプで着氷が乱れて4位と出遅れた。
得意のステップでも精彩を欠いた。
首位は、初優勝を狙う小塚崇彦。
ほぼノーミスの演技で、本人もびっくりの高得点。
私が意外だったのは、2位に食い込んだ羽生結弦(はにゅう・ゆづる)。
村上佳菜子と同様、今季シニアに転向した16歳。
3選手に続く世代のエースとは思っていたが…。
織田信成は4回転ジャンプで転倒を喫して3位。

SP上位6選手は以下のとおり。

1位・小塚崇彦(トヨタ自動車)は87.91点。
2位・羽生結弦(東北高校)は78.94点。
3位・織田信成(関西大学)は77.48点。
4位・高橋大輔(関西大学大学院)は74.78点。
5位・町田樹(関西大学)は73.75点。
6位・無良崇人(中京大学)は72.33点。

小塚崇彦の格段の成長は、浅田真央を指導する佐藤信夫コーチへの風当たりを和らげる。
このブログで述べたとおり、2014年ソチ冬季五輪(オリンピック)で金メダルを狙える素材だと思うが、訴えるものがいま一つ…。

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浅田真央、ジャンプの修正か改造かの判断

おとといのブログ「浅田真央、得意なジャンプが壊れる恐怖」の続き。

⇒2010年11月27日「浅田真央、得意なジャンプが壊れる恐怖」はこちら。

浅田真央は佐藤信夫コーチのもと、ジャンプを含めた滑りの矯正に取り組んでいる。
より高い次元に到達するうえでの弱点や欠陥を自覚していることになる。
20歳の女の子は、あえて困難に挑戦する道を選んだ。

ネット上の信頼の置けそうな情報によれば、佐藤信夫コーチは技術と芸術のバランスを大切にするとのこと。
基礎を重視し、展望と計画に基づいて指導する。
焦ったところで、オリンピックで勝てないのは確か。
タチアナ・タラソワコーチは浅田真央のそばにいられず、しかもジャンプを見られなかった。
佐藤信夫コーチは彼女に張り付けるし、具体的に教えられる。

浅田真央は自らの意思で行うからいいが、コーチは見守るしかない。
しかも、世間は結果を性急に求める。
佐藤信夫はつらい立場である。

浅田真央は矯正を加速させるに当たり、佐藤信夫と長久保裕による2人コーチ体制を排した。
やはりネット上の情報によれば、ジャンプの修正か改造かで方針が違うらしい。
リスクの大きい後者をためらった?

浅田真央は従来の滑りで立派な実績を残してきた。
佐藤信夫コーチの助言を得ながら、そこに「修正」を加えることでレベルアップを図っていく。

長久保裕はジャンプ専門のコーチとして招かれた。
「改造」は避けられない、ついては長い歳月がかかると考えた模様。
また、鈴木明子のメインコーチであり、そのことへの遠慮もありそうだ。

オリンピックに出場するほどの選手は競技にすべてをかけている。
無我夢中なので、過酷な練習も乗り切れる。
まして金メダルを狙う浅田真央は…。
しかし、コーチはひたすら辛抱…。

私は佐藤信夫がコーチに就任した経緯を知らない。
迷い揺れる浅田真央を見かねて手を差し延べた?
それが「火中の栗を拾う」ことになるかもしれないと思いつつ…。
実際には、あらかじめ覚悟していたよりもっと大変だったのでは…。
NHK杯で敗れただけで、解任を求める声が上がる始末。

オリンピックの表彰台の一番高いところで満面の笑みを浮かべる選手。
猛烈な努力が花開いたわけだが、それを支えていたのはコーチの地獄の苦悩でなかろうか。
そんな気がした。

フィギュアスケートに何の専門知識も持たない私は、コーチに関する一連の判断が浅田真央をいい方向へ導くことを祈るのみ。

続きはあさって、「浅田真央は工事中、勝てないのが当然」のブログで…。

◆書き加え1(11月28日)

浅田真央はNHK杯に続き、フランス大会でも惨敗を喫した。

⇒2010年11月28日「惨敗・浅田真央は輝きを取り戻せるか?」はこちら。

佐藤信夫コーチに対する不満や不信の声が大きくなりそうだ。
救いは、同じ教え子の小塚崇彦がGPシリーズで格段に進化した演技を見せたこと。
2大会とも圧勝を遂げた。
私たちが理解しておかなくてならないのは、コーチの非難は浅田真央を苦しめ、追い詰めるということである。
自らの意思で最終的に指導を要請した彼女が一番心を痛める。
浅田真央を応援するなら行うべきでない。

また、浅田真央に対する失望や揶揄の声が大きくなるかもしれない。
しかし、政治家や評論家などと異なり、選手はそもそも批判の対象でない。
日本の代表候補や代表には強化費や遠征費などの税金が投入されている?
確かにそのとおりだが、批判は選手がやってならないことをやったときに限られる。
競技に懸命に取り組む選手に向けるべきでない。

アスリートは私たちに素晴らしい感動を与えてくれる。
感謝の気持ちを忘れないことだ。

                      ◇◆◇

フィギュアスケート女子・浅田真央に関するブログは以下のとおり。

⇒2010年11月27日「浅田真央、得意なジャンプが壊れる恐怖」はこちら。

⇒2010年11月25日「浅田真央を引き受けた佐藤信夫コーチの胸中」はこちら。

⇒2010年11月23日「浅田真央、ソチ五輪栄冠への長いトンネル・・・」はこちら。

⇒2010年11月21日「浅田真央が流した悔し涙の価値とは?」はこちら。

⇒2010年10月26日「浅田真央の敵、キム・ヨナの敵はだれか?」はこちら。

⇒2010年10月25日「浅田真央を気づかう高橋大輔と村上佳菜子」はこちら。

⇒2010年10月24日「浅田真央、北島康介が最高の教科書…五輪金メダル」はこちら。

⇒2010年10月3日「浅田真央はしっとり大人の“女”へ…20歳の変身」はこちら。

⇒2010年7月3日「浅田真央新コーチ人選、ソチ金メダル条件」はこちら。

⇒2010年4月16日「妹真央を兄大輔が気遣う春の園遊会」はこちら。

⇒2010年3月30日「銀・浅田真央は金・荒川静香より凄い!」はこちら。

⇒2010年3月28日「笑顔がこわばる浅田真央…フィギュア表彰台」はこちら。

⇒2010年3月4日「あきれた浅田真央と高橋大輔の言葉!」はこちら。

⇒2010年2月28日「浅田真央敗因分析、ソチ金へ新コーチ」はこちら。

⇒2010年2月24日「浅田真央と荒川静香、金メダルの苦闘」はこちら。

⇒2010年2月21日「浅田真央、金メダル極秘練習全記録…NHKスペシャル」はこちら。

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このブログは、おもに長期出張の移動時や宿泊時などに数日分〜1月分の記事を書き溜め、それを家族に更新してもらっています。
しかも、私がときどき新しい記事を割り込ませています。
内容が古かったり、順序が変だったりするのはそのためです。

なお、ブログによりぎりぎりのジョーク、成人向けの内容が含まれます。
ご承知おきください。
私は執筆に当たり全人格を投影したいと考えます。
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和田創PDF無料本
(272頁。2月10日発売)
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プロフィール
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和田創

和田創研代表
シニア起業家
和田 創(わだ・そう)

数字立て直し(伸長)一筋の経営コンサルタント。
教育と指導の年間実績は約百回。対象は社長から役員、管理者、社員まで、テーマは経営から管理、採用、事業、商品、企画まで広範。著書や教材は多数。
2017年、66歳以降はAIやロボット関連の起業に挑むとともに、おもに内需・地場企業から先端分野・成長分野の事業・商品開発を請け負う。

その他の役職
面白くないジョークの会会長 

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